JP2822312B2 - 釣り糸の結着具 - Google Patents

釣り糸の結着具

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JP2822312B2 JP21945295A JP21945295A JP2822312B2 JP 2822312 B2 JP2822312 B2 JP 2822312B2 JP 21945295 A JP21945295 A JP 21945295A JP 21945295 A JP21945295 A JP 21945295A JP 2822312 B2 JP2822312 B2 JP 2822312B2
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俊憲 霜田
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株式会社ティムコ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、イワナやヤマメ
などの渓流釣りに使用するフライを製作する際に使用す
る釣り糸の結着具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】毛ばりと呼ばれる釣り用のフライは、た
とえば、釣り針の全体を水性昆虫などに擬するため、釣
り針のフック部をバイスにシャンク(釣り針の軸部)が
水平状態となるように固定したのち、スレッド(糸)で
シャンク全体に下巻きをし、ついで鳥の羽根などからな
るハックルの基端部をシャンクのフック側にスレッドで
巻き止める。その後、ダビング材をシャンクに固定して
ボディーを形成し、ハックルをプライヤーで挟みボディ
ーに巻き、ハックルの毛先を揃えたのち、スレッドをフ
ック部と反対側のシャンク先端のヘッド部に結んでフラ
イを形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、どのよ
うな種類のフライを製作するに際しても、スレッドを最
終的に釣り針のヘッド部に結着する作業はきわめて煩瑣
で、しかも結着の善し悪しがフライの出来ばえに大きな
影響を及ぼし、釣果も左右される。
【0004】この発明はかゝる現状に鑑み、フライの製
作に際し、釣り針のシャンク部に水性昆虫に擬するため
のハックルをスレッドで固定するにあたり、スレッドを
簡単かつ容易に釣り針のヘッド部に結着することのでき
る釣り糸の結着具を提供せんとすることを目的とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1記載の釣り糸の結着具は、1本
の細い棒状体を折り曲げて糸を緊張状態で張設するため
の第1の糸挿通部と第2の糸挿通部を所定の間隔を存し
て設けると共に、前記第1の糸挿通部と第2の糸挿通部
との間への糸の送り込みと抜き出しをするためのV字状
のガイド部を形成した結着具本体と、この結着具本体を
回動自在に保持するハンドル部材とからなることを特徴
とするものでである。
【0006】また、請求項2記載の釣り糸の結着具は、
1本の細い棒状体を順次折り曲げて形成してなるもの
で、棒状体の直線部の一部を上方に向けて環状に折り曲
げて第1の糸挿通部を形成したのち、第1の糸挿通部の
先端を前記棒状体に沿うよう、かつ棒状体の一方側に張
り出すようにしながら緩い円弧状となるよう折り曲げ、
さらに円弧状の先端を上方に向けてU字状に折り曲げて
前記円弧状部を含め全体がV字状からなるガイド部を形
成し、該ガイド部に続く棒状体の先端を下方に向けてU
字状に折り曲げて結着具本体を形成すると共に、結着具
を構成する棒状体の各端部を近接状態でハンドル部材に
対して回動自在に設けたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明において、釣り糸の結着
具は、1本の細い棒状体を折り曲げて形成した結着具本
体と、前記結着具本体を回動自在に保持するハンドル部
材とから構成されている。
【0008】結着具本体を構成する1本の細い棒状体
は、表面をスレッドがスムーズに移動できるものであれ
ばその材質については特別な限定はないが、加工の容易
さからはステンレス製の棒状体が好ましい。
【0009】この棒状体は、これを順次折り曲げて糸を
緊張状態で張設するための第1の糸挿通部と第2の糸挿
通部を同一線状において所定の間隔を存して設けると共
に、前記第1の糸挿通部と第2の糸挿通部との間にV字
状のガイド部を形成するもので、前記V字状のガイド部
は、同一線上に設けられる前記第1の糸挿通部と第2の
糸挿通部よりも前記線上のいずれか一方側にずらして形
成して結着具本体とするものである。
【0010】ハンドル部材は、前記結着具本体を形成す
る1本の棒状体の両端部を近接させた状態で保持するこ
とのできる固定軸と、この固定軸の外周部に回動自在に
設けられる円筒状のパイプとから構成されるもので、結
着具本体を回動させたい場合にはパイプを保持すること
によって結着具本体を自在に回動させることができ、回
動を阻止したい場合には固定軸を保持するものである。
【0011】
【作用】この発明の釣り糸の結着具は、釣り針のシャン
ク部にハックルなどを固定するために使用するスレッド
の先端部の一部をV字状のガイド部を利用しながら結着
具本体に所定の間隔を存して形成された第1および第2
の糸挿通部に挿通したのち、スレッドを緊張状態に保持
しながら結着具本体をシャンク部の先端のヘッド部を中
心に回動させるながらスレッドをシャンク部に巻き付
け、しかるのちボビン側のスレッドを引締めながら第1
および第2の糸挿通部間に張設したスレッドをV字状の
ガイド部を利用しながら結着具本体から離脱させること
によってスレッドをシャンク部に確実に結着させること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の釣り糸の結着具の実施例を
添付の図面に基づいて詳細に説明する。この発明の釣り
糸の結着具1は、1本の細い棒状体を折り曲げて形成す
る結着具本体2と、この結着具本体2を回動自在に保持
するハンドル部材12とから構成されている。結着具本
体2は、表面にニッケルコーティングを施した1本のワ
イヤーからなる直線状の棒状体3の基端部から約1/3
の箇所をほぼ真上方向に環状4に折り曲げて第1の糸挿
通部5を形成したのち、該第1の糸挿通部5の先端を前
記基端部側に向けながら上方に緩やかな円弧状6に折り
曲げながら、その先端部7を直線状の棒状体3のいずれ
か一方側に張り出させ、かつ該円弧状6の先端部7を前
記棒状体3の近傍において上方にほぼV字状に折り返し
て糸抜き部8を形成する共に、さらにこの糸抜き部8の
先端部を下方に向くよう逆U字状9に折り返して第2の
糸挿通部10を形成し、該第2の糸挿通部10の先端部
11(実質的に棒状体3の先端部)を棒状体3と平行に
なるよう一端部側に折り返して形成したものである。そ
の際、図2に示すように結着具本体2を構成する前記糸
抜き部8のV字状の先端部7は直線状の棒状体3のいず
れか一方側に張り出した状態とし、かつ第1の糸挿通部
5と第2の糸挿通部10とは棒状体3の真上の同一線上
に位置するよう構成したものである。
【0013】一方、前記結着具本体2の両端部を揃えた
状態で回動自在に保持するハンドル部材12は、所定の
太さの軸部材の両端部を偏平に圧潰し、いずれか一方の
圧潰部13aに結着具本体2の両端部を固定した固定軸
13と、該固定軸13の外周に回動自在に保持する円筒
状のパイプ14とから構成されたもので、結着具本体2
を回動させたい場合にはパイプ14を保持することによ
って結着具本体2を自在に回動させることができ、回動
を阻止したい場合には固定軸13を保持すればよい。
【0014】かゝる構成からなる釣り糸の結着具1の使
用方法を以下に説明する。まず、図示しないが釣り針1
5のフック部をバイスなどの固定具によって直線状の軸
部15aが水平状態となるよう保持し、軸部15a全体
にスレッド16を均一に巻き付けたのち、ハックル(図
示せず)を前記軸部15aに沿わせた状態でさらにスレ
ッド16を巻き付けて軸部15aに結着するものであ
る。しかして、スレッド16を釣り針15の軸部15a
に結着するに際し、図3に示すように軸部15aから延
びるスレッド16aをV字状のガイド部8の内側に沿っ
て下方に落とし込むことによって結着具本体2の第1の
糸挿通部5と第2の糸挿通部10に挿通する。(図3参
照) なお、スレッド16aの先端側はボビン(図示せず)側
に接続している。
【0015】ついで、ハンドル部材12の固定軸13の
圧潰部13aを親指と人指し指とで挟持した状態で結着
具本体2を上方に半回転させてボビンを上方に持ち上げ
ることによってスレッド16aによって三角形を形成す
る。(図4参照) このとき、スレッド16aのボビン側が上方に位置した
状態で交差する。
【0016】ついで、三角形状に形成したスレッドを緩
めずに釣り針15から延びるスレッドが軸部15aと平
行した状態を保持しながらハンドル部材12を回転軸と
して結着具本体2を回転させてスレッド16aを軸部1
5aに数回巻き付ける。その際、スレッド16で形成さ
れた三角形の内側を釣り針15のヘッド部15bが潜る
ように結着具本体2を回転させることによって、釣り針
15からのスレッドにボビン側のスレッドが交差し結び
目が形成される。(図5参照)
【0017】釣り針15にスレッドが所望の回数だけ巻
き付けられると、結着具本体2の回転を人指し指で止
め、図6に示すように結着具本体2の環状の第1の糸挿
通部5を矢印に示すように上方に少し持ち上げてスレッ
ド16aを第1の糸挿通部5から外す。(図7参照) 第1の糸挿通部5からスレッド16aを外したのちは、
図7に示すようにスレッドを緩めないでボビン側のスレ
ッドを引き締めながら三角形状のスレッドをガイド部8
に沿って引き抜き方向に移動させる。(図7の矢印参
照)
【0018】スレッドの引き締めながら結着具本体2を
移動させて三角形がV字状のガイド部8の先端部に近づ
くにしたがってガイド部8の先端部7を釣り針15のヘ
ッド部15b付近に移動させ、この状態でスレッドによ
る三角形をガイド部8から完全に引き抜いたのち、ボビ
ン側のスレッドを強く引っ張るとスレッドが釣り針15
のヘッド部15bに完全に結ばれるので、余分なスレッ
ドをハサミで除去すればよい。(図8参照)
【0019】
【発明の効果】この発明の釣り糸の結着具は、1本の棒
状体を折り曲げて第1の糸挿通部と第2の糸挿通部を所
定の間隔を存して設けると共に、各挿通部へ糸を落とし
込み、かつ引き抜くためのV字状のガイド部を形成して
なる結着具本体と、この結着具本体を回動自在に保持す
るハンドル部材とからなるもので、あらかじめ釣り針に
巻き付けたスレッドの先端を前記第1および第2の糸挿
通部に挿通し、結着具本体を半回転させてスレッドによ
る三角形を形成し、この形状を維持しながら結着具本体
を釣り針のヘッド部を中心にしてスレッドを釣り針の軸
部に3〜5回程度巻き付け、しかるのちガイド部を利用
して釣り針のヘッド部の近傍において第1および第2の
糸挿通部からスレッドを引き抜き、ボビン側のスレッド
を引き締めるというきわめて簡単な手段によってスレッ
ドを確実に釣り針のヘッド部に結着させることができ
る。また、この発明の釣り糸の結着具は構造がきわめて
簡単であるため製作が容易であると共に、だれもが釣り
糸のヘッド部の結着操作を確実にすることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の釣り糸の結着具の一例を示す斜視
図。
【図2】図1における結着具の平面図。
【図3】結着具本体にスレッドを挿通した状態を示す説
明図。
【図4】結着具本体を半回転させスレッドによる三角形
を形成した状態を示す説明図。
【図5】結着具本体を釣り針のヘッド部を中心として回
転させた状態を示す説明図。
【図6】結着具本体を釣り針のヘッド部を中心として回
転させた状態を示す説明図。
【図7】張設したスレッドをガイド部に沿って引き抜く
状態を示す説明図。
【図8】スレッドを釣り針のヘッド部に結着する直前の
状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 釣り糸の結着具 2 結着具本体 3 棒状体 5 第1の糸挿通部 8 V字状のガイド部 10 第2の糸挿通部 12 ハンドル部材 13 固定軸 14 パイプ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1本の細い棒状体を折り曲げて糸を緊張
    状態で張設するための第1の糸挿通部と第2の糸挿通部
    を所定の間隔を存して設けると共に、前記第1の糸挿通
    部と第2の糸挿通部との間への糸の送り込みと抜き出し
    をするためのV字状のガイド部を形成した結着具本体
    と、この結着具本体を回動自在に保持するハンドル部材
    とからなることを特徴とする釣り糸の結着具。
  2. 【請求項2】 1本の細い棒状体を順次折り曲げて形成
    してなるもので、棒状体の直線部の一部を上方に向けて
    環状に折り曲げて第1の糸挿通部を形成したのち、第1
    の糸挿通部の先端を前記棒状体に沿うよう、かつ棒状体
    の一方側に張り出すようにしながら緩い円弧状となるよ
    う折り曲げ、さらに円弧状の先端を上方に向けてU字状
    に折り曲げて前記円弧状部を含め全体がV字状からなる
    ガイド部を形成し、該ガイド部に続く棒状体の先端を下
    方に向けてU字状に折り曲げて結着具本体を形成すると
    共に、結着具を構成する棒状体の各端部を近接状態でハ
    ンドル部材に対して回動自在に設けたことを特徴とする
    釣り糸の結着具。
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