JP6311557B2 - 透かし埋め込みの強度設定方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
主として下記のフローをベース (従来技術) として想定している。
(1) 画像をブロック分割
(2) 各ブロックを直交変換することにより、周波数行列を取得する
(3) 電子透かしを埋め込み
(4) 逆直交変換することにより、電子透かしの埋め込まれた画像を取得
この方法により埋め込まれた電子透かしを検出するための方法は、上記埋め込み方法に対応して必然的に、下記のフローにしたがう。
(1) 画像をブロック分割
(2) 各ブロックを直交変換することにより、周波数行列を取得する
(3) 電子透かしを検出
(1) 前記対象とするデジタル階調画像の透かし埋め込み領域内の各画素の近傍領域における複雑性の指標値を算出し、
(2) 前記複雑性の指標値の前記埋め込み領域全体にわたる累積ヒストグラムを求め、
(3) 前記累積ヒストグラムに基づいて透かし埋め込みの強度の最適値を決定する
の一連の工程を含むことを特徴とする透かし埋め込みの強度設定方法である。
図1は本発明で定義される近傍領域を説明する図である。各画素のまわりの近傍領域は、その画素からのユークリッド距離がr 画素以内であるという条件を満たす円形領域内(図中黒色)の画素の集まりとして定める。r=1〜3の場合を示している。
f(x, y) であり、f(x, y) の x, y それぞれによる一次偏微分値は数3により表示されるから、f(x, y) の係数a, bを要素とするベクトル (a, b) は、近傍領域内におけるz(x, y) の平均勾配を表しているとみることができる。
使用する電子透かし埋め込み・検出のための画像処理プログラムをプログラムPということにする。プログラムPでどのような処理アルゴリズムを用いているのかはわからない。プログラムPでは電子透かし埋め込み強度を幾つかの段階で設定できる。プログラムPが透かし埋め込み強度を0〜1などのある一定範囲の実数値で任意に指定できる場合には、強度を任意の数値にして埋め込むのではなく、適当に決めた所定の数の強度段階に応じた設定値だけを使用することとする。このようにしても実用上はほとんど問題ない。したがって以下に説明する透かし埋め込みの強度設定方法は、実際には、所定の数の複数の透かし埋め込みの強度段階を適切に設定する方法といってもよい。
一方、累積ヒストグラムのグラフ図4から、画像群(イ)(ロ)(ハ)とそれ以外の画像(画像群)を最もよく分離するポイントP1として、例えば、P1 = (x1, y1) = (0.625, 25%)を定めることができる。P1をこのように定めれば、図5に示すように、(イ) 〜 (ハ) の画像に対しては、累積ヒストグラム y = H(x) のグラフは点P1 の上側を通過しており、それ以外の画像に対しては、下側を通過している。(図5はP1とサンプル画像の複雑さの指標値の累積ヒストグラムの関係を示す図である。)そして未知の画像の複雑さの指標値の累積ヒストグラムH(x)が与えられたとき、下記のロジックにより未知の画像の最適強度の予測値a' = 1 を得ることが期待される。
for each ( 画像 )
if( H(x1) > y1 ) then
a' = a1
endif
end
前記のロジックと合わせ、下記のロジックにより、未知の画像に対して、最適強度の予測値 a' = 1、または、= 2 を、出力することが期待される。
for each ( 画像 )
if( H(x1) > y1 ) then
a' = a1
else if( H(x2) > y2 ) then
a' = a2
endif
end
下記のロジックにより、すべての未知の画像について、最適埋め込み強度の予測値 a' を決定できることが期待される。
for each ( 画像 )
if( H(x1) > y1 ) then
a' = a1
else if( H(x2) > y2 ) then
a' = a2
else if( H(x3) > y3 ) then
a' = a3
else if( H(x4) > y4 ) then
a' = a4
else
a' = a5
endif
end
図8は本発明の方法の前提となる事前準備処理を説明するフローチャートである。図8に示す事前準備処理は§2で述べたことを整理してフローチャートにしてまとめたものである。事前準備処理は、手元にあるN個のサンプル画像に基づいて複雑性指標値の累積ヒストグラム(以下単に指標値ヒストグラムとも記す)上の分離ポイント群を求める処理ということができる。以下このフローチャートに沿って説明する。
次に使用する透かし埋め込み・検出プログラムPで設定可能な埋め込み強度段階のうちの最小強度の値(最小値又は最弱値)を強度値にセットする(S04)。以下この強度値をaとする(S07)。サンプル画像の各々に強度値aで透かし埋め込み処理を行う(S10)。全てのサンプル画像に透かし埋め込み処理を行い終えたら、必要な劣化処理を行う(S11)。劣化処理としては、画像プリントアウト→再スキャンのような想定される処理に応じた操作を行う。想定する用途によっては劣化処理を行わなくてもよい。
S07からS16の処理を強度値の各段階について全て求める(S19→S22→S07のループ)。この結果、プログラムPで設定できる各強度段階についての指標値ヒストグラム空間上の分離ポイント群{P(a1),P(a2),‥,P(aM) }(Mは強度段階の数)が得られる(S25)。但し、劣化処理(S11)の有無、その内容によって透かしを検知できるかできないかは変わってくるので、分離ポイント群のデータは、どのような劣化処理を施した場合かの情報と共に記録する必要がある。この結果図7のP1〜P4に示したような累積ヒストグラム空間上の分離ポイント群が得られる。
図9は、指標値ヒストグラム空間上に求めた分離ポイントを活用する手順を説明するフローチャートである。以下§3で求めた分離ポイント群を適用する手順を図9のフローに基づいて説明する。サンプル画像N点によって得られた分離ポイント群のデータは予め記録されているものとする。第1軸を横軸に、第2軸を縦軸にとるものする。強度段階はM段階とし、a1,a2,‥,aMの順に埋め込み強度が強くなるものとして説明する。
図11は、埋め込み強度段階を縦軸にとり、サンプル画像により§3の手順により最適分離ポイント群を得た後、未知の画像24点について§4の手順で最適な埋め込み強度を推定した値と、サンプル画像に各段階の埋め込み強度で透かしを埋め込み、透かし検出処理によって最適な埋め込み強度を実験により求めた値(実測強度)のそれぞれを画像ごと(横軸の数字が画像識別番号を示す)にプロットした実験結果グラフである。両者のグラフはほぼ一致しており(24点中15点で一致)、ずれている場合は、推定した強度の方が実測強度より強度1段階オーバーが8点、2段階オーバーが1点、3段階以上オーバーはゼロ、アンダーもゼロとなったので、ずれる場合は概ね、1段階程度強度を強くする方向にずれていることから、良好な結果である。
尚、図9により、本発明の方法は容易にコンピュータプログラムとして記述することが示されている。汎用コンピュータにより本発明の方法を利用することができる。
Claims (5)
- 透かし埋め込みの強度を設定して対象とするデジタル階調画像に電子透かしを埋め込む画像処理プログラムを使用する際の透かし埋め込みの強度設定方法であって、
前記対象とするデジタル階調画像の透かし埋め込み領域内の各画素の近傍領域における複雑性の指標値を算出する工程、
前記複雑性の指標値の前記埋め込み領域全体にわたる累積ヒストグラムを求める工程、
前記累積ヒストグラムに基づいて透かし埋め込みの強度の最適値を決定する工程、
を含むことを特徴とする透かし埋め込みの強度設定方法。 - 前記各画素の近傍領域における複雑性の指標値は、
前記近傍領域内における各画素の画素値を重回帰分析して得られる
近似平面の勾配を表す値をその指標値とすることを特徴とする
請求項1に記載の透かし埋め込みの強度設定方法。 - 請求項1において、
前記累積ヒストグラムに基づいて透かし埋め込みの強度の最適値を決定する工程は、
第1軸を複雑性の指標値、第2軸を累積パーセントとした累積ヒストグラム空間上に
M段階の埋め込み強度値a1,a2,‥,aM の各々の最適分離ポイントP(a1),P(a2),‥,P(aM)を配置し、この累積ヒストグラム空間上に描画した対象画像の複雑性指標値の累積ヒストグラムを表す曲線とこれら配置されたポイントの位置関係により決定されるものであることを特徴とする透かし埋め込みの強度設定方法。 - 前記各埋め込み強度の段階ごとの最適分離ポイントのデータは、複数のサンプル画像を用いた実験により予め定められたデータを利用するものであることを特徴とする請求項3に記載の透かし埋め込みの強度設定方法。
- 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の透かし埋め込みの強度設定方法をコンピュータにより実行するコンピュータプログラム。
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JP2014197598A JP6311557B2 (ja) | 2014-09-26 | 2014-09-26 | 透かし埋め込みの強度設定方法及びコンピュータプログラム |
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JP2016072706A JP2016072706A (ja) | 2016-05-09 |
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