JP2013173600A - シート折り装置、及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】2つ目の折り目の位置ずれを従来よりも低減することができるシート折り装置を提供する。
【解決手段】第1曲げ処理と第1折り処理とを実施してシート束Bに1つ目の折り目f1を形成した後、折りローラ対256における第1折りローラ256aだけを逆方向に回転駆動することで、1つ目の折り目f1を開きながら1つ目の折り目f1とは異なるシート束箇所を新たに湾曲させる第2曲げ処理と、第2曲げ処理の後、折りローラ対256の2つのローラを互いに等しい速度で逆方向に回転駆動して、シート束Bの新たな湾曲箇所Cを折りニップに対して出口側から入口側に通すことで、シート束Bに2つ目の折り目を付ける第2折り処理とを実施するようにした。
【選択図】図10

Description

本発明は、シート部材の中央付近に折り目を付けるシート折り装置や、これを用いる画像形成システムに関するものである。
従来、この種のシート折り装置としては、特許文献1に記載のものが知られている。図1は、特許文献1に記載のシート折り装置の要部を示す要部構成図である。同図において、シート搬送路901は鉛直方向に延在する姿勢で配設されており、その長手方向における中央付近の位置は、シート束Bに対して折り目を形成する際の折り目形成位置になっている。シート束Bは、図示しないステイプル装置により、複数のシート部材を搬送方向の中央で綴じたものである。シート搬送路901内にシート束が投入される際には、シート搬送路901内に配設されたシート束搬送ローラ対902の2つのローラが図示のように互いに大きく離間している。この状態でシート搬送路901内に投入されたシート束Bは、シート搬送路901内を自重によって落下した後、ストッパー装置904のストッパーに受け止められる。この際、上下動可能なストッパー装置904がシート束Bの搬送方向の長さに応じた位置で停止していることで、シート束Bの搬送方向における中央がシート搬送路901の長手方向における折り目形成位置に位置合わせされる。
シート搬送路901の折り目形成位置における図中右側方には、水平方向に移動可能な押し込みプレート905がその先端をシート搬送路901に向ける姿勢で配設されている。また、シート搬送路901の折り目形成位置の図中左側方には、互いに当接して折りニップを形成しながら回転する2つのローラからなる折りローラ対903が配設されている。シート束Bの位置合わせがなされた状態で、押し込みプレート905が図示のように図中右側から左側に向けて移動すると、シート束Bの中央部が図中右側から左側に向けて湾曲せしめられながら、折りローラ対903の折りニップに通される。これにより、シート束Bの中央部に1つ目の折り目が形成される。シート束Bの中央部を折りニップに受け渡した後の押し込みプレート905は、ホームポジションに戻る。また、シート束Bの湾曲箇所が折りニップに通されているときには、ストッパー装置904が所定の量だけ上方に移動して、2つ目の折り目に対応する位置に移る。
その後、折りローラ対903が逆方向に回転駆動されることで、シート束Bにおける1つ目の折り目の箇所が折りニップに対して出口側から入口側に向けて逆方向に通される。折りニップの入口側に排出されたシート束Bは、再びストッパー装置904のストッパーによって受け止められる。この状態では、シート束Bの1つ目の折り目よりも下方の箇所が、シート搬送路903の折り目形成位置に位置合わせされる。そして、押し込みプレート905が再び図中右側から左側に向けて移動すると、シート束Bにおける前記箇所が折りローラ対903の折りニップに通されて、シート束Bに2つ目の折り目が付けられる。
このように、シート束Bの中央部に対して2つの折り目を付けることで、厚みの大きなシート束Bであっても、折り目の領域を大きく膨らませることなく、コンパクトに折り畳むことができる。
しかしながら、このシート折り装置においては、2つ目の折り目をシート束Bの目標位置に精度良く付けることが困難であった。具体的には、1つ目の折り目が付けられた後、折りニップの入口側に戻されたシート束Bは、日本語ひらがなの「く」の字状に折れ曲がった姿勢になっている。そして、その内角の大きさは、シート束Bの厚みや、シート部材の剛性などによって異なってくる。内角が比較的小さくなっていると、シート束Bがストッパー装置904のストッパーに接触しない状態でシート搬送路901内に引っ掛かることがある。すると、シート束Bの2つ目の折り目に対応する「折り目標箇所」がシート搬送路901の折り目形成位置からずれた場所で停止しまう。そして、押し込みプレート905がシート束Bの「折り目標箇所」からずれた箇所を折りニップに押し込むことで、2つ目の折り目がそのずれた箇所に付いてしまう。また、たとえシート束Bの「折り目標箇所」がシート搬送路901の折り目形成位置に正確に位置合わせされていたとしても、押し込みプレート905が「く」の字状に折れ曲がったシート束の斜面上でスリップすると、シート束Bの「折り目標箇所」からずれた箇所を折りニップに押し込んでしまう。このことによっても、2つ目の折り目が「折り目標箇所」からずれた箇所に付いてしまう。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、2つ目の折り目の位置ずれを従来よりも低減することができるシート折り装置や画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、シート部材を搬送するための第1搬送路と、前記第1搬送路の近傍に配設された2つのローラを互いに当接させながら回転させて折りニップを形成する折りローラ対と、前記第1搬送路内で停止している状態のシート部材の搬送方向における折り対象位置をシート厚み方向に押して湾曲させながら、前記折りニップに押し込む押し込み部材と、前記押し込み部材の駆動や、前記2つのローラの駆動を制御する制御手段とを有し、シート部材の湾曲箇所を前記折りニップに通すことでシート部材に折り目を付けるシート折り装置において、シート部材に前記押し込み部材を押し当てて前記シート部材の湾曲箇所を形成する第1曲げ処理と、前記2つのローラを正方向に回転駆動しながら、前記湾曲箇所を前記折りニップに対して入口側から出口側に通すことで、前記シート部材に1つ目の折り目を付けながら、前記折りニップよりもニップ出口側で、1つ目の折り目を境にしてシート部材を折り畳む第1折り処理と、前記第1折り処理の後、前記2つのローラのうち、少なくとも何れか一方だけを逆方向に回転駆動するか、あるいは、両方を互いに異なる速度で逆方向に回転駆動することで、1つ目の折り目を開きながら1つ目の折り目とは異なるシート箇所を新たに湾曲させる第2曲げ処理と、前記第2曲げ処理の後、前記2つのローラを互いに等しい速度で逆方向に回転駆動して、シート部材の新たな湾曲箇所を前記折りニップに対して出口側から入口側に通すことで、シート部材に2つ目の折り目を付ける第2折り処理とを実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
本発明において、第1折り処理によってシート部材に1つ目の折り目を付けた直後のタイミングでは、シート部材が折りニップよりも出口側で1つ目の折り目を境にして折り畳まれている。そして、折りニップ内では、1つ目の折り目よりもシート先端側の箇所(以下、「先端側箇所」という)と、1つ目の折り目よりもシート後端側の箇所(以下、「後端側箇所」という)とが重なり合って折りニップに挟み込まれた状態になっている。この状態で第2曲げ処理が開始されて、折りローラ対における少なくと一方のローラが逆方向に回転駆動すると、折りニップ内における「先端側箇所」と「後端側箇所」とのうち、一方だけが折りニップ内からニップ入口側に排出されるか、あるいは、一方が他方よりも速い速度でニップ入口側に排出される。すると、折りニップよりも出口側では、1つ目の折り目が開かれながら折りニップに近づくとともに、1つ目の折り目とは異なるシート箇所が新たに湾曲して折りニップに向けて折り返すようになる。このとき、シート部材における2つ目の折り目に対応する「折り目標箇所」を新たな湾曲箇所にするように、2つのローラを所定の線速差で所定の時間だけ駆動することで、「折り目標箇所」を正確に位置合わせして新たな湾曲箇所にすることが可能である。この状態で、第2折り処理を開始して、2つのローラを互いに等しい速度で逆方向に回転駆動することで、新たな湾曲箇所になっている「折り目標箇所」を折りニップに挟み込む。これにより、「折り目標箇所」に2つ目の折り目を正確に付ける。かかる構成では、第1搬送路内のシート部材を受け止めているストッパーの位置調整によって2つ目の折り目の「折り目標箇所」を位置合わせしていた従来装置とは異なり、「く」の字状に折り曲げたシート部材を第1搬送路の中に引っ掛けてしまうことに起因する「折り目標箇所」の位置ずれを引き起こすことがない。また、従来装置とは異なり、押し込み部材をシート部材の斜面上でスリップさせて「折り目標箇所」を位置ずれさせてしまうこともない。よって、シート部材における2つ目の折り目に対応する「折り目標箇所」を従来装置よりも精度良く位置合わせして、2つ目の折り目の位置ずれを従来よりも低減することができる。
特許文献1に記載のシート折り装置の要部を示す要部構成図。 実施形態に係る画像形成システムの複写機を示す概略構成図。 プリンタ部の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図。 同プリンタ部のY用のプロセスユニットを示す拡大構成図。 シート後処理装置を示す概略構成図。 シート折り装置を示す概略構成図。 シート束がセットされた状態の同シート折り装置を示す概略構成図。 第1曲げ処理を実施している状態の同シート折り装置を示す概略構成図。 第1折り処理を終えた状態の同シート折り装置を示す概略構成図。 第2曲げ処理を実施している状態の同シート折り装置を示す概略構成図。 第2折り処理を終えた状態の同シート折り装置を示す概略構成図。 実施形態に係る画像形成システムにおける電気回路の一部を示すブロック図。 同画像形成システムのシート折り装置における折りローラ対の第1折りローラ及び第2折りローラの挙動を示すグラフ。 同シート折り装置の変形例における折りローラ対の第1折りローラ及び第2折りローラの挙動を示すグラフ。 同折りローラ対示す拡大構成図。 ニップ圧をより弱めた状態の同折りローラ対を示す拡大構成図。
以下、本発明を適用した画像形成システムの一実施形態について説明する。実施形態に係る画像形成システムは、電子写真方式によって画像を形成する画像形成装置たる複写機と、この複写機によって画像が形成されたシート部材としての記録シートに対して後処理を施すシート後処理装置とを備えている。
まず、実施形態に係る画像形成システムの複写機について説明する。図2は、実施形態に係る画像形成システムの複写機を示す概略構成図である。この複写機は、プリンタ部1と、白紙供給装置100と、原稿搬送読取ユニット150とを備えている。原稿搬送読取ユニット150は、プリンタ部1の上に固定された原稿読取装置たるスキャナ160と、これに支持される原稿搬送装置たるADF170とを有している。
白紙供給装置100は、ペーパーバンク101内に多段に配設された2つの給紙カセット102,103、2組の分離ローラ対104,105、給紙路106、複数の搬送ローラ対107等を有している。2つの給紙カセット102,103は、それぞれ、図示しない記録シートを複数枚重ねた紙束の状態で内部に収容している。そして、プリンタ部1からの制御信号に基づいて、送出ローラ102a,103aを回転駆動させて、紙束における一番上の記録シートを給紙路106に向けて送り出す。送り出された記録シートは、分離ローラ対104,105によって1枚に分離されてから、給紙路106内に至る。そして、給紙路106内に設けられた複数の搬送ローラ対107の搬送ニップを経由して、プリンタ部1の第1受入分岐路30に送られる。
プリンタ部1は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナー像を形成するための4つのプロセスユニット2Y,M,C,Kを備えている。また、第1受入分岐路30、受入搬送ローラ対31、手差しトレイ32、手差し分離ローラ対33、第2受入分岐路34、手差し搬送ローラ対35、転写前搬送路36、レジストローラ対37、搬送ベルトユニット39、定着ユニット43、スイッチバック装置46、排紙ローラ対47、切換爪49、光書込ユニット50、転写ユニット60等も備えている。なお、プロセスユニット2Y,M,C,Kは、潜像担持体たるドラム状の感光体3Y,M,C,Kを有している。
後述する2次転写ニップの直前で記録シートを搬送するための転写前搬送路36は、紙搬送方向の上流側で第1受入分岐路30と第2受入分岐路34とに分岐している。白紙供給装置100の給紙路106から送り出された記録シートは、第1受入分岐路30に受け入れられた後、第1受入分岐路30内に配設された受入搬送ローラ対31の搬送ニップを経由して転写前搬送路36に送られる。
プリンタ部1の筺体における側面には、手差しトレイ32が筺体に対して開閉可能に配設されており、筺体に対して開いた状態でトレイ上面に紙束が手差しされる。手差しされた紙束における一番上の記録シートは、手差しトレイ32の送出ローラ32aによって第2受入分岐路34に向けて送り出される。そして、手差し分離ローラ対33によって1枚に分離されてから第2受入分岐路34に送られた後、第2受入分岐路34内に配設された手差し搬送ローラ対35の搬送ニップを経由して、転写前搬送路36に送られる。
光書込ユニット50は、図示しないレーザーダイオード、ポリゴンミラー、各種レンズなどを有しており、後述するスキャナ160によって読み取られた画像情報や、外部のパーソナルコンピュータから送られている画像情報に基づいて、レーザーダイオードを駆動する。そして、プロセスユニット2Y,M,C,Kの感光体3Y,M,C,Kを光走査する。具体的には、プロセスユニット2Y,M,C,Kの感光体3Y,M,C,Kは、図示しない駆動手段によってそれぞれ図中反時計回り方向に回転駆動せしめられる。光書込ユニット50は、駆動中の感光体3Y,M,C,Kに対して、レーザー光をそれぞれ回転軸線方向に偏向せしめながら照射することで、光走査処理を行う。これにより、感光体3Y,M,C,Kには、Y,M,C,K画像情報に基づいた静電潜像が形成される。
図3は、プリンタ部1の内部構成の一部を拡大して示す部分拡大構成図である。各色のプロセスユニット3K,Y,M,Cは、それぞれ、潜像担持体たる感光体と、その周囲に配設される各種装置とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、プリンタ部本体に対して着脱可能になっている。そして、互いに使用するトナーの色が異なる点の他が同様の構成になっている。Y用のプロセスユニット2Yを例にすると、これは、感光体3Yの他、これの表面に形成された静電潜像をYトナー像に現像するための現像装置4Yを有している。また、後述するY用の1次転写ニップを通過した後の感光体3Y表面に付着している転写残トナーをクリーニングするドラムクリーニング装置18Yなども有している。本複写機では、4つのプロセスユニット2Y,M,C,Kを、後述する中間転写ベルト61に対してその無端移動方向に沿って並べたいわゆるタンデム型の構成になっている。
図4は、Y用のプロセスユニット2Yを示す拡大構成図である。同図に示すように、プロセスユニット2Yは、感光体3Yの周りに、現像装置4Y、ドラムクリーニング装置18Y、除電ランプ17Y、帯電ローラ16Y等を有している。
感光体3Yとしては、アルミニウム等の素管に、感光性を有する有機感光材の塗布による感光層を形成したドラム状のものを用いている。但し、無端ベルト状のものを用いても良い。
現像装置4Yは、図示しない磁性キャリアと非磁性のYトナーとを含有する二成分現像剤(以下、単に現像剤という)を用いて潜像を現像するようになっている。そして、内部に収容している現像剤を攪拌しながら搬送する攪拌部5Yと、感光体3Y上の静電潜像を現像する現像部9Yとを有している。なお、現像装置4Yとして、二成分現像剤の代わりに、磁性キャリアを含まない一成分現像剤によって現像を行うタイプのものを使用していもよい。
攪拌部5Yは、現像部9Yよりも低い位置に設けられており、互いに平行配設された第1搬送スクリュウ6Y及び第2搬送スクリュウ7Y、これらスクリュウの間に設けられた仕切り板、ケーシングの底面に設けられた透磁率センサからなるトナー濃度センサ8Yなどを有している。
現像部9Yは、ケーシングの開口を通して感光体3Yに対向する現像ロール10Y、これに対して自らの先端を近接させるドクターブレード13Yなどを備えている。そして、現像ロール10Yは、非磁性材料からなる筒状の現像スリーブ11Yと、これの内部に回転不能に設けられたマグネットローラ12Yとを有している。このマグネットローラ12Yは、周方向に並ぶ複数の磁極を有している。これら磁極は、それぞれスリーブ上の現像剤に対して回転方向の所定位置で磁力を作用させる。これにより、攪拌部5Yから送られてくる現像剤を現像スリーブ11Y表面に引き寄せて担持させるとともに、磁力線に沿った磁気ブラシをスリーブ表面上に形成する。
磁気ブラシは、現像スリーブ11Yの回転に伴ってドクターブレード13Yとの対向位置を通過する際に適正な層厚に規制されてから、感光体3Yに対向する現像領域に搬送される。そして、現像スリーブ11Yに印加される現像バイアスと、感光体3Yの静電潜像との電位差によってYトナーを静電潜像上に転移させて現像に寄与する。更に、現像スリーブ11Yの回転に伴って再び現像部9Y内に戻り、マグネットローラ12Yの磁極間に形成される反発磁界の影響によってスリーブ表面から離脱した後、攪拌部5Y内に戻される。攪拌部5Y内には、トナー濃度センサ8Yによる検知結果に基づいて、現像剤に適量のトナーが補給される。
ドラムクリーニング装置18Yとしては、ポリウレタンゴム製のクリーニングブレード20Yを感光体3Yに押し当てる方式のものを用いているが、他の方式のものを用いてもよい。クリーニング性を高める目的で、本複写機では、外周面を感光体3Yに接触させるファーブラシ19Yを、図中矢印方向に回転自在に有する方式のものを採用している。このファーブラシ19Yは、図示しない固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取って微粉末にしながら感光体3Y表面に塗布する役割も兼ねている。
ファーブラシ19Yに付着したトナーは、ファーブラシ19Yに対してカウンタ方向に接触して回転しながらバイアスが印加される電界ローラ21Yに転位する。そして、スクレーパ22Yによって電界ローラ21Yから掻き取られた後、回収スクリュウ23Y上に落下する。
回収スクリュウ23Yは、回収トナーをドラムクリーニング装置18Yにおける図紙面と直交する方向の端部に向けて搬送して、外部のリサイクル搬送装置に受け渡す。図示しないリサイクル搬送装置は、受け渡されたトナーを現像装置4Yに送ってリサイクルする。
除電ランプ17Yは、光照射によって感光体3Yを除電する。除電された感光体3Yの表面は、帯電ローラ16Yによって一様に帯電せしめられた後、上述した光書込ユニットによる光走査が施される。なお、帯電ローラ16Yは、図示しない電源から帯電バイアスの供給を受けながら回転駆動するものである。かかる帯電ローラ16Yを用いる帯電方式に代えて、感光体3Yに対して非接触で帯電処理を行うスコロトロンチャージャ方式を採用してもよい。
図3において、4つのプロセスユニット2Y,M,C,Kの感光体3Y,M,C,Kの表面には、これまで説明してきたプロセスによってY,M,C,Kトナー像が形成される。
4つのプロセスユニット2Y,M,C,Kの下方には、転写ユニット60が配設されている。この転写ユニット60は、複数のローラによって張架した像担持体たる中間転写ベルトを、感光体3Y,M,C,Kに当接させながら、何れか1つのローラの回転駆動によって図中時計回り方向に無端移動させる。これにより、感光体3Y,M,C,Kと中間転写ベルト61とが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。
Y,M,C,K用の1次転写ニップの近傍では、ベルトループ内側に配設された1次転写ローラ62Y,M,C,Kによって中間転写ベルト61を感光体3YY,M,C,Kに向けて押圧している。これら1次転写ローラ62Y,M,C,Kには、それぞれ図示しない電源によって1次転写バイアスが印加されている。これにより、Y,M,C,K用の1次転写ニップには、感光体3Y,M,C,K上のトナー像を中間転写ベルト61に向けて静電移動させる1次転写電界が形成されている。
図中時計回り方向の無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく中間転写ベルト61のおもて面には、各1次転写ニップでトナー像が順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト61のおもて面には4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
中間転写ベルト61の図中下方には、2次転写ローラ72が配設されており、これは中間転写ベルト61における2次転写バックアップローラ68に対する掛け回し箇所にベルトおもて面から当接して2次転写ニップを形成している。これにより、中間転写ベルト61のおもて面と、2次転写ローラ72とが当接する2次転写ニップが形成されている。
2次転写ローラ72には図示しない電源によって2次転写バイアスが印加されている。一方、ベルトループ内の2次転写バックアップローラ68は接地されている。これにより、2次転写ニップ内に2次転写電界が形成されている。
2次転写ニップの図中右側方には、図示しない上述のレジストローラ対が配設されており、ローラ間に挟み込んだ記録シートを中間転写ベルト61上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに送り出す。2次転写ニップ内では、中間転写ベルト61上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって記録シートに一括2次転写され、記録シートの白色と相まってフルカラー画像となる。
2次転写ニップを通過した中間転写ベルト61のおもて面には、2次転写ニップで記録シートに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、中間転写ベルト61に当接するベルトクリーニング塗布ユニット75によってクリーニングされる。
図2において、2次転写ニップを通過した記録シートは、中間転写ベルト61から離間して、搬送ベルトユニット39に受け渡される。この搬送ベルトユニット39は、無端状の搬送ベルト40を駆動ローラ41と従動ローラ42とによって張架しながら、駆動ローラ41の回転駆動によって図中反時計回り方向に無端移動せしめる。そして、2次転写ニップから受け渡された記録シートをベルト上部張架面に保持しながら、ベルトの無端移動に伴って搬送して定着ユニット43に受け渡す。
定着ユニット43は、駆動ローラと、発熱源を内包する加熱ローラとによって張架した定着ベルトを駆動ローラの回転駆動に伴って図中時計回り方向に無端移動せしめている。そして、定着ベルトの下方に配設された加圧ローラ45を定着ベルトの下部張架面に当接させて定着ニップを形成している。定着ユニット43に受け入れられた記録シートは、この定着ニップ内で加圧されたり加熱されたりすることで、表面上のフルカラー画像が定着せしめられる。そして、定着ユニット43内から切換爪49に向けて送り出される。
切換爪49は、図示しないソレノイドによって揺動するようになっており、その揺動に伴って、記録シートの搬送路を排紙路と反転路とで切り換える。切換爪49によって排紙路が選択されていると、定着ユニット43内から送り出された記録シートは、排紙路と排紙ローラ対47とを経由した後、機外に排出される。そして、後述するシート後処理装置に受け渡される。
定着ユニット43や搬送ベルトユニット39の下方には、スイッチバック装置46が配設されている。切換爪49によってスイッチバック路が選択されていると、定着ユニット43内から送り出された記録シートは、反転路を経由して上下反転せしめられた後、スイッチバック装置46に送られる。そして、再び2次転写転写ニップに進入して、もう片面にも画像の2次転写処理と定着処理とが施される。
プリンタ部1の上に固定されたスキャナ160は、図示しない原稿の画像を読み取るための読取手段として、固定読取部161と、移動読取部162とを有している。光源、反射ミラー、CCD等の画像読取センサなどを有する固定読取部161は、原稿に接触するようにスキャナ160のケーシング上壁に固定された図示しない第1コンタクトガラスの直下に配設されている。そして、ADF170によって搬送される原稿が第1コンタクトガラス上を通過する際に、光源から発した光を原稿面で順次反射させながら、複数の反射ミラーを経由させて画像読取センサで受光する。これにより、光源や反射ミラー等からなる光学系を移動させることなく、原稿を走査する。
一方、移動読取部162は、原稿に接触するようにスキャナ160のケーシング上壁に固定された図示しない第2コンタクトガラスの直下に配設されており、光源や、反射ミラーなどからなる光学系を図中左右方向に移動させることができる。そして、光学系を図中左側から右側に移動させていく過程で、光源から発した光を第2コンタクトガラス上に載置された図示しない原稿で反射させた後、複数の反射ミラーを経由させて、スキャナ本体に固定された画像読取センサで受光する。これにより、光学系を移動させながら、原稿を走査する。
次に、実施形態に係る画像形成システムのシート後処理装置について説明する。
図5は、シート後処理装置を示す概略構成図である。このシート後処理装置200は、複写機から送られてくる記録シートに対し、パンチ穴開け処理、スタック処理、整合処理、ステイプル処理、折り処理などの後処理を施すものである。そして、パンチ穴開け処理を行うパンチャー210、スタック処理及び整合処理を行うスタック整合装置220、ステイプル処理を行うステイプル装置240、折り処理を行うシート折り装置250などを有している。
図示しない複写機から排出された記録シートは、シート受入口271を通ってシート後処理装置200の入口搬送路272内に進入する。この入口搬送路272の途中には、パンチャー210が配設されている。記録シートは、入口搬送路272内を搬送されているときに、必要に応じてパンチャー210の穴開けヘッド211が貫通せしめられることでパンチ穴が開けられる。穴開けヘッド211を駆動するタイミングや、穴開けのために入口搬送路272内での記録シートの搬送を一時停止させるタイミングは、シート受入口271の付近に配設された入口センサ299が記録シートの後端を検知したタイミングに基づいて決定される。
入口搬送路272の後端は、テストプリント排出路273と、中継搬送路274とに分岐している。そして、その分岐点の付近には、図示しない第1ソレノイドの駆動によって揺動する第1切換爪275が配設されている。記録シートが画像のテストプリントを施されたものである場合には、第1ソレノイドの駆動の制御により、第1切換爪275が記録シートをテストプリント排出路273に導く姿勢をとらされる。これにより、記録シートが入口搬送路272からテストプリント排出路273に送り込まれる。そして、テストプリント排紙ローラ対276のニップを経てテストプリントトレイ277上にスタックされる。
一方、記録シートが画像のテストプリントを施されたものではない場合には、第1ソレノイドの駆動の制御により、第1切換爪275が記録シートを中継搬送路274に導く姿勢をとらされる。これにより、記録シートが入口搬送路272から中継搬送路274に送り込まれる。
中継搬送路274の後端は、単送排出路278と、機内スタック導入路279とに分岐している。そして、その分岐点の付近には、図示しない第2ソレノイドの駆動によって揺動する第2切換爪280が配設されている。記録シートを複数枚に重ねて束にせず、単体の状態で排出するモードがユーザーによって選択されている場合には、第2ソレノイドの駆動の制御により、第2切換爪280が記録シートを単送排出路278に導く姿勢をとらされる。これにより、記録シートが中継搬送路274から単送排出路278に送り込まれる。そして、排出ローラ対281のニップを経由して昇降トレイ282上にスタックされる。
一方、記録シートを複数枚重ねて束にするモードがユーザーによって選択されている場合には、第2ソレノイドの駆動の制御により、第2切替爪280が記録シートを機内スタック導入路274に導く姿勢をとらされる。これにより、記録シートが中継搬送路274から機内スタック導入路279に送り込まれる。
機内スタック導入路279は、鉛直方向よりもやや傾いた急な角度で下った後、Uターンする。この機内スタック導入路279に沿って搬送される記録シートは、下降字には先端を下方に向ける姿勢になっているが、Uターン後には、後端を下方に向ける姿勢で上昇する。Uターンするときには、スタック前センサ298によってその存在が光学的に検知される。
機内スタック導入路279の末端付近には、スタック整合装置220が配設されている。このスタック整合装置220は、スタックトレイ221、無端ベルト222、搬送爪223、たたきコロ224、アーム225、ジョガーフェンス226、後端フェンス227、シート束搬送ローラ対228などを有している。
機内スタック導入路279の末端まで搬送された記録シートは、その先端を斜め上方に向ける姿勢で、スタック整合装置220のスタックトレイ221上にスタックされる。このとき、スタックトレイ221の下方に存在している後端フェンス227に受け止められることで、スタックトレイ221の急斜面上に沿った滑り落ちが防止される。
スタックトレイ221上にスタックされた記録シートには、たたきコロ224が押し当てられる。このたたきコロ224は、揺動軸を中心にして揺動するアーム225の自由端に保持されており、揺動アーム225の揺動により、記録シート224をたたくようにシートに接離する。このたたき動作により、記録シートが後端フェンス227に受け止められる位置まで確実に下降する。
このようにして記録シートが後端フェンス227に受け止められると、記録シートを介して相対向している(図紙面に直交する方向に対向している)2枚のジョガーフェンス226がそれぞれ記録シートに近づく方向に移動して記録シートを挟み込むことで、記録シートを幅方向に位置合わせする。
スタックトレイ221上に記録シートがスタックされる毎に、たたきコロ224によるたたき動作と、2枚のジョガーフェンス226による位置合わせ動作とが行われることで、スタックされた記録シートが互いにずれなく重なるように整合されてシート束になる。
スタック整合装置220において、スタック整合処理が行われているときには、スタックトレイ221と後端フェンス227との間にあるシート束搬送ローラ対228の2つのローラが大きく離間した状態になっている。スタックトレイ221上のシート束の後端部は、それら2つのローラの間を通って後端フェンス227に受けられている。
スタック整合装置220の下方には、ステイプル装置240が配設されている。スタック整合装置220の後端フェンス227は、このステイプル装置240の中に位置するように配設されている。このため、後端フェンス227に受け止められたシート束は、後端部をステイプル装置240の中に挿入した姿勢になる。
スタック整合装置220のスタックトレイ221に目標枚数の記録シートがスタックされると、スタック整合装置220のシート束搬送ローラ対228における一方のローラが他方のローラに向けて移動して他方のローラとの間にシート束を挟み込む。この後、後端フェンス227が図示しない移動手段によってスタックトレイ221の真下から待避する。そして、シート束搬送ローラ対228が所定の時間だけ駆動することで、シート束をステイプル装置240に対して位置合わせする。シート束の長手方向の後端部をステイプル針で綴じる片綴じが行われる場合には、シート束の後端部をステイプル装置240の針打ち込み部に対向させるように位置合わせが行われる。また、シート束の長手方向の中央部をステイプル針で綴じる中綴じが行われる場合には、シート束の中央部をステイプル装置240の針打ち込み部に対向させるように位置合わせが行われる。
ステイプル装置240は、ステイプル針を打ち出すドライバ部241と、打ち出されたステイプル針を曲げるクリンチャ部242とを有しており、両者は所定の間隙を介して対向している。この間隙に、スタック整合装置220のスタックトレイ221にスタックされたシート束が挿入される。ドライバ部241から打ち出されたステイプル針は、シート束を貫通した後、クリンチャ部242によって折り曲げられる。これにより、シート束の綴じ処理が完了する。
スタック整合装置240は、ステイプル装置240によってシート束が片綴じされた場合、シート束搬送ローラ対228を逆回転させる。そして、シート束の後端部をシート束搬送ローラ対228のローラ間に挟み込んだ状態で、シート束搬送ローラ対228を停止させる。その後、無端ベルト222を図中反時計回り方向に無端移動さえる。無端ベルト222の周方向の所定位置には、搬送爪223が固定されている。無端ベルト222が無端移動を開始すると、やがて、ベルトとともに移動する搬送爪223がシート束の後端を引っ掛ける。そして、スタックトレイ221の斜面に沿って下方から上方に持ち上げていく。
搬送爪223によって持ち上げられるシート束は、やがて先端部を排出ローラ対281のローラ間に挟み込まれる。これに先立って、排出ローラ対281の一方のローラは、シート束の厚みに応じた位置まで他方のローラから離されている。排出ローラ対281の2つのローラに挟まれたシート束は、排出ローラ対281の回転駆動により、昇降トレイ282上に排出される。
昇降トレイ282は、自らの上にシート束が積まれていくのに伴って、鉛直方向の上方から下方に移動していくことで、一番上のシート束の高さレベルを排出ローラ対281よりも下側のレベルに保つ。
また、スタック整合装置240は、ステイプル装置240によってシート束が中綴じされた場合、シート束搬送ローラ対228を正方向に回転させて、ステイプル装置240の中に送り込む。送り込まれたシート束は、自重によって落下するのに伴って、ステイプル装置240内を通過して、ステイプル装置240の下方に配設されたシート折り装置250内に進入する。
図6は、シート折り装置250を示す概略構成図である。シート折り装置250は、下降搬送ローラ対251、第1搬送路252、先端検知センサー253、押し込みプレート254、折りローラ対256、後端検知センサー257、切り替え爪258、第2搬送路260、ストッパー装置261、第2搬送ローラ対262、折り搬送ガイド板263等を有している。
シート折り装置250の第1搬送路252の入口付近には、下降搬送ローラ対251が配設されている。シート折り装置250の図示しない制御部は、第1搬送路252内にシート束を受け入れる際には、図示のように、下降搬送ローラ対251の一方のローラを他方のローラから大きく離間させる。ステイプル装置240から送られてくるシート束は、自重によって重力方向に落下しながら、第1搬送路252に進入して、それら2つのローラの間を通過する。その後、シート束Bは、図7に示されるように、重力方向の下方を向けている自らの後端をストッパー装置261のストッパー261aに突き当てた状態で、ストッパーに受け止められる。
第1搬送路252は、その長手方向を鉛直方向に延在させる姿勢で配設されている。第1搬送路252の長手方向の中央付近は、シート束Bに折り目を付けるための折り目形成位置になっている。この折り目形成位置においては、第1搬送路252を構成するための2枚のガイド板(252a,252b)にそれぞれスリットが設けられている。図7において、2枚のガイド板のうち、第1ガイド板252aは、第2ガイド板252bの図中右側に位置している。
第1ガイド板252aのスリットの図中右側方には、押し込みプレート254が水平方向に延在する姿勢で配設されている。この押し込みプレート254は、図示しない駆動手段により、第1搬送路252を横断する方向に移動せしめられる。
第2ガイド板252bのスリットの図中左側方には、2つのローラを当接させて折りニップを形成している折りローラ対256が配設されている。また、この折りローラ対256の図中左側方には、折り搬送ガイド板263が水平方向に延在する姿勢で配設されている。
シート折り装置250の図示しない制御部は、図7に示されるようにシート束Bが第1搬送路252内にセットされると、第1曲げ処理を実施する。この第1曲げ処理では、折りローラ対256の2つのローラをそれぞれ正方向に回転駆動する。また、折りプレート254を駆動するための駆動手段により、折りプレート254を図中右側から左側に向けて移動させる。これにより、図8に示されるように、折りプレート254が、第1ガイド板252aのスリットと、第2ガイド板252bのスリットとを順次通過して、第1搬送路252を横断する。このとき、シート束Bにおけるスリットとの対向部を図中右側から左側に向けて湾曲せしめながら、折りローラ対256の折りニップに押し込む。
このようにして第1曲げ処理を終えた制御部は、次に、第1折り処理を実施する。第1折り処理では、折りプレート254によって折りニップに押し込まれたシート束Bの湾曲部を、折りニップに対して入口(折りニップの図中右端)側から出口(折りニップの図中左端)側に向けて通す。これにより、図9に示されるように、シート束Bの中央部に1つ目の折り目f1が形成される。第1折り処理におけるここまでの工程では、第1曲げ処理で正転駆動を開始した折りローラ対256の正転駆動を継続しているだけである。第1曲げ処理から第1折り処理に移行してから、折りローラ対256の正転駆動を開始してもよい。
シート折り装置250の制御部は、第1折り処理を開始すると、折りプレート254を逆方向に移動させて元の位置(ホームポジション)まで戻す。また、シート束Bの湾曲部を折りニップに通してシート束Bに1つ目の折り目f1を付けると、その折り目を折り搬送ガイド板263に乗せた状態で、折りローラ対256の正転駆動を継続して、折り目f1を図中左側から右側に向けて搬送する。この搬送により、シート束Bの後端は、図中矢印Eで示されるように、第1搬送路252内で上昇移動してガイド板(252a,b)のスリットに向けて移動する。また、シート束Bの先端は、図中矢印Fで示されるように、第1搬送路252内で下降移動してガイド板のスリットに向けて移動する。
第1ガイド板252aの右側方であって且つ第1ガイド板252aのスリットよりも上方には、第1搬送路252内のシート束Bの先端を光学的に検知する先端検知センサー253が配設されている。また、第1ガイド板252aの右側方であって且つ第1ガイド板252aのスリットよりも下方には、第1搬送路252内のシート束Bの後端を光学的に検知する後端検知センサー257が配設されている。
シート折り装置250の制御部は、先端検知センサー253によってシート束Bの先端が検知され、且つ、後端検知センサー257によってシート束Bの後端が検知される、という条件が具備された時点で、折りローラ対256の正転駆動を停止させる。この停止により、第1折り処理を終了する。このとき、折りローラ対256の折りニップよりも図中左側では、シート束Bが折り目を中心にして折り畳まれた状態になっている。シート束Bにおける折り目を境にした先端側の領域と後端側の領域とのうち、後端側の領域が第1折りローラ256aに接触している。また、先端側の領域が第2折りローラ256bに接触している。
シート折り装置250の制御部は、第1折り処理を終えると、第2曲げ処理を開始する。この第2曲げ処理では、図10に示されるように、まず、切り替え爪258を図示しない爪ソレノイドによって駆動して、切り替え爪258の姿勢を、第2搬送路260の入口を塞ぐ姿勢から、第1搬送路260のスリットよりも下方の領域を塞ぐ姿勢に変化させる。次に、折りローラ対256における2つのローラのうち、第1折りローラ256aだけを逆方向に回転駆動する。折りニップ内では、シート束Bにおける折り目よりも後端側の箇所と、折り目よりも先端側の箇所とが重なった状態で折りニップに挟み込まれている。第2曲げ処理において、第1折りローラ256aだけを逆方向に回転駆動すると、折りニップ内で重なっている前述の2つの箇所のうち、後者の箇所だけが折りニップ内からニップ入口側に向けて排出されるのに対し、前者の箇所が折りニップ内に留まる。これにより、シート束Bにおける折りニップよりも出口側の領域においては、1つ目の折り目f1が開かれながら折りニップに向けて移動するとともに、折り目f1よりも束の後端側の箇所が湾曲して新たな湾曲部Cを形成するようになる。新たな湾曲部Cは、シート束Bが折りニップの出口から延出した後、折りニップの出口に向けて折り返す部分である。このとき、第1折りローラ256aが所定の時間だけ逆方向の回転駆動されることで、シート束Bにおける2つ目の折り目に対応する「折り目標箇所」が、新たな湾曲部Cなるように正確に位置合わせされる。
この位置合わせは、従来装置とは異なり、第1搬送路252内のシート束Bを受け止めているストッパー261aの位置調整による位置合わせではないので、1つ目の折り目f1に沿って「く」の字状に折り曲げたシート束Bを第1搬送路252の中に引っ掛けてしまうことに起因する「折り目標箇所」の位置ずれを引き起こすことがない。このため、2つ目の折り目に対応する「折り目標箇所」をストッパー261aによって位置合わせする従来装置に比べて、「折り目標箇所」を精度良く位置合わせすることが可能である。
第1折りローラ256aの逆転駆動による「折り目標箇所」の位置合わせを終えて第2曲げ処理を完了した制御部は、次に、第2折り処理を開始する。この第2折り処理では、図11に示されるように、折りローラ対256の2つのローラを互いに等しい速度で逆方向に回転駆動して、新たな湾曲部(図10のC)になっている「折り目標箇所」を折りニップに対して出口側から入口側に通す。これにより、シート束Bの「折り目標箇所」に2つ目の折り目f2を付ける。このとき、従来装置とは異なり、押し込みプレート254をシート束Bの斜面上でスリップさせて「折り目標箇所」を位置ずれさせてしまうことがない。よって、「折り目標箇所」を従来装置よりも精度良く位置合わせして、2つ目の折り目の位置ずれを従来よりも低減することができる。
なお、第2折り処理において、シート束Bの後端は、切り替え爪258によって第2搬送路260内に向けて案内される。
上述した第2曲げ処理では、折りローラ対256における第1折りローラ256aだけを逆駆動しているが、第2折りローラ256bだけを逆駆動してもよい。何れにしても、逆駆動したローラ上でシート束Bをスリップさせてしまうと、折り目f1を折りニップに向けて移動させながら開いたり、新たな湾曲部Cを形成したりすることができなくなる。そこで、第2曲げ処理については、後述するニップ圧調整手段により、ニップ圧を弱めてスリップを発生させ難くした状態を行うことが望ましい。この場合、第2折り処理においては、まず、弱めていたニップ圧を元のニップ圧に戻してから、折りローラ対256の逆駆動を開始させるようにする。また、スリップをより確実に防止する狙いで、第1搬送路252内、又はそれよりも上流側で、シート束Bにおける第1ガイド板252a側の面(折りニップ内で重なり合う面)に対して、ステアリン酸亜鉛等の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段を設けてもよい。あるいは、第2曲げ処理において、ニップ圧を弱めた後、押し込みプレート254を折りニップ内に差し込んで、ニップ内で重なっている2つの束の間に押し込みプレート254を介在させてもよい。
図12は、実施形態に係る画像形成システムにおける電気回路の一部を示すブロック図である。画像形成システムにおけるシート後処理装置200の制御部290は、画像形成システムにおける複写機190の図示しない制御部と電気的に接続されていて、通信を行うことが可能になっている。シート後処理装置200の制御部290は、CPU(Central Processing Unit)291、RAM(Random Access Memory)292、ROM(Read Only Memory)293、フラッシュメモリ294などを有しており、シート後処理装置200の各種機器を制御するための制御プログラムをROM293内に格納している。シート折り装置250の各種機器は、制御部290によって制御される。
制御部290には、シート折り装置250の先端検知センサー253、後端検知センサー257、折りローラドライバ256、爪ソレノイド264、ストッパー装置261、カムドライバ268、カムモータ269などが接続されている。なお、折りローラドライバ256は、折りローラ対(256)の第1折りローラ(256a)の駆動源となっている第1折りローラモータ266や、第2折りローラの駆動源となっている第2折りローラモータ267を駆動するための電気回路である。また、爪ソレノイド264は、切り替え爪(258)の傾動用の駆動源である。また、カムドライバ268は、カムモータ269を駆動するための電気回路である。また、カムモータ269は、後述する圧調整カム(図15の256f)を回動させるための駆動源である。
図13は、折りローラ対(256)の第1折りローラ及び第2折りローラの挙動を示すグラフである。このグラフの横軸は、時間軸である。また、縦軸は、ローラの回転速度を示している。第1曲げ処理や第1折り処理では、第1折りローラ及び第2折りローラが互いに同じ速度及びタイミングで正転駆動される。但し、第2曲げ処理では、2つの折りローラのうち、第1折りローラだけが所定時間だけ逆転駆動される。これにより、シート束における2つ目の折り目に対応する「折り目標箇所」がループの折り返し点に位置合わせされる。その後、第2折り処理において、2つの折りローラが互いに同じ速度及び同じタイミングで逆転駆動されて、「折り目標箇所」に2つ目の折り目が付けられる。
図14は、変形例に係るシート折り装置における折りローラ対の第1折りローラ及び第2折りローラの挙動を示すグラフである。変形例では、第2曲げ処理において、2つの折りローラが互いに異なる速度且つ互いに同じタイミングで逆転駆動される点だけが、実施形態に係るシート折り装置と異なっている。このような第2曲げ処理でも、「折り目標箇所」を正確にループの折り返し点に位置合わせすることが可能である。
図15は、折りローラ対256を示す拡大構成図である。折りローラ対256は、第1折りローラ256aや第2折りローラ256bの他、軸受け256c、付勢手段たる押圧コイルバネ256d、これの一端を保持する保持台256e、圧調整カム256fなどからなるニップ圧調整手段を有している。第2折りローラ256bの回転軸部材を回動自在に受けている軸受け256cは、図示しないガイドレールにより、鉛直方向にスライド移動可能に保持されている。そして、押圧コイルバネ256dにより、第1折りローラ256aに向かう方向に付勢されている。この付勢により、第2折りローラ256bが第1折りローラ256bに押圧されている。
圧調整カム256fは、上述したカムモータ(269)の回転駆動により、回動せしめられることで、保持台256eに対する自らのカム面の押し当て量を変化させる。すると、保持台256eの軸受け256cに対する位置が変化し、それに伴って、押圧コイルバネ256dの伸縮量が変化することで、折りニップの圧力が変化する。図16に示されるように、保持台256eが軸受け256cから遠ざかるほど、押圧コイルバネ256dが伸張して、ニップ圧が弱まる。
先に示した図12において、制御部290は、複写機190の制御部から送られてくる各種情報を取得する情報取得手段として機能している。複写機190の制御部からは、シート束を構成する記録シートの種類情報や、枚数情報が送られてくる。上述した第1曲げ処理においては、シート束を構成する複数の記録シートの1枚厚みや、シート束内での枚数などにより、シート束の剛性が異なってくる。そして、剛性が異なると、シート束に折り目を適切に付けるための折りニップの適正圧力も異なってくる。そこで、制御部290は、複写機190の制御部から送られてくる種類情報や枚数情報に応じて、折りニップの圧力を調整する圧調整処理を実施する。
図17は、記録シートの種類情報と枚数情報とカム位置と2つ折り処理との関係を示すグラフである。同図に記載されているカム位置は、圧調整カム(256f)の回動停止位置を意味しており、折りニップの圧力と相関関係にある。制御部290は、複写機の制御部から送られてくる種類情報及び枚数情報の組み合わせに対応するカム位置を同グラフから特定し、特定結果に対応するカム位置で停止させるように、カムモータ(269)を駆動する。これにより、折りニップの圧力をシート束の剛性に対応した適切圧力に調整して、シート束に適切な強度の折り目を付けることができる。
先に示した図7において、シート束につける1つ目の折り目(f1)の位置の調整は、上述したように、ストッパー装置261によるストッパー261aの上下動により、第1搬送路252内におけるシート束Bの上下方向の位置を調整することでおこなわれる。基本的には、シート束Bの搬送方向における全域のうち、第1ガイド板252aのスリットに対向している領域に対して、1つ目の折り目が付けられるが、シート束Bが第1曲げ処理の最中にその剛性に応じた微妙な動きをすることで、1つ目の折り目の位置が目標位置から多少ずれることがある。
次の表1は、シート後処理装置200の制御部290のフラッシュメモリ294に記憶されているデータテーブルの一例を示すものである。
Figure 2013173600
このデータテーブルは、シート束を構成している記録シートの種類及び枚数の組み合わせに対して、採用すべき制御パラメータを関連付けたものである。記録シートの種類としては、種類α、種類β、種類γの3種類だけを記憶させているが、4種類以上を記憶させてもよい。
複写機190の制御部から、シート後処理装置200の制御部290に対しては、シート束を構成している記録シートの種類及び枚数の情報が送られる。制御部290は、送られてきた情報に基づいて、記録シートの種類及び枚数の組み合わせを特定し、その組み合わせに対応する制御パラメータをデータテーブルから特定する。例えば、複写機190の制御部から、種類γ及びx枚(2≦x<a)という組み合わせの情報が送られてきた場合、制御部290は、制御パラメータとして、2つ折り=実施、カム位置=csγ1、ストッパー位置=ssγ1、逆転時間=rtγ1という組み合わせを選択する。
2つ折りという制御パラメータは、シート束に折り目を2つ付けるのか否かを決定付けるものであり、実施であれば、折り目を2つ付けることを意味し、不実施であれば、折り目を1つだけ付けることを意味する。また、カム位置という制御パラメータは、圧調整カム(図15の256f)の回動停止位置を示すものである。より詳しくは、圧調整カムをその先端がホームポジションセンサーによって検知されるホームポジションの回転位置で停止させた状態からのカムモータ(269)の駆動時間を示している。その駆動時間は、圧調整カムを回動停止位置と相関関係にあるからである。
また、ストッパー位置という制御パラメータは、ストッパー装置(261)の停止位置を示すものである。より詳しくは、ストッパー装置をそのストッパー(261a)がホームポジションセンサーによって検知されるホームポジションに停止させた状態からのストッパー装置の駆動時間を示している。その駆動時間は、ストッパーの停止位置と相関関係にある。
また、逆転時間という制御パラメータは、第2曲げ処理における第1折りローラ(256a)の逆回転駆動時間を示している。
第1折り処理において、制御部290は、シート束に実際に付けた1つ目の折り目(f1)の位置を把握する。具体的には、まず、第1折り処理において、先端検知センサー253によってシート束の先端が検知されたタイミングである先端検知タイミングと、後端検知センサー257によってシート束の後端が検知されたタイミングである後端検知タイミングとの差を求める。この差は、シート束の搬送方向における1つ目の折り目の位置と相関関係にある。制御部290は、その差と、予め記憶している前記相関関係を示すアルゴリズムとに基づいて、1つ目の折り目の位置を求める。
次に、制御部290は、1つ目の折り目の位置を求めた結果と、1つ目の折り目についての目標位置との差を求める。そして、この差が所定の閾値を超えた場合に、1つ目の折り目を目標位置にするように、ストッパー位置の値を補正する。より詳しくは、前記差と、ストッパー位置の補正量との関係を示すアルゴリズムに基づいて、前記差に対応する補正量を特定し、その補正量の分だけ、上記データテーブルのストッパー位置の値を補正する。例えば、シート束の種類及びシート枚数の組み合わせが、種類γ及びx枚という組み合わせであれば、表1におけるssγ1の値を、前述の補正量の分だけ補正する。かかる構成においては、ストッパー停止位置をシート束の種類及びシート枚数の組み合わせに応じた適切な値に補正することで、1つ目の折り目の位置精度を向上させることができる。
また、制御部290は、シート束の種類及びシート枚数の組み合わせに対応するカム位置を表1から特定すると、カムモータの駆動により、圧調整カムをそのカム位置で停止させる。これにおり、折りニップの圧力をシート束の剛性に応じた適切な値に設定することができる。
なお、シート束の種類及びシート枚数の組み合わせに対応する2つ折りの内容に基づいて、シート束に折り目を1つだけ付けるのか、あるいは、2つ付けるのかを判断する判断処理を実施する。具体的には、2つ折りの内容が「不実施」である場合には、折り目を1つだけ付けると判断する。これに対し、2つ折りの内容が「実施」である場合には、折り目を2つ付けると判断する。そして、折り目を1つだけ付けると判断した場合には、第2曲げ処理を省略する。その代わりに、2つの折りローラを互いに同じ速度で逆方向に駆動しながら、シート束の1つ目の折り目(f1)を折りニップに対して出口側から入口側に向けて通す処理を実施する。これにより、折り目を1だけ付けた状態で、シート束を機外に排出することができる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
[態様A]
シート部材(例えば記録シート)を搬送するための第1搬送路(例えば第1搬送路252)と、第1搬送路の近傍に配設された2つのローラ(例えば第1折りローラ256a、第2折りローラ256b)を互いに当接させながら回転させて折りニップを形成する折りローラ対(例えば折りローラ対256)と、前記第1搬送路内で停止している状態のシート部材の搬送方向における折り対象位置をシート厚み方向に押して湾曲させながら、前記折りニップに押し込む押し込み部材(例えば押し込みプレート254)と、前記押し込み部材の駆動や、前記2つのローラの駆動を制御する制御手段(例えば制御部290)とを有し、シート部材の湾曲箇所を前記折りニップに通すことでシート部材に折り目を付けるシート折り装置(例えばシート折り装置250)において、シート部材に前記押し込み部材を押し当てて前記シート部材の湾曲箇所を形成する第1曲げ処理と、前記2つのローラを正方向に回転駆動しながら、前記湾曲箇所を前記折りニップに対して入口側から出口側に通して前記シート部材に1つ目の折り目を付ける第1折り処理と、前記第1折り処理の後、前記2つのローラのうち、少なくとも何れか一方だけを逆方向に回転駆動するか、あるいは、両方を互いに異なる速度で逆方向に回転駆動することで、前記1つ目の折り目の位置を、前記折りニップよりも出口側に形成されているシート部材のループのシート搬送方向における中心位置からずらす第2曲げ処理と、前記第2曲げ処理の後、前記2つのローラを互いに等しい速度で逆方向に回転駆動して、前記ループを前記折りニップに対して出口側から入口側に通すことで、前記1つ目の折り目とは異なるシート箇所に2つ目の折り目を付ける第2折り処理とを実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。
[態様B]
態様Bは、態様Aにおいて、前記第1搬送路の延在方向に沿って移動可能に構成されたストッパー部材(例えば、ストッパー部材261a)を具備し、前記ストッパー部材を前記第1搬送路内のシート部材の先端に突き当てることで、シート部材を位置合わせするストッパー手段(例えばストッパー装置261)と、前記第1折り処理の実施中に、シート部材のシート搬送方向の後端を所定の位置で検知する後端検知手段(例えば後端検知センサー257)と、前記第1折り処理の実施中に、シート部材のシート搬送方向の先端を所定の位置で検知する先端検知手段(例えば先端検知センサー253)と、前記シート部材の種類情報、及び、前記シート部材の重ね合わせ枚数情報を取得する情報取得手段(例えば制御部290)と、前記ストッパー部材の目標停止位置として、少なくとも前記種類情報及び前記重ね合わせ枚数の組み合わせに対応する複数のものを記憶する情報記憶手段(例えばフラッシュメモリ294)とを設けるとともに、前記第1折り処理の際に前記後端検知手段によって前記後端を検知したタイミングである後端検知タイミングと、前記第1折り処理の際に前記先端検知手段によって前記先端を検知したタイミングである先端検知タイミングとに基づいて、シート部材における1つ目の折り目の位置を把握し、把握結果に基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている複数の前記目標停止位置のうち、前記シート部材の前記組み合わせに対応する目標停止位置の値を補正する処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、既に説明したように、目標停止位置をシート束の種類及びシート枚数の組み合わせに応じた適切な値に補正することで、1つ目の折り目の位置精度を向上させることができる。
[態様C]
態様Cは、態様Bにおいて、前記把握結果と、前記1つ目の折り目の目標位置との差が所定の閾値を超える場合にのみ、前記目標停止位置の値を補正する処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、既に説明したように、ストッパー停止位置をシート束の種類及びシート枚数の組み合わせに応じた適切な値に補正することで、1つ目の折り目の位置精度を向上させることができる。
[態様D]
態様Dは、態様B又はCにおいて、前記第2曲げ処理の際にシート部材の少なくとも先端部を自らの内部に受け入れた後、前記第2曲げ処理の実施後に、前記シート部材を前記第1搬送路とは異なる方向に搬送するための第2搬送路(例えば第2搬送路260)と、前記先端の進行方向を前記第1搬送路のシート搬送方向の下流端に向かう方向と前記第2搬送路に向かう方向とで切り替えるための切り替え手段(例えば切り替え爪258)とを設けたことを特徴とするものである。かかる構成では、第2折り処理を終えたシート部材を、ストッパー手段に突き当てることなく、且つ、折りニップの出口側に再び逆戻りさせることなく、機外に排出することができる。
[態様E]
態様Eは、態様A〜Dの何れかにおいて、前記折りニップのニップ圧を調整するニップ圧調整手段と、前記シート部材の種類情報、及び、前記シート部材の重ね合わせ枚数情報を取得する情報取得手段とを設けるとともに、前記情報取得手段による検知結果に基づいて、前記ニップ圧調整手段の駆動を制御する処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、シート束の剛性に応じた適切なニップ圧でシート束に折り目を付けることができる。
[態様F]
態様Fは、態様B〜Eの何れかにおいて、前記情報取得手段による検知結果に基づいて、前記シート部材に対して、折り目を1つだけ付けるのか、あるいは、2つ付けるのかを判断する判断処理を実施し、且つ、折り目を1つだけ付けると判断した場合には、前記折り処理の後、前記第2曲げ処理を省略して、前記2つのローラを互いに同じ速度で逆方向に駆動しながら、前記シート部材の1つ目の折り目を前記折りニップに対して出口側から入口側に向けて通す処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするものである。かかる構成では、シート束に折り目を1つだけしか付けなくても、シート束の折り目箇所を大きく膨らませないほど、シート束の剛性が小さい場合には、第2折り処理を省略することで、処理スピードを向上させることができる。
B:シート束
250:シート折り装置
252:第1搬送路
253:先端検知センサー(先端検知手段)
254:押し込みプレート(押し込み部材)
256:折りローラ対
257:後端検知センサー(後端検知手段)
258:切り替え爪(切り替え手段)
260:第2搬送路
261a:ストッパー部材
261:ストッパー装置(ストッパー手段)
290:制御部(制御手段、情報取得手段)
294:フラッシュメモリ(情報記憶手段)
特開2010−64870号公報

Claims (7)

  1. シート部材を搬送するための第1搬送路と、前記第1搬送路の近傍に配設された2つのローラを互いに当接させながら回転させて折りニップを形成する折りローラ対と、前記第1搬送路内で停止している状態のシート部材の搬送方向における折り対象位置をシート厚み方向に押して湾曲させながら、前記折りニップに押し込む押し込み部材と、前記押し込み部材の駆動や、前記2つのローラの駆動を制御する制御手段とを有し、シート部材の湾曲箇所を前記折りニップに通すことでシート部材に折り目を付けるシート折り装置において、
    シート部材に前記押し込み部材を押し当てて前記シート部材の湾曲箇所を形成する第1曲げ処理と、
    前記2つのローラを正方向に回転駆動しながら、前記湾曲箇所を前記折りニップに対して入口側から出口側に通すことで、前記シート部材に1つ目の折り目を付けながら、前記折りニップよりもニップ出口側で、1つ目の折り目を境にしてシート部材を折り畳む第1折り処理と、
    前記第1折り処理の後、前記2つのローラのうち、少なくとも何れか一方だけを逆方向に回転駆動するか、あるいは、両方を互いに異なる速度で逆方向に回転駆動することで、1つ目の折り目を開きながら1つ目の折り目とは異なるシート箇所を新たに湾曲させる第2曲げ処理と、
    前記第2曲げ処理の後、前記2つのローラを互いに等しい速度で逆方向に回転駆動して、シート部材の新たな湾曲箇所を前記折りニップに対して出口側から入口側に通すことで、シート部材に2つ目の折り目を付ける第2折り処理とを実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするシート折り装置。
  2. 請求項1のシート折り装置において、
    前記第1搬送路の延在方向に沿って移動可能に構成されたストッパー部材を具備し、前記ストッパー部材を前記第1搬送路内のシート部材の先端に突き当てることで、シート部材を位置合わせするストッパー手段と、
    前記第1折り処理の実施中に、シート部材のシート搬送方向の後端を所定の位置で検知する後端検知手段と、
    前記第1折り処理の実施中に、シート部材のシート搬送方向の先端を所定の位置で検知する先端検知手段と、
    前記シート部材の種類情報、及び、前記シート部材の重ね合わせ枚数情報を取得する情報取得手段と、
    前記ストッパー部材の目標停止位置として、少なくとも前記種類情報及び前記重ね合わせ枚数の組み合わせに対応する複数のものを記憶する情報記憶手段とを設けるとともに、
    前記第1折り処理の際に前記後端検知手段によって前記後端を検知したタイミングである後端検知タイミングと、前記第1折り処理の際に前記先端検知手段によって前記先端を検知したタイミングである先端検知タイミングとに基づいて、シート部材における1つ目の折り目の位置を把握し、把握結果に基づいて、前記情報記憶手段に記憶されている複数の前記目標停止位置のうち、前記シート部材の前記組み合わせに対応する目標停止位置の値を補正する処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするシート折り装置。
  3. 請求項2のシート折り装置において、
    前記把握結果と、前記1つ目の折り目の目標位置との差が所定の閾値を超える場合にのみ、前記目標停止位置の値を補正する処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするシート折り装置。
  4. 請求項2又は3のシート折り装置において、
    前記第2曲げ処理の際にシート部材の少なくとも先端部を自らの内部に受け入れた後、前記第2曲げ処理の実施後に、前記シート部材を前記第1搬送路とは異なる方向に搬送するための第2搬送路と、前記先端の進行方向を前記第1搬送路のシート搬送方向の下流端に向かう方向と前記第2搬送路に向かう方向とで切り替えるための切り替え手段とを設けたことを特徴とするシート折り装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかのシート折り装置において、
    前記折りニップのニップ圧を調整するニップ圧調整手段と、前記シート部材の種類情報、及び、前記シート部材の重ね合わせ枚数情報を取得する情報取得手段とを設けるとともに、
    前記情報取得手段による検知結果に基づいて、前記ニップ圧調整手段の駆動を制御する処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするシート折り装置。
  6. 請求項2乃至5の何れかのシート折り装置において、
    前記情報取得手段による検知結果に基づいて、前記シート部材に対して、折り目を1つだけ付けるのか、あるいは、2つ付けるのかを判断する判断処理を実施し、且つ、折り目を1つだけ付けると判断した場合には、前記折り処理の後、前記第2曲げ処理を省略して、前記2つのローラを互いに同じ速度で逆方向に駆動しながら、前記シート部材の1つ目の折り目を前記折りニップに対して出口側から入口側に向けて通す処理を実施するように、前記制御手段を構成したことを特徴とするシート折り装置。
  7. シート部材に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置によって画像が形成されたシート部材に折り目を付けるシート折り装置とを備える画像形成システムにおいて、
    前記シート折り装置として、請求項1乃至6の何れかのシート折り装置を用いたことを特徴とする画像形成システム。
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