JP2022173034A - 人工毛締結方法および人工毛締結修復方法 - Google Patents

人工毛締結方法および人工毛締結修復方法 Download PDF

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【課題】汎用かつ容易に、人工毛と地毛との締結を修復することができる、人工毛締結修復方法を提供する。【解決手段】フック部21を有する人工毛締結具2を用い、地毛4を挿入可能なループ部11を有する人工毛1と地毛4との締結を修復する人工毛締結修復方法であって、人工毛1と地毛4との締結箇所を地肌側に移動させた後に、締結箇所よりも先端側の地毛を指に巻き付けてクロスし、クロスした地毛4の輪41の中に人工毛締結具2を挿入し、人工毛締結具2の挿入側と反対側の地毛4の毛髪部42をフック部21に引っ掛けて、毛髪部42をクロスした地毛の輪41の中に通して止め結びした後、人工毛と地毛との締結位置よりも地毛の上側の位置に地毛のみからなる玉結びを形成する、人工毛締結修復方法。【選択図】図8

Description

本発明は、人工毛を地毛に締結する人工毛締結方法、および、地毛に締結した人工毛の締結を修復する人工毛締結修復方法に関する。
従来、1本または数本の人工毛を地毛の一本一本に締結することで、増毛を行う方法が知られている。たとえば、特許文献1では、人工毛をループさせ、このループ内に地毛を挿入し、ループを絞ることで、人工毛を地毛に締結する方法が開示されている。
一方、このような技術は、地毛の一本一本に人工毛を取り付ける作業となるため、膨大な数の人工毛を取り付ける場合には、人工毛のループ内に地毛を挿入する作業を容易にすることが、施術者の負担軽減や作業時間短縮に重要となる。そのため、特許文献2では、カギ針と特有の人工毛締結具の2つの器具を用いて、人工毛のループ内に地毛を容易に挿入する技術を提案している。
特開平6-313202号公報 特許第6697620号公報
しかしながら、特許文献2に記載の方法では、入手が困難な特殊な人工毛締結具が必要となることに加えて、人工毛締結具とカギ針の2つの器具を用いて人工毛を地毛に締結するものであるため、施術者の両手が器具で塞がれてしまい、人工毛を地毛に締結するために一定の技量が必要とされることとなる。そのため、より汎用かつ容易な方法で人工毛を地毛に締結することができる人工毛締結方法が希求されていた。
さらに、人工毛を地毛に締結した後に、施術を受けた人の髪が伸びた場合には、人工毛の締結が緩んでしまう場合や、人工毛の締結箇所が地肌から離れてしまう場合があり(たとえば3か月で3cm程度地肌よりも上に締結箇所が移動する。)、人工毛の締結を修復する必要がある。このような人工毛の締結を修復する際にも、汎用かつ容易に行うことができる人工毛締結修復方法が希求されていた。
本発明は、汎用かつ容易に、人工毛を地毛に締結することができ、また、人工毛の締結を修復することができる、人工毛締結方法および人工毛締結修復方法を提供することを目的とする。
本発明の係る人工毛締結修復方法は、フック部および把持部を有する人工毛締結具を用い、地毛を挿入可能なループ部を有する人工毛と地毛との締結を修復する人工毛締結修復方法であって、人工毛と地毛との締結箇所を地肌側に移動させた後に、前記締結箇所よりも先端側の地毛を指に巻き付けてクロスし、前記クロスした地毛の輪の中に前記人工毛締結具を挿入し、前記人工毛締結具の挿入側と反対側の地毛の毛髪部を前記フック部に引っ掛けて、前記毛髪部を前記クロスした地毛の輪の中に通通して止め結びした後、人工毛と地毛との締結位置よりも地毛の上側の位置に地毛のみからなる玉結びを形成する。
上記人工毛締結修復方法において、前記人工毛締結具は、前記把持部の後端部が円錐状となっており、前記玉結びされた地毛の輪の中に前記人工毛締結具の後端部を挿入し、前記後端部に沿って地毛の輪を小さく絞ることで、前記玉結びを形成するように構成することができる。
上記人工毛締結修復方法において、人工毛と地毛の締結箇所の修復前において、地毛には、前記人工毛と地毛との締結位置よりも地毛の上側の位置に、地毛のみからなる前回玉結び部が形成されているように構成することができる。
上記人工毛締結修復方法において、人工毛と地毛の締結箇所の修復後において、当該修復により形成された前記玉結びは、前回玉結び部よりも地肌側に形成されるように構成することができる。
上記人工毛締結修復方法において、前記人工毛締結具は、可動部と、前記可動部と前記把持部との間に位置するロッド部と、をさらに有し、前記可動部が、前記ロッド部側に倒れ込む第一位置と、前記フック部側に倒れ込む第二位置とに回動可能であり、前記第二位置において前記フック部と連結して閉環部を形成するように構成することができる。
本発明によれば、汎用かつ容易に、人工毛を地毛に締結することができ、また、人工毛の締結を修復することができる。
本実施形態で使用される人工毛の一例を示す斜視図である。 本実施形態で使用されるニードルの一例を示す斜視図である。 (A)は、本実施形態に係るニードルの可動部が第一位置にある場合の要部拡大図であり、(B)は、本実施形態に係るニードルの可動部が第二位置にある場合の要部拡大図である。 本実施形態に係る人工毛締結処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る人工毛締結処理を説明するための図である(その1)。 本実施形態に係る人工毛締結処理を説明するための図である(その2)。 本実施形態に係る玉結び処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る玉結び処理を説明するための図である(その1)。 本実施形態に係る玉結び処理を説明するための図である(その2)。 本実施形態に係る締結修復処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る締結修復処理を説明するための図である(その1)。 本実施形態に係る締結修復処理を説明するための図である(その2)。
以下に、図を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係る人工毛締結方法および人工毛締結修復方法において使用される人工毛1の一例を示す図であり、図2は、本実施形態に係る人工毛締結方法および人工毛締結修復方法において使用される人工毛締結具(以下、ニードル2という。)の一例を示す図である。本実施形態では、施術者(人)が、図1に示す人工毛1と、図2に示すニードル2とを使用して、人工毛1を地毛4に締結し、また、人工毛1の締結を修復する方法を例示する。なお、人工毛1およびニードル2は、本実施形態と同様の方法により、人工毛1の締結および修復を行うことができるものであれば、特に限定されず、図1に示す人工毛1や、図2に示すニードル2も特に限定されない。以下においては、まず、本実施形態において使用する人工毛1とニードル2について説明する。
人工毛1は、地毛4に締結させて増毛を行うために人工的に形成された毛髪である。人工毛1の素材は、特に限定されず、ファイバー毛またはアクリル毛などの化学繊維や、人毛を加工したものなど、市販されているものを適宜使用することができる。本実施形態に係る人工毛1では、図1に示すように、一定の大きさの径(後述するニードル2を用いて地毛4を挿入可能な径)を有するループ部11が形成されており、ループ部11の輪の中に中空の筒3が挿入された状態で使用される。なお、ループ部11は、人工毛1の中央部分において、いわゆる、ひばり結びをすることで、人工毛1をループ状に形成した部分である。以下においては、人工毛1のうち、ループ部11が形成されていない先端側の部分を、毛髪部12として説明する。
ニードル2は、図2に示すように、フック部21、可動部22、ロッド部23、把持部25および後端部26を有する。ここで、図3(A)は、可動部が第一位置にある場合のニードルの要部拡大図であり、図3(B)は、ニードルの可動部が第二位置にある場合のニードルの要部拡大図である。フック部21は、図3(A)に示すように、鉤状となっており、人工毛1や地毛4を引っ掛けることが可能となっている。また、可動部22は、回動可能となっており、図3(A)に示すように、可動部22がロッド部23側に倒れた第一位置と、図3(B)に示すように、可動部22がフック部21側に倒れた第二位置との間を回動することが可能となっている。ニードル2は、図2および図3(B)に示すように、可動部22が第二位置にある場合に、可動部22とフック部21とが連結し、閉環部24が形成される。なお、施術者は、自身の指などで、可動部22を第一位置または第二位置に移動させることができ、また、後述するように、人工毛1や地毛4を用いても可動部22の位置を変更することができる。
また、ニードル2は、施術者が把持するための把持部25を有し、把持部25の後端に後端部26を有する。後端部26は、先に向かうほど尖った円錐状となっている。ただし、後端部26の先端は丸みを有しており、施術者の指や、被施術者の頭皮を保護することができる。
次に、本実施形態に係る人工毛締結方法を、図4ないし図6を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る人工毛締結処理を示すフローチャートである。また、図5および図6は、本実施形態に係る人工毛締結処理を説明するための図である。なお、以下に説明する人工毛締結処理は、図1に示す人工毛1と、図2,3に示すニードル2とを使用して、施術者(人)により実行される。また、図5および図6に示す例では、右手でニードル2を把持するものとして説明する(以下の図8,9および図11,12においても同様)。
まず、施術者は、図3(A)に示すように、ニードル2の可動部22を把持部25側に倒れた第一位置に移動させる。そして、その状態で、図5(a)に示すように、ニードル2を、人工毛1のループ部11を巻き付けている筒3の空洞30内に挿入する。具体的には、ニードル2をフック部21側から空洞30内に挿入し、ニードル2のロッド部23の一部が挿入されるまで、あるいは、ロッド部23の直前まで空洞30に挿入する。そして、人工毛1のループ部11を筒3からニードル2のロッド部23へとスライドさせ、ニードル2のロッド部23において人工毛1を保持する(ステップS101)。この際、人工毛1のループ部11を右手の指でロッド部23側に押さえたまま、左手で筒3をニードル2と反対側に動かすことで、図5(b)に示すように、ループ部11の輪の中にニードル2のロッド部23が挿入された状態とすることができる。
次いで、地毛4をニードル2のフック部21に引っ掛ける(ステップS102)。具体的には、図5(c)に示すように、可動部22を第一位置としたまま、ニードル2を地毛4に向けて動かし、地毛4を下側からニードル2のフック部21にかけた状態とする。なお、図5(b)に示す状態からニードル2を地毛4に向けて動かした際に、人工毛1がフック部21側にスライドし、可動部22が第一位置から第二位置に移動してしまう場合があるため、可動部22および人工毛1のループ部11を右手の指で押さえたまま、ニードル2のフック部21に地毛4を引っ掛けることが好ましい。
そして、図5(d)に示すように、人工毛1のループ部11をロッド部23からフック部21側へとスライドさせる(ステップS103)。ここで、図5(b),(c)に示すように、人工毛1の締結開始時、ニードル2の可動部22は、把持部25側に倒れた第一位置となっている。このステップS103で、人工毛1のループ部11をフック部21側へとスライドさせることで、可動部22が人工毛1のループ部11によってフック部21側へ押されて、図5(d)に示すように、可動部22がフック部21側に倒れた第二位置に移動する。そして、可動部22が第二位置に移動すると、フック部21と第二位置となった可動部22とが連結し、閉環部24が形成される。また、本実施形態では、フック部21に地毛4を引っ掛けた状態のまま閉環部24を形成するため、図5(d)に示すように、閉環部24が形成された際に、地毛4が閉環部24の中に挿入された状態となる。
続いて、人工毛1のループ部11をさらにフック部21側にスライドすることで、人工毛1のループ部11をニードル2から引き抜く(ステップS104)。これにより、図5(e)、図6(f)に示すように、人工毛1のループ部11の輪の中に、地毛4を挿入した状態とすることができる。そして、図6(f)に示すように、左手で人工毛1の毛髪部12を摘まみ、図6(g)に示すように、右手で人工毛1のループ部11を押さえながら、左手で人工毛1の毛髪部12を左側に軽く引っ張ることで、人工毛1のループ部11の輪を小さく絞り、図6(h)に示すように、人工毛1のループ部11を人工毛1に締結させる(ステップS105)。なお、右手で人工毛1のループ部11を押さえる際には、右手の親指を立ててしっかりとループ部11を押さえることが好ましい。また、地毛4を誤って抜いてしまわないように、図6(g)に示すように、地毛4に撓みを持たせておくことが好ましい。
そして、図6(i)に示すように、締結した人工毛1と地毛4とを左右それぞれの手の指で摘まみ、反対側に引っ張ることで、図6(j)に示すように、人工毛1のループ部11を地肌近傍まで下げることができる(ステップS106)。これにより、地肌近傍において地毛4に人工毛1を締結させた状態とすることができる。
次に、ステップS107では、地毛4に締結させた人工毛1の上側に地毛4を玉結びすることで、人工毛1が地毛4から外れないようにする玉結び処理が行われる。ここで、図7は、本実施形態に係る人工毛1の玉結び処理を示すフローチャートであり、図8および図9は、本実施形態に係る人工毛1の玉結び処理を説明するための図である。なお、以下に説明する玉結び処理も、上述した人工毛締結処理と同様に、図1に示す人工毛1と、図2,3に示すニードル2とを使用して、施術者(人)により実行される。
具体的には、施術者は、まず、ニードル2の可動部22を把持部25側に倒した第一位置としておく。そして、図8(a)に示すように、地毛4を上側からニードル2のフック部21に引っ掛け、その状態で、ニードル2を回転させることで、図8(b)に示すように、地毛4をニードル2のフック部21に巻き付け、ループ41を形成する(ステップS201)。また、ループ41を有する地毛4を押さえたまま、ニードル2をフック部21側へと動かすことで、図8(c)に示すように、地毛4のループ41をニードル2のロッド部23までスライドさせ、ロッド部23が地毛4のループ41の輪の中に挿入された状態とする。
次に、ニードル2のロッド部23で地毛4のループ41を保持した状態のまま、図8(d)に示すように、ニードル2のフック部21の下側から、地毛4の毛髪部42を、フック部21に引っ掛ける(ステップS202)。なお、地毛4の毛髪部42をニードル2のフック部21に引っ掛ける際に、地毛4のループ41が可動部22側にスライドし地毛4のループ41が可動部22をフック部21側に押してしまい、フック部21が第二位置に移動してしまうおそれがある。そのため、図8(d)に示すように、可動部22を右手の指で押えながら、地毛4の毛髪部42をニードル2のフック部21に引っ掛けることが好ましい。
続いて、図8(e)に示すように、ニードル2のロッド部23に巻き付いている地毛4のループ41を、ニードル2のフック部21側にスライドさせる。これにより、図8(e)に示すように、可動部22が第一位置から第二位置へと移動し、フック部21と第二位置となった可動部22とが連結し閉環部24が形成され、地毛4の毛髪部42が閉環部24の輪の中に挿入された状態となる(ステップS203)。また、図9(f)に示すように、地毛4のループ41をフック部21側にさらにスライドさせ、閉環部24に挿入された地毛4の毛髪部42と、閉環部24を周回する地毛4のループ41とが、閉環部24の中央近傍で近接した状態とする。
そして、図9(g)に示すように、地毛4のループ41を地肌側までスライドさせる(ステップS204)。具体的には、図9(f)に示すように、閉環部24の中に挿入された地毛4の毛髪部42と、閉環部24の外側を周回する地毛4のループ41とが近接している状態で、地毛4の毛髪部42を頭頂部側に引っ張りながら、ニードル2を地肌方向に動かすことで、地毛4をニードル2で巻き取り、地毛4のループ41を地肌側に移動させることができる。なお、この際、可動部22が第一位置へと移動しないように、左手の指で摘まんでいる地毛4の毛髪部42は頭頂部側に引っ張った状態とすることが好ましい。
続いて、地毛4のループ41をニードル2から外す処理が行われる(ステップS205)。具体的には、地毛4の毛髪部42をニードル2と反対側に引っ張りながら、ニードル2を把持部25側に移動させることで、図9(h)に示すように、地肌近傍でループ41をニードル2から外すことができる。また、このように、ループ41をニードル2から外すことで、地毛4のループ41の輪の中に、地毛4の毛髪部42が通った状態とすることができる。そして、図9(i)に示すように、ニードル2を地肌から離れる方向に持ち上げることで、ニードル2の閉環部24の中に挿入されていた地毛4の毛髪部42の全てを、地毛4のループ41の中を通すことができ、地毛4の玉結びを形成することができる(ステップS206)。なお、図9(h)に示すように、地毛4のループ41をニードル2から外したら直ぐに、ループ41部分を指で押さえることで、玉結びのずれを防止しながら、地毛4の毛髪部42を全てループ41の中を通させて、玉結びを形成することができる。
次いで、本実施形態に係る人工毛1の締結修復方法について、図10~図12を参照して説明する。ここで、図10は、本実施形態に係る人工毛1の締結修復処理を示すフローチャートであり、図11および図12は、本実施形態に係る人工毛1の締結修復処理を説明するための図である。本実施形態において、人工毛1の締結修復処理とは、人工毛1の締結処理(玉結び処理を含む)を行ってから、たとえば数カ月後、髪がある程度伸びた場合に、図11(a)に示すように、人工毛1の締結箇所が地肌から離れてしまう場合や、人工毛1の締結が緩んでしまう場合があり、このような問題を解決するために、再度、人工毛1を締結し直す処理である。なお、以下に説明する人工毛1の締結修復処理も、上述した人工毛1の締結処理や玉結び処理と同様に、図1に示す人工毛1と、図2,3に示すニードル2とを使用して、施術者(人)により実行される。
まず、図11(b)に示すように、人工毛1の締結箇所が地肌から離れている人工毛1や、締結自体が緩んでいる人工毛1のループ部11を再度、指でしっかりと絞り、人工毛1と地毛4との締結を強固にし、人工毛1を地毛4に再締結する処理が行われる(ステップS301)。そして、図11(c)に示すように、人工毛1と地毛4とを左右それぞれの手の指で摘まみ、反対方向にそれぞれ優しく引っ張ることで、人工毛1のループ部11(締結部分)を地肌近傍まで下げる処理が行われる(ステップS302)。
続いて、図11(d)に示すように、地毛4を左手の人差し指に上側から巻き付け、地毛4を人差し指にクロスさせる処理が行われる (ステップS303)。そして、クロスさせた地毛4の玉結びが行われる(ステップS304)。具体的には、ニードル2の可動部22を第一位置に移動させた状態で、図11(e)に示すように、ループさせた地毛4の下にニードル2を括らせて、地毛4のクロスの中にニードル2を挿入する。そして、ニードル2のフック部21で、地毛4の毛髪部42(地毛4のクロスを括らせた先の地毛の毛髪部42)を上側から引っ掛ける。そして、図11(f)に示すように、ニードル2を把持部25側へと動かし、ニードル2を地毛4のループ41から引き抜く。これにより、図11(f)に示すように、フック部21で引っ掛けた地毛4の毛髪部42が、地毛4のループ41の中を通って、地毛4のループ41の輪の中に挿入された状態となる。なお、本実施形態では、図11(f)のように、クロスさせた地毛4のループ41の輪の中に地毛4の毛髪部42を挿入した状態を、止め結びとも言う。
さらに、図12(g)に示すように、ニードル2の後端部26が、止め結びした地毛4のループ41に挿入される(ステップS305)。そして、図12(h)に示すように、地毛4のループ41から指だけを引き抜き、地毛4のループ41に後端部26を挿入させた状態で、地毛4の毛髪部42を引っ張ることで、地毛4のループが小さく絞られ、図12(i)に示すように、地肌近傍において、地毛4の玉結びが形成される(ステップS306)。なお、地毛4の玉結びを形成する際は、後端部26を地毛4が生えている頭皮付近に近づけていき、地毛4と人工毛1との締結箇所の少し上の位置まで来たら、後端部26を地毛4のループ41から引き抜く。そして、右手の人差し指で結び目を押えながら、地毛4を左手で軽く引くことで、地毛4と人工毛1との締結箇所の少し上の位置であって、地肌に近い位置において、地毛4の玉結びを形成することができる。
以上のように、本実施形態では、図5(b)に示すように、人工毛1のループ部11をニードル2のロッド部23に保持した状態で、図5(c)に示すように、地毛4をフック部21に引っ掛ける。そして、図5(d)に示すように、人工毛1のループ部11をフック部21側にスライドさせ、可動部22を第一位置から第二位置へと移動させて閉環部24を形成する。さらに、図5(e)に示すように、フック部21側から、人工毛1のループ部11をニードル2から外すことで、図6(f)に示すように、ループ部11の中に地毛4を挿入させることができる。このように、本実施形態では、器具としてニードル2だけを用い、地毛4を、人工毛1のループ部11内に容易に挿入することができるため、施術者の負担軽減や作業時間の短縮を図ることができる。
また、地毛4に締結させた人工毛1が、地毛4から外れないように、人工毛1と地毛4との締結箇所よりも地毛4の先端側において、地毛4の玉結び処理が必要となる。本実施形態では、図8(b),(c)に示すように、ニードル2のロッド部23に地毛4を巻き付けてループ41を形成した状態で、図8(d)に示すように、ロッド部23に巻き付けた地毛4の毛髪部42をフック部21に引っ掛ける。そして、図8(e)に示すように、地毛4のループ41をフック部21側にスライドさせて可動部22を第一位置から第二位置に移動させることで閉環部24を形成する。そして、図9(f)に示すように、地毛4のループ41を閉環部24まで移動させ、図9(g)に示すように、地毛4の毛髪部42を手で摘まみながらニードル2を地肌方向に動かすことで、ニードル2で地毛4を巻き取り、地毛4のループ41を地肌方向に移すことができ、図9(h)に示すように、地肌の近くで地毛4の玉結びを形成することができる。このように、本実施形態では、器具としてニードル2だけを用いて、容易に、地毛4の玉結び処理を適切に行うこともできる。
さらに、人工毛1を締結した後に、施術を受けた人の髪が伸びた場合、人工毛1の締結が緩む場合や、人工毛1の締結箇所が地肌から離れた位置(たとえば3か月で3cmほど)となってしまう場合があり、人工毛1の締結修復処理が必要となる。本実施形態においては、図11(c)に示すように、人工毛1と地毛4との締結箇所を地肌側に移動させた後に、図11(d)に示すように、締結箇所よりも先端側の地毛4を指に巻き付けてクロスする。そして、図11(e)に示すように、クロスした地毛4の輪の中にニードル2を挿入し、ニードル2の挿入側と反対側にある地毛4の先部をフック部21に引っ掛け、図11(f)に示すように、地毛4の毛髪部42をクロスした地毛4の輪を通す。さらに、図11(g)に示すように、地毛4のループ41の中にニードル2の後端部27を差し込み、図11(f)に示すように、後端部27を地肌に近づけながら、後端部27に沿って輪を小さく絞ることで、図11(g)に示すように、地毛4の輪を地肌近傍で結ぶことで玉結びを形成する。これにより、器具としてニードル2だけを用いて、容易に、人工毛1の締結修復処理を行うこともできる。
以上、本発明の好ましい実施形態例について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本発明の技術的範囲に含まれる。
たとえば、上述した実施形態では、1本の地毛4に人工毛1を締結する構成を例示したが、この構成に限定されず、たとえば、複数本(たとえば2~3本)の地毛4に人工毛1を締結する構成とすることができる。また、1本の地毛4に複数本の人工毛1を締結する構成としてもよいし、複数本の地毛4に複数本の人工毛1を締結する構成としてもよい。
1…人工毛
11…ループ部
12…毛髪部
2…ニードル
21…フック部
22…可動部
23…ロッド部
24…閉環部
25…把持部
26…後端部
3…筒
30…空洞
4…地毛
41…ループ
42…毛髪部
43…前回玉結び部

Claims (5)

  1. フック部および把持部を有する人工毛締結具を用い、地毛を挿入可能なループ部を有する人工毛と地毛との締結を修復する人工毛締結修復方法であって、
    人工毛と地毛との締結箇所を地肌側に移動させた後に、前記締結箇所よりも先端側の地毛を指に巻き付けてクロスし、
    前記クロスした地毛の輪の中に前記人工毛締結具を挿入し、
    前記人工毛締結具の挿入側と反対側の地毛の毛髪部を前記フック部に引っ掛けて、前記毛髪部を前記クロスした地毛の輪の中に通して止め結びした後、人工毛と地毛との締結位置よりも地毛の上側の位置に地毛のみからなる玉結びを形成する、人工毛締結修復方法。
  2. 前記人工毛締結具は、前記把持部の後端部が円錐状となっており、
    前記止め結びされた地毛の輪の中に前記人工毛締結具の後端部を挿入し、前記後端部に沿って地毛の輪を小さく絞ることで、前記玉結びを形成する、請求項1に記載の人工毛締結修復方法。
  3. 人工毛と地毛の締結箇所の修復前において、地毛には、前記人工毛と地毛との締結位置よりも地毛の上側の位置に、地毛のみからなる前回玉結び部が形成されている、請求項1または2に記載の人工毛締結修復方法。
  4. 人工毛と地毛の締結箇所の修復後において、当該修復により形成された前記玉結びは、前回玉結び部よりも地肌側に形成される、請求項3に記載の人工毛締結修復方法。
  5. 前記人工毛締結具は、可動部と、前記可動部と前記把持部との間に位置するロッド部と、をさらに有し、前記可動部が、前記ロッド部側に倒れ込む第一位置と、前記フック部側に倒れ込む第二位置とに回動可能であり、前記第二位置において前記フック部と連結して閉環部を形成する、請求項1ないし4のいずれかに記載の人工毛締結修復方法。
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