JP2000332988A - デジタル情報埋込み・抽出装置および方法並びに当該方法を実行するためのプログラムを記録した媒体 - Google Patents

デジタル情報埋込み・抽出装置および方法並びに当該方法を実行するためのプログラムを記録した媒体

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JP2000332988A
JP2000332988A JP11138914A JP13891499A JP2000332988A JP 2000332988 A JP2000332988 A JP 2000332988A JP 11138914 A JP11138914 A JP 11138914A JP 13891499 A JP13891499 A JP 13891499A JP 2000332988 A JP2000332988 A JP 2000332988A
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JP11138914A
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English (en)
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Takashi Inoue
尚 井上
Takuji Katsura
卓史 桂
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋込みによる画質劣化が少なく、既存のMP
EG/JPEG圧縮との親和性が高いデジタル情報埋込
み・抽出装置および方法を提供する。 【解決手段】 ブロック分割部11は、画像信号71を
所定サイズに従って複数のブロックに分割する。周波数
変換部12は、各ブロックを周波数変換して周波数係数
を各々算出する。係数算出部13は、各ブロック毎に特
定の周波数係数列Caを選択し、各々の絶対平均値Mと
エネルギーSを計算する。量子化部14は、Sが所定の
しきい値K以上であれば、所定の量子化ステップサイズ
Qを用いてMを線形量子化し量子化値qを算出する。信
号置換部15は、qと埋込むデジタル情報の値に基づい
て、qを値q’へ置換する。係数修正部16は、q’を
Qを用いて逆線形量子化して平均値M’を求め、M’と
Mとの差DMを算出してCaを修正する。周波数逆変換
部17は、周波数逆変換により画像信号72を再構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル情報埋込
み・抽出装置および方法並びに当該方法を実行するため
のプログラムを記録した媒体に関し、より特定的には、
デジタルデータの著作権保護のため、画像信号に著作権
情報などのデジタルデータ(以下、デジタル情報と称す
る)を埋込み、そして、抽出するデジタル情報埋込み・
抽出装置および方法並びに当該方法を実行するためのプ
ログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットを利用した情報の
提供が盛んになっている。特にWWW(World W
ide Web)は、画像や音声などを統合した情報送
受信サービスとして頻繁に利用されている。しかしなが
ら、インターネットのネットワーク上に公開された画像
などのデジタル情報は、不特定多数の利用者が容易にコ
ピーすることができる。このため、第三者が著作権を有
する画像を当該著作権者に無断で不正コピーを行って、
2次的利用をするなどの問題が起こっている。また、画
像ベースのコンテンツを用いたインターネット上でのビ
ジネスの展開においても不正コピーへの対策が問題とな
っており、画像信号の著作権を保護する技術の確立が求
められている。
【0003】従来、その対策の1つとして知られている
ものに電子透かし技術がある。電子透かしとは、画像デ
ータ内部に人間には知覚できないような形でデジタル情
報を埋込む技術である。従来の電子透かし技術として、
例えば、中村、小川、高嶋著「デジタル画像の著作権保
護のための周波数領域における電子透かし方式」(暗号
と情報セキュリティシンポジウム、SCIS’97−2
6A、1997年1月)に記載されている離散コサイン
変換(DCT)を用いた電子透かし技術(以下、中村ら
の技術という)がある。以下、この中村らの技術につい
て、簡単に説明する。
【0004】中村らの技術では、埋込みに際して、ま
ず、デジタル画像信号を8×8画素のブロックに分割
し、各ブロックをDCT演算して周波数変換を行う(す
なわち、周波数係数を求める)。次に、直流成分の周波
数係数(DC係数)を除く低域成分の周波数係数からラ
ンダムに1つの周波数係数Cを取り出し、下記式(1)
に示すように、量子化ステップサイズhを用いて周波数
係数Cを再量子化して量子化値qを求める。なお、関数
int[x]は、xの線形量子化を表す。 q = int[C/h]×h ‥‥(1)
【0005】ここで、中村らの技術では、周波数係数C
に最も近い整数値を選び、ブロックに埋込むデジタル情
報のビットbが「0」ならば下記式(2)に基づいて、
ブロックに埋込むデジタル情報のビットbが「1」なら
ば下記式(3)に基づいて、周波数係数Cの値を修正す
る。なお、tは、最近傍を選択するための自然数であ
る。 C ← q+ht+q/4 ‥‥(2) C ← q+ht+3q/4 ‥‥(3)
【0006】一方、中村らの技術では、抽出に際して、
まずデジタル情報を埋込んだ周波数係数Cを取り出し、
次にそれを量子化ステップサイズhを用いて、上記式
(1)により再量子化して量子化値qを求める。そし
て、量子化値qと周波数係数Cとの差分p(=C−q)
を求めて、下記式(4)および式(5)の判定を行い、
埋込まれたデジタル情報のビットbの値を抽出する。 0 ≦ p < h/2 → b=0 ‥‥(4) h/2 ≦ p < h → b=1 ‥‥(5)
【0007】このように、上記中村らの技術では、乱数
系列を用いてDC係数を除く低域成分の周波数係数Cの
埋込み位置を秘匿するとともに、パラメータhによる再
量子化という誤差成分を導入することによって、第三者
には埋込んだデジタル情報が解読されにくい秘匿性を有
する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記中
村らの技術では、すべてのブロックにデジタル情報を埋
込むことを行っているために、デジタル画像信号の平坦
な部分に対応するブロックで画質劣化が生じてしまう。
また、低域成分の1つの周波数係数Cにしか埋込みを行
わないため、第三者による不正利用のための攻撃(例え
ば、画像圧縮など)に対して、埋込んだデジタル情報が
消失してしまう恐れがある。
【0009】それ故、本発明の目的は、直流成分を除く
低域成分の周波数係数のうち、複数の周波数係数の平均
値を用いてデジタル情報を埋込み、しかも、復号時の画
質劣化を少なくするために、画像信号の詳細部分に対応
するブロックにデジタル情報を埋込むと共に、第三者に
よる不正利用のための攻撃に対しても、埋込んだデジタ
ル情報が消失しないで残存する(一般に、このことを耐
性があると言う)デジタル情報の埋込み・抽出装置およ
び方法並びに当該方法を実行するためのプログラムを記
録した媒体を提供することである。さらに、本発明の他
の目的は、既存の画像圧縮符号化であるMPEG(Movi
ngPicture Experts Group)/JPEG(Joint Photogr
aphic Experts Group)との親和性が高い電子透かしシ
ステムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、デジタル画像信号内に固有のデジタル情報を埋
込むデジタル情報埋込み装置であって、デジタル画像信
号を予め定めた複数の画素から構成される複数のブロッ
クに分割するブロック分割手段と、分割されたブロック
を周波数変換して周波数係数を算出する周波数変換手段
と、算出した周波数係数のうち、特定の周波数係数列を
選択し、当該周波数係数列の絶対平均値Mとエネルギー
とを求める係数算出手段と、エネルギーが予め定めたし
きい値以上である周波数係数列に対し、予め定めた量子
化ステップサイズQ(Qは、1以上の整数)を用いて、
求められた絶対平均値Mを線形量子化して量子化値を算
出する量子化手段と、量子化値とデジタル情報の値とに
基づいて、当該量子化値を所定の値に置換する信号置換
手段と、置換した量子化値を量子化ステップサイズQを
用いて逆線形量子化して平均値M’を算出し、当該平均
値M’と絶対平均値Mとの差DM(=M’−M)を用い
て、周波数係数列を修正する係数修正手段と、修正され
た後の複数のブロックを周波数逆変換して、デジタル情
報を埋込んだデジタル画像信号を再構成する周波数逆変
換手段とを備える。
【0011】上記のように、第1の発明によれば、周波
数係数列のエネルギーを判断してデジタル情報を埋込
む。これにより、復号時の画質劣化を少なくでき、第三
者による不正利用のための攻撃に対して、埋込んだデジ
タル情報の消失を防ぐことができる。
【0012】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、エネルギーが予め定めたしきい値未満、か
つ、予め定めた下限値以上の範囲内である周波数係数列
に対し、予め定めた値L(Lは、1以下の実数)を乗算
する係数乗算手段をさらに備える。
【0013】上記のように、第2の発明によれば、第1
の発明において、エネルギーが予め定めたしきい値に近
い場合のみ、当該周波数係数列をある予め定めた値Lで
乗算することで、第三者による不正利用のための攻撃に
対して、しきい値以上であるか否かを判断する場合の誤
検出/検出もれを防ぐことができる。従って、埋込んだ
デジタル情報をより正確に取り出すことができる。
【0014】第3の発明は、第1および第2の発明に従
属する発明であって、信号置換手段は、量子化値を、当
該量子化値が偶数かつデジタル情報のビットが論理値1
(または0)の場合は、値(M/Q)に最も近い奇数の
値に、当該量子化値が奇数かつデジタル情報のビットが
論理値0(または1)の場合は、値(M/Q)に最も近
い偶数の値に置換することを特徴とする。
【0015】上記のように、第3の発明によれば、第1
および第2の発明において、デジタル情報のビットの論
理値に基づいて、量子化値を値(M/Q)に最も近い奇
数か偶数の値に置換することで、抽出時の画像劣化への
影響を少なくでき、埋込んだデジタル情報の第三者によ
る検知がしにくくなる。
【0016】第4の発明は、第1〜第3の発明に従属す
る発明であって、ブロック分割手段は、8×8画素のブ
ロックに分割することを特徴とする。
【0017】第5の発明は、第1〜第3の発明に従属す
る発明であって、周波数変換手段は、離散コサイン変換
(DCT)による周波数変換を行うことを特徴とする。
【0018】上記のように、第4および第5の発明によ
れば、それぞれ第1〜第3の発明において、MPEG/
JPEGで用いられている8×8画素のDCT演算を行
うので、既存の画像圧縮符号化との親和性がよい。
【0019】第6の発明は、第1〜第3の発明に従属す
る発明であって、係数算出手段は、直流成分を除く低域
成分の周波数係数列を選択することを特徴とする。
【0020】上記のように、第6の発明によれば、第1
〜第3の発明において、直流成分に近隣した低域成分の
周波数係数列にデジタル情報を埋込むので、不正利用者
の攻撃に対する影響を受けることなく、より正確にデジ
タル情報を取り出すことができる。
【0021】第7の発明は、第1〜第3の発明に従属す
る発明であって、係数算出手段は、エネルギーとして、
周波数係数列の振幅絶対値の総和あるいは平均、周波数
係数列の2乗の総和あるいは平均、または、周波数係数
列の分散のいずれかを計算することを特徴とする。
【0022】上記のように、第7の発明は、第1〜第3
の発明における係数算出手段が行う典型的なエネルギー
の算出方式を特定したものである。
【0023】第8の発明は、第1〜第3の発明に従属す
る発明であって、しきい値の大きさが、量子化ステップ
サイズQと等しいか、または、2倍以上であることを特
徴とする。
【0024】上記のように、第8の発明によれば、第1
〜第3の発明において、しきい値と量子化ステップサイ
ズQの値を制御することによって、より正確にデジタル
情報を取り出すことができる。
【0025】第9の発明は、第1〜第3の発明に従属す
る発明であって、係数修正手段は、量子化値がしきい値
を量子化ステップサイズQで除算した値と等しい場合
は、差DMの値に予め定めた設定値を加算することを特
徴とする。
【0026】上記のように、第9の発明によれば、第1
〜第3の発明において、差DMの値を操作することによ
り、復号時の画質劣化を少なくできる。さらに、第三者
による不正利用のための攻撃に対して、しきい値以上で
あるか否かを判断する場合の誤検出/検出もれを防ぐこ
とができる。従って、埋込んだデジタル情報をより正確
に取り出すことができる。
【0027】第10の発明は、第1〜第3の発明に従属
する発明であって、係数修正手段は、差DMが負符号、
かつ、周波数係数の絶対値が当該差DMの絶対値より小
さい場合は、当該周波数係数を零に修正することを特徴
とする。
【0028】上記のように、第10の発明によれば、第
1〜第3の発明において、差DMの絶対値よりも周波数
係数の絶対値が小さい場合は、周波数係数の絶対値を小
さくなるように修正できないため、当該周波数係数を零
にする。これにより、複数の周波数係数の絶対平均値M
を用いてデジタル情報を埋込む際の誤差を小さくできる
ため、より正確にデジタル情報を取り出すことができ
る。
【0029】第11の発明は、特定の装置によって、デ
ジタル画像信号をブロック分割し周波数変換した特定の
周波数係数列に埋込まれた固有のデジタル情報を、抽出
するデジタル情報抽出装置であって、特定の装置が出力
するデジタル画像信号を入力し、特定の装置が行ったブ
ロック分割に準じて、当該デジタル画像信号を予め定め
た複数の画素から構成される複数のブロックに分割する
ブロック分割手段と、特定の装置が行った周波数変換に
準じて、分割されたブロックを周波数変換して周波数係
数を算出する周波数変換手段と、算出した周波数係数の
うち、特定の周波数係数列を選択し、特定の装置が行っ
た算出手法に準じて、当該周波数係数列の絶対値平均M
とエネルギーとを求める係数算出手段と、エネルギーが
予め定めたしきい値以上である周波数係数列に対し、特
定の装置で用いた量子化ステップサイズQを用いて、絶
対平均値Mを線形量子化して量子化値を算出する量子化
手段と、量子化値が偶数か奇数かを判定し、当該判定の
結果に基づいて埋込まれたデジタル情報を抽出する情報
抽出手段とを備える。
【0030】上記のように、第11の発明によれば、特
定の周波数係数の絶対平均値Mを抽出し、予め定めた方
法で周波数係数の絶対平均値Mの量子化値を算出した結
果により、埋込んだデジタル情報の論理値を判断する。
従って、不正利用者の攻撃に対する影響を受けることな
く、正確なデジタル情報を取り出すことができる。
【0031】第12の発明は、デジタル画像信号内に固
有のデジタル情報を埋込むデジタル情報埋込み方法であ
って、デジタル画像信号を予め定めた複数の画素から構
成される複数のブロックに分割するステップと、分割さ
れたブロックを周波数変換して周波数係数を算出するス
テップと、算出した周波数係数のうち、特定の周波数係
数列を選択し、当該周波数係数列の絶対平均値Mとエネ
ルギーとを求めるステップと、エネルギーが予め定めた
しきい値以上である周波数係数列に対し、予め定めた量
子化ステップサイズQ(Qは、1以上の整数)を用い
て、求められた絶対平均値Mを線形量子化して量子化値
を算出するステップと、量子化値とデジタル情報の値と
に基づいて、当該量子化値を所定の値に置換するステッ
プと、置換した量子化値を量子化ステップサイズQを用
いて逆線形量子化して平均値M’を算出し、当該平均値
M’と絶対平均値Mとの差DM(=M’−M)を用い
て、周波数係数列を修正するステップと、修正された後
の複数のブロックを周波数逆変換して、デジタル情報を
埋込んだデジタル画像信号を再構成するステップとを備
える。
【0032】上記のように、第12の発明によれば、周
波数係数列のエネルギーを判断してデジタル情報を埋込
む。これにより、復号時の画質劣化を少なくでき、第三
者による不正利用のための攻撃に対して、埋込んだデジ
タル情報の消失を防ぐことができる。
【0033】第13の発明は、第12の発明に従属する
発明であって、エネルギーが予め定めたしきい値未満、
かつ、予め定めた下限値以上の範囲内である周波数係数
列に対し、予め定めた値L(Lは、1以下の実数)を乗
算するステップをさらに備える。
【0034】上記のように、第13の発明によれば、第
12の発明において、エネルギーが予め定めたしきい値
に近い場合のみ、当該周波数係数列をある予め定めた値
Lで乗算することで、第三者による不正利用のための攻
撃に対して、しきい値以上であるか否かを判断する場合
の誤検出/検出もれを防ぐことができる。従って、埋込
んだデジタル情報をより正確に取り出すことができる。
【0035】第14の発明は、第12および第13の発
明に従属する発明であって、置換するステップは、量子
化値を、当該量子化値が偶数かつデジタル情報のビット
が論理値1(または0)の場合は、値(M/Q)に最も
近い奇数の値に、当該量子化値が奇数かつデジタル情報
のビットが論理値0(または1)の場合は、値(M/
Q)に最も近い偶数の値に置換することを特徴とする。
【0036】上記のように、第14の発明によれば、第
12および第13の発明において、デジタル情報のビッ
トの論理値に基づいて、量子化値を値(M/Q)に最も
近い奇数か偶数の値に置換することで、抽出時の画像劣
化への影響を少なくでき、埋込んだデジタル情報の第三
者による検知がしにくくなる。
【0037】第15の発明は、第12〜第14の発明に
従属する発明であって、分割するステップは、8×8画
素のブロックに分割することを特徴とする。
【0038】第16の発明は、第12〜第14の発明に
従属する発明であって、周波数係数を算出するステップ
は、離散コサイン変換(DCT)による周波数変換を行
うことを特徴とする。
【0039】上記のように、第15および第16の発明
によれば、それぞれ第12〜第14の発明において、M
PEG/JPEGで用いられている8×8画素のDCT
演算を行うので、既存の画像圧縮符号化との親和性がよ
い。
【0040】第17の発明は、第12〜第14の発明に
従属する発明であって、求めるステップは、直流成分を
除く低域成分の周波数係数列を選択することを特徴とす
る。
【0041】上記のように、第17の発明によれば、第
12〜第14の発明において、直流成分に近隣した低域
成分の周波数係数列にデジタル情報を埋込むので、不正
利用者の攻撃に対する影響を受けることなく、より正確
にデジタル情報を取り出すことができる。
【0042】第18の発明は、第12〜第14の発明に
従属する発明であって、計算するステップは、エネルギ
ーとして、周波数係数列の振幅絶対値の総和あるいは平
均、周波数係数列の2乗の総和あるいは平均、または、
周波数係数列の分散のいずれかを計算することを特徴と
する。
【0043】上記のように、第18の発明は、第12〜
第14の発明における係数算出手段が行う典型的なエネ
ルギーの算出方式を特定したものである。
【0044】第19の発明は、第12〜第14の発明に
従属する発明であって、しきい値の大きさが、量子化ス
テップサイズQと等しいか、または、2倍以上であるこ
とを特徴とする。
【0045】上記のように、第19の発明によれば、第
12〜第14の発明において、しきい値と量子化ステッ
プサイズQの値を制御することによって、より正確にデ
ジタル情報を取り出すことができる。
【0046】第20の発明は、第12〜第14の発明に
従属する発明であって、修正するステップは、量子化値
がしきい値を量子化ステップサイズQで除算した値と等
しい場合は、差DMの値に予め定めた設定値を加算する
ことを特徴とする。
【0047】上記のように、第20の発明によれば、第
12〜第14の発明において、差DMの値を操作するこ
とにより、復号時の画質劣化を少なくできる。さらに、
第三者による不正利用のための攻撃に対して、しきい値
以上であるか否かを判断する場合の誤検出/検出もれを
防ぐことができる。従って、埋込んだデジタル情報をよ
り正確に取り出すことができる。
【0048】第21の発明は、第12〜第14の発明に
従属する発明であって、修正するステップは、差DMが
負符号、かつ、周波数係数の絶対値が当該差DMの絶対
値より小さい場合は、当該周波数係数を零に修正するこ
とを特徴とする。
【0049】上記のように、第21の発明によれば、第
12〜第14の発明において、差DMの絶対値よりも周
波数係数の絶対値が小さい場合は、周波数係数の絶対値
を小さくなるように修正できないため、当該周波数係数
を零にする。これにより、複数の周波数係数の絶対平均
値Mを用いてデジタル情報を埋込む際の誤差を小さくで
きるため、より正確にデジタル情報を取り出すことがで
きる。
【0050】第22の発明は、特定の装置によって、デ
ジタル画像信号をブロック分割し周波数変換した特定の
周波数係数列に埋込まれた固有のデジタル情報を、抽出
するデジタル情報抽出方法であって、特定の装置が出力
するデジタル画像信号を入力し、特定の装置が行ったブ
ロック分割に準じて、当該デジタル画像信号を予め定め
た複数の画素から構成される複数のブロックに分割する
ステップと、特定の装置が行った周波数変換に準じて、
分割されたブロックを周波数変換して周波数係数を算出
するステップと、算出した周波数係数のうち、特定の周
波数係数列を選択し、特定の装置が行った算出手法に準
じて、当該周波数係数列の絶対平均値Mとエネルギーと
を求めるステップと、エネルギーが予め定めたしきい値
以上である周波数係数列に対し、特定の装置で用いた量
子化ステップサイズQを用いて、絶対平均値Mを線形量
子化して量子化値を算出するステップと、量子化値が偶
数か奇数かを判定し、当該判定の結果に基づいて埋込ま
れたデジタル情報を抽出するステップとを備える。
【0051】上記のように、第22の発明によれば、特
定の周波数係数の絶対平均値Mを抽出し、予め定めた方
法で周波数係数の絶対平均値Mの量子化値を算出した結
果により、埋込んだデジタル情報の論理値を判断する。
従って、不正利用者の攻撃に対する影響を受けることな
く、正確なデジタル情報を取り出すことができる。
【0052】第23の発明は、コンピュータ装置におい
て実行されるプログラムを記録した記録媒体であって、
デジタル画像信号を予め定めた複数の画素から構成され
る複数のブロックに分割するステップと、分割されたブ
ロックを周波数変換して周波数係数を算出するステップ
と、算出した周波数係数のうち、特定の周波数係数列を
選択し、当該周波数係数列の絶対値平均Mとエネルギー
とを求めるステップと、エネルギーが予め定めたしきい
値以上である周波数係数列に対し、予め定めた量子化ス
テップサイズQ(Qは、1以上の整数)を用いて、求め
られた平均値Mを線形量子化して量子化値を算出するス
テップと、量子化値とデジタル情報の値とに基づいて、
当該量子化値を所定の値に置換するステップと、置換し
た量子化値を量子化ステップサイズQを用いて逆線形量
子化して平均値M’を算出し、当該平均値M’と平均値
Mとの差DM(=M’−M)を用いて、低域成分の周波
数係数列を修正するステップと、修正された後の複数の
ブロックを周波数逆変換して、デジタル情報を埋込んだ
デジタル画像信号を再構成するステップとを含む動作環
境を、コンピュータ装置上で実現するプログラムを記録
している。
【0053】第24の発明は、第23の発明に従属する
発明であって、エネルギーが予め定めたしきい値未満、
かつ、予め定めた下限値以上の範囲内である周波数係数
列に対し、予め定めた値L(Lは、1以下の実数)を乗
算するステップをさらに備える。
【0054】第25の発明は、第23および第24の発
明に従属する発明であって、置換するステップは、量子
化値を、当該量子化値が偶数かつデジタル情報のビット
が論理値1(または0)の場合は、値(M/Q)に最も
近い奇数の値に、当該量子化値が奇数かつデジタル情報
のビットが論理値0(または1)の場合は、値(M/
Q)に最も近い偶数の値に置換することを特徴とする。
【0055】第26の発明は、第23〜第25の発明に
従属する発明であって、分割するステップは、8×8画
素のブロックに分割することを特徴とする。
【0056】第27の発明は、第23〜第25の発明に
従属する発明であって、周波数係数を算出するステップ
は、離散コサイン変換(DCT)による周波数変換を行
うことを特徴とする。
【0057】第28の発明は、第23〜第25の発明に
従属する発明であって、求めるステップは、直流成分を
除く低域成分の周波数係数列を選択することを特徴とす
る。
【0058】第29の発明は、第23〜第25の発明に
従属する発明であって、計算するステップは、エネルギ
ーとして、周波数係数列の振幅絶対値の総和あるいは平
均、周波数係数列の2乗の総和あるいは平均、または、
周波数係数列の分散のいずれかを計算することを特徴と
する。
【0059】第30の発明は、第23〜第25の発明に
従属する発明であって、しきい値の大きさが、量子化ス
テップサイズQと等しいか、または、2倍以上であるこ
とを特徴とする。
【0060】第31の発明は、第23〜第25の発明に
従属する発明であって、修正するステップは、量子化値
がしきい値を量子化ステップサイズQで除算した値と等
しい場合は、差DMの値に予め定めた設定値を加算する
ことを特徴とする。
【0061】第32の発明は、第23〜第25の発明に
従属する発明であって、修正するステップは、差DMが
負符号、かつ、周波数係数の絶対値が当該差DMの絶対
値より小さい場合は、当該周波数係数を零に修正するこ
とを特徴とする。
【0062】第33の発明は、コンピュータ装置におい
て実行されるプログラムを記録した記録媒体であって、
特定の装置によって、デジタル画像信号をブロック分割
し周波数変換した特定の周波数係数列に埋込まれた固有
のデジタル情報に対し、当該特定の装置が出力する再構
成したデジタル画像信号を入力し、当該特定の装置が行
った当該ブロック分割に準じて、予め定めた複数の画素
から構成される複数のブロックに分割するステップと、
特定の装置が行った周波数変換に準じて、分割されたブ
ロックを周波数変換して周波数係数を算出するステップ
と、算出した周波数係数のうち、特定の周波数係数列を
選択し、特定の装置が行った算出手法に準じて、当該周
波数係数列の絶対平均値Mとエネルギーとを求めるステ
ップと、エネルギーが予め定めたしきい値以上である周
波数係数列に対し、特定の装置で用いた量子化ステップ
サイズQを用いて、絶対平均値Mを線形量子化して量子
化値を算出するステップと、量子化値が偶数か奇数かを
判定し、当該判定の結果に基づいて埋込まれたデジタル
情報を抽出するステップとを含む動作環境を、コンピュ
ータ装置上で実現するプログラムを記録している。
【0063】上記のように、第23〜第33の発明は、
第12〜第22の発明のデジタル情報埋込み・抽出方法
を実行するプログラムを記録した記録媒体である。これ
は、既存の装置に対し、第12〜第22の発明のデジタ
ル情報埋込み・抽出方法を、ソフトウェアの形態で供給
することに対応させたものである。
【0064】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態に係るデジタル情報埋込み装置の構
成を示すブロック図である。図1において、第1の実施
形態に係るデジタル情報埋込み装置1Aは、ブロック分
割部11と、周波数変換部12と、係数算出部13と、
量子化部14と、信号置換部15と、係数修正部16
と、周波数逆変換部17と備える。
【0065】ブロック分割部11は、デジタル化された
画像信号71を入力し、予め定めたブロックサイズに従
って複数のブロックに分割する。周波数変換部12は、
ブロック分割部11が分割したブロックごとに周波数変
換を行うことで、周波数係数Cをそれぞれ算出する。係
数算出部13は、周波数変換部12で得られた周波数係
数Cのうち特定の周波数係数Cを複数選択し、選択した
周波数係数Cの絶対値の平均値(以下、絶対平均値とい
う)MとエネルギーSとを計算する。量子化部14は、
係数算出部13で求めたエネルギーSが予め定めたしき
い値K以上である場合にのみ、予め定めた量子化ステッ
プサイズQを用いて、求めた絶対平均値Mを線形量子化
して量子化値qを算出する。信号置換部15は、量子化
値qと埋込むデジタル情報の値とに基づいて、当該量子
化値qを値(q−1)または値(q+1)に置換して出
力するか、そのままの値qを出力する。係数修正部16
は、信号置換部15が出力する量子化値(q−1),
(q+1)またはqを、量子化ステップサイズQを用い
て逆線形量子化することで平均値M’を求め、上記絶対
平均値Mとの差DM(=M’−M)を算出し、上記選択
した周波数係数Cのすべてを修正する。周波数逆変換部
17は、ブロック分割部11で分割されたすべてのブロ
ックをそれぞれ周波数逆変換して、画像信号72を再構
成する。
【0066】以下、図2〜図4を参照して、第1の実施
形態に係るデジタル情報埋込み装置1Aが行うデジタル
情報埋込み方法を順に説明する。図2は、ブロック分割
部11および周波数変換部12が行う処理の一例を示す
図である。図3は、図1の係数算出部13、量子化部1
4、信号置換部15および係数修正部16で行う処理を
示すフローチャートである。図4は、図1の信号置換部
15で行う処理の一例を示す図である。また、以下の説
明において、デジタル画像に埋込むデジタル情報は、著
作権者の氏名または作成年月日等が2進数化されたビッ
トストリームであるとする。
【0067】図2を参照して、まず、ブロック分割部1
1は、デジタル画像信号71を入力し、予め定めたブロ
ックサイズに従って、当該デジタル画像信号71を第1
〜第N(Nは、2以上の整数。以下同じ)のブロックに
分割する。この分割するブロック数Nは、埋込むデジタ
ル情報の論理値の個数以上であればよい。次に、周波数
変換部12は、ブロック分割部11が分割した第1〜第
Nブロックの信号をそれぞれ周波数変換して、同じブロ
ックサイズの周波数係数Cをそれぞれ算出する。図2で
は、ブロック分割部11および周波数変換部12におい
て、画像信号71が8×8サイズの画素で構成される複
数のブロックに分割され(図2(a))、各ブロックに
ついて離散コサイン変換(DCT)による直交変換が行
われた場合を示している(図2(b)から図2(c)
へ)。ここで、図2(c)に示す周波数係数Cの中で、
左上の周波数係数Cが直流成分(DC)であり、その他
の周波数係数Cを交流成分と呼ぶ。なお、このブロック
サイズは、図2で例示した8×8サイズ以外の任意のサ
イズであってもかまわない。
【0068】次に、図3を参照して、まず、係数算出部
13は、ブロック分割部11で分割されたブロックの位
置を示すカウンタn(n=1〜Nのそれぞれをとる。以
下同じ)の値を「1」とする(ステップS301)。次
に、係数算出部13は、周波数変換部12で求めた第n
ブロック目の複数の周波数係数Cのうち、特定の周波数
係数C1 〜Ca (aは、1以上の整数)を選択する(ス
テップS302)。なお、以下、この選択した周波数係
数C1 〜Ca 群を、周波数係数列Caと称する。ここ
で、本発明においては、より直流成分に近い低域成分の
周波数係数列Caを選択するのが最も好ましい。例え
ば、図2(c)の例においては、直流成分に近隣する9
個の周波数係数C1 〜C9 (同図中、太線で囲んだ部
分)の周波数係数列C9を選択している。さらに、係数
算出部13は、上記選択した周波数係数列Caの絶対平
均値MとエネルギーSとをそれぞれ計算する(ステップ
S303)。このエネルギーSの計算には、例えば、周
波数係数列Caを構成する各周波数係数C1 〜Ca の振
幅絶対値の総和あるいは平均を求める方法、2乗の総和
あるいは平均を求める方法、または、分散を求める方法
等を用いる。
【0069】次に、量子化部14は、上記ステップS3
03で計算したエネルギーSが、予め定めたしきい値K
以上であるか否かを判定する(ステップS304)。こ
のしきい値Kは、デジタル情報を埋込んでも画質劣化に
影響がないかを判断するための値である。従って、しき
い値Kは、一義的に定まるものではなく、装置の使用目
的および扱う画像信号のレベル等に対応させて適宜任意
に設定することができる。これらの処理により、画質劣
化に大きな影響を与えないブロックに対してのみ、埋込
み処理を行うことができる。
【0070】上記ステップS304の判定においてエネ
ルギーSがしきい値K以上である場合は、予め定めた量
子化ステップサイズQ(Qは、1以上の整数)を用い
て、絶対平均値Mを線形量子化して量子化値qを算出す
る(ステップS305)。ここで、線形量子化とは、あ
る数値を、当該数値の小数点以下を四捨五入則に従って
切り上げまたは切り捨てることで整数化することをいう
(なお、関数int[x]は、xの線形量子化を表すも
のとする)。また、量子化ステップサイズQは、簡単に
言うと、埋込むデジタル情報が論理値「1」である場合
の置換値と、論理値「0」である場合の置換値との間隔
であり、また置換量でもある。このため、量子化ステッ
プサイズQを小さくすると画質劣化は少なくなるが攻撃
に対して弱くなり、大きくすると攻撃に対しては強くな
るが置換量が大きくなるため画質劣化が顕著になる。従
って、量子化ステップサイズQは、一義的に定まるもの
ではなく、使用目的および対象画像信号によって任意に
設定することができる。なお、本発明の第1の実施形態
の説明においては、量子化ステップサイズQ=10とし
ている。
【0071】例えば、上記ステップS303で選択した
周波数係数列C9が、 C9={80,−60,45,20,−25,20,10,−
10,9} であった場合、この周波数係数列C9の絶対平均値M
は、31(=279/9)となる。従って、量子化値q
は上述のように、 q=int[M/Q]=int[31/10]=3 となる。
【0072】これに対し、上記ステップS304の判定
においてエネルギーSがしきい値K未満の場合には、第
nブロックにはデジタル情報を埋込むべきでないと判断
し、次のブロックを特定するために、カウンタnの値に
「1」を加えて(ステップS319)、ステップS30
2以降の処理を繰り返す。
【0073】次に、信号置換部15は、第nブロックに
埋込むデジタル情報の論理値(「1」か「0」)を抽出
する(ステップS306)。その後、信号置換部15
は、量子化値qが偶数か奇数かを判定する(ステップS
307)。上記ステップS307の判定において量子化
値qが偶数の場合、信号置換部15は、上記ステップS
306で抽出した論理値が「1」か否かをさらに判定す
る(ステップS308)。このステップS308の判定
において埋込む論理値が「1」の場合、信号置換部15
は、M/Qの値に最も近い奇数(q+1またはq−1の
いずれか)を量子化値q’とする(すなわち、量子化値
をqからq’に置換する)(ステップS310)。これ
に対し、上記ステップS308の判定において埋込む論
理値が「0」の場合、信号置換部15は、量子化値qの
値をそのまま量子化値q’とする(ステップS31
2)。一方、上記ステップS307の判定において量子
化値qが偶数でない場合(つまり、奇数の場合)、信号
置換部15は、埋込む論理値が「0」か否かをさらに判
定する(ステップS309)。このステップS309の
判定において埋込む論理値が「0」の場合、信号置換部
15は、M/Qの値に最も近い偶数(q+1またはq−
1のいずれか)を量子化値q’とする(ステップS31
1)。これに対し、上記ステップS309の判定におい
て埋込む論理値が「1」の場合、信号置換部15は、量
子化値qの値をそのまま量子化値q’とする(ステップ
S312)。
【0074】例えば、図4を参照して、絶対平均値M=
31、量子化ステップサイズQ=10である場合、量子
化値qは奇数の「3」であり、また、M/Q=3.1で
ある。よって、上述したステップS307〜S312に
従うと、デジタル情報の論理値「1」を埋込む場合に
は、量子化値qが奇数であるのでそのままq=3の値を
量子化値q’=3とする。逆に、デジタル情報の論理値
「0」を埋込む場合には、M/Q=3.1の値に最も近
い偶数、すなわち「4」を量子化値q’(=q+1)と
する。
【0075】次に、係数修正部16は、上記ステップS
310〜S312のいずれかで求めた量子化値q’と量
子化ステップサイズQとを用いて逆線形量子化を行い、
平均値M’(=q’×Q)を算出する(ステップS31
3)。そして、係数修正部16は、算出した平均値M’
と上記ステップS303で求めた絶対平均値Mとの差D
M(=M’−M)を求める(ステップS314)。さら
に、係数修正部16は、上記ステップS302で選択し
た周波数係数列Caの符号が正か負かを判定する(ステ
ップS315)。ここで、周波数係数列Caの符号の判
定とは、周波数係数列Caを構成する各周波数係数C1
〜Ca のそれぞれの符号の判定を意味する。そして、係
数修正部16は、周波数係数C1 〜Ca の各々につい
て、上記ステップS315の判定において周波数係数C
x の符号が正の場合(ただし、零を含む)には差DMを
加算し(ステップS316)、周波数係数Cx の符号が
負の場合には差DMを減算して(ステップS317)、
修正後の周波数係数列Ca’を求める。
【0076】例えば、上記ステップS303で選択した
周波数係数列C9が、 C9={80,−60,45,20,−25,20,10,−
10,9} であった場合、埋込む論理値が「0」の場合は、上述の
とおりq’=4であるので、逆線形量子化した後の平均
値M’は、 M’=q’×Q=4×10=40 となり、絶対平均値Mとの差DMは、 DM=M’−M=40−31=+9 となる。従って、修正後の周波数係数列C9’は、絶対
値が「9」だけ大きくなるように正符号の周波数係数C
には「9が加算」され、負符号の周波数係数Cには「9
が減算」されて、 C9’={89,−69,54,29,−34,29,19,
−19,18} となる。
【0077】ここで、上記ステップS317において、
差DMの値が負、かつ、周波数係数Cx の絶対値が当該
差DMの絶対値より小さい場合、修正後の周波数係数C
x ’の絶対値が、修正前に対して小さくならずに逆に大
きくなってしまうという現象が生じる。例えば、差DM
=−9、周波数係数Cx =3の場合であり、修正後の周
波数係数Cx ’は−6となる。そこで、上記のような場
合、生じる誤差をなるべく少なくするために、係数修正
部16は、周波数係数Cx ’を零として修正する。
【0078】また、周波数係数列Caの絶対平均値Mが
しきい値K以上であっても、置換した量子化値q’がK
/Qの値と等しい場合には、係数修正部16が逆線形量
子化して求める平均値M’が、 M’=q’×Q=(K/Q)×Q=K となり、修正後の周波数係数列Ca’の絶対平均値がし
きい値Kの値になるように修正されてしまうことにな
る。そこで、上記のように場合、係数修正部16は、差
DM(=M’−M=K−M≦0)の値に予め定めた設定
値を加算することで、絶対平均値Mがしきい値Kより大
きくなるように差DMの値を変更する。
【0079】そして、係数算出部13、量子化部14、
信号置換部15および係数修正部16は、以上述べたデ
ジタル情報の埋込み処理(上記ステップS302〜S3
17)を、第1〜第Nブロックのすべてについて埋込み
処理を行ったか否かを判断する(ステップS318)。
このステップS318の判断においてまだ第Nブロック
まで埋込んでいない場合には、次の第(n+1)ブロッ
クの埋込み処理に移行すべく、カウンタnの値に「1」
を加えた後(ステップS319)、上記ステップS30
2に戻って同様の処理を繰り返し行う。一方、上記ステ
ップS318の判断において第Nブロックまで埋込んだ
場合には、埋込み処理が終了する。デジタル情報の埋込
み処理が終わると、周波数逆変換部17は、すべてのブ
ロックをそれぞれ周波数逆変換(図2(c)から図2
(b)へのIDCT)して、デジタル情報を埋込んだ画
像信号72を再構成する。
【0080】なお、デジタル情報のビット数が分割した
ブロック数より少ない場合には、例えば、デジタル情報
を一通り埋込んだ後に当該デジタル情報の第1ビットに
戻って引続き埋込む方法や、余ったブロックにすべて
「0(または1)」のビットを埋込むという方法等を用
いればよい。あるいは、数ブロック分は同じビットを重
複して埋込むようにしてもよい。
【0081】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係るデジタル情報埋込み装置1Aによれば、直流成分に
近隣した低域成分の周波数係数列CaのエネルギーSを
判断してデジタル情報を埋込む。これにより、復号時の
画質劣化を少なくでき、第三者による不正利用のための
攻撃に対して、埋込んだデジタル情報の消失を防ぐこと
ができる。
【0082】なお、上記第1の実施形態に係るデジタル
情報埋込み装置1Aの周波数変換部12は、上述した離
散コサイン変換(DCT)に限るものではなく、フーリ
エ変換またはアダマール変換等であってもかまわない。
また、係数算出部13における特定の周波数係数列Ca
を選択する方法は、上述した直流成分により近い9個の
低域成分の周波数係数C1 〜Ca に限られるものではな
く、その他の複数の周波数係数Cを用いてもよいし、各
ブロックごとに同じ位置の周波数係数Cを選択しなくて
もかまわない。また、エネルギーSの算出方法は、上述
した周波数係数列Caの振幅絶対値の総和あるいは平均
を求める方法、2乗の総和あるいは平均を求める方法、
および、分散を求める方法に限られるものではなく、そ
の他の方法を用いて計算を行ってもよい。さらに、信号
置換部15における量子化値qの置換処理は、埋込むデ
ジタル情報の論理値が「0」の場合にM/Qの値に最も
近い奇数の量子化値に、論理値が「1」の場合にM/Q
の値に最も近い偶数の量子化値に置換するようにしても
よい。
【0083】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態に係るデジタル情報抽出装置の構成を示すブ
ロック図である。第2の実施形態に係るデジタル情報抽
出装置1Bは、上記第1の実施形態に係るデジタル情報
埋込み装置1Aによって埋込まれたデジタル情報を抽出
するための装置である。図5において、第2の実施形態
に係るデジタル情報抽出装置1Bは、ブロック分割部1
1と、周波数変換部12と、係数算出部13と、量子化
部14と、情報抽出部21とを備える。
【0084】なお、第2の実施形態に係るデジタル情報
抽出装置1Bのブロック分割部11、周波数変換部1
2、係数算出部13および量子化部14は、それぞれ上
記第1の実施形態に係るデジタル情報埋込み装置1Aの
ブロック分割部11、周波数変換部12、係数算出部1
3および量子化部14と同様の構成であり、以下当該構
成については、同一の参照番号を付してその説明を一部
省略する。
【0085】ブロック分割部11は、画像信号81を入
力する。この画像信号81は、上記第1の実施形態に係
るデジタル情報埋込み装置1Aの周波数逆変換部17が
出力する画像信号72に加え、量子化部14で用いたし
きい値Kと、線形量子化に用いた量子化ステップサイズ
Qとを含んでいる。ブロック分割部11は、入力した画
像信号81を予め定めたブロックサイズに従って複数の
ブロックに分割する。周波数変換部12は、分割したブ
ロックごとに周波数変換することで周波数係数Cをそれ
ぞれ算出する。係数算出部13は、周波数変換部12で
得られた周波数係数Cのうち特定の周波数係数Cを複数
選択し、選択した周波数係数Cの絶対平均値Mとエネル
ギーSとを計算する。量子化部14は、係数算出部13
で求めたエネルギーSが予め定めたしきい値K以上であ
る場合のみ、予め定めた量子化ステップサイズQを用い
て、求めた絶対平均値Mを線形量子化して量子化値qを
算出する。情報抽出部21は、量子化部14において算
出された量子化値qのそれぞれについて値が偶数か奇数
かを判定し、当該判定に基づいて埋込んだデジタル情報
の論理値を判断する。
【0086】以下、図6を参照して、第2の実施形態に
係るデジタル情報抽出装置1Bが行うデジタル情報抽出
方法を順に説明する。図6は、図5の係数算出部13、
量子化部14および情報抽出部21で行う処理を示すフ
ローチャートである。
【0087】まず、係数算出部13は、ブロック分割部
11でブロックに分割されたブロック位置を示すカウン
タnの値を「1」とする(ステップS601)。次に、
係数算出部13は、周波数変換部12で求めた第nブロ
ック目の周波数係数Cのうち、特定の周波数係数C1
a 、すなわち周波数係数列Caを選択する(ステップ
S602)。この周波数係数列Caの情報は、デジタル
情報埋込み装置1Aから画像信号81と共に与えられる
ようにしてもよいし、デジタル情報抽出装置1Bが予め
固定的に有していてもよい。さらに、係数算出部13
は、上記選択した周波数係数列Caの絶対平均値Mとエ
ネルギーSとをそれぞれ計算する(ステップS60
3)。
【0088】次に、量子化部14は、上記ステップS6
03で計算したエネルギーSが、与えられたしきい値K
以上であるか否かを判定する(ステップS604)。上
記ステップS604の判定においてエネルギーSがしき
い値K以上である場合は、与えられた量子化ステップサ
イズQを用いて、絶対平均値Mを線形量子化して量子化
値qを算出する(ステップS605)。これに対し、上
記ステップS604の判定においてエネルギーSがしき
い値K未満の場合には、第nブロックにはデジタル情報
を埋込まれていないと判断し、次のブロックを特定する
ために、カウンタnの値に「1」を加えて(ステップS
610)、ステップS602以降の処理を繰り返す。
【0089】次に、情報抽出部21は、上記ステップS
605において算出した量子化値qの値が偶数か奇数か
を判定する(ステップS606)。このステップS60
6の判定において量子化値qが偶数である場合、情報抽
出部21は、第nブロックの位置に埋込んであるデジタ
ル情報の論理値は「0」であると判断する(ステップS
607)。一方、上記ステップS606の判定において
量子化値qが奇数である場合、情報抽出部21は、第n
ブロックの位置に埋込んであるデジタル情報の論理値は
「1」であると判断する(ステップS608)。
【0090】そして、情報抽出部21は、以上述べたデ
ジタル情報の抽出処理(上記ステップS602〜S60
8)を第1〜第Nブロックのすべてについて行うべく、
すべてのブロックについて処理を行ったか否かを判断す
る(ステップS609)。このステップS609の判断
においてまだ第Nブロックまで抽出していない場合に
は、次の第(n+1)ブロックの抽出処理に移行すべ
く、カウンタnの値に「1」を加えた後(ステップS6
10)、上記ステップS602に戻って同様の処理を繰
り返し行う。一方、上記ステップS609の判断におい
て第Nブロックまで抽出した場合には、抽出処理が終了
する。このように、情報抽出部21は、上述したデジタ
ル情報の抽出処理を第1〜第Nブロックのすべてについ
て行い、画像信号内に埋込まれている論理値をそれぞれ
抽出し、デジタル情報のビットストリーム82として再
現する。
【0091】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係るデジタル情報抽出装置1Bによれば、高周波帯域の
データ破壊に対する影響をほとんど受けないより低域成
分の複数の周波数係数Cを抽出し、予め定めた方法で当
該周波数係数Cの絶対平均値Mの量子化値qを算出した
結果により、埋込んだデジタル情報の論理値を判断す
る。従って、不正利用者の攻撃に対する影響を受けるこ
となく、正確なデジタル情報を取り出すことができる。
【0092】(第3の実施形態)図7は、本発明の第3
の実施形態に係るデジタル情報埋込み装置の構成を示す
ブロック図である。図7において、第3の実施形態に係
るデジタル情報埋込み装置2Aは、ブロック分割部11
と、周波数変換部12と、係数算出部13と、係数乗算
部31と、量子化部14と、信号置換部15と、係数修
正部16と、周波数逆変換部17と備える。
【0093】なお、第3の実施形態に係るデジタル情報
埋込み装置2Aのブロック分割部11、周波数変換部1
2、係数算出部13、量子化部14、信号置換部15、
係数修正部16および周波数逆変換部17は、それぞれ
上記第1の実施形態に係るデジタル情報埋込み装置1A
のブロック分割部11、周波数変換部12、係数算出部
13、量子化部14、信号置換部15、係数修正部16
および周波数逆変換部17と同様の構成であり、以下当
該構成については、同一の参照番号を付してその説明を
一部省略する。
【0094】ブロック分割部11は、デジタル化された
画像信号71を入力し、予め定めたブロックサイズに従
って複数のブロックに分割する。周波数変換部12は、
ブロック分割部11が分割したブロックごとに周波数変
換を行うことで、周波数係数Cをそれぞれ算出する。係
数算出部13は、周波数変換部12で得られた周波数係
数Cのうち特定の周波数係数Cを複数選択し、選択した
周波数係数Cの絶対値の平均値(以下、絶対平均値とい
う)MとエネルギーSとを計算する。係数乗算部31
は、係数算出部13が算出したエネルギーSが予め定め
たしきい値K未満、かつ、予め定めた下限値K1(K1
≦K)以上の範囲であれば、エネルギーSの算出に用い
た周波数係数列Caに予め定めた値L(Lは、1以下の
実数)を乗算する。量子化部14は、係数算出部13で
求めたエネルギーSが予め定めたしきい値K以上である
場合のみ、予め定めた量子化ステップサイズQを用い
て、求めた絶対平均値Mを線形量子化して量子化値qを
算出する。信号置換部15は、量子化値qと埋込むデジ
タル情報の値とに基づいて、当該量子化値qを値(q−
1)または値(q+1)に置換して出力するか、そのま
まの値qを出力する。係数修正部16は、信号置換部1
5が出力する量子化値(q−1),(q+1)またはq
を、量子化ステップサイズQを用いて逆線形量子化する
ことで平均値M’を求め、上記絶対平均値Mとの差DM
(=M’−M)を算出し、上記選択した周波数係数Cの
すべてを修正する。周波数逆変換部17は、ブロック分
割部11で分割されたすべてのブロックをそれぞれ周波
数逆変換して、画像信号73を再構成する。
【0095】以下、図8および図3を参照して、第3の
実施形態に係るデジタル情報埋込み装置2Aが行うデジ
タル情報埋込み方法を順に説明する。図8は、図7の係
数算出部13、係数乗算部31、量子化部14、信号置
換部15および係数修正部16で行う処理を示すフロー
チャートである。なお、図8において、図3と同一の処
理を行うステップについては、図3に示したものと同一
のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0096】図8を参照して、ブロック分割部11が分
割した複数のブロックに関し、係数算出部13は、周波
数変換部12で求めた第nブロック目の周波数係数Cの
うち、特定の周波数係数C1 〜Ca 、すなわち周波数係
数列Caを選択する(ステップS302)。そして、係
数算出部13は、上記選択した周波数係数列Caの絶対
平均値MとエネルギーSとをそれぞれ計算する(ステッ
プS303)。
【0097】次に、係数乗算部31は、上記ステップS
303で計算したエネルギーSが、予め定めたしきい値
K以上であるか否かを判定する(ステップS801)。
このステップS801の判定においてエネルギーSがし
きい値K以上である場合は、この第nブロックにデジタ
ル情報を埋込むべく、上記ステップS305以降の処理
を順に行う。一方、上記ステップS801の判定におい
てエネルギーSがしきい値K未満である場合、係数乗算
部31は、上記ステップS303で計算したエネルギー
Sが、予め定めた下限値K1以上であるか否かをさらに
判定する(ステップS802)。
【0098】上記ステップS802の判定においてエネ
ルギーSが下限値K1以上である場合、係数乗算部31
は、上記ステップS302で選択した周波数係数列Ca
の各周波数係数C1 〜Ca をL倍する(ステップS80
3)。そして、上記ステップS802の判定においてエ
ネルギーSが下限値K1未満の場合、および、上記ステ
ップS803において周波数係数列CaをL倍した後
は、次の第(n+1)ブロックの埋込み処理に移行すべ
く、カウンタnの値に「1」を加えた後(ステップS3
19)、上記ステップS302に戻って同様の処理を繰
り返し行う。
【0099】例えば、図2(c)に示した周波数係数列
C9をL倍する例を以下に示す。なお、この例では、エ
ネルギーSを周波数係数列C9の振幅絶対値の平均とし
て計算しており、また、しきい値K=20、下限値K1
=15、L=0.9としている。今、上記ステップS3
02で選択した周波数係数列C9が、 C9={40,−40,50,20,−7,5,−4,3,1} であった場合、周波数係数列C9のエネルギーSは、1
8.9(=170/9)となる。従って、エネルギーS
がしきい値K未満、かつ、下限値K1以上であるので、
この例での周波数係数列C9については、周波数係数C
1 〜Ca をそれぞれL倍して、 C9={36,−36,45,18,−6.3,4.5,−3.
6,2.7,0.9} の周波数係数列C9に置き換えることとなる(このと
き、置換後の周波数係数列C9のエネルギーSは、17
(=153/9)となる)。
【0100】以上のように、本発明の第3の実施形態に
係るデジタル情報埋込み装置2Aによれば、直流成分に
近隣した低域成分の周波数係数列CaのエネルギーSを
判断してデジタル情報を埋込む。これにより、復号時の
画質劣化を少なくでき、第三者による不正利用のための
攻撃に対して、埋込んだデジタル情報の消失を防ぐこと
ができる。さらに、本発明の第3の実施形態に係るデジ
タル情報埋込み装置2Aによれば、選択された周波数係
数列CaのエネルギーSがしきい値Kに近い場合(実際
は、少し小さい場合)のみ、当該周波数係数列Caをあ
る予め定めた値Lで乗算する。これにより、デジタル情
報の抽出処理において、第三者による不正利用のための
攻撃に対して、上記第1の実施形態に係るデジタル情報
埋込み装置1Aよりも一層、しきい値K以上であるか否
かを判断する場合の誤検出および検出もれを防ぐことが
できるため、埋込んだデジタル情報をより正確に取り出
すことができる。
【0101】なお、上記第1〜第3の実施形態に係るデ
ジタル情報埋込み装置および抽出装置において用いるデ
ジタル画像信号は、静止画像信号に限られるものではな
く、動画像信号であってもよい。動画像信号の場合、動
画像を構成している各フレームごとに、上述したデジタ
ル情報の埋込み処理および抽出処理を行うことで同様の
効果を奏することができる。また、上記第1〜第3の実
施形態に係るデジタル情報埋込み装置および抽出装置で
は、係数算出部13を用いてエネルギーSの算出し、し
きい値K以上のブロックのみにデジタル情報を埋込むよ
うにしたが、このしきい値処理を行うことなくデジタル
情報を埋込むようにしてももちろん構わない。
【0102】また、典型的には、上記第1〜第3の実施
形態に係るデジタル情報埋込み装置および抽出装置が実
現する各機能は、所定のプログラムデータが格納された
記憶装置(ROM、RAM、ハードディスク等)と、当
該プログラムデータを実行するCPU(セントラル・プ
ロセッシング・ユニット)とによって実現される。この
場合、各プログラムデータは、CD−ROMやフロッピ
ーディスク等の記録媒体を介して導入されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデジタル情報埋
込み装置1Aの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のブロック分割部11および周波数変換部
12が行う処理の一例を示す図である。
【図3】図1の係数算出部13、量子化部14、信号置
換部15および係数修正部16で行う処理を示すフロー
チャートである。
【図4】図1の信号置換部15で行う処理の一例を示す
図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るデジタル情報抽
出装置1Bの構成を示すブロック図である。
【図6】図5の係数算出部13、量子化部14および情
報抽出部21で行う処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るデジタル情報埋
込み装置2Aの構成を示すブロック図である。
【図8】図7の係数算出部13、係数乗算部31、量子
化部14、信号置換部15および係数修正部16で行う
処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1A,2A…デジタル情報埋込み装置 1B…デジタル情報抽出装置 11…ブロック分割部 12…周波数変換部 13…係数算出部 14…量子化部 15…信号置換部 16…係数修正部 17…周波数逆変換部 21…情報抽出部 31…係数乗算部 71〜73,81…画像信号 82…ビットストリーム
フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 CA08 CA12 CA16 CB06 CB08 CB12 CB16 CB18 CC02 CE09 CG07 5C076 AA02 AA14 AA40 BA06 5J104 AA14 AA15 NA27 PA07 PA09 PA14

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル画像信号内に固有のデジタル情
    報を埋込むデジタル情報埋込み装置であって、 前記デジタル画像信号を予め定めた複数の画素から構成
    される複数のブロックに分割するブロック分割手段と、 前記分割されたブロックを周波数変換して周波数係数を
    算出する周波数変換手段と、 算出した前記周波数係数のうち、特定の周波数係数列を
    選択し、当該周波数係数列の絶対平均値Mとエネルギー
    とを求める係数算出手段と、 前記エネルギーが予め定めたしきい値以上である前記周
    波数係数列に対し、予め定めた量子化ステップサイズQ
    (Qは、1以上の整数)を用いて、求められた前記絶対
    平均値Mを線形量子化して量子化値を算出する量子化手
    段と、 前記量子化値と前記デジタル情報の値とに基づいて、当
    該量子化値を所定の値に置換する信号置換手段と、 前記置換した量子化値を前記量子化ステップサイズQを
    用いて逆線形量子化して平均値M’を算出し、当該平均
    値M’と前記絶対平均値Mとの差DM(=M’−M)を
    用いて、前記周波数係数列を修正する係数修正手段と、 前記修正された後の複数のブロックを周波数逆変換し
    て、前記デジタル情報を埋込んだデジタル画像信号を再
    構成する周波数逆変換手段とを備える、デジタル情報埋
    込み装置。
  2. 【請求項2】 前記エネルギーが前記予め定めたしきい
    値未満、かつ、予め定めた下限値以上の範囲内である前
    記周波数係数列に対し、予め定めた値L(Lは、1以下
    の実数)を乗算する係数乗算手段をさらに備える、請求
    項1に記載のデジタル情報埋込み装置。
  3. 【請求項3】 前記信号置換手段は、前記量子化値を、
    当該量子化値が偶数かつ前記デジタル情報のビットが論
    理値1(または0)の場合は、値(M/Q)に最も近い
    奇数の値に、当該量子化値が奇数かつ前記デジタル情報
    のビットが論理値0(または1)の場合は、値(M/
    Q)に最も近い偶数の値に置換することを特徴とする、
    請求項1または2に記載のデジタル情報埋込み装置。
  4. 【請求項4】 前記ブロック分割手段は、8×8画素の
    ブロックに分割することを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれかに記載のデジタル情報埋込み装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数変換手段は、離散コサイン変
    換(DCT)による周波数変換を行うことを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれかに記載のデジタル情報埋込
    み装置。
  6. 【請求項6】 前記係数算出手段は、直流成分を除く低
    域成分の周波数係数列を選択することを特徴とする、請
    求項1〜3のいずれかに記載のデジタル情報埋込み装
    置。
  7. 【請求項7】 前記係数算出手段は、前記エネルギーと
    して、前記周波数係数列の振幅絶対値の総和あるいは平
    均、前記周波数係数列の2乗の総和あるいは平均、また
    は、前記周波数係数列の分散のいずれかを計算すること
    を特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のデジタ
    ル情報埋込み装置。
  8. 【請求項8】 前記しきい値の大きさが、前記量子化ス
    テップサイズQと等しいか、または、2倍以上であるこ
    とを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のデジ
    タル情報埋込み装置。
  9. 【請求項9】 前記係数修正手段は、前記量子化値が前
    記しきい値を前記量子化ステップサイズQで除算した値
    と等しい場合は、前記差DMの値に予め定めた設定値を
    加算することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに
    記載のデジタル情報埋込み装置。
  10. 【請求項10】 前記係数修正手段は、前記差DMが負
    符号、かつ、前記周波数係数の絶対値が当該差DMの絶
    対値より小さい場合は、当該周波数係数を零に修正する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のデ
    ジタル情報埋込み装置。
  11. 【請求項11】 特定の装置によって、デジタル画像信
    号をブロック分割し周波数変換した特定の周波数係数列
    に埋込まれた固有のデジタル情報を、抽出するデジタル
    情報抽出装置であって、 前記特定の装置が出力するデジタル画像信号を入力し、
    前記特定の装置が行った前記ブロック分割に準じて、当
    該デジタル画像信号を予め定めた複数の画素から構成さ
    れる複数のブロックに分割するブロック分割手段と、 前記特定の装置が行った前記周波数変換に準じて、前記
    分割されたブロックを周波数変換して周波数係数を算出
    する周波数変換手段と、 算出した前記周波数係数のうち、前記特定の周波数係数
    列を選択し、前記特定の装置が行った算出手法に準じ
    て、当該周波数係数列の絶対値平均Mとエネルギーとを
    求める係数算出手段と、 前記エネルギーが予め定めたしきい値以上である前記周
    波数係数列に対し、前記特定の装置で用いた量子化ステ
    ップサイズQを用いて、前記絶対平均値Mを線形量子化
    して量子化値を算出する量子化手段と、 前記量子化値が偶数か奇数かを判定し、当該判定の結果
    に基づいて埋込まれた前記デジタル情報を抽出する情報
    抽出手段とを備える、デジタル情報抽出装置。
  12. 【請求項12】 デジタル画像信号内に固有のデジタル
    情報を埋込むデジタル情報埋込み方法であって、 前記デジタル画像信号を予め定めた複数の画素から構成
    される複数のブロックに分割するステップと、 前記分割されたブロックを周波数変換して周波数係数を
    算出するステップと、 算出した前記周波数係数のうち、特定の周波数係数列を
    選択し、当該周波数係数列の絶対平均値Mとエネルギー
    とを求めるステップと、 前記エネルギーが予め定めたしきい値以上である前記周
    波数係数列に対し、予め定めた量子化ステップサイズQ
    (Qは、1以上の整数)を用いて、求められた前記絶対
    平均値Mを線形量子化して量子化値を算出するステップ
    と、 前記量子化値と前記デジタル情報の値とに基づいて、当
    該量子化値を所定の値に置換するステップと、 前記置換した量子化値を前記量子化ステップサイズQを
    用いて逆線形量子化して平均値M’を算出し、当該平均
    値M’と前記絶対平均値Mとの差DM(=M’−M)を
    用いて、前記周波数係数列を修正するステップと、 前記修正された後の複数のブロックを周波数逆変換し
    て、前記デジタル情報を埋込んだデジタル画像信号を再
    構成するステップとを備える、デジタル情報埋込み方
    法。
  13. 【請求項13】 前記エネルギーが前記予め定めたしき
    い値未満、かつ、予め定めた下限値以上の範囲内である
    前記周波数係数列に対し、予め定めた値L(Lは、1以
    下の実数)を乗算するステップをさらに備える、請求項
    12に記載のデジタル情報埋込み方法。
  14. 【請求項14】 前記置換するステップは、前記量子化
    値を、当該量子化値が偶数かつ前記デジタル情報のビッ
    トが論理値1(または0)の場合は、値(M/Q)に最
    も近い奇数の値に、当該量子化値が奇数かつ前記デジタ
    ル情報のビットが論理値0(または1)の場合は、値
    (M/Q)に最も近い偶数の値に置換することを特徴と
    する、請求項12または13に記載のデジタル情報埋込
    み方法。
  15. 【請求項15】 前記分割するステップは、8×8画素
    のブロックに分割することを特徴とする、請求項12〜
    14のいずれかに記載のデジタル情報埋込み方法。
  16. 【請求項16】 前記周波数係数を算出するステップ
    は、離散コサイン変換(DCT)による周波数変換を行
    うことを特徴とする、請求項12〜14のいずれかに記
    載のデジタル情報埋込み方法。
  17. 【請求項17】 前記求めるステップは、直流成分を除
    く低域成分の周波数係数列を選択することを特徴とす
    る、請求項12〜14のいずれかに記載のデジタル情報
    埋込み方法。
  18. 【請求項18】 前記計算するステップは、前記エネル
    ギーとして、前記周波数係数列の振幅絶対値の総和ある
    いは平均、前記周波数係数列の2乗の総和あるいは平
    均、または、前記周波数係数列の分散のいずれかを計算
    することを特徴とする、請求項12〜14のいずれかに
    記載のデジタル情報埋込み方法。
  19. 【請求項19】 前記しきい値の大きさが、前記量子化
    ステップサイズQと等しいか、または、2倍以上である
    ことを特徴とする、請求項12〜14のいずれかに記載
    のデジタル情報埋込み方法。
  20. 【請求項20】 前記修正するステップは、前記量子化
    値が前記しきい値を前記量子化ステップサイズQで除算
    した値と等しい場合は、前記差DMの値に予め定めた設
    定値を加算することを特徴とする、請求項12〜14の
    いずれかに記載のデジタル情報埋込み方法。
  21. 【請求項21】 前記修正するステップは、前記差DM
    が負符号、かつ、前記周波数係数の絶対値が当該差DM
    の絶対値より小さい場合は、当該周波数係数を零に修正
    することを特徴とする、請求項12〜14のいずれかに
    記載のデジタル情報埋込み方法。
  22. 【請求項22】 特定の装置によって、デジタル画像信
    号をブロック分割し周波数変換した特定の周波数係数列
    に埋込まれた固有のデジタル情報を、抽出するデジタル
    情報抽出方法であって、 前記特定の装置が出力するデジタル画像信号を入力し、
    前記特定の装置が行った前記ブロック分割に準じて、当
    該デジタル画像信号を予め定めた複数の画素から構成さ
    れる複数のブロックに分割するステップと、 前記特定の装置が行った前記周波数変換に準じて、前記
    分割されたブロックを周波数変換して周波数係数を算出
    するステップと、 算出した前記周波数係数のうち、前記特定の周波数係数
    列を選択し、前記特定の装置が行った算出手法に準じ
    て、当該周波数係数列の絶対平均値Mとエネルギーとを
    求めるステップと、 前記エネルギーが予め定めたしきい値以上である前記周
    波数係数列に対し、前記特定の装置で用いた量子化ステ
    ップサイズQを用いて、前記絶対平均値Mを線形量子化
    して量子化値を算出するステップと、 前記量子化値が偶数か奇数かを判定し、当該判定の結果
    に基づいて埋込まれたデジタル情報を抽出するステップ
    とを備える、デジタル情報抽出方法。
  23. 【請求項23】 コンピュータ装置において実行される
    プログラムを記録した記録媒体であって、 デジタル画像信号を予め定めた複数の画素から構成され
    る複数のブロックに分割するステップと、 前記分割されたブロックを周波数変換して周波数係数を
    算出するステップと、 算出した前記周波数係数のうち、特定の周波数係数列を
    選択し、当該周波数係数列の絶対値平均Mとエネルギー
    とを求めるステップと、 前記エネルギーが予め定めたしきい値以上である前記周
    波数係数列に対し、予め定めた量子化ステップサイズQ
    (Qは、1以上の整数)を用いて、求められた前記平均
    値Mを線形量子化して量子化値を算出するステップと、 前記量子化値と前記デジタル情報の値とに基づいて、当
    該量子化値を所定の値に置換するステップと、 前記置換した量子化値を前記量子化ステップサイズQを
    用いて逆線形量子化して平均値M’を算出し、当該平均
    値M’と前記平均値Mとの差DM(=M’−M)を用い
    て、低域成分の前記周波数係数列を修正するステップ
    と、 前記修正された後の複数のブロックを周波数逆変換し
    て、前記デジタル情報を埋込んだデジタル画像信号を再
    構成するステップとを含む動作環境を、前記コンピュー
    タ装置上で実現するプログラムを記録した、記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記エネルギーが前記予め定めたしき
    い値未満、かつ、予め定めた下限値以上の範囲内である
    前記周波数係数列に対し、予め定めた値L(Lは、1以
    下の実数)を乗算するステップをさらに備える、請求項
    23に記載の記録媒体。
  25. 【請求項25】 前記置換するステップは、前記量子化
    値を、当該量子化値が偶数かつ前記デジタル情報のビッ
    トが論理値1(または0)の場合は、値(M/Q)に最
    も近い奇数の値に、当該量子化値が奇数かつ前記デジタ
    ル情報のビットが論理値0(または1)の場合は、値
    (M/Q)に最も近い偶数の値に置換することを特徴と
    する、請求項23または24に記載の記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記分割するステップは、8×8画素
    のブロックに分割することを特徴とする、請求項23〜
    25のいずれかに記載の記録媒体。
  27. 【請求項27】 前記周波数係数を算出するステップ
    は、離散コサイン変換(DCT)による周波数変換を行
    うことを特徴とする、請求項23〜25のいずれかに記
    載の記録媒体。
  28. 【請求項28】 前記求めるステップは、直流成分を除
    く低域成分の周波数係数列を選択することを特徴とす
    る、請求項23〜25のいずれかに記載の記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記計算するステップは、前記エネル
    ギーとして、前記周波数係数列の振幅絶対値の総和ある
    いは平均、前記周波数係数列の2乗の総和あるいは平
    均、または、前記周波数係数列の分散のいずれかを計算
    することを特徴とする、請求項23〜25のいずれかに
    記載の記録媒体。
  30. 【請求項30】 前記しきい値の大きさが、前記量子化
    ステップサイズQと等しいか、または、2倍以上である
    ことを特徴とする、請求項23〜25のいずれかに記載
    の記録媒体。
  31. 【請求項31】 前記修正するステップは、前記量子化
    値が前記しきい値を前記量子化ステップサイズQで除算
    した値と等しい場合は、前記差DMの値に予め定めた設
    定値を加算することを特徴とする、請求項23〜25の
    いずれかに記載の記録媒体。
  32. 【請求項32】 前記修正するステップは、前記差DM
    が負符号、かつ、前記周波数係数の絶対値が当該差DM
    の絶対値より小さい場合は、当該周波数係数を零に修正
    することを特徴とする、請求項23〜25のいずれかに
    記載の記録媒体。
  33. 【請求項33】 コンピュータ装置において実行される
    プログラムを記録した記録媒体であって、 特定の装置によって、デジタル画像信号をブロック分割
    し周波数変換した特定の周波数係数列に埋込まれた固有
    のデジタル情報に対し、当該特定の装置が出力する再構
    成したデジタル画像信号を入力し、当該特定の装置が行
    った当該ブロック分割に準じて、予め定めた複数の画素
    から構成される複数のブロックに分割するステップと、 前記特定の装置が行った前記周波数変換に準じて、前記
    分割されたブロックを周波数変換して周波数係数を算出
    するステップと、 算出した前記周波数係数のうち、前記特定の周波数係数
    列を選択し、前記特定の装置が行った算出手法に準じ
    て、当該周波数係数列の絶対平均値Mとエネルギーとを
    求めるステップと、 前記エネルギーが予め定めたしきい値以上である前記周
    波数係数列に対し、前記特定の装置で用いた量子化ステ
    ップサイズQを用いて、前記絶対平均値Mを線形量子化
    して量子化値を算出するステップと、 前記量子化値が偶数か奇数かを判定し、当該判定の結果
    に基づいて埋込まれたデジタル情報を抽出するステップ
    とを含む動作環境を、前記コンピュータ装置上で実現す
    るプログラムを記録した、記録媒体。
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