JP6311374B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本明細書に開示の技術は、圧縮機に関する。
特許文献1には、ベーン型の圧縮機が開示されている。この圧縮機では、シェルに設けられたサイドプレートにより、シェル内が圧縮機構側と、当該圧縮機構で圧縮された冷媒ガスが吐出される吐出領域側とに区画されている。吐出領域内には、当該圧縮機構から吐出された冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する油分離器が配置されている。油分離器は、サイドプレートと別体に設けられており、サイドプレートに組付けられている。油分離器には、分離後の潤滑油が滴下する油分離室が形成されている。油分離室内の上部(即ち、圧縮機を車両等に搭載した状態における上部)には、分離後の冷媒ガスを移送する円筒状の油分離筒が配置されている。吐出領域内における油分離器の外側は、貯油室となっている。油分離室と貯油室とは、排出通路によって接続されている。排出通路の一端は油分離室に開口しており、排出通路の他端は貯油室に開口している。油分離室内の潤滑油は、排出通路を経由して、その他端から貯油室に排出される。貯油室に排出された潤滑油は、サイドプレートに形成された通路を経由して、圧縮機構に供給される。圧縮機構に供給された油は、背圧及び摺動部の潤滑に用いられる。
特開2010−48099号公報
特許文献1の圧縮機では、油分離器がサイドプレートと別体に設けられている。このため、サイドプレートと油分離器とを一体化して、製造効率を高めると共に製造コストを下げることが望まれている。サイドプレートと油分離器とを一体化すると、油分離室がサイドプレートの内部に形成される。具体的には、サイドプレートの吐出領域側の端面に、吐出領域側に膨出する第1膨出部が形成され、第1膨出部の内部に油分離室が形成される。また、吐出領域側の端面には、第1膨出部に加えて、吐出領域側に膨出する第2膨出部及び第3膨出部が形成される。第2膨出部の内部には、圧縮機構から吐出される冷媒ガスを油分離室に移送する吐出通路が形成される。第3膨出部の内部には、油分離室の潤滑油を貯油室に排出する排出通路が形成される。吐出通路及び排出通路は、工具を用いて機械加工により形成される。ここで、各膨出部がサイドプレートの吐出領域側の端面から同一方向に一体的に膨出していると、第3膨出部に排出通路を形成する際に、工具の可動範囲が第2膨出部によって制限され、排出通路の方向が制限される場合がある。同様に、第2膨出部に吐出通路を形成する際に、第3膨出部によって吐出通路の方向が制限される場合がある。即ち、サイドプレートと油分離器とを一体化すると、排出通路及び吐出通路の設計の自由度が低下する可能性がある。
本明細書では、サイドプレートと油分離器とが一体化された圧縮機において、排出通路及び吐出通路の設計の自由度を向上させる技術を提供する。
本明細書が開示する圧縮機は、シェルと、シェル内に配置されている圧縮機構と、サイドプレートと、油分離筒とを備える。サイドプレートは、シェル内を、圧縮機構が配置される第1空間と、圧縮機構から吐出された冷媒ガスに含まれている潤滑油が貯留される第2空間とに区画する。油分離筒は、圧縮機構から吐出された冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離する。サイドプレートは、ベース部と、油分離室形成部と、吐出通路形成部と、排出通路形成部とを有している。ベース部は、第1空間と第2空間とを区画する。油分離室形成部は、ベース部の第2空間側の端面から膨出すると共に、油分離筒を収容する油分離室を内部に形成する。吐出通路形成部は、ベース部の第2空間側の端面から膨出すると共に、油分離室形成部の側壁と接続されており、第1空間と、油分離室の上部とを連通する吐出通路を内部に形成する。排出通路形成部は、ベース部の第2空間側の端面から膨出すると共に、油分離室形成部の側壁と接続されており、油分離室の下部と第2空間とを連通する排出通路を内部に形成する。ベース部と、油分離室形成部と、吐出通路形成部と、排出通路形成部とは一体的に形成されている。吐出通路形成部の膨出量は、油分離室形成部から離間するにつれて減少している。吐出通路は、その流入口からその流出口まで一直線状に形成されており、吐出通路は、ベース部の第1空間側の端面に開口して第1空間に連通している。排出通路は、その流入口からその流出口まで一直線状に形成されており、排出通路の流出口は、排出通路形成部に開口して第2空間に連通している。
上記の圧縮機では、油分離室形成部、吐出通路形成部、及び排出通路形成部が、サイドプレートのベース部の第2空間側の端面から同じ方向に膨出している。ベース部と各形成部とは一体化されている。排出通路は、排出通路形成部の表面から油分離室に向かって工具を用いて直線状の孔を加工することにより形成される。これにより、排出通路の流出口は排出通路形成部に開口する。上記の圧縮機では、サイドプレートのベース部に対して排出通路形成部と同じ側に位置している吐出通路形成部の膨出量が、油分離室形成部から離間するにつれて減少している。このため、吐出通路形成部の膨出量が一定である構成と比較して、工具の可動範囲が広くなる。従って、より自由な方向から排出通路形成部を加工することが可能となり、排出通路の設計の自由度を向上させることができる。また、上記の圧縮機では、吐出通路は、サイドプレートのベース部の第1空間側の端面に開口している。即ち、吐出通路は、ベース部の第1空間側の端面(即ち、上記の各形成部が膨出している端面とは反対側の端面)から油分離室に向かって工具を用いて直線状の孔を加工することにより形成される。このため、吐出通路を加工する際に、工具が上記の各形成部に接触することがない。従って、より自由な方向から吐出通路を加工することができる。この構成によると、サイドプレートと油分離器とが一体化された圧縮機において、排出通路及び吐出通路の設計の自由度を向上させることができる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明を実施するための形態、及び、実施例にて詳しく説明する。
実施例1のベーン型圧縮機の断面図を示す。 図1のII−II線における断面図であり、圧縮機構の内部を示す。 図1のIII−III線における断面図であり、排出通路と突出部との位置関係を示す。 リアサイドプレートの斜視図を示す。 実施例2のベーン型圧縮機の排出通路と凹部との位置関係を示す。 実施例3のベーン型圧縮機の排出通路と突出部との位置関係を示す。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1) 本明細書が開示する圧縮機では、排出通路の流出口は、排出通路の流入口よりも上方に位置していてもよい。上記の圧縮機では、吐出通路は、油分離室の上部に開口しており、排出通路は、油分離室の下部に開口している。このため、吐出通路形成部は、排出通路形成部よりも上方に位置している。上記の圧縮機では、前述したように、吐出通路形成部の膨出量が、油分離室形成部から離間するにつれて減少している。このため、排出通路の流出口が、排出通路の流入口よりも上方に位置する構成であっても、工具を用いて適切な方向から排出通路形成部を加工することができる。また、この構成によると、排出通路から排出される潤滑油の流速は、排出通路を経由する過程で低下する。このため、第2空間に貯留されている潤滑油の油面が、排出通路から排出される冷媒ガス混じりの潤滑油によって乱されることを抑制できる。従って、第2空間の潤滑油に冷媒ガスが混入することを抑制でき、圧縮機構へ供給される潤滑油に冷媒ガスが混入することを抑制できる。
(特徴2) 本明細書が開示する圧縮機では、吐出通路形成部は、排出通路の流出口と対向しない位置に形成されていてもよい。この構成によると、工具が吐出通路形成部に接触することを抑制でき、所望の方向から排出通路形成部を加工することができる。
(特徴3) 本明細書が開示する圧縮機では、シェルに、第2空間におけるシェルの内周面から突出する突出部が形成されていてもよい。突出部は、排出通路の流出口と対向する位置に形成されていてもよい。この構成では、排出通路の流出口から排出される冷媒ガス混じりの潤滑油は、シェルの内周面から突出する突出部に衝突する。これにより、冷媒ガスと潤滑油との分離が促進され、第2空間に貯留されている潤滑油に冷媒ガスが混入することをより抑制することができる。また、分離促進用の突出部をシェルの内周面に形成するほうが、分離促進用の構成をシェル内の他の部材に形成するよりも、製造時の制約を受け難い。このため、上記の構成によると、設計の自由度を向上させることができる。
(特徴4) 本明細書が開示する圧縮機では、シェルに、第2空間におけるシェルの内周面から凹んでいる凹部が形成されていてもよい。凹部は、排出通路の流出口と対向する位置に形成されていてもよい。この構成では、排出通路の流出口から排出される冷媒ガス混じりの潤滑油は、シェルの内周面から凹んでいる凹部に衝突する。これにより、冷媒ガスと潤滑油との分離が促進され、第2空間に貯留されている潤滑油に冷媒ガスが混入することをより抑制することができる。また、シェルに凹部を形成することにより、圧縮機を軽量化できる。
実施例1のベーン型圧縮機10について図1〜4を参照して説明する。図1に示すように、ベーン型圧縮機10のシェル11は、フロントシェル12とリアシェル14により構成されている。フロントシェル12とリアシェル14は、4つのボルト13(図2、3参照)によって締結されている。リアシェル14には3つの取付足14aが形成されている。取付足14aを車両のエンジン等(図示省略)に取付けることにより、ベーン型圧縮機10が車両内に固定される。なお、図1の上下方向及び前後方向は、ベーン型圧縮機10を車両に取付けた状態における上下方向及び前後方向と一致する。なお、図1〜図4は模式図であり、その縮尺は厳密には一致していないことに留意されたい。その他の実施例についても同様である。
リアシェル14の前方には、前後方向に延びる筒状形状を有するシリンダ16が配置されている。シリンダ16の内部には、前後方向に延びる空間が形成されている。前後方向に直交する平面における上記空間の断面は、楕円形状を呈している(図2参照)。シリンダ16の前方には、フロントサイドプレート18が配置されている。フロントサイドプレート18の後端面18aは、シリンダ16の前端面と当接している。シリンダ16の後方には、リアサイドプレート20が配置されている。リアサイドプレート20の前端面20a(詳細には、リアサイドプレート20のベース部20f(後述)の前端面20a)は、シリンダ16の後端面と当接している。リアシェル14の内周面、シリンダ16の外周面、フロントサイドプレート18の後端面18a、及びリアサイドプレート20の前端面20aの間には、環状の外周吐出空間40が区画されている。
フロントサイドプレート18には、駆動軸22(後述)が貫通する貫通孔18bが形成されている。貫通孔18b内には滑り軸受26が設けられている。リアサイドプレート20には、駆動軸22の後端部が配置される挿通穴20bが形成されている。挿通穴20b内には滑り軸受28が設けられている。駆動軸22は、シェル11内を前後方向に延びており、フロントシェル12に設けられた軸封装置24と、貫通孔18b及び挿通穴20bにそれぞれ設けられた滑り軸受26、28とによって、シェル11及びサイドプレート18、20に回転可能に支持されている。
シリンダ16の内部空間には、駆動軸22と一体回転可能な円筒状のロータ30が配置され、ロータ30は駆動軸22に固着されている。図2に示すように、ロータ30の外周面には、径方向に深さを有する5つのベーン溝30aが、周方向に等間隔に形成されている。ベーン溝30aには、径方向にスライド可能なベーン32が収納されている。ベーン溝30aとベーン32との間には、背圧室33が形成されている。背圧室33には潤滑油が供給される。背圧室33は、フロントサイドプレート18の後端面18aに形成された溝18dと連通すると共に、リアサイドプレート20に形成された通路64dと連通している。駆動軸22の回転に伴いロータ30が回転すると、ベーン32は背圧室33の背圧により径方向外側に押し出されてシリンダ16の内周面に当接する。シリンダ16の内周面、ロータ30の外周面、隣り合う2つのベーン32、32、フロントサイドプレート18の後端面18a及びリアサイドプレート20の前端面20aによって、圧縮室34が区画される。ロータ30の回転に伴い圧縮室34の容積が増加する工程が吸入工程であり、圧縮室34の容積が減少する工程が圧縮工程となる。シリンダ16、フロントサイドプレート18(厳密には後端面18a)、リアサイドプレート20(厳密には前端面20a)、駆動軸22、ロータ30、及びベーン32によって、圧縮機構Cが構成されている。
図1に示すように、フロントシェル12とフロントサイドプレート18との間には、吸入室36が形成されている。フロントシェル12の上部には、ベーン型圧縮機10の外部に開口する吸入ポート38が形成されている。吸入室36は吸入ポート38と連通している。吸入ポート38は、蒸発器(後述)に接続されている。フロントサイドプレート18には、フロントサイドプレート18を前後方向に貫通する2つの貫通孔18cが形成されている。2つの貫通孔18cは、駆動軸22に対して互いに反対の位置に形成されている。シリンダ16には、シリンダ16を前後方向に貫通する2つの吸入通路16aが形成されている。各吸入通路16aは、各貫通孔18cと連通している。吸入室36と圧縮室34(厳密には、吸入工程が実施される圧縮室34)は、貫通孔18c及び吸入通路16aにより連通している。
図2に示すように、シリンダ16の外周面には、径方向内側に向かって凹んでいる2つの凹部16bが、図2の奥行き方向(即ち、図1の前後方向)に沿って形成されている。2つの凹部16bは、シリンダ16の上下方向における中央部(別言すれば、シリンダ16の内部空間の楕円形状の断面の短軸方向側)に形成されている。2つの凹部16bは、駆動軸22に対して互いに反対の位置に形成されている。凹部16bによって形成された空間16cは、外周吐出空間40と連通している。このため、以下では、空間16cを吐出空間16cと称する。シリンダ16には、吐出空間16cと圧縮室34(厳密には、圧縮工程が実施される圧縮室34)とを連通させる吐出口16dが形成されている。吐出口16dは、凹部16bに配置された吐出弁42により開閉可能となっている。即ち、吐出弁42は、圧縮室34から吐出口16dを通って吐出される冷媒ガスの圧力が所定値を超えた場合に開弁し、冷媒ガスの圧力が所定値以下となった場合に閉弁するように構成されている。
図1に示すように、リアサイドプレート20とリアシェル14との間には、吐出室60が形成されている。吐出室60の下部には、圧縮機構Cから吐出された冷媒ガスに含まれている潤滑油が貯留される(図1では潤滑油の図示は省略している)。即ち、シェル11内の空間は、リアサイドプレート20(厳密には、リアサイドプレート20の円板状のベース部20f)によって、圧縮機構Cが配置される空間と、潤滑油が貯留される空間とに区画される。リアシェル14の上部には、ベーン型圧縮機10の外部に開口する吐出ポート62が形成されている。吐出室60は吐出ポート62と連通している。吐出ポート62は、凝縮器(後述)に接続されている。
図1、4に示すように、リアサイドプレート20は、ベース部20fの後端面20f1の中央部が後方に(即ち、吐出室60側に)膨出している。以下では、上記中央部を膨出部20cと称する。膨出部20cは、略直方体形状であり、その内部には、冷媒ガスに含まれる潤滑油を遠心分離する油分離器50が配置されている。油分離器50は、油分離室52と油分離筒54を備える。油分離室52は、膨出部20c内に、上下方向に高さを有する略円柱形状の空間を有する。油分離筒54は、略円筒形状であり、油分離室52の上部に圧入嵌合されている。即ち、油分離室52は、リアサイドプレート20に形成された空間であり、リアサイドプレート20の表面より内部に延びる空間となっている。油分離室52の下部には、遠心分離後の潤滑油が滴下する(図1では潤滑油の図示は省略している)。油分離筒54の上下方向の長さは、油分離室52の長さよりも短く、油分離筒54の下端は油分離室52の上下方向における中央部に位置している。油分離室52の内周面と油分離筒54の外周面との間には筒状の空間52aが形成されている。油分離筒54の上面には、吐出室60に開口する開口54aが形成されている。開口54aは、吐出ポート62の鉛直下方からずれた位置に位置している。即ち、開口54aの鉛直上方にはリアシェル14の内周面が位置している。油分離筒54は、分離後の冷媒ガスを、油分離筒54の下端から上方に移送し、開口54aから吐出室60に吐出する。開口54aから吐出された冷媒ガスは吐出ポート62から吐出される。なお、膨出部20cは「油分離室形成部」の一例に相当する。
図3、4に示すように、リアサイドプレート20は、ベース部20fの後端面20f1から膨出する2つの膨出部20dを有する。各膨出部20dは、膨出部20cが膨出する方向と同一の方向(即ち、リアシェル14の底面に向かう方向)に膨出している。各膨出部20dは、膨出部20cの側壁(即ち、油分離室52の軸線方向に沿って延びる側壁)のうちベース部20fの後端面20f1と略直交している2つの側壁にそれぞれ接続されている。図4に示すように、各膨出部20dの膨出量(即ち、ベース部20fの後端面20f1から膨出している長さ)は、膨出部20cの側壁から離間するにつれて減少している。図3、4に示すように、リアサイドプレート20には、吐出空間16cと油分離器50(詳細には、油分離室52)とを接続する2つの吐出通路44が形成されている。吐出通路44は、圧縮機構Cから吐出された冷媒ガスを油分離室52に移送する。吐出通路44の吐出空間16c側の端部は、ベース部20fに形成されている。吐出通路44の油分離室52側の端部は、膨出部20cに形成されている。吐出通路44の残部は、膨出部20dに形成されている。吐出通路44の流入口44aは、ベース部20fの前端面20aに形成されており、吐出空間16cに開口している(図1、2参照)。吐出通路44の流出口44bは、膨出部20cに位置しており、油分離器50の空間52aの上方部分に開口している(図1、3参照)。吐出通路44の流出口44bは流入口44aよりも上方に位置している。吐出通路44は、ベース部20fの前端面20aから油分離室52に向かってリアサイドプレート20をドリル加工することで形成される。このため、吐出通路44は流入口44aから流出口44bまで一直線状に形成される。すなわち、吐出通路44の軸線が流入口44aから流出口44bまで屈曲することなく直線状に形成されている。また、吐出通路44の軸線に直交する断面の断面積は略一定となっている。なお、膨出部20dは「吐出通路形成部」の一例に相当する。
図3、4に示すように、リアサイドプレート20は、ベース部20fの後端面20f1から膨出する膨出部20eを有する。膨出部20eは、膨出部20c、20dが膨出する方向と同一の方向(即ち、リアシェル14の底面に向かう方向)に膨出している。膨出部20eは、膨出部20dが接続されている膨出部20cの2つの側壁のうちの1つの側壁に接続されている。膨出部20c、20d、20e及びベース部20fはダイカストにより一体的に形成されている。膨出部20c、20d、20e及びベース部20fによりリアサイドプレート20が構成されている。リアサイドプレート20には、油分離器50(詳細には、油分離室52)と吐出室60とを接続する排出通路46が形成されている。排出通路46は、油分離器50により分離された潤滑油を吐出室60に排出する。排出通路46の油分離室52側の端部は、膨出部20cに形成されている。排出通路46の残部は、膨出部20eに形成されている。排出通路46の流入口46aは、膨出部20cに位置しており、油分離室52の最下部に開口している。排出通路46の流出口46bは、膨出部20eの表面に位置しており、吐出室60に開口している。吐出室60には、排出通路46を通って流出口46bから排出された潤滑油が貯留されている。流出口46bは、流入口46aよりも上方に位置している。排出通路46は、膨出部20eの表面から油分離室52に向かってリアサイドプレート20をドリル加工することで形成される。このため、排出通路46は、流入口46aから流出口46bまで一直線状に形成される。すなわち、排出通路46の軸線が流入口46aから流出口46bまで屈曲することなく直線状に形成されている。また、排出通路46の軸線に直交する断面の断面積は略一定となっている。また、図1に示すように、排出通路46の流入口46aは、吐出通路44の流出口44bの後方(即ち、図3の手前方向)に位置している。なお、膨出部20eは「排出通路形成部」の一例に相当する。
吐出室60におけるリアシェル14の内周面には、内周面から突出する突出部15が形成されている。突出部15は平面15aを有する。図3の一点鎖線は、排出通路46の流出口46bから排出される潤滑油の排出方向の仮想延長線を示す。突出部15は、流出口46bと対向する位置、即ち、上記の仮想延長線が平面15aと略直交するような位置に形成されている。このため、流出口46bから排出される潤滑油は、突出部15の平面15aに対して垂直方向に衝突する。
図1に示すように、リアシェル14の下面には、下方に凹んでいる凹部14bが形成されている。凹部14bにより、リアサイドプレート20の下面とリアシェル14との間には隙間60aが形成されている。隙間60aは吐出室60と連通している。リアサイドプレート20には、油供給通路64(64a,64b,64c,64d)が形成されている。通路64aは鉛直上方に延びており、その一端は隙間60aに開口し、その他端は挿通穴20bと連通している。通路64bは前後方向に延びており、通路64aから分岐している。通路64cは挿通穴20bの外周を一巡しており、通路64bと連通している。通路64dは2つ形成され、各通路64dはロータ30の回転に伴い各背圧室33に順に連通する。通路64a〜64dにより、油供給通路64が構成される。
ベーン型圧縮機10の動作を説明する。エンジンなど(図示省略)によって駆動軸22が駆動されると、ロータ30が駆動軸22と一体回転する。ロータ30が回転すると、圧縮室34の容積が変化する。具体的には、吸入通路16aと連通している圧縮室34の容積が増加する。これにより、低温低圧の冷媒ガス(気体)が、蒸発器(図示省略)から配管(図示省略(他の配管についても同様とする)を経て吸入ポート38に吸入され、吸入室36、貫通孔18c、吸入通路16aを経由して圧縮室34に送られる。圧縮室34の容積変化により圧縮された高温高圧の冷媒ガス(気体)は、吐出口16dから吐出空間16c及び外周吐出空間40に吐出され、吐出通路44を経て油分離器50の空間52aに吐出される。吐出された冷媒ガスに含まれる潤滑油は、油分離器50において、油分離室52の内周面に沿って筒状の空間52a内を旋回することにより冷媒ガスから遠心分離され、油分離室52の内周面を伝って油分離室52の下部に滴下する。一方、潤滑油が分離された冷媒ガスは、油分離筒54の下端から上方に移送され、開口54aから吐出室60に吐出される。吐出室60に吐出された冷媒ガスは、開口54aの鉛直上方に位置するリアシェル14の内周面に衝突する。これにより、油分離器50で分離しきれなかった潤滑油が冷媒ガスから分離され、その潤滑油はリアシェル14の内周面又は底面(図1の後方の面)を伝って吐出室60の下部に貯留される。リアシェル14の内周面に衝突した冷媒ガスは、吐出ポート62から配管を経由して凝縮器(図示省略)に送られる。凝縮器によって冷却されて液化した冷媒ガスは、配管を経由して膨張弁(図示省略)に送られる。膨張弁によって急激に膨張された冷媒ガスは、配管を経由して蒸発器に送られる。蒸発器によって周囲から熱を吸収して気体となった冷媒ガスは、配管を経由して再びベーン型圧縮機10の吸入ポート38に吸入される。ベーン型圧縮機10、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器は、配管を介してこの順に接続されており、車両用空調装置の冷凍回路を構成している。
一方、油分離器50による分離後に油分離室52の下部に滴下した潤滑油は、排出通路46を通って流出口46bから吐出室60に排出され、突出部15の平面15aに垂直方向から衝突し、吐出室60の下部に貯留される。吐出室60に貯留された潤滑油は、隙間60a及び油供給通路64を経由して、挿通穴20b及び背圧室33に供給される。挿通穴20bに供給された潤滑油は、滑り軸受28を潤滑する。背圧室33に供給された潤滑油は、ベーン32を径方向外側に付勢すると共に、ベーン32とベーン溝30aとの間を潤滑する。また、潤滑油は背圧室33及び溝18dを経由して滑り軸受26を潤滑し、吸入室36に送られる。
上記のベーン型圧縮機10では、膨出部20dの膨出量が、膨出部20cから離間するにつれて減少している。このため、膨出部20dの膨出量が一定である構成と比較して、排出通路46を形成するためのドリルの可動範囲(可動角度)が広くなる。従って、排出通路46の設計の自由度を向上させることができる。また、上記のベーン型圧縮機10では、吐出通路44は、リアサイドプレート20を、そのベース部20fの前端面20aからドリル加工することにより形成される。このため、吐出通路44を形成するためのドリルが膨出部20c、20d、20eと接触することがなく、吐出通路44の設計の自由度を向上させることができる。
特に、本実施例では、排出通路46の流出口46bは流入口46aよりも上方(より詳細には、斜め上方)に位置している。このため、膨出部20eは、ドリルの先端が油分離室52に向かって斜め下方に傾いた状態で加工される。従って、膨出部20eの上方に位置している膨出部20dにドリルが接触する可能性が高くなる。しかしながら、本実施例の構成によると、膨出部20dの膨出量が膨出部20cから離間するにつれて減少しており、排出通路46の流出口46bから軸線方向に延びる仮想延長線上には膨出部20cが位置していない。このため、ドリルを斜め下方に傾けても、膨出部20cによってドリルの方向が制限されることがなくなり、排出通路46を適切な方向に形成することができる。
また、リアサイドプレート20内に油分離室52が形成され、油分離室52の周壁とリアサイドプレート20が兼用されている。即ち、リアサイドプレート20と油分離器50とが一体化されているため、両者が別体である構成と比較して、ベーン型圧縮機10の内部構造を簡素化、小型化することができる。また、リアサイドプレート20内に油分離器50を配置することにより、リアサイドプレートと油分離器を別体で形成した場合に必要となるシール部材等が不要となり、製造効率を向上できると共に、製造コストを低減できる。
また、上記のベーン型圧縮機10では、吐出通路44の形状を一直線状としている。このため、吐出通路44が屈曲部(即ち、冷媒ガスの進行方向が変化する部分)を有する構成と比較して、冷媒ガスが吐出通路44を流れる際の圧力損失を低減することができる。従って、吐出通路44を流れる過程で冷媒ガスの流速が低減することを抑制でき、油分離器50での分離効率が低下することを抑制できる。また、吐出通路44は屈曲部を有さないため、屈曲部に潤滑油(即ち、冷媒ガスに混入している潤滑油)が滞留し、吐出室60に貯留される潤滑油の量が減少することを防止できる。
また、上記のベーン型圧縮機10では、排出通路46の流出口46bが、油分離室52の最下部に開口されている流入口46aより上方に位置している。このため、排出通路46から排出される潤滑油は、排出通路46内を上方に流れる過程でその流速が低減する。このため、流出口46bから排出される潤滑油によって吐出室60の潤滑油が巻き上げられて吐出室60内の冷媒ガスと混じり合うことを抑制できる。従って、背圧室33及び挿通穴20bに潤滑油に混じった冷媒ガスが供給されることを抑制できる。また、吐出室60の潤滑油が巻き上げられると油面高さが低下する。この状態でベーン型圧縮機10が振動などで揺れると、隙間60aを満たしていた潤滑油が退避し、隙間60aに冷媒ガスが混入することにより、背圧室33及び挿通穴20bに冷媒ガスが供給される可能性がある。しかしながら、上記の構成によると、吐出室60の潤滑油が巻き上げられることが抑制されるため、吐出室60の油面高さが低下することを抑制できる。このため、背圧室33及び挿通穴20bに冷媒ガスが供給されることを抑制できる。即ち、吐出室60の潤滑油の巻き上げを抑制して油面を安定化させることで、背圧室33及び挿通穴20bに冷媒ガスが供給されることを抑制できる。
また、上記のベーン型圧縮機10では、リアシェル14の内周面に突出部15が形成されている。排出通路46から排出された潤滑油が突出部15に衝突すると、潤滑油に混入している冷媒ガスが潤滑油から分離され易い。特に、本実施例では、突出部15の平面15aは、排出通路46から排出された潤滑油が垂直に衝突するように形成されている。このため、衝突角度が垂直ではない構成と比較して、潤滑油が平面15aと衝突する際の衝撃が大きくなり、潤滑油と冷媒ガスとの分離効率が向上する。従って、吐出室60の潤滑油内に冷媒ガスが混入することをより抑制できる。また、突出部15をリアシェル14に形成することにより、突出部15をリアサイドプレート20などのその他の部材に形成する構成と比較して、突出部15の設計の自由度が向上する。なお、突出部15の平面15aに衝突して分離された冷媒ガスは、吐出ポート62から吐出されて凝縮器に送られる。
次に、実施例2のベーン型圧縮機について図5を参照して説明する。以下では、実施例1と相違する点についてのみ説明し、実施例1と同一の構成についてはその詳細な説明を省略する。その他の実施例でも同様である。
実施例2のベーン型圧縮機では、吐出室60におけるリアシェル14の内周面に、内周面から凹んでいる凹部115が形成されている。凹部115は、図5の奥行き方向(即ち、図1の前後方向)に高さを有する円柱の周面の一部をなしている。即ち、図5に示す凹部115の周面は、円弧状となっている。凹部115は、排出通路46の流出口46bと対向し、排出通路46の流出口46bから排出される潤滑油が、凹部115に衝突するような位置に形成されている。図5の一点鎖線は、排出通路46の流出口46bの最下部から排出される潤滑油の排出方向の仮想延長線を示す。上記の仮想延長線は、凹部115の周面とリアシェル14の内周面との境界点115aにおいて、凹部115の円弧状の周面により構成される仮想円の接線となっている。このため、流出口46bから排出された潤滑油は凹部115(具体的には、境界点115a近傍の周面)に衝突し、衝突時に跳ね返った潤滑油は、凹部115の周面に沿って移動し、吐出室60に貯留される。この構成によっても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。また、本実施例の構成によると、凹部115の周面に衝突した潤滑油は、その大半が境界点115aの上方に跳ね返るため、潤滑油が境界点115aの下方に跳ね返ることを抑制できる。従って、衝突時に分離された冷媒ガスが境界点115aの下方に流れることを抑制でき、冷媒ガスが吐出室60の潤滑油内に混入することをより抑制できる。分離後の冷媒ガスは、凹部115の周面に沿って吐出室60の上方に移送され、吐出ポート62から適切に吐出される。即ち、凹部115の周面は、分離後の冷媒ガスを吐出室60の上方に導くためのガイドの役割を果たす。また、凹部115はリアシェル14を肉抜きすることにより形成されるため、ベーン型圧縮機を軽量化できる。なお、上記では説明の都合上、凹部115の周面とリアシェル14の内周面との境界を「境界点」と称したが、当該境界は図5の奥行き方向に延びていることに留意されたい。
次に、実施例3のベーン型圧縮機について図6を参照して説明する。図6に示すように、実施例3のベーン型圧縮機では、実施例1のベーン型圧縮機10の圧縮機構Cを反時計回りに所定の角度(鋭角)だけ回転した構成を有している。排出通路146は、膨出部20c内を水平方向に一直線状に延びており、その流出口146bは、膨出部20cの外表面に形成されている。即ち、流出口146bは流入口146aと同一の高さに位置している。即ち、本実施例のベーン型圧縮機では、膨出部20eが形成されておらず、排出通路146は、膨出部20c内に形成されている。吐出室60におけるリアシェル14の内周面には、突出部215が形成されている。突出部215は平面215aを有している。平面215aは、流出口146bから排出される潤滑油が平面215aに垂直に衝突するように形成されている。また、通路64aは、吐出室60の最下部から鉛直上方に延びている。即ち、通路64aは、ベーン型圧縮機を車両に取付けた状態で鉛直上方に延びるような角度で予めリアサイドプレート20内に形成されている。
この構成によっても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。また、本実施例では排出通路146が膨出部20cにのみ形成されており、その長さは実施例1の排出通路46の長さよりも短い。このため、潤滑油が排出通路146を流れる際の圧力損失をより低減することができる。なお、本実施例のようにベーン型圧縮機を回転させて車両に取付ける場合は、車両に取付けた状態で油分離室52の下面が水平方向に延びるように油分離室52を形成してもよい。また、その下面は排出通路146の流入口146a(及び流出口146b)と略同一の高さに位置してもよい。この構成によると、油分離室52の下面に潤滑油が滞留することなく、潤滑油を排出通路146から効率的に排出することができる。
以上、本明細書が開示する技術の実施例について詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、本明細書が開示するベーン型圧縮機は、上記の実施例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、排出通路は油分離器に対して、上記の実施例とは反対側(即ち、図3〜図6における左側)に形成されていてもよい。この場合、突出部又は凹部も上記の実施例とは反対側に形成されてもよい。また、突出部は平面を有していなくてもよい。また、突出部が平面を有する場合であっても、排出通路から排出される潤滑油が当該平面に垂直に衝突しなくてもよい。また、凹部の周面は円弧状に限られず、例えば楕円状であってもよい。また、凹部の周面が円弧状の場合であっても、潤滑油が凹部に対して衝突する方向が、凹部の境界点における接線方向でなくてもよい。例えば、潤滑油は凹部の中央部に衝突してもよい。
また、排出通路46の流出口46bには、排出通路46よりも小径である絞り部が取付けられていてもよい。これにより、排出通路46から排出される潤滑油に冷媒ガスが含まれることを抑制することができる。
また、本明細書が開示する発明は、ベーン型圧縮機以外の圧縮機に適用されてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
10:ベーン型圧縮機、11:シェル、12:フロントシェル、14:リアシェル、15:突出部、15a:平面、18:フロントサイドプレート、20:リアサイドプレート、20c、20d、20e:膨出部、20f:ベース部、20f1:後端面、44:吐出通路、44a:流入口、44b:流入口、46:排出通路、46a:流入口、46b:流入口、50:油分離器、60:吐出室、115:凹部

Claims (4)

  1. シェルと、
    前記シェル内に配置されている圧縮機構と、
    前記シェル内を、前記圧縮機構が配置される第1空間と、前記圧縮機構から吐出された冷媒ガスに含まれている潤滑油が貯留される第2空間とに区画するサイドプレートと、
    前記圧縮機構から吐出された冷媒ガスに含まれる潤滑油を分離するための油分離筒と、を備えており、
    前記サイドプレートは、
    前記第1空間と前記第2空間とを区画するベース部と、
    前記ベース部の第2空間側の端面から膨出すると共に、前記油分離筒を収容する油分離室を内部に形成する油分離室形成部と、
    前記ベース部の第2空間側の端面から膨出すると共に、前記油分離室形成部の側壁と接続されており、前記第1空間と、前記油分離室の上部とを連通する吐出通路を内部に形成する吐出通路形成部と、
    前記ベース部の第2空間側の端面から膨出すると共に、前記油分離室形成部の前記側壁と接続されており、前記油分離室の下部と前記第2空間とを連通する排出通路を内部に形成する排出通路形成部と、を有しており、前記ベース部と、前記油分離室形成部と、前記吐出通路形成部と、前記排出通路形成部とは一体的に形成されており、
    前記吐出通路形成部の膨出量は、前記油分離室形成部から離間するにつれて減少しており、
    前記吐出通路は、その流入口からその流出口まで一直線状に形成されており、
    前記吐出通路は、前記ベース部の第1空間側の端面に開口して前記第1空間に連通しており、
    前記排出通路は、その流入口からその流出口まで一直線状に形成されており、
    前記排出通路の流出口は、前記排出通路形成部に開口して前記第2空間に連通しており、
    前記吐出通路形成部は、前記排出通路の流出口と対向しない位置に形成されている、圧縮機。
  2. 前記排出通路の流出口は、前記排出通路の流入口よりも上方に位置している、請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記シェルには、前記第2空間における前記シェルの内周面から突出する突出部が形成されており、
    前記突出部は、前記排出通路の流出口と対向する位置に形成されている、請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記シェルには、前記第2空間における前記シェルの内周面から凹んでいる凹部が形成されており、
    前記凹部は、前記排出通路の流出口と対向する位置に形成されている、請求項1又は2に記載の圧縮機。
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