JP3196196U - 人形 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作途中のポーズ等において躍動感を向上することができる人形を提供する。【解決手段】人形は、胴体部2と、胴体部2に対して肩関節部を介して接続される一対の上腕部20と、一対の上腕部20に対してそれぞれひじ関節部を介して接続される一対の前腕部21と、胴体部2に対して股関節部を介して接続される一対の上腿部30と、一対の上腿部30に対してそれぞれひざ関節部を介して接続される一対の下腿部31と、を部品として備え、一対の上腕部20、一対の前腕部21、一対の上腿部30、および、一対の下腿部31のうち少なくとも一つの部品は、その延在方向で弧状に湾曲して形成されている。【選択図】図1

Description

この考案は、アニメ等のキャラクターを模した関節可動タイプの人形に関するものである。
アクションフィギュアと称される関節が動くタイプの人形にあっては、アニメを再現したポーズ等、ユーザの趣向に合わせた様々なポーズを保持した状態でディスプレイできることから好評を得ている。
上述した人形においては、関節の可動範囲に制限がある。そのため、様々な姿勢を取らせようとした場合に関節の可動範囲の制約で所望のポーズが取れない場合があった。
そこで、特許文献1には、関節の動きの自由度を大きくして人間に近い動作姿勢に加えて様々な姿勢を取らせるために、腕関節や足関節として球体連結部材を用いる技術が提案されている。
特開2007−143620号公報
ところで、上述した人形にあっては、とりわけスポーツキャラクター等において、動作の途中の状態を保持してディスプレイすることの要望がある。しかし、上述した特許文献1に記載の人形の場合、関節の動きの自由度が高まるものの、動きの途中の状態を保持した場合に躍動感が無いことから、ユーザが違和感を覚えてしまうという課題がある。
この考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、動作途中のポーズ等において躍動感を向上することができる人形を提供するものである。
上記の課題を解決するために、この考案は以下の構成を備える。
この考案に係る人形は、胴体部と、前記胴体部に対して肩関節部を介して接続される一対の上腕部と、前記一対の上腕部に対してそれぞれひじ関節部を介して接続される一対の前腕部と、前記胴体部に対して股関節部を介して接続される一対の上腿部と、前記一対の上腿部に対してそれぞれひざ関節部を介して接続される一対の下腿部と、を部品として備え、前記一対の上腕部、前記一対の前腕部、前記一対の上腿部、および、前記一対の下腿部のうち少なくとも一つの部品は、その延在方向で弧状に湾曲して形成されている。
このように構成することで、上腕部、前腕部、上腿部、および、下腿部とのうち少なくとも一つの湾曲形成された部材において、湾曲形成された凸側を動作前方として、動作後方へ部材がしなっているしなり感を静止状態で表現することができる。その結果、動作途中のポーズ等において湾曲形成された部分の躍動感を向上することが可能となる。
一方で、上腕部、前腕部、上腿部、および、下腿部の全てが湾曲形成されている場合には、躍動感を全身で向上することができるため、動作途中のポーズをより自然に見せることができる。
さらに、この考案に係る人形は、前記上腕部と前記前腕部とのうち少なくとも一方が弧状に湾曲形成されていてもよい。
このように構成することで、上肢における躍動感を向上できるため、例えば、投球動作の途中のポーズ等、上肢の動作途中のポーズをより自然に見せることができる。
さらに、この考案に係る人形は、前記上腕部が、前記胴体部に対して前記肩関節部を介して少なくともその周方向に回転可能に支持されていてもよい。
このように構成することで、上腕部と前腕部とからなる上肢の周方向の向きを、肩関節部を基準に前後方向や上下方向など、複数の方向へ変更することができる。その結果、上肢の湾曲方向を変化させて、上肢の躍動感を向上可能なポーズのバリエーションを増やすことができる。
さらに、この考案に係る人形は、前記前腕部が、弧状に湾曲形成され、前記上腕部に対して前記ひじ関節部を介して少なくともその周方向に回転可能に支持されていてもよい。
このように構成することで、上腕部に対する前腕部の周方向の向きを、複数の方向へ変更することができる。その結果、上腕部に対する前腕部の湾曲方向を変更して、前腕部単体でも躍動感を向上可能となる。
さらに、この考案に係る人形は、前記上腿部と前記下腿部とのうち少なくとも一方が弧状に湾曲形成されていてもよい。
このように構成することで、下肢における躍動感を向上できるため、例えば、蹴球動作の途中のポーズ等、下肢の動作途中のポーズをより自然に見せることができる。
さらに、この考案に係る人形は、前記上腿部が、前記胴体部に対して前記股関節部を介して少なくともその周方向に回転可能に支持されていてもよい。
このように構成することで、上腿部と下腿部とからなる下肢の周方向の向きを、股関節部を基準に前後方向や左右方向など、複数の方向へ変更することができる。その結果、下肢の湾曲方向を変化させて、下肢の躍動感を向上可能なポーズのバリエーションを増やすことができる。
さらに、この考案に係る人形は、前記下腿部が、弧状に湾曲形成され、前記上腿部に対して前記ひざ関節部を介してその周方向に回転可能に支持され、前記下腿部の端部には、足首関節部を介して前記下腿部の周方向に回転可能とされている足部が設けられていてもよい。
このように構成することで、上腿部に対する下腿部の周方向の向きを、複数の方向へ変更することができる。その結果、上腿部に対する下腿部の湾曲方向を変更して、下腿部単体でも躍動感を向上可能となる。また、足部が下腿部に対して回転可能とされることで、足部の向きを下腿部の向きに応じて容易に修正することができる。
さらに、この考案に係る人形は、前記上腕部、前記前腕部、前記上腿部、および、前記下腿部の全てが弧状に湾曲形成され、前記胴体部の胸部が前方を向き、前記胴体部の背部が後方を向く直立姿勢の場合に、前記上腕部と、前記前腕部とは、互いに後方に凸となるように湾曲形成され、前記上腿部は、前方に凸となるように湾曲形成され、前記下腿部は、後方に凸となるように湾曲形成されていてもよい。
このように構成することで、下肢の側面視を下腿部よりも上腿部が前方に配されるS字状にすることができる。また、上肢の側面視を前方に凹となるC字状にすることができる。その結果、下肢をS字状、上肢をC字状とする躍動感のある立ち姿勢、いわゆる安彦立ちを実現できる。また、上腕部、前腕部、上腿部、および、下腿部の全てを弧状に湾曲した単純な形状で形成することができるため、異なるキャラクターの間で、上腕部、前腕部、上腿部、および、下腿部の各部品を共用することが可能となる。
さらに、この考案に係る人形は、前記肩関節部、前記ひじ関節部、前記股関節部、および、前記ひざ関節部のうち、少なくとも一つがボールジョイントからなるようにしてもよい。
このように構成することで、単純構造で、それぞれの部品の間の屈曲、回転、および、着脱が可能になるとともに、より広い関節可動領域を確保することができる。
前記下腿部の端部に足首関節部を介して設けられ、前記下腿部の周方向に回転可能な足部を備えていてもよい。
このように構成することで、下腿部の向きに応じて足部の向きを変更することができるため、ポーズの自由度を向上させることができる。
さらに、この考案に係る人形は、前記胴体部が、前記上腕部を支持する腰上部と、前記腰上部の下方に配されて腰関節部を介して前記上腿部を回転可能に支持する腰下部と、を備えていてもよい。
このように構成することで、腰上部と、腰下部とを左右に捻じるような姿勢をとらせることが可能となる。その結果、胴体部における腰の捻りを表現できるため、躍動感を更に向上できるとともに、ポーズのバリエーションの更なる増加を図ることができる。
さらに、この考案に係る人形は、前記腰関節部が、ボールジョイントであってもよい。
このように構成することで、単純構造で、腰上部と腰下部との屈曲、回転、および、着脱がそれぞれ可能になるとともに、より広い関節可動領域を確保することができる。
さらに、この考案に係る人形は、前記前腕部の端部には、ボールジョイントからなる手首関節部を介して着脱可能に手部が設けられていてもよい。
このように構成することで、各種の動作途中のポーズに対応する形の手部に取りかえることが可能になるとともに、上肢の姿勢に対応するように手部の角度を容易に調整可能になる。その結果、ユーザの違和感を軽減できる。
上述した人形によれば、動作途中のポーズ等において躍動感を向上することが可能となる。
この考案の実施形態における人形の立位を示す図であって、(A)は人形の左前方から見た斜視図、(B)は人形の左後方からみた斜視図である。 この考案の実施形態における上肢部4の動作途中のポーズの一例を示す斜視図である。 この考案の実施形態の変形例における図1に相当する図であって、(A)は人形の左前方から見た斜視図、(B)は人形の左後方からみた斜視図である。 この考案の実施形態の変形例における人形のポーズの一例を示す斜視図である。
次に、この考案の一実施形態における人形を図面に基づき説明する。
図1は、この考案の実施形態における人形の立位を示す図であって、(A)は人形の左前方から見た斜視図、(B)は人形の左後方からみた斜視図である。図2は、この考案の実施形態における上肢部4の動作途中のポーズの一例を示す斜視図である。
この実施形態における人形1は、例えば、アニメーションや漫画等に登場するキャラクターを再現する、いわゆるフィギュアの素体である。この人形1は、一般に、素体に対して、様々なキャラクターのペイントや、頭部の付け替え等を行うことで完成品となる。
図1(A),(B)に示すように、人形1は、胴体部2と、頭部3と、上肢部4と、下肢部5と、をそれぞれ備えている。ここで、図1(A),(B)においては、人形1の立位(言い換えれば、直立姿勢)における上下、左右、前後の各方向を矢印で示している。
胴体部2は、腰上部6と、腰下部7とを備えている。これら腰上部6と、腰下部7とは、ボールジョイント(図示せず)を介して連係されている。このボールジョイントは、ボール部とボール受け部(何れも図示せず)とから構成されている。
この実施形態においては、腰下部7にボール部が形成され、腰上部6にボール部が嵌め込まれて係合されるボール受け部が形成されている。このボールジョイントにより腰上部6は、腰下部7に対して軸線C回りに相対回転可能とされるとともに、予め設定された所定の角度範囲内で屈曲する姿勢が取れるようになっている。これにより、胴体部2における腰の捻り等を表現することができる。また、上述したボールジョイントを用いることで、容易に部品同士の着脱をする可能となっている(後述するボールジョイント8も同様)。
腰上部6は、図1(A),(B)の立位(直立姿勢)における上下方向(以下、単に上下方向と称する)で、この上下方向に垂直な水平方向の断面積が上部から下部に向かうに従って僅かに増加するように形成されている。腰上部6の水平方向の断面形状は、左右方向にやや長い円形とされるとともに、前面側に比べて背面側がやや偏平に形成されている。このように形成された腰上部6は、図1(A)における前面側に胸部Kが配され、背面側に背部Hが配される。この背部Hには、スタンドSt(図2参照)が挿入固定される穴Aが形成されている。
腰上部6の上部には、頭部3と、上肢部4とがそれぞれ支持される。これら腰上部6と頭部3との間、および、腰上部6と上肢部4との間には、それぞれボールジョイント8が設けられている。上述した頭部3と腰上部6との間に設けられるボールジョイント8が首関節部を構成している。
この実施形態においては、腰上部6にボール部9が形成され、頭部3、および、上肢部4にそれぞれボール受け部10が形成されている。ここで、腰上部6の上部には、左右両側に、内側に向かって凹む湾曲面からなる凹部11が形成されている。この凹部11に上述した上肢部4を支持するためのボール部9が配置されている。上肢部4の端部(後述する上腕部20の第一端部20a)には、ボール部9に係合されるボール受け部10が形成されている。
腰下部7は、上述したように腰上部6に連係されるとともに、下肢部5を支持している。この腰下部7は、上面13、左曲面14、および、右曲面15をそれぞれ備えている。
上面13は、立位において水平方向に延びる平面とされている。この上面の中心から上方に向けて上述したボールジョイント8のボール部9が突出するように形成されている。上述した腰上部6と腰下部7との間に設けられたボールジョイント8が腰関節部を構成する。
左曲面14と右曲面15とは、左右対称に形成されている。左曲面14と右曲面15とは、それぞれの軸線が前後方向を向く円弧状の断面を有する凹曲面とされている。これら左曲面14と右曲面15とは、それらの下部における円弧の接線の傾きが上面13に対して垂直に近くなるように形成されている。また、左曲面14と右曲面15とは、下部から上部に向かうに従って、上記接線の傾きが徐々に水平に近づくようにして形成されている。言い換えれば、左曲面14と右曲面15とは、下端において互いに略平行とされるとともに、上部に向かうに従って互いに離間するように湾曲している。更に言い換えれば、腰下部7は、下方に向かうに従って、左右幅寸法が縮小するように形成されている。
腰下部7の左曲面14の下部、および、右曲面15の下部は、ボールジョイント8を介して下肢部5を支持している。この実施形態においては、左曲面14の下部に、左側に突出するようにボール部9が形成され、右曲面15の下部に、右側に突出するようにボール部9が形成されている。一方で、下肢部5の上端(後述する上腿部30の第一端部30a)には、ボール部9に係合されるボール受け部10が形成されている。
上肢部4は、一対の上腕部20と、一対の前腕部21と、一対の手部22とを備えている。
上腕部20は、断面円形に形成され、前腕部21に向かって延びている。上腕部20の延びる方向(延在方向)における第一端部20aには、上述したボール受け部10が形成されている。一方で、上腕部20の延びる方向における第二端部20bには、前腕部21と係合するためのボール部9が形成されている。このボール部9は、上腕部20を延長する方向に突出している。
この実施形態における上腕部20は、その第一端部20aに、球状に膨らむ肩部23を有している。この肩部23には、上肢部4を揺動可能とするための長孔24が形成されている。この長孔24は、左右方向で胴体部2側を向くように配置された状態で、上下方向に延びるように形成されている。この実施形態における長孔24は、図1(A),(B)に示す立位の姿勢、すなわち、上腕部20が肩部23から後下方向、且つ、左右方向のやや外側に向かって延びるように配置されたときに、上下方向に延びる場合を例示している。
つまり、上腕部20は、腰上部6に対して、そのボール部9の周方向に回転可能とされている。言い換えれば、上腕部20は、この上腕部20を左右方向に延びるように配置した場合に、腰上部6に対して上腕部20の周方向に回転可能とされる。さらに、上腕部20は、長孔24の延びる方向に揺動可能である。また上腕部20は、回転や揺動させて静止させた際に、その姿勢を保持することが可能となっている。腰上部6に対する上腕部20の揺動範囲は、長孔24の長さに応じて予め決定されている。上述した腰上部6の左右のボール部9と、上腕部20のボール受け部10と、長孔24とにより、肩関節部が構成されている。
上腕部20は、その延在方向で弧状に湾曲するように形成されている。より具体的には、上腕部20は、その断面円形の中心を通る第一端部20aと第二端部20bとを結ぶ曲線(図中、一点鎖線で示す)が、弧状に湾曲するように形成されている。ここで言う断面円形の中心とは、例えば、上腕部20の表面にキャラクターに応じて形成される小突起やうねりなどを含まない、実質的な中心位置を意味している(以下、前腕部21、上腿部30、および、下腿部31も同様)。
前腕部21は、上腕部20と同様に、その延在方向で弧状に湾曲するように形成されている。この前腕部21の弧状の曲率半径は、上述した上腕部20の弧状の曲率半径と同一、又は、それに近い曲率半径とされている。この前腕部21は、その第一端部21aにボール受け部10が形成されている。さらに、第一端部21aには、長孔25が形成されている。この長孔25は、図1に示す立位の姿勢において、前後方向に延びるように形成されている。ここで、立位の姿勢における前腕部21は、上方に第一端部21a、下方に第二端部21bが配置され、後方および、左右方向外側に弧状に湾曲した凸側が向くように配されている。上述した上腕部20のボール部9と、前腕部21のボール受け部10と、長孔25とによりひじ関節部が構成されている。
つまり、ひじ関節部は、上述した肩関節部と同様に、前腕部21が上腕部20に対して、そのボール部9(又は、前腕部21)の周方向に回転可能とされるとともに、上腕部20に対して長孔25の延びる方向に揺動(言い換えれば、屈曲)し、その姿勢を保持することが可能となっている。上腕部20に対する前腕部21の屈曲範囲(言い換えれば、揺動範囲)は、長孔25の長さに応じて予め決定されている。
前腕部21の第二端部21bには、手部22が着脱可能とされている。この手部22は、種々ポーズのものが予め複数用意されている。この手部22は、前腕部21の第二端部21bに対して、前腕部21の中心軸線回りに回転可能とされ、様々な角度で保持することが可能となっている。この手部22は、手首関節部としてボールジョイント(図示せず)を介して前腕部21に着脱可能に設けても良い。手部22を、ボールジョイントを介して前腕部21に接続した場合、上肢部4の姿勢に対応するように手部22の角度を容易に調整可能になる。この場合、手部22を自然な姿勢にすることができ、ユーザの違和感を軽減できる。
下肢部5は、一対の上腿部30と、一対の下腿部31と、一対の足部32とを備えている。
上腿部30は、断面円形に形成され、下腿部31に向かって延びている。上腿部30の延びる方向(延在方向)における第一端部30aには、上述したボール受け部10が形成されている。一方で、上腿部30の延びる方向における第二端部30bには、下腿部31と係合するための係合突起33(図1(B)参照)が形成されている。この係合突起33は、上腿部30を延長する方向に突出している。
上腿部30の第一端部30aには、下肢部5を揺動可能にするための長孔34が形成されている。この長孔34は、図1(A),(B)に示す立位のときに左右方向で腰下部7の左曲面14および右曲面15側を向く位置で上下方向に延びるように形成されている。この実施形態における長孔24は、立位の姿勢、すなわち、上腿部30が下方向に向かって延びるように配置されたときに後下方向に延びている。
つまり、上腿部30は、腰下部7に対して、そのボール部9の周方向に回転可能とされるとともに、長孔34の延びる方向に揺動可能であり、その姿勢を保持することが可能となっている。腰下部7に対する上腿部30の屈曲範囲は、長孔34の長さに応じて予め決定されている。
上腿部30は、その延在方向で弧状に湾曲するように形成されている。より具体的には、上腿部30は、その断面円形の中心を通る第一端部30aと第二端部30bとを結ぶ曲線(図中、一点鎖線で示す)が、弧状に湾曲するように形成されている。
下腿部31は、上腿部30と同様に、その延在方向で弧状に湾曲するように形成されている。この下腿部31の弧状の曲率半径は、上腿部30の弧状の曲率半径と、同一、又は、それに近い曲率半径とされている。下腿部31の第一端部31aには、上述した係合突起33を収容可能な係合溝35が形成されている。この係合溝35は、下腿部31の湾曲した凸側(図1(A),(B)中、後方)から凹側(図1(A),(B)中、前方)に向かって凹むように形成されている。
係合突起33は、この係合溝35に挿入された状態でピン部材36により回転可能に係合されている。この実施形態におけるピン部材36は、図1(A),(B)に示す立位の姿勢で左右方向に下腿部31を貫通して取り付けられている。これら係合突起33、係合溝35、および、ピン部材36によりひざ関節部が構成されている。このひざ関節部によって、下腿部31が上腿部30に対してその湾曲する方向に揺動可能とされる。
下腿部31の第二端部31bには、ボールジョイント8を介して足部32が支持されている。この第二端部31bと足部32との間に配されるボールジョイント8が足首関節部を構成する。足部32は、図1(A),(B)に示す立位において、踵部37が後方、つま先部38が前方に配されるように下腿部31に対して屈曲状態で係合されている。この実施形態においては、第二端部31bにボール部9が形成され、足部32にボール受け部10が形成される場合を例示している。つまり、足部32は、ボールジョイント8によって、下腿部31に対してボール部9回りに回転および傾動可能に支持されている。
また、図1(B)に示すように、足部32には、ボール受け部10から踵部37に向かって下方に凹む丸溝39が形成されており、この丸溝39によって、つま先部38が、上記立位の際の位置よりも下側に向かって揺動することが許容されている。
下腿部31は、その湾曲する向きが、上腿部30の湾曲する向きと前後方向で反対になるように、上腿部30に取り付けられている。言い換えれば、上述した立位において、上腿部30は、前方に凸となるように湾曲形成され、下腿部31は、後方に凸となるように湾曲形成されている。
したがって、上述した実施形態によれば、図1(A),(B)に示すように、下肢部5の側面視を下腿部31よりも上腿部30が前方に配されるS字状(図1(A),(B)中、太線で示す)にすることができる。また、上肢部4の側面視を前方に凹となるC字状(図1(A),(B)中、太線で示す)にすることができる。その結果、下肢部5をS字状、上肢部4をC字状とする躍動感のある立ち姿勢、いわゆる安彦立ちを実現できる。また、上腕部20、前腕部21、上腿部30、および、下腿部31の全てを弧状に湾曲した単純な形状で形成することができるため、異なるキャラクターの間で、上腕部20、前腕部21、上腿部30、および、下腿部31の各部品を共用することが可能となる。
また、上腿部30の湾曲方向を前方に凸、下腿部31の湾曲方向を後方に凸とすることで、単純な形状としながら、太腿筋や腓腹筋の膨らみを表現することができる。
さらに、肩関節部、ひじ関節部、および、股関節部をボールジョイント8で構成していることで、単純な構造で、それぞれの部品の屈曲(揺動)、回転、および、着脱が可能になる。さらに、より広い関節可動領域を確保することが可能となる。その結果、ポーズのバリエーションを増やすことができる。
さらに、上腕部20、前腕部21が弧状に湾曲して形成されていることで、例えば、図2に示すバレーボールにおける動作途中のポーズ等において、上腕部20および前腕部21の湾曲する凸側を動作方向の前方に向けることで、上腕部20および前腕部21がしなっているしなり感を静止状態で表現できる。そのため、上肢部4の動作途中のポーズを、より自然に見せるとともに、上肢部4における躍動感を向上することができる。ここで、図2の一例においては、ボールBが手部22の穴A2に嵌め合いにより着脱可能となっている。
また、上腕部20が胴体部2に対してボールジョイント8を備える肩関節部を介して回転可能に支持されていることで、上肢部4の向きを、肩関節部を基準に前後方向や上下方向など、複数の方向へ変更することができる。そのため、上肢部4の湾曲する方向を変化させて、上肢部4の躍動感を向上可能なポーズのバリエーションを増やすことができる。
さらに、前腕部21が上腕部20に対してひじ関節部を介して回転可能に支持されていることで、上腕部20に対する前腕部21の向きを、複数の方向へ変更することができる。そのため、上腕部20に対する前腕部21の湾曲方向を変更して、前腕部21単体の動作途中のポーズに対しても自然に見せることができるとともに躍動感を向上することが可能となる。
次に、この考案の実施形態の変形例における人形を図面に基づき説明する。この変形例における人形は、上述した実施形態の人形とひざ関節部の構造が異なるだけであるため、同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
図3は、この考案の実施形態の変形例における図1に相当する図であって、(A)は人形の左前方から見た斜視図、(B)は人形の左後方からみた斜視図である。図4は、この考案の実施形態の変形例における人形のポーズの一例を示す斜視図である。
図3に示すように、この実施形態の変形例における人形1は、ひざ関節部としてボールジョイント8を有している。
上腿部30の第二端部30bには、ボール部9が形成され、下腿部31の第一端部31aには、ボール受け部10が形成されている。また、下腿部31の第一端部31aには、上腿部30に対して下腿部31を後方に揺動させるための長孔26が形成されている。この長孔26は、上述した立位の姿勢において、下腿部31の第一端部31aの後方から前方に渡るように形成されている。つまり、長孔26は、ボール受け部10の前後に向かって開口する。ボール部9は、この長孔26を介して前後方向に露出することとなる。ここで、この変形例においては、上述した実施形態の肩部23を省略し、腰下部7を肉抜きの無い形状に変更した場合を例示している。
したがって、上述した実施形態の変形例によれば、上腿部30に対する下腿部31の周方向の向きを、複数の方向へ変更することができる。そのため、上腿部30に対する下腿部31の湾曲方向を変更して、下腿部31単体でも躍動感を向上可能となる。
さらに、ボールジョイント8を介して上腿部30と下腿部31とが接続されていることで、図4に示すように、上腿部30に対して下腿部31を回転(反転)させて、下腿部31の湾曲する方向を前後入れ替えることで、下肢部5全体をC字状に湾曲させることができる。さらに、足部32が下腿部31に対してボールジョイント8により回転可能とされているため、足部32の向きを下腿部31の向きに応じて容易に修正することができる。その結果、蹴球動作等の下肢部5の動作途中のポーズを静止状態で自然に見せることができるとともに、躍動感を向上することが可能となる。
この考案は、上述した実施形態、および、変形例に限定されるものではなく、この考案の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態や変形例に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態や変形例で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態、および、変形例においては、上腕部20と前腕部21との両方が弧状に湾曲する場合について説明したが、何れか一方のみが湾曲するようにしても良い。同様に、上腿部30と下腿部31との両方が弧状に湾曲する場合について説明したが、何れか一方のみが湾曲するようにしても良い。また、上肢部4と下肢部5が両方とも湾曲する場合に限られない。例えば、上腕部20、前腕部21、上腿部30、および、下腿部31のうち、何れか一つが弧状に湾曲形成されていても良い。
1 人形
2 胴体部
3 頭部
4 上肢部
5 下肢部
6 腰上部
7 腰下部
8 ボールジョイント
9 ボール部
10 ボール受け部
11 凹部
13 上面
14 左曲面
15 右曲面
20 上腕部
20a 第一端部
20b 第二端部
21 前腕部
21a 第一端部
21b 第二端部
22 手部
23 肩部
24 長孔
25 長孔
26 長孔
30 上腿部
30a 第一端部
30b 第二端部
31 下腿部
31a 第一端部
31b 第二端部
32 足部
33 係合突起
34 長孔
35 係合溝
36 ピン部材
37 踵部
38 つま先部
39 丸溝
A 穴
A2 穴
K 胸部
H 背部

Claims (12)

  1. 胴体部と、
    前記胴体部に対して肩関節部を介して接続される一対の上腕部と、
    前記一対の上腕部に対してそれぞれひじ関節部を介して接続される一対の前腕部と、
    前記胴体部に対して股関節部を介して接続される一対の上腿部と、
    前記一対の上腿部に対してそれぞれひざ関節部を介して接続される一対の下腿部と、を部品として備え、
    前記一対の上腕部、前記一対の前腕部、前記一対の上腿部、および、前記一対の下腿部のうち少なくとも一つの部品は、その延在方向で弧状に湾曲形成されている人形。
  2. 前記上腕部と前記前腕部とのうち少なくとも一方が弧状に湾曲形成されている請求項1に記載の人形。
  3. 前記上腕部は、前記胴体部に対して前記肩関節部を介して少なくともその周方向に回転可能に支持されている請求項1又は2に記載の人形。
  4. 前記前腕部は、弧状に湾曲形成され、前記上腕部に対して前記ひじ関節部を介してその周方向に回転可能に支持されている請求項1から3の何れか一項に記載の人形。
  5. 前記上腿部と前記下腿部とのうち少なくとも一方が弧状に湾曲形成されている請求項1から3の何れか一項に記載の人形。
  6. 前記上腿部は、前記胴体部に対して前記股関節部を介して少なくともその周方向に回転可能に支持されている請求項5に記載の人形。
  7. 前記下腿部は、弧状に湾曲形成され、前記上腿部に対して前記ひざ関節部を介してその周方向に回転可能に支持され、
    前記下腿部の端部には、足首関節部を介して前記下腿部の周方向に回転可能とされている足部が設けられている請求項5又は6に記載の人形。
  8. 前記上腕部、前記前腕部、前記上腿部、および、前記下腿部の全てが弧状に湾曲形成され、
    前記胴体部の胸部が前方を向き、前記胴体部の背部が後方を向く直立姿勢の場合に、
    前記上腕部と、前記前腕部とは、互いに後方に凸となるように湾曲形成され、
    前記上腿部は、前方に凸となるように湾曲形成され、
    前記下腿部は、後方に凸となるように湾曲形成されている請求項1に記載の人形。
  9. 前記肩関節部、前記ひじ関節部、前記股関節部、前記ひざ関節部、のうち少なくとも一つはボールジョイントからなる請求項1から8の何れか一項に記載の人形。
  10. 前記胴体部は、前記上腕部を支持する腰上部と、
    前記腰上部の下方に配されて腰関節部を介して前記上腿部を回転可能に支持する腰下部と、を備える請求項1から9の何れか一項に記載の人形。
  11. 前記腰関節部は、ボールジョイントからなる請求項10に記載の人形。
  12. 前記前腕部の端部には、ボールジョイントからなる手首関節部を介して着脱可能に手部が設けられている請求項1から11の何れか一項に記載の人形。
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JP2021045408A (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 株式会社バンダイ 玩具
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