JP3045101U - 結束具 - Google Patents
結束具Info
- Publication number
- JP3045101U JP3045101U JP1997006397U JP639797U JP3045101U JP 3045101 U JP3045101 U JP 3045101U JP 1997006397 U JP1997006397 U JP 1997006397U JP 639797 U JP639797 U JP 639797U JP 3045101 U JP3045101 U JP 3045101U
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- arm
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 十文字結びに於て、紐の引っ張り方向を僅か
に変えるだけで、紐を締めたり緩めたり、更には、結束
途中で手を離しても高張力の状態を維持できる結束具を
提供する。 【解決手段】環状のフレーム21から内側に向かってア
ームA,B,Cを備え、各々のアームの根元のフレーム
21の表面にはストッパー31,32,33,34を設
けた結束具。
に変えるだけで、紐を締めたり緩めたり、更には、結束
途中で手を離しても高張力の状態を維持できる結束具を
提供する。 【解決手段】環状のフレーム21から内側に向かってア
ームA,B,Cを備え、各々のアームの根元のフレーム
21の表面にはストッパー31,32,33,34を設
けた結束具。
Description
【0001】
本考案は、新聞紙や雑誌類を紐で縛るとき、簡単に結束できる結束具を提供す るものである。
【0002】
従来、ナイロンやポリプロピレンの紐を使用して新聞紙や雑誌類を十文字に縛 るとき、高張力状態を保ち続けたままの結束は難しく、且、締めて固定したもの を再び締め直すことは困難である。更に、結束後紐に指を掛けて持ち上げる時、 細い紐が指に食い込んで長く持ち続けることが困難であった。(例えば、実開平 6−27614)
【0003】
従来の結束においては、十文字に結束するのに、まず一文字に縛ってから十文 字にするが、一文字で結んでしまうと十文字に結ぶとき、始めに結んだ一文字が 緩むので再度一文字を締め直さなければならないし、あるいは、一文字を結ばず に継続して十文字を結ぶと、作業中に始めの一文字が緩んでしまい、どちらにし ても十文字に堅く縛ることは困難であった。更に、結束した物を持ち運ぶのに樹 脂の把っ手があるが、これは結束した紐に掛けるもので、結束のためには役に立 たず、荷物を重ねたりするときには把っ手が出っ張って邪魔であった。
【0004】 本考案は、新聞紙や雑誌類を十文字結束するのに、結束途中で紐から手を離し ても紐が緩まず高張力のまま固定したり、紐を緩めて戻したりが、結束中の紐の 引っ張り方向を僅かに変えるだけで操作できる結束具を得ることを目的とするも のである。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案の結束具においては、環状のフレームから 内側に向かって3つのアームを突き出させ、各々のアームの根元のフレーム表面 には1個又は2個のストッパーを設けるもので、十文字結びで、結束方法によっ ては二個所又は一個所にできる結び目を作ることなく、アームに紐を掛けるだけ で結束でき、更には、結束中の紐を緩めたり高張力のまま紐を固定をするのに、 アームから出てきた紐の引っ張り方向を僅かに変えることで可能とする小さな突 起のストッパーを設けて構成するものである。
【0006】 また、高張力の状態で紐を固定したとき、アームへの掛け紐とアームからの抜 き紐の交差位置のフレーム表面に細かな凹凸のブレーキを設けることは、結束中 の紐の制動力を増加させ高張力を持続させるのに有効である。
【0007】
考案の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。 図1は、本考案結束具の正面図であって、材料はポリプロピレン,ナイロン, ポリエステル,ABS樹脂等の合成樹脂製の一体成形品であって、環状のフレー ム21と、フレーム21の内側に向かって突き出たアームA,B,Cを備えてい る。
【0008】 アームAとアームCは同一形状で、その各々の中心線の延長線はほぼ直交する 。各々のアームは、アーム側面をテーパーにすることで、アームのどの位置で紐 を締め始めても、紐に力を加えればフレームに一番近いアームの根元の部分まで 紐が来る。従って、アームの曲りが少ないことと、アームの根元で締められた紐 Rが緩む方向へ力が働いても、締め付けた紐の輪を大きくしない限りアームから 抜けることはないため、簡単に外れる心配はない。
【0009】 図6に於いて、各々のアームの端部に文字がある。これは図9の結束手順図と 比較対照するための文字であるが、アーム表面から文字が浮き上がることで、ア ームA,Cについては、結束後の衝撃に対しても紐が更に外れ難くなる。アーム Bは掛け紐Riと抜き紐Roがほぼ直角に開くのでアームA,Cと同じ形状では 締め付け途中で紐がアームから外れ易いことから、アームの形状を変えることで 紐がアームからの外れることを防止している。
【0010】 ストッパー31,32,33,34は、アームA,B,Cの根元のフレーム2 1の表面に凸形状にて設けられる。アームB及びアームCに紐を掛けて引くと、 アームに対して紐の方向が定まる。その時、掛け紐Riの下を通る抜き紐Roが 掛け紐Riとフレームに挟まれない図9のB−3,C−1では紐の引き戻しは自 由であるが、抜き紐Roが掛け紐Riとフレームに挟まれるB−4,C−2では 紐の動きは停止する。これ等の動きはストッパー31,32,33,34を境に 変わるもので、B−3からB−4へ,C−1からC−2へ、又は、各々の逆を行 なう時にも、抜き紐Roの引っ張り方向を変化させて凸形状のストッパーを乗り 越えることで、紐の緩めや固定が自由に選択できるものである。
【0011】 図7のブレーキ41,42は、図9のB−4及びC−2で掛け紐Riと抜き紐 Roが交差する位置に設け、ブレーキ43は左利きの人がブレーキ42の替わり に使用するもので、C−2に相当するものである。この部分は金型に、刻線によ る凹凸、又は、薬品やサンド・ブラストによる表面処理加工等にて、表面に細か な凹凸を付けるものである。このように掛け紐Riと抜き紐Roが交差するフレ ーム21の表面は掛け紐Riが抜き紐Roを押し付けることで掛け紐Riが緩む ことを防止しているが、フレーム21の表面に凹凸を付けることで抜き紐Roの 制動力を増加させるものである。
【0012】 ブレーキ41,42,43の表面処理加工を行なう方法の一つとして、エゼク ターピンの先端に凹凸を施すことで、離型時に樹脂にピンの跡が残るものを、ブ レーキ面とすることで、商品価値を下げることが防止できる。
【0013】 図8は、アームA,Cの中央部分にスリット51,52を入れたものである。 紐の始端部Rs及び終端部Reをスリット51,52に挟むことで、結束手順を 簡単にすることができる。スリットに挟まれた紐は、各々のアームに廻された紐 によって締められることから紐が抜けることを防ぐことができる。
【0014】 次に、本考案に係る結束具の使用方法を説明する。 ここでの説明は、図6,図9,図10の図に添って説明する。紐Rの掛ける順 序は、図6のイ,ロ,ハ,ニの順に掛ける。まず、図9のA−1,A−2の如く 、紐Rを指に掛けながら二重の輪を作り、できた輪をアームAに掛けて長い方の 抜き紐Roを引く。紐RをアームAに掛けた状態で結束具11を雑誌Pの中央部 分に置き、雑誌Pに一文字に紐Rを掛け廻し、上面中央部に戻ってきた紐RはB −1の如く紐Rの途中に輪を作り、アームBに掛けてB−3のようにすると抜き 紐Roは引くことも緩めることも自由で、一文字縛りができる。抜き紐Roを十 分引くことができたときB−4の位置、即ち、抜き紐Roを掛け紐Riの下を横 に滑りながらストッパー31を乗り越えたとき、抜き紐Roは掛け紐Riによっ て押し付けられ、抜き紐Roを手から離しても掛け紐Riは緩むことはない。ア ームBを経由することで、紐Rは掛け紐Riに対して抜き紐Roはほぼ直角の方 向に出て行く。アームBから出た紐Rを、今度は十文字方向に掛け廻し、再び上 面中央部に戻ってきた紐RにB−1と同様に輪を作りアームCに掛けてC−1の ようにすると、C−1はB−3に対応し、C−2はB−4に対応することから十 文字に掛けた紐Rは雑誌Pを結束することができる。最後にC−3,C−4のよ うに輪をもう一度掛けると、衝撃が係った場合でもアームCに掛けた紐は外れる 心配はない。C−4の紐Rの形状は結果としてA−4の紐Rの形状と同じで勝手 反対の向きであることから、アームAの紐通しはアームCと同じにしてもできる ことが分かる。
【0015】 図9の結束手順図の説明でアームA,B,Cの順で紐を掛け廻すとしたが、こ れは右利きの人の結束手順であって、左利きの人はアームC,B,Aの順で紐を 掛け廻すことの方が作業効率が高い。図1のストッパーについては右利きではス トッパー31,32を使用し、左利きではストッパー33,34を使用する。更 に、図7のブレーキについては右利きではブレーキ41,42を使用し、左利き ではブレーキ41,43を使用する。そのために結束具11は左右対称とした。 結束手順においてもA−1の左手は右手に変え、B−2のねじり方向も反対にし た上で手順通り進めるものとする。
【0016】 結束終了後、紐を持って運ぶとき図10の如く指Fを掛けると、指で結束具1 1の全体を支えることから、従来のように紐が指に食い込むことはなくなった。 結束後、紐に指を掛けて持ち上げると結束が緩むことがあるが、そのとき従来は 、結んでしまったこぶをほどくか紐を切ることで再び締め直す必要があったが、 本考案に於いては図9のC−2終了時に結束具11を持ち上げ緩みを発生させた 後、抜き紐Roの引っ張り方向を変えストッパーからずらせるだけでB−3,B −4を、次に、C−1,C−2を行なうことで締め直しをすることができる。
【0017】 図11の如く、アームBを省きアームAとアームCを同一線上に向かい合わせ に置くことで、一文字結び用の結束具14も可能である。
【0018】
本考案は、以上説明したように構成されているので、下記に記載されるような 効果を奏する。
【0019】 結束具の形状を左右対称にしたことで、結束手順のアームの順番を反対にする ことによって、右利き左利きいずれであっても同様の結束作業が可能である。
【0020】 フレームに配したストッパーによってアームから出て来る抜き紐の引っ張り方 向を僅かに変えるだけで、結束中の紐の引き戻しを自由にしたり、高張力の状態 を保ったりすることが可能となった。
【0021】 従来、このような紐で結束した物を運ぶとき、手が痛くならないように結束後 、樹脂製の把っ手を紐に掛けて持ち運べるようにしていたが、そのときの把っ手 は結束には何等関係するものではなく、把っ手だけの機能しかなかったが、この 結束具を使用することにより結束にも運搬にも有効の物となった。
【0022】 ここでは新聞紙や雑誌類に関して説明しているが、新しい商品や通常の梱包に 於いても利用できることは言うまでもないが、梱包を不得意とする人に簡単に結 束できる結束具としての利用が有効である。更に、現在は指が数本掛かる程の大 きさであるが、本結束具を大きくすることによって、細い紐に限らず太い紐に関 しても利用が可能となる。
【0023】 各アームの先端部分にA,B,Cの文字を入れることは、取扱説明書による結 束手順と見比べるのに参考になるが、更に、この文字を凸形状にすることで、ア ームA,Cにおいては、結束後何等かの衝撃が係って緩みがちになった時でも文 字部の凸形状が外れ防止となる。
【0024】 簡単に紐を解くには、C−3,C−4の工程の時に長めに用意した始端部Rs をくぐらせることで、解包のとき始端部Rsを引くことによって簡単に外すこと ができる。
【図1】 本考案の第1の実施例にかかる結束具の正面
図である。
図である。
【図2】 図1におけるD−D断面図である。
【図3】 図1におけるE−E断面図である。
【図4】 図1におけるG−G断面図である。
【図5】 図1におけるH−H断面図である。
【図6】 十文字結びの結束状況を表わす説明図であ
る。
る。
【図7】 第2の実施例にかかるブレーキを表わす正面
図である。
図である。
【図8】 第3の実施例にかかるスリットアームを表わ
す正面図である。
す正面図である。
【図9】 本考案結束具の結束手順を示した説明図であ
る。
る。
【図10】 本考案の使用状態を示す斜視図である。
【図11】 第4の実施例にかかる一文字結び結束具の
正面図である。
正面図である。
11,12,13,14 結束具 21 フレーム 31,32,33,34 ストッパー 41,42,43 ブレーキ 51,52 スリット A,B,C アーム R 紐 Rs 始端部 Re 終端部 Ri 掛け紐 Ro 抜き紐 F 指 P 雑誌
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂材料の成形にて、環状のフレー
ム(21)から内側に向けて突き出たアーム(A,B,
C)を設け、前記アーム(A,B,C)の根元のフレー
ム(21)の表面に、凸形状のストッパー(31,3
2,33,34)を設けた結束具。 - 【請求項2】 前記ストッパー(31,32,33,3
4)の隣のフレーム(21)の表面に、凹凸のブレーキ
(41,42,43)を設けた「請求項1」記載の結束
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997006397U JP3045101U (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 結束具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997006397U JP3045101U (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 結束具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3045101U true JP3045101U (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=43179501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997006397U Expired - Lifetime JP3045101U (ja) | 1997-07-07 | 1997-07-07 | 結束具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3045101U (ja) |
-
1997
- 1997-07-07 JP JP1997006397U patent/JP3045101U/ja not_active Expired - Lifetime
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