JP6312595B2 - アクチュエータの電子制御装置 - Google Patents

Description

本発明は，回転型アクチュエータの電子制御装置及び電子制御装置の使用方法に関する。

本出願人の国際公開第WO2008/046737号は，変速段を切り換える切換部品を備える伝動装置を開示している。この場合，カウンタシャフト上のアイドルギヤはスクリュー／ナット式配置により切り換え可能である。各切換部品は，カウンタシャフト上に回り止め状態で配置された電気アクチュエータを備える。カウンタシャフトと共に回転するアクチュエータは，アクチュエータの電気エネルギ及び信号を，いわゆる回転型伝達手段を介して非接触的に受信する。回転型伝達手段は，一種の変換器である電磁誘導方式の伝達機器であり，固定又はハウジングに固定されたコイル（一次コイル）は，カウンタシャフト上に配置された回転型コイル（二次コイル）と電磁誘導的に相互作用する。

本出願人の国際公開第WO2009/112340号は，アクチュエータ形式の切り換え装置を備えるデュアルクラッチ式変速機を開示している。アクチュエータは，副軸内に同軸上で前後して配置され，副軸上に配置された切り換え装置を軸上で移動させる。副軸と共に回転するアクチュエータは，アクチュエータの電気エネルギを，ハウジングに固定されたエネルギ源から電磁誘導方式の回転型伝達手段を介して非接触的に受信する。

国際公開第WO2008/046737号 国際公開第WO2009/112340号

本発明の課題は，アクチュエータ用の電子制御装置のコンポーネントをコンパクトに，機能に応じて配置することである。

本発明の課題は，独立請求項１及び21により解決される。また本発明の好適な実施形態は従属請求項より明らかとなる。

本発明に従って電子制御装置は，特に電気エネルギ及び信号を非接触的に受信する手段，磁場を発生させる手段，電子コンポーネントを包囲する共通のハウジング等の多様な電子コンポーネントを備える。制御装置は回転可能であり，閉鎖された構造ユニット（モジュール）として構成され，回転型構成部品に取り付けるか又は内部に組み込むことが可能である。好適には電気エネルギ伝達を，回転型伝達手段の固定された回転部分を介して電磁誘導方式で行い，伝達手段の回転部は第１インターフェイスを構成する。

更なる好適な実施形態に従って，少なくとも１つのアクチュエータは，電磁駆動可能であり，磁場を発生させる手段と作動接続する。これにより電子制御装置の第２インターフェイスが構成され，この第２インターフェイスを介して，アクチュエータを非接触的に作動可能である。

更なる好適な実施形態に従って，少なくとも１つのアクチュエータは油圧バルブ又は気圧バルブを備える。即ち，アクチュエータは異なる媒体の制御に適する。これは，例えば有用車両における圧縮空気のように，油圧又は気圧のどちらか一方のエネルギ形態が無償で供給可能である場合に有益である。

更なる好適な実施形態に従って，アクチュエータは回転駆動装置又は並進駆動装置とする。バルブがバルブロッドを備える場合，バルブロッドは電気駆動装置により回転する。バルブタペットは，磁気コイルと磁気アンカーにより並進駆動する。

更なる好適な実施形態に従って，回転型構成部品は機能支承部として構成され，機能支承部は少なくとも部分的にアクチュエータを収容する。この場合，機能支承部はバルブハウジングとして機能し，バルブハウジングは実質的にバルブ部又はアクチュエータの機械部分を収容する。多数のバルブを備える機能支承部は，本出願人の同日特許出願に係る国際公開WO2013/056904号，名称「シフト要素の駆動装置」の対象であり，本出願の開示内容にも包括的に取り込まれている。

更なる好適な実施形態に従って，電子制御装置のハウジングは中空シリンダ形状のアクチュエータハウジングを備える。アクチュエータハウジングは周囲に分散配置され，アクチュエータは特にアクチュエータの電気駆動装置を支承する。アクチュエータハウジングを介して，アクチュエータはハウジングに対して位置決めされ，固定されると共に，機能支承部に対しても調整される。アクチュエータハウジングは，ハウジングの無圧の内部チャンバを，圧力媒体で充填されたバルブチャンバから隔てる。

更なる好適な実施形態に従って，電子モジュールのハウジングは，隣接する機能支承部に対してインターフェイスを構成する端壁を備える。端壁はアクチュエータの領域において開放され，位置の移動は機能支承部に対して直接に伝達可能である。アクチュエータは，特に電子モジュール内のアクチュエータの駆動装置と共に，及び特にアクチュエータのバルブ領域と共に，部分的に機能支承部内に配置される。

更なる好適な実施形態に従って，端壁は接合部を備え，接合部は周囲に分散配置され，アクチュエータハウジングに対して同軸上に配置される。従って，アクチュエータハウジングは端壁により外側に向かって延長され，機能支承部内の対応する孔に係合する。これにより，ハウジングは機能支承部に対して中央に位置することになり，周方向で調整される。

更なる好適な実施形態に従って，各アクチュエータハウジングは変速機油で充填可能なチャンバを構成し，このチャンバは軸方向に平行して機能支承部内へ延在する。油で充填されたチャンバ内には，アクチュエータの可動部，即ち回転可能部又は長手方向への移動可能部が存在するため，これらの部分には油で洗われることになる。可動バルブ部は油内で，駆動時に発生する遠心力をバルブ部に対して低減又は相殺する浮揚力を受ける。

更なる好適な実施形態に従って，電気モータはアクチュエータハウジングに対して同軸上に配置される。その際，外側のステータ部と内側のロータ部との間にはハウジング壁が存在する。従って，ステータの磁場はアクチュエータハウジングの壁面を介してロータに伝達される。これにより，油内で可動するアクチュエータ部は外部に対して閉鎖される。

更なる好適な実施形態に従って，アクチュエータハウジングの外側には磁気コイルが，内側には，バルブタペットを閉止部と共に作動させる磁気アンカーが備わる。従ってこの場合でも，アクチュエータハウジングを介して磁場が伝達される。

更なる好適な実施形態に従って，アクチュエータの可動部は変速機油内に浮動するよう配置される。これにより，バルブロッド，バルブタペット及びアンカー軸等の可動バルブ部は，遠心力を少なくとも部分的に相殺する浮揚力を受ける。従って可動部は，機能支承部の回転時に強めの抵抗を受けずに移動できる。

更なる好適な実施形態に従って，可動部の平均密度を油圧流体，好適には油圧油又は変速機油の平均密度に近似させる。これは，例えば中空軸構造（中空アンカー軸）又は軽量構造（プラスチック又は軽金属素材）により達成可能である。

更なる好適な実施形態に従って，エネルギを伝達する手段は，回転型ハウジング内に配置された二次コイルを備える。好適には，二次コイルは環状ハウジングの内径又は外径の領域内に配置され，ハウジングに固定配置された一次コイルと電磁誘導的に相互作用し，非接触電力伝送及び双方向の信号伝達を可能にする。

更なる好適な実施形態に従って，電子制御装置に対して，回転型信号発生センサが割り当てられる。これにより，センサ情報の制御装置への供給及び制御装置による処理が可能になる。

更なる好適な実施形態に従って，電子制御装置はセンサ用の信号を非接触的に受信する手段を備える。従ってセンサ情報を，電子制御装置の第２インターフェイスを介して，非接触的に供給可能である。

更なる好適な実施形態に従って，センサは変位計測装置を備える。従って，例えば減衰するシフト力を環状ピストンの変位計測により検出可能であり，制御装置に対して，実際値からの逸脱として伝達可能である。

更なる好適な実施形態に従って，電子モジュールのハウジングは，アクチュエータの電気部，センサ及び更なる電子コンポーネントを収容するための閉じた環状スペースを有する環状シリンダとして構成される。この環状スペースには，適宜の充填材を注入可能である。これにより電子モジュールは大型のブロック形状となるため，作動中に作用する遠心力に耐えうる状態となる。付加的又は代替的に，ハウジング構造を強化する更なる手段を講じることも可能であり，例えばハウジング外周に補強バンドを配置する等がある。上記の充填材は，好適には炭素繊維又はガラス繊維等を硬度強化のために含有する。

本発明の更なる特徴に従って，上述の電子制御装置は変速機，特に車両の自動変速機への適用に有効であり，回転型アクチュエータに摩擦無しでエネルギを伝達するため，変速機の全効率を改善可能であるという利点が達成される。

以下に本発明を図示の実施形態について詳述する。本発明の更なる特徴及び／又は利点は，以下の既述及び／又は図から明白である。
変速機軸上の機能支承部と接続するアクチュエータを備える本発明に係る電子モジュールの縦断面図である。 変位計測装置を備える電子モジュールの縦断面図である。 組立前の構成ユニットである電子モジュールの略図である。 電気モータのステータを備える電子モジュールの支承プレートの略図である。 支承プレートを除いた電子モジュールのハウジングの略図である。 アクチュエータを除いた電子モジュールの略図である。 回転型電子モジュールのエネルギ及び信号のフロー図である。

図１は，車両の自動変速機の自動変速機の縦断面図を示す。変速機軸１上には，機能支承部２として構成された，回転軸ａを有する回転型構成部品が回り止め状態で配置される。機能ユニット２には全体で３つのシフト要素，即ち第１ディスククラッチ３，第２ディスククラッチ４及び噛み合い型クラッチ５が接続される。シフト要素3, 4, 5に対して，ピストン／シリンダユニットとして構成された，油圧的に駆動可能なシフト装置が割り当てられる。各シフト装置6, 7は，圧力チャンバ6a, 7aとして構成された環状シリンダを備え，環状シリンダは機能支承部２内に配置される。シフト要素3, 4, 5は入力側で，相互に連結するディスク／クローキャリア９を介して接続される。ディスク／クローキャリア９は，第１ディスククラッチ３に対しては外部ディスクキャリア9aとして，第２ディスククラッチ4に対しては内部ディスクキャリア9bとして，噛み合い型クラッチ５に対してはクローキャリア9cとして構成される。第１ディスククラッチ３は，出力側に内部ディスクキャリア3aを備え，内部ディスクキャリア3aはシリンダ状の出力部材10と接続する。噛み合い型クラッチ５は，更なるシリンダ状の出力部材11と接続する。第２ディスククラッチ４は，外部ディスクキャリア4aを備え，外部ディスクキャリア4aは第３出力部材12を構成する。第１ディスククラッチ３は，第１環状ピストン13を介して，第２ディスククラッチ４は第２環状ピストン14を介して駆動される。一方噛み合い型クラッチ５は，機能支承部２の周囲に配置された，複数のシフトアーム15を介して駆動される。連結されたディクス／クローキャリア９は，連結素子16を介して機能支承部２と回り止め状態で接続するため，３つのシフト要素3, 4, 5は，入力側で機能支承部２を介して変速機軸１と接続する。従って機能支承部２は，シフト要素3, 4, 5をも支承することになる。

２つの相互接続するボディ2a, 2bを備える機能支承部２内には，閉止バルブ17が配置される。閉止バルブ17は，シフト装置７の圧力チャンバ7aへの圧力油供給を制御する。概略的に示された変速機ハウジング18及び変速機軸１の間には，いわゆる回転型の給油ライン19が備わる。即ち，圧力油はハウジング側に固定配置された油路20から変速機軸１内の環状溝21に移送される。圧力油は，環状溝21から半径方向孔22，軸方向孔23及び更なる半径方向孔24を経て機能支承部２の油路25へ至り，そこから閉止バルブ17に達する。閉止バルブ17からは，圧力油路26が圧力チャンバ7aへ通じる。シフト装置6, 8の更なる圧力チャンバ6a, 8aへの圧力油供給は，部分的に破線で示される。付属する閉止バルブは周方向にオフセットして配置されているため，図１の断面図には示されない。基本的に各シフト装置6, 7, 8に閉止バルブが装備される

閉止バルブ17は図示の形態では電気モータ27により電気的に駆動され，この電気モータ27は電子制御装置28（「電子モジュール28」とも称する）内に配置される。閉止バルブ17は電気モータ27と接続してアクチュエータ（「アクター」とも称する）を構成する。閉止バルブ17は，回転スピンドル17a及び移動用のねじ山を介して回転スピンドル17aと接続するバルブ閉止部17bとを備える。回転スピンドル17aは中空軸17cと接続し，中空軸17c上には参照数字の付されていない，電気モータ27のアンカーが配置される。回転スピンドル17a及び中空軸17cは，機能支承部２の回転時に遠心力の作用を受け，この遠心力の作用は少なくとも部分的に，圧力油の浮揚力により相殺可能である。従って，アクチュエータの可動部，即ち回転スピンドル17a，バルブ閉止部17b及び中空構造であるアンカー軸17cは，圧力油内で浮動するよう配置される。電子モジュール28，特に電気モータ27は，電気モータ27の電気エネルギ及び信号を受信し，電磁誘導方式で閉止バルブ17を開閉する。このため，一方では変速機ハウジング18内に一次コイル29が，他方では電子モジュール28内に二次コイル30が配置される。電子モジュール28の更なる詳細については，図３〜７に関する記載と関連して詳述する。

図２は，機能支承部２及びシフト要素3, 4の更なる軸方向断面図である（同一の部品に対しては図１と同一の符号を付す）電子モジュール28に対して，非接触式の変位計測装置43が配置され，変位計測装置43は例えば差動トランス方式で稼動する。変位計測装置43は，シフト要素３の環状ピストン13に固定された送信ピン44，及び電子モジュール28に配置された鉢状の受信部45を備える。受信部45には送信ピン44が接触せずに沈む。複数のこのような変位計測装置を，電子モジュール28の円周上に配置することもできる。同様に，圧力センサ及び／又はパワーセンサを備えることも可能である。

図３は，独立した構成ユニットである電子モジュール28の斜視図である。図１に示された閉止バルブ17及び更なる同一の閉止バルブ38の，２つの閉止バルブの断面を示す。電子モジュール28は環状に構成されたハウジング39を備え，ハウジング39は蓋40により外部に対して閉鎖される。ハウジング39内には，電気モータ27（同一の部品に対しては図１と同一の符号を付す）のステータが配置される。ハウジング39には接合部41が形成され，接合部41を介して，電子モジュール28が機能支承部２のボディ2a（図１と比較のこと）と接続する。同時に，機能支承部２のボディ2a内のオイルチャンバは，Oリング42により密閉される。図には４つの閉止バルブが示される。２つの閉止バルブには参照数字17, 38が付され，更なる２つの閉止バルブに対しては参照数字が付されていない。従って全体で６つの閉止バルブが，電子モジュール28の円周上に配置可能である。既に上述したように，回転スピンドル17a及び中空軸17cは油内で稼動し，一方では遠心力の作用を受け，他方では移送された油量重量に規定される浮揚力を受ける。可及的に遠心力の作用を相殺するため，アンカー軸17cを中空構造とする。遠心力の作用を低く抑えるため，付加的に低い特定重量の素材を使用することが好適である。図示のように，中空軸17cは二重に支承される。回転運動を発生する電気モータ27に換えて，バルブタペットと接続する磁石も，電磁バルブ方式で使用可能であり，バルブタペットの並進移動が直接閉止部に伝達される。既に上述したように，電気エネルギの伝達は電磁誘導方式で行われるため，電子モジュール28内には半径方向の内部領域に二次コイル30が配置される。二次コイル30は，図示されていない一次コイル（図１参照）と作動接続する。プレート57が接合部41の側部に図示される。このプレート57は，構成部品を互いに電気接続し，更に部品の相互位置を，特にこれらの部品がハウジング内で鋳造されるまで，調整する。

電子モジュール及び機能支承部は又，例えば電気的に制御可能な冷却油バルブ及び潤滑油バルブ等の更なるアクチュエータを装備可能である。こうしたバルブは，本出願人の同日特許出願に係る国際公開WO2013/056905号の対象であり，本出願の開示内容に包括的に取り込まれている。

図４は電子プレート57を示す。電子プレート57は，電気モータのステーション，二次コイル及び図示されない更なる電子構成部品の支承プレートとして機能する。

図５は，蓋40を除いた電子モジュール28のハウジング39を示す。ハウジング39は，開放する環状シリンダの形状であり，環状シリンダは端壁39a，シリンダ外壁39b及びシリンダ内壁39cにより構成される。端壁39aには鉢状のアクチュエータハウジング50が形成される。アクチュエータハウジング50は，端壁39aから外側に屹立する接合部41に対し，同軸上に配置される。好適には，アクチュエータハウジング50及び接合部41を備えるハウジング39は一個の鋳造部品，特にプラスチック射出成形部品として製造し，その際繊維により増強されたプラスチックの使用が好適である。更にハウジング39，特にシリンダ外壁39bには図示されない補強バンドを配置し，遠心力の受容力を増強させることも可能である。ハウジング39の内部には，繊維強化型プラスチック等の充填材を注入する。これにより電子コンポーネントもハウジング39内に固定及び保持されるため，アクチュエータハウジング50は，ハウジング39の環状の内部スペースに対して密閉される。

図６は，図４の支承プレート40と組合うハウジング39を示す。アクチュエータハウジング50は電気モータ27のステータ27aを貫通し，その際，磁場領域における壁厚を比較的薄く構成する。しかし，内部にステータ27aを有する環状スペースは，アクチュエータハウジング50の内部スペースに対して密閉される。総体的に，電子コンポーネント全体がハウジング39に包囲されているため，油圧的又は気圧的な圧力チャンバから分離されることになる。

図７は，回転型電子制御装置28（「電子モジュール28」とも称する）へ出入りするエネルギ及び信号伝達の概略的なフロー図である。回転型電子制御装置28は，ハウジングに固定された電子制御ユニット52に割り当てられる。電子制御装置52は，ライン52aを介して車両の電気システムに接続する。非接触電力伝送のための回転型伝達手段は，第１の，ハウジングに固定された一次コイル53及び第１の，電子制御装置28と共に回転する二次コイル54を備える。一次コイル53及び二次コイル54は，好適には電磁誘導方式である送信及び受信手段の間に，第１インターフェイスS1を構成する。共に回転する，電磁制御可能なアクチュエータ55は，第２の一次コイル55aとして構成された送信手段からの信号及び電気エネルギを受信する。同様に，共に回転するセンサ56は，電子制御装置28の受信手段56aに信号を送信する。従って，電子制御装置28とアクチュエータ55及びセンサ56との間に，第２インターフェイスS2が生じる。両インターフェイスS1, S2に対するエネルギ及び信号伝達は，電子制御装置28の（図示されていない）ハウジング壁を介して行われる。信号又は電力伝達手段は，矢印Ｐで示される。全手段のうちハウジングに固定された部品は括弧Ａで，手段のうち回転型部品は括弧Ｂで図示される。

１ 変速機軸
２ 機能支承部
2b ボディ
2b ボディ
３ 第１シフト要素
3a 内部ディスクキャリア
４ 第２シフト要素
4a 外部ディスクキャリア
５ 第３シフト要素
６ シフト装置
6a 圧力チャンバ
７ シフト装置
7a 圧力チャンバ
８ シフト装置
8a 圧力チャンバ
９ ディスク／クローキャリア
9a 外部ディスクキャリア
9b 内部ディスクキャリア
9c クローキャリア
10 出力部材
11 出力部材
12 出力部材
13 第１環状ピストン
14 第２環状ピストン
15 シフトアーム
16 連結素子
17 閉止バルブ
17a 回転スピンドル
17b 閉止部
17c 中空軸
18 変速機ハウジング
19 回転油供給ライン
20 油路
21 環状溝
22 半径方向孔
23 軸方向孔
24 半径方向孔
25 油路
26 油路
27 電気モータ
27a ステータ
27b ロータ
28 電子制御手段（回転型）
29 一次コイル
30 二次コイル
39 ハウジング（電子モジュール）
39a 端壁
39b シリンダ外壁
39c シリンダ内壁
40 蓋
41 接合部
42 Oリング
43 変位計測手段
44 変位探知部（送信ピン）
45 受信部
50 アクチュエータハウジング
52 電子制御手段（ハウジングに固定）
52a ライン
53 一次コイル
54 二次コイル
55 アクチュエータ
55a 送信手段
56 センサ
56a 受信手段
57 電子プレート
Ａ ハウジング固定領域
Ｂ 回転領域
Ｐ 矢印（伝達手段）
ａ 回転軸
S1 第１インターフェイス
S2 第２インターフェイス

Claims (20)

1. 少なくとも１つの回転型アクチュエータの電子制御装置（28）であって，電気エネルギ及び信号を非接触的に受信する手段（30; 54），磁場を発生させる手段（27a; 55a）及び電子コンポーネント（27a, 30; 54, 55a, 56a）を包囲して内部に収容する共通のハウジング（39）を含む電子コンポーネントを備える電子制御装置（28）において，該電子制御装置（28）は回転可能であり，回転軸（ａ）を中心に回転する構成部品（２）に取り付けて，又は該構成部品（２）内に組み込んで構成されており、
   前記ハウジング（39）が中空シリンダ形状のアクチュエータハウジング（50）を備え，該アクチュエータハウジング（50）は回転軸（ａ）の周囲に分散配置され，アクチュエータを少なくとも部分的に収容することを特徴とする電子制御装置（28）。
2. 請求項１に記載の電子制御装置（28）であって，部分的に前記ハウジング（39）外に配置された少なくとも１つのアクチュエータが電磁駆動可能であり，前記磁場を発生させる手段（27a; 55a）と作動接続することを特徴とする電子制御装置（28）。
3. 請求項１又は２に記載の電子制御装置（28）であって，少なくとも１つのアクチュエータが油圧バルブ（17）又は気圧バルブを備えることを特徴とする電子制御装置（28）。
4. 請求項２又は３に記載の電子制御装置（28）であって，少なくとも１つのアクチュエータが回転駆動手段（27）又は並進駆動手段を備えることを特徴とする電子制御装置（28）。
5. 請求項１〜４の何れか一項に記載の電子制御装置（28）であって，回転型の前記構成部品が機能支承部（２）として構成され，該機能支承部（２）はアクチュエータを少なくとも部分的に支承することを特徴とする電子制御装置（28）。
6. 請求項５に記載の電子制御装置（28）であって，前記ハウジング（39）は端壁（39a）を備え，該端壁（39a）は隣接する前記機能支承部（２）に対する機械的なインターフェイスとして構成されることを特徴とする電子制御装置（28）。
7. 請求項６に記載の電子制御装置（28）であって，前記端壁（39a）は接合部（41）を有し，該接合部（41）は回転軸（ａ）の周囲に分散配置され，前記アクチュエータハウジング（50）に対して同軸上に配置されることを特徴とする電子制御装置（28）。
8. 請求項６又は７に記載の電子制御装置（28）であって，前記アクチュエータハウジング（50）は各々が変速機油で充填可能なチャンバを構成し，該チャンバは前記回転軸（ａ）に対して軸方向に平行して前記機能支承部（２）内へ延在することを特徴とする電子制御装置（28）。
9. 請求項１，６〜８の何れか一項に記載の電子制御装置（28）であって，ステータ（27a）及びロータ（27b）を有する電気モータ（27）が前記アクチュエータハウジング（50）に対して同軸上に配置され，中空シリンダ形状の前記アクチュエータハウジング（50）の外側に前記ステータ（27a）が配置され，内側に前記ロータ（27b）が配置されることを特徴とする電子制御装置（28）。
10. 請求項１，６〜８の何れか一項に記載の電子制御装置（28）であって，磁気コイル及び磁気アンカーが前記アクチュエータハウジング（50）に対して同軸上に配置され，中空シリンダ形状の前記アクチュエータハウジング（50）の外側に前記磁気コイルが配置され，内側に前記磁気アンカーが配置されることを特徴とする電子制御装置（28）。
11. 請求項１〜１０の何れか一項に記載の電子制御装置（28）であって，アクチュエータにおける可動部（17a, 17b, 17c）は変速機油内に浮動するよう配置されることを特徴とする電子制御装置（28）。
12. 請求項１１に記載の電子制御装置（28）であって，アクチュエータにおける前記可動部（17a, 17b, 17c）の素材及び／又は幾何学的形状は，該可動部（17a, 17b, 17c）の平均密度が変速機油の密度に近似するよう選択されていることを特徴とする電子制御装置（28）。
13. 請求項１〜１２の何れか一項に記載の電子制御装置（28）であって，電気エネルギ及び／又は信号を伝達する手段は二次コイル（30）を備え，該二次コイルは前記ハウジング（39）内の半径方向内側領域（39c）又は半径方向外側領域（39b）に配置されることを特徴とする電子制御装置（28）。
14. 請求項１〜１３の何れか一項に記載の電子制御装置（28）であって，前記電子制御装置（28）に対して，少なくとも１つの回転可能な信号発生センサ（43; 56）が割り当てられることを特徴とする電子制御装置（28）。
15. 請求項１４に記載の電子制御装置（28）であって，前記電子制御装置（28）は，前記少なくとも１つのセンサ（43, 56）の信号を非接触的に受信する手段（56a）を備えることを特徴とする電子制御装置（28）。
16. 請求項１４又は１５に記載の電子制御装置（28）であって，前記少なくとも１つのセンサは変位計測装置（43）を備えることを特徴とする電子制御装置（28）。
17. 請求項１〜１６の何れか一項に記載の電子制御装置（28）であって，前記ハウジング（39）は閉じた環状スペースを有する環状シリンダとして構成され，該環状スペースは，繊維強化された充填材が注入可能であることを特徴とする電子制御装置（28）。
18. 請求項１〜１７の何れか一項に記載の電子制御装置（28）であって，前記ハウジング（39）は外周側に補強バンドを配置して補強することを特徴とする電子制御装置（28）。
19. 請求項１〜１８の何れか一項に記載の電子制御装置（28）であって，前記ハウジング（39）は繊維強化型のプラスチック素材により製造することを特徴とする電子制御装置（28）。
20. 請求項１〜１９の何れか一項に記載された電子制御装置（28）を，車両変速機において使用する方法。
    

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