JP2012163304A - 消費電力量削減支援装置および方法、省エネ運転制御システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】記憶部110に記憶される各種データから導出部120によって導出される消費電力量とパラメータの設定値との関係を表す関係情報と、消費電力量の上限値を超えないような負荷設備の運転条件を表す運転条件情報とに基づいて、消費電力量の上限値を超えないようにパラメータの設定値の組を算出部130が算出し、対象となる空間の環境状態に応じて抽出部140が抽出し、パラメータの設定値の組を選択肢としてユーザに対して選択可能な状態で表示部150が表示し、表示されたパラメータの設定値の組から選択された1つを設定値反映部160が負荷設備に反映させる。
【選択図】 図1
Description
従来から、負荷設備の省エネルギー運転を実現するために、電力デマンド制御が実行されている。電力デマンド制御とは、電力の需要者が時々刻々と変化する消費電力量を監視し、需要者の需要電力(以下、「デマンド」という。)すなわち負荷設備の消費電力量が、電力会社との間で契約した契約電力値を超えないように、負荷設備の運転状態を制御するパラメータ(以下、「運転パラメータ」という。)の設定値(目標値)を変更することによって負荷設備の運転状態を制御することをいう。
そのため、引用文献2に開示されている技術では、消費電力の上限値を超えないよう電力デマンド制御を実行する際に、快適性が損なわれた利用者の疎外感を解消させることは困難であった。
特許文献1に開示されている技術は、各空間の環境状態の変更に関する利用者からの要望の度合い(以下、「要望率」という。)に応じて、負荷設備に許容されている総電力を按分するものである。
例えば、特許文献1に開示されている技術では、「温度を上げて(下げて)ほしい」または「明るく(暗く)してほしい」といった利用者からの環境状態の変更に関する要望を受け付け、決められた総電力量のうち、要望率の高い対象空間には相対的に多い電力量を按分し、要望率の低い対象空間には相対的に少ない電力量を按分する。
例えば、空間の室温を制御する空調設備と照度を制御する照明設備とを対象とするデマンド制御を実行する場合、特許文献1に開示される技術では、各空間の環境状態の変化への要望率に応じた電力量が空調設備と照明設備とに按分されるため、空間によっては「温度を変更してまで明るさを要望とおりにしなくて良かった」や、「明るさを変更してまで温度を要望とおりにしなくて良かった」というような、要望率に応じた電力のデマンド制御を実行した後の空間の環境状態と実際に利用者が要望する空間の環境状態との間に乖離が発生する恐れがある。
そこで、本発明は上述の問題を解決するために、消費電力の上限値を超えないようにするための電力デマンド制御を実行する際、対象空間の利用者が抱く疎外感を緩和させることを目的とする。
また、本発明における前記抽出部は、前記設定値反映部により反映される前記設定値により前記負荷設備の運転状態の制御を行う実行時間と、時間経過と前記空間の使用状態との関係とに基づいて、前記算出部による前記設定値の組の算出結果の中から前記設定値の組を複数抽出しても良い。
また、本発明における前記設定値の組を抽出するステップは、選択された設定値を前記負荷設備へ反映するステップにより反映された前記設定値によって前記負荷設備の運転状態の制御を行う実行時間と、時間経過と前記空間の使用状態との関係とに基づいて、前記設定値の組を算出するステップによって算出された複数の前記設定値の組の中から前記設定値の組を複数抽出しても良い。
したがって、消費電力の上限値を超えないようにするための電力デマンド制御を実行する際、対象空間の利用者が抱く疎外感を緩和させることができる。
本発明の特徴は、電力の制約を充足するために複数の調整要素(例えば、温度や照度。)を考慮に入れることで、トップダウン的かつ一意的ではない「選択肢」という幅を導入できていることと、これを管理者ではなく居住者に提示することであり、疎外感を緩和することと電力制約を充足することの両立を達成しているところにある。
すなわち、本発明は、電力デマンドの制約の中で、温度や照度といった複数の調整要素について、どの調整要素をどの程度調整するかを選択することが可能な「選択肢」を導出し、その「選択肢」を居住者に提示することで、居住者が抱く疎外感を緩和させることができるものである。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態にかかる消費電力量削減支援装置は、居住空間の環境を制御する負荷設備に対して運転制御を実行することにより、負荷設備の消費電力量の抑制を図るものである。
消費電力量削減支援装置100は、図1に示すように、記憶部110、導出部120、算出部130、抽出部140、表示部150、設定値反映部160とを有しており、空調設備10−1および照明設備10−2に対して図2に示すインターフェース部3を介して運転パラメータの設定値を反映させる。なお、空調設備10−1および照明設備10−2をまとめて「負荷設備10」として、以下、説明をする。
なお、記憶部110は、負荷設備10の運転パラメータの設定値と消費電力量の実績値とを取得する際に、負荷設備10が保有する居住空間の室内温度,湿度,照度の現在値といった居住空間の環境状態を表す情報(以下、「環境情報」という。)を同時に取得することもできる。
なお、後述する「関係情報」および「運転条件情報」を導出する際に用いられる各種計算手法は、必要なデータを収集してそれらデータに基づいて「関係情報」および「運転条件情報」を導出する手法の一例として示すものであり、「関係情報」および「運転条件情報」を導出する手法は、本発明の本質的な事項ではない。
関係情報は、負荷設備10の運転パラメータの設定値と、この設定値で運転する時の負荷設備10の消費電力量との関係を表す情報である。本実施の形態においては、記憶部110によって取得された負荷設備10の運転パラメータの設定値と負荷設備10の消費電力量との蓄積された実績データに基づいて構築された運転パラメータの設定値と消費電力量との関係を表す情報を、導出部120は関係情報として導出する。
このような関係情報は、運転パラメータの設定値と消費電力量との関係を演算式または対応表によって表すことができる。
居住空間の設定温度を1℃緩和すると、空調設備の消費電力は、設定温度の緩和による負荷削減分の電力削減効果を得ることができる。この電力削減効果、すなわち、空調設備10−1の運転パラメータの設定値(設定温度)と消費電力量との関係は、外気エンタルピーによって変動することが知られている。外気エンタルピーは、温度と湿度とによって決定され、一般的には、気象予報のデータや実測された物理量から予測される値である(非特許文献1)。
ただし、Tは設定温度、pは電力量、a,bは係数(自然数)とする。
導出部120は、予測される外気エンタルピーに対応する係数a,bを予め記憶している上記の対応表から求め、実績データに基づく空調設備10−1の関係情報である(式1)を導出する。
居住空間における照度と照明設備の消費電力と関係は、概ね線形関係であることは、広く知られている(非特許文献2)。また、照度設定の変更に対する照明設備の消費電力量の変動量、すなわち、照明設備10−2の運転パラメータの設定値(設定照度)と電力量との関係は、居住空間に設置された照明機器の配置状態や照明機器の種類に応じて変動する。
ここで、本実施の形態において、蓄積された実績データに基づく照明設備10−2の関係情報が、以下の(式2)で表されるものとする。
ただし、Lは設定照度、pは電力量、s,tは係数(自然数)とする。
導出部120は、該当する居住空間に対応する係数s,tを記憶装置2に予め記憶している係数s,tから求め、実績データに基づく照明設備10−2の関係情報である(式2)を導出する。
このようにして、本実施の形態における導出部120は、空調設備10−1および照明設備10−2の関係情報を導出する。
運転条件情報は、負荷設備に対して目標値となる消費電力量を達成するための電力デマンド制御を実施する際に、目標値の達成に必要な負荷設備の運転状態の条件を表す情報である。
本実施の形態において、運転条件情報は、負荷設備10の消費電力量が上限値を超える恐れがある場合、居住空間の環境情報と実績データに含まれる負荷設備10の現在の消費電力量とから、消費電力量の上限値を超えないようにするために必要な消費電力量の削減量(以下、「削減目標値」という。)を含んだ情報とする。さらに、運転条件情報には、削減目標値に加えて、削減目標値を達成させるために負荷設備10のそれぞれの設備が削減すべき消費電力量を振り分けた情報や、削減目標値を達成させる運転パラメータの設定値を反映させた状態で負荷設備10を運転させる時刻を表す時間情報を含んでも良い。
導出部120は、求めた削減目標値と削減目標値の振り分けといった負荷設備10の運転状態の条件を表す情報を運転条件情報として導出する。
本実施の形態において、算出部130は、負荷設備10の消費電力量の上限値を超えない空調設備10−1の運転パラメータ設定値と、負荷設備10の消費電力量の上限値を超えない照明設備10−2の運転パラメータの設定値とを算出して、負荷設備10の消費電力量の上限値を超えない空調設備10−1の運転パラメータ設定値と照明設備10−2の運転パラメータの設定値との組を算出する。
この算出結果から、負荷設備10の消費電力量の上限値を超えない空調設備10−1の設定室温と照明設備10−2の設定照度との設定値の組を算出する。
ここで算出部130は、離散的に負荷設備10の消費電力量の上限値を超えない負荷設備10の運転パラメータの設定値の組を算出しても良く、連続的に負荷設備10の消費電力量の上限値を超えない負荷設備10の運転パラメータの設定値の組を算出しても良い。
本実施の形態において、抽出部は、記憶部110によって取得される環境情報に含まれる居住空間の環境の状態を表す各情報や、導出部120によって導出される運転条件情報に含まれる負荷設備10の運転状態の条件を表す情報に基づいて、算出部130によって算出された運転パラメータの設定値の組の中から居住空間に応じた運転パラメータの設定値の組を抽出する。
また、環境情報や運転条件情報に加え、負荷設備10の省エネ運転の対象となる居住空間の使用状態と時刻との関係を表す情報についても加味して運転パラメータの設定値の組を抽出しても良い。
本実施の形態において表示部150は、抽出部140によって抽出された空調設備10−1および照明設備10−2の運転パラメータの設定値の組み合わせの中から、該当する居住空間の利用者(以下、単に「利用者」という。)が所望の運転パラメータの設定値の組み合わせを選択できるようにする。
ここで、表示部150が表示する、空調設備10−1および照明設備10−2の運転パラメータの設定値の組み合わせの選択画面(以下、「省エネ運転選択肢画面」という。)の一例を、図3に示す。
例えば、設定値反映部160は、図3に示す省エネ運転選択肢画面Aから利用者によって「室温を27.25℃、照度を700lxにする。」が選択されると、空調設備10−1に対して運転パラメータである室温の設定温度を27.25℃となるよう反映させ、照明設備10−2に対して運転パラメータである室内の照度設定を700lxとなるよう反映させる。
また、上記したコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体や記憶装置に格納された状態で提供されても良く、電気通信回線を介して実現されても良い。
図4に示すように、消費電力量削減支援装置100の記憶部110は、定期的に空調設備10−1と照明設備10−2との運転状態に関係する運転パラメータの設定値と、それぞれの設備の消費電力量の実績値を取得して、運転パラメータの設定値と消費電力量とを関連付けた実績データを記憶する。このとき、運転パラメータの設定値と消費電力量の実績値とともに取得した居住空間の室内温度,湿度,照度といった環境情報も記憶する(ステップS101)。
具体的には、消費電力量削減支援装置100は、記憶部110によって記憶された消費電力量の実績値に基づく今後の消費電力量の予測値と負荷設備10の消費電力量の上限値とを比較し、消費電力量の実績値が負荷設備10の消費電力量の上限値を超える恐れが有るか否かを判定する。
一方、消費電力量の予測値と負荷設備10の消費電力量の上限値との比較結果から、負荷設備10の消費電力量の実績値が上限値を超える恐れが無い場合には、消費電力量削減支援装置100は、電力削減要求が無しと判定する。また、設備管理者による入力操作によって強制的に電力削減要求有り、または、無しと判定することとしても良い。
一方、電力削減要求が有りと判定された場合(ステップS102で「YES」)、導出部120は、記憶部110によって記憶された実績データと環境情報とに基づいて、負荷設備10の消費電力量の上限値を超えないような運転条件を表す運転条件情報と、負荷設備10の消費電力量と運転パラメータとの関係を表す関係情報とを導出する(ステップS103)。
運転パラメータの設定値の組が複数算出されると、抽出部140は、算出された運転パラメータの設定値の組の中から、記憶部110によって取得された環境情報および居住空間の環境状態と運転条件情報とに応じた運転パラメータの設定値の組を抽出する(ステップS105)。
抽出部140によって運転パラメータの設定値の組が1つも抽出できない場合は、利用者に対して、変更することが可能な諸条件の見直しを要求する。例えば、運転条件情報の再設定を要求するとしても良い。
表示部150によって表示された運転パラメータの設定値の組のうち1つが選択されると、設定値反映部160は、選択された設定値の組に対応する運転パラメータの設定値を負荷設備10に対して反映する(ステップS107)。
その結果、消費電力量の上限値を超えないようにするための電力デマンド制御を実行する際に、利用者に運転パラメータの設定値を複数の選択肢として表示して選択させることによって、電力デマンド制御が実行される空間の利用者が抱く疎外感を緩和させることができる。
本発明の第2の実施の形態にかかる消費電力量削減支援装置を含んだ負荷設備に対する電力デマンド制御を実施する省エネ運転制御システムは、ネットワークを介して接続される複数の端末装置によって選択された負荷設備の運転パラメータの設定値に基づいて負荷設備の運転制御を実行することにより、負荷設備の消費電力量の抑制を図るものである。
図5に示すように、本実施の形態における省エネ運転制御システム20は、サーバ機能を有する消費電力量削減支援装置200と、空調設備の運転状態を制御する空調コントローラ10a−1および照明設備の運転状態を制御する照明コントローラ10a−2の2つを少なくとも備える負荷設備10aと、クライアント機能を有する複数の端末装置30−1〜30−nとから構成されている。なお、第1の実施の形態において説明した消費電力量削減支援装置100の構成要素と同一の構成および機能を有するものには、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
端末装置30−1〜30−nは、消費電力量削減支援装置200から送信されるデータを受信して、受信したデータに応じたデータ処理を実行する。
例えば、消費電力量削減支援装置200から送信された省エネ運転選択肢画面の画面情報を受信する場合、端末装置30−1〜30−nは、受信した画面情報に応じた省エネ運転選択肢画面を運転パラメータの複数の設定値を選択可能な状態で表示する。また、ユーザによって選択された運転パラメータの設定値を表す情報(以下、「選択結果情報」という。)を消費電力量削減支援装置200へ送信する。
ここで、表示部250によって生成された画面情報に基づいて端末装置30−1〜30−nで表示される省エネ運転選択肢画面の一例を図6に示す。図6に示すように、端末装置30−1〜30−nで表示される省エネ運転選択肢画面Bは、ユーザが所望する居住空間の環境状態を選択できるように表示されており、それぞれの選択肢(パターンa〜パターンc)に抽出部140によって抽出された運転パラメータの複数の設定値が関連付けられている。
例えば、図6に示すように、端末装置30−nに該当するユーザが省エネ運転選択肢画面Bに表示された複数の選択肢(パターンa〜パターンc)のうちパターンbを選択した場合、設定値反映部260は、送受信部270を介して端末装置30−nから送信された選択結果情報を受信して、この選択結果情報に対応する運転パラメータの設定値を識別する。同様に設定値反映部260は、他の端末装置30−1〜30−mから送信された選択結果情報に対応する運転パラメータの設定値を識別して、全ての端末装置30−1〜30−nから送信された選択結果情報に対応する運転パラメータの設定値を集計する。
また、設定値反映部260は、端末装置30−1〜30−nが設置されているフロア情報も選択結果情報と同時に取得し、フロア毎に選択数の得票割合を集計して負荷設備10aに反映させる運転パラメータの設定値をフロア毎に決定するとしても良い。
ここで、本実施の形態にかかる消費電力量削減支援装置200および端末装置30−1〜30−nは、図2に示すように、CPU(中央演算装置)1やメモリやハードディスクなどの記憶装置2、インターフェース部3からなるコンピュータ(ハードウェア)にコンピュータプログラム(ソフトウェア)をインストールすることによって実現され、上述した消費電力量削減支援装置200の各機能および端末装置30−1〜30−nの機能は、上記コンピュータの各種ハードウェア資源と上記コンピュータプログラムとが協働することによって実現される。
また、上記したコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体や記憶装置に格納された状態で提供されても良く、電気通信回線を介して実現されても良い。
図8に示すように、省エネ運転制御システム20の消費電力量削減支援装置200は、居住空間の環境の状態を制御するために稼働している空調設備と照明設備との運転状態を制御する運転パラメータの設定値と、それぞれの設備の消費電力量の実績値と、居住空間の室内温度,湿度,照度の現在値とを取得し、実績データおよび環境情報を記憶する(ステップS201)。
端末装置30−1〜30−nは、消費電力削減支援装置200から送信された画面情報を受信すると、受信した画面情報に基づいて省エネ運転選択肢画面を表示し、また、ユーザによって選択された運転パラメータの設定値の組を表す選択結果情報を生成する(ステップS204)。
選択結果情報が生成されると、端末装置30−1〜30−nは、生成した選択結果情報を消費電力量削減支援装置200へ送信する(ステップS205)。
負荷設備10aに反映させる運転パラメータの設定値が決定されると、消費電力量削減支援装置200は、負荷設備10aに対して決定した運転パラメータの設定値を示す情報を送信する(ステップS207)。
負荷設備10aによって各設備が省エネ運転に切り替わると、負荷設備10aは、消費電力量削減支援装置200に対して省エネ運転を開始したことを示す省エネ運転開始情報を送信し、この省エネ運転開始情報を受信した消費電力量削減支援装置200は、サーバ装置30−1〜30−nに対して省エネ運転開始情報を送信する(ステップS209)。
したがって、居住空間毎に所望の環境状態となるよう負荷設備の運転状態を制御することができるため、居住空間毎の利用者が抱く疎外感を緩和させることができる。
Claims (8)
- 任意の空間の環境を制御する負荷設備の消費電力量と、前記負荷設備の運転状態を制御する複数のパラメータの設定値との関係を表す関係情報を記憶する記憶部と、
前記関係情報に基づいて、前記負荷設備の消費電力量が予め定められた上限値を超えない前記設定値の組を算出する算出部と、
この算出部によって算出された前記設定値の組の中から、前記空間の環境の状態に応じた前記設定値の組を抽出する抽出部と、
この抽出部によって抽出された複数の前記設定値の組を選択可能に表示する表示部と、
この表示部によって表示された前記設定値の組のうち1つが選択されると、選択された前記設定値の組に対応する前記パラメータの設定値を前記負荷設備へ反映する設定値反映部と
を備えることを特徴とする消費電力量削減支援装置。 - 請求項1に記載された消費電力量削減支援装置において、
前記関係情報は、前記前記パラメータの設定値と前記負荷設備の消費電力量の実績データとに基づいて導出されることを特徴とする消費電力量削減支援装置。 - 請求項1または2に記載された消費電力量削減支援装置において、
前記抽出部は、前記設定値反映部によって反映される前記設定値で前記負荷設備の運転状態の制御を行う実行時間と、時間経過と前記空間の使用状態との関係とに基づいて、前記算出部による前記設定値の組の算出結果の中から前記設定値の組を複数抽出することを特徴とする消費電力量削減支援装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載された消費電力量削減支援装置において、
前記負荷設備は、少なくとも前記空間の温度環境を制御する空調設備および前記空間の照明環境を制御する照明設備を含み、
前記パラメータは、少なくとも、前記空調設備によって制御される温度と、前記照明設備によって制御される照度とを含むことを特徴とする消費電力削減支援装置。 - 任意の空間の環境を制御する負荷設備の消費電力量と、前記負荷設備の運転状態を制御する複数のパラメータの設定値との関係を表す関係情報を記憶するステップと、
前記関係情報に基づいて、前記負荷設備の消費電力量が予め定められた上限値を超えない前記設定値の組を算出するステップと、
前記設定値の組を算出するステップによって算出された複数の前記設定値の組の中から、前記空間の環境の状態に応じた前記設定値の組を抽出するステップと、
前記設定値の組を抽出するステップによって抽出された前記設定値の組を選択可能に表示するステップと、
前記設定値の組を選択可能に表示するステップによって表示された前記設定値の組のうち1つが選択されると、選択された前記設定値の組に対応する前記パラメータの設定値を前記負荷設備へ反映するステップと
を備えることを特徴とする消費電力量削減支援方法。 - 請求項5に記載された消費電力量削減支援方法において、
前記関係情報を記憶するステップは、前記パラメータの設定値と前記負荷設備の消費電力量の実績データに基づいて導出するステップによって行われることを特徴とする消費電力量削減支援方法。 - 請求項5または6に記載された消費電力量削減支援方法において、
前記設定値の組を抽出するステップは、選択された設定値を前記負荷設備へ反映するステップによって反映された前記設定値で前記負荷設備の運転状態の制御を行う実行時間と、時間経過と前記空間の使用状態との関係とに基づいて、前記設定値の組を算出するステップによって算出された複数の前記設定値の組の中から前記設定値の組を複数抽出することを特徴とする消費電力量削減支援方法。 - サーバ装置と複数の端末装置とがネットワークを介して接続され、前記端末装置の少なくとも1つが設置されている空間の環境を制御する負荷設備の運転状態に関係するパラメータの設定値を少なくとも1つの前記端末装置が選択し、前記サーバ装置が前記負荷設備に反映させる前記パラメータの設定値を決定して前記負荷設備に前記パラメータの設定値を反映させる省エネ運転制御システムにおいて、
前記サーバ装置は、外部からのデータを受信しかつ外部に対してデータを送信する送受信部を更に備えた請求項1乃至4のいずれかに記載された消費電力削減支援装置であって、
前記サーバ装置の前記表示部は、前記抽出部によって抽出された前記設定値の組を選択可能な状態で表示した省エネ選択肢画面の画面情報を生成して前記送受信部を介して外部に送信し、
前記サーバ装置の前記設定値反映部は、前記送受信部を介して受信する外部から送信された前記省エネ選択肢画面の選択結果を表す選択結果情報に基づいて前記負荷設備に対して反映させる前記パラメータの設定値を決定し、
前記端末装置は、前記サーバ装置から送信される前記画面情報に基づいて前記省エネ選択肢画面を表示し、表示された前記省エネ選択肢画面から前記設定値の組のうち1つが選択されると、前記パラメータの設定値の組の選択結果を表す前記選択結果情報を生成して前記サーバ装置に送信することを特徴とする省エネ運転制御システム。
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