JP6311015B2 - 高密度バリア層を有する固体酸化物燃料電池 - Google Patents

高密度バリア層を有する固体酸化物燃料電池 Download PDF

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Description

本開示は、一般に、固体酸化物燃料電池又は他の積層多孔質セラミックデバイス、及びに特にそのようなデバイス等の内部におけるガス漏れを低減する高密度バリア層に関する。
固体酸化物燃料電池(SOFC)は、化学反応によって電気を生成するデバイスである。図1は、カソード層102、アノード層106、及び電解質層104を含む従来のSOFCサブセルを示す。燃料電池は、一般的に、固体酸化物又はセラミック電解質を有するSOFCを備えた固体電解質材料を特徴とする。
SOFCの作動中、酸化剤、通常は空気がカソード102によって定義された複数の空気流路120を通って供給され、一方、水素ガス(H)等の燃料は、アノード106によって定義された複数の燃料流路121を通って供給される。酸化剤流路と燃料流路は、互いに直角に配置することができる。アノード層とカソード層は、電解質層104によって分離される。動作中、酸化剤はカソードにおいて酸素イオンに還元される。そして、これらの酸素イオンは固体酸化物電解質を通ってそれらが電気化学的に燃料を酸化することができるアノードへ拡散することができる。この反応では、2つの電子だけでなく水の副産物が放出される。これらの電子はアノードを通って外部回路(図示せず)に輸送され、外部回路で電気エネルギー源を提供し、そしてカソードに戻る。
外部回路における電子の流れは、通常約1.1ボルトの電位をもたらす。より大きな電圧を生成するために、燃料電池は、すぐ隣接するセル間で電流を合流させ、及び導電させる「相互接続」を有する多数の個々のセルから構成される「スタック」に通常配置される。以下でより詳細に記載されるように、図2に示されるスタックの設計は平板又は「平面」SOFCであり、そしてそこに繰り返し配列で配置された2つの別々の「セル」が示されている。セルは、各セルが生成する電力を結合することができるように、各セルを直列に接続するように働く相互接続208、216によって分離されている。
燃料電池製造における1つの継続的な挑戦課題は、燃料電池内での及び燃料電池からのガス漏れの防止である。ガス漏れは、いくつかの理由で問題がある。一定の電力を達成するために、1以上の水素に対する酸素の化学量論比が必要である。空気側に深刻な漏れがある場合、そこに酸素に対して水素の過剰な量が存在し、燃料電池の性能が低下するであろう。水素又は他の燃料ガス漏れは、爆発の危険性のため更に一層深刻になる。さらに、水素漏れがカソード材料と接触する場合、カソード自体が水素還元により永久に損傷を受ける。これはカソード層の電気的特性を損なうだけでなく、スタックの完全な故障につながる場合があるカソード層の体積膨張(膨張)を引き起こす可能性もある。最後に、燃料又は酸化剤の漏れはそれぞれ燃料利用率又は空気利用率を減少させる場合がある。
従って、ガス漏れが低減された改善された固体酸化物燃料電池スタックが必要である。
本発明は、一般に、燃料電池スタックの上部電極層と底部電極層の外表面に又はその近傍に形成され高密度バリア層を有する固体酸化物燃料電池を対象とする。高密度バリア層(DBL)は、電極層内のガス(カソード層内の空気又はアノード層内の燃料ガスのいずれか)が最外側電極層の外表面を通ってスタックから漏れ出るのを防止するための漏れ防止層として作用する。多孔質の外側カソード層を有するDBLを使用することにより、スタックから漏れる空気の量を減少させ、順に、スタック内の低酸素分圧の領域の存在を減少させることができる。これにより、カソード材料の還元の結果生じるカソードの損傷を防止する。アノード層に用いる場合、DBLは電極への燃料の望ましい流れを増加し、また、スタック外側の燃料ガスの潜在的な危険な蓄積を防ぐのに役立つ。
後述の本発明の詳細な説明をより良く理解するために、前述はむしろ広く本発明の特徴及び技術的利点を概説した。本発明のさらなる特徴及び利点を以下に説明する。本発明と同じ目的を実行するために、開示された概念及び特定の実施形態を、他の構造を修正する、又は設計するための基礎として、容易に利用することができることは、当業者には当然のことである。また、添付の特許請求の範囲に記載されたような等価な構成は、本発明の精神及び範囲から逸脱しないことは、当業者には当然のことである。
添付の図面を参照することにより、本発明はより良く理解することができ、その数多くの特徴及び利点は、当業者に明らかとなる。
図1は、固体酸化物燃料電池における単一サブセルを示す。 図2は、一般的な固体酸化物燃料電池スタックの例示的な実施形態を示す。 図3は、従来技術の燃料電池における上部電極及び底部電極を通るガス流を示す図表示である。 図4は、本発明の実施形態に係る燃料電池における上部電極と底部電極を通るガス流を示す図表示である。 図5は、本発明の実施形態に係る上部及び底部のカソード層内に形成された高密度のバリア層を有する2つのセルスタックの写真である。 図6a、6b及び6cは、DBLの長さに沿った様々な位置で撮影された高密度バリア層(DBL)及びカソードバルク層の研磨断面の画像である。 図7は、図8よりそれぞれがより薄いDBLの研磨断面の画像である。 図8は、図7よりそれぞれがより厚いDBLの研磨断面の画像である。 図9は、サンドイッチ構成におけるDBL及び遷移層の研磨断面の画像である。
添付の図は、縮尺通りに描かれることを意図していない。図において、様々な図に示される各同一又はほぼ同一の構成要素は、同様の数字によって表される。定義するために、すべての図面において、すべての構成要素をラベル付けしているとは限らない。
本発明は、固体酸化物燃料電池(SOFC)システムにおいて使用することができる。SOFCは、低排出ガス及び低騒音作動で高効率発電の可能性を提供する。SOFCはまた、電気効率、コジェネレーション効率及び燃料処理簡略化の有利な組み合わせを提供すると見られる。SOFCの使用の一例は、家庭又は他の建物の中に於いてである。SOFCは、天然ガスなど、家を暖めるのに使用されるのと同じ燃料を使用することができる。SOFCシステムは、家庭に電力を供給する電気を生成するために長期間稼働することができ、過剰な量が生成される場合は、過剰分を電力網に売却することができる。また、SOFCシステムで生成した熱は高品質であるため、家庭用温水を提供するために使用されることができる。SOFCは、電気サービスが信頼できないか又は存在しない地域で、特に役に立つことができる。
上述のように、固体酸化物燃料電池のガス漏れを防止することは非常に困難である。ガス漏れが発生した場合、結果として生じる問題は、性能の低下から致命的なスタックの障害にまで及ぶことがある。出願人は、いくつかの固体酸化物燃料電池スタックにおいて、ガス漏れの重大な原因は、燃料電池スタックの上部及び底部の多孔質電極層であることを見出した。
図2は、一般的な固体酸化物燃料電池スタックの例示的な実施形態を示す。スタックは、中間層204、208、212、及び216によって分離された電極層202、206、210、214、及び218を含む。中間層は、電解質層及び相互接続層を含むことができる。固体酸化物燃料電池が機能するために、高密度の電解質層は、2つの多孔質電極を分離しなければならない。個々のセルは、各セルが生成する電力が結合されるように、導電性の相互接続層によって直列に接続されている。図2では、明確にするために2つだけのサブセルを有するスタックが示されている。実際には、燃料電池スタックは、スタックの特定の目的に適した数のセルを有することができ、多くの場合、各スタック内に多数のサブセルを必要とする。また、図2は、すべての電極層に形成された複数の流路を示す。しかしいくつかの実施形態では、電極のいくつか又は更に全ては、僅かな流路を有す又は全く流路を有しないが、一方でいくつかの実施形態では、電極のいくつか又は更に全てが、より多くの流路を有することができる。
各多孔質電極層は、流路220を含むこともできる。電極の種類に応じて、酸化剤ガス又は燃料ガスが流路220を通って流れ、イオンは、電解質層を横切って輸送される。天然ガス/プロパン及び空気のようなより複雑なガスはそれぞれ、多くの場合、電池に供給されることができるが、基本的な必要要件は、水素及び酸素のみである。電極は、電気導電体であり、セルからの直流を集電するのに必要である。
特定の一実施形態では、電極202はカソードであり、及びに電極206はアノードである。アノード206及びカソード202は、電解質204によって分離されて単一の固体酸化物燃料電池222を形成し、時にはサブセルと呼ばれる。セルを互いの上に積層し、電気相互接続層を介してセルを接続することにより、スタックを作成する。電気導電性相互接続層は、各セルが生成する電力を組み合わせることができるように、直列にセルを接続するために、隣接セルの各ペアのアノード層とカソード層との間に形成される。特定の実施形態では、相互接続層208は、セル222のアノード206を、隣接するセル224のカソード210に接続する。
電解質204によるアノード206中の酸化剤ガス及びカソード202中の燃料ガスの分離は、酸素分圧の勾配を生み出す。この勾配は、酸素イオンを電解質204を横切って輸送し、そして燃料と反応させる。同様に、アノード214は、他の電解質212によってカソード210から分離される。ここでも、酸素イオンは、電解質212を横切って輸送され、カソード210とアノード214との間に電位を生じさせる。このパターンを複数回繰り返して、多数の個々のセルでスタックを形成することができる。電気導電性相互接続層は、各セルが生成する電力を組み合わせることができるように、直列にセルを接続するために、隣接する積層セルの各ペアのアノード層とカソード層との間に形成される。セルの数を増加は、スタックのZ軸方向のサイズを増大させる。スタックのX軸及びY軸は、Z軸と独立して増加させることができる。
いくつかの実施形態では、最終的なスタックは、一方の最外側電極層としてカソード層を(図2に示されたスタックの一番上に)有し、他方の最外側電極層としてアノード層を(図2中のスタックの底部に)有するように、スタック内にアノード層及びカソード層が交互に同数あることができる。本明細書で使用されるように、スタックは任意の方向に向けることができるように、用語「上部」及び「底部」は、単に便宜上である。用語「外側電極層」又は「最外側電極層」又は類似の用語は、スタック内の最初及び最後の電極層を指すために本明細書で使用される(図1及び2の方向で上部及び底部電極層)。
いくつかの状況では、他の電極よりも1つのタイプの電極を複数有することが望ましい。例えば、アノード層は空気にさらされる場合酸化するが、カソード層は空気中で安定しているので、スタックの2つの露出端層はカソード層とすることがしばしば望ましい場合がある。製造プロセスで左右対称になるように、スタックの上部上及び底部上に同じタイプの電極層を有することも時には有利である。従って、図2に示すスタックのような他の実施形態では、アノード層よりも、1つ多いカソード層が存在し得る。結果として、両方の上部電極層(図2の向きで)及び底部電極層はカソード層である。上部電極と底部電極の両方がアノード層であるように、カソード層より1つ多いアノード層がある他の実施形態では、逆も真実であることができる。
図2は、合計で5層の電極層を有する実施形態を示している。5層の電極層の各隣接ペアを分離するのは、電解質又は相互接続のいずれかである。合計5電極層の2セルスタックでは、2つの電解質層及び2つの相互接続層が存在する。アノード層とカソード層は、好ましくは電極へのガス流の流路を有しているが、両層は層の構造内でガスが流れるのを可能にするに十分に意図的に多孔質である。電解質層及び相互接続層は好ましくは電極層より密度が高く、大部分はガス不透過性である。上下面(図2の上部カソード層202及びカソード層218の最外側表面)は、スタックから電流が引き込まれる(「集電」)場所であるので、集電体表面226と呼ばれる。
図2に示したような燃料電池スタック(スタックの上部電極層と底部電極層としてカソード層を有する)で出願人によって行われた測定は、「フロースルー」(流路を通ってスタックから出るガスの体積を、スタックに計量供給されたガスの体積で割ったものと定義される)のカソード層の合計が驚くほど小さいことを示した。アノード層の合計のフロースルーは90〜95%余りが計測されたが、カソード層は30〜50%に達するにすぎなかった。漏れの他の原因が除去された場合は、スタックから漏れる空気の大部分は、マニホールドシステムから完全に独立した集電体表面及び漏れ防止層を通って漏れていることが見出された。
本出願人によって発見されたリーク現象は、図3に示されている。図3のSOFCは3カソード層及び2アノード層を有す5電極層スタックである。図2のように、電極層は、電解質層又は相互接続層のいずれかによって分離される。出願人は、上部と底部のカソード層内の流路に流入する空気の大部分は多孔質カソード材料を通って流れ、実際に上下の集電体面を通ってスタックの外に漏れて、スタックが失敗したことを見出した。
この漏れは、多孔質電極層からのガス流を阻害する高密度表面層の欠如によると考えられる。漏れは、背圧の増加によるより高いアスペクト比のガスの流路によって悪化する。SOFCにおける電極層の間にある内部中間層は、高密度電解質層又は高密度相互接続層のいずれかである。いずれかの側に高密度中間層を有する電極の場合、ガスは、流路を通る以外は、大部分は電極層からの流出が防止される。しかし、外側電極層(即ち、スタックの上部電極層及び底部電極層)だけは、その内側に高密度層(電解質又は相互接続のいずれか)を有する。SOFCに使用される多孔質電極は、流路内を流れる空気が、電極層の多孔質を通過でき、そして上部電極層及び底部電極層の外側(外部)表面を通ってSOFCから漏れ出ることができる程の多孔性である。
ガス流路及びスタックのx−y寸法の大きさ及び形状は、電極層の背圧に影響を与える。例えば、所定の直径の流路の場合、長さが増加すると背圧が増加する。このため、燃料又は酸化剤が、流路の全長を意図したように流れるには勢いが余りない。より高い背圧において、ガスに最も抵抗が少ない経路は、電極層の多孔質を通って外側外面の表面へ流れることである。
電気化学的に考慮すると、最適な性能のためには薄い電極層を必要とするため、背圧を下げるためにガス流路の直径を大きくすることは現実的ではない。従って、本発明の実施形態は、スタックの上部及び底部電極の外側外面の表面上又は近傍に、高密度バリア層(「DBL」)を使用して問題に対処し、最小抵抗の望ましくない経路を排除する。
図4は、本発明の実施形態に係る燃料電池における上部電極及び底部電極を通るガス流を示す図である。図3及び図4の燃料電池スタックは任意の所望の数のセルを含むことができるが、明確にするためにスタックの上部及び底部のみが本明細書に示されている。特定の実施形態では、固体酸化物燃料電池は、第1の多孔質電極層と、第1の多孔質電極層上の中間層と、を含み、中間層は電解質層又は相互接続層のいずれかを備え、固体酸化物燃料電池は、更に、中間層上の第2の多孔質電極層を含み、第2の多孔質電極層は少なくとも1つのガス流路を定義し、燃料電池用集電体表面を形成する外表面を有し、固体酸化物燃料電池は、更に、中間層の反対側の第2の多孔質電極層の表面上に堆積された、又は第2の多孔質電極層内に形成された高密度バリア層を含み、高密度バリア層は第2の多孔質電極層内のガス流が第2の多孔質電極層の外表面を通って漏れるのを防止する漏れ防止層を形成する。いくつかの実施形態では、第1の多孔質電極層はアノード層であり、第2の多孔質電極層はカソード層である。一方、他の実施形態では第1の多孔質電極層はカソード層であり、第2の多孔質電極層はアノード層である。
好適な高密度バリア層は、外側電極層の漏れを防止するガス不透過層である。好ましくは、漏れ防止層は漏れ防止気密層である。本明細書で使用する場合、漏れ防止気密層は、電極層を通って流れるガスの10%未満が、電極の外側外面の表面を通って漏れることを許す漏れ防止層として定義される。いくつかの実施形態において、DBLは気密セラミック層を備える。他の実施形態において、DBLは導電性金属層を備える。DBLの好ましい実施形態は、電極ガス流路を通って流れるガスの50%より多く、75%より多く、80%より多く、85%より多く、90%より多く、95%より多く、98%より多く、又は99%より多くが電極外表面を通って漏れ出るのを防止する。好ましくは、DBLは、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の気密性を有する。
ガス不透過性に加えて、好適なDBLは、電極層の熱膨張係数(CTE)と一致するCTEも有するべきである。望ましくない熱応力及びクラックは高密度バリア層とDBLと直接接触する電極層との間のCTEの不一致から生じる。好ましくは、DBLは、電極層のCTEの約±5ppm/℃、約±2ppm/℃、又は約±0ppm/℃内にあるCTEを有している。
好ましいDBLは、電極層の導電率とほとんど一致するのに十分な電気導電率も有するべきである。DBLの導電率は約5S/cmより大きくなければならない。
好ましい実施形態では、DBLは、電極層と少なくとも1つの共通の材料成分を有する。好ましくは、DBLは、電極層と同じ化学組成を有し、及び/又は電極層より低い気孔率を有している。例えば、好ましいDBLは大きくない10体積%以下、5体積%以下、又は3体積%以下の気孔率を有する。
いくつかの実施形態において、DBLは、電極層と同じ化学組成を有するが、より高い導電率を有している。好ましいDBLは、スタック内の最も近いセルから引き出される電流密度を均一にするのにも役立ち、効果的に集電の拡がり抵抗を下げる。高電流密度領域はガス流路が存在するために発生する可能性があり、局所的なジュール加熱により回復不能にスタックを損傷する可能性がある。バルク電極の多孔質構造は、均一に電流を引き出すために理想的ではない。高密度バリア層の連続する性質は、その接続性及び結果として生じる電流分布の点で周囲のバルク電極よりも優れているであろう。
ガスが上部電極層及び底部電極層の外側表面を通って漏れるのを防ぐために、DBLは電極の外表面に形成され、一方でなお、ガスが流路並びに/又は上部電極層及び底部電極層の気孔を通って通過できるようにしなければならない。いくつかの実施形態では、DBLは、電極層の外側表面(上部又は底部層と接触している中間層とは反対側の表面)上に直接形成されるであろう。別の実施形態では、DBLのいずれかの側に電極材料が存在するように、DBLは電極バルク内に形成されるであろう。電極内に形成されたガス流路が存在する実施形態において、DBLは中間層と反対側のガス流路側で、ガス流路と電極の外表面との間に形成されるべきである。その場合、DBLは、スタックの自由(外側の)表面に可能な限り近くにあることが好ましいであろう。本明細書で使用する場合、いくつかの実施形態において、DBLはこのような外部電極内に形成されるが、用語「隣接する電極」は、DBLに関して使用される場合、DBLによって漏れが防止されるこの外部電極を指す。
従って、好ましいDBLの実際の組成は、DBLがアノード層内部又はカソード層内部に適用されているか否かに、及び更にはアノード層又はカソード層の実際の組成に依存する。例えば、外側電極層が、ランタンマンガナイト系材料及び/又はランタンフェライト系材料を含むカソード層である場合、好ましいDBLは(La1−xSrMnOを含むことができ、式中xは約0.5以下、yは1.0以下、La/Mnの比は、約1.0以下である。
いくつかの実施形態において、DBLは、LSM及び/又はYSZを含む。特定の実施形態において、DBLは、10ミクロン以下、例えば5ミクロン以下、3ミクロン以下、又は2ミクロン以下のd50を有する粒子を含むことができる。DBLは、少なくとも0.01ミクロンのd50を有する粒子を含むことができる。特定の実施形態において、LSMがバルクのカソード粒子よりもより微細な粒子を含み、例えば、LSMが10ミクロン以下、5ミクロン以下、3ミクロン以下、又は2ミクロン以下のd50の粒子径を有する場合、DBLは、焼結LSMを含むことができる。カソードバルク材料中の粒子よりもより細かいLSM粒子から成るバリア層は、バルク材料よりも多く焼結し、好ましくは、ガス流を遮断するのに十分に高密度になるであろう、一方で更に、バリア層は十分に電気を導電し、及び周囲の又は下層のカソードバルク材料のCTEに合致するであろう。一実施形態において、DBLはYSZ粒子を含むことができ、YSZ粒子は10ミクロン以下、例えば5ミクロン以下、3ミクロン以下、2ミクロン以下、又は更に1ミクロン以下のd50を有する粒子を含むことができる。
外側電極層が、サーメット材料を含むアノード層である場合、好ましいDBLはニッケル−YSZを含むことができるであろう。あるいは、好ましいDBLは、チタン酸ランタン、クロム酸ランタン、チタン酸ストロンチウム、及び/又はチタン酸ランタンストロンチウムを含むことができるであろう。
一実施形態によれば、グリーンDBLは、グリーンDBL/Ed50比として表される平均厚さを有することができ、この比は、カソードバルク(CB)層などの離接する多孔質電極層の、粒子径d50に対するグリーンDBLの平均厚さの比として定義されることができる。一実施形態では、グリーンDBLは、ガス不透過性を提供し及びに変形又はクラックに抵抗するように構成された特別なグリーンDBL/Ed50比を含むことができる。例えば、グリーンDBLのグリーンDBL/Ed50比は、成形(例えば、焼結工程又はプレス工程)の間に生じる可能性のある変形又はクラックにも抵抗しながら、ガス不透過性を提供するために、最大値又は最小値に制限される場合がある。5より大きいグリーンDBL/Ed50比は、成形中に生じる可能性のあるクラックに十分には抵抗できない場合がある。逆に、1未満のグリーンDBL/Ed50比は、成形中に生じる可能性のある変形又は貫通に十分には抵抗できない場合がある。任意の特定の理論に縛られることを望まないが、1未満のグリーンDBL/Ed50比を有するグリーンDBLを形成する際に生じる可能性のある変形は、焼結又はプレス工程の間に、グリーンDBLの変形又は貫通さえ発生させ得る隣接する層(例えば、カソードバルク層)の大きな粒子に依るのかもしれない。例えば、グリーンDBLは、例えば少なくとも2等の少なくとも1のグリーンDBL/Ed50比を有することができる。非限定的な実施形態では、グリーンDBLは5以下の、例えば4以下又は3以下のグリーンDBL/Ed50比を有することができる。グリーンDBLは上記の任意の最小値又は最大値範囲内のグリーンDBL/Ed50比を有することは理解されるであろう。例えば、特定の実施形態では、グリーンDBLは2〜3の範囲内のグリーンDBL/Ed50比を有する。
本明細書の実施形態に係わるDBLは、その上に配置された1つ以上の遷移層(TL)を含むことができる。1つ以上の遷移層は、DBLの全体の長さ及び幅に沿って実質的にDBLと直接接触することができる。DBLの長さは、DBLの最長寸法として定義することができ、幅は、DBLの2番目の最長寸法として定義することができる。一実施形態では、DBL及び1つ以上の遷移層は、「サンドイッチ」構成であってもよく、第1の遷移層はDBLの一方の側にあり、もう1つの遷移層は第1の遷移層のDBLのもう1つの側で、第1の遷移層の反対側にある。
遷移層の材料は、本明細書に記載の実施形態に係わるDBL、カソード又はアノードの材料と同様の若しくは更に同一の材料、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。特定の実施形態では、遷移層はLSM粉末及びYSZ粉末の混合物を含むことができる。更に、遷移層は、本明細書に記載の実施形態に係るDBL、カソード又はアノードの粒子径と同様の若しくは更に同一の、又はそれらの任意の組み合わせを含む粒子サイズd50を有することができる。
実施形態によれば、グリーン遷移層(TL)はグリーンTL/Ed50比として表される特定の平均厚さを有することができ、この比はグリーンTLの平均厚さの、カソードバルク(CB)層等の隣接する電極層の粒子径d50に対する比として定義される。例えば、グリーンTLは、約10以下の、例えば8以下、6以下、4以下、又は更に2以下のグリーンTL/Ed50比を有する。非限定的な実施形態では、グリーンTLは少なくとも約0.1、例えば少なくとも0.5、少なくとも1、又は少なくとも1.5のグリーンTL/Ed50比を有する。グリーンTLは、本明細書に示される任意の最小値又は最大値の範囲内にあるグリーンTL/Ed50比を有することができることは理解されるであろう。例えば、特定の実施形態では、グリーンTLは、1〜2の範囲にあるグリーンTL/Ed50比を有することができる。
特定の実施形態では、遷移層(TL)は、グリーンTL/CBd50比の値が低いほど可能性が増加する、成形中にDBLを変形する又は貫通の可能性を低減するように選択される最大d50を有する粉体を含むことができる。実施形態では、遷移層は、「中間の」平均粒子径か、又はDBLの平均粒径d50と、例えば電極層、又はより具体的にはカソードバルク(CB)層等の隣接層の平均粒径d50との間にある平均粒子径を有するように選択されなければならない。任意の特定の理論に縛られることを望まないが、中間粒子径(d50)を選択することにより、隣接層(例えば、CB層)の大きな粒子がDBLを貫通する又はDBLを変形することを緩和するであろう。
一実施形態によれば、グリーンDBLは、グリーンDBL/TLd50比として表される平均厚さを有することができ、この比はグリーンDBLの平均厚みの、遷移層(TL)の粒子径d50に対する比として定義されることができる。例えば、グリーンDBLは少なくとも1の、例えば少なくとも10、少なくとも20、少なくとも30、又は少なくとも40のグリーンDBL/TLd50比を有することができる。非限定的な実施形態では、グリーンDBLは100以下の、例えば80以下、60以下、50以下等のグリーンDBL/TLd50比を有することができる。グリーンDBLは、上記した任意の最小値又は最大値の範囲内にあるグリーンDBL/TLd50比を有することができることは理解されるであろう。例えば、特定の実施形態では、グリーンDBLは40〜50の範囲内のグリーンDBL/TLd50比を有することができる。
別の実施形態によれば、最終的に形成された(例えば、焼成された、焼結された、又はプレスされた)DBLの平均厚さは、焼成DBL/Ed50比で表される特定の厚みを有することができ、その比は最終的に形成されたDBL平均厚みの、カソードバルク(CB)層等の隣接する電極層の粒子径d50に対する比として定義されることができる。例えば、最終的に形成されたDBLは約5以下、例えば4以下、3以下、2以下、又は更に1以下の焼成DBL/Ed50比を有することができる。非限定的な実施形態では、最終的に形成されたDBLは少なくとも約0.1、例えば少なくとも0.2、少なくとも0.4、又は少なくとも0.5である焼成DBL/Ed50比を有することができる。最終的に形成されたDBLは、本明細書に示される任意の最小値又は最大値の範囲内にある焼成DBL/Ed50比を有することができることは理解されるであろう。例えば、特定の実施形態では、最終的に形成されたDBLは0.5〜1の範囲内の焼成DBL/Ed50比を有することができる。
一実施形態によれば、最終的に形成された遷移層(TL)は、焼成TL/Ed50比として表される特定の平均厚さを有することができ、この比は最終的に形成されたTLの平均厚さの、カソードバルク(CB)層等の隣接する電極層の粒子径d50に対する比として定義される。例えば、最終的に形成されたTLは約10以下、例えば8以下、6以下、4以下、又は更に2以下の焼成TL/Ed50比を有する。非制限的な実施形態では、グリーンTLは少なくとも約0.1、例えば少なくとも0.2、少なくとも0.5、又は少なくとも1、又は少なくとも5のグリーンTL/Ed50比を有する。グリーンTLは、本明細書に示される任意の最小値又は最大値の範囲内のグリーンTL/Ed50比を有することができることは理解されるであろう。例えば、特定の実施形態では、グリーンTLは、0.5〜1の範囲内のグリーンTL/CBd50比を有することができる。
一実施形態によれば、最終的に形成されたDBLは、焼成DBL/TLd50比として表される平均厚さを有することができ、この比は最終的に形成されたDBLの平均厚みの、遷移層(TL)の粒子径d50に対する比として定義されることができる。例えば、最終的に形成されたDBLは少なくとも1、例えば少なくとも10、少なくとも20、少なくとも30、又は少なくとも40の焼成DBL/TLd50比を有することができる。非限定的な実施形態では、グリーンDBLは100以下、例えば80以下、60以下、50以下のグリーンDBL/TLd50比を有することができる。グリーンDBLは、上記の任意の最小値又は最大値の範囲内にあるグリーンDBL/TLd50比を有することができることは理解されるであろう。例えば、特定の実施形態では、グリーンDBLは40〜50の範囲内のグリーンDBL/TLd50比を有することができる。
本発明の燃料電池システムは、当該技術分野で公知の任意の適切な方法により作製されることができる。当該技術分野で公知の任意の適切なアノード及びカソード材料は、本発明において使用することができる。
カソードの材料としては、ランタンマンガナイト材料を含むことができる。カソードは、ドープされたランタンマンガナイト材料で作ることができ、カソード組成物をペロブスカイト型結晶構造にすることができる。従って、ドープされたランタンマンガナイト材料は、式(La1−xMnO3−δで表される一般組成を有し、式中、ドーパント材料が「A」で示され、ペロブスカイト結晶構造のAサイトのランタン(La)と材料内で置換される。ドーパント材料は、アルカリ土類金属、鉛、又は一般に約0.4〜0.9オングストローム間の原子比を有する2価の陽イオンから選択されることができる。このように、一実施形態によれば、ドーパント材料は、Mg、Ba、Sr、Ca、Co、Ga、Pb、及びZrから成る元素の群から選択される。特定の実施形態によれば、ドーパントはSrであり、カソード層は、LSMとして一般に公知のランタンストロンチウムマンガナイト材料を含むことができる。
一実施形態によれば、ドープされたランタンマンガナイトカソード材料は、式(La1−xMnO3−δを含み、式中、xは約0.5以下、yは約1.0以下、及びLa/Mn比は約1.0以下である。ドープされたランタンマンガナイト組成物中のxの値は、構造内でLaと置換されたドーパントの量を表す。一実施形態によれば、xは約0.5以下、例えば約0.4又は0.3以下である。尚、カソード材料内で与えられたドーパントの量が、例えばxが約0.2以下、又は更に0.1以下であり、特に約0.4と0.05の間の範囲であるように、より少量になることがある。
あるいは、又は更に、カソード材料は、Laフェライト系材料を含むことができる。一般的には、Laフェライト系材料は、Sr、Ca、Ba、Mg、Ni、Co又はFe等の1つ以上の適切なドーパントでドープされることができる。ドープされたLaフェライト系材料の例としては、LaSrCoフェライト(LSCF)(例えば、La1−gSrCo1−jFe)、式中q及びjのそれぞれは独立に0.1以上、及び0.4以下であり、(La+Sr)/(Fe+Co)は約1.0と約0.90(モル比)との間の範囲にある。特定の一実施形態では、カソードは、Laマンガナイト及びLaフェライト材料の混合物を含むことができる。例えば、カソードはLaSrマンガナイト(LSM)(例えば、La1−kSrMnO)及びLaSrCoフェライト(LSCF)を含むことができる。一般的な例としては、(La0.8Sr0.20.98Mn3+−Δ)(Δはゼロ以上、及び0.3以下)及びLa0.6Sr0.4Co42Fe0.8を含む。
カソード層は、約0.10mm以上、例えば約0.15mm以上、約0.20mm以上、又は更に約0.25mm以上の平均厚さを有することができる。更に、カソード層は約2mm以下、例えば約1.9mm以下、約1.8mm以下、約1.7mm以下、約1.7mm以下、約1.6mm以下、又は更に約1.5mm以下の平均厚さを有してもよい。カソード層は、上記の最小値及び最大値のいずれかを含む範囲内の平均厚さを有することができることが理解されるであろう。
カソード層は、カソード層の総体積に対して約25体積%〜約60体積%の範囲の気孔率を有する多孔質層であってもよい。カソード層は、SOFCユニットに酸化剤を送達するために利用されることができる流路を含むことができる。流路は、カソード層の体積全体にわたって規則的及び繰り返しパターン等の特定の方法で配置されることができる。例えば、成形された散逸性物を組み込む工程、エンボス加工、テープに流路の切れ込みを入れる工程、そして流路を定義するためにテープを積層する工程、予備成形物を通しての押し出しを使用する工程、ロールコンパクションでパターン化ロールを用いる工程を含む任意の適切な技術は、間隙及び/又は流路を形成するために使用されることができる。
アノード層は、サーメット材料、即ちセラミックと金属材料の組み合わせを含んでもよい。いくつかの好適な金属としては、例えば、ニッケル又は銅を含む遷移金属類を含む。アノードは、例えばセラミック材料、及び特に酸化物材料を含むイオン導電体を含むことができる。例えば、アノードは、ニッケル及び、例えばイットリア安定化ジルコニアを含むジルコニア系材料で形成されてもよい。あるいは、アノードは、例えば酸化ガドリニウム安定化セリアを含むセリア系材料を含むことができる。ニッケルは、アノードグリーン材料に含まれる酸化ニッケルの還元によって製造されることができる。あるいは、チタン酸塩、マンガナイト、クロマイト、それらの組み合わせ等の酸化物材料の特定の他のタイプは、アノード層で使用されることができることが理解されるであろう。このような酸化物もまた、ペロブスカイト材料であってもよいことは理解されるであろう。
アノード層は、薄く、及び実質的に材料の平面層であることができる。アノード層は、相互接続層の平均厚さよりも大きい平均厚さを有することができる。例えば、アノード層は、少なくとも約100ミクロン、例えば少なくとも約300ミクロン、少なくとも約500ミクロン、少なくとも約700ミクロン、又は更に少なくとも約1mmの平均厚さを有することができる。尚、アノード層は、約5mm以下、例えば約2mm以下、又は更に約1.5mm以下の平均厚さを有することができる。アノード層の平均厚さは、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲に平均厚さを有することがが理解されるであろう。
アノード層は、アノード層の全体積に対して約25体積%〜約60体積%の範囲の気孔率を有する多孔質層であることができる。多孔質は、SOFCユニットに燃料を送達するのに利用される流路の形態であってもよい。流路は、アノード層の体積全体にわたって規則的及び繰り返しパターン等の特定の方法で配置されることができる。例えば、成形した散逸性物を組み込む工程、エンボス加工、テープに流路の切れ込みを入れる工程、そして流路を定義するためにテープを積層する工程、予備成形物を通って押し出しを使用する工程、ロールコンパクションでパターン化ロールを用いる工程を含む任意の適切な技術は、間隙及び/又は流路を形成するために使用されることができる。
当該技術分野で公知の任意の好適な電解質材料は、本発明の電解質に使用されることができる。好ましくは、電解質は固体電解質である。具体例としては、ScドープZrO、YドープZrO、YbドープZrO等のZrO系材料、SmドープCeO、GdドープCeO、YドープCeO、及びCaOドープCeO等のCeO系材料、Ca、Sr、Ba、Mg、Co、Ni、Fe又はそれらの混合物でドープされたLaGaO(例えば、La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.2、La0.8Sr0.2Ga0.8Mg0.15Co0.5、La0.9Sr0.1Ga0.8Mg0.2、LaSrGaO、LaSrGa又はLa0.90.1GaO、式中、A=Sr、Ca又はBa)等のLnガレート系材料(Ln=La、Pr、Nd又はSm等のランタニド)、及びそれらの混合物を含む。別の例としては、ドープされたジルコン酸イットリウム(例えば、YZr)、ドープされたチタン酸ガドリニウム(例えば、GdTi)及びブラウンミラライト(例えば、BaIn又はBaIn)を含む。
電解質の任意の好適な厚さは、本発明で使用されることができる。特定の一実施形態では、電解質の厚さは約5ミクロン〜約20ミクロン、例えば約10ミクロン〜約15ミクロンの範囲である。
相互接続層は、無機材料を含むセラミック材料を含むことができる。具体的には、相互接続層は酸化物材料を含むことができ、より具体的には、クロマイト又はチタン酸塩物質とすることができる。より具体的には、相互接続層は、ランタン(La)、マンガン(Mn)、ストロンチウム(Sr)、チタン(Ti)、ニオブ(Nb)、カルシウム(Ca)、ガリウム(Ga)、コバルト(Co)、イットリア(Y)、及びこれらの組み合わせからなる群から選択された元素を含むことができる。特定の例において、相互接続層208、216は酸化クロム系材料、酸化ニッケル系材料、コバルト酸化物系材料、酸化チタン系材料(例えば、チタン酸ランタンストロンチウム)を含むことができる。具体的には、相互接続層208は例えばLaSrCrO、LaMnCrO、LaCaCrO、YCrO、LaCrO、LaCoO、CaCrO、CaCoO、LaNiO、LaCrO、CaNiO、CaCrO、及びそれらの組み合わせ等の材料から作製することができる。具体的には、相互接続層208は、LST(又はYST)を含むことができ、及び1つ以上のドーパントを有するLa0.2Sr0.8TiO等のNbドープLSTを主成分とすることができる。例えば一般的にランタン又はストロンチウムの陽イオンによって占有されている格子サイトが空であり、したがって材料は非化学量論組成を有する場合、相互接続材料はAサイト欠損材料を含んでよいことは、理解されるであろう。
相互接続層は、特に薄く、材料の平面層であることができる。例えば、相互接続層は、約1mm以下、例えば約500ミクロン以下、約300ミクロン以下、約200ミクロン以下、約100ミクロン以下、約80ミクロン以下、約50ミクロン以下、又は更に約25ミクロン以下の平均厚さを有することができる。尚、相互接続層は、少なくとも約1ミクロン、例えば少なくとも約2ミクロン、少なくとも約5ミクロン、少なくとも約8ミクロン、又は少なくとも約10ミクロンの平均厚さを有することができる。相互接続層の平均厚さは、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲に平均厚さを有することが理解されるであろう。
図2に示すように、固体酸化物燃料電池を形成するために、各層は、スタック内の層を組み立てる前に個別に形成されることができる。即ち、層はグリーン層として別々に形成され、合体させてスタックに組み立てられる。あるいは、第1のグリーン電解質層が形成され、その後、グリーン電極層がグリーン電解質層上に重ねて形成され、その後、グリーン相互接続層がグリーン電極層上に重ねて形成されるように、層は互いの上に連続してグリーン状態で形成されることができる。更に、方法は焼結SOFCセルを形成するために、単一の焼結工程でグリーンSOFCセルを焼結する工程を含む。
本明細書において「グリーン」物という場合は、緻密化又は粒成長に影響を与える焼結工程又はプレス工程を受けていない材料を意味する。グリーン物は、乾燥され、水分含有量が少ない未完成品であり、未焼成である。グリーン物は、それ自身及びその上に形成された他のグリーン層を支持するのに適した強度を持つことができる。
本明細書の実施形態に従って記載される層は、キャスティング、蒸着、印刷、押出し、積層、金型プレス、ゲルキャスティング、スプレーコーティング、スクリーン印刷、ロールコンパクション、射出成形、及びこれらの組み合わせを含む技法によって形成することが可能であるが、これらに限定されない。1つの特定の例では、各層は、スクリーン印刷により形成することができる。別の実施形態では、各層は、テープキャスティング法により形成することができる。
アイテム
アイテム1:固体酸化物燃料電池は、第1の多孔質電極層と、第1の多孔質電極層上に中間層と、を備え、中間層は電解質層又は相互接続層のいずれかを備え、固体酸化物燃料電池は、更に中間層上に第2の多孔質電極層を備え、第2の多孔質電極層は少なくとも1つのガス流路を定義し及び燃料電池の集電体表面を形成する外表面を有し、固体酸化物燃料電池は、更に中間層の反対側の第2の多孔質電極層表面上に形成された、又は第2の多孔質電極層内に形成された高密度バリア層と、を備え、高密度バリア層は第2の多孔質電極層内のガス流が第2の多孔質電極層の外側表面を通って漏れるの防止するガス漏れ防止層を形成する、固体酸化物燃料電池。
アイテム2:第1の多孔質電極層がアノード層であり、第2の多孔質電極層がカソード層である、アイテム1の固体酸化物燃料電池。
アイテム3:第1の多孔質電極層がカソード層であり、第2の多孔質電極層がアノード層である、アイテム1の固体酸化物燃料電池。
アイテム4:第1のタイプの少なくとも1つの多孔質電極層と、第1のタイプの少なくとも1つの多孔質電極層上に積層された第1のタイプの少なくとも1つの多孔質電極層と、最上部電極層の外表面上に形成された高密度バリア層と、を備え、高密度バリア層は、多孔質電極層を通るガス流が電極層の外表面を通って漏れるのを防止する、燃料電池アセンブリ。
アイテム5:第1のタイプの多孔質電極の層の総数=n、第2のタイプの多孔質電極の層の総数=n+1であり、第1のタイプの多孔質電極の層及び第2のタイプの多孔質電極の層は、交互層としてスタックに配列され、第2のタイプの多孔質電極の層はスタックの上部層及び底部層である、アイテム4の燃料電池アセンブリ。
アイテム6:第1のタイプの多孔質電極層がアノード層であり、第2のタイプの多孔質電極層がカソード層である、アイテム4又はアイテム5の燃料電池アセンブリ。
アイテム7:第1のタイプの多孔質電極層がカソード層であり、第2のタイプの多孔質電極層がアノード層である、アイテム4又はアイテム5の燃料電池アセンブリ。
アイテム8:固体酸化物燃料電池又は燃料電池アセンブリは、複数のサブセルを含み、各サブセルは、アノード、カソード、アノードとカソードを分割する電解質を含み、1つのサブセルのアノードともう1つのサブセルのカソードとの間の相互接続を更に含む、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池又は燃料アセンブリ。
アイテム9:高密度バリア層は、相互接続層とは異なる組成である、アイテム8の固体酸化物燃料電池又は燃料電池アセンブリ。
アイテム10:積層多孔質セラミックデバイスであって、第1の電極層と、第1の電極層上に重なる電解質層と、電解質層の上に重なる第2の電極層と、第2の電極層と第3の電極層との間に配置された相互接続層と、第3の電極層の外表面に形成された高密度バリア層と、を備え、高密度バリア層は、相互接続層とは異なる組成であり、及び第3の電極層を通って流れるガスが高密度バリアを通って漏れるのを防止するのに十分に高い密度を有する、積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム11:固体酸化物燃料電池アセンブリを備える、アイテム10の積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム12:固体酸化物電解層を備える、アイテム10の積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム13:第1及び第3の電極層がカソード層であり、第2の電極層はアノード層である、アイテム10〜12のいずれかに記載の積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム14:第1及び第3の電極層がアノード層、及び第2の電極層はカソード層である、アイテム10〜12のいずれかに記載の積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム15:電極層が、ガスが電極層を通って流れることを可能にする多孔質を有する前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム16:電極層は、電極層の多孔質とは別にガス流の流路を定義する、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム17:高密度バリア層は気密セラミック層を備える、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム18:高密度バリア層は導電性金属層を備える、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム19:高密度バリア層は、最も外側の電極層を通って流れるガスの50%より多く、75%より多く、80%より多く、85%より多く、90%より多く、95%より多く、98%より多く、又は99%より多くが電極層の外表面を通って漏れ出るのを防止する、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム20:高密度バリア層は、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、又は少なくとも99%の気密性を有する、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム21:高密度バリア層は、隣接する電極層のCTEの約±5ppm/℃、約±2ppm/℃、約±1ppm/℃、又は約±0.5ppm/℃の範囲内にあるCTEを有する、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム22:高密度バリア層は、隣接する電極層と同じ化学組成を有するが、より高い導電率を有する、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム23:高密度バリア層は、隣接する電極層と同じ化学組成を有するが、より低い気孔率を有する、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム24:高密度バリア層は、隣接する電極層と共通の少なくとも1つの材料成分を有する、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム25:隣接する電極層が、ランタンマンガナイト系材料及び/又はランタンフェライト系材料を含むカソード層である、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム26:隣接する電極層が(La1−xSrMnOを含むカソード層であり、式中、xは約0.5以下、yは約1.0以下、La/Mn比は約1.0以下である、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム27:高密度バリア層は(La1−xSrMnOを含み、xは約0.5以下、yは約1.0以下、La/Mn比は約1.0以下である、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム28:高密度バリア層はLSMを含む、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム29:高密度バリア層は焼結されたLSMを含み、LSMは10ミクロン、5ミクロン、3ミクロン又は2ミクロン以下のd50粒子径を有した、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム30:高密度バリア層はLSM及びYSZを含む、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム31:隣接する電極層は、サーメット材料を含むアノード層である、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム32:隣接する電極層がニッケルYSZを含むアノード層である、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム33:高密度バリア層はニッケルYSZを含む、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム34:高密度バリア層がチタン酸ランタン、ランタンクロマイト、チタン酸ストロンチウム、及び/又はチタン酸ランタンストロンチウムを含む、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム35:高密度バリア層は10体積%以下、5体積%以下、3体積%以下の気孔率を有する、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム36:高密度のバリア層は電極層の外表面に形成され、電極層は25体積%〜60体積%の気孔率を有する、アイテム35の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム37:高密度バリア層は、カソード層の外表面に形成され、カソード層は25体積%〜40体積%の気孔率を有する、アイテム35の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム38:高密度のバリア層は、アノード層の外表面に形成され、アノード層は30体積%〜50体積%の気孔率を有する、アイテム35の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
アイテム39:高密度バリア層は、隣接する電極層の気孔率よりも小さい気孔率を有する、前記アイテムのいずれか1つに記載の固体酸化物燃料電池、燃料電池アセンブリ、又は積層多孔質セラミックデバイス。
実施例1
第1の実施例では、DBL層はテープキャスティングプロセス用いて形成され、そのプロセスにおいてDBLグリーンテープは、次の仕様を有していた:d50が1.4ミクロンのLSM50%及びd50が0.8ミクロンのYSZ50%。YSZの存在はDBLの導電率をある程度低下させるが、CTEにそれほど大ききは影響を及ぼさない。DBL層は、50〜60ミクロンの厚さのグリーンテープキャスト層として形成された。このグリーンDBLテープは、スタック内の上部電極層と底部電極層の両方として、カソード層を有する5層の電極層からなる2セルスタックに使用された。DBLグリーンテープは、上側カソードガス流路上の上部カソード層内、及び下側カソードガス流路下の底部カソード層内に配置された。バリア層は、隣接する中間層(相互接続層か又は電解質層)からの距離と、流路からの距離がほぼ同じになるように配置された。
実施例では、セラミック粉体混合物は、水性スラリー中に分散される。これらのスラリーは、様々な厚さにテープキャストされる。各層は別々に形成されることができる。即ち層は別々に形成される(例えば、グリーン層として)。その後、これらの層は熱及び圧力により一緒に積層されグリーンスタックになる。あるいは、層は互いの上に連続して(例えば、グリーン状態で)形成されてもよい。これらの層の1つは、上部表面及び/若しくは底部表面の近くに又はそれらの表面上に配置された高密度のバリア層である。最後に、スタックユニットは、最高温度1200℃〜1400℃の間、及び最大圧力0〜20MPaで共焼結され、焼結SOFCスタックを形成する。最終的に形成されたDBL層の厚さは、20〜30ミクロンの間であった。高密度バリア層を含む電極層は、共焼結の前に熱処理を受ける場合がある。スタックは、その後、最終的な寸法に機械加工される。ガラスセラミックコーティングが外部側面に適用され、漏れ防止気密層を形成する。その後、スタックは電気化学的試験のために、水素をアノード層へ及びに空気をカソード層へ送達することができる装置に搭載される。
図5は、上部カソード層及び底部カソード層内に形成されたDBLを有する2セルスタック500を示す。図5中の燃料電池スタックは、任意の所望の数のセルを含むことができるが、明確にするためにここでは、スタックの上部と底部だけが示されている。上部カソード層でDBL層502は、破線504と505との間に見られ、一方底部カソード層でDBL層506は、破線507と508との間に見ることができる。
上述のDBL層を有する燃料電池スタックは、その後、先に定義されたフロースルー計量を受けた。上記の変更の結果は以下の表に見ることができる。スタックへのガス(カソード側に空気、アノード側のフォーミングガス)が計量され、出力流量が測定された。その割合がより高いほど、ガス漏れはより少なかった。結果を次の表で見ることができる。
驚くことではないが、アノードのフロースルー数は、それらの間のわずか2%の差であり、実質的に不変である。本実施例の燃料電池スタックのアノード層は、全て内部層でありいずれかの側に高密度電解質層又は相互接続層を備えるので、これは予想されることである。しかし、カソードのフロースルー数は大幅に改善されている。実際には、DBLを有するスタックのアノード層及びカソード層のフロースルー率は、それらの間でわずか2%の差であり、ほぼ等しい。
固体酸化物燃料電池は、本質的に電気化学的装置であるので、高密度バリア層の付加は、その電気化学的性能への影響によっても評価されなければならない。DBLなしのスタックよりも優れていないとしても、以下の表に示すように高密度バリア層を有するスタックの電気化学的な結果は同等ある。
重要なことには、本発明の実施形態は、漏れ又は汚染が多孔質の外側電極層を通って燃料電池に入るのを防止するのに役立つこともできる。
実施例2
実施例では、55ミクロン〜69ミクロン間で62ミクロンの平均厚さのグリーン厚さを有する単層グリーンDBLテープは、総厚み350ミクロンのグリーンカソードバルク(CB)の8層の間に挟まれてグリーンスタックを形成した。グリーンDBLテープは、それぞれ1.4ミクロンと0.7ミクロンのd50のLSM粉体とYSZ粉体を含有した。CB層は、46ミクロンのd50のLSM粒子を含有した。
グリーンスタックは、共焼結操作の前に20.7Mpa、93℃で積層された。共焼結操作の後、最終的に形成されたDBLの平均厚さは15ミクロンであった。しかし、加工時の変形により、10ミクロン未満の厚さの薄い部分が形成され、DBLを貫く間隙も形成された。
図6a、6b及び6cは、DBLの長さに沿って様々な位置(それぞれ左、中央、右)で撮影された高密度バリア層(DBL)及びカソードバルク層の研磨断面の画像である。具体的には、図6aはカソードバルク(CB)層602とCB層603との間のDBL層601を示す。図示のように、DBL601の他の部分よりもかなり薄い、おそらくDBL601の平均厚さよりもより薄い変形604が形成されている。図6bは、DBL601を貫いて形成された間隙605を示す。下の表3は、図6a、図6b、図6cに示されるような比較的薄いDBLに対して、本明細書で更に説明される比較的厚いDBL及びサンドイッチDBLと比較して行われた空気漏れ試験の結果を示す。比較的薄いDBLに形成された欠陥はDBLのガス気密性を妨げ、使用された空気漏れ検出器の測定限界を超えた比較的大きな漏れが観測されたことに留意しなければならない。
実施例3
実施例では、別のスタックは実施例2に従って形成された。しかしながら、グリーンDBLテープの平均厚さは105ミクロンまで増加され、図8のDBL801に示されるように、焼結後に可視欠陥なしの十分に一体化されたDBLが得られた。共焼結操作の後、最終的に形成されたDBLは、35ミクロンの平均の厚さを有していた(図7は、図6a、図6b、及び図6cの薄いDBLに対応し、比較のために厚いDBLの図8に隣接して複製されている)。変形や間隙(貫通)は検出されなかった。
図6a、6b、及び6c、及び7の薄いDBL、並びに図8の厚いDBLに適用された空気漏れ試験は、図8の厚いDBLがガス気密性を向上し、非常に低い空気漏れが2.86E−05mbar l/s(表3参照)測定されたことを示した。
実地例4
実施例では、実施例2に従って別のスタックが作製された。しかし、遷移層はサンドイッチ構成でDBLの両側に及びDBLに直接接触して設けられた。図9は、DBLの一方の側に遷移層904によって、及び遷移層904の反対のDBLの別の側面に遷移層905によって挟まれたDBL901を示す。遷移層904及び905は、各々が約2.8ミクロンのd50を有するLSM粉体及びYSZ粉体の混合物で形成された。遷移層の各々は、約77ミクロンの平均グリーン厚さを有していた。共焼結操作の後、最終的に形成された(DBL及び2つの遷移層を含む)サンドイッチ構造は、100ミクロンの平均厚さを有していた。変形や間隙(貫通)は検出されなかった。
図9のサンドイッチ構成に適用された空気漏れ試験は、サンドイッチ構成の空気漏れ速度が3.24E−07mbar l/sであったことを示した(表3参照)。
上記の実施例に記載され示されたように、本発明は広い適用性を有し、多くの利点を提供することができる。実施形態は、特定の用途に応じて大きく変化し、必ずしもすべての実施形態は、利益の全てを提供する訳ではなく、本発明によって達成される目標のすべてを満たす訳ではない。一般的な記述又は実施例において上述の作業工程の全てが要求される訳ではないこと、特定の作業工程の一部は必要とされない場合があること、及び1つ以上の更なる作業工程は記載したものに加えて実施されてもよいことに注意すべきである。更に、作業工程が列挙される順序は、必ずしもそれらが実施される順序ではない。
前述の明細書では、概念を具体的な実施形態を参照して説明してきた。しかしながら、当業者は様々な修正及び変更は以下の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱することなくなされ得ることを理解する。例えば、以前の明細書の多くは、固体酸化物燃料電池について説明したが、本発明の実施形態はまた、固体酸化物電解層のような他の積層多孔質セラミックデバイスに使用されることができる。従って、明細書及び図面は、限定的でなく例示的であるとみなされるべきであり、全てのそのような修正は本発明の範囲内に含まれることが意図される。明細書を読んだ後、当業者はまた、定義するために別々の実施形態の文脈において本明細書中に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態で組み合わせでも提供されることができることを理解するであろう。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴はまた、別々に又は任意の部分組み合わせで提供されてもよい。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内のそれぞれの及び全ての値を含む。
本明細書で使用する場合、用語「備える」、「備えている」、「含む」、「含んでいる、」「有する」「有している」又はそれらの任意の他のあらゆる変形は、非排他的な包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを備えるプロセス、方法、物、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定される必要はなく、明確に記載されていない、又はそのようなプロセス、方法、物、又は装置に固有ではない他の特徴を含むことができる。更に、ただし書きされた場合を除いて、「又は」は、包括的な「又は」を指し、排他的な「又は」を指さない。例えば、条件A又はBは以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真(又は存在する)及びBは偽(又は存在しない)、Aが偽(又は存在しない)及びBが真(又は存在する)であり、及びAとBの両方が真(又は存在する)である。また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載の要素及び成分を記載するために用いられる。これは、単に便宜上、本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この記述は、1つ又は少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、そうでないことを意味することが明らかでない限り、単数形も複数形を含む。
恩恵、他の利点、及び問題に対する解決策は、特定の実施形態に関して上に記載されている。しかし、任意の利益、利点、又は解決法を生じる又はより顕著にする可能のある恩恵、利点、問題に対する解決策、及び任意の特徴は、任意の又は全ての特許請求の範囲の重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
本発明及びその利点を詳細に説明してきたが、様々な変更、置換及び改変は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の実施形態に対してなされ得ることが理解されるべきである。また、本出願の範囲は、本明細書で説明したプロセス、機械、製造、材料組成、手段、方法及び工程の特定の実施形態に限定されることを意図しない。当業者であれば本発明の開示から容易に理解するように、現在既存の又は後に開発され、実質的に同じ機能を実行する、又は本明細書に記載の対応する実施形態と同じ結果を実質的に達成する、プロセス、機械、製造、材料組成、手段、方法、又は工程は、本発明に従って利用されることができる。従って、添付の特許請求の範囲は、その範囲内に、そのようなプロセス、機械、製造、材料組成、手段、方法、又は工程を含むことが意図されている。

Claims (15)

  1. 固体酸化物燃料電池であって、
    第1の多孔質電極層と、
    前記第1の多孔質電極層上に中間層と、を備え、前記中間層は電解質層又は相互接続層のいずれかを備え、前記固体酸化物燃料電池は更に、
    前記中間層上に第2の多孔質電極層を備え、前記第2の多孔質電極層は最外側電極層であり、少なくとも1つのガス流路を含み及び前記燃料電池の集電するための表面を構成する外表面を有し、前記固体酸化物燃料電池は更に、
    記第2の多孔質電極層の前記表面上に形成された又は前記第2の多孔質電極層内に形成された高密度バリア層を備え、前記高密度バリア層は、前記第2の多孔質電極層内のガス流が前記第2の多孔質電極層の前記外表面を通って漏れるのを防止するガス漏れ防止層を形成し、
    前記高密度バリア層は、
    導電性であり、
    前記電解質層とは離間しており、
    前記相互接続層とは異なる組成であり
    前記高密度バリア層は、カソード材料と電解質材料とを含む、固体酸化物燃料電池。
  2. 前記第1の多孔質電極層はアノード層又はカソード層であり、及び前記第2の多孔質電極層はアノード層又はカソード層である、請求項1記載の固体酸化物燃料電池。
  3. 燃料電池アセンブリであって、第1のタイプの多孔質電極層と、第2のタイプの多孔質電極層と、がスタックに配列された交互層を含み、
    前記第1のタイプの多孔質電極層の総数=n、nは少なくとも1、であり、
    前記第2のタイプの多孔質電極層の総数=n+1、であり、
    前記第2のタイプの多孔質電極層の最上層の外表面にある高密度バリア層とを備え、前記高密度バリア層は、前記多孔質電極層を通るガス流が前記第2のタイプの前記少なくとも1つの多孔質電極層の外表面を通って漏れるのを防止し、
    前記高密度バリア層が、隣接するいずれの前記第2のタイプの多孔質電極層と前記第1のタイプの多孔質電極層との間にも配置されない、燃料電池アセンブリ。
  4. 前記第2のタイプの多孔質電極層は前記スタックの上部電極層及び底部電極層である、請求項3記載の燃料電池アセンブリ。
  5. 前記中間層は、相互接続層である、請求項1に記載の固体酸化物燃料電池。
  6. 積層多孔質セラミックデバイスであって、
    第1の電極層と、
    前記第1の電極層上に重なる電解質層と、
    前記電解質層に重なる第2の電極層と、
    前記第2の電極層と第3の電極層との間に配置された第1の相互接続層と、
    前記第3の電極層の外表面に形成された高密度バリア層と、を備え、前記高密度バリア層は、前記第3の電極層を通って流れるガスが、前記高密度バリア層を通って漏れるのを防止するのに十分に高い密度を有前記積層多孔質セラミックデバイスは更に、
    前記第1の電極層の下に重なる第2の相互接続層を備え、
    前記第1の相互接続層と前記第2の相互接続層との間に前記高密度バリア層は配置されず、
    前記高密度バリア層は、導電性であり、前記第1の相互接続層及び前記第2の相互接続層とは異なる組成である、積層多孔質セラミックデバイス。
  7. 前記高密度バリア層は、最外側電極層を通って流れるガスの50%より多くが、前記電極層の前記外表面を通って漏れ出るのを防止する、請求項1記載の固体酸化物燃料電池。
  8. 前記高密度バリア層は前記高密度バリア層に隣接する前記第2の多孔質電極層の約±5ppm/℃以内であるCTEを有する、請求項1記載の固体酸化物燃料電池。
  9. 前記高密度バリア層は、最上層の多孔質電極層と同じ化学組成を有する、請求項記載の燃料電池アセンブリ
  10. 前記高密度バリア層は、最上層の多孔質電極層と共通の少なくとも1つの材料成分を有する、請求項記載の燃料電池アセンブリ
  11. 前記高密度バリア層は、カソード材料と電解質材料とを含む、請求項記載の積層多孔質セラミックデバイス
  12. 前記高密度バリア層と接触し、前記高密度バリア層の全体の長さ及び幅に沿って配置された遷移層を更に備える、請求項1記載の固体酸化物燃料電池。
  13. 前記高密度バリア層は、(La1−xSrMnOを含む、請求項1記載の固体酸化物燃料電池。
  14. 前記高密度バリア層は、ジルコニア系材料をさらに含む、請求項13記載の固体酸化物燃料電池。
  15. 前記高密度バリア層は、イットリア安定化ジルコニアをさらに含む、請求項13記載の固体酸化物燃料電池。
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