JP6311980B2 - 穿孔装置、用紙処理装置及び画像形成装置 - Google Patents
穿孔装置、用紙処理装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
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図1に示す複写機100の中央部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を形成するための画像ステーション65(Y,C,M,Bk)を備えている。以下、各符号の添字Y,C,M,Bkは、それぞれイエロー、シアン、マゼンダ、ブラック用の部材であることを示す。
画像形成工程は、4つの感光体20(Y,C,M,Bk)表面を所定電位に帯電する帯電工程、帯電した各感光体20(Y,C,M,Bk)表面に画像データに基づいて露光し、各感光体20(Y,C,M,Bk)表面に潜像を形成する潜像形成工程を有している。また、各現像装置50(Y,C,M,Bk)の現像ローラ51(Y,C,M,Bk)から、各感光体20(Y,C,M,Bk)上の潜像にトナーを供給して可視像化する現像工程を有している。そして、各感光体20(Y,C,M,Bk)表面の可視像を用紙Sに転写する転写工程、転写された可視像を用紙S上に定着させる定着工程とを有している。以下、具体的に説明する。
図2は、用紙後処理装置200の概略構成図である。図2に示すように、用紙後処理装置200は、用紙Sのシフト搬送処理や綴じ処理を行う用紙後処理ユニット10と、用紙Sに穴を開ける穿孔処理を行う穿孔ユニット2とを備える。なお、図1では、入口ローラ対12よりも用紙Sの搬送方向上流側に配置されている穿孔ユニット2を省略している。
ストレート排紙モードは、定着ユニット76を通過した用紙Sに対して、後処理を行わず、そのまま排紙トレイ16に排出する動作モードである。
用紙後処理ユニット10は受け渡された用紙Sを、入口上ローラ12aと入口下ローラ12bとからなる入口ローラ対12により、用紙搬送路Lに導入する。その後、中継上ローラ13aと中継下ローラ13bとからなる中継ローラ対13のニップを経由して、シフト上ローラ14aとシフト下ローラ14bとからなるシフトローラ対14のニップに導入される。続けて、用紙Sは排紙上ローラ15aと排紙下ローラ15bとからなる排紙ローラ対15に搬送されてくる。
シフト排紙モードは、定着ユニット76を通過した用紙Sに対して、予め入力された設定に従い、用紙Sによって排紙トレイ16における排出位置を用紙幅方向で変化させて排出する後処理を行う動作モードである。複数部の用紙束として画像形成する場合等に用いることができる動作モードであり、一部の用紙束を排出する度に排出位置の幅方向の位置を変化させ、互い違いに重ねることで、用紙束同士の間で用紙Sが混ざることを抑制できる動作モードである。
ステープル排紙モードは、定着ユニット76を通過した用紙Sを複数枚重ねて用紙束として、ステープラーで綴じる後処理を行う動作モードである。
ステープル排紙モードでは、用紙後処理ユニット10は受け渡された用紙Sを、入口ローラ対12により用紙搬送路Lに導入した後、中継ローラ対13のニップを経由して、シフトローラ対14のニップに導入する。続けて、用紙Sは排紙ローラ対15に搬送されてくるが、ステープル排紙モードではシフト排紙モードと同様に、上下可動の排紙上ローラ15aが上方に位置し、排紙ローラ対15のニップを開放した状態で用紙Sを受け入れる。そして、ステープル排紙モードでは、用紙Sの後端が中継ローラ対13を通過するタイミング以降も排紙ローラ対15のニップを開放した状態とし、用紙Sの後端がシフトローラ対14のニップを通過すると用紙Sの後端側はステープルトレイ19上に排出される。
次に、上記実施形態における用紙後処理装置200が備える穿孔装置の一実施例(以下、本実施例を「実施例1」という。)について説明する。
図3は、実施例1の穿孔装置3の外観を示す斜視図である。図3に示すように、穿孔装置3は、2つの穿孔ピンで構成された二穴用穿孔ピン群301又は3つの穿孔ピンで構成された三穴用穿孔ピン群302を用いて二穴又は三穴の穿孔処理が可能な構成を備えている。二穴で穿孔処理するか三穴で穿孔処理するか、及び、そのときの駆動機構は、公知の技術であるため、ここでの説明は省略する。以下の実施例1の説明では、二穴用穿孔ピン群301を用いて説明する。また、図3中の矢印Aは、シート材である用紙Sの搬送方向を示しており、図3中の矢印Bは、用紙Sの幅方向を示している。
穿孔モータ306のモータギヤ306aは、エンコーダーにより検出されたパルスに応じて、適切な回転速度となるように、図示していない電気制御装置(ECU:Engine Control Unit)により制御される。駆動ギヤ324は、ギヤ支持軸(不図示)によりフレーム(不図示)に回転自由に取り付けられている。駆動ギヤ324の回転方向及び回転角度は、センサフィラー及びエンコーダーによって検出される。駆動ギヤ324に対向するスライドアーム322の部位には、カム溝322aが形成されている。
以上により、駆動機構350によって回転動を直線状の往復動に変換することで、スライドアーム322は、所定位置に停止するとともに、長手方向に往復動することができる。
図8(a)に示すように、穿孔ピン310の円筒部の外周面には螺旋状溝部309が形成されている。この螺旋状溝部309は、図8(b)、(c)に示すように、溝底面部309a、溝下面部309b及び溝上面部309cを有している。螺旋状溝部309の溝下面部309bと溝上面部309cまでの距離は、スライドアーム322の斜め直線凸部322bの幅に比して大きくなっている。
次に、上記実施形態における用紙後処理装置200が備える穿孔装置の他の実施例(以下、本実施例を「実施例2」という。)について説明する。
図10は、実施例2の穿孔装置3の構成を説明する斜視図である。図10に示すように、巻き付き部材たるワイヤ330が、穿孔ピン310の螺旋状溝部309にひと巻き分、螺旋状に巻き付いている。そのワイヤ330の両端は、スライドアーム322の穿孔ピン310に対向する面上に、スライドアーム322の移動方向で所定距離を置いて固定されている。第1ガイドコロ331、第2ガイドコロ332、第3ガイドコロ333及び第4ガイドコロ334は、ワイヤ330の図10中の上下動を規制するものである。
次に、上記実施形態における用紙後処理装置200が備える穿孔装置の更に他の実施例(以下、本実施例を「実施例3」という。)について説明する。
図11は、実施例3の穿孔装置3の構成を説明する模式図である。図11に示すように、実施例3の穿孔装置3では、第1穿孔ピン341の螺旋状溝部341aが、第1スライドアーム351の第1斜め直線凸部351aに噛み合っている。第2穿孔ピン342の螺旋状溝部342aが、第2スライドアーム352の第2斜め直線凸部352aに噛み合っている。なお、実施例3の穿孔装置3では、第1スライドアーム351及び第2スライドアーム352に対し、図5の駆動機構350をそれぞれ設けることで、2つのスライドアームを個別に往復動させることができる。
次に、上記実施形態における用紙後処理装置200が備える穿孔装置のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例4」という。)について説明する。
図12は、実施例4の穿孔装置3の概略構成を示す分解説明図である。図12に示すように、実施例4の穿孔装置3では、5つの穿孔ピンが、スライドアームのスライド方向に並べて配置されている。5つの穿孔ピンのうち、両端と、中央の穿孔ピン(以下、これらの穿孔ピンを、三孔用穿孔ピン群361と言う)の螺旋状溝部が、第2スライドアーム372に形成された斜め直線凸部372aに噛み合っている。残りの2つの穿孔ピン(以下、これらの穿孔ピンを、二孔用穿孔ピン群362という)の螺旋状溝部が、第1スライドアーム371に形成された斜め直線凸部371aに噛み合っている。なお、実施例4の穿孔装置3では、第1スライドアーム371及び第2スライドアーム372に対し、図5の駆動機構350をそれぞれ設けてもよいし、一つの穿孔モータ306を用いて、2つのスライドアームを個別に往復動させてもよい。一つの穿孔モータ306を用いる場合は、第1スライドアーム371用の減速ギヤ323および第2スライドアーム372用の減速ギヤ323をそれぞれ、穿孔モータ306の駆動ギヤの噛み合せ、各減速ギヤ323にクラッチを設ける。第1スライドアーム371に穿孔モータ306の駆動力を伝達する場合は、第2スライドアーム用の減速ギヤ323に設けたクラッチを切って、第1スライドアーム用の減速ギヤ323に設けたクラッチを繋ぐ。逆に、第2スライドアーム372に穿孔モータ306の駆動力を伝達する場合は、第1スライドアーム用の減速ギヤ323に設けたクラッチを切って、第2スライドアーム用の減速ギヤ323に設けたクラッチを繋ぐ。これにより、一つの穿孔モータ306で、各スライドアームをそれぞれ個別にスライド移動させることができる。
次に、上記実施形態における用紙後処理装置200が備える穿孔装置のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例5」という。)について説明する。
図13は、実施例5の穿孔装置3の構成を説明する模式図である。図13に示すように、実施例5の穿孔装置3では、4つの穿孔ピン381,382,383,384が、スライドアームのスライド移動方向に並べて配置されている。図中左端に配置された第1穿孔ピン381の螺旋状溝部381aは、第1スライドアーム391に形成された第1斜め直線凸部391aに噛み合っている。また、図中左側から3番目に配置された第3穿孔ピン383の螺旋状溝部383aは、第1スライドアーム391に形成された第3斜め直線凸部391bに噛み合っている。
次に、上記実施形態における用紙後処理装置200が備える穿孔装置のさらに他の実施例(以下、本実施例を「実施例6」という。)について説明する。
図14は、実施例6の穿孔装置3の構成を説明する模式図である。図14(a)は、第1穿孔ピン401及び第3穿孔ピン403を用いて用紙に孔を形成するときの穿孔動作を説明する模式図である。図14(b)は、第2穿孔ピン402及び第4穿孔ピン404を用いて用紙に孔を形成するときの穿孔動作を説明する模式図である。
(態様A)
回転および用紙Sなどのシート材のシート面に直交する方向に移動可能に支持された穿孔ピンなどの穿孔部材を備え、穿孔部材を回転させながら、シート材のシート面に対して直交方向に移動させて上記シート面に孔をあける穿孔装置において、穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達する駆動伝達部が形成され、シート面と平行にスライド移動するスライドアームなどのスライド部材を有し、スライド部材のスライド移動により、駆動伝達部から穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達して、穿孔部材を回転させる駆動機構350などの回転機構を備え、穿孔部材の被駆動伝達部を、シート面に対して直交方向に螺旋状に延びる溝または突起状の螺旋部(本実施形態では、螺旋状溝部309)とし、駆動伝達部を、穿孔部材の直径よりも長く延在し、螺旋部に接触する斜め直線凸部322bなどの接触部とし、螺旋部のシート面に対する傾斜角度βが、接触部のシート面に対する傾斜角度α未満であり、回動機構は、上記スライド部材のスライド移動に伴う接触部と螺旋部との係わり合いにより穿孔部材を回転させながら、穿孔部材をシート面に対して直交方向に移動させる。
これによれば、実施例1で説明したように、スライドアーム322などのスライド部材を用紙Sなどのシート面と平行にスライド移動させると、斜め直線凸部322bなどの接触部がスライド部材の移動方向に移動する。このとき、接触部と螺旋状溝部309などの螺旋部との摩擦力により穿孔部材が回動する。このスライド部材のスライド移動により、接触部の螺旋部との接触箇所が、スライド部材の移動方向下流側から上流側へ刻々と変化していく。接触部は、穿孔部材の直径よりも延在し、上記スライド移動の間、その長さ分螺旋部との接触を維持することができ、摩擦力が維持され、穿孔部材がその長さ分、回動する。
また、(態様A)では、図9を用いて説明したように、螺旋部のシート面に対する傾斜角度βを、接触部のシート面に対する傾斜角度α未満としている。かかる構成とすることにより、穿孔部材を回転させながら、シート面と直交する方向へと移動させることができる。以下に、穿孔部材を回転させながら、シート面へ移動させる場合について説明する。また、以下の説明では、シート面に近接する方向を下方、シート面から離間する方向を上方として説明する。
穿孔部材を回転させながら、シート面へ移動させるべく、スライド部材を、スライド移動させると、接触部の下面が、螺旋部の上面におけるスライド移動方向上流側端部に当たる(以下、この状態を初期状態という)。この初期状態から、スライド部材をスライド移動させると、螺旋部を斜め下方へ押し込みながら、接触部がスライド移動する。このときの螺旋部と接触部との摩擦力により、穿孔部材が回動する。
接触部のスライド移動量(X[mm])と、穿孔部材の回動量が同じで、さらに、螺旋部と接触部との当接位置がスライド方向で変化しない場合、接触部が初期状態から、X[mm]スライド移動すると、初期状態のときよりもY1[mm]下方の接触部の箇所が、上記当接位置に到達する。接触部のシート面との傾斜角度をαとするとY1は、Y1=Xtanαで表すことができる。一方、穿孔部材がX[mm]回動すると、初期状態より、Y2[mm]下方の螺旋部の箇所が、上記当接位置に到達する。螺旋部のシート面との傾斜角度をβとするとY2は、Y2=Xtanβで表すことができる。(態様A)では、上述したように、接触部のシート面との傾斜角度αの方が、螺旋部のシート面との傾斜角度βよりも大きい(α>β)ので、tanα>tanβとなり、Y1>Y2となる。その結果、穿孔部材が、(Y1−Y2)分、接触部により下方へ押し込まれることになり、穿孔部材が回転しながら下方のシート面へと移動する。
穿孔部材を回転させながら、シート面から離間させる方向へと移動させる場合は、接触部の上面が螺旋部の下面に当接し、スライド移動とともに、上述と同様な理由で、穿孔部材が接触部により押し上げられる。その結果、穿孔部材を回転させながら、シート面から離間させる方向へと移動させることができる。
回転および用紙Sなどのシート材のシート面に直交する方向に移動可能に支持された穿孔ピン310などの穿孔部材を備え、穿孔部材を回転させながら、シート材のシート面に対して直交方向に移動させてシート面に孔をあける穿孔装置3において、穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達する駆動伝達部が形成され、シート面と平行にスライド移動するスライドアーム322などのスライド部材を有し、スライド部材のスライド移動により、駆動伝達部から穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達して、穿孔部材を回転させる駆動機構350などの回転機構を備え、駆動伝達部を、上記穿孔部材に螺旋状に巻き付くワイヤ330などの巻き付き部材で構成した。
(態様B)によれば、実施例2で説明したように、スライドアーム322などのスライド部材をシート面と平行にスライド移動させると、ワイヤ330などの巻き付き部材が、スライド部材の移動方向に移動する。このとき、巻き付き部材と穿孔部材との間に摩擦力が生じる。巻き付き部材は、穿孔部材に螺旋状に巻き付いており、スライド方向に対して傾斜した方向となる。従って、摩擦力は、穿孔部材に対してスライド方向と、シート面と直交方向とに力を生じさせている。上記摩擦力の成分のうち、スライド方向の成分が、穿孔部材を回転させ、シート面と直交方向の成分が、穿孔部材をシート面と直交する方向に上下動させる。その結果、穿孔部材が、巻き付き部材との摩擦力により、穿孔部材が回転しながら、シート面と直交する方向へと移動する。
(態様B)において、穿孔ピン310などの穿孔部材の被駆動伝達部を、シート面に対して直交方向に螺旋状に延びる溝または突起状の螺旋部(本実施形態では、螺旋状溝部309)とした。
(態様C)によれば、実施例2で説明したように、ワイヤ330など巻き付き部材が螺旋状溝部309など螺旋部と紙面などのシート面と直交する方向(上下)から接触する。これにより、穿孔部材は、螺旋部の傾斜で徐々にシート面と直交する方向へと移動させることができる。また、用紙などのシート面にパンチ孔を開けるときに穿孔部材に加わるシート面からの反力を、螺旋部と巻き付き部材とのシート面と直交する方向の接触部で受けることができる。これにより、シート面に良好に巻き付き部材と穿孔部材と間の摩擦力のうち、シート面に向かう方向の力を、シートに良好に作用させることができ、シート面に確実にパンチ孔を形成することができる。また、穿孔部材が回動しながらシート面から離間する方向へ移動するときは、穿孔部材の回転により螺旋部が巻き付き部材に乗り上げていき、穿孔部材を、シート面から確実に離間させることができる。
回転および用紙Sなどのシート材のシート面に直交する方向に移動可能に支持された穿孔ピン310などの穿孔部材を備え、穿孔部材を回転させながら、シート材のシート面に対して直交方向に移動させてシート面に孔をあける穿孔装置3において、穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達する駆動伝達部が形成され、シート面と平行にスライド移動するスライドアーム322などのスライド部材を有し、スライド部材のスライド移動により、駆動伝達部から穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達して、穿孔部材を回転させる駆動機構350などの回転機構を備え、上記穿孔部材の被駆動伝達部を、上記シート面に対して直交方向に螺旋状に延びる溝または突起状の螺旋部(本実施形態では、螺旋状溝部309)とし、駆動伝達部を、螺旋部に巻き付くワイヤ330などの巻き付き部材で構成した。
(態様D)によれば、上述した(態様B)と同様に、スライドアーム322などのスライド部材をシート面と平行にスライド移動させると、ワイヤ330などの巻き付き部材と穿孔ピン310などの穿孔部材との間に摩擦力が生じ、穿孔部材が回動する。
ここで、穿孔部材を回転させながら、シート面へ移動させる場合について、説明する。また、以下の説明では、シート面に近接する方向を下方、シート面から離間する方向を上方として説明する。
巻き付き部材の移動量(X[mm])と、穿孔部材の回動量が同じで、さらに、螺旋部と巻き付き部材との当接位置がスライド方向で変化しない場合、巻き付き部材が、X[mm]が移動しても、上下方向において、巻き付き部材の位置に変化はない。一方、穿孔部材がX[mm]回動すると、Y2[mm]上方の螺旋部の箇所が、上記当接位置に到達する。その結果、穿孔部材の自重により、穿孔部材がY[mm]落下し、巻き付き部材と当接する。これにより、穿孔部材が回転しながら下方のシート面へと移動する。
穿孔部材を回転させながら、上方へ移動させる場合は、巻き付き部材が穿孔部材を回動させる力により、螺旋部を巻き付き部材に乗り上げさせることで、穿孔部材が上方へと移動する。
(態様A)において、斜め直線凸部などの322bなどの接触部を複数備え、各接触部をそれぞれ、螺旋状溝部309などの螺旋部に接触させた。
これによれば、実施例1で説明したように、用紙Sなどのシートにパンチ孔を開けるときに接触部と螺旋部との接触箇所に加わる負荷を、分散させることができ、螺旋部や接触部の磨耗や破損を抑制することができる。
(態様B)または(態様C)において、ワイヤ330などの巻き付き部材を、複数回、穿孔ピン310などの穿孔部材に螺旋状に巻きつけた。
これによれば、実施例2で説明したように、穿孔ピン310などの穿孔部材をワイヤ330などの巻き付き部材でしっかりと支えることができ、スライドアーム322などのスライド部材の穿孔部材と対向する面に対して穿孔部材が傾いたりするのを抑制することができる。また、用紙などのシートにパンチ孔を開けるときに巻き付き部材と螺旋部との接触箇所に加わる負荷を、分散させることができ、螺旋部や巻き付き部材の磨耗や破損を抑制することができる。
(態様A)乃至(態様F)いずれかにおいて、穿孔ピンなどの穿孔部材を複数設け、穿孔部材ごとに回転機構を設けた。これによれば、上記実施例3について説明したように、任意の穿孔ピン341、342を選択してその穿孔ピン341、342で穿孔することが可能になり、穿孔位置も任意に決めることが可能になる。
(態様A)乃至(態様F)いずれかにおいて、穿孔ピンなどの穿孔部材を複数設け、複数の穿孔部材をひとつの駆動機構などの回転機構で回転させながらシート面に対して直交方向に移動させる。これによれば、上記実施例4、5について説明したように、ひとつの回転機構で、シートの複数個所にパンチ孔を開けることができる。
(態様A)または(態様E)において、穿孔ピンなどの穿孔部材を複数設け、斜め直線凸部などの接触部が、複数の穿孔部材の螺旋部のうちのいずれかひとつに選択的に接触する。これによれば、上記実施例6について説明したように、例えば1つのスライドアーム405のみで任意の穿孔ピンを選択してその穿孔ピンで穿孔することが可能になる。これにより、一つの駆動機構350などの回転機構で、任意の穿孔ピンを選択してその穿孔ピンで穿孔することができ、穿孔ピンごとに回転機構を備えるものに比べて、部品点数を削減できコストを抑えることができる。
用紙Sに穿孔処理を施す穿孔手段を有する用紙後処理装置200等の用紙処理装置において、上記穿孔手段として、(態様A)〜(態様I)のいずれかの穿孔装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、構成を簡易にすることで部品点数を削減することができる。
用紙S等の記録紙に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により画像が形成された記録紙に所定の処理を施す記録紙処理手段とを備えた画像形成装置において、上記記録紙処理手段として、(態様J)の用紙処理装置を用いる。これによれば、上記実施形態について説明したように、構成を簡易にすることで部品点数を削減することができ、コスト高を抑制することができる。
3 穿孔装置
100 複写機
200 用紙後処理装置
309 螺旋状溝部
309a 溝底面部
309b 溝下面部
309c 溝上面部
310 穿孔ピン
322 スライドアーム
322b 斜め直線凸部
330 ワイヤ
341,342 穿孔ピン
341a,342b 螺旋状溝部
351 第1スライドアーム
351a 第1斜め直線凸部
352 第2スライドアーム
352a 第2直線凸部
371 第1スライドアーム
371a 第1斜め直線凸部
372 第2スライドアーム
372a 第2斜め直線凸部
381 第1穿孔ピン
381a 第1螺旋状溝部
382 第2穿孔ピン
382a 第2螺旋状溝部
383 第3穿孔ピン
383a 第3螺旋状溝部
384 第4穿孔ピン
384a 第4螺旋状溝部
391 第1スライドアーム
391a 第1斜め直線凸部
391b 第3斜め直線凸部
392 第2スライドアーム
392a 第2斜め直線凸部
392b 第4斜め直線凸部
401 第1穿孔ピン
401a 第1螺旋状溝部
402 第2穿孔ピン
402a 第2螺旋状溝部
403 第3穿孔ピン
403a 第3螺旋状溝部
404 第4穿孔ピン
404a 第4螺旋状溝部
405 スライドアーム
405a 第1斜め直線凸部
405b 第2斜め直線凸部
406 ソレノイド
Claims (11)
- 回転およびシート材のシート面に直交する方向に移動可能に支持された穿孔部材を備え、
該穿孔部材を回転させながら、シート材のシート面に対して直交方向に移動させて上記シート面に孔をあける穿孔装置において、
上記穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達する駆動伝達部が形成され、上記シート面と平行にスライド移動するスライド部材を有し、上記スライド部材のスライド移動により、上記駆動伝達部から上記穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達して、上記穿孔部材を回転させる回転機構を備え、
上記穿孔部材の被駆動伝達部を、上記シート面に対して直交方向に螺旋状に延びる溝または突起状の螺旋部とし、
上記駆動伝達部を、上記穿孔部材の直径よりも長く延在し、上記螺旋部に接触する接触部とし、
上記螺旋部のシート面に対する傾斜角度が、上記接触部のシート面に対する傾斜角度未満であり、
上記回転機構は、上記スライド部材のスライド移動に伴う上記接触部と上記螺旋部との係わり合いにより上記穿孔部材を回転させながら、上記穿孔部材を上記シート面に対して直交方向に移動させることを特徴とする穿孔装置。 - 回転およびシート材のシート面に直交する方向に移動可能に支持された穿孔部材を備え、
該穿孔部材を回転させながら、シート材のシート面に対して直交方向に移動させて上記シート面に孔をあける穿孔装置において、
上記穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達する駆動伝達部が形成され、上記シート面と平行にスライド移動するスライド部材を有し、上記スライド部材のスライド移動により、上記駆動伝達部から上記穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達して、上記穿孔部材を回転させる回転機構を備え、
上記駆動伝達部を、上記穿孔部材に螺旋状に巻き付く巻き付き部材で構成したことを特徴とする穿孔装置。 - 請求項2の穿孔装置において、
上記穿孔部材の被駆動伝達部を、上記シート面に対して直交方向に螺旋状に延びる溝または突起状の螺旋部としたことを特徴とする穿孔装置。 - 回転およびシート材のシート面に直交する方向に移動可能に支持された穿孔部材を備え、
該穿孔部材を回転させながら、シート材のシート面に対して直交方向に移動させて上記シート面に孔をあける穿孔装置において、
上記穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達する駆動伝達部が形成され、上記シート面と平行にスライド移動するスライド部材を有し、上記スライド部材のスライド移動により、上記駆動伝達部から上記穿孔部材の被駆動伝達部に駆動力を伝達して、上記穿孔部材を回転させる回転機構を備え、
上記穿孔部材の被駆動伝達部を、上記シート面に対して直交方向に螺旋状に延びる溝または突起状の螺旋部とし、
上記駆動伝達部を、上記螺旋部に巻き付く巻き付き部材で構成したことを特徴とする穿孔装置。 - 請求項1に記載の穿孔装置において、
上記接触部を複数備え、各接触部をそれぞれ、上記螺旋部に接触させたことを特徴とする穿孔装置。 - 請求項2または3に記載の穿孔装置において、
上記巻き付き部材を、複数回、上記穿孔部材に螺旋状に巻きつけたこと特徴とする穿孔装置。 - 請求項1乃至6いずれかに記載の穿孔装置において、
上記穿孔部材を複数設け、上記穿孔部材ごとに上記回転機構を設けたことを特徴とする穿孔装置。 - 請求項1乃至6いずれかに記載の穿孔装置において、
上記穿孔部材を複数設け、該複数の穿孔部材をひとつの回転機構で回転させなが、上記シート面に対して直交方向に移動させることを特徴とする穿孔装置。 - 請求項1または5に記載の穿孔装置において、
上記穿孔部材を複数設け、
上記接触部が、複数の上記穿孔部材の螺旋部のうちのいずれかひとつに選択的に接触することを特徴とする穿孔装置。 - 用紙に穿孔処理を施す穿孔手段を有する用紙処理装置において、
上記穿孔手段として、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の穿孔装置を用いることを特徴とする用紙処理装置。 - 記録紙に画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により画像が形成された記録紙に所定の処理を施す記録紙処理手段とを備えた画像形成装置において、
上記記録紙処理手段として、請求項10の用紙処理装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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