JP6312514B2 - かつらベースに毛髪を結び付ける方法、毛髪の結び目構造、及びかつら - Google Patents

かつらベースに毛髪を結び付ける方法、毛髪の結び目構造、及びかつら Download PDF

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Description

本発明は、かつらベースに毛髪を結び付ける方法、毛髪の結び目構造、かつら、及び植毛治具に関する。
かつらは、頭部の形状や頭部を覆う範囲等に応じて形成されたかつらベースに天然毛髪や人工毛髪等の毛髪を植毛することで作製される。かつらベースは、主として網目状のネット部材や人工皮膚等で形成される。ネット部材で形成されたかつらベースは、ネット部材の網目を形成する線状部に毛髪を結び付けられて植毛される。人工皮膚のかつらベースは、人工皮膚に毛髪の一端を埋め込まれて植毛される。例えば、特許文献1には、隣接する網目パターン同士の網目形状が異なるネット部材からなるかつらベースに、天然毛髪や人口毛髪をいわゆるひばり結び又は巻き結びで結び付けられたかつらが開示されている。
特開2009−174084号公報
しかしながら巻き結びは、結び目を絞り、かつらベースに毛髪を固定するために、かつらベースに対して水平方向に毛髪を引っ張る必要があり、結び目の中央が破損し易い。ひばり結びは、水平方向に引っ張らなくとも結び目を絞ることができるが、結び目の絞りが緩くなりやすいため毛髪を固定し難く、毛髪が抜けやすい。さらに毛髪を固定しようとすると、ひばり結びによる毛髪の結び付け方は、さらに結び目を作る必要があり、かつらベースへの毛髪の結び付け方が複雑になる。その結果、結び目が大きくなる。
このように、従来は毛髪をかつらベースに結び付けるのが難しかった。
そこで、本発明は、毛髪を容易に結び付けることができるかつらベースに毛髪を結び付ける方法、毛髪の結び目構造、その結び目構造を含むかつら、及びかつらベースに毛髪を結び付ける方法に用いる植毛治具を提供することを目的とする。
本発明のかつらベースに毛髪を結び付ける方法は、折り曲げ部で2つ折りにされた毛髪でかつらベースの線状部を挟み、前記折り曲げ部を頂点とする第1ループを形成すると共に、前記2つ折りにされた毛髪の他端を含む毛片と対向するように前記第1ループを配置する工程と、前記毛片の少なくとも1本を、前記線状部に面した側から前記第1ループに挿入して第2ループを形成すると共に、2本の前記毛片と対向するように前記第2ループを配置する工程と、前記第2ループと対向する2本の前記毛片の少なくとも1本を前記第2ループの前記第1ループに面した側へ向けて前記第2ループに挿入する工程とを備えることを特徴とする。
本発明の毛髪の結び目構造は、折り曲げ部で2つ折りにされた毛髪でかつらベースの線状部を挟み、前記折り曲げ部を頂点とする第1ループを形成すると共に、前記2つ折りにされた毛髪の他端を含む毛片と対向するように前記第1ループを配置し、前記毛片の少なくとも1本を、前記線状部に面した側から前記第1ループに挿入して第2ループを形成すると共に、2本の前記毛片と対向するように前記第2ループを配置し、前記第2ループと対向する2本の前記毛片の少なくとも1本を前記第2ループの前記第1ループに面した側へ向けて前記第2ループに挿入して形成されることを特徴とする。
本発明のかつらは、上記毛髪の結び目構造を含むことを特徴とする。
本発明の植毛治具は、棒状の基部の一端に形成されたかぎ針部と、前記基部の一端側に配置され、前記かぎ針部に形成された開口を開閉する可動部とを備えることを特徴とする。
本発明のかつらベースに毛髪を結び付ける方法は、折り曲げ部で2つ折りにされた毛髪でかつらベースの線状部を挟み、折り曲げ部を頂点とする第1ループを形成すると共に、2つ折りにされた毛髪の他端を含む毛片と対向するように第1ループを配置する工程と、毛片の少なくとも1本を、線状部に面した側から第1ループに挿入して第2ループを形成すると共に、2本の毛片と対向するように第2ループを配置する工程と、第2ループと対向する2本の毛片の少なくとも1本を第2ループの第1ループに面した側へ向けて第2ループに挿入する工程とを備えるので、かつらベースに対して垂直方向に毛髪を引っ張ることで結び目を絞ることができ、結び目が割れることを抑制できる。また、本発明のかつらベースに毛髪を結び付ける方法は、結び目が解け難いので、さらに結び目を作る必要がなく、毛髪を結び付ける手順を少なくできる。よって、本発明のかつらベースに毛髪を結び付ける方法は、かつらベースに毛髪を容易に結び付けることができる。
本発明の毛髪の結び目構造は、折り曲げ部で2つ折りにされた毛髪でかつらベースの線状部を挟み、折り曲げ部を頂点とする第1ループを形成すると共に、2つ折りにされた毛髪の他端を含む毛片と対向するように第1ループを配置し、毛片の少なくとも1本を、線状部に面した側から第1ループに挿入して第2ループを形成すると共に、2本の毛片と対向するように第2ループを配置し、第2ループと対向する2本の毛片の少なくとも1本を第2ループの第1ループに面した側へ向けて第2ループに挿入して形成されるので、容易に形成できる。また、本発明の毛髪の結び目構造は、かつらベースに対して垂直方向に毛髪を引っ張ることで結び目が絞まり、結び目が解けるのを抑制できる。さらに、本発明の毛髪の結び目構造は、結び目が解けにくいので、さらに結び目を作る必要がなく、結び目を小さくできる。
本発明のかつらは、上記毛髪の結び目構造を含むので、容易に製造することができる。
本発明の植毛治具は、棒状の基部の一端に形成されたかぎ針部と、前記基部の一端側に配置され、前記かぎ針部に形成された開口を開閉する可動部とを備えることを特徴とするので、植毛治具を把持部の方向へ引っ張るときに、可動部が線状部及び毛髪に触れてかぎ針部の方向に回転軸を中心として回転し、かぎ針部の開口を閉じることができる。そのため本発明の植毛治具は、かぎ針部が線状部2及び毛髪に引っかかることを防止でき、毛髪及び線状部が破損することを防止できる。よって本発明の植毛治具は、かつらベースに毛髪を結び付ける作業の作業性を向上できる。
本発明の第1実施形態に係る毛髪の結び目構造の全体構成を示す斜視図であり、図1Aは正面図であり、図1Bは背面図である。 本発明の第1実施形態に係る植毛治具の全体構成を示す概略図であり、図2Aはかぎ針部の開口が閉じている状態を示し、図2Bはかぎ針部の開口が開いている状態を示す。 本発明の第1実施形態に係るかつらベースに毛髪を結び付ける方法の手順を示す概略図であり、図3Aは折り曲げ部に植毛治具のかぎ針部を引っかける段階を示し、図3Bは植毛治具を線状部の手前側に引き出し、毛髪を線状部の下側をくぐらせる段階を示し、図3Cは折り曲げ部を頂点とする第1ループを形成する段階を示し、図3Dはかぎ針部に2本の毛片を毛片に向かって右側から引っかける段階を示し、図3Eは2本の毛片を束ねる段階を示し、図3Fは2本の毛片を引っかけた状態で、植毛治具を第1ループの手前側に引き出す段階を示し、図3Gは第2ループを形成する段階を示し、図3Hは、第2ループの奥側から第2ループ内に植毛治具を押し込み、2本の毛片に引っかける段階を示し、図3Iは植毛治具を第2ループの奥側に引き抜いた段階を示す。 本発明の第2実施形態に係るかつらベースに毛髪を結び付ける方法の手順を示す概略図であり、図4Aは第2ループの奥側から第2ループ内に植毛治具を押し込み、2本の毛片に引っかけ、植毛治具を植毛治具の長軸を回転軸として回転させる段階を示し、図4Bは植毛治具を第2ループの奥側に引き抜いた段階を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
1.第1実施形態
(1)かつら
かつらは、かつらベースと、かつらベースに結び付けられた毛髪とを含んでいる。かつらベースは、網目状のネット部材で形成されている。毛髪は、ネット部材の網目を形成する線状部に結び付けられている。毛髪は、特に限定されず、人工毛髪であってもよく、天然毛髪であってもよい。
(2)毛髪の結び目構造
図1A及び図1Bに示すように、毛髪の結び目構造1は、線状部2に結び付けられている。毛髪の結び目構造1は、毛片3、4と、ループ5、6と、接続部7とからなる。毛片3、4は線状部2に対して略垂直に立ち上がっている。ループ5は線状部2上に形成されたループ6上に形成されている。ループ5の一部は、ループ6の下側にあり、ループ6によってループ5は押さえられている。ループ5の一端とループ6の一端とは接続部7を介して繋がっている。毛片3はループ5、6内をこの順で通り、線状部2の下側を通って折り返され、ループ6の他端と繋がっている。毛片4は、ループ5、6内をこの順で通り、線状部2の下側を通って折り返され、ループ5の他端と繋がっている。毛髪の結び目構造1は、毛片3、4を線状部2に対して垂直方向に引っ張ることで、結び目が絞まる。
(3)かつらベースに毛髪を結び付ける方法に用いる植毛治具
図2に示すように、植毛治具8は、植毛針9と可動部10と把持部11とを備えている。植毛針9は、棒状の基部13と、先端が半円形状をしたJ字状のかぎ針部12とからなる。かぎ針部12は開口が形成されている。かぎ針部12は、開口から毛髪を入れてかぎ針部12内に通すことで、毛髪を引っかけることができる。基部13は、一端に基部13よりも細いかぎ針部12が一体に形成されている。基部13は、一端が徐々に細くなっており、他端には把持部11が設けられている。基部13の形状は特に限定されず、断面が円形の棒状でもよく、断面が四角形の棒状であってもよい。また、基部13の太さWは200〜1000μmであることが望ましい。これは、基部13の太さWが、200μmよりも細いと植毛針9が変形し易くなり、1000μmよりも太いとかつらベースの網目や毛髪18によって形成されたループを植毛針9が通りにくくなり、作業性が低下するからである。基部13の一端側には、図示しない溝と貫通穴とが形成されている。溝には、可動部10の一端が挿入されている。可動部10の一端には、図示しない貫通穴が形成されている。可動部10は、可動部10の貫通穴と基部13の貫通穴とが重なるように、基部13の一端側に配置されている。可動部10の貫通穴と基部13の貫通穴とには回転軸14が通っている。よって可動部10は、回転軸14を中心として回転でき、図2Aに示すように、かぎ針部12の方向へ回転して植毛針9の先端に接触することで、かぎ針部12の開口を閉じることができる。また可動部10は、把持部11の方向へ回転して植毛針9の先端から離れることで、図2Bに示すように、かぎ針部12の開口を開放できる。かぎ針部12と可動部10とに囲まれた領域の幅Wは、100〜1000μmであることが望ましい。これは、当該領域の幅Wが、100μmより小さくなると毛髪18をかぎ針部12に引っかけにくくなり、1000μmよりも大きくなるとかつらベースの網目や毛髪18によって形成されたループを植毛針9が通りにくくなり、作業性が低下するからである。なお可動部10の長さは1000〜3000μmであることが望ましい。可動部10の長さが1000μmよりも短くなるとかぎ針部12の閉口が不安定となり、3000μmよりも長くなるとかつらベースの網目や毛髪18によって形成されたループを植毛針9が通りにくくなり、作業性が低下するからである。
(4)かつらベースに毛髪を結び付ける方法
本発明のかつらベースに毛髪を結び付ける方法を説明する。毛髪は、かつらベースの網目を形成する線状部2に、上記で説明した植毛治具8を用いて毛髪の結び目構造1を形成して結び付けられる。
図1及び図2と対応する箇所に同じ符号を付して示す図3は、かつらベースに毛髪を結び付ける方法の手順を示している。
毛髪18をその中央部で2つ折りにして折り曲げ部19を形成する。毛髪18を結び付けるかつらベースの線状部2の奥側で、線状部2の下側から植毛治具8を挿入し、折り曲げ部19に植毛治具8のかぎ針部12を引っかける(図3A)。
折り曲げ部19にかぎ針部12を引っかけた状態で、植毛治具8を線状部2の手前側に引き出し、毛髪18を線状部2の下側をくぐらせる。このとき、可動部10が線状部2に当たり、かぎ針部12の方向へ回転軸14を中心として回転して植毛針9の先端と接触する。このようにして、可動部10はかぎ針部12の開口を閉じる(図3B)。
植毛治具8を線状部2の上方へと動かして、折り曲げ部19を頂点とする第1ループ20を形成すると共に、毛髪18の末端を含む毛片(第2ループ形成用毛片)21と線状部2を挟んで対向するように第1ループ20を配置する(図3C)。
次いで、植毛治具8を第1ループ20内に押し込む。このとき、かぎ針部12内を通っている第1ループ20が可動部10を内側から押し上げる。そうすると、可動部10は回転軸14を中心として把持部11の方向へ回転する。これによりかぎ針部12の開口が開き、第1ループ20が植毛治具8から外れる。そして、挿入した植毛治具8のかぎ針部12に、2本の毛片21を毛片21に向かって右側から引っかけ、2本の毛片21を束ねる(図3D、図3E)。
2本の毛片21を引っかけた状態で、植毛治具8を第1ループ20の手前側に引き出す(図3F)。このとき、可動部10が第1ループ20に接触して、回転軸14を中心としてかぎ針部12の方向へ回転する。このようにして、可動部10はかぎ針部12の開口を閉じる。さらに植毛治具8を第1ループ20の手前側に引き出すことにより、第2ループ22を形成すると共に、毛髪18の末端を含む毛片23と第1ループ20を挟んで対向するように第2ループ22を配置する(図3G)。
続いて、第2ループ22の奥側から第2ループ22内に植毛治具8を押し込む。このとき、かぎ針部12内を通っている第2ループ22が可動部10を内側から押し上げる。そうすると、可動部10は回転軸14を中心として把持部11の方向へ回転する。このようにして可動部10は、かぎ針部12の開口を開き、第2ループ22が植毛治具8から外れる。そして、第2ループ22に押し込んだかぎ針部12を2本の毛片23に引っかける(図3H)。その後、植毛治具8を第2ループ22の奥側に引き抜いて、第2ループ22に毛片23を末端まで通す。このとき、可動部10が第2ループ22と接触して回転軸14を中心としてかぎ針部12の方向へ回転する。このようにして、可動部10はかぎ針部12の開口を閉じる(図3I)。
最後に、毛片23の末端を線状部2に対して垂直方向に引っ張ることで、結び目を絞り、毛髪18を線状部2に結び付ける。このようにして、毛髪18をかつらベースに結び付ける。
(5)作用及び効果
かつらベースに毛髪を結び付ける方法は、折り曲げ部19で2つ折りにされた毛髪18でかつらベースの線状部2を挟み、折り曲げ部19を頂点とする第1ループ20を形成すると共に、2つ折りにされた毛髪18の他端を含む毛片21と対向するように第1ループ20を配置する工程と、毛片21を、第1ループ20の奥側(線状部2に面した側)から手前側に引き出して第2ループ22を形成すると共に、2本の毛片23と対向するように第2ループ22を配置する工程と、第2ループ22と対向する2本の毛片23を第2ループ22の手前側から奥側(第1ループ20に面した側)へ向けて第2ループ22に挿入する工程とを備えるので、かつらベースに対して垂直方向に毛髪を引っ張ることで結び目を絞ることができ、結び目が割れることを抑制できる。また、かつらベースに毛髪を結び付ける方法は、結び目が解け難いので、さらに結び目を作る必要がなく、毛髪を結び付ける手順を少なくできる。よって、かつらベースに毛髪を結び付ける方法は、かつらベースに毛髪を容易に結び付けることができる。
毛髪の結び目構造1は、折り曲げ部19で2つ折りにされた毛髪18でかつらベースの線状部2を挟み、折り曲げ部19を頂点とする第1ループ20を形成すると共に、2つ折りにされた毛髪18の他端を含む毛片21と対向するように第1ループ20を配置し、毛片21を、第1ループ20の奥側(線状部2に面した側)から手前側に引き出して第2ループ22を形成すると共に、2本の毛片23と対向するように第2ループ22を配置し、第2ループ22と対向する2本の毛片23を第2ループ22の手前側から奥側(第1ループ20に面した側)へ向けて第2ループ22に挿入して形成されるので、容易に形成できる。また、毛髪の結び目構造1は、かつらベースに対して垂直方向に毛髪を引っ張ることで結び目が絞まり、結び目が解けるのを抑制できる。さらに、毛髪の結び目構造1は、結び目が解けにくいので、さらに結び目を作る必要がなく、結び目を小さくできる。
かつらは、毛髪の結び目構造1を含むので、容易に製造することができる。
植毛治具8は、棒状の基部13の一端に一体に形成されたかぎ針部12と、基部13の一端側に配置され、回転軸14を中心として回転してかぎ針部12に形成された開口を開閉する可動部10を備えるので、植毛治具8を把持部11の方向へ引っ張るときに、可動部10が線状部2及び毛髪18に触れてかぎ針部12の方向に回転軸14を中心として回転し、かぎ針部12の開口を閉じることができる。そのため植毛治具8は、かぎ針部12が線状部2及び毛髪18に引っかかることを防止でき、毛髪18及び線状部2が破損することを防止できる。よって植毛治具8は、かつらベースに毛髪18を結び付ける作業の作業性を向上できる。
植毛治具8は、基部13の太さWが200〜1000μmであり、可動部10の長さが1000〜3000μmであり、かぎ針部12と可動部10とに囲まれた領域の幅Wが100〜1000μmであるので、かつらベースに毛髪18を結び付ける作業の作業性を向上できる。
2.第2実施形態
第2実施形態は、第1実施形態とかつらベースに毛髪を結び付ける方法が異なる。第1実施形態と同様の構成は、説明を省略する。
(1)かつらベースに毛髪を結び付ける方法
かつらベースに毛髪を結び付ける方法は、第2ループ22を形成するまでの工程が第1実施形態と同じであるので、その部分の説明を省略し、第2ループ22を形成した後の工程について説明する。
第2ループ22の奥側から第2ループ22内に植毛治具8を押し込む。このとき、かぎ針部12内を通っている第2ループ22が可動部10を内側から押し上げる。そうすると、可動部10は回転軸14を中心として把持部11の方向へ回転する。このようにして可動部10は、かぎ針部12の開口を開き、第2ループ22が植毛治具8から外れる。そして、第2ループ22に押し込んだかぎ針部12を2本の毛片23に引っかける(図4A)。その後、植毛治具8を植毛治具8の長軸を回転軸として少なくとも1回以上回転させる。回転方向は特に限定されない。そして、植毛治具8を第2ループ22の奥側に引き抜いて、第2ループ22に毛片23を末端まで通す。このとき、可動部10が第2ループ22と接触して回転軸14を中心としてかぎ針部12の方向へ回転する。このようにして、可動部10はかぎ針部12の開口を閉じる(図4B)。
最後に、毛片21を線状部2に対して垂直方向に引っ張ることで、結び目を絞り、毛髪18を線状部2に結び付ける。このようにして、毛髪18をかつらベースに結び付ける。
(2)作用及び効果
かつらベースに毛髪を結び付ける方法は、折り曲げ部19で2つ折りにされた毛髪18でかつらベースの線状部2を挟み、折り曲げ部19を頂点とする第1ループ20を形成すると共に、2つ折りにされた毛髪18の他端を含む毛片21と対向するように第1ループ20を配置する工程と、毛片21を、第1ループ20の奥側(線状部2に面した側)から手前側に引き出して第2ループ22を形成すると共に、2本の毛片23と対向するように第2ループ22を配置する工程と、第2ループ22と対向する2本の毛片23を第2ループ22の手前側から奥側(第1ループ20に面した側)へ向けて第2ループ22に挿入する工程とを備え、第1実施形態と同様の構成を有するので、第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、かつらベースに毛髪を結び付ける方法は、第2ループ22に挿入する工程が、植毛治具8の長軸(第2ループ22に挿入する方向)を回転軸として第2ループと対向する2本の毛片23を1回以上回転させて、毛片23の末端を第2ループ22に挿入するので、結び目が絞まり、結び目構造を小さくできる。
3.変形例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更することが可能である。
上記実施形態では、網目状のネット部材からなるかつらベースに毛髪を結び付けた場合について説明したが、本発明はこれに限られず、例えばひも等の線状部材からなるかつらベースであってもよい。すなわち、かつらベースが毛髪を結び付けられる線状部を有していればよい。
また、上記実施形態では、かぎ針部12の先端が半円形状をしている場合について説明したが、本発明はこれに限られず、かぎ針部12の先端が例えばくの字形状をしていてもよい。この場合、くの字形状のかぎ針部12は、一端に基部13が一体に形成され、可動部10がくの字の他端に接触してくの字の開口を閉じるように配置される。
また、上記実施形態では、本発明の植毛治具8を用いて毛髪の結び目構造1を形成し、毛髪18をかつらベースに結び付けた場合について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、可動部を有さない例えばJ字状の植毛治具を用いて毛髪の結び目構造1を形成し、毛髪をかつらベースに結び付けてもよい。
さらに、上記実施形態では、第2ループ22の奥側から第2ループ22内に植毛治具8を押し込み、かぎ針部12を2本の毛片23に引っかけた後、植毛治具8を第2ループ22の奥側に引き抜いて、第2ループ22に毛片23を末端まで通し、かつらベースに毛髪を結び付けた場合について説明したが本発明はこれに限られない。例えば、第2ループ22の奥側から第2ループ22内に植毛治具8を押し込み、かぎ針部12を2本の毛片23に引っかけた後、植毛治具8を第2ループ22の奥側に引き抜いて、第3ループを形成する。そして、第3ループに植毛治具8を押し込んでかぎ針部12を2本の毛片23に引っかけた後、植毛治具8を第3ループから引き抜いて、第3ループに毛片23を末端まで通す。最後に、毛片23を線状部2に対して垂直方向に引っ張ることでかつらベースに毛髪を結び付けてもよい。さらには、第3ループ形成後に同様にして第4ループを形成してもよく、さらに同様にして繰り返しループを形成してもよい。
また第1ループを形成した後のかつらベースに毛髪を結び付ける方法は、第1実施形態に限られない。すなわち、第1実施形態では、第1ループ20を形成した後に、2本の毛片21を第1ループ20の手前側に引き出して、第2ループ22を形成したが本発明はこれに限られない。例えば、植毛治具8を第1ループ20内に押し込み、挿入した植毛治具8のかぎ針部12に、2本の毛片21の内の1本を、毛片21に向かって右側から引っかけ、植毛治具8を第1ループ20の手前側に引き出して第2ループを形成すると共に、毛髪18の末端を含む毛片23と第1ループ20を挟んで対向するように第2ループを配置する。この後、1本の毛髪からなる第2ループに植毛治具8を押し込んでかぎ針部12を毛片23の内、第2ループを形成した毛片23に引っかけ、植毛治具8を第2ループから引き抜いて、第2ループを形成した毛片23を第2ループに末端まで通す。そして、最後に、2本の毛片23を線状部2に対して垂直方向に引っ張ることでかつらベースに毛髪を結び付けてもよい。このとき、2本の毛片23を第2ループに末端まで通してもよく、第2ループを形成していない毛片23を第2ループに末端まで通してもよい。
さらに、1本の毛髪からなる第2ループを形成した後、第2ループに植毛治具8を押し込んでかぎ針部12を第2ループを形成していない毛片23に引っかけて第2ループから引き出して第3のループを形成する。次いで、第3のループに植毛治具8を押し込んでかぎ針部12を第2ループを形成した毛片23に引っかけて第3ループから引き出して第4のループを形成する。この後、第4ループに植毛治具8を押し込んでかぎ針部12を毛片23の内、第2ループを形成した毛片23に引っかけ、植毛治具8を第4ループから引き抜いて、第2ループを形成した毛片23を第4ループに末端まで通す。そして、最後に、2本の毛片23を線状部2に対して垂直方向に引っ張ることでかつらベースに毛髪を結び付けてもよい。このとき、2本の毛片23を第4ループに末端まで通してもよく、第2ループを形成していない毛片23を第4ループに末端まで通してもよい。また、第4ループを形成した後に、第4ループから第2ループを形成していない毛片23を引き出して第5ループを形成してもよく、さらには第2ループを形成した毛片23と第2ループを形成していない毛片23とで交互に繰り返しループを形成してもよい。
1 毛髪の結び目構造
2 線状部
8 植毛治具
18 毛髪
19 折り曲げ部
20 第1ループ
21、23 毛片
22 第2ループ

Claims (3)

  1. 折り曲げ部で2つ折りにされた毛髪でかつらベースの線状部を挟み、前記折り曲げ部を頂点とする第1ループを形成すると共に、前記2つ折りにされた毛髪の他端を含む毛片と対向するように前記第1ループを配置する工程と、
    前記毛片の少なくとも1本を、前記線状部に面した側から前記第1ループに挿入して第2ループを形成すると共に、2本の前記毛片と対向するように前記第2ループを配置する工程と、
    前記第2ループに挿入する方向を回転軸として前記第2ループと対向する2本の前記毛片の少なくとも1本を1回以上回転させて、前記第2ループの前記第1ループに面した側へ向けて前記第2ループに挿入する工程と
    を備えることを特徴とするかつらベースに毛髪を結び付ける方法。
  2. 折り曲げ部で2つ折りにされた毛髪でかつらベースの線状部を挟み、前記折り曲げ部を頂点とする第1ループを形成すると共に、前記2つ折りにされた毛髪の他端を含む毛片と対向するように前記第1ループを配置し、
    前記毛片の少なくとも1本を、前記線状部に面した側から前記第1ループに挿入して第2ループを形成すると共に、2本の前記毛片と対向するように前記第2ループを配置し、
    前記第2ループに挿入する方向を回転軸として前記第2ループと対向する2本の前記毛片の少なくとも1本を1回以上回転させて、前記第2ループの前記第1ループに面した側へ向けて前記第2ループに挿入して形成されることを特徴とする毛髪の結び目構造。
  3. 請求項に記載の毛髪の結び目構造を含むことを特徴とするかつら。
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