JP6312689B2 - 植物性シームレスカプセル、及びその利用 - Google Patents

植物性シームレスカプセル、及びその利用 Download PDF

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Description

本発明は、植物性シームレスカプセル、並びに、前記植物性シームレスカプセルを用いたタバコ及びマスクに関する。
シームレスカプセルは様々な分野で用いられており、例えば、ビタミン製剤、高脂血症用製剤等の医薬品、口中清涼剤等の医薬部外品、食品香料用カプセル、口中清涼剤、香辛料カプセル等の食品、油溶性ビタミン、乳酸菌カプセル等の各種健康食品、浴用剤、芳香剤などに用いられている。
また、近年では、タバコのフィルター部分にメントールやミントを含むシームレスカプセルを埋め込み、潰すことによって風味を変化させるタバコや、マスクに芳香成分を含むシームレスカプセルを埋め込み、使用時に前記シームレスカプセルを潰すことにより、マスクをしつつもアロマの香りを楽しむことができるマスクも販売されている。
前記シームレスカプセルとして、皮膜成分にゼラチンを使用したシームレスカプセルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。前記提案では、喫煙器具に用いるシームレスカプセルとして、特定の強度及び特定の変形度合いを示すシームレスカプセルが提案されている。しかしながら、ゼラチンは、動物由来原料であるため、宗教上あるいは思想上の理由から、ゼラチンを用いたシームレスカプセルの使用が制限される人がいる。そのため、動物由来原料を使用しないシームレスカプセルが求められている。
これまでに、動物由来原料を使用しないシームレスカプセルとして、植物由来原料を使用したシームレスカプセルが提案されており、例えば、デキストリンを基剤として用いた水に対する溶解性の良いシームレスカプセル(例えば、特許文献2参照)、だしを含有する内容液をカプセル皮膜で封入したシームレスカプセル(例えば、特許文献3参照)、特定のブドウ糖等量(DE)、且つ特定の分子量の可溶性澱粉またはデキストリンと、ゲル化剤とを用い、保管に十分に耐え得る強度、安定した吸放湿特性、体内での優れた崩壊性を兼ね備えたシームレスカプセル(例えば、特許文献4参照)が提案されている。
しかしながら、これらのシームレスカプセルは、そもそも手指で潰すことを目的とするものではなく、また、手指で潰した場合には、容易に崩れてしまい、潰したという感触が薄いために、爽快感がないという問題がある。
植物由来原料を使用し、手指で潰すシームレスカプセルとしては、例えば、皮膜全体の質量に対して90質量%以下の非ゼラチン系の皮膜形成材料と10質量%以上のトレハロースとを含むシームレスカプセル(例えば、特許文献5参照)、カラギーナンと、アルギン酸塩類とを少なくとも有し、前記カラギーナンは、酸性pH調整剤によって分解し、その分解を中和剤によって停止することにより製造されるシームレスカプセル(例えば、特許文献6参照)が提案されている。
しかしながら、前記特許文献5のシームレスカプセルは、手指で潰したときの感触がゼラチンを使用して製造したシームレスカプセルと異なり、潰した時の変位が大きく、爽快感がないという問題がある。また、前記特許文献6の技術では、工程が煩雑となるだけでなく、常に一定の品質を確保するためにカラギーナンの分解及び中和を厳密に行わなければならず、工程管理が難しくなるという問題もある。
そのため、手指で潰したときの感触に優れ、簡単に生産することができる植物由来原料を使用したシームレスカプセルは、未だ提供されていない。
したがって、動物由来原料の使用が制限される人も使用することができ、手指で潰したときの感触に優れ、簡単に生産することができるシームレスカプセルの速やかな開発が強く求められているのが現状である。
特表2008−546400号公報 特開2004−250369号公報 特開2012−34619号公報 特許第4184278号公報 特開2013−31437号公報 特許第4822299号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、動物由来原料の使用が制限される人も使用することができ、手指で潰したときの感触に優れ、簡単に生産することができるシームレスカプセル、並びに、前記シームレスカプセルを用いたタバコ及びマスクを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> カラギーナンと、グリセリンと、デキストリンとを含む皮膜液を用いて製造された植物性シームレスカプセルであって、
前記皮膜液中の合計固形分含有量に対する前記各成分の含有量が、カラギーナンが8.0質量%〜10.0質量%、グリセリンが10.0質量%〜20.0質量%、デキストリンが70.0質量%〜85.0質量%であることを特徴とする植物性シームレスカプセルである。
<2> 前記カラギーナンがカッパカラギーナンである前記<1>に記載の植物性シームレスカプセルである。
<3> 皮膜率が20%〜25%である前記<1>から<2>のいずれかに記載の植物性シームレスカプセルである。
<4> 破断荷重が5N〜25Nであり、破断変位が植物性シームレスカプセルの直径の1/20〜2/3である前記<1>から<3>のいずれかに記載の植物性シームレスカプセルである。
<5> 前記<1>から<4>のいずれかに記載の植物性シームレスカプセルを含むことを特徴とするタバコである。
<6> 前記<1>から<4>のいずれかに記載の植物性シームレスカプセルを含むことを特徴とするマスクである。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、動物由来原料の使用が制限される人も使用することができ、手指で潰したときの感触に優れ、簡単に生産することができるシームレスカプセル、並びに、前記シームレスカプセルを用いたタバコ及びマスクを提供することができる。
(植物性シームレスカプセル)
本発明の植物性シームレスカプセルは、充填物質と、前記充填物質を被覆する皮膜を少なくとも含み、更に必要に応じてその他の成分を含む。
前記植物性シームレスカプセルの皮膜は、カラギーナンと、グリセリンと、デキストリンとを含む皮膜液を用いて製造される。
<皮膜液>
前記皮膜液は、カラギーナンと、グリセリンと、デキストリンとを少なくとも含み、更に必要に応じてその他の成分を含む。
前記皮膜液の調製方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができる。
−カラギーナン−
前記カラギーナンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イオタカラギーナン、ラムダカラギーナン、カッパカラギーナンなどが挙げられる。これらの中でも、カッパカラギーナンが、液にしたときの粘度や乾燥後のカプセル強度の点で、好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記皮膜液中の合計固形分含有量に対する前記カラギーナンの含有量としては、8.0質量%〜10.0質量%であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記カラギーナンの含有量が、8.0質量%未満であるとゲル化力が少なく、カプセル形成が難しくなったり、割れやすくなったりし、10.0質量%を超えると、液粘度が高すぎてカプセル形成が困難になったり、出来たカプセルが硬すぎて、指で潰すのが困難になったりする。
−グリセリン−
前記皮膜液中の合計固形分含有量に対する前記グリセリンの含有量としては、10.0質量%〜20.0質量%であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、13.0質量%〜18.0質量%が好ましい。
前記グリセリンの含有量が、10.0質量%未満であると、出来たカプセルが硬すぎて指で潰すのが困難になり、20.0質量%を超えると、変形しやす過ぎて適度な潰す感触が得られない。一方、前記好ましい範囲内であると、手指で潰したときの感触により優れる点で、有利である。
−デキストリン−
前記デキストリンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、酵素変性デキストリン、酸変性デキストリン、焙焼デキストリン、酸添加焙焼デキストリン、酵素分解デキストリン、酸分解デキストリン、熱変性デキストリン、難消化性デキストリン、還元難消化性デキストリン、還元デキストリンなどが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記デキストリンのブドウ糖当量(DE)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記皮膜液中の合計固形分含有量に対する前記デキストリンの含有量としては、70.0質量%〜85.0質量%であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、73.0質量%〜80.0質量%が好ましい。
前記デキストリンの含有量が、70.0質量%未満であると、他の成分の量が多くなり指で潰すのが困難となり、85.0質量%を超えると、脆くなる。一方、前記好ましい範囲内であると、手指で潰したときの感触により優れる点で、有利である。
−その他の成分−
前記皮膜液におけるその他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジェランガム、寒天などのゲル化剤、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの可塑剤、デンプンなどの増量剤、ソルビトール、着色料、香料、甘味料、酸味料などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記皮膜液における前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記皮膜液中の合計固形分含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、16.0質量%〜30.0質量%が好ましく、23.0質量%〜28.0質量%がより好ましく、23.5質量%〜25.0質量%が特に好ましい。
前記皮膜液中の合計固形分含有量が、16.0質量%未満であると、乾燥に時間を要することがあり、30.0質量%を超えると、液粘性が上がり、カプセル成形が困難になることがある。一方、前記特に好ましい範囲内であると、生産性及び成形性の点で、有利である。
<充填液>
前記充填液(以下、「芯液」と称することがある)は、充填物質を少なくとも含み、更に必要に応じてその他の成分を含む。
前記充填液の調製方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができる。
−充填物質−
前記充填物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
例えば、前記植物性シームレスカプセルを後述するタバコに用いる場合には、l−メントール、トウガラシチンキ、トウガラシオイル、ノニル酸バニルアミド、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ショウキョウ油、ハッカ油、カンフル、ニコチン酸ベンジルなどが挙げられる。
また、前記植物性シームレスカプセルを後述するマスクに用いる場合には、グレープフルーツ、オレンジ、ユーカリ、ジャスミンなどの芳香を放散する天然芳香オイルなどが挙げられる。
−その他の成分−
前記充填液におけるその他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記充填液におけるその他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<皮膜率>
前記植物性シームレスカプセルの皮膜率としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20%〜25%が好ましい。
前記皮膜率が、20%未満であると、脆くなりすぎるため、乾燥途中に割れてしまうことがあり、25%を超えると、指で割ることが困難になることがある。
前記皮膜率とは、シームレスカプセルの全質量に対する皮膜の質量の割合をいう。
<破断荷重>
前記植物性シームレスカプセルの破断荷重としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5N〜25Nが好ましく、7N〜20Nがより好ましく、10N〜14Nが特に好ましい。
前記破断荷重が、5N未満であると、割った感触があまりなく、爽快感が得られないことがあり、25Nを超えると、指で割ることが困難となることがある。一方、前記破断荷重が前記好ましい範囲内であると、潰したときの感触がより優れる点で、有利である。
前記破断荷重とは、前記植物性シームレスカプセルに圧力をかけていき、該植物性シームレスカプセルが破裂するときの最大荷重をいう。
前記破断荷重の測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クリープメータ(RHEONER IIシリーズ RE2−33005B、株式会社山電製)により測定することができる。
<破断変位>
前記植物性シームレスカプセルの破断変位としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記植物性シームレスカプセルの直径の1/20〜2/3が好ましく、1/10〜1/3がより好ましく、1/8〜1/5が特に好ましい。
前記破断変位が、前記植物性シームレスカプセルの直径の1/20未満であると、脆く弱い感触となることがあり、前記植物性シームレスカプセルの直径の2/3を超えると、弾力があり割れにくく、適度な潰す感触が得られないことがある。一方、前記破断変位が前記好ましい範囲内であると、潰したときの感触がより優れる点で、有利である。
前記破断変位とは、前記植物性シームレスカプセルに圧力をかけていき、該植物性シームレスカプセルを破裂する限界まで圧縮したときの変位(プランジャーの移動距離)をいう。
前記破断変位の測定方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、クリープメータ(RHEONER IIシリーズ RE2−33005B、株式会社山電製)により測定することができる。
前記植物性シームレスカプセルは、前記破断荷重が5N〜25Nであり、かつ前記破断変位が前記植物性シームレスカプセルの直径の1/20〜2/3であると、指で摘むと程よく少し変形した後にプチッと程よい感触で潰れる点で、好ましい。
また、前記植物性シームレスカプセルは、前記破断荷重が7N〜20Nであり、かつ前記破断変位が前記植物性シームレスカプセルの直径の1/10〜1/3であると、潰したときの感触がさらに良くなる点で、より好ましい。
また、前記植物性シームレスカプセルは、前記破断荷重が10N〜14Nであり、かつ前記破断変位が前記植物性シームレスカプセルの直径の1/8〜1/5であると、潰したときの感触が特に良くなる点で、特に好ましい。
前記植物性シームレスカプセルの直径(以下、「粒径」と称することがある)としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、1mm〜7mmとすることができる。
前記植物性シームレスカプセルの皮膜の厚みとしては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、30μm〜400μmとすることができる。
<製造方法>
前記植物性シームレスカプセルの製造方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができ、例えば、特許第3405746号公報に記載の方法などが挙げられる。具体的には、前記皮膜液を外側のノズルから流し、内側のノズルから前記充填液を流して、硬化用液中に連続して押し出し、前記充填液と前記皮膜液、及び前記皮膜液と前記硬化用液との2つの界面張力を利用して二重液滴を形成させ、次に外側の皮膜液を冷却硬化させる。その後、前記硬化用液から分離した植物性シームレスカプセルの表面に付着した前記硬化用液を除去し、乾燥させることにより、前記植物性シームレスカプセルを製造することができる。
前記硬化用液としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、中鎖脂肪酸トリグリセリドなどが挙げられる。
前記硬化用液の温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0℃〜20℃が好ましく、3℃〜15℃がより好ましい。
前記植物性シームレスカプセルは、煩雑な工程を経ることなく製造することができ、指で摘むと程よく変形した後にプチッと程よい感触で潰れる。また、前記植物性シームレスカプセルは、ゼラチンを含まないため、ゼラチンを使用しない人も満足できる。更に、前記カラギーナンは熱に強いので、前記植物性シームレスカプセルは、耐熱性に優れる。
前記植物性シームレスカプセルの用途としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。例えば、非食品用途に用いることが好ましく、後述する本発明のタバコ、マスクに用いることがより好ましい。
(タバコ)
本発明のタバコは、本発明の植物性シームレスカプセルを少なくとも含み、更に必要に応じてその他の構成を含む。
前記タバコの構成としては、特に制限はなく、公知の構成を適宜選択することができる。
前記タバコに前記植物性シームレスカプセルを配置させる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、タバコに付属しているフィルターや、タバコに取り付けるためのフィルターの内部に埋め込む方法などが挙げられる。
前記タバコに配置する前記植物性シームレスカプセルの数及び種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記タバコは、前記植物性シームレスカプセルを含むので、使用時に該植物性シームレスカプセルを指で潰した際に、プチッと良い感触が得られる。
(マスク)
本発明のマスクは、本発明のシームレスカプセルを少なくとも含み、更に必要に応じてその他の構成を含む。
前記マスクの構成としては、特に制限はなく、公知の構成を適宜選択することができる。
前記マスクに前記植物性シームレスカプセルを配置させる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記マスクの不織布に付着させる方法などが挙げられる。
前記マスクに配置する前記植物性シームレスカプセルの数及び種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記マスクは、前記植物性シームレスカプセルを含むので、使用時に該植物性シームレスカプセルを指で潰した際に、プチッと良い感触が得られる。
以下、本発明の実施例、及び比較例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
各実施例及び比較例で使用した原材料等は、以下のとおりである。
・ カラギーナン
カッパカラギーナン(WR−78−J(CPKelco社製))
・ グリセリン(阪本薬品工業株式会社製)
・ デキストリン
パインデックス#1(松谷化学工業株式会社製)
パインデックス#2(松谷化学工業株式会社製)
パインデックス#3(松谷化学工業株式会社製)
・ ローカストビーンガム(CPKelco社製)
・ 塩化カリウム(関東化学株式会社製)
・ デンプン(未変性)(日澱化學株式会社製)
・ 白糖(塩水港製糖株式会社製)
・ D−ソルビトール液
D−ソルビトール(物産フードサイエンス株式会社製)を70質量%含有する液(以下、「D−ソルビトール液(70%)」と称することがある。
・ 色素
食用青色1号(三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製)
・ メントール(高砂香料株式会社製)
・ 中鎖脂肪酸トリグリセリド(ココナードMT(花王株式会社製))
・ 精製水(正起薬品工業株式会社製)
・ エタノール(トレーサブル99度1級(信和アルコール産業株式会社製))
(実施例1〜8及び比較例1〜3)
<芯液>
芯液として、中鎖脂肪酸トリグリセリド 65.5質量%、メントール 28.5質量%、及びエタノール 6質量%からなる芯液を調製した。
<皮膜液>
皮膜液として、表1〜表4に記載の組成の皮膜液を調製した。
<シームレスカプセルの製造>
前記芯液及び前記皮膜液を用い、シームレスミニカプセル製造装置として、スフェレックス(登録商標)(SPX−LABO、フロイント産業株式会社製)を用いて、その多重ノズルから、冷却した硬化用液中に多層液滴を滴下し、粒径が3.5mmであり、皮膜率が表1〜表4に記載の皮膜率である実施例1〜8及び比較例1〜3のシームレスカプセルを製造した。
なお、製造条件は、以下のとおりである。
−製造条件−
・ 硬化用液 : 中鎖脂肪酸トリグリセリド
・ 硬化用液温度 : 12℃
・ 皮膜液温度 : 77℃
・ 芯液温度 : 20℃
・ カプセル生産数 : 28粒/秒
(評価)
前記実施例1〜8及び比較例1〜3で得られたシームレスカプセルの破断荷重及び破断変位をクリープメータ(RHEONER IIシリーズ RE2−33005B、株式会社山電製)により測定し、以下の評価基準により評価した。また、前記実施例1〜8及び比較例1〜3で得られたシームレスカプセルを手指で潰したときの感触を以下の評価基準により評価した。結果を表1〜表4に示す。
なお、参考として、タバコ(Ice Blast5(マルボロ社製))に用いられているゼラチンを用いたシームレスカプセル(以下、「ゼラチンシームレスカプセル」と称することがある)の破断荷重及び破断変位を同様にして測定したところ、破断荷重が12.3N、破断変位がシームレスカプセルの直径の1/6であった。
−破断荷重の評価基準−
◎ : 破断荷重が、10N以上14N以下。
○ : 破断荷重が、7N以上10N未満、又は14Nより大きく20N以下。
△ : 破断荷重が、5N以上7N未満、又は20Nより大きく25N以下。
× : 破断荷重が、5N未満、又は25Nより大きい。
−破断変位の評価基準−
◎ : 破断変位が、植物性シームレスカプセルの直径の1/8以上1/5以下。
○ : 破断変位が、植物性シームレスカプセルの直径の1/10以上1/8未満、又は1/5より大きく1/3以下。
△ : 破断変位が、植物性シームレスカプセルの直径の1/20以上1/10未満、又は1/3より大きく2/3以下。
× : 破断変位が、植物性シームレスカプセルの直径の1/20未満、又は2/3より大きい。
−手指で潰したときの感触の評価基準−
◎ : 手指で潰す際、指に痛みを全く感じることがないが、適度な抵抗があり、潰した時にプチッと軽快な音を伴う。
○ : 手指で潰す際、指に痛みを感じることがほとんどなく、適度な抵抗若しくはわずかに弾力を感じる。潰した時にプチッと軽快な音を伴う。
△ : 手指で潰す際に、指に痛みを感じることがあまりなく、適度の抵抗若しくはやや弾力を感じる。潰した時にプチッと音を伴う。
× : 脆い、あるいは弾力が強いために手指で潰した時にプチッと音が伴わない。または強度があり割れにくく、指に痛みを感じる。
Figure 0006312689
表1中、「X」は、「皮膜液中の含有量(質量%)」を示し、「Y」は、「皮膜液中の合計固形分含有量に対する含有量(質量%)」を示す。
Figure 0006312689
表2中、「X」は、「皮膜液中の含有量(質量%)」を示し、「Y」は、「皮膜液中の合計固形分含有量に対する含有量(質量%)」を示す。
Figure 0006312689
表3中、「X」は、「皮膜液中の含有量(質量%)」を示し、「Y」は、「皮膜液中の合計固形分含有量に対する含有量(質量%)」を示す。
Figure 0006312689
表4中、「X」は、「皮膜液中の含有量(質量%)」を示し、「Y」は、「皮膜液中の合計固形分含有量に対する含有量(質量%)」を示す。
実施例1〜8、及び比較例1〜3の結果から、皮膜液中の合計固形分含有量に対する、カラギーナンの含有量が8.0質量%〜10.0質量%、グリセリンの含有量が10.0質量%〜20.0質量%、デキストリンの含有量が70.0質量%〜85.0質量%である皮膜液を用いて製造された実施例1〜8の植物性シームレスカプセルは、手指で潰したときの感触が優れていることがわかった。一方、皮膜液中の合計固形分含有量に対する、カラギーナンの含有量が8.0質量%〜10.0質量%、グリセリンの含有量が10.0質量%〜20.0質量%、及びデキストリンの含有量が70.0質量%〜85.0質量%の少なくともいずれかを満たさない比較例1〜3のシームレスカプセルは、手指で潰したときの感触が満足できるものではなかった。
また、前記実施例1〜8の中でも、実施例1及び2の植物性シームレスカプセルは、指で摘むと程よく変形した後にプチッと程よい感触で潰れ、手指で潰したときの感触が特に優れていた。

Claims (2)

  1. カラギーナンと、グリセリンと、デキストリンとを含む皮膜液を用いて製造された植物性シームレスカプセルを含むタバコであって、
    前記皮膜液中の合計固形分含有量に対する前記各成分の含有量が、カラギーナンが8.0質量%〜10.0質量%、グリセリンが10.0質量%〜20.0質量%、デキストリンが70.0質量%〜85.0質量%である植物性シームレスカプセルを含むことを特徴とするタバコ。
  2. カラギーナンと、グリセリンと、デキストリンとを含む皮膜液を用いて製造された植物性シームレスカプセルを含むマスクであって、
    前記皮膜液中の合計固形分含有量に対する前記各成分の含有量が、カラギーナンが8.0質量%〜10.0質量%、グリセリンが10.0質量%〜20.0質量%、デキストリンが70.0質量%〜85.0質量%である植物性シームレスカプセルを含むことを特徴とするマスク。
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