JP2015147663A - 画像形成システム - Google Patents

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晃和 岩田
Akikazu Iwata
晃和 岩田
匠 萩原
Takumi Hagiwara
匠 萩原
大場 康雄
Yasuo Oba
康雄 大場
琢磨 矢崎
Takuma Yazaki
琢磨 矢崎
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Abstract

【課題】システム本体の平面サイズの大型化を抑えつつ、整合不良の発生を抑えることができる画像形成システムを提供する。
【解決手段】整合トレイ219におけるシート搬送方向の上流側端部を形成後搬送路93におけるシート搬送方向の下流端よりも上流側であって且つ下流端よりも下方に位置させ、且つ、形成後搬送路93から整合トレイ219に送り込まれた記録シートを整合トレイ219におけるシート搬送方向の上流側端部(後端フェンス220)に向けて逆搬送するための戻しコロ214を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成後の記録シートを集積手段の上で集積してシート束にしながら、シート束における個々の記録シートを整合手段によって整合する画像形成システムに関するものである。
従来、この種の画像形成システムとして、特許文献1に記載のものが知られている。図20は、特許文献1に記載の画像形成システムを示す概略構成図である。この画像形成システムは、給紙装置501、システム本体502、後処理装置503、中折り装置504、スタックトレイ505、原稿読取装置506、原稿搬送装置507などを備えている。システム本体502は、周知の電子写真プロセスによって記録シートに画像を形成するものである。また、給紙装置501は、画像形成前の記録シートを自らの内部からシステム本体502に供給するものである。システム本体502によって画像が形成された記録シートは、後処理装置503に送られる。そして、処理トレイ503a上でシート束として集積されながら、端を揃える整合処理が施された後、ステイプル装置503bによって綴じ処理が施される。その後、シート束の状態で後処理装置503から排出されてスタックトレイ505上にスタックされるか、あるいは、中折り装置504に送られて中折り処理が施される。このように、この画像形成システムにおいては、画像形成後の記録シートを集積してシート束として綴じたり、綴じたシート束を中折りしたりすることができる。
ところが、この画像形成システムにおいては、比較的大きなサイズの記録シートを用いると、後処理装置503内で整合不良を引き起こし易いという問題があった。具体的には、給紙装置501やシステム本体502よりも平面サイズがかなり小さい後処理装置503に対しては、給紙装置501よりもサイズの大きい記録シートが送られる場合がある。この場合、記録シートの先端部が後処理装置503の処理トレイ503aからはみ出ることになる。この状態で整合処理が行われると、記録シートの先端部が自重によって大きく揺れて、記録シート全体の位置を不規則に変動させて、整合不良を引き起こし易くなるのである。
後処理装置503の平面サイズをより大きくすれば、記録シートの全域を処理トレイ503a上に収めることが可能になるが、そうすると画像形成システ体の平面サイズを大きくする必要が生じてしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、システム本体の平面サイズの大型化を抑えつつ、整合不良の発生を抑えることができる画像形成システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、記録シートに対して画像を形成する画像形成手段と、画像形成後の記録シートを搬送する形成後搬送路と、前記形成後搬送路によって搬送されてくる記録シートを複数枚に重ね合わせて集積する集積手段と、前記集積手段上で集積した複数の記録シートからなるシート束における個々の記録シートの端を整合する整合手段とを備える画像形成システムにおいて、前記集積手段におけるシート搬送方向の上流側端部を前記形成後搬送路におけるシート搬送方向の下流端よりも上流側であって且つ前記下流端よりも下方に位置させ、且つ、前記形成後搬送路から前記集積手段に送り込まれた記録シートを前記集積手段における前記上流側端部に向けて逆搬送するための逆搬送手段を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、システム本体の平面サイズの大型化を抑えつつ、整合不良の発生を抑えることができるという優れた効果がある。
実施形態に係る複写機を示す概略構成図。 同複写機の上部を示す概略構成図。 システム本体から後処理装置が取り外されている最中の同複写機を部分的に示す構成図。 システム本体から取り外した状態の同後処理装置の第1例を示す平面図。 システム本体から取り外した状態の同後処理装置の第2例を示す平面図。 同システム本体の上部箇所の第1例を鉛直方向下方から示す図。 同システム本体の上部箇所の第2例を鉛直方向下方から示す図。 後処理装置を装着していない状態の同複写機を部分的に示す部分構成図。 後処理装置を装着していない状態の第1実施例に係る複写機を部分的に示す部分構成図。 後処理装置の装着操作が行われている最中の同複写機を部分的に示す部分構成図。 第2実施形態に係る複写機を部分的に示す部分構成図。 同複写機の後処理装置を示す透過斜視図。 第3実施例に係る複写機の後処理装置200を示す側面図。 実施形態に係る複写機におけるメインスタックトレイと、これの上にスタックされた、端綴じ処理後のシート束Tとを示す正面図。 第3実施例に係る複写機におけるメインスタックトレイと、これの上にスタックされた、端綴じ処理後のシート束Tとを示す正面図。 第4実施例に係る複写機における第1タイミングでのメインスタックトレイの状態を説明するための説明図。 同複写機における第2タイミングでのメインスタックトレイの状態を説明するための説明図。 同複写機における第3タイミングでのメインスタックトレイの状態を説明するための説明図。 同複写機における第4タイミングでのメインスタックトレイの状態を説明するための説明図。 特許文献1に記載の画像形成システムを示す概略構成図。
以下、本発明を画像形成システムとしての複写機(以下、複写機100という)に適用した実施形態について説明する。図1は、実施形態に係る複写機100を示す概略構成図である。
図1に示される複写機100の中央部には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を形成するための画像ステーション65(Y,C,M,Bk)が設けられている。以下、各符号の添字Y,C,M,Bkは、イエロー,シアン,マゼンダ,ブラック用の部材であることを示している。
画像形成システムとしての複写機100は、システム本体150と、後処理装置200と、スキャナ600とを備えている。システム本体150の上方に配設されたスキャナ600は、原稿の画像データを読み取ってその画像データをシステム本体150に送るものである。鉛直方向において、このスキャナ600とシステム本体150との間には、画像形成後の記録シートSに対して後処理を行う後処理装置200が設けられている。
システム本体150は、各画像ステーション65(Y,C,M,Bk)の下方に、ドラム状の感光体20(Y,C,M,Bk)や、レーザ光を照射可能な潜像形成手段としての露光装置8などを有している。また、4つの画像ステーション65の上方に、中間転写ベルト61や、4つの一次転写ローラ62(Y,C,M,Bk)を備えた転写手段たる中間転写ユニット60なども有している。これら一次転写ローラ62(Y,C,M,Bk)は、中間転写ベルト61を介して各色の感光体20(Y,C,M,Bk)と対向している。
また、システム本体150は、中間転写ベルト61に転写されたトナー像を記録シートSに定着する定着手段たる定着ユニット76を有している。また、中間転写ユニット60の上方に、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の四色のトナーをそれぞれ収容する4つのトナーボトル9(Y,C,M,Bk)を着脱可能に有している。
4つの画像ステーション65(Y,C,M,Bk)は、互いに異なる色(Y,C,M,Bk)のトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。このため、以下、添字Y,C,M,Bkを省略して、単に画像ステーション65と記載して説明することもある。
画像形成手段の一部である画像ステーション65は、潜像担持体たる感光体20を備えている。そして、画像ステーション65は、感光体20を所定の電位に帯電させる帯電手段たる帯電装置30、感光体20に形成された潜像を現像する現像手段たる現像装置50、感光体20上の残留トナーをクリーニングするクリーニング装置40などを有している。
現像装置50は、開口部を有する現像剤収容部としての現像ケース内に、感光体20表面に近接対向するように配置された現像ローラ51を具備している。また、クリーニング装置40は、感光体20と当接するクリーニングブラシを具備している。なお、画像ステーション65には、必要に応じて、クリーニング装置40を通過した感光体20の表面を除電する除電手段を設けてもよい。更には、クリーニング装置40で感光体20の表面上から除去したトナーを現像装置50へ戻すリサイクル手段を設けてもよい。
画像ステーション65は、感光体20、帯電装置30、現像装置50、クリーニング装置40を一体に支持し、複写機100本体に着脱可能なプロセスカートリッジとして構成されている。これによって、ユーザーはカートリッジ形態で感光体20、現像装置50、帯電装置30、クリーニング装置40を一括して交換することができる。
画像形成手段の一部である中間転写ユニット60は、複数のローラに張架される中間転写ベルト61や、感光体20(Y,C,M,Bk)に形成されたトナー像を中間転写ベルト61上に転写する4つの一次転写ローラ62(Y,C,M,Bk)などを有している。また、中間転写ベルト61上に転写されたトナー像を記録シートSに転写する二次転写ローラ66や、記録シートS上に転写されなかった中間転写ベルト61上の転写残トナーをクリーニングするベルトクリーニング装置63なども有している。
給紙カセット81内の記録シートSは、給紙カセット81の近傍に配設された給紙ローラ83により、中間転写ベルト61と二次転写ローラ66との当接による二次転写ニップに向けて搬送される。給紙ローラ83と二次転写ローラ66の間の転写紙搬送経路には、給送された記録シートSの二次転写ニップへの送り出しタイミングを図るレジストローラ対67が配置されている。
定着ユニット76は、記録シートS上に転写されたトナー像に熱と圧力とを加えることで、トナー像の記録シートSに対する定着を行う。定着ユニット76における加熱は、通常、80[℃]〜200[℃]が好ましい。定着ユニット76は、加圧ローラ76aと内部に発熱源を備えた定着ローラ76bとを備え、加圧ローラ76aが定着ローラ76bに当接して、定着ニップを形成している。
画像形成工程においては、4つの感光体20(Y,C,M,Bk)表面を所定電位に帯電させる帯電工程が実施される。また、帯電した各感光体20(Y,C,M,Bk)表面に画像データに基づいて露光し、各感光体20(Y,C,M,Bk)表面に潜像を形成する潜像形成工程も実施される。また、各現像装置50(Y,C,M,Bk)の現像ローラ51(Y,C,M,Bk)から、各感光体20(Y,C,M,Bk)上の潜像にトナーを供給して潜像を可視像化する現像工程も実施される。更には、各感光体20(Y,C,M,Bk)表面の可視像を記録シートSに転写する転写工程や、転写された可視像を記録シートS上に定着させる定着工程なども実施される。
画像形成工程が開始されると、まず、スキャナ600で読み取られた原稿、ファクシミリなどの受信データ、またはコンピュータから送信されるカラー画像情報が各色に色分解されながら各色の版のデータが形成されて露光装置8に送られる。また、各画像ステーション65(Y,C,M,Bk)では、感光体20(Y,C,M,Bk)が帯電装置30(Y,C,M,Bk)によって一様に帯電される。その後、露光装置8が各色の画像情報に基づいたレーザ光を用いた走査露光によって各感光体20(Y,C,M,Bk)表面に静電潜像を書き込む。感光体20(Y,C,M,Bk)上の静電潜像は、現像装置50(Y,C,M,Bk)の現像ローラ51(Y,C,M,Bk)に担持された各色のトナーによって現像されてトナー像として可視像化される。
各感光体20(Y,C,M,Bk)上の各色のトナー像は、各一次転写ローラ62(Y,C,M,Bk)の作用によって反時計回り方向に回転駆動される中間転写ベルト61上に順次重ね合わせて転写される。このとき、各色のトナー像が中間転写ベルト61上の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト61の移動方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして各色の一次転写工程が実行される。一次転写終了後の感光体20(Y,C,M,Bk)は、クリーニング装置40(Y,C,M,Bk)によってその表面がクリーニングされ、次の画像形成に備えられる。
一方、給紙カセット81内の記録シートSは、給紙カセット81の近傍に配設された給紙ローラ83によって搬送され、レジストローラ対67によって所定のタイミングで二次転写ローラ66と中間転写ベルト61とが当接する二次転写ニップに搬送される。そして、二次転写ニップにおいて、中間転写ベルト61上のトナー像が記録シートSに二次転写される。トナー像が転写された記録シートSは、定着ユニット76を通過することで画像定着処理が施された後、上方に向けて搬送される。
定着装置76の上方には、分岐ローラ対90が配設されている。また、分岐ローラ対90の上方には、切替爪91が配設されている。分岐ローラ対90の分岐ニップを通過した記録シートSは、揺動可能な切替爪91の姿勢に応じて、反転再送路92又は形成後搬送路93に搬送される。
記録シートSの両面に画像を形成する両面モードであって、且つ、両面のうち片面だけにしか画像が形成されていない記録シートSが分岐ニップを通過する際には、切替爪91が記録シートSを反転再送路92に送る姿勢になっている。反転再送路92に送られた記録シートSは、反転再送路92内でスイッチバックせしめられながら下方に向けて搬送された後、レジストローラ対67のレジストニップに再送される。そして、レジストニップを通過した後に、二次転写ニップに送られて、もう一方の面にもトナー像が二次転写される。その後、定着装置76に送られることで、もう一方の面のトナー像も定着せしめられる。
記録シートSの片面だけに画像を形成する片面モードで記録シートSが分岐ニップを通過する場合や、両面モードで両面に画像が定着せしめられた記録シートSが分岐ニップを通過する場合には、切替爪81が次のような姿勢になる。即ち、記録シートSを形成後搬送路93に送る姿勢である。形成後搬送路93は、画像形成後の記録シートSをシステム本体150の外に向けて搬送するものである。本複写機では、後処理装置200は希望するユーザーだけが付設するオプション製品になっており、後処理装置200が設けられない場合には、図示の後処理装置200の位置が複写機のスタック部になる。形成後搬送路93の第1搬送ローラ対94、第2搬送ローラ対95、排出ローラ対96を順次通過した記録シートSは、そのスタック部に排紙される。一方、図示のように後処理装置200が設けられている場合には、システム本体150の排出ローラ対96を通過した記録シートSが、後処理装置200内に進入する。
二次転写ニップを通過した中間転写ベルト61上に残った転写残トナーは、中間転写ベルト61に接触するベルトクリーニング装置63によってクリーニングされる。また、トナーボトル9(Y,C,M,Bk)に充填されているトナーは、必要性に応じて、不図示のトナー補給装置によって各現像装置50(Y,C,M,Bk)に所定量補給される。
図2は、複写機100の上部を示す概略構成図である。後処理装置200は、入口ローラ対201、入口搬送路202、メインスタックトレイ203、メイン排出ローラ対206、叩きコロ211、ジョガー212、戻しコロ214、ステイプラー215、整合トレイ219、後端フェンス220などを有している。また、束搬送ローラ対222、放出爪223、中綴じ排出ローラ対224、折りローラ対225、折りブレード226、中綴じスタックトレイ227、中折り排出路229なども有している。
システム本体150の排出ローラ対96を経由してシステム本体150から後処理装置200に受け渡された記録シートSは、図示しない入口センサーによって検知される。この検知結果に基づいて、入口ローラ対201の回転駆動が開始されて、記録シートは入口ローラ対201の入口ニップ内に進入した後、入口搬送路202に送られた後、入口搬送路202から、集積手段としての整合トレイ219上に受け渡される。
複写機100においては、ユーザーからの命令に基づいて、綴じ処理モードと、通常排紙モードとを切り替えて動作するようになっている。綴じ処理モードは、後処理装置200内に送られてきた記録シートSを複数枚集積した後に、それらを整合(側端揃え)してから専用の針で綴じ、得られたシート束を排出するモードである。これに対し、通常排紙モードは、整合処理や綴じ処理を実施しないで、記録シートSを1枚シートの状態で排出するモードである。
通常排出モードが選択されている場合には、入口搬送路202から整合トレイ219に受け渡された記録シートSが、束搬送ローラ対222の搬送ニップと、メイン排出ローラ対206の排出ニップとを順次経由する。そして、後処理装置200の筺体外に設置されたスタックトレイ203上に1枚シートの状態で排出されてそこにスタックされる。なお、束搬送ローラ対222における2つの束搬送ローラのうち、一方は、他方に対して近づいたり遠ざかったりする方向に移動可能に設置され、バネによって他方に向けて付勢されている。この付勢により、記録シートSが存在しないときには、一方の束搬送ローラが他方の束搬送ローラに当接して搬送ニップを形成している。一方の束搬送ローラの移動可能範囲は比較的大きく設定されていることから、2つの束搬送ローラの間に、複数枚の記録シートSが重なったシート束Tを挟み込むことが可能になっている。また、メイン排出ローラ対206も、束搬送ローラ対222と同様に、2つのローラの間にシート束Tを挟み込むことが可能になっている。
一方、綴じ処理モードが選択されている場合には、次のような処理が行われる。即ち、入口搬送路202の後端付近の位置に配設された光学式センサーからなる入口センサー207が記録シートSの後端を検知する。そして、その検知タイミングから一定時間後に、揺動可能に配設された叩きコロ211が図示しない叩きコロモータの作動によって記録シートSに接触する位置まで下降する。そして、回転駆動する叩きコロ211に接触した記録シートSがそれまでとは逆方向に搬送される。整合トレイ219は入口搬送路202よりも低い位置に配設されているため、逆方向に搬送され始めた記録シートSは、入口搬送路202に戻ることなく、整合トレイ219の後端に向けて送られる。そして、戻しコロ214に接触する位置まで送られると、戻しコロ214によって引き続きトレイ後端に向けて送られて、整合トレイ219の後端よりも僅かに後方に配設された後端フェンス220に突き当たった状態で停止する。その後、図の紙面の直交する方向にスライド移動可能に構成された整合手段としてのジョガー212が記録シートSの側端に突き当たりながら移動することで、記録シートSの同方向への位置合わせを行う。このとき、先行して整合トレイ219上に搬送された記録シートS(以下、先行シートという)が存在する場合には、後続の記録シートSの側端と、先行シートの側端とが揃えられる。即ち、後続の記録シートSに対して整合処理が施される。このような整合処理が、ユーザーの命令に基づいて取得された枚数データと同じ枚数の記録シートSが整合トレイ219上に集積されるまで繰り返し行われる。
枚数データと同じ枚数の記録シートSが集積されて全ての整合処理が完了してシート束Tが出来上がると、図示しない放出モータの正転駆動が開始される。すると、整合トレイ219の延在方向にスライド移動するように構成された放出爪が図示しない放出モータが、後端フェンス220内に収まるホームポジションから整合トレイ219の先端に向けてスライド移動を開始する。そして、シート束Tの後端に突き当たった後、シート束Tを整合トレイ219の先端に向けて送り始め、その後、所定の位置でシート束Tの送り処理を終了する。すると、シート束Tの先端部が束搬送ローラ対222における2つの束搬送ローラの間に挟み込まれる。そして、束搬送ローラ対222によってシート束Tは引き続き整合トレイ219の先端に向けて送られる。
束搬送ローラ対222は、シート束Tを端綴じ位置又は中綴じ位置で停止させる時間だけ駆動する。端綴じ位置、中綴じ位置の何れにするのかについては、ユーザーの命令に基づいて取得された綴じ位置情報に基づいて選択される。端綴じ位置は、シート束Tをその先端部で綴じる位置である。また、中綴じ位置は、シート束Tを搬送方向の中心で綴じる位置である。シート束Tを中綴じ位置で停止させてシート束Tに対して中綴じ処理を施す場合には、中綴じ処理後のシート束Tに対して中折り処理が施される。
端綴じ位置で停止したシート束Tは、その先端部を綴じ手段としてのステイプラー215のステッチャ部とクリンチャ部との間に進入させている。そして、ステイプラー215がシート束Tの先端部に対して綴じ針を打ち込む。これにより、シート束Tに対して端綴じ処理が施される。このようにして端綴じ処理が施されたシート束Tは、メイン排出ローラ対206のローラ間を経由した後、積載手段としてのメインスタックトレイ203上にスタックされる。
なお、生産性を向上させる目的で、記録シートSに対して整合処理を施す際に、シートサイズに応じて、記録シートSを端綴じ位置又は中綴じ位置で停止させる位置まで、放出爪223を予め移動させておいてもよい。
一方、中綴じ位置で停止したシート束は、その搬送方向の中心部をステイプラー215のステッチャ部とクリンチャ部との間に進入させている。そして、ステイプラー215がシート束Tの中心部に対して綴じ針を打ち込む。これにより、シート束Tに対して中綴じ処理が施される。このようにして中綴じ処理が施されたシート束Tは、次に、中折り処理が施される。具体的には、中綴じ処理が終了すると、中折り手段の一部である折りブレード226が下降動作を開始してやがてシート束Tの搬送方向の中心部に突き当たる。折りブレード226はその後も下降動作を継続する。折りブレード226が下降動作をする位置には、整合トレイ219にスリットが設けられている。折りブレード226がシート束Tの中心部に突き当たった状態で下降すると、シート束Tの中心部が折れ曲がって、その折れ曲がり部が整合トレイ219のスリット内に進入し始める。折りブレード226が更に下降すると、シート束Tの折れ曲がり部が、中折り手段の一部である折りローラ対225のローラ間に挟み込まれる。そして、加圧によって折れ曲がり部の圧接処理が施されながら、中綴じ排出ローラ対224の回転駆動によって中折り排出路229に排出される。その後、後処理装置200の筺体外であって且つメインスタックトレイ203の直下に配設された積載手段としての中綴じスタックトレイ227上に排出されてそこにスタックされる。
次に、本複写機における特徴的な構成について説明する。
図2において、整合トレイ219上におけるシート束Tや記録シートSの搬送方向は、それらのトレイ後端側から先端側に向けて搬送する方向である。より詳しくは、図2の紙面における右側から左側に向けて移動させる方向である。整合処理が行われる場合、記録シートSが一時的に後端フェンス220に向けて逆搬送されるが、これは正規の搬送方向ではなく、一時的な逆搬送方向である。よって、整合トレイ219の後端部は、搬送方向の上流側端部に相当する。
図示のように、整合トレイ219の上流側端部は、システム本体150の形成後搬送路93におけるシート搬送方向の下流端よりも上流側の箇所の直下に位置している。そして、後処理装置200には、上述した戻しコロ214が設けられている。この戻しコロ214は、形成後搬送路93から集積手段としての整合トレイ219に送り込まれた記録シートSを、整合トレイ219の上流側端部に向けて逆搬送するための逆搬送手段として機能している。
本複写機においては、このように、整合トレイ219の上流側端部を形成後搬送路93の下流側端部の直下に位置させ、且つ、逆搬送手段としての戻しコロ214を後処理装置200に設けたことで、次のことが可能になっている。即ち、整合トレイ219の上流側端部と、形成後搬送路93の下流端よりも上流側の箇所とを鉛直方向において重ねた状態で、整合トレイ219上の記録シートSに対して整合処理を行うことが可能になっている。そして、整合トレイ219の上流側端部と、形成後搬送路93の下流側端部とを鉛直方向に重ねている平面サイズの分だけ、システム本体150内における整合トレイ219の平面サイズを大きくしている。これにより、システム本体150の平面サイズの大型化を抑えつつ、整合不良の発生を抑えることができている。
整合トレイ219は、シート搬送方向の上流側(図中右側)から下流側(図中左側)に向けて登り勾配になるように傾斜した姿勢で配設されている。このような傾斜により、整合トレイ219上に集積された複数の記録シートSは、整合処理中に振動等が加えられても、自重によって常にシート搬送方向の上流側に向けて移動しようとすることから、上流端の位置(後端フェンス220の位置)で位置合わせされる。これにより、整合処理中の記録シートSのシート搬送方向における整合不良の発生を抑えることができる。
整合トレイ219の上方には、原稿の画像を読み取る画像読取手段としてのスキャナ600が配設されている。これにより、整合トレイ219の鉛直方向の上方のスペースを利用して、画像の読み取り処理を行うことができる。
本複写機において、システム本体150は、4つの画像ステーション65や中間転写ユニット60等からなる画像形成手段、及び形成後搬送路93を具備している。また、後処理装置200は、集積手段たる整合トレイ219、整合手段たるジョガー212、及び逆搬送手段たる戻しコロ214を具備している。そして、本複写機では、システム本体150と、後処理装置200とがそれぞれ別々の筐体に収容され、図3に示されるように、後処理装置200がシステム本体150に対して着脱可能に構成されている。
以下、システム本体150の全体のうち、図3に示されるように、後処理装置200と同じ高さ位置に存在する箇所を、上部箇所150aというものとする。システム本体150は、上部箇所150aと、他の箇所とを分離できるようには構成されていないが、便宜上、上部箇所150aを他の箇所と明確に区別する狙いで、150aという符号を特別に付すこととする。
図4は、システム本体(150)から取り外した状態の後処理装置200の第1例を示す平面図である。また、図5は、システム本体(150)から取り外した状態の後処理装置200の第2例を示す平面図である。これらの図において、符号Aは、後処理装置200の平面方向における全域のうち、鉛直方向においてシステム本体(150)の上部箇所(150a)と重なり合う領域であるオーバーラップ領域を示している。後処理装置200がシステム本体(150)に装着されると、後処理装置200のオーバーラップ領域A天端は、システム本体(150)の上部箇所(150a)に覆われる。このため、後処理装置200のオーバーラップ領域Aについては、図5に示されるように、天板を設けずに剥き出しにしてもよいし、図4に示されるように、天板を設けて保護してもよい。
図6は、システム本体150の上部箇所150aの第1例を鉛直方向下方から示す図である。また、図7は、システム本体150の上部箇所150aの第2例を鉛直方向下方から示す図である。これらの図において、Aは、上部箇所150aの平面方向における全域のうち、後処理装置(200)と鉛直方向に重なり合う領域であるオーバーラップ領域を示している。上部箇所150aのオーバーラップ領域Aについては、図6に示されるように、底板を設けずに剥き出しにしてもよいし、図7に示されるように底板を設けて保護してもよい。
次に、実施形態に係る複写機により特徴的な構成を付加した各実施例の複写機について説明する。なお、以下に特筆しない限り、各実施例に係る複写機の構成は、実施形態と同様である。
[第1実施例]
図8は、後処理装置(200)を装着していない状態の実施形態に係る複写機を部分的に示す部分構成図である。この状態における実施形態の複写機では、図示のように、システム本体150における上部箇所150aを除く箇所の天板が、システム本体150から排出された記録シートSをスタックするスタック部150bとして機能する。このスタック部150bの一部は、システム本体150の上部箇所150aの下にもぐり込んでいる。記録シートSとして、サイズの小さな小サイズシートが用いられた場合、その全体がスタック部150b上でシステム本体150の上部箇所150aの下にもぐり込んでしまうおそれがある。鉛直方向において、上部箇所150aとスタック部150bとの間口が比較的狭いことから、前述のようにしてもぐり込んだ小サイズシートを取り出すことが困難になってしまう。
そこで、第1実施例に係る複写機においては、後述する開口閉鎖ゲートを設けている。これは、後処理装置200をシステム本体150から取り外した際に、その取り外しと連動して、システム本体筐体における後処理装置筐体が食い込んでいた箇所の開口を自動で塞ぐ開口閉鎖手段として機能している。
図9は、後処理装置(200)を装着していない状態の第1実施例に係る複写機を部分的に示す部分構成図である。同図において、開口閉鎖ゲート151は、システム本体150の排紙ローラ対96の近傍箇所に設けられた回動軸152を中心にして回動するように、システム本体150の筐体に設けられている。そして、図中矢印で示されるように、図示しないコイルバネ等の付勢手段により、回動軸152を中心にして図中時計回り方向に回転する方向の付勢力が付与されている。但し、システム本体150の筐体に設けられたストッパー153に突き当たっているため、図示のように、ほぼ鉛直方向に向けて延在する姿勢になる位置で回転を拘束されている。これにより、開口閉鎖ゲート151は、上部箇所150aと、スタック部150bとの間に形成される開口を塞ぐことで、小サイズシートの上部箇所150a下方へのもぐり込みを阻止する。よって、スタック部150b上での小サイズシートの取り扱い性を向上させることができる。
図10は、後処理装置200の装着操作が行われている最中の第1実施例に係る複写機を部分的に示す部分構成図である。図示のように、システム本体150に装着される際の後処理装置200は、開口閉鎖ゲート151に突き当たった状態で、回動軸152を中心にして開口閉鎖ゲート151を反時計回り方向に回転させながら装着方向にスライド移動する。これにより、開口閉鎖ゲート151は、上部箇所150aとスタック部150bとの間の開口を徐々に開いて、上部箇所150aの下方への後処理装置200のもぐり込みを許容する。後処理装置200がシステム本体150にある程度まで装着されると、図示のように、開口閉鎖ゲート151はほぼ水平方向に延在する姿勢になって、開口を完全に開く。これにより、後処理装置200をシステム本体150に完全に装着する位置までスライド移動させることが可能になる。後処理装置200の装着操作に連動させて、開口閉鎖ゲート151に対して開口解放動作を行わせることで、操作者による開口解放操作を不要にして、メンテナンス性を向上させることができる。
[第2実施例]
図11は、第2実施形態に係る複写機を部分的に示す部分構成図である。整合トレイ219のシート搬送方向において、シート束Tの中折りのためのスリットは、図11には示されていないが、実際には、折りローラ対225における2つのローラの当接位置とほぼ同じ位置に設けられている。また、ステイプラー215による綴じ位置は、ステイプラー215のステッチャ部215aとクリンチャ部215bとが対向している位置である。図11では、折りローラ対225がその綴じ位置よりも図中左側に位置している。これは、中折りのために整合トレイ219に設けられるスリットが、綴じ位置よりもシート搬送方向の下流側に位置していることを意味している。このような配設により、シート束をシート搬送方向に沿って移動させる過程で、シート束を逆搬送することなく、シート束に対して綴じ処理と中折り処理とを順次施すことができる。
同図において、折りローラ対225の下方には、第2の集積手段としての中綴じトレイ250が設けられている。これは、中折りのために整合トレイ219に設けられるスリットの下方に、中綴じトレイ250が設けられていることを意味している。このようなレイアウトにより、中折り処理後のシート束Tを自重で中綴じトレイ250上に落下させてスタックすることができる。
図12は、第2実施例に係る後処理装置200を示す透過斜視図である。中綴じトレイ250は、後処理装置200の筺体に対して着脱可能に構成されている。具体的には、整合トレイ(219)上でのシート搬送方向において、中綴じトレイ250の両端にはそれぞれ、トレイ面に沿いつつシート搬送方向に直交する方向である搬送方向直交方向に延在する凸レール部250aが設けられている。一方、後処理装置200の筺体には、前述の2つの凸レール部250aにそれぞれ係合する凹レール部251が搬送直交方向に延在する姿勢で設けられている。2つの凹レール部251の中でそれぞれ凸レール部250aを搬送直交方向にスライド移動させることで、中綴じトレイ250が搬送直交方向に着脱されるようになっている。
凸レール部250aと凹レール部251とを2つずつ設けた構成について説明したが、次のようにしてもよい。即ち、重量との兼ね合いで中綴じトレイ250を支えられるのであれば、中綴じトレイ250の搬送方向における一側面の位置だけに、凸レール部250aと凹レール部251とを1つずつ設けてもよい。作業者が中綴じトレイ250に積載されたシート束Tを後処理装置200内から取り出す際には、中綴じトレイ250に設けられた把手250bを掴んで、中綴じトレイ250を自らに向けて引っ張ればよい。これにより、中綴じしたシート束を後処理装置200内から簡単に取り出すことができる。
なお、第2実施例に係る複写機に、実施形態に係る複写機の構成に加えて、第1実施例に係る複写機における特徴的な構成を採用してもよい。
[第3実施例]
図1に示される実施形態に係る複写機は、4つの画像ステーション65や中間転写ユニット60等からなる画像形成手段を通過した後の記録シートSを裏表反転させて画像形成手段に再送する再送手段を備えている。この再送手段は、切替爪91や反転再送路92などから構成されている。第3実施例に係る複写機も、それと同様の再送手段を備えている。
また、第3実施例に係る複写機は、オリジナルの画像の姿勢を変化させるための画像情報処理を実施する画像情報処理手段がシステム本体150内に設けられている。また、前述の姿勢に応じてステイプラー215によるシート束Tに対する綴じ位置を変化させるための制御を実施する制御手段が設けられている。
図13は、第3実施例に係る複写機の後処理装置200を示す側面図である。後処理装置200内で端綴じ処理されたシート束Tは、図示のように、後処理装置200の筺体外に設けられたメインスタックトレイ203上にスタックされる。同図において、矢印αは、メインスタックトレイ203上におけるシート束Tの搬送方向である束搬送方向を示している。端綴じの場合には、図示のように綴じ針260がシート束Tにおける束搬送方向αの下流側端部(束先端部)に打ち込まれる。なお、シート束Tにおける束搬送方向の下流側端部に代えて、上流側端部(束後端部)に綴じ針260を打ち込むようにようにしてもよい。
図14は、実施形態に係る複写機におけるメインスタックトレイ203と、これの上にスタックされた、端綴じ処理後のシート束Tとを示す正面図である。同図において、矢印βは、メインスタックトレイ203の表面に沿いつつ、束搬送方向αに直交する方向であるトレイ上搬送直交方向を示している。上述したように、綴じ針260は、シート束Tの束搬送方向αの下流側端部に打ち込まれるが、実施形態に係る複写機では、その打ち込み位置が、図14に示されるように、下流側端部であって且つトレイ上搬送直交方向βの一端部になる。このような打ち込み位置では、複数のシート束Tにそれぞれ打ち込まれた綴じ針260がメインスタックトレイ203上で鉛直方向に積み重なる。綴じ処理後の綴じ針260の厚みは、シート束Tの厚みよりも大きくなることから、複数のシート束Tが綴じ針260の存在する方向から存在しない方向に向けて湾曲する姿勢で積み重なっていく。このように積み重なると、最上位のシート束Tの綴じ針260に、後続のシート束Tが引っかかり、メインスタックトレイ203上にスタックできるシート束Tが低下してしまう。
図15は、第3実施例に係る複写機におけるメインスタックトレイ203と、これの上にスタックされた、端綴じ処理後のシート束Tとを示す正面図である。第3実施例に係る複写機では、図示のように、束搬送直交方向βにおいて、綴じ針260による綴じ位置を一端部と他端部とで交互に振り分けるようになっている。このような振り分けが可能になるように、ステイプラー215は、束搬送直交方向βにおける一端部と他端部との両方で綴じ処理が行えるようになっている。但し、綴じ位置を単純に交互に振り分けるだけでは、例えば、原稿の左上を綴じたシート束と、原稿の右上を綴じたシート束との組み合わせのように、原稿上における綴じ位置を交互に変化させてしまう。原稿の左上だけを綴じるといった具合に、原稿の四隅のうち、特定の隅だけを綴じるようにすることが望ましい。
そこで、上述した制御手段は、画像形成手段にて形成する画像の姿勢を綴じ位置に応じて変化させる。そして、部内ページを反転、且つ、上下を反転させることにより、綴じ位置を左右に振り分けつつ、原稿の所定位置だけを綴じるようになっている。
なお、第3実施例の複写機に対し、第1実施例に係る複写機における特徴的な構成や、第2実施例に係る複写機における特徴的な構成を付加してもよい。
[第4実施例]
第4実施例に係る複写機においては、積載手段たるメインスタックトレイ203を上下動させる上下動手段を設けている。図16は、第4実施例に係る複写機における第1タイミングでのメインスタックトレイの状態を説明するための説明図である。第1タイミングは、メインスタックトレイが最上位のホームポジションにある状態で、後処理装置200で端綴じ処理された第1シート束T1が、メインスタックトレイ203上に排出された直後のタイミングである。このとき、第1シート束T1の厚みによっては、後処理装置200におけるシート排出口を第1シート束T1によって塞いでしまうおそれがある。塞いでしまった場合には、後続の端綴じ処理後のシート束のジャムや、後続の中綴じ処理中のシート束のジャムを発生させてしまう可能性がある。
図17は、第4実施例に係る複写機における第2タイミングでのメインスタックトレイ203の状態を説明するための説明図である。第2タイミングは、第1タイミングの後に、複写機が次のプリントジョブを開始したタイミングである。第2タイミングでは、図示のように、上述した上下動手段により、メインスタックトレイ203がホームポジションよりも下の位置まで降下せしめられる。これにより、メインスタックトレイ203上がその上の第1シート束T1でシート排出口を塞いでしまわない位置まで下降する。
図18は、同複写機における第3タイミングでのメインスタックトレイ203の状態を説明するための説明図である。第3タイミングは、第2タイミングの後に、後続のシート束である第2シート束T2が中折り位置まで移動したタイミングである。第2シート束T2のサイズが比較的大きい場合には、図示のように、中折り位置まで移動した第2シート束T2の先端部が後処理装置200の筺体のシート排出口を通じて外部に出ることがある。このような場合であっても、上述した第2タイミングでメインスタックトレイ203が第1シート束T1でシート排出口を塞いでしまわない位置まで下降していることから、第2シート束T2のジャムの発生を回避することができる。
第2タイミングの後に、中折り処理が行われる例について説明したが、第2タイミングの後に、画像形成後の記録シートSが1枚シートの状態でメインスタックトレイ203上に排出される場合もあり得る。このような場合であっても、第2タイミングでメインスタックトレイ203が第1シート束T1でシート排出口を塞いでしまわない位置まで下降していることから、後続の記録シートSにおけるジャムの発生を回避することができる。
また、第2タイミングの後に、後続の端綴じシート束がメインスタックトレイ203上に排出される場合もあり得る。このような場合であっても、第2タイミングでメインスタックトレイ203が第1シート束T1でシート排出口を塞いでしまわない位置まで下降していることから、後続の端綴じシート束におけるジャムの発生を回避することができる。
図19は、第4実施例に係る複写機における第4タイミングでのメインスタックトレイ203の状態を説明するための説明図である。第4タイミングは、第3タイミングの後、所定時間が経過しても次の画像形成命令がなされなかったタイミングである。このタイミングでは、操作者により、メインスタックトレイ203上の第1シート束が撤去される可能性が高い。そこで、複写機は、第4タイミングが到来すると、図示のように、上下動手段によってメインスタックトレイ203をホームポジションまで上昇させる。なお、メインスタックトレイ203上の記録シートSを検知するシート検知センサを設け、このシート検知センサが記録シートSを検知しなくなったことをトリガーにして、メインスタックトレイ203をホームポジションまで上昇させるようにしてもよい。
以上のように、第4実施例に係る複写機では、上下動手段を設けていることで、後続のシート束や記録シートSのシート排出口付近におけるジャムの発生を回避することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
記録シート(例えば記録シートS)に対して画像を形成する画像形成手段(例えば画像ステーション65や中間転写ユニット60)と、画像形成後の記録シートを搬送する形成後搬送路(例えば形成後搬送路93)と、前記形成後搬送路によって搬送されてくる記録シートを複数枚に重ね合わせて集積する集積手段(例えば整合トレイ219)と、前記集積手段上で集積した複数の記録シートからなるシート束(例えばシート束T)における個々の記録シートの端を整合する整合手段(例えばジョガー212)とを備える画像形成システム(例えば複写機100)において、前記集積手段におけるシート搬送方向の上流側端部を前記形成後搬送路におけるシート搬送方向の下流端よりも上流側であって且つ前記下流端よりも下方に位置させ、且つ、前記形成後搬送路から前記集積手段に送り込まれた記録シートを前記集積手段における前記上流側端部に向けて逆搬送するための逆搬送手段(例えば戻しコロ214)を設けたことを特徴とするものである。
かかる構成においては、集積手段の上流側端部と、形成後搬送路の下流側端部とを鉛直方向に重ねている平面サイズの分だけ、システム本体における集積手段の平面サイズを大きくすることが可能である。このように集積手段の平面サイズを大きくすることで、システム本体の平面サイズの大型化を抑えつつ、比較的大きなサイズの記録シートを用いた場合における記録シートの集積手段上からのはみ出し量を低減して、整合不良の発生を抑えることができる。なお、逆搬送手段を設けていることで、形成後搬送路から集積手段に受け渡された記録シートを、形成後搬送路の直下に位置している、集積手段の上流側端部に向けて逆搬送することが可能である。よって、従来と同様に、記録シートの搬送方向における上流側端部を集積手段の上流側端部の上に位置させて、集積手段の平面における全域を集積領域として利用することができる。
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、前記集積手段を前記シート搬送方向の上流側から下流側に向けて登り勾配になるように傾斜させたことを特徴とするものである。
[態様C]
態様Cは、態様A又はBにおいて、原稿の画像を読み取る画像読取手段(例えばスキャナ600)を前記集積手段の上方に配設したことを特徴とするものである。
[態様D]
態様Dは、態様A〜Cの何れかにおいて、少なくとも、前記画像形成手段及び前記形成後搬送路を具備するシステム本体(例えばシステム本体150)と、少なくとも、前記集積手段、前記整合手段、及び逆搬送手段を具備する後処理装置(例えば後処理装置200)とをそれぞれ別々の筐体に収容し、前記後処理装置を前記システム本体に対して着脱可能に構成したことを特徴とするものである。
[態様E]
態様Eは、態様Dにおいて、前記後処理装置を前記システム本体から取り外した際に、その取り外しと連動して、システム本体筐体における後処理装置筐体が食い込んでいた箇所の開口を自動で塞ぐ開口閉鎖手段(例えば開口閉鎖ゲート151)を設けたことを特徴とするものである。
[態様F]
態様Fは、態様D又はEにおいて、前記集積手段上のシート束を綴じる綴じ手段(例えばステイプラー215)と、前記集積手段上のシート束を中折りする中折り手段(例えば折りブレード226や折りローラ対225)と、前記集積手段上から送り出されたシート束を積載する積載手段(例えばメインスタックトレイ203)とを設けたことを特徴とするものである。
[態様G]
態様Gは、態様Fにおいて、前記中折り手段による中折りのために前記集積手段に設けられるスリットを、前記集積手段における前記綴じ手段による綴じ位置よりもシート搬送方向の下流側に配設し、且つ、中折り後のシート束を積載する第2の積載手段(例えば中綴じトレイ250)を前記スリットの下方に設けたことを特徴とするものである。
[態様H]
態様Hは、態様Gにおいて、前記第2の積載手段を前記後処理装置筐体に対して着脱可能に構成したことを特徴とするものである。
[態様I]
態様Iは、態様A〜Hの何れかにおいて、前記整合手段として、記録シートの搬送方向に直交する方向の端を整合するものを用いたことを特徴とするものである。
[態様I]
態様Iは、態様F、G又はHにおいて、前記積載手段を上下動させる上下動手段を設けたことを特徴とするものである。
S:記録シート
T:シート束
60:中間転写ユニット(画像形成手段の一部)
65:画像ステーション(画像形成手段の一部)
93:形成後搬送路
100:複写機(画像形成システム)
150:システム本体
151:開口閉鎖ゲート(開口閉鎖手段)
200:後処理装置
203:メインスタックトレイ(積載手段)
212:ジョガー(整合手段)
214:戻しコロ(逆搬送手段)
215:ステイプラー(綴じ手段)
219:整合トレイ(集積手段)
225:折りローラ対(中折り手段の一部)
226:折りブレード(中折り手段の一部)
250:中綴じトレイ(第2の積載手段)
600:スキャナ(画像読取手段)
特開2011−79669号公報

Claims (10)

  1. 記録シートに対して画像を形成する画像形成手段と、
    画像形成後の記録シートを搬送する形成後搬送路と、
    前記形成後搬送路によって搬送されてくる記録シートを複数枚に重ね合わせて集積する集積手段と、
    前記集積手段上で集積した複数の記録シートからなるシート束における個々の記録シートの端を整合する整合手段とを備える画像形成システムにおいて、
    前記集積手段におけるシート搬送方向の上流側端部を前記形成後搬送路におけるシート搬送方向の下流端よりも上流側であって且つ前記下流端よりも下方に位置させ、
    且つ、前記形成後搬送路から前記集積手段に送り込まれた記録シートを前記集積手段における前記上流側端部に向けて逆搬送するための逆搬送手段を設けたことを特徴とする画像形成システム。
  2. 請求項1の画像形成システムにおいて、
    前記集積手段を前記シート搬送方向の上流側から下流側に向けて登り勾配になるように傾斜させたことを特徴とする画像形成システム。
  3. 請求項1又は2の画像形成システムにおいて、
    原稿の画像を読み取る画像読取手段を前記集積手段の上方に配設したことを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項1乃至3の何れかの画像形成システムにおいて、
    少なくとも、前記画像形成手段及び前記形成後搬送路を具備するシステム本体と、少なくとも、前記集積手段、前記整合手段、及び逆搬送手段を具備する後処理装置とをそれぞれ別々の筐体に収容し、前記後処理装置を前記システム本体に対して着脱可能に構成したことを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項4の画像形成システムにおいて、
    前記後処理装置を前記システム本体から取り外した際に、その取り外しと連動して、システム本体筐体における後処理装置筐体が食い込んでいた箇所の開口を自動で塞ぐ開口閉鎖手段を設けたことを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項4又は5の画像形成システムにおいて、
    前記集積手段上のシート束を綴じる綴じ手段と、
    前記集積手段上のシート束を中折りする中折り手段と、
    前記集積手段上から送り出されたシート束を積載する積載手段とを設けたことを特徴とする画像形成システム。
  7. 請求項6の画像形成システムにおいて、
    前記中折り手段による中折りのために前記集積手段に設けられるスリットを、前記集積手段における前記綴じ手段による綴じ位置よりもシート搬送方向の下流側に配設し、
    且つ、中折り後のシート束を積載する第2の積載手段を前記スリットの下方に設けたことを特徴とする画像形成システム。
  8. 請求項7の画像形成システムにおいて、
    前記第2の積載手段を前記後処理装置筐体に対して着脱可能に構成したことを特徴とする画像形成システム。
  9. 請求項1乃至8の何れかの画像形成システムにおいて、
    前記整合手段として、記録シートの搬送方向に直交する方向の端を整合するものを用いたことを特徴とする画像形成システム。
  10. 請求項6、7又は8の画像形成装置において、
    前記積載手段を上下動させる上下動手段を設けたことを特徴とする画像形成システム。
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