JP6310794B2 - 放射線検出素子、放射線検出器および放射線検出素子の製造方法 - Google Patents

放射線検出素子、放射線検出器および放射線検出素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、化合物半導体単結晶からなる基板を備えた放射線検出素子、この放射線検出素子を備える放射線検出器、およびこの放射線検出素子を製造する方法に関する。
従来、放射線検出素子の基板をなす各種の化合物半導体の開発が行われてきたが、その中でもII−VI族化合物半導体であるテルル化カドミウム(CdTe)やテルル化亜鉛カドミウム(CdZnTe)が、近年の結晶開発における技術革新により有力な材料として注目されている。
CdTeやCdZnTeは、原子番号が比較的大きい元素からなるので、放射線(硬X線やγ線)の検出効率が高い。このため、CdTeやCdZnTeを用いた放射線検出器(以下CdTe系検出器)は、他の化合物半導体を用いたものよりも小型かつ高性能なものとすることができる。
また、CdTe系検出器は、放射線を直接電流に変換する仕組みなので、ヨウ化ナトリウム(NaI)に代表されるルミネッセンスを介した間接的な動作機構のシンチレータ検出器に比べ、検出効率およびエネルギー分解能において優れている。
また、CdTeやCdZnTeは、バンドギャップが大きいので、熱の影響を受けにくく、動作時の漏れ電流が小さい。このため、CdTe系検出器は、室温で動作可能となり、動作させるために冷却装置が必要なシリコン(Si)やゲルマニウム(Ge)を用いた検出器に比べ、装置を小型化でき、更に、高いバイアス電流を印加することで高いエネルギー分解能を発揮することができる(特許文献1,2参照)。
米国特許出願公開第2011/0186788号明細書 特開昭63−185898号公報
ところで、CdTe系検出器は、上記のような多くの利点を有する反面、ポラリゼーションと呼ばれる、時間経過とともに検出素子の検出感度が低下する現象を発生させてしまうという問題がある。
このポラリゼーションについての研究を続けてきた結果、発生するポラリゼーションの程度は、基板の抵抗率と相関していることを見出した。すなわち、基板の抵抗率が高いほど発生するポラリゼーションが大きくなり、抵抗率が低いほど小さくなるという傾向があることが分かった。
一般に、CdTeやCdZnTeの単結晶基板は、製造が容易でなく、部位毎の抵抗値にばらつきが生じ易い。このため、一つの検出素子の中には、ポラリゼーションの発生する程度が大きいピクセルと小さいピクセルが生じることになる。CdTe系検出器は、各ピクセルから出力される各電離電流を合わせて一つの放射線スペクトル(電気信号)を得るようにしているので、各ピクセルの検出感度に差が出ることは、その検出素子を備える放射線検出器の放射線検出性能の低下に繋がってしまう。
一方、基板の抵抗率を全体的に低くすることで、局所的に大きなポラリゼーションが発生するのを防ぐことは可能である。しかしながら、基板全体の抵抗率が低すぎると、検出素子から漏れ出すリーク電流(暗電流)が大きくなって検出素子全体の検出感度が低下(得られるスペクトルが劣化)するので、やはり放射線検出器の放射線検出性能は低いものとなってしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、CdZnTe単結晶を基板とする放射線検出素子を備えた放射線検出器において、放射線の検出性能を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本出願に係る一の発明は、テルル化カドミウム単結晶またはテルル化亜鉛カドミウム単結晶を基板とする放射線検出素子であって、前記基板の一方の主面に、前記基板を形成する化合物半導体よりも仕事関数の小さい金属で形成された第1電極と、前記基板の他方の主面に、前記基板を形成する化合物半導体よりも仕事関数の大きい金属で形成された第2電極と、を備え、前記基板は、1.4重量ppm以上のインジウムを不純物として含有し、700V以上の電圧を印加した場合における、基板面内の抵抗率の相対標準偏差が80%以下であることを特徴とする。
なお、上記発明において、700V以上の電圧を印加した場合における、基板面内の抵抗率の平均値が5.7×1011Ωcm以下であるものとしてもよい。
また、本出願に係る他の発明は、放射線検出素子であって、上記の放射線検出素子と、前記放射線検出素子に接続され、前記放射線検出素子にバイアス電圧を印加する電源と、前記放射線検出素子に接続され、前記放射線検出素子から出力された電気信号を増幅する増幅部と、を備えたことを特徴とする。
また、本出願に係る他の発明は、
テルル化亜鉛カドミウムの単結晶を基板とする放射線検出素子の製造方法において、テルル、カドミウムおよび亜鉛を溶融させてなり、12重量ppmのインジウムを添加した融液から前記単結晶を成長させ、前記単結晶の、1.4重量ppm以上のインジウムを含有する部位から前記基板を切り出し、前記基板の一方の主面に、前記基板を形成する化合物半導体よりも仕事関数の小さい金属で第1電極を形成し、前記基板の他方の主面に、前記基板を形成する化合物半導体よりも仕事関数の大きい金属で第2電極を形成することを特徴とする。
なお、上記発明において、前記融液の上部に、下方へと単位距離下がる毎に所定温度上昇するような温度勾配を持たせるとともに、前記融液の下部に、下方へと単位距離下がる毎に前記所定温度よりも大きい温度上昇するような温度勾配を持たせた状態で、前記融液全体の温度を下げていくことにより、前記融液の表面から下方に向かって前記単結晶を成長させていくようにしてもよい。
また、上記発明において、前記融液の上部における温度勾配を0.05℃/cm以上1.0℃/cm以下にし、前記融液の下部における温度勾配を1.0℃/cm以上5.0℃/cm以下にした状態で、前記単結晶を成長させていくようにしてもよい。
また、上記発明において、前記炉の内部にグラファイト板を略水平に配置し、前記容器を前記グラファイト板の下方に位置するように載置して、前記単結晶を成長させ、前記容器を前記グラファイト板の下方に位置させたまま前記単結晶を熱処理するようにしてもよい。
また、上記発明において、前記炉の内部であって前記グラファイト板の下方に、第2のグラファイト板を、前記グラファイト板と対向するように略水平に配置し、前記容器を、前記グラファイト板の下方かつ前記第2のグラファイト板の上方に位置するように載置した状態で、前記単結晶を成長させ、前記容器を前記グラファイト板の下方かつ前記第2のグラファイト板の上方に位置させたまま前記単結晶を熱処理するようにしてもよい。
上記発明によれば、CdZnTe単結晶を基板とする放射線検出素子を備えた放射線検出器において、放射線の検出性能を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る放射線検出器の構成図である。 図1の放射線検出器に備えられる放射線検出素子を示す斜視図である。 図1の放射線検出素子の基板となる化合物半導体単結晶を製造するための単結晶成長炉の縦断面図である。 放射線検出素子の基板における部位ごとの抵抗率の測定方法の一例を説明する図である。 実施例の放射線検出素子と比較例の放射線検出素子の、製造条件と抵抗率等の測定結果をまとめた表である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔放射線検出器および放射線検出素子の構成〕
まず、第1実施形態の放射線検出器1の概略構成について説明する。図1は本実施形態の放射線検出器1を示すブロック図であり、図2は図1の放射線検出器1を構成する本実施形態の放射線検出素子2の斜視図である。
放射線検出器1は、図1に示すように、放射線検出素子2、コンデンサ3、増幅部4で構成されており、外部の電源5(制御部)やデータ生成装置6に接続して用いられる。
放射線検出素子2は、図2に示すように、基板21、基板21の一方の主面(以下A面21a)に形成されたピクセル電極22、基板21の他方の主面(以下B面21b)に形成された共通電極23からなる。
基板21は、II−VI族化合物半導体単結晶であるテルル化カドミウム(CdTe)単結晶またはテルル化亜鉛カドミウム(CdZnTe)単結晶で、主面が矩形の薄い板状に形成されている。また、基板21は、1.4wtppm以上のインジウム(In)をドーパントとして含有している。基板21の主面21a,21bは、所定の結晶面(例えば(111)面)となっている。また、700V以上の電圧を印加したときの基板21の抵抗率の面内の相対標準偏差は80%以下となっている。
以下、CdTeとCdZnTeを区別しない場合は、両方を合わせてCd(Zn)Teと表記する。
ピクセル電極22(第1電極)は、基板21を形成する化合物半導体よりも仕事関数の小さな金属(例えば、インジウム(In)やアルミニウム(Al)等)の薄膜で基板21のA面21aに複数設けられるとともに、A面21aに沿って行列状に配列されている。すなわち、各ピクセル電極22は、基板21とショットキー接合している。
共通電極23(第2電極)は、基板21を形成する化合物半導体よりも仕事関数の大きな金属(例えば、金(Au)、白金(Pt)等)の薄膜で、基板21のB面21b全体を覆うように形成されている。すなわち、共通電極23は、基板21とオーミック接合している。
以下、ピクセル電極22と共通電極23を区別しない場合は、両電極を合わせて電極22,23と表記する。
本実施形態の放射線検出器1において、放射線検出素子2は、各ピクセル電極22が電源5に接続され、共通電極23が接地されることにより所定のバイアス電圧が印加されるようになっている。また、ピクセル電極22は、コンデンサ3および増幅部4に接続されている。なお、図1では、右端のピクセル電極のみコンデンサ3、増幅部4に接続されている様子が示されているが、他のピクセル電極22も同様にコンデンサ3および増幅部4に接続されている。
このように構成された放射線検出器1は、放射線検出素子2の基板21で放射線(硬X線やγ線)を受けると、基板21内で電子正孔対を生成する。生成された電子正孔対は、バイアス電圧により電離電流となって出力される。そして、コンデンサ3および増幅部4で電離電流を電気信号に変換し、データ生成部6に出力する。
〔放射線検出素子の製造方法〕
次に、上述した放射線検出素子2を製造する方法について説明する。
まず、放射線検出素子2の基板21を形成するCd(Zn)Te単結晶を製造するための単結晶成長炉9の構成について説明する。
本実施形態の単結晶成長炉9は、垂直温度勾配凝固(VGF:Vertical Gradient Freezing)法に用いられるもので、図3に示すように、外側の単結晶成長炉本体、本体91、本体91の内部に配置された石英アンプル93、石英アンプル93を側方から取り囲むように設けられたヒーター92等で構成されている。
石英アンプル93は、円筒状のるつぼ収納部93aとるつぼ収納部93aの下部から下方に向かって延びるカドミウム蒸気圧制御用の管状のリザーバ部93bからなる。
るつぼ収納部93aの内側底面には、グラファイト製の円盤94aが配置されており、この円盤94aの上にるつぼCが載置されるようになっている。また、るつぼ収納部93aの内側空間の上部には、グラファイト製の円盤94bが、下方の円盤94aと対向するように配置されている。すなわち、るつぼCがアンプル93内の所定位置に配置されると、るつぼが上下の両円盤94a,94bに挟まれることとなる。該上下の円盤94a,94bはるつぼの径方向の均熱板94として機能するものである。
リザーバ部93bの底には、るつぼ収納部93a内のCd蒸気圧を調節するためのCd95が充填されるようになっている。
ヒーター92は、上部ヒーター92aと、下部ヒーター92bとで構成されている。ヒーター92は、本体の内部に縦列し、それぞれが複数段の発熱部を有する構成で配置されている。具体的には、上部ヒーター92aがるつぼ収納部93aを囲むように、下部ヒーター92bがリザーバ部93bを囲むようにそれぞれ配置されている。また、各ヒーター92a、92bはそれぞれ独立して加熱温度を設定可能となっている。
続いて、製造工程について説明する。
本実施形態の放射線検出素子2は、準備工程、結晶育成工程、熱処理工程、切断工程、ラッピング工程、鏡面研磨工程、電極形成工程、ダイシング工程、素子抵抗率測定工程を経て製造される。
初めの準備工程では、まず、るつぼC内に原料の充填を行う。製造しようとする単結晶がCdTe単結晶の場合には、純度6N(99.9999%)のCd、6NのTe、ドーパント材(不純物)であるInを所定量充填する。なお、Inは、単結晶中における濃度が1.4wtppm以上となるように量を調節して加える。
一方、製造しようとする単結晶がCdZnTe単結晶である場合には、純度6NのCd、6NのTe、Inに加え、Znを所定量充填する。なお、Inは、単結晶中における濃度がCdTe単結晶を製造する場合と同程度(1.4wtppm以上)となるように量を調節して加える。
そして、石英アンプル93のリザーバ部93bにCdを入れ、原料が充填されたるつぼを石英アンプル93内に載置する。そして、石英アンプルを真空封止し、ヒーター92a、92bで炉内を加熱して、るつぼCに入った原料を合成する。その後、炉内を更に加熱して合成された原料を融解させて融液Mにするとともに、Inを融液M中に拡散させる。このとき、下部ヒーター92bの温度を調節してるつぼ収納部93a内のCdの蒸気圧を所定値に調整することにより、融液MからのCdの蒸発を抑制する。
るつぼC内の融液Mが安定化した後は結晶育成工程に移る。結晶育成工程では、上部ヒーター92aの縦列に複数段で構成された各発熱部の出力を調整して、融液の下端から上端に向かって低くなるような温度勾配が生じるようにする。本実施形態では、温度勾配は、融液の上部においては0.05〜1.0℃/cmとなるように、また、融液の下部においては、単結晶の成長時の降温工程で、るつぼ内の原料融液が一気に固化することを避けるために1.0〜5.0℃/cm程度と上部よりも大きな温度勾配となるように各ヒーターの出力を調節する。
なお、「融液の上部」および「融液の下部」の設定については、例えば、融液表面から、融液表面とるつぼ底面との距離の1/3の距離だけ下方の位置をA、融液表面から、融液表面とるつぼ底面との距離の2/3の距離だけ下方の位置をBとしたときに、融液の上部と下部との境界がAとBとの間を外れない範囲で適宜調整する。
そして、融液Mに所定の温度勾配を持たせたまま炉内の温度を徐々に下げていくと、最も温度が低くなる融液Mの表面に単結晶が生成し、それが下方に向かって成長していく。その際、単結晶の径方向に沿った不純物の分布が均一となるように、すなわち、ストリエーションパターンが生じないように成長していく。単結晶がこのように成長する詳細なメカ二ズムは不明であるが、上述したような成長条件とすることによって、単結晶の成長界面を含む融液の上部は融液の対流が小さく安定した状態となり、融液の下部は融液の対流が大きくなるので、融液下部の熱が対流によって上部に均等に伝播するようになり、それが、単結晶の径方向の温度勾配を平坦化しているからではないかと考えられる。
単結晶を所定長まで成長させた後は熱処理工程に移る。熱処理工程では、まず、成長したCd(Zn)Te単結晶を石英アンプル内に保持したまま、上部ヒーター92aの複数段からなる各発熱部の温度を調節することにより、また下部ヒーター92bの温度を制御することでCdの蒸気圧を所定圧力に維持したまま、炉内温度を上記単結晶の成長終了時の温度から930〜970℃(好ましくは940〜960℃、より好ましくは945〜955℃)まで低下させる。そして、その状態でCd(Zn)Te単結晶を17〜23時間(好ましくは18〜22時間、より好ましくは19〜21時間)熱処理(アニール)する。このとき、るつぼの上側および下側にそれぞれ水平に設置されたグラファイトの円盤が均熱板として機能し、単結晶の径方向(水平方向)の温度勾配が低減される。これにより、単結晶は、径方向に均等に熱が付与された状態で、アンプル内のCd蒸気に触れることになるため、単結晶中のCdの空孔欠陥の分布が均一化される。熱処理が終わった後は、炉内の温度を室温まで下げて単結晶を冷却し、るつぼから取り出す。こうして、Cd(Zn)Te単結晶のインゴットが製造される。
インゴットの冷却を終えた後は切断工程に移る。切断工程では、Cd(Zn)Te単結晶のインゴットを所定の結晶面に沿って切断し、複数のウェハを切り出す。
ウェハを切り出した後は、ラッピング工程に移る。ラッピング工程では、切り出したウェハの切断面をラッピング用の研磨材で研磨して凹凸を取り除く。
切断面を平坦化した後は、鏡面研磨工程に移る。鏡面研磨工程では、ウェハの研磨面を鏡面研磨用の研磨材で研磨して鏡面に仕上げる。こうして、Cd(Zn)Teウェハが製造される。
Cd(Zn)Teウェハの研磨を終えた後は電極形成工程に移る。電極形成工程では、まず、上記のCd(Zn)Teウェハを洗浄し、表面に付着していた異物を除去する。そして、Cd(Zn)Teウェハの研磨面にフォトレジストを塗布し、ピクセル電極パターンが描かれたフォトマスクを用いてフォトレジストを露光する。そして、現像することにより感光したフォトレジストを除去する。そして、フォトレジストが除去されることでできた開口から露出するCd(Zn)TeウェハのA面21aに金属薄膜を形成する。この金属薄膜を所定の膜厚まで成長したものがピクセル電極22となる。なお、ここでの金属薄膜の形成方法は、真空蒸着、スパッタリング等何でも良い。その後、CdZnTeウェハをめっき液に浸漬し、Cd(Zn)TeウェハのB面21bに金属を析出させ金属薄膜を形成する。この金属薄膜が所定の膜厚まで成長したものが共通電極23となる。電極22,23が形成された後は、不要になったフォトレジストを除去し、Cd(Zn)Teウェハを洗浄し、乾燥させる。
電極22,23を形成した後はダイシング工程に移る。ダイシング工程では、A,B面21a,21bに電極22,23がそれぞれ形成されたCd(Zn)Teウェハを切断して複数の基板21に分割することにより、個々の放射線検出素子をCd(Zn)Teウェハから切り出す。
放射線検出素子を切り出した後は素子抵抗率測定工程に移る。素子抵抗率測定工程では、切り出した放射線検出素子に電圧を印加して、その素子抵抗率を測定する。そして、測定した素子抵抗率が規定の範囲に入らなかったものを除外する。
以上の各工程を経ることにより、本実施形態の放射線検出素子2が複数製造される。
〔本発明と従来技術との比較〕
次に、上述のようにして製造される本実施形態の放射線検出素子2と、従来製法による放射線検出素子との相違点について具体例を挙げながら説明する。
説明に際し、まず、上述した製造方法でCdZnTe単結晶のインゴット(実施例1〜4)を製造し、さらに、従来の製造方法でもCdZnTe単結晶のインゴット(比較例1〜3)を製造した。そして、各インゴットを(111)面に沿って切断して円盤状のウェハW〜Wをそれぞれ切り出し、さらに、図4(a)に示すように、各ウェハW〜Wから正方形の基板(以下正方形基板S〜S)をそれぞれ切り出した。
次に、各正方形基板S〜SのA面にInで電極をそれぞれ形成するとともに、B面にPtで電極をそれぞれ形成することで、図4(b)に示すショットキー型の放射線検出素子E〜Eを製造した。なお、本実験では、ショットキー特性のみを見るため、A面の電極の形状、配列をピクセル状に限る必要がなかったため、A面の電極を、A面全体を覆う形状とした。そして、各放射線検出素子E〜Eを用いて図1に示したものと同様の回路(放射線検出器)を製作し、57Coガンマ線源から放出された放射線の検出実験をそれぞれ行った。具体的には、放出されたスペクトラムのうち、特に、122keVに対応する光電吸収スペクトラムのピークに対するピークチャンネルについて経時変化(ポラリゼーションの発生の有無)を調べた。
次に、各正方形基板S1〜S7からなる各放射線検出素子E〜Eにおいて、図4(C)に示すように、4mm×4mmサイズの評価用のサンプル素子を正方形基板からn×n個(図4(b)の場合では4×4=16個)切り出し、図4(d)に示すように、放射線検出素子毎に、全てのサンプル素子n×n個分について、素子に徐々に電圧を印加していくことで素子のI−V特性を調べ、I−V特性曲線を描画した。そして、I−V特性曲線から微小電圧(0.1V程度、以下0Vと表記する)を印加したときの抵抗率、700Vの電圧を印加したときの抵抗率、および900Vの電圧を印加したときの抵抗率をそれぞれ求めた。そして、得られた抵抗率から、その平均値(正方形基板の平均抵抗率)および標準偏差を、印加した電圧別にそれぞれ求め、更に、標準偏差を平均値で割ることで、各正方形基板の面内の抵抗率の相対標準偏差(ばらつきの大きさ)を算出した。図5は、各インゴットの製造条件、各インゴットから得られた放射線検出素子E〜Eのポラリゼーション発生の有無、および各放射線検出素子E〜Eの面内の抵抗率のばらつきを調べるために、各放射線検出素子E〜Eから取得したサンプル素子(n×n個分)における各印加電圧値に対する抵抗率の平均値、標準偏差、相対標準準偏差を纏めたものである。
(実施例1)
Inのドープ量が12wtppmのCdZnTe融液からCdZnTe単結晶インゴットを製造した。そして、このインゴットの固化率g=0.44となる部位から、ウェハW(In理論値2.02wtppm)を切り出し、更にこのウェハWから20mm×20mmの正方形基板Sを切り出した。そして、この正方形基板Sに電極を形成して放射線検出素子Eとし、この放射線検出素子Eを用いて製作した放射線検出器による放射線の検出特性の経時変化を調べた。従来、ショットキー型の放射線検出素子を用いた放射線検出器は、バイアス電圧印加後、時間経過と共に電荷収集効率が劣化する傾向を示しやすいと言われてきたが、実施例1の放射線検出素子Eを備えた放射線検出器の場合、バイアス電圧の印加開始から200分間程度、ピークチャンネルの減少などの経時劣化はなく、安定した動作が継続されることが確認できた。
次に、この放射線検出素子Eから4mm×4mmのサンプル素子eを複数個(5×5=25個分)切り出し、各サンプル素子eの抵抗率を測定したところ、0V印加時の抵抗率の面内の平均値は6.5×10Ωcm、700V印加時の抵抗率の面内の平均値は3.1×1011Ωcm、900V印加時の抵抗率の面内の平均値は1.7×1011Ωcmであり、また、0V印加時の抵抗率の相対標準偏差は11.3%、700V印加時の抵抗率の相対標準偏差は0.7%、900V印加時の抵抗率の相対標準偏差は28.1%であった。
(実施例2)
Inのドープ量が実施例1と同様のCdZnTe融液から実施例2のCdZnTe単結晶インゴットを製造した。そして、このインゴットの固化率g=0.17となる部位から、ウェハW(In理論値1.42wtppm)を切り出し、更にこのウェハWから30mm×30mmの正方形基板Sを切り出した。そして、この正方形基板Sに電極を形成して放射線検出素子Eとし、この放射線検出素子Eを用いて製作した放射線検出器による放射線の検出特性の経時変化を調べたところ、実施例1と同様、バイアス電圧の印加開始から200分間程度、ピークチャンネルの減少などの経時劣化はなかった。
なお、この放射線検出素子Eから4mm×4mmのサンプル素子eを複数個(7×7=49個分)切り出し、各サンプル素子eの抵抗率を測定したところ、0V印加時の抵抗率の面内の平均値は5.6×10Ωcm、700V印加時の抵抗率の面内の平均値は2.4×1011Ωcm、900V印加時の抵抗率の面内の平均値は1.8×1011Ωcmであり、また、0V印加時の抵抗率の相対標準偏差は30.5%、700V印加時の抵抗率の相対標準偏差は69.5%、900V印加時の抵抗率の相対標準偏差は70.7%であった。
(実施例3)
Inのドープ量が実施例1と同様のCdZnTe融液から実施例3のCdZnTe単結晶インゴットを製造した。そして、このインゴットの固化率g=0.25となる部位から、ウェハW(In理論値1.55wtppm)を切り出し、更にこのウェハWから20mm×20mmの正方形基板Sを切り出した。そして、この正方形基板Sに電極を形成して放射線検出素子Eとし、この放射線検出素子Eを用いて製作した放射線検出器による放射線の検出特性の経時変化を調べたところ、実施例1と同様、バイアス電圧の印加開始から200分間程度、ピークチャンネルの減少などの経時劣化はなかった。
なお、この放射線検出素子Eから4mm×4mmのサンプル素子eを複数個(5×5=25個分)切り出し、各サンプル素子eの抵抗率を測定したところ、0V印加時の抵抗率の面内の平均値は2.7×10Ωcm、700V印加時の抵抗率の面内の平均値は5.7×1011Ωcm、900V印加時の抵抗率の面内の平均値は5.0×1011Ωcmであり、また、0V印加時の抵抗率の相対標準偏差は80.3%、700V印加時の抵抗率の相対標準偏差は75.8%、900V印加時の抵抗率の相対標準偏差は79.3%であった。
(実施例4)
Inのドープ量が実施例1と同様で、Znのドープ量を5.0wtppmとしたCdZnTe融液から実施例4のCdZnTe単結晶インゴットを製造した。そして、このインゴットの固化率g=0.33となる部位から、ウェハW(In理論値1.72wtppm)を切り出し、更にこのウェハWから20mm×20mmの正方形基板Sを切り出した。そして、この正方形基板Sに電極を形成して放射線検出素子Eとし、この放射線検出素子Eを用いて製作した放射線検出器による放射線の検出特性の経時変化を調べたところ、実施例1と同様、バイアス電圧の印加開始から200分間程度、ピークチャンネルの減少などの経時劣化はなかった。
なお、この放射線検出素子Eから4mm×4mmのサンプル素子eを複数個(5×5=25個分)切り出し、各サンプル素子eの抵抗率を測定したところ、0V印加時の抵抗率の面内の平均値は1.1×1010Ωcm、700V印加時の抵抗率の面内の平均値は9.2×1010Ωcm、900V印加時の抵抗率の面内の平均値は7.7×1010Ωcmであり、また、0V印加時の抵抗率の相対標準偏差は22.6%、700V印加時の抵抗率の相対標準偏差は61.7%、900V印加時の抵抗率の相対標準偏差は75.0%であった。
(比較例1)
Inドープ量が2.5wtppmのCdZnTe融液から比較例1のCdZnTe単結晶のインゴットを製造した。そして、このインゴットの固化率g=0.77となる部位から、ウェハW(In理論値0.94wtppm)を切り出し、更にこのウェハWから20mm×20mmの正方形基板Sを切り出した。そして、この正方形基板Sに電極を形成して放射線検出素子Eとし、この放射線検出素子Eを用いて製作した放射線検出器による放射線の検出特性の経時変化を調べたところ、バイアス電圧の印加開始から15秒程度と短い時間で経時劣化が始まり、放射線のピーク強度が低下して感度が落ち、長時間の安定動作を確認することはできなかった。
次に、この放射線検出素子Eから4mm×4mmのサンプル素子eを複数個(5×5=25個分)切り出し、各サンプル素子eの抵抗率を測定したところ、0V印加時の抵抗率の相対標準偏差は13.4%、700V印加時の抵抗率の相対標準偏差は141.1%、900V印加時の相対標準偏差は141.2%であった。
(比較例2)
Inのドープ量が0.6wtppmのCdZnTe融液から比較例2のCdZnTe単結晶インゴットを製造した。そして、このインゴットの固化率g=0.63となる部位から、ウェハW(In理論値0.15wtppm)を切り出し、更にこのウェハWから10mm×10mmの正方形基板Sを切り出した。そして、この正方形基板Sに電極を形成して放射線検出素子Eとし、この放射線検出素子Eを用いて製作した放射線検出器による放射線の検出特性の経時変化を調べたところ、比較例1と同様、バイアス電圧の印加開始から15秒程度と短い時間で経時劣化が始まってしまった。
なお、この放射線検出素子Eから4mm×4mmのサンプル素子eを複数個(2×2=4個分)切り出し、各サンプル素子eの抵抗率を測定したところ、0V印加時の抵抗率の相対標準偏差は2.6%、700V印加時の抵抗率の相対標準偏差は141.3%、900V印加時の相対標準偏差は141.3%であった。
(比較例3)
Inのドープ量が0.9wtppmのCdZnTe融液から比較例3のCdZnTe単結晶インゴットを製造した。そして、このインゴットの固化率g=0.4となる部位から、ウェハW(In理論値0.14wtppm)を切り出し、更にこのウェハWから20mm×20mmの正方形基板Sを切り出した。そして、この正方形基板Sに電極を形成して放射線検出素子Eとし、この放射線検出素子Eを用いて製作した放射線検出器による放射線の検出特性の経時変化を調べたところ、比較例1と同様、バイアス電圧の印加開始から15秒程度と短い時間で経時劣化が始まってしまった。
なお、この放射線検出素子Eから4mm×4mmのサンプル素子eを複数個(5×5=25個分)切り出し、各サンプル素子eの抵抗率を測定したところ、0V印加時の抵抗率の相対標準偏差は14.6%、700V印加時の抵抗率の相対標準偏差は164,1%、900V印加時の相対標準偏差は170.7%であった。
実施例1〜4と比較例1〜3の結果を比較してみると、比較例1〜3の放射線検出素子E〜Eでは、ポラリゼーションが発生したのに対し、上記実施形態の放射線検出素子2に相当する実施例1〜4の放射線検出素子E〜Eでは、ポラリゼーションが発生しなかった。これは、本実施形態の方法を用いて単結晶を成長させたことにより、正方形基板S〜Sの面内の不純物分布およびCd空孔欠陥に寄与する欠陥の分布が、正方形基板S面内の抵抗率の相対標準偏差が700V以上の電圧を印加した場合に、80%以下となるように均一化され、正方形基板S〜Sとショットキー電極との接触性が良好になるとともに、接触界面のバンド構造に歪みがなくなり、キャリアをトラップする準位の生成が抑制されたためであると考えられる。
以上、説明してきたように、本実施形態の放射線検出素子2は、ピクセル電極(第1電極)22がInで形成されたショットキー型の素子であるため、本来、オーミック型の素子に比べてポラリゼーション発生の度合いが高くなるはずであるが、1.4重量ppmのインジウムを不純物として含有し、700V以上の電圧を印加した場合に、面内の抵抗率の相対標準偏差が80%以下となる放射線検出器用の基板21を用いているので、ポラリゼーションの発生を抑えることができる。
また、本実施形態の放射線検出素子2は、ショットキー型の素子であることから、オーッミック型の素子に比べてリーク電流の発生が少ないので、放射線検出素子2に高いバイアス電圧を印加することができる。このため、得られる放射線スペクトルの半値幅が小さくなる、すなわち、放射線の検出精度が高いものとなる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、本実施形態では、基板21の主面形状を正方形としたが、長方形やその他の形状としてもよく、ピクセル電極22の数や配置は、主面21aの大きさや形状に合わせて決定すればよい。
また、本実施形態では、基板の主面21a,21bを(111)面としたが、これ以外の結晶面としてもよい。
また、本実施形態では、電極22,23を、それぞれ1種類の金属単体で形成したが、合金で形成してもよいし、複数種類の金属を積層するようにしてもよい。
また、本実施形態ではピクセル電極を仕事関数の小さい金属、共通電極を仕事関数の大きい金属でそれぞれ形成したが、共通電極を仕事関数の大きい金属で形成し、ピクセル電極を仕事関数の小さい金属で形成するようにしても良い。
また、放射線検出素子2とデータ生成部6との間に設けられる回路は、所定の電気信号を得られさえすればその構成は任意である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 放射線検出器
2 放射線検出素子
21 基板(半導体ウェハ、化合物半導体単結晶)
21a A面(一方の主面)
21b B面(他方の主面)
22 ピクセル電極(第1電極)
23 共通電極(第2電極)
4 増幅部
5 電源
〜W ウェハ
〜S 正方形基板
〜E 放射線検出素子
〜e サンプル素子

Claims (8)

  1. テルル化カドミウム単結晶またはテルル化亜鉛カドミウム単結晶を基板とする放射線検出素子であって、
    前記基板の一方の主面に、前記基板を形成する化合物半導体よりも仕事関数の小さい金属で形成された第1電極と、
    前記基板の他方の主面に、前記基板を形成する化合物半導体よりも仕事関数の大きい金属で形成された第2電極と、を備え、
    前記基板は、
    1.4重量ppm以上のインジウムを不純物として含有し、
    700V以上の電圧を印加した場合における、基板面内の抵抗率の相対標準偏差が80%以下であることを特徴とする放射線検出素子。
  2. 700V以上の電圧を印加した場合における、基板面内の抵抗率の平均値が5.7×1011Ωcm以下であることを特徴とする請求項1に記載に記載の放射線検出素子。
  3. 請求項1または2に記載の放射線検出素子と、
    前記放射線検出素子に接続され、前記放射線検出素子にバイアス電圧を印加する電源と、
    前記放射線検出素子に接続され、前記放射線検出素子から出力された電気信号を増幅する増幅部と、を備えたことを特徴とする放射線検出器。
  4. テルル化亜鉛カドミウムの単結晶を基板とする放射線検出素子の製造方法において、
    テルル、カドミウムおよび亜鉛を溶融させてなり、12重量ppmのインジウムを添加した融液から前記単結晶を成長させ、
    前記単結晶の、1.4重量ppm以上のインジウムを含有する部位から前記基板を切り出し、
    前記基板の一方の主面に、前記基板を形成する化合物半導体よりも仕事関数の小さい金属で第1電極を形成し、
    前記基板の他方の主面に、前記基板を形成する化合物半導体よりも仕事関数の大きい金属で第2電極を形成することを特徴とする放射線検出素子の製造方法。
  5. 前記融液の上部に、下方へと単位距離下がる毎に所定温度上昇するような温度勾配を持たせるとともに、前記融液の下部に、下方へと単位距離下がる毎に前記所定温度よりも大きい温度上昇するような温度勾配を持たせた状態で、前記融液全体の温度を下げていくことにより、前記融液の表面から下方に向かって前記単結晶を成長させていくことを特徴とする請求項4に記載の放射線検出素子の製造方法。
  6. 前記融液の上部における温度勾配を0.05℃/cm以上1.0℃/cm以下にし、
    前記融液の下部における温度勾配を1.0℃/cm以上5.0℃/cm以下にした状態で、前記単結晶を成長させていくことを特徴とする請求項5に記載の放射線検出素子の製造方法。
  7. 前記炉の内部にグラファイト板を略水平に配置し、
    前記容器を前記グラファイト板の下方に位置するように載置して、前記単結晶を成長させ、
    前記容器を前記グラファイト板の下方に位置させたまま前記単結晶を熱処理することを特徴とする請求項4から6の何れか一項に記載の放射線検出素子の製造方法。
  8. 前記炉の内部であって前記グラファイト板の下方に、第2のグラファイト板を、前記グラファイト板と対向するように略水平に配置し、
    前記容器を、前記グラファイト板の下方かつ前記第2のグラファイト板の上方に位置するように載置した状態で、前記単結晶を成長させ、
    前記容器を前記グラファイト板の下方かつ前記第2のグラファイト板の上方に位置させたまま前記単結晶を熱処理することを特徴とする請求項7に記載の放射線検出素子の製造方法。
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