JP6310324B2 - 空調制御調整装置および方法 - Google Patents
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Description
このような空調制御調整技術では、利用者が使用するパーソナルコンピュータや携帯電話などの利用者端末から、ウェブページを利用して、利用者が当該エリアの空調環境から感じた、「温度を上げてほしい」、「温度を下げてほしい」、「このままでよい」という温冷感を申告し、これら申告の集約結果に基づき、当該エリアの目標温度を変更するものとなっている。
また、これら温冷感申告の申告状況と申告・設定履歴を申告画面に含めて配信するようにしたので、利用者が温冷感申告の際に必ず閲覧することになり、利用者不満の解消効果を高めることができる。
まず、本発明の原理について説明する。
空調環境から感じる温冷感は、利用者の感受性、衣服、体調などの要因が異なるため、利用者ごとにばらつきがある。したがって、複数の利用者が同じエリアを共用する場合、そのエリアから感じる各利用者の温冷感にもばらつきが生じる。このため、すべての利用者が満足するような空調環境に制御することは難しい。
本願発明は、このような利用者が抱く不満の原因に着目し、前述したような不満の要因を解消するため、利用者が温冷感申告に用いる申告画面として、利用者からの温冷感申告を示す申告状況と空調制御の調整履歴とを含む申告画面を作成して、利用者端末へ配信するようにしたものである。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる空調制御調整装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる空調制御調整装置の構成を示すブロック図である。
利用者端末30は、利用者が使用するパーソナルコンピュータや携帯電話・スマートホンなどの一般的な情報端末からなり、通信回線L2を介して空調制御調整装置10と接続されて、利用者の操作に応じて当該利用者の温冷感申告を空調制御調整装置10に通知する機能を有している。
本実施の形態において、温冷感申告は、利用者がエリアの空調環境から感じた「寒い」または「暑い」という2種類の申告からなる場合を例として説明する。
図3は、設定情報の構成例である。ここでは、空調制御装置20への空調制御調整装置10による目標温度の設定ごとに、設定エリア、設定日時、および設定内容の組が、登録されている。
申告アイコンとしては、「暑い」または「寒い」を申告した利用者を示すアイコンのほか、スリープモード用のアイコンが用いられる。
図5は、申告受付画面の構成例である。ここでは、申告画面での温冷感申告操作に応じて申告を受け付けたことを通知するメッセージと、申告受付から実際にエリアの温度が変わるまでに時間を要することを通知するメッセージが表示されている。
ここでは、申告集約値Rの範囲ごとに目標温度調整幅ΔT[℃]が対応付けられている。具体的には、−1.0≦R<−0.7の範囲にはΔT=−1.5が対応付けられており、−0.7≦R<−0.3の範囲にはΔT=−1.0が対応付けられており、−0.3≦R<−0.0の範囲にはΔT=−0.5が対応付けられている。また、R=0.0にはΔT=0が対応付けられており、0.0<R≦0.3の範囲にはΔT=0.5が対応付けられており、0.3<R≦0.7の範囲にはΔT=1.0が対応付けられており、0.7<R≦1.0の範囲にはΔT=1.5が対応付けられている。
次に、図7を参照して、本実施の形態にかかる空調制御調整装置10の動作について説明する。図7は、第1の実施の形態にかかる空調制御調整処理を示すフローチャートである。
空調制御調整装置10は、管理者からの空調制御調整動作の開始指示に応じて、建物・施設に設けられた空調制御を行うエリアごとに、図7の空調制御調整処理を実行する。ここでは、説明を容易とするため、ある1つのエリアに関する空調制御調整処理について説明するものとし、当該エリアを利用する各利用者は利用者端末30で申告画面を閲覧しているものとする。
画面作成部12は、新たな温冷感申告を受け付けに応じて、記憶部11から読み出した当該エリアの申告情報を集約し、その集約結果から抽出した申告状況と設定情報とを含む当該エリアの申告画面を作成し(ステップ101)、申告受付部13は、新たに作成された申告画面を当該エリアの各利用者端末30へ配信する(ステップ102)。
一方、設定タイミングが到来した場合(ステップ103:YES)、目標温度設定部14は、まず、目標温度の算出に用いていない当該エリアの申告情報を記憶部11から読み出して集約し、得られた集約結果に基づき申告集約値Rを計算する(ステップ110)。
続いて、目標温度設定部14は、新たな目標温度Tnewを当該エリアの目標温度として空調制御装置20に設定する(ステップ113)。
また、終了指示があった場合には(ステップ114:YES)、一連の空調制御調整処理を終了する。
このように、本実施の形態は、画面作成部12が、エリアごとに、当該エリアの申告情報から抽出した申告状況と当該エリアの申告情報および設定情報から抽出した申告・設定履歴とを含む申告画面を作成し、申告受付部13が、各エリアの申告画面を当該エリアの利用者端末30へ配信するとともに、申告画面での温冷感申告操作に応じて利用者端末30からの温冷感申告を受け付け、当該温冷感申告を示す申告情報を記憶部11へ保存し、目標温度設定部14が、エリアごとに申告情報を集約した集約結果に基づき、各エリアの新たな目標温度Tnewを算出して空調制御装置20に設定し、当該目標温度の設定内容を示す設定情報を記憶部11へ保存するようにしたものである。
また、これら温冷感申告の申告状況と申告・設定履歴を申告画面に含めて配信するようにしたので、利用者が温冷感申告の際に必ず閲覧することになり、利用者不満の解消効果を高めることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる空調制御調整装置10について説明する。
空調制御装置20において夏期に冷房運転を行っている際に、利用者からの温冷感申告に基づき目標温度を下げる場合、空調制御で用いる電力使用量が増加することになる。また、冬季に暖房運転を行っている際に、利用者からの温冷感申告に基づき目標温度を上げる場合、空調制御で用いる電力使用量が増加することになる。
画面作成部12は、これら3種類の温冷感申告に関する申告情報と設定情報を参照して、エリアごとに、当該エリアの申告情報から抽出した申告状況と当該エリアの申告情報および設定情報から抽出した申告・設定履歴とを含む申告画面を作成する機能を有している。
申告アイコンとしては、「暑い」、「ガマン」、または「寒い」を申告した利用者を示すアイコンのほか、スリープモード用のアイコンが用いられる。
受け付けた温冷感申告が増エネ方向か否かについては、空調制御装置20での運転状況と受け付けた温冷感申告の申告内容とにより判断できる。具体的には、冷房運転中に「暑い」を示す申告を受け付けた場合、および暖房運転中に「寒い」を示す申告を受け付けた場合には、増エネ方向と判断できる。
ここでは、申告集約値Rの範囲ごとに目標温度調整幅ΔT[℃]が対応付けられている。具体的には、−1.0≦R<−0.7の範囲にはΔT=−1.5が対応付けられており、−0.7≦R<−0.3の範囲にはΔT=−1.0が対応付けられており、−0.3≦R<−0.0の範囲にはΔT=−0.5が対応付けられている。また、R=0.0にはΔT=0が対応付けられており、0.0<R≦0.3の範囲にはΔT=0.5が対応付けられており、0.3<R≦0.7の範囲にはΔT=1.0が対応付けられており、0.7<R≦1.0の範囲にはΔT=1.5が対応付けられている。
なお、本実施の形態にかかるこの他の構成については、第1の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
次に、図11を参照して、本実施の形態にかかる空調制御調整装置10の動作について説明する。図11は、第2の実施の形態にかかる空調制御調整処理を示すフローチャートである。
空調制御調整装置10は、管理者からの空調制御調整動作の開始指示に応じて、建物・施設に設けられた空調制御を行うエリアごとに、図11の空調制御調整処理を実行する。ここでは、説明を容易とするため、ある1つのエリアに関する空調制御調整処理について説明するものとし、当該エリアを利用する各利用者は利用者端末30で申告画面を閲覧しているものとする。
ここで、増エネ方向でない場合には(ステップ201:NO)、受け付けた温冷感申告の内容の申告情報を記憶部11に保存する(ステップ202)。
ここで、利用者が元の温冷感申告を変更することなく再申告を要望した場合には(ステップ204:NO)、ステップ202へ移行して、受け付けた元の温冷感申告の内容の申告情報を記憶部11に保存する。また、利用者がガマンする旨を要望した場合には(ステップ204:YES)、ガマンを示す申告情報を記憶部11に保存する(ステップ205)。
一方、設定タイミングが到来した場合(ステップ208:YES)、目標温度設定部14は、まず、目標温度の算出に用いていない当該エリアの申告情報を記憶部11から読み出して集約し、得られた集約結果に基づき申告集約値Rを計算する(ステップ210)。
続いて、目標温度設定部14は、新たな目標温度Tnewを当該エリアの目標温度として空調制御装置20に設定する(ステップ213)。
また、終了指示があった場合には(ステップ214:YES)、一連の空調制御調整処理を終了する。
このように、本実施の形態は、温冷感申告として、2種類の申告に加えて、当該利用者が当該空調環境を堪え忍ぶ意志を示す「ガマン」という申告を含み、目標温度設定部14が、エリアごとに新たな目標温度Tnewを算出する際、当該エリアの利用者のうち、「寒い」と申告した寒申告人数Ncと「暑い」と申告した暑申告人数Nhとの差を、これら2種類の申告の人数と「ガマン」と申告したガマン申告人数Ngとの合計人数で除算することにより、当該エリアの申告集約値Rを計算し、当該申告集約値Rに対応する調整幅ΔTだけ当該エリアの目標温度Tを調整することにより、当該エリアの新たな目標温度Tnewを算出するようにしたものである。
次に、図12を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる空調制御調整装置10について説明する。図12は、第3の実施の形態にかかる空調制御調整装置の構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態では、「寒い」または「暑い」という2種類の温冷感申告に加えて、利用者が現状の空調環境を堪え忍ぶ意志を示す「ガマン」という申告を含む場合について説明した。これにより、利用者が省エネに貢献しやすくすることができるものの、その動機付けは、省エネに対する利用者個人の考え方に大きく依存しており、これにより得られる、省エネに対する利用者の協力に限界がある。
このような電力抑制制御によれば、ある程度のレベルに電力使用量を抑制することができるが、利用者の多くが不快に感じることになる。
電力抑制制御部15は、予め設定された電力抑制期間において各エリアに対する空調制御での電力使用量を抑制する方向の電力抑制用目標温度Tdへ、各エリアの目標温度を一律に変更する機能と、各エリアのうち「ガマン」と申告した人数が最も多いエリアを緩和エリアとして選択し、当該緩和エリアの目標温度を電力抑制用目標温度Tdより電力使用量の抑制が緩和される緩和目標温度Trに変更する機能とを有している。
図13は、ガマンポイントの集計例を示す説明図である。ここでは、エリアIDごとにガマンポイントが集計されている。このガマンポイントが「ガマン」と申告した人数に相当する。
なお、本実施の形態にかかるこの他の構成については、第2の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
次に、図14を参照して、本実施の形態にかかる空調制御調整装置10の動作について説明する。図14は、第3の実施の形態にかかる電力抑制制御処理を示すフローチャートである。
空調制御調整装置10は、管理者からの電力抑制制御処理の開始指示、または電力抑制制御開始期間の到来に応じて、図14の電力抑制制御処理を実行する。
ここで、電力使用量Pnowが基準電力使用量Psより小さく、電力使用量に余裕がある場合(ステップ303:YES)、電力抑制制御部15は、各エリアのガマンポイントを参照して、ガマンポイントが最も多いエリアを緩和エリアとして選択する(ステップ304)。
一方、ステップ304において、電力使用量Pnowが基準電力使用量Ps以上であり、電力使用量に余裕がない場合(ステップ303:NO)、緩和エリアへの電力抑制制御の緩和を行わず、ステップ308へ移行する。
このように、本実施の形態は、電力抑制制御部15が、予め設定された電力抑制期間において各エリアに対する空調制御での電力使用量が抑制される電力抑制用目標温度Tdへ、各エリアの目標温度を一律に変更し、各エリアのうち「ガマン」と申告した人数が最も多いエリアを緩和エリアとして選択し、当該緩和エリアの目標温度を電力抑制用目標温度Tdより電力使用量の抑制が緩和される緩和目標温度Trに変更するようにしたものである。
したがって、多くの利用者が、電力抑制期間における不快感の緩和を期待して「ガマン」申告に積極的となるため、利用者に省エネへの貢献の動機付けを与えることができる。このため、結果として、省エネ効果を促進させることが可能となる。
次に、本発明の第4の実施の形態にかかる空調制御調整装置10について説明する。
第3の実施の形態では、利用者からの「ガマン」申告操作に応じて「ガマン」申告を受け付けるごとに、ガマンポイントを1つずつ加算することにより、エリアごとにガマンポイントを集計し、ガマンポイントが最も多いエリアを緩和エリアとして選択する場合を例として説明した。これにより、利用者に省エネへの貢献の動機付けを与えることができる。このため、結果として、省エネ効果を促進させることが可能となる。
本実施の形態は、時間帯に応じた重みにより付与するガマンポイントを調整するようにしたので、ピーク時間帯における電力量の削減への貢献の動機付けを与えることができる。
このうち、ガマンポイント重みは、前述した図11のステップ205において、申告受付部13がガマンポイントを加算する際に用いられて、利用者からの申告を受け付けた時間帯に応じたガマンポイント重みをガマンポイントに乗算することにより、加算するガマンポイントの値が調整される。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (10)
- 空調制御装置により空調制御を行うエリアごとに、当該エリアを利用する利用者が当該エリアの空調環境から感じた温冷感を示す温冷感申告を、当該利用者の利用者端末から受け付けて集約し、得られた集約結果に基づいて当該エリアの目標温度を変更することにより空調制御を調整する空調制御調整装置であって、
前記エリアごとに、前記利用者端末からの当該エリアに関する温冷感申告の内容を示す申告情報と、当該エリアに対する目標温度の設定内容を示す設定情報とを蓄積する記憶部と、
前記エリアごとに、当該エリアの申告情報から抽出した申告状況と当該エリアの申告情報および設定情報から抽出した申告・設定履歴とを含む申告画面を作成する画面作成部と、
前記申告画面を当該エリアの利用者端末へ配信するとともに、当該申告画面での温冷感申告操作に応じて当該利用者端末からの温冷感申告を受け付け、当該温冷感申告を示す申告情報を前記記憶部へ保存する申告受付部と、
前記エリアごとに前記申告情報を集約して得られた各エリアの新たな目標温度を前記空調制御装置に設定し、当該目標温度の設定内容を示す設定情報を前記記憶部へ保存する目標温度設定部と備え、
前記温冷感申告は、前記利用者が前記エリアの空調環境から感じた「寒い」または「暑い」という申告に加えて、当該利用者が当該空調環境を堪え忍ぶ意志を示す「ガマン」という申告を含み、
前記目標温度設定部は、前記エリアの利用者のうち、「寒い」と申告した寒申告人数と「暑い」と申告した暑申告人数との差を、これら2種類の申告の人数と「ガマン」と申告したガマン申告人数との合計人数で除算することにより、当該エリアの申告集約値を計算し、当該申告集約値に対応する調整幅だけ当該エリアの目標温度を調整することにより、当該エリアの新たな目標温度を算出する
ことを特徴とする空調制御調整装置。 - 請求項1に記載の空調制御調整装置において、
前記目標温度設定部は、前記目標温度を新たに設定する時刻が電力消費量のピーク時間帯である場合、他の時間帯の場合と比較して、前記申告集約値がより小さくなるよう調整することを特徴とする空調制御調整装置。 - 請求項1または請求項2に記載の空調制御調整装置において、
前記目標温度設定部は、電力消費を監視する監視期間内に前記空調制御装置で消費された累積電力消費量が、当該監視期間に予め設定された電力使用限度量に近い制限領域に属する場合、他の領域に属する場合と比較して、前記申告集約値がより小さくなるよう調整することを特徴とする空調制御調整装置。 - 空調制御装置により空調制御を行うエリアごとに、当該エリアを利用する利用者が当該エリアの空調環境から感じた温冷感を示す温冷感申告を、当該利用者の利用者端末から受け付けて集約し、得られた集約結果に基づいて当該エリアの目標温度を変更することにより空調制御を調整する空調制御調整装置であって、
前記エリアごとに、前記利用者端末からの当該エリアに関する温冷感申告の内容を示す申告情報と、当該エリアに対する目標温度の設定内容を示す設定情報とを蓄積する記憶部と、
前記エリアごとに、当該エリアの申告情報から抽出した申告状況と当該エリアの申告情報および設定情報から抽出した申告・設定履歴とを含む申告画面を作成する画面作成部と、
前記申告画面を当該エリアの利用者端末へ配信するとともに、当該申告画面での温冷感申告操作に応じて当該利用者端末からの温冷感申告を受け付け、当該温冷感申告を示す申告情報を前記記憶部へ保存する申告受付部と、
前記エリアごとに前記申告情報を集約して得られた各エリアの新たな目標温度を前記空調制御装置に設定し、当該目標温度の設定内容を示す設定情報を前記記憶部へ保存する目標温度設定部と、
予め設定された電力抑制期間において各エリアに対する空調制御での電力使用量が抑制される電力抑制用目標温度へ、各エリアの目標温度を一律に変更する電力抑制制御部とを備え、
前記温冷感申告は、前記利用者が前記エリアの空調環境から感じた「寒い」または「暑い」という申告に加えて、当該利用者が当該空調環境を堪え忍ぶ意志を示す「ガマン」という申告を含み、
前記目標温度設定部は、前記エリアの利用者のうち、「寒い」と申告した寒申告人数と「暑い」と申告した暑申告人数との差を、これら2種類の申告の合計人数で除算することにより、当該エリアの申告集約値を計算し、当該申告集約値に対応する調整幅だけ当該エリアの目標温度を調整することにより、当該エリアの新たな目標温度を算出し、
前記電力抑制制御部は、前記各エリアのうち「ガマン」と申告した人数が最も多いエリアを緩和エリアとして選択し、当該緩和エリアの目標温度を前記電力抑制用目標温度より電力使用量の抑制が緩和される緩和目標温度に変更する
ことを特徴とする空調制御調整装置。 - 空調制御装置により空調制御を行うエリアごとに、当該エリアを利用する利用者が当該エリアの空調環境から感じた温冷感を示す温冷感申告を、当該利用者の利用者端末から受け付けて集約し、得られた集約結果に基づいて当該エリアの目標温度を変更することにより空調制御を調整する空調制御調整装置であって、
前記エリアごとに、前記利用者端末からの当該エリアに関する温冷感申告の内容を示す申告情報と、当該エリアに対する目標温度の設定内容を示す設定情報とを蓄積する記憶部と、
前記エリアごとに、当該エリアの申告情報から抽出した申告状況と当該エリアの申告情報および設定情報から抽出した申告・設定履歴とを含む申告画面を作成する画面作成部と、
前記申告画面を当該エリアの利用者端末へ配信するとともに、当該申告画面での温冷感申告操作に応じて当該利用者端末からの温冷感申告を受け付け、当該温冷感申告を示す申告情報を前記記憶部へ保存する申告受付部と、
前記エリアごとに前記申告情報を集約して得られた各エリアの新たな目標温度を前記空調制御装置に設定し、当該目標温度の設定内容を示す設定情報を前記記憶部へ保存する目標温度設定部と、
予め設定された電力抑制期間において各エリアに対する空調制御での電力使用量が抑制される電力抑制用目標温度へ、各エリアの目標温度を一律に変更する電力抑制制御部とを備え、
前記温冷感申告は、前記利用者が前記エリアの空調環境から感じた「寒い」または「暑い」という申告に加えて、当該利用者が当該空調環境を堪え忍ぶ意志を示す「ガマン」という申告を含み、
前記申告受付部は、前記各エリアのうち「ガマン」の申告を受け付けるごとにガマンポイントを当該エリアに付与し、
前記電力抑制制御部は、各エリアのうちガマンポイントが最も多いエリアを緩和エリアとして選択し、当該緩和エリアの目標温度を前記電力抑制用目標温度より電力使用量の抑制が緩和される緩和目標温度に変更する
ことを特徴とする空調制御調整装置。 - 請求項5に記載の空調制御調整装置において、
前記申告受付部は、前記「ガマン」の申告を受け付けた時刻が電力消費量のピーク時間帯である場合、他の時間帯の場合と比較して、前記ガマンポイントがより大きくなるよう調整することを特徴とする空調制御調整装置。 - 請求項5または請求項6に記載の空調制御調整装置において、
前記申告受付部は、電力消費を監視する監視期間内に前記空調制御装置で消費された累積電力消費量が、当該監視期間に予め設定された電力使用限度量に近い制限領域に属する場合、他の領域に属する場合と比較して、前記ガマンポイントがより大きくなるよう調整することを特徴とする空調制御調整装置。 - 空調制御装置により空調制御を行うエリアごとに、当該エリアを利用する利用者が当該エリアの空調環境から感じた温冷感を示す温冷感申告を、当該利用者の利用者端末から受け付けて集約し、得られた集約結果に基づいて当該エリアの目標温度を変更することにより空調制御を調整する空調制御調整装置で用いられる空調制御調整方法であって、
記憶部が、前記エリアごとに、前記利用者端末からの当該エリアに関する温冷感申告の内容を示す申告情報と、当該エリアに対する目標温度の設定内容を示す設定情報とを蓄積する記憶ステップと、
画面作成部が、前記エリアごとに、当該エリアの申告情報から抽出した申告状況と当該エリアの申告情報および設定情報から抽出した申告・設定履歴とを含む申告画面を作成する画面作成ステップと、
申告受付部が、前記申告画面を当該エリアの利用者端末へ配信するとともに、当該申告画面での温冷感申告操作に応じて当該利用者端末からの温冷感申告を受け付け、当該温冷感申告を示す申告情報を前記記憶部へ保存する申告受付ステップと、
目標温度設定部が、前記エリアごとに前記申告情報を集約して得られた各エリアの新たな目標温度を前記空調制御装置に設定し、当該目標温度の設定内容を示す設定情報を前記記憶部へ保存する目標温度設定ステップと備え、
前記温冷感申告は、前記利用者が前記エリアの空調環境から感じた「寒い」または「暑い」という申告に加えて、当該利用者が当該空調環境を堪え忍ぶ意志を示す「ガマン」という申告を含み、
前記目標温度設定ステップは、前記エリアの利用者のうち、「寒い」と申告した寒申告人数と「暑い」と申告した暑申告人数との差を、これら2種類の申告の人数と「ガマン」と申告したガマン申告人数との合計人数で除算することにより、当該エリアの申告集約値を計算し、当該申告集約値に対応する調整幅だけ当該エリアの目標温度を調整することにより、当該エリアの新たな目標温度を算出する
ことを特徴とする空調制御調整方法。 - 空調制御装置により空調制御を行うエリアごとに、当該エリアを利用する利用者が当該エリアの空調環境から感じた温冷感を示す温冷感申告を、当該利用者の利用者端末から受け付けて集約し、得られた集約結果に基づいて当該エリアの目標温度を変更することにより空調制御を調整する空調制御調整装置で用いられる空調制御調整方法であって、
記憶部が、前記エリアごとに、前記利用者端末からの当該エリアに関する温冷感申告の内容を示す申告情報と、当該エリアに対する目標温度の設定内容を示す設定情報とを蓄積する記憶ステップと、
画面作成部が、前記エリアごとに、当該エリアの申告情報から抽出した申告状況と当該エリアの申告情報および設定情報から抽出した申告・設定履歴とを含む申告画面を作成する画面作成ステップと、
申告受付部が、前記申告画面を当該エリアの利用者端末へ配信するとともに、当該申告画面での温冷感申告操作に応じて当該利用者端末からの温冷感申告を受け付け、当該温冷感申告を示す申告情報を前記記憶部へ保存する申告受付ステップと、
目標温度設定部が、前記エリアごとに前記申告情報を集約して得られた各エリアの新たな目標温度を前記空調制御装置に設定し、当該目標温度の設定内容を示す設定情報を前記記憶部へ保存する目標温度設定ステップと、
電力抑制制御部が、予め設定された電力抑制期間において各エリアに対する空調制御での電力使用量が抑制される電力抑制用目標温度へ、各エリアの目標温度を一律に変更する電力抑制制御ステップとを備え、
前記温冷感申告は、前記利用者が前記エリアの空調環境から感じた「寒い」または「暑い」という申告に加えて、当該利用者が当該空調環境を堪え忍ぶ意志を示す「ガマン」という申告を含み、
前記目標温度設定ステップは、前記エリアの利用者のうち、「寒い」と申告した寒申告人数と「暑い」と申告した暑申告人数との差を、これら2種類の申告の合計人数で除算することにより、当該エリアの申告集約値を計算し、当該申告集約値に対応する調整幅だけ当該エリアの目標温度を調整することにより、当該エリアの新たな目標温度を算出し、
前記電力抑制制御ステップは、前記各エリアのうち「ガマン」と申告した人数が最も多いエリアを緩和エリアとして選択し、当該緩和エリアの目標温度を前記電力抑制用目標温度より電力使用量の抑制が緩和される緩和目標温度に変更する
ことを特徴とする空調制御調整方法。 - 空調制御装置により空調制御を行うエリアごとに、当該エリアを利用する利用者が当該エリアの空調環境から感じた温冷感を示す温冷感申告を、当該利用者の利用者端末から受け付けて集約し、得られた集約結果に基づいて当該エリアの目標温度を変更することにより空調制御を調整する空調制御調整装置で用いられる空調制御調整方法であって、
記憶部が、前記エリアごとに、前記利用者端末からの当該エリアに関する温冷感申告の内容を示す申告情報と、当該エリアに対する目標温度の設定内容を示す設定情報とを蓄積する記憶ステップと、
画面作成部が、前記エリアごとに、当該エリアの申告情報から抽出した申告状況と当該エリアの申告情報および設定情報から抽出した申告・設定履歴とを含む申告画面を作成する画面作成ステップと、
申告受付部が、前記申告画面を当該エリアの利用者端末へ配信するとともに、当該申告画面での温冷感申告操作に応じて当該利用者端末からの温冷感申告を受け付け、当該温冷感申告を示す申告情報を前記記憶部へ保存する申告受付ステップと、
目標温度設定部が、前記エリアごとに前記申告情報を集約して得られた各エリアの新たな目標温度を前記空調制御装置に設定し、当該目標温度の設定内容を示す設定情報を前記記憶部へ保存する目標温度設定ステップと、
電力抑制制御部が、予め設定された電力抑制期間において各エリアに対する空調制御での電力使用量が抑制される電力抑制用目標温度へ、各エリアの目標温度を一律に変更する電力抑制制御ステップとを備え、
前記温冷感申告は、前記利用者が前記エリアの空調環境から感じた「寒い」または「暑い」という申告に加えて、当該利用者が当該空調環境を堪え忍ぶ意志を示す「ガマン」という申告を含み、
前記申告受付ステップは、前記各エリアのうち「ガマン」の申告を受け付けるごとにガマンポイントを当該エリアに付与し、
前記電力抑制制御ステップは、各エリアのうちガマンポイントが最も多いエリアを緩和エリアとして選択し、当該緩和エリアの目標温度を前記電力抑制用目標温度より電力使用量の抑制が緩和される緩和目標温度に変更する
ことを特徴とする空調制御調整方法。
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