JP3654263B2 - 電子透かし埋込方法及び装置及び電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

電子透かし埋込方法及び装置及び電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP3654263B2
JP3654263B2 JP2002144947A JP2002144947A JP3654263B2 JP 3654263 B2 JP3654263 B2 JP 3654263B2 JP 2002144947 A JP2002144947 A JP 2002144947A JP 2002144947 A JP2002144947 A JP 2002144947A JP 3654263 B2 JP3654263 B2 JP 3654263B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
edge
texture
texture component
local complexity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002144947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003078756A (ja
Inventor
高雄 中村
宏 小川
淳樹 富岡
洋一 高嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2002144947A priority Critical patent/JP3654263B2/ja
Publication of JP2003078756A publication Critical patent/JP2003078756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3654263B2 publication Critical patent/JP3654263B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子透かし埋め込み方法及び電子透かし埋め込み装置及び電子透かし埋め込みプログラムを格納した記憶媒体に係り、特に、ディジタルコンテンツの著作権保護を実現するために、コンテンツ自体の情報を人間には知覚出来ない程度の微小量だけ変更し、当該コンテンツ内に、人間の知覚に感知されないようにするための情報である透かし情報を埋め込むための電子透かし埋め込み方法及び電子透かし埋め込み装置及び電子透かし埋め込みプログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
近年、ディジタルコンテンツをネットワークを利用して送信することが、音声・動画・静止画などのディジタル情報に対する技術(例えば、JPEG方式[Joint Picture Coding Expert Group ]など)の進歩により、容易になってきている。また、ネットワークによるコンテンツの流通も、インターネットなどの情報インフラの普及に伴い始まりつつある。
【0003】
ところが、ネットワークによって配送されるコンテンツは、ディジタル情報であるため、パーソナルコンテンツなどを用いて完全な複製を行うことが容易である。また、インターネットなどの情報インフラでは、すべての利用者が情報発信者となり得るため、不正コピーや、不正コピーを販売するといった著作権侵害が行われ得る。さらに、パーソナルコンピュータの処理能力の向上に伴って、パーソナルコンピュータ上で画像や音声データを加工・編集することも容易となり、原著作権者の意図しない改ざんや、不正な二次利用等の著作権侵害も行われ得る。
これらの、著作権侵害の脅威が著作者に情報提供を躊躇させ、ネットワークによる情報流通を阻害しているという現状がある。
【0004】
また、これとは別に、現在コンテンツ製作の現場からは「あるコンテンツを正しく権利処理して正当な二次利用をしたいと思っても、権利の所在が分からずどこに問い合わせればよいのか分からない」といった問題もあり、コンテンツの再利用の促進が抑制されている現状である。
【0005】
本発明は、これらの現状を踏まえて、電子透かしの埋め込みを行うための電子透かし埋め込み方法及び電子透かし埋め込み装置及び電子透かし埋め込みプログラ
ムを格納した記憶媒体に関する。
【0006】
【従来の技術】
従来において、電子透かし技術を利用した著作権管理/保護システムが提案されている。
【0007】
電子透かし技術に関連した技術として、「A.Piva et al.:"DCT-based Watermark Recovering without Resorting to the Uncorrupted Orignal Image", Proceedings of the 1997 International Conference on Image Processing (ICIP'97),1997」(以下、Ref.1 と記す) や、「Takao Nakamura, Hiroshi Ogawa, Youichi Takashima,:"A Watermarking Technique for Still Image" NTT R&D Vol.47, No.6, 1998 」(以下、Ref.2 と記す) や、「Wisetsuit Piyapisuit, Kineo Matsui,: "Block Characteristic in Color Image Watermarking Using Equivalent Signal Transform" National Conference of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers, D-11-42, 1999 」(以下、Ref.3 と記す) 等がある。
【0008】
Ref.1 に示す方法は、画像サイズで直交変換して周波数成分行列を取得し、透周波数成分行列の中の中間周波数帯域の係数値を変更することにより透かし情報を埋め込む。係数値の変更は、スペクトル拡散技術を用いる。これにより、画像の非可逆圧縮や色変換、コントラスト変更などに対し、耐性がある。
【0009】
また、Ref.1 に示す方法は、透かし情報を読み取りの際には、調べたい画像を直交変換して得られる周波数成分行列中の中間周波数帯域の係数値を逆拡散することにより、透かし情報読み取る。これにより、画像の拡大/ 縮小に対しては、オリジナルのディジタルコンテンツと比較し、オリジナルのディジタルコンテンツと同じサイズに併せてから検出を行うことで対応できる。
【0010】
また、Ref.1 に示す方法は、読み取り時は、スペクトル拡散で用いる乱数の初期値を一つずつ試して、レスポンスが高かったものを読み取り透かし情報とする。
これにより、一部切り出しなどについては、切り取られた部分がオリジナルのディジタルコンテンツのどこにあたるかがわかれば、検出可能である。
【0011】
次に、上記のRef.2 に示す方法は、画像を一般の非可逆圧縮で用いられるブロックサイズにより大きなブロックに分割し、ブロック毎に直交変換を行い周波数成分行列を得て、これを正規化する。そして、埋め込みを行う係数列を鍵情報によって選択し、係数値の量子化によって透かし情報を埋め込む。変更後の行列を逆正規化、逆直交変換を行うことで透かし埋め込み済画像を得る。また、当該方法は、低周波数帯域を変更することにより耐性が向上する。
【0012】
上記のRef.3 に示す方法は、カラー像の等価信号変換(例えば、RGB←→YCbCrなど)の変換行列を定義通りのものから透かし情報に応じて若干変更した変換を施すことで埋め込みを行う。Ref.3 における透かし情報検出時には、検出対象画像を等価信号変換し、これらの統計値が埋め込みによって特異な状態になっているかどうかで検出を行う。これにより、Ref.3 に示す方法は、画像の幾何学的改変に対して耐性を持つ。
【0013】
また、電子透かしをディジタル画像内に埋め込む際に、画像全体に渡って、透かしパターンと呼ばれる模様を等しい強さで加算して電子透かしを埋め込んだ画像を得る方法もある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のRef.1 に示す方法は、以下のような問題がある。
I. 部分切取りに対する耐性が低い。
II. 原画像サイズの直交変換を用いるため処理が重い。
III. 透かし埋め込みによる画質劣化が大きい。
【0015】
IV. 透かし情報の検出時に透かし情報の取り得る値全てについて試行を行うので、処理が重い。
【0016】
また、上記のRef.2 に示す方法は、非可逆圧縮に対する耐性を有するが、色変換、コントラスト変更、部分切取りに対する耐性が低いという問題がある。また、
正規化によって画像の複雑部分には強く、平坦部分には弱く埋め込むことにより画質/耐性の向上を狙っているがあまり有効に機能しない。また、Ref.2 における透かし情報検出時には、埋め込み時の正規化までの処理を行い、鍵情報と正規化周波数成分行列から透かし情報を検出する。これにより、ブロックサイズが画像サイズと同じ場合、拡大/縮小に対する耐性を持つ。しかし、検出した透かし情報の信頼度の定量的評価をしていない。また、透かし埋め込みによる画質劣化が大きいという問題がある。
【0017】
また、Ref.3 に示す方法は、非可逆圧縮や色変換などに非常に弱い。また、多ビット埋め込みの場合、ブロック毎に1ビットを埋め込むので、幾何学的改変に対する耐性が弱くなるという問題がある。
さらに、電子透かしを埋め込む際に、透かしパターンという模様を等しい強さで埋め込む方法は、一般に画像の平坦部分は複雑な部分よりも劣化に対して知覚されやすいので、平坦部分で劣化が知覚されない程度の強さでしか透かしパターンを画像に加算することができないという問題がある。
【0018】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、視覚的特性に基づいた画像の局所的複雑度の算出方法を用いて、画像の局所的複雑度に応じて透かしパターンの強度を変更し、相対的に透かしの耐性を向上させることが可能な、電子透かし埋め込み方法及び電子透かし埋め込み装置及び電子透かし埋め込みプログラムを格納した記憶媒体を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理を説明するための図である。
【0020】
本発明(請求項1)は、ディジタル画像に対して電子透かしを埋め込む電子透かし埋込方法において、
画像の局所的複雑度を求め(ステップ11)
画像の局所的複雑度に応じて、前記画像のテクスチャ領域を、平坦領域や単純なエッジ部分より大きく変更して(ステップ12)、埋め込み画像を取得する(ステップ13)。
【0021】
本発明(請求項2)は、画像の中のテクスチャ領域に大きな値を持ち、前記平坦領域や単純なエッジ部分において、小さな値を持つような画像の局所的複雑度を作成する際に、
入力画像と各画素と隣接画素との差分が、ある閾値以上の時に、インクリメントされるカウンタによって、エッジとテクスチャ領域を測る。
【0022】
本発明(請求項3)は、エッジとテクスチャ領域を測って得られるエッジ・テクスチャ成分値画像を微小なブロックに細分し、
細分されたブロック毎に該ブロック中のエッジ・テクスチャ成分値の総和を求め、
当該総和をブロックのテクスチャ度指標とする。
【0023】
本発明(請求項4)は、エッジとテクスチャ領域を測って得られるエッジ・テクスチャ成分値画像を微小なブロックに細分し、
細分されたブロック毎に該ブロック中のエッジ・テクスチャ成分値の総和を求め、
当該総和を予め定めた関数でマッピングした値をそのブロックのテクスチャ度指標とする。
【0024】
本発明(請求項5)は、エッジ・テクスチャ成分値画像とテクスチャ度指標を用いて、エッジ・テクスチャ成分値を微小なブロックに分割し、
分割されたブロック中の各エッジ・テクスチャ成分値に対応するテクスチャ度指標を乗算することにより、テクスチャ成分値画像を得る。
【0025】
本発明(請求項6)は、エッジ・テクスチャ成分値画像とテクスチャ度指標を用いて、エッジ・テクスチャ成分値を微小なブロックに分割し、
分割されたブロック中の各エッジ・テクスチャ成分値に対応するテクスチャ度指標を乗算することにより、テクスチャ成分値画像を得る。
【0026】
本発明(請求項7)は、画像の局所的複雑度に応じて該画像を変更する際に、
画像の局所的複雑度として、入力画像と各画素と隣接画素との差分が、ある閾値以上の時に、インクリメントされるカウンタの値に基づいて、エッジとテクスチャ領域を測ることによりエッジ・テクスチャ成分値画像を取得し、 エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度として用いる。
【0027】
本発明(請求項8)は、画像の局所的複雑度に応じて、画像を変更する際に、
画像の局所的複雑度として、エッジとテクスチャ領域を測って得られるエッジ・テクスチャ成分値画像を微小なブロックに細分し、細分されたブロック毎に該ブロック中のエッジ・テクスチャ成分値の総和を求め、該総和をブロックのテクスチャ度指標とし、
テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所的複雑度として用いる。
【0028】
本発明(請求項9)は、画像の局所的複雑度に応じて、該画像を変更する際に、
画像の局所的複雑度として、エッジとテクスチャ領域を測って得られるエッジ・テクスチャ成分値画像を微小なブロックに細分し、細分されたブロック毎に該ブロック中のエッジ・テクスチャ成分値の総和を求め、該総和を予め定めた関数でマッピングした値をブロックのテクスチャ度指標とし、
テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所的複雑度として用いる。
【0029】
本発明(請求項10)は、画像の局所的複雑度に応じて、該画像を変更する際に、
画像の局所的複雑度として、エッジ・テクスチャ成分値画像とテクスチャ度指標を用いて、エッジ・テクスチャ成分値を微小なブロックに分割し、分割されたブロック中の各エッジ・テクスチャ成分値に対応するテクスチャ度指標を乗算することにより、テクスチャ成分値画像を取得し、
テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度として用いる。
【0030】
本発明(請求項11)は、ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないための電子透かしを埋め込む電子透かし埋込方法において、
ディジタル画像内に別の電子透かしを知覚されないように埋め込む際に、
ディジタル画像である入力画像から画像の局所的複雑度を生成し、
埋め込みに必要な鍵情報を用いて電子透かしから透かしパターンを生成し、
画像の局所的複雑度に応じて透かしパターンを入力画像に加算し、情報埋め込み済画像を生成する。
【0031】
本発明(請求項12)は、画像の局所的複雑度を生成する際に、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とする。
【0032】
本発明(請求項13)は、画像の局所的複雑度を生成する際に、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とし、
テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする。
【0033】
本発明(請求項14)は、画像の局所的複雑度を生成する際に、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とし、
テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とする。
【0034】
本発明(請求項15)は、ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込方法において、
ディジタル画像内に別の電子透かしを知覚されないように埋め込む際に、
ディジタル画像である入力画像を所定のサイズのブロックに細分し、画像の局所的複雑度を生成し、
埋め込みに必要な鍵情報を用いて、電子透かしの基本となるパターンである基本透かしパターンを生成し、
ブロックの直交変数係数の振幅値に応じて基本透かしパターンの対応する直交変換係数を強調した適応透かしパターンを生成し、
基本パターンと透かしパターンを画像の局所的複雑度及び強度パラメータに応じてブロックに加算し、情報埋め込み済画像を生成する。
【0035】
本発明(請求項16)は、画像の局所的複雑度を生成する際に、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とする。
【0036】
本発明(請求項17)は、画像の局所的複雑度を生成する際に、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とし、
テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする。
【0037】
本発明(請求項18)は、エッジ・テクスチャ成分値画像から作成されたテクスチャ度指標を所定の関数を用いてマッピングした値をテクスチャ度指標とする。
【0038】
本発明(請求項19)は、画像の局所的複雑度を生成する際に、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とし、
テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とする。
【0039】
図2は、本発明の原理構成図である。
【0040】
本発明(請求項20)は、ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込装置であって、
入力するための入力画像を入力とし、画像の局所的複雑度を求める局所的複雑度作成手段1Bと、
電子透かしを表すパターンを、埋め込みに必要な鍵情報を用いて作成する透かしパターン作成手段2Bと、
入力画像に、透かしパターン作成手段で作成されたパターンと、画像の局所的複雑度を加算して、情報埋め込み済画像を生成する画像加算手段3Bとを有する。
【0041】
本発明(請求項21)は、局所的複雑度作成手段1Bにおいて、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とする手段とを含む。
【0042】
本発明(請求項22)は、局所的複雑度作成手段1Bにおいて、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とする手段と、
テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする手段とを含む。
【0043】
本発明(請求項23)は、局所的複雑度作成手段1Bにおいて、
入力画像からエッジ・テクスチャ成分値画像を生成する手段と、
エッジ・テクスチャ成分値画像からテクスチャ度指標を作成する手段と、
テクスチャ度指標を予め定められた関数を用いてマッピングして、画像の局所的複雑度とする手段を有する。
【0044】
本発明(請求項24)は、局所的複雑度作成手段1Bにおいて、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とする手段と、
テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とする手段とを含む。
【0045】
本発明(請求項25)は、ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込装置であって、
入力するための入力画像を入力とし、該入力画像を所定のサイズのブロックに細分するブロック分割手段と、
埋め込みに用いる鍵情報と入力画像に埋め込む電子透かしから該電子透かしを表す基本となる基本透かしパターンを作成する基本透かしパターン生成手段と、
ブロック分割手段で分割されたブロックの直交変換係数の振幅値に応じて基本透かしパターンの対応する直交変換係数を強調した適応的パターンを作成する適応透かしパターン作成手段と、
ブロックから画像の局所的複雑度を求める局所的複雑度作成手段と、
ブロック毎に基本透かしパターンと適応透かしパターンを、画像の局所的複雑度及び埋め込みの強さを表す強度パラメータに応じて、ブロクに加算して、情報埋め込み済画像を生成する加算手段とを有する。
【0046】
本発明(請求項26)は、局所的複雑度作成手段において、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とする手段とを含む。
【0047】
本発明(請求項27)は、局所的複雑度作成手段において、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とする手段と、
テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする手段とを含む。
【0048】
本発明(請求項28)は、局所的複雑度作成手段において、
入力画像からエッジ・テクスチャ成分値画像を生成する手段と、
エッジ・テクスチャ成分値画像からテクスチャ度指標を作成する手段と、
テクスチャ度指標を予め定められた関数を用いてマッピングして、画像の局所的複雑度とする手段を有する。
【0049】
本発明(請求項29)は、局所的複雑度作成手段において、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とする手段と、
テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とする手段とを含む。
【0050】
本発明(請求項30)は、請求項20の電子透かし埋込装置が、集積回路で構成される。
【0051】
本発明(請求項31)は、請求項25の電子透かし埋込装置が、集積回路で構成される。
【0052】
本発明(請求項32)は、ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないための電子透かしを埋め込む電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体であって、
入力するための入力画像から画像の局所的複雑度を求める局所的複雑度作成プロセスと、
電子透かしを表すパターンを作成する透かしパターン作成プロセスと、
入力画像に、透かしパターン作成プロセスで作成されたパターンと、画像の局所的複雑度を加算して、情報埋め込み済画像を生成する画像加算プロセスとを有する。
【0053】
本発明(請求項33)は、局所的複雑度作成プロセスにおいて、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とするプロセスとを含む。
【0054】
本発明(請求項34)は、局所的複雑度作成プロセスにおいて、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とするプロセスと、
テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする プロセスとを含む。
【0055】
本発明(請求項35)は、局所的複雑度作成プロセスにおいて、
入力画像からエッジ・テクスチャ成分値画像を生成するプロセスと、
エッジ・テクスチャ成分値画像からテクスチャ度指標を作成するプロセスと、
テクスチャ度指標を予め定められた関数を用いてマッピングして、画像の局所的複雑度とするプロセスを有する。
【0056】
本発明(請求項36)は、局所的複雑度作成プロセスにおいて、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とするプロセスと、
テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とするプロセスとを含む。
本発明(請求項37)は、ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないための電子透かしを埋め込む電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体であって、
入力するための入力画像を入力とし、該入力画像を所定のサイズのブロックに細分するブロック分割プロセスと、
埋め込みに用いる鍵情報と入力画像に埋め込む電子透かしから該電子透かしを表す基本となる基本透かしパターンを作成する基本透かしパターン生成プロセスと、
ブロック分割プロセスで分割されたブロックの直交変換係数の振幅値に応じて基本透かしパターンの対応する直交変換係数を強調した適応的パターンを作成する適応透かしパターン作成プロセスと、
ブロックから画像の局所的複雑度を求める局所的複雑度作成プロセスと、
ブロック毎に基本透かしパターンと適応透かしパターンを、画像の局所的複雑度及び埋め込みの強さを表す強度パラメータに応じて、ブロクに加算して、情報埋め込み済画像を生成する加算プロセスとを有する。
【0057】
本発明(請求項38)は、局所的複雑度作成プロセスにおいて、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とするプロセスとを含む。
【0058】
本発明(請求項39)は、局所的複雑度作成プロセスにおいて、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とするプロセスと、
テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とするプロセスとを含む。
【0059】
本発明(請求項40)は、局所的複雑度作成プロセスにおいて、
入力画像からエッジ・テクスチャ成分値画像を生成するプロセスと、
エッジ・テクスチャ成分値画像からテクスチャ度指標を作成するプロセスと、
テクスチャ度指標を予め定められた関数を用いてマッピングして、画像の局所的複雑度とするプロセスを有する。
【0060】
本発明(請求項41)は、局所的複雑度作成プロセスにおいて、
入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタを1加算し、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とするプロセスと、
テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とするプロセスとを含む。
これにより、本発明によれば、テクスチャ領域において、比較的大きな値を持ち、平坦領域あるいは、エッジ部分では比較的小さな値を持つような画像の局所的複雑度を作成することが可能となる。これにより、従来技術より視覚特性に適応的な情報埋め込みが実現でき、相対的に電子透かしの耐性が増す。
【0061】
また、本発明によれば、埋め込みの際に、元の画像の模様を反映したパターンを加算することから、より画質の向上、つまり相対的な耐性の更なる向上が可能となる。
【0062】
また、本発明によれば、エッジとテクスチャを同等に扱って得られるエッジ・テクスチャ成分値画像、エッジ・テクスチャ成分値画像の局所的な密度から得られ
るテクスチャ度指標、そして、前者2つから得られるテクスチャ成分値画像を生成することにより、テクスチャ領域において比較的大きな値を持ち、平坦領域、あるいは、エッジ部分では比較的小さな値を持つようなテクスチャ成分値画像を作成することができ、従来の技術より視覚特性に適応的な情報埋め込みが表現でき、相対的に電子透かしの耐性が増す。
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に、本発明の実施の形態として、いくつかの実施例を用いて説明する。
【0063】
[第1の実施例]
図3は、本発明の第1の実施例の画像の局所的複雑度作成部の構成を示す。同図に示す画像の局所的複雑度作成部3010は、エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3110を有し、この画像の局所的複雑度作成部3010は、電子透かし埋込装置に用いられる。
【0064】
図4は、本発明の第1の実施例の画像の局所的複雑度作成部の動作を示すフローチャートである。
【0065】
画像の局所的複雑度作成部3010は、入力画像10を入力し(ステップ22110)、当該入力画像10からエッジ・テクスチャ成分値画像を生成し(ステップ22120)、エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度として出力する(ステップ22130)。
【0066】
詳しくは、エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3110は、以下の手順でエッジ・テクスチャ成分値画像を作成する。
【0067】
図5は、本発明の第1の実施例のエッジ・テクスチャ成分値画像作成部の動作を示すフローチャートである。
【0068】
ステップ22121) エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3110は、入力画像10を{pij}(0≦i<Width ,0≦j<Hight )と表す。0≦i<Width ,0≦j<Hight について、ステップ22122以降を繰り返す。
【0069】
ステップ22122) エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3110は、差分カウンタcount を0クリアする。
【0070】
ステップ22123) −1≦k≦1,−1≦h≦1について もし、
|pij−pi+k,j+h |>thres
ならば、ステップ22124に移行し、そうでないならば、(k,h)=(−1,−1)〜(k,h)まで、この処理を繰り返す。
【0071】
ステップ22124) エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3110は、差分カウンタをインクリメントする(count :=count +1)。但し、thresは、予め定めておく閾値である。
【0072】
ステップ22125) 上記のステップ22123、ステップ22124を繰り返した後の差分カウンタの値を、エッジ・テクスチャ成分値画像の(i,j)座標の値とする。式で表すと、
eij:=count
ただし、
{eij}:エッジ・テクスチャ成分値画像(0≦i<Width ,0≦j<Hight )
上記の本発明の第1の実施例によれば、入力画像10の平坦部分では小さく、逆にエッジやテクスチャ領域では、大きな値を持つ画像の局所的複雑度を生成することが可能である。
【0073】
また、図6に示すように、閾値と差分カウンタを用いたことにより、緩やかな模様を持つテクスチャと急峻なエッジにおいて同じ程度の値の大きさを持つ画像の局所的複雑度生成することが可能である。
【0074】
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例における画像の局所的複雑度作成部について説明する。
【0075】
図7は、本発明の第2の実施例の画像の局所的複雑度作成部の構成を示す。
【0076】
同図に示す画像の局所的複雑度作成部3200は、エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3210、テクスチャ度指標作成部3220及びアップサンプラ3230から構成され、図3に示す第1の実施例の構成にテクスチャ度指標作成部3220及びアップサンプラ3230が付加された構成である。
【0077】
図8は、本発明の第2の実施例の画像の局所的複雑度作成部の動作を示すフローチャートである。
【0078】
画像の局所的複雑度作成部3200は、入力画像10が入力されると(ステップ23210)エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3210において、入力画像10からエッジ・テクスチャ成分値画像3201を作成する(ステップ23220)。
【0079】
次に、テクスチャ度指標作成部3220において、エッジ・テクスチャ成分値画像3201からテクスチャ度指標3202を作成し、そして、アップサンプラ3230において、テクスチャ度指標3202をアップサンプルして(ステップ23230)、入力画像10と同じサイズにし、これを画像の局所的複雑度として出力する(ステップ23240)。
【0080】
上記のテクスチャ度指標作成部3220の動作を説明する。図9は、本発明の第2の実施例のテクスチャ度指標作成部の動作を示すフローチャートである。
【0081】
ステップ23231) テクスチャ度指標作成部3220は、エッジ・テクスチャ成分値画像3201をn×N画素のブロックに細分する(細分した結果、エッジ−テクスチャ成分値画像はP×Q個のブロックからなっているとする)。(p,q)番目のブロック内の画素をbij(p,q) (0≦i<n,0≦j<n)とする。
【0082】
ステップ23232) (p,q)番目のテクスチャ度指標index pqを0クリアする。
【0083】
ステップ23233) index pq:=index pq+bij(p,q) とし、(i,j)=(0,0)〜(n−1,n−1)まで当該処理を繰り返し、終了したら、(p,q)=(0,0)〜(P−1,Q−1)までステップ23232以降の処理を繰り返す。
【0084】
即ち、
{bij(pq)}:(p,q)番目のエッジ−テクスチャ成分画像のブロック画素値(0≦i<n,0≦j<n)
とすると、(p,q)番目のブロック(0≦p<P,0≦q<Q)のテクスチャ度指標index pqは以下の式で得られる。
【0085】
【数1】
Figure 0003654263
次に、本実施例におけるアップサンプラ3230の動作について説明する。
【0086】
図10は、本発明の第2の実施例のアップサンプラの動作を説明するための図である。アップサンプラ3230はテクスチャ度指標3202(P×Qサイズ)を入力とし、これを縦横n倍することにより、入力画像10と同じサイズの画像の局所的複雑度(Width × Height サイズ) を生成し、出力する。
【0087】
上記のように、本実施例によれば、エッジ・テクスチャ成分値画像をn×n画素に細分して得られるブロック群のうち、大きな値を多く含むブロックでは、テクスチャ度指標は大きな値をとり、小さな値を多く含む場合は、テクスチャ度指標は小さな値をとる。
【0088】
図11は、本発明の第2の実施例のエッジ・テクスチャ成分値画像とテクスチャ度指標を示す。同図に示すように、エッジ・テクスチャ成分値画像3201の中の単純なエッジ部分(同図右上部分)では、ブロック中に含まれる大きな値を持つ点の数が少ないので、対応するテクスチャ度指標は小さな値を採る。これにより、本実施例を用いることで、前述の第1の実施例に比べてテクスチャ領域において、より大きな値を持つ画像の局所的複雑度を生成することが可能である。
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例を説明する。以下に述べる部分以外は前述の第2の実施例と同様である。
【0089】
まず、本実施例における電子透かし埋込装置のテクスチャ度指標作成部3220について説明する。
【0090】
図12は、本発明の第3の実施例の画像の局所的複雑度作成部の動作を示すフローチャートである。
【0091】
画像の局所的複雑度作成部3200は、入力画像10が入力されると(ステップ24310)エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3210において、入力画像10からエッジ・テクスチャ成分値画像3201を作成する(ステップ24320)。
次に、テクスチャ度指標作成部3220において、エッジ・テクスチャ成分値画像3201からテクスチャ度指標3202を作成し、そして、アップサンプラ3230において、テクスチャ度指標3202をアップサンプルして(ステップ24330)、入力画像10と同じサイズにし、これを画像の局所的複雑度として出力する(ステップ24340)。
【0092】
図13は、本発明の第3の実施例のテクスチャ度指標作成部の動作を示すフローチャートである。
【0093】
ステップ24331〜ステップ24333) テクスチャ度指標作成部3220は、前述の第2の実施例に記載したテクスチャ度指標作成部3220と同様にして、テクスチャ度指標index pqを求める。
【0094】
ステップ24334) テクスチャ度指標作成部3220は、求められたテクスチャ度指標index pqを予め定められた関数f(x)を用いてマッピングした値を新たにテクスチャ度指標として用いる。これを式で表すと、
index pq:=f(index pq) (0≦p<P,0≦q<Q)
となる。
【0095】
上記の第3の実施例によれば、前述の第2の実施例で得られたテクスチャ度指標3202を関数でマッピングすることにより、より視覚的特性に合致する値とすることが可能である。
【0096】
[第4の実施例]
次に、本発明の第4の実施例の電子透かし埋込装置について説明する。
【0097】
図14は、本発明の第4の実施例の画像の局所的複雑度作成部の構成図である。同図に示す画像の局所的複雑度作成部3400は、エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3410、テクスチャ度指標作成部3420、及びテクスチャ成分値画像作成部3430から構成される。テクスチャ成分値画像作成部3430は、エッジ・テクスチャ成分値画像3401とテクスチャ度指標3402からテクスチャ成分値画像3403を作成し、出力する。
【0098】
図15は、本発明の第4の実施例の画像の局所的複雑度作成部の動作を示すフローチャートである。
【0099】
画像の局所的複雑度作成部3400は、入力画像10が入力されると(ステップ25410)エッジ・テクスチャ成分値画像作成部3410は、入力画像10からエッジ・テクスチャ成分値画像3401を作成する(ステップ25420)。
【0100】
次に、テクスチャ度指標作成部3420は、エッジ・テクスチャ成分値画像3401からテクスチャ度指標3402を作成する(作成方法は第2の実施例、第3の実施例のいずれでもよい)(ステップ25430)。そして、テクスチャ成分値画像作成部3430は、エッジ・テクスチャ成分値画像3401とテクスチャ度指標3402から、テクスチャ成分値画像3403を作成し(ステップ25440)、これを画像の局所的複雑度として出力する(ステップ25450)。
次に、上記のテクスチャ成分値画像作成部3420について説明する。
【0101】
図16は、本発明の第4の実施例のテクスチャ成分値画像作成部の動作を示すフローチャートである。
【0102】
ステップ25441) テクスチャ成分値画像作成部3430は、エッジ・テクスチャ成分値画像3401をn×n画素のブロックに細分する(細分した結果、エッジ・テクスチャ成分値画像は、P×Q個のブロックからなっているとする)。各ブロックについてステップ25442を行う。
【0103】
ステップ25442) テクスチャ成分値画像作成部3430の、(p,q)番目のブロック(0≦p<P,0≦q<Q)についての処理を説明する。
【0104】
テクスチャ成分値画像作成部3430は、{bij(pq)}:(p,q)番目のエッジ−テクスチャ成分値画像のブロック画素値(0≦i<n,0≦j<n)とすると、(p,q)番目のテクスチャ成分値ブロック{b’ij(pq)},(0≦i<n,0≦j<n)は、以下の式で求められる。
【0105】
b’ij(pq):=index pq・bij(pq)
ステップ25443) すべてのブロックについての処理が終了した後、テクスチャ成分値ブロックを、対応するエッジ・テクスチャ成分値画像3401と同じ位置に配置して構成される画像をテクスチャ成分値画像3403として出力する。
【0106】
本実施例における画像処理について、図17を用いて説明する。同図に示す入力画像10は、背景(一様な画素値)、太陽(エッジを持ち、内部は一様)、幹(弱いテクスチャを持つ)、葉(強いテクスチャを持つ)からなっている。エッジ・テクスチャ成分値画像3401(明るいほど大きな値)では、エッジとテクスチャを同様に扱っている。幹部分と葉部分と太陽のエッジ部分は、エッジ・テクスチャ成分値に大きな違いがない。これは、差分カウンタを用いていることによる。
【0107】
テクスチャ度指標3402では、その作り方から、エッジ・テクスチャ成分の少ないブロックでは値が小さい。そのため、エッジしか持たない太陽の部分では、テクスチャ度指標が小さい。逆に葉や幹の部分では、ブロック中のエッジ・テクスチャ成分値が大きいので、テクスチャ度指標3402は大きな値を持つ。
【0108】
テクスチャ成分値画像3403(明るいほど大きな値)では、エッジは弱く、またテクスチャが強くなり、目的に合致する。また、第2の実施例の出力に比べてブロック歪が改善され、より精度の高い画像の局所的複雑度を生成することが可能である。
【0109】
[第5の実施例]
次に、第5の実施例における電子透かし埋込装置について説明する。
【0110】
図18は、本発明の第5の実施例の電子透かし埋込装置の構成を示す。同図に示す電子透かし埋込装置3500は、画像の局所的複雑度作成部3510、透かしパターン作成部3520、及び画像加算部3530から構成される。
【0111】
当該電子透かし埋込装置3500は、入力画像51、電子透かし52、鍵情報53、強度パラメータ54を入力とする。
【0112】
図19は、本発明の第5の実施例の電子透かし埋込装置の動作を示すフローチャートである。
【0113】
ステップ26510) まず、画像の局所的複雑度作成部3510は、入力画像51(pij)から、画像の局所的複雑度(eij)を作成する。画像の局所的複雑度は、画素値の変更による視覚的刺激を一定以下とした時の対象画素値の変更可能量を表すものが理想的である。例えば、前述の第1の実施例〜第4の実施例で述べた電子透かし埋込装置のいずれかを用いる。
【0114】
ステップ26520) 透かしパターン作成部3520において、電子透かし52と鍵情報53を元に透かしパターン3502wijを作成する。
【0115】
ステップ26530) 画像加算部3530において、以下の式により画像の複雑度に応じて適応的に透かしパターン3502を入力画像51に加算する。
【0116】
p’ij:=pij + power・eij・wij
ただし、
{p’ij}:電子透かし埋め込み済画像(0≦i<Width ,0≦j<Height)
{pij}:入力画像(0≦i<Width ,0≦j<Height)
{wij}:透かしパターン(0≦i<Width ,0≦j<Height)
power:強度パラメータ
ステップ26540) 画像加算部3530は、電子透かし埋め込み済画像pijを出力する。
【0117】
次に、上記のステップ26530の透かしパターン3502の作成について説明する。
【0118】
▲1▼ N×Nサイズの複素行列F(u,v)を用意し、初期値を零行列とする。
▲2▼ k番目の埋め込み係数位置情報Lk =(xk ,yk ,zk )(鍵情報から生成される)を用いてF(u,v)の要素を変更する。
【0119】
・zk が実数成分を表す値の時:
F(xk ,yk )の実数成分にmk (鍵情報と電子透かしから生成される)を加える。また、フーリエ変換係数の対称性を保つように、F(N−xk ,N−yk )の実数成分にもmk を加える。式で書けば、
F(xk ,yk ):=F(xk ,yk )+mk ・α
F(N−xk ,N−yk ):=F(N−xk ,N−yk )+mk ・α
但し、αは基本透かしターンの模様の強さを与えるパラメータである。
【0120】
・zk が虚数成分を表す値の時:
F(xk ,yk )の虚数成分にmk を加える。また、フーリエ変換係数の対称性を保つように、F(N−xk ,N−yk )の虚数成分からmk を引算する。式で書けば、
F(xk ,yk ):=F(xk ,yk )+mk ・α・i
F(N−xk ,N−yk ):=F(N−xk ,N−yk )−mk ・α・i
(iは虚数単位)
これをk=0…n−1について順次行い、得られた係数行列F(u,v)を離散フーリエ逆変換して、基本透かしパターンを得る。
【0121】
上記の第5の実施例によれば、画像の局所的複雑度によって透かしパターンを重み付けして入力画像に加算して電子透かし埋め込み済画像を得るので、埋め込みに伴う視覚的な画質劣化を抑えることが可能となり、従来の技術に比べて同程度の画質劣化時の耐性が向上する。
【0122】
[第6の実施例]
次に、本発明の第6の実施例の電子透かし埋込装置について説明する。
【0123】
図20は、本発明の第6の実施例の電子透かし埋込装置の構成を示す。同図に示す電子透かし埋め込み装置3600は、ブロック分割部3610、画像の局所的複雑度作成部3620、適応透かしパターン作成部3630、基本透かしパターン作成部3640、画像加算部3650から構成される。
【0124】
当該電子透かし埋め込み装置3600は、入力画像61、電子透かし62、鍵情報63、強度パラメータ64を入力とする。
【0125】
図21は、本発明の第6の実施例の電子透かし埋込装置の動作を示すフローチャートである。
【0126】
ステップ27610) ブロック分割部3610は、入力画像61(Width ×Height画素からなる) を、N×Nサイズのブロック3601に分割する。
【0127】
ステップ27620) 分割されたブロック3601を用いて、画像の局所的複雑度作成部3620において、ブロックサイズの画像の局所的複雑度を作成する。前述の第4の実施例と同様に、画像の局所的複雑度は、画素値の変更による視覚的な刺激を一定以下とした時の対称画素値の変更可能量を表すものが理想的である。例えば、第1の実施例〜第4の実施例で述べた電子透かし埋込装置のいずれかを用いる。
【0128】
ステップ27630) 基本透かしパターン作成部3640において、電子透かし62と鍵情報63を元に基本透かしパターン3604を作成する。基本透かしパターン3604は第5の実施例で「透かしパターン」として記載されているものと等しいものとする。具体的に式で表すと以下のようになる。
【0129】
▲1▼ N×Nサイズの複素行列F(u,v)を用意し、初期値を零行列とする。
▲2▼ k番目の埋め込み係数位置情報Lk =(xk ,yk ,zk )(鍵情報から生成される)を用いてF(u,v)の要素を変更する。
【0130】
・zk が実数成分を表す値の時:
F(xk ,yk )の実数成分にmk (鍵情報と電子透かしから生成される)を加える。また、フーリエ変換係数の対称性を保つように、F(N−xk ,N−yk )の実数成分にもmk を加える。式で書けば、
F(xk ,yk ):=F(xk ,yk )+mk ・α
F(N−xk ,N−yk ):=F(N−xk ,N−yk )+mk ・α
但し、αは基本透かしターンの模様の強さを与えるパラメータである。
【0131】
・zk が虚数成分を表す値の時:
F(xk ,yk )の虚数成分にmk を加える。また、フーリエ変換係数の対称性を保つように、F(N−xk ,N−yk )の虚数成分からmk を引算する。式で書けば、
F(xk ,yk ):=F(xk ,yk )+mk ・α・i
F(N−xk ,N−yk ):=F(N−xk ,N−yk )−mk ・α・i
(iは虚数単位)
これをk=0…n−1について順次行い、得られた係数行列F(u,v)を離散フーリエ逆変換して、基本透かしパターンを得る。
【0132】
ステップ27650) さらに、適応透かしパターン作成部3630は、適応透かしパターン3602を作成する。
【0133】
当該適応透かしパターン3602の求め方を式で表すと以下のようになる。
【0134】
【数2】
Figure 0003654263
但し、
{p’ij:}:電子透かし埋め込み済ブロック(0≦i<N,0≦j<N)
{pij:}:ブロック(0≦i<N,0≦j<N)
{eij:}:画像の局所的複雑度(0≦i<N,0≦j<N)
{aij:}:適応透かしパターン(0≦i<N,0≦j<N)
{bij:}:基本透かしパターン(0≦i<N,0≦j<N)
power :強度パラメータ
emax :画像の局所的複雑度の定義式による値域の最大値
emin :画像の局所的複雑度の定義式による値域の最小値
β:適応透かしパターンの強調倍率
ステップ27660) すべてのブロックに対し、電子透かし埋め込み済ブロック3605を作成した後、電子透かし埋め込み済ブロック3605を元のブロックの位置に配置して電子透かし埋め込み済画像65を得る。
【0135】
次に、本実施例における適応透かしパターン作成部3630について説明する。
【0136】
適応透かしパターン作成部3630は、現在参照中のブロックの直交変換係数の振幅値に応じて、基本透かしパターン3604の対応する直交変換係数を強調する。
【0137】
図22は、本発明の第6の実施例の適応透かしパターン作成部の動作を示すフローチャートである。
【0138】
ステップ27641) 適用透かしパターン作成部3630は、ブロック分割部3610で分割されたブロックを離散フーリエ変換して、ブロック係数行列G(u,v)を得る。
【0139】
ステップ27642) 基本透かしパターンを離散フーリエ変換して、複素行列である透かし係数行列F(u,v)(0≦u<N,0≦v<N)を生成する。
ステップ27643) (u,v)=(0,0)〜(N−1,N−1)について、|G(u,v)|<αである場合には、ステップ27644に移行し、そうでない場合にはステップ27645に移行する。
【0140】
ステップ27644) |G(u,v)|<αであるとき、γ:=αとし、ステップ27646に移行する。
【0141】
ステップ27645) |G(u,v)|≧αであるとき、γ:=|G(u,v)|とする。なお、ステップ27644、27645におけるαは、予め設定しておく閾値である。
【0142】
ステップ27646) F’(u,v):=F(u,v)・γ
ステップ27647) F’(u,v)を離散フーリエ変換して、適応透かしパターン3602を得て出力する。
【0143】
上記のように、本実施例によれば、図23に示すように、入力画像の局所的な模様を良く反映した透かしパターンを用いた電子透かし埋め込みが可能となる。つまり、元のブロック3601の模様(左前扇形部分の斜線)と基本透かしパターン3604は相関はないが、適応透かしパターン3602はブロック3601の模様を良く反映している。これらの画像の局所的複雑度を用いて重み付けして加算すると、ブロック3601の元の模様を良く反映した形で、かつ強いパワーで情報を埋めることができる。これにより、第4の実施例よりもさらに対数が向上する。
【0144】
また、上記実施例の構成および動作をプログラムとして構築し、電子透かし埋込装置及び電子透かし検出装置として利用されるコンピュータに接続されるディスク装置や、フロッピー(登録商標)ディスク,CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する際にインストールすることにより、容易に本発明を実現できる。
【0145】
[第7の実施例]
本実施例では、上記の第1の実施例から第6の実施例で述べた電子透かし埋込装置を図24に示すような集積回路によっても実現できる。図24に示す集積回路は、メモリ部1、マイクロプロセッサ部2、外部とのインタフェースを司るインタフェース部3から構成される。なお、同図は、主要部を示すものであり、他の回路も含み得る。メモリ部1に格納したプログラムをマイクロプロセッサ部2が実行する。集積回路の構成については、他に種々の構成が可能である。
【0146】
また、この集積回路を種々の装置、例えば、ビデオカメラや再生装置に組み込むことにより、本発明の電子透かし処理を行うことが可能である。
【0147】
また、上記の実施例における構成及び動作をプログラムとして構築し、当該電子透かし埋込装置及び電子透かし検出装置として利用されるコンピュータに接続されるディスク装置や、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等の可搬記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する際にインストールすることにより、容易に本発明を実現できる。
【0148】
なお、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能である。
【0149】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、テクスチャ領域において、比較的大きな値を持ち、平坦領域あるいは、エッジ部分では比較的小さな値を持つような画像の局所的複雑度を作成することが可能となる。これにより、従来技術より視覚特性に適応的な電子透かし埋め込みが実現でき、相対的に電子透かしの耐性が増す。
【0150】
また、画像の複雑部分を重点的に変更することで、画像に情報を埋め込むので、従来の技術よりも相対的に耐性を向上させることが可能となる。
【0151】
さらに、埋め込みの際に、元の画像の模様を反映したパターンを加算することから、より画質の向上、つまり相対的な耐性の更なる向上を実現できる。
【0152】
また、情報検出装置については、従来のものをそのまま用いることができ、移行コストを低くできる。
【0153】
さらに、動画像の各フレームに対し、本発明を適用することにより、動画像への電子透かし埋め込み及び動画像からの電子透かし検出も可能である。
【0154】
これにより、著作権者にとっては、情報コンテンツの著作権を保護することが目的であるため、電子透かし情報は、利用者のさまざまな編集に対して耐性を持つ必要があり、利用者にとっては、電子透かしを意識することなく、情報コンテンツを利用できなければならないため、電子透かし処理を施した画像で劣化が知覚されてはならない。本発明によれば、従来よりも画質/耐性共に向上することにより、著作権保護システムが、より有効に機能し、著作者が安心してコンテンツを情報提供することが可能となることから、ネットワークによる情報流通が促進される。
【0155】
本発明は、コンテンツ流通システムにおいては、コンテンツを一意に識別するためのコンテンツIDを付与し、これをコンテンツに埋め込み、コンテンツの著作権者情報や利用条件などとリンクすることによるコンテンツ管理システムに適用することにより、コンテンツの正しい利用が促進され、また、権利者側は、コンテンツの権利者が自分であることの保証が得られる。
【0156】
また、本発明は、コンテンツ配送時に、ユーザ情報を埋め込むことにより、不正コピーを抑止できる。
【0157】
さらに、DVD等で用いられているコピー管理信号を埋め込むことで、現在より強固なコピープロテクトが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例の画像の局所的複雑度作成部の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施例の画像の局所的複雑度作成部の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施例のエッジ・テクスチャ成分値画像作成部の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施例の入力画像とエッジ・テクスチャ成分値画像の例である。
【図7】本発明の第2の実施例の画像の局所的複雑度作成部の構成図である。
【図8】本発明の第2の実施例の画像の局所的複雑度作成部の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例のテクスチャ度指標作成部の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施例のアップサンプラの動作を説明するための図である。
【図11】本発明の第2の実施例のエッジ・テクスチャ成分値画像とテクスチャ度指標を示す図である。
【図12】本発明の第3の実施例の画像の局所的複雑度作成部の動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施例のテクスチャ度指標作成部の動作を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第4の実施例の画像の局所的複雑度作成部の構成図である。
【図15】本発明の第4の実施例の画像の局所的複雑度作成部の動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第4の実施例のテクスチャ成分値画像作成部の動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第4の実施例の各部での入出力の画像を示す図である。
【図18】本発明の第5の実施例の電子透かし埋込装置の構成図である。
【図19】本発明の第5の実施例の電子透かし埋込装置の動作を示すフローチャートである。
【図20】本発明の第6の実施例の電子透かし埋込装置の構成図である。
【図21】本発明の第6の実施例の電子透かし埋込装置の動作を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第6の実施例の適応透かしパターン作成部の動作を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第6の実施例の電子透かし埋込過程におけるブロックとパターンを示す図である。
【図24】本発明の第7の実施例の集積回路の構成図である。
【符号の説明】
1 メモリ部
2 マイクロプロセッサ部
3 インタフェース部
1B 局所的複雑度作成手段
2B 透かしパターン作成手段
3B 画像加算手段
10 入力画像
20 画像の局所的複雑度
51 入力画像
52 電子透かし
53 鍵情報
54 強度パラメータ
55 電子透かし埋込済画像
61 入力画像
62 電子透かし
63 鍵情報
64 強度パラメータ
65 電子透かし埋込済画像
3000 ブロック生成部
3001 t個のブロック
3002 加算ブロック
3100 ブロック分割部
3200 ブロック加算部
3400 画像の局所的複雑度作成部
3401 エッジ・テクスチャ成分値画像
3402 テクスチャ度指標
3403 テクスチャ成分値画像
3410 エッジ・テクスチャ成分値画像作成部
3420 テクスチャ度指標作成部
3430 テクスチャ成分値画像作成部
4000 ブロック生成部
4001 t個のブロック
4002 加算ブロック
4100 ブロック分割部
4200 ブロック加算部
5421 拡散系列生成器
6431 拡散系列生成器
7431 拡散系列生成器
11491 各シンボル位置系列生成部
11492 各シンボル位置毎系列
11493 検出シンボル生成部
11494 検出シンボル
11495 逆シンボル変換部
11471 シンボル候補生成部
11472 シンボル候補
11473 シンボル系列生成部
11474 シンボル系列
11475 シンボル検出情報生成部
11476 シンボル検出情報
114731 拡散系列生成器
3000 ブロック生成部
3001 ブロック
3002 加算ブロック
3010 画像の局所的複雑度作成部
3020 画像の局所的複雑度作成部
3100 ブロック分割部
3110 エッジ・テクスチャ成分値画像作成部
3111 エッジ・テクスチャ成分値画像
3200 ブロック加算部
3201 エッジ・テクスチャ成分値画像
3202 テクスチャ度指標
3210 エッジ・テクスチャ成分値画像作成部
3220 テクスチャ度指標作成部
3230 アップサンプラ
3400 画像処理装置
3401 エッジ・テクスチャ成分値画像
3402 テクスチャ度指標
3403 テクスチャ成分値画像
3410 エッジ・テクスチャ成分値画像作成部
3420 テクスチャ度指標作成部
3430 テクスチャ成分値画像作成部
3500 電子透かし埋込装置
3501 画像の局所的複雑度
3502 透かしパターン
3510 画像の局所的複雑度作成部
3520 透かしパターン作成部
3530 画像加算部
3600 電子透かし埋込装置
3601 ブロック
3602 適応透かしパターン
3604 基本透かしパターン
3605 電子透かし埋込済ブロック
3610 ブロック分割部
3620 画像の局所的複雑度作成部
3630 適応透かしパターン作成部
3640 基本透かしパターン作成部
3650 画像加算部

Claims (41)

  1. ディジタル画像に対して人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込方法において、
    前記ディジタル画像内に電子透かしを知覚されないように埋め込む際に、
    画像の局所的複雑度を求め、
    前記画像の局所的複雑度に応じて、前記画像のテクスチャ領域を、平坦領域や単純なエッジ部分より大きく変更して、埋め込み画像を取得することを特徴とする電子透かし埋込方法。
  2. 前記画像の中のテクスチャ領域に大きな値を持ち、前記平坦領域や単純なエッジ部分において、小さな値を持つような画像の局所的複雑度を作成する際に、
    入力画像と各画素と隣接画素との差分が、ある閾値以上の時に、インクリメントされるカウンタによって、エッジとテクスチャ領域を等価に測る請求項1記載の電子透かし埋込方法。
  3. 前記エッジと前記テクスチャ領域を等価に測って得られるエッジ・テクスチャ成分値画像を微小なブロックに細分し、
    細分されたブロック毎に該ブロック中のエッジ・テクスチャ成分値の総和を求め、
    前記総和を前記ブロックのテクスチャ度指標とする請求項2記載の電子透かし埋込方法。
  4. 前記エッジと前記テクスチャ領域を等価に測って得られるエッジ・テクスチャ成分値画像を微小なブロックに細分し、
    細分されたブロック毎に該ブロック中のエッジ・テクスチャ成分値の総和を求め、
    前記総和を予め定めた関数でマッピングした値をそのブロックのテクスチャ度指標とする請求項2記載の電子透かし埋込方法。
  5. 前記エッジ・テクスチャ成分値画像と前記テクスチャ度指標を用いて、前記エッジ・テクスチャ成分値を微小なブロックに分割し、
    分割されたブロック中の各エッジ・テクスチャ成分値に対応するテクスチャ度指標を乗算することにより、テクスチャ成分値画像を得る請求項2記載の電子透かし埋込方法。
  6. 前記エッジ・テクスチャ成分値画像と前記テクスチャ度指標を用いて、前記エッジ・テクスチャ成分値を微小なブロックに分割し、
    分割されたブロック中の各エッジ・テクスチャ成分値に対応するテクスチャ度指標を乗算することにより、テクスチャ成分値画像を得る請求項4記載の電子透かし埋込方法。
  7. 前記画像の局所的複雑度に応じて該画像を変更する際に、
    前記画像の局所的複雑度として、入力画像と各画素と隣接画素との差分が、ある閾値以上の時に、インクリメントされるカウンタの値に基づいて、エッジとテクスチャ領域を等価に測ることによりエッジ・テクスチャ成分値画像を取得し、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像を前記画像の局所的複雑度として用いる請求項1記載の電子透かし埋込方法。
  8. 前記画像の局所的複雑度に応じて、前記画像を変更する際に、
    前記画像の局所的複雑度として、前記エッジと前記テクスチャ領域を等価に測って得られるエッジ・テクスチャ成分値画像を微小なブロックに細分し、細分されたブロック毎に該ブロック中のエッジ・テクスチャ成分値の総和を求め、該総和を前記ブロックのテクスチャ度指標とし、
    前記テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを前記画像の局所的複雑度として用いる請求項1記載の電子透かし埋込方法。
  9. 前記画像の局所的複雑度に応じて、該画像を変更する際に、
    前記画像の局所的複雑度として、前記エッジと前記テクスチャ領域を等価に測って得られるエッジ・テクスチャ成分値画像を微小なブロックに細分し、細分されたブロック毎に該ブロック中のエッジ・テクスチャ成分値の総和を求め、該総和を予め定めた関数でマッピングした値をブロックのテクスチャ度指標とし、
    前記テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを前記画像の局所的複雑度として用いる請求項1記載の電子透かし埋込方法。
  10. 前記画像の局所的複雑度に応じて、該画像を変更する際に、
    前記画像の局所的複雑度として、前記エッジ・テクスチャ成分値画像と前記テクスチャ度指標を用いて、前記エッジ・テクスチャ成分値を微小なブロックに分割し、分割されたブロック中の各エッジ・テクスチャ成分値に対応するテクスチャ度指標を乗算することにより、テクスチャ成分値画像を取得し、
    前記テクスチャ成分値画像を前記画像の局所的複雑度として用いる請求項1記載の電子透かし埋込方法。
  11. ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込方法において、
    前記ディジタル画像内に別の電子透かしを知覚されないように埋め込む際に、
    ディジタル画像である入力画像から画像の局所的複雑度を生成し、
    埋め込みに必要な鍵情報を用いて電子透かしから透かしパターンを生成し、
    前記画像の局所的複雑度に応じて前記透かしパターンを前記入力画像に加算し、情報埋め込み済画像を生成することを特徴とする電子透かし埋込方法。
  12. 前記画像の局所的複雑度を生成する際に、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とする請求項11記載の電子透かし埋込方法。
  13. 前記画像の局所的複雑度を生成する際に、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とし、
    前記テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする請求項11記載の電子透かし埋込方法。
  14. 前記画像の局所的複雑度を生成する際に、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とし、
    前記テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とする請求項11記載の電子透かし埋込方法。
  15. ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込方法において、
    前記ディジタル画像内に別の電子透かしを知覚されないように埋め込む際に、
    ディジタル画像である入力画像を所定のサイズのブロックに細分し、画像の局所的複雑度を生成し、
    埋め込みに必要な鍵情報を用いて、電子透かしの基本となるパターンである基本透かしパターンを生成し、
    前記ブロックの直交変数係数の振幅値に応じて前記基本透かしパターンの対応する直交変換係数を強調した適応透かしパターンを生成し、
    前記基本パターンと前記透かしパターンを前記画像の局所的複雑度及び強度パラメータに応じて前記ブロックに加算し、情報埋め込み済画像を生成することを特徴とする電子透かし埋込方法。
  16. 前記画像の局所的複雑度を生成する際に、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とする請求項15記載の電子透かし埋込方法。
  17. 前記画像の局所的複雑度を生成する際に、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とし、
    前記テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする請求項15記載の電子透かし埋込方法。
  18. 前記エッジ・テクスチャ成分値画像から作成された前記テクスチャ度指標を所定の関数を用いてマッピングした値をテクスチャ度指標とする請求項17記載の電子透かし方法。
  19. 前記画像の局所的複雑度を生成する際に、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とし、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とし、
    前記テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とする請求項15記載の電子透かし埋込方法。
  20. ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込装置であって、
    入力するための入力画像を入力とし、画像の局所的複雑度を求める局所的複雑度作成手段と、
    前記電子透かしを表すパターンを、埋め込みに必要な鍵情報を用いて作成する透かしパターン作成手段と、
    前記入力画像に、前記透かしパターン作成手段で作成されたパターンと、前記画像の局所的複雑度を加算して、情報埋め込み済画像を生成する画像加算手段とを有することを特徴とする電子透かし埋込装置。
  21. 前記局所的複雑度作成手段は、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とする手段とを含む請求項20記載の電子透かし埋込装置。
  22. 前記局所的複雑度作成手段は、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とする手段と、
    前記テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする手段とを含む請求項20記載の電子透かし埋込装置。
  23. 前記局所的複雑度作成手段は、
    前記入力画像からエッジ・テクスチャ成分値画像を生成する手段と、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像からテクスチャ度指標を作成する手段と、
    前記テクスチャ度指標を予め定められた関数を用いてマッピングして、画像の局所的複雑度とする手段を有する請求項20記載の電子透かし埋込装置。
  24. 前記局所的複雑度作成手段は、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とする手段と、
    前記テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とする手段とを含む請求項20記載の電子透かし埋込装置。
  25. ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込装置であって、
    入力するための入力画像を入力とし、該入力画像を所定のサイズのブロックに細分するブロック分割手段と、
    埋め込みに用いる鍵情報と前記入力画像に埋め込む電子透かしから該電子透かしを表す基本となる基本透かしパターンを作成する基本透かしパターン生成手段と、
    前記ブロック分割手段で分割されたブロックの直交変換係数の振幅値に応じて前記基本透かしパターンの対応する直交変換係数を強調した適応的パターンを作成する適応透かしパターン作成手段と、
    前記ブロックから画像の局所的複雑度を求める局所的複雑度作成手段と、
    前記ブロック毎に前記基本透かしパターンと前記適応透かしパターンを、前記画像の局所的複雑度及び埋め込みの強さを表す強度パラメータに応じて、前記ブロクに加算して、情報埋め込み済画像を生成する加算手段とを有することを特徴とする電子透かし埋込装置。
  26. 前記局所的複雑度作成手段は、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とする手段とを含む請求項25記載の電子透かし埋込装置。
  27. 前記局所的複雑度作成手段は、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とする手段と、
    前記テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする手段とを含む請求項25記載の電子透かし埋込装置。
  28. 前記局所的複雑度作成手段は、
    前記入力画像からエッジ・テクスチャ成分値画像を生成する手段と、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像からテクスチャ度指標を作成する手段と、
    前記テクスチャ度指標を予め定められた関数を用いてマッピングして、画像の局所的複雑度とする手段を有する請求項25記載の電子透かし埋込装置。
  29. 前記局所的複雑度作成手段は、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とする手段と、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とする手段と、
    前記テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とする手段とを含む請求項25記載の電子透かし埋込装置。
  30. 前記電子透かし埋込装置は、
    集積回路により構成される請求項20記載の電子透かし埋込装置。
  31. 前記電子透かし埋込装置は、
    集積回路により構成される請求項25記載の電子透かし埋込装置。
  32. ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体であって、
    入力するための入力画像から画像の局所的複雑度を求める局所的複雑度作成プロセスと、
    前記電子透かしを表すパターンを作成する透かしパターン作成プロセスと、
    前記入力画像に、前記透かしパターン作成プロセスで作成されたパターンと、前記画像の局所的複雑度を加算して、情報埋め込み済画像を生成する画像加算プロセスとを有することを特徴とする電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
  33. 前記局所的複雑度作成プロセスは、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とするプロセスとを含む請求項32記載の電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
  34. 前記局所的複雑度作成プロセスは、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とするプロセスと、
    前記テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする
    プロセスとを含む請求項32記載の電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
  35. 前記局所的複雑度作成プロセスは、
    前記入力画像からエッジ・テクスチャ成分値画像を生成するプロセスと、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像からテクスチャ度指標を作成するプロセスと、
    前記テクスチャ度指標を予め定められた関数を用いてマッピングして、画像の局所的複雑度とするプロセスを有する請求項32記載の電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
  36. 前記局所的複雑度作成プロセスは、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とするプロセスと、
    前記テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とするプロセスとを含む請求項32記載の電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
  37. ディジタル画像に対して、人間の知覚に感知されないように電子透かしを埋め込む電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体であって、
    入力するための入力画像を入力とし、該入力画像を所定のサイズのブロックに細分するブロック分割プロセスと、
    埋め込みに用いる鍵情報と前記入力画像に埋め込む電子透かしから該電子透かしを表す基本となる基本透かしパターンを作成する基本透かしパターン生成プロセスと、
    前記ブロック分割プロセスで分割されたブロックの直交変換係数の振幅値に応じて前記基本透かしパターンの対応する直交変換係数を強調した適応的パターンを作成する適応透かしパターン作成プロセスと、
    前記ブロックから画像の局所的複雑度を求める局所的複雑度作成プロセスと、
    前記ブロック毎に前記基本透かしパターンと前記適応透かしパターンを、前記画像の局所的複雑度及び埋め込みの強さを表す強度パラメータに応じて、前記ブロクに加算して、情報埋め込み済画像を生成する加算プロセスとを有することを特徴とする電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
  38. 前記局所的複雑度作成プロセスは、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像を画像の局所的複雑度とするプロセスとを含む請求項37記載の電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
  39. 前記局所的複雑度作成プロセスは、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とするプロセスと、
    前記テクスチャ度指標をアップサンプルしたものを画像の局所複雑度とする
    プロセスとを含む請求項37記載の電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
  40. 前記局所的複雑度作成プロセスは、
    前記入力画像からエッジ・テクスチャ成分値画像を生成するプロセスと、
    前記エッジ・テクスチャ成分値画像からテクスチャ度指標を作成するプロセスと、
    前記テクスチャ度指標を予め定められた関数を用いてマッピングして、画像の局所的複雑度とするプロセスを有する請求項37記載の電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
  41. 前記局所的複雑度作成プロセスは、
    前記入力画像の各画素と隣接画素との差が、予め指定された閾値より大きい場合に差分カウンタをインクリメントし、隣接画素についての処理が終了した時の差分カウンタの値をエッジ・テクスチャ成分値画像とするプロセスと、
    前記エッジ・テクスチャ成分画像をブロックに細分し、該ブロックのエッジ・テクスチャ成分値の総和をとり、当該ブロックのテクスチャ度指標とするプロセスと、
    前記テクスチャ度指標を当該ブロック毎のエッジ・テクスチャ成分画像に乗算し、テクスチャ成分値画像を取得し、画像の局所的複雑度とするプロセスとを含む請求項37記載の電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体。
JP2002144947A 1999-01-25 2002-05-20 電子透かし埋込方法及び装置及び電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体 Expired - Lifetime JP3654263B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002144947A JP3654263B2 (ja) 1999-01-25 2002-05-20 電子透かし埋込方法及び装置及び電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-16219 1999-01-25
JP1621999 1999-01-25
JP1621899 1999-01-25
JP11-16218 1999-01-25
JP2002144947A JP3654263B2 (ja) 1999-01-25 2002-05-20 電子透かし埋込方法及び装置及び電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11303185A Division JP2000287073A (ja) 1999-01-25 1999-10-25 電子透かし埋込方法及び電子透かし検出方法及び電子透かし埋込装置、及び電子透かし検出装置、及び電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体、及び電子透かし検出プログラムを格納した記憶媒体、及び電子透かしシステム及び集積回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003078756A JP2003078756A (ja) 2003-03-14
JP3654263B2 true JP3654263B2 (ja) 2005-06-02

Family

ID=27281297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002144947A Expired - Lifetime JP3654263B2 (ja) 1999-01-25 2002-05-20 電子透かし埋込方法及び装置及び電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3654263B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113012021A (zh) * 2021-05-24 2021-06-22 腾讯科技(深圳)有限公司 一种图像加密及解密方法、计算机及可读存储介质
US20210203994A1 (en) * 2015-06-12 2021-07-01 Shaoher Pan Encoding data in a source image with watermark image codes

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2410726B1 (en) 2004-02-02 2014-12-03 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Digital watermark detection apparatus, method and program
JP4260781B2 (ja) 2005-06-30 2009-04-30 富士通株式会社 情報埋め込み装置、情報埋め込み方法および情報埋め込みプログラム
JP5002524B2 (ja) 2008-04-25 2012-08-15 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム
JP6311557B2 (ja) * 2014-09-26 2018-04-18 大日本印刷株式会社 透かし埋め込みの強度設定方法及びコンピュータプログラム
CN112700363B (zh) * 2021-01-08 2023-05-02 北京大学 一种基于区域选择的自适应可视水印嵌入方法和装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210203994A1 (en) * 2015-06-12 2021-07-01 Shaoher Pan Encoding data in a source image with watermark image codes
CN113012021A (zh) * 2021-05-24 2021-06-22 腾讯科技(深圳)有限公司 一种图像加密及解密方法、计算机及可读存储介质
CN113012021B (zh) * 2021-05-24 2021-09-17 腾讯科技(深圳)有限公司 一种图像加密及解密方法、计算机及可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003078756A (ja) 2003-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6707930B2 (en) Method and arrangement for embedding a watermark in an information signal
US7164778B1 (en) Digital watermark embedding method, digital watermark embedding apparatus, and storage medium storing a digital watermark embedding program
US6788821B2 (en) Digital information embedding/extracting apparatus and method, and medium including a program for executing the method recorded thereon
US6693965B1 (en) Apparatus for and method of embedding and extracting digital information, and medium having program for carrying out the method recorded thereon
JP3156667B2 (ja) 電子透かし挿入システム、電子透かし特性表作成装置
Eggers et al. Quantization effects on digital watermarks
Parthasarathy et al. An improved method of content based image watermarking
Cui et al. Adaptive multiwavelet-based watermarking through JPW masking
Fakhari et al. Protecting patient privacy from unauthorized release of medical images using a bio-inspired wavelet-based watermarking approach
JP2002142094A (ja) 電子透かし埋込装置、電子透かし検出装置、電子透かし埋込方法、電子透かし検出方法及び記録媒体
US7283643B2 (en) Determination of a segmentation of a digital signal for inserting watermarking signals and the associated insertion
Behnia et al. Watermarking based on discrete wavelet transform and q-deformed chaotic map
Awrangjeb et al. Reversible watermarking using a perceptual model
JP3654263B2 (ja) 電子透かし埋込方法及び装置及び電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体
CN111127291A (zh) 基于空频域jnd转换的图像水印嵌入、提取方法及系统
JP2000332988A (ja) デジタル情報埋込み・抽出装置および方法並びに当該方法を実行するためのプログラムを記録した媒体
Altun et al. Optimal spread spectrum watermark embedding via a multistep feasibility formulation
Altun et al. A set theoretic framework for watermarking and its application to semifragile tamper detection
JP2000287073A (ja) 電子透かし埋込方法及び電子透かし検出方法及び電子透かし埋込装置、及び電子透かし検出装置、及び電子透かし埋込プログラムを格納した記憶媒体、及び電子透かし検出プログラムを格納した記憶媒体、及び電子透かしシステム及び集積回路
Motwani et al. Wavelet based fuzzy perceptual mask for images
JP4271018B2 (ja) 電子透かし埋め込み方法、電子透かし検出方法及び装置並びにプログラム
JP3942775B2 (ja) 直交変換係数の合成を利用した電子透かし
Keerthika et al. Secured Hybrid Prediction Based Reversible Watermarking For Medical Images
Bo et al. Evaluation of the image degradation for a typical watermarking algorithm in the block-DCT domain
KR100505359B1 (ko) 이산코사인변환의 선형성을 이용한 워터마크 삽입 및 검출방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3654263

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080311

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term