JP6309350B2 - 医用画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、医用画像表示装置に関する。
読影医が複数の医用画像を読影する方法として、画像めくり表示がある。画像めくり表示は、画像めくり表示には、タイル表示モードとスタック表示モードとがある。タイル表示モードは、1シリーズ内の複数の画像を見渡すためのモードである。タイル表示モードにおいて、1シリーズ内の複数の医用画像がディスプレイに表示され、表示された枚数毎に次々と医用画像が手動または自動で切り替えられる。スタック表示モードは、複数のシリーズをそれぞれ同時に見るためのモードである。スタック表示モードにおいて、シリーズ毎に医用画像がディスプレイに表示され、当該医用画像は手動または自動で、シリーズ内の次の画像に切り替えられる。画像めくり表示は、読影医が読影対象の複数の医用画像の全体を観察するためのスクリーニング検査として行われる場合が多い。そのため、画像めくり表示のフレームレートは高い。例えば、X線撮影装置を用いたX線透視では、動画で撮影される。主に、動画は60fps以下で撮影される。画像めくり表示では、撮影されたフレームレートと同じフレームレートで行われる。
医用画像には、モノクロ画像が多く、表示時の階調は12ビットや16ビット等である。そのため、画像めくり表示にて医用画像を読影する環境として、可能な限り照明や外光の影響のない環境が推奨される。しかし、読影対象の複数の医用画像には、他の医用画像に比べて白が強調された画像が含まれる場合がある。このような読影対象の複数の医用画像を画像めくり表示するとき、白が強調された画像の表示前後で、黒画像から白画像そしてまた黒画像と画面が遷移される。このような点滅したような画面遷移は、読影医に対してちらつく視感覚を起こさせ、目の負担となる。
P2009−139624号公報 P2012−189790号公報 P2011−205347号公報 P2011−75765号公報
目的は、画像めくり表示における読影医の負担を低減する医用画像表示装置を提供することにある。
本実施形態による医用画像表示装置は、複数の医用画像のデータを記憶する画像記憶部と、前記画像記憶部に記憶されている医用画像を表示する表示部と、前記複数の医用画像のうち、平均画素値が第1閾値以上、または、平均画素値が第2閾値以下を満たす医用画像をちらつき画像として特定する特定部と、前記複数の医用画像を前記表示部に順次表示する際に前記ちらつき画像を表示対象から除外する表示制御部と、を具備することを特徴とする。
図1は、本実施形態に係る医用画像表示装置の構成の一例を示すブロック図である。 図2は、ちらつき条件記憶部に記憶されているちらつき条件のデータの一例を示した図である。 図3は、白黒強調画像を説明するための説明図である。 図4は、全体白黒画像を説明するための説明図である。 図5は、静止画像を説明するための説明図である。 図6は、切替え画像の第1例を説明するための説明図である。 図7は、切替え画像の第2例を説明するための説明図である。 図8は、ちらつき防止方法設定画面の一例である。 図9は、本実施形態に係る医用画像表示装置を用いた画像めくり表示における処理の流れを示したフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係る画像表示装置を説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
図1は、本実施形態に係る医用画像表示装置のブロック構成の一例を示す図である。本実施形態に係る医用画像表示装置1(以下、本医用画像表示装置1と呼ぶ)は、医用画像を表示するための表示デバイスを有する。本医用画像表示装置は、例えば、スマートフォンやタブレット等に代表される携帯端末であってもよいし、汎用のパーソナルコンピューターであってもよい。ユーザは、医用画像を読影するための手段として本医用画像表示装置を用いる。
図1に示すように、本医用画像表示装置1は、LAN(Local Area Network)や公衆電子通信回線等のネットワークを介して、医用画像保管装置3に接続される。医用画像保管装置3は、医用画像のデータを付帯情報とともに記憶する。付帯情報は、DICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)規格に従って、患者ID(IDentifier)、検査ID、シリーズID、及びイメージIDなどで構成されている。患者ID、検査ID、シリーズID、及びイメージIDなどの情報は、DICOM規格に従って規格化されている。患者IDは、撮影された被検体を特定するための情報である。検査IDは、検査内容を特定するための情報である。シリーズIDは、被検体の撮影部位ごと、画像発生時刻、スライス厚、画像生成方法、画像撮影条件や撮影位置、または造影剤の有無などで、発生された複数の医用画像を分類するために用いられる情報である。イメージIDは、医用画像毎に付与される固有の番号である。
被検体に対して複数の検査が実施されている場合、それぞれの検査で発生された複数の医用画像のデータは、それぞれの検査を示す検査IDが付加されて、検査ごとに分類される。また、複数の部位を撮影するなどして検査に複数のシリーズが含まれている場合、それぞれのシリーズについて発生された複数の医用画像のデータは、それぞれのシリーズを示すシリーズIDを付加されて、シリーズごとに分類される。すなわち、ある患者IDが付帯された複数の医用画像のデータは、検査IDによって検査ごとに分類される。さらにそれぞれの検査は、シリーズIDによって、シリーズごとに分類される。なお、付帯情報は医用画像の特徴を表す情報であれば、他の情報でもよい。具体的には、付帯情報は、画像種別情報、造影剤有無情報、心電同期情報、及び解析有無情報等であってもよい。画像種別情報は、医用画像が形態画像と機能画像とのうちどちらであるかを示す情報である。造影剤有無情報は、医用画像撮影時に造影剤を用いたか否かを示す情報である。心電同期情報は、心電同期法を用いた撮影における、心拍位相情報である。解析有無情報は、他の医用画像処理装置、または外部装置の備える画像処理装置による画像解析後のデータであるか否かを示す情報である。また、上記付帯情報は、DICOM規格に基づいて説明をしたが、他の標準規格を適用してもよい。
医用画像保管装置3は、典型的にはPACS(Picture Archiving and Communication System:医療画像情報システム)である。PACSは、医用画像のデータを、付帯情報に従って、DICOM規格に準拠した4つの階層に従って区分けし管理する。4つの階層は、上から順番に患者階層、検査階層、シリーズ階層、オブジェクト階層である。これらの階層は、上から順に包含関係にある。オブジェクトは、医用画像(概念的にオリジナル画像と画像処理により生成された処理画像とを含む)、レポート、音声、撮影生データ(例えば、X線CT装置における投影データや超音波診断装置におけるエコーデータ)、心電図、及び呼吸波形等のデータを含む。PACSは、オブジェクトを、付帯情報に関連付けて管理する。
本医用画像表示装置1は、送受信部11、ちらつき条件記憶部12、ちらつき画像特定部13、画像記憶部14、画像発生部15、輝度調整部16、入力部17、設定部18、読み出し制御部19、表示部20、及びシステム制御部21を有する。
送受信部11は、本医用画像表示装置1が医用画像保管装置3とデータ通信を行うための通信インターフェースとして機能する。本医用画像表示装置1と医用画像保管装置3とは、例えば、DICOM規格に準拠したプロトコルで互いに通信する。
DICOMには、DICOM通信により提供される様々な機能(サービスクラス)がある。画像のデータの問い合わせ、検索、取得に関する機能(Query/Retrieve Service Class)がある。Query/Retrieve機能において、本医用画像表示装置1は、医用画像のデータの取得要求を、医用画像保管装置3に送信する。医用画像保管装置3は、要求された医用画像のデータが保管されているかを検索する。要求された医用画像のデータがあれば、リストにして本医用画像表示装置1に対して送信する。本医用画像表示装置1は、後述の表示部20に受信したリストを表示する。本医用画像表示装置1は、受信したリストから選択された医用画像の取得要求を医用画像保管装置3に対して送信する。医用画像保管装置3は、要求された医用画像のデータを保管先から読み出し、本医用画像表示装置1に対して送信する。本医用画像表示装置1は、要求した医用画像のデータを受信すると、受信が完了した旨を通知する信号を医用画像保管装置3に対して送信する。以上のQuery/Retrieve機能により、本医用画像表示装置1は、医用画像保管装置3から医用画像のデータを取得する。
ちらつき条件記憶部12は、2次(補助)記憶装置である。保管部は、HDD(Hard Desk Drive)等の磁気ディスク装置及びFlash SSD(Solid State Disk)等の半導体素子によって構成された半導体記憶装置である。保管部は、ユーザからの削除指示等がない限り、記憶させたデータを永続的に記憶する。保管部は、複数の医用画像のデータ、ちらつき条件のデータを記憶する。
図2は、ちらつき条件記憶部12に記憶されているちらつき条件のデータの一例を示した図である。ちらつき条件記憶部12は、ちらつき条件のデータを、ちらつき条件に従って区分けした階層表として管理する。例えば、図2に示すように、ちらつき条件記憶部12は、ちらつき条件を2つの階層に従って区分けした階層表stとして管理する。2つの階層は、上から順番に、画像階層st1、分類階層st2である。画像階層st1は、ちらつき画像の種類が含まれる。ちらつき画像には、白黒強調画像、全体白黒画像、静止画像、及び切替え画像などがある。分類階層st2は、ちらつき画像を分類するための分類条件が含まれる。白黒強調画像及び全体白黒画像は、それぞれ下層に関連付けられているモダリティの種類により、細かく分類される。静止画像は、その下層に関連付けられている、静止画像の種類により、細かく分類される。なお、ちらつき画像を細かく分類する必要がない場合もある。そのときは、例えば、切替え画像のように、その下層に、分類条件が関連付けされていなくてもよい。
図2に示すちらつき条件の階層表stには、その最下層に対処階層prが関連付けされている。対処階層prは、読影対象の複数の医用画像にちらつき画像が含まれている場合の基本的な対処方法が含まれる。したがって、対処階層prは、ちらつき条件の階層表stにより細かく分類されたちらつき画像各々に対する対処方法のプリセットである。対処方法には、「飛ばし」、「ゆっくり表示」、「輝度調整表示」、「縮小表示」、「中間画像で代替」がある。例えば、ちらつき画像の種類が「白黒強調画像」、分類条件が「CT」のとき、そのちらつき画像の対処方法は「飛ばし」がプリセットとなる。なお、ちらつき条件記憶部12に記憶されているちらつき条件のデータの記憶構造は、図2に示した階層構造に限定されない。また、ちらつき条件は、対処方法と関連付けして記憶していなくてもよい。
ちらつき画像特定部13は、画像記憶部14に記憶された複数の医用画像に含まれるちらつき画像を特定する。具体的には、ちらつき画像特定部13は、順番付けされた複数の医用画像から、ちらつき条件に従って、ちらつき画像を特定する。ちらつき画像は、画像めくり表示において、ユーザに対して、ちらつく視感覚を起こさせる画像である。例えば、画像めくり表示において、めくった後の画像が、めくる前の画像に比べて、白っぽい、または、黒っぽい画像のときに、ユーザはちらつきを感じる。また、画像めくり表示において、同じ種類の画像(例えば、スライス画像等)の画像めくり表示が続いた後に、他の種類の画像に切り替わる際にも、ユーザはちらつきを感じる。ちらつきによるユーザの目への負担は大きいため、ちらつき画像は、読影におけるユーザの目への負担が大きい医用画像でもある。
ちらつき画像には、白黒強調画像、全体白黒画像、静止画像、及び切替え画像がある。
図3は、白黒強調画像を説明するための説明図である。
画像a1〜画像a6は、それぞれ順番付けされた読影対象の複数の医用画像である。白黒強調画像は、他の医用画像に対して、白い部分、または黒い部分が多い医用画像である。図3に示した画像a1〜画像a6のうち、画像a3が、他の画像に対して白い部分が多い。したがって、白黒強調画像は画像a3である。白黒強調画像は、例えば、白黒反転処理等の画像処理が実行されることにより発生される。
図4は、全体白黒画像を説明するための説明図である。
画像b1〜画像b6は、それぞれ順番付けされた読影対象の複数の医用画像である。全体白黒画像は、画像全体が白っぽい、または、黒っぽい画像である。したがって、全体白黒画像は、被検体の陰影を判別しにくい画像でもある。図4に示した画像b1〜画像b6のうち、画像b1、画像b2、及び画像b3が、画像全体が黒っぽい。したがって、全体白黒画像は、画像b1、画像b2、及び画像b3である。全体白黒画像は、例えば、X線透視が開始された直後の数枚の透視画像が該当する。これらの透視画像は、X線透視の開始直後のX線管の管電圧値が安定しない状態で撮影が行われたため、X線検出部に対して十分なX線が照射されていない等の理由により発生される。
ちらつき画像特定部13は、画像の輝度及び画像の付帯情報のうち、少なくとも一方に基づいて、複数の医用画像から、白黒強調画像及び全体白黒画像を特定する。画像の輝度とは、例えば、画像の輝度ヒストグラム、画像の平均輝度、及び画像の輝度の合計値等のその画像の明暗がわかるパラメータである。以下、ちらつき画像特定部13が、輝度ヒストグラムに基づいて、複数の医用画像から白黒強調画像及び全体白黒画像を特定する方法について説明する。
輝度ヒストグラムは、横軸を輝度、縦軸を画素数に対応する度数分布図であり、輝度の分布を表した図である。度数の分布の広がりが狭く、右寄りの輝度ヒストグラムを有する画像は、画像全体が白っぽい画像である。度数の分布の広がりが狭く、左寄りの輝度ヒストグラムを有する画像は、画像全体が黒っぽい画像である。度数の分布の広がりが広く、高輝度に対応する度数が大きい画像は、白い部分が多い画像である。度数の分布の広がりが広く、低輝度に対応する度数が大きい画像は、黒い部分が多い画像である。度数の分布及び度数の大きさにそれぞれ閾値を設けることで、ちらつき画像特定部13は、複数の医用画像から白黒強調画像及び全体白黒画像を特定することができる。なお、閾値は、予め登録されているプリセット値でもよいし、画像記憶部14に記憶されている複数の医用画像に基づいて決定される値でもよい。例えば、順番が連続する3つの医用画像において、2枚目の医用画像が白黒強調画像または全体白黒画像であるかを判定するために、ちらつき画像特定部13は、2枚目の医用画像の輝度ヒストグラムを、1枚目の医用画像と3枚目の医用画像とを平均した平均輝度ヒストグラムに対して比較してもよい。また、閾値は、細かく分類されたちらつき画像毎に設けられてもよい。例えば、複数のCT画像から白黒強調画像を特定するための閾値は、複数の超音波画像から白黒強調画像を特定するための閾値と異なる値であってもよい。これにより、ちらつき画像の特定する精度を向上させることができる。
また、ちらつき画像特定部13は、平均輝度に基づいて、複数の医用画像から全体白黒画像を特定する。具体的には、ちらつき画像特定部13は、複数の医用画像各々の平均輝度を算出する。そして、複数の医用画像各々の平均輝度を予め設定された閾値に対して比較する。比較した結果、第1閾値よりも高い、または、第2閾値よりも低い平均輝度を有する医用画像を全体白黒画像と判定する。第1閾値よりも高い平均輝度を有する画像は白っぽい画像であり、第2閾値よりも低い平均輝度を有する画像は黒っぽい画像である。また、複数の医用画像のうち、画像全体が白っぽい、または黒っぽい画像が特定できればよいので、平均輝度を比較する値は閾値でなくてもよい。第1閾値及び第2閾値は、ユーザ指示に従って、適宜変更することができる。また、ある画像の平均輝度の第1閾値及び第2閾値が、直前画像の平均輝度に基づいて決定されてもよい。このとき、ちらつき画像特定部13は、直前画像の平均輝度を基準とした所定の範囲よりも平均輝度が大きい画像、または平均輝度が小さい画像を全体白黒画像として特定する。なお、平均輝度に代わり、医用画像の輝度の合計値が用いられてもよい。
また、ちらつき画像特定部13は、医用画像に付帯する画像のウィンドウレベル、ウィンドウ幅等の画像の輝度に関する情報に従って、複数の医用画像から、白黒強調画像及び全体白黒画像を特定してもよい。
図5は、静止画像を説明するための説明図である。
図5に示す画像c1〜画像c6は、順番付けされた読影対象の複数の医用画像である。静止画像は、少なくともめくり表示で見る必要のない画像である。めくり表示で見る必要のない画像とは、例えば、1シリーズの中に含まれる、シリーズに関係のない画像である。シリーズに関係のない画像とは、例えば、検査結果のキャプチャー画像、撮影条件のキャプチャー画像、及びレポート画像等である。図5に示した画像c1〜画像c6のうち、画像c1、c2、c3、c5、及びc6は、スライス位置に従って順番付けされている。一方、画像c4は、スライス画像ではなく、検査結果を示す画像である。したがって、静止画像は、画像c4である。
図6は、切替え画像の第1例を説明するための説明図である。
切替え画像は、順番付けされた読影対象の2つのシリーズ画像において、一方のシリーズから他のシリーズにめくり表示が切り替わった直後の画像である。図6に示す画像d1〜画像d6は、それぞれ順番付けされた読影対象の複数の医用画像である。画像d1〜画像d6のうち、画像d1〜画像d3は、同じシリーズD13である。また、画像d4〜画像d6は、同じシリーズD46である。したがって、切替え画像は、シリーズD13からシリーズD46にめくり表示が切り替わった直後の画像d4である。
図7は、切替え画像の第2例を説明するための説明図である。
図7に示す画像e1〜画像e6は、それぞれ順番付けされた読影対象の複数の医用画像である。具体的には、画像e1〜画像e6は、超音波診断装置のエコー撮影により発生された複数の医用画像である。ストレスエコーなどでは、特に同一箇所をある一定時間ごとに数回に分けて動画で撮影し観察する。例えば、造影剤を注入する前の超音波画像、造影剤注入直後の超音波画像、造影剤注入中の超音波画像等を、1つの表示画面に表示し、動画で観察する場合がある。このときの表示レイアウトには多くの種類がある。これらのレイアウトの切替え時は、ユーザに対してちらつく視感覚を起こさせる。例えば、画像e1〜画像e6のうち、画像e1〜画像e4は、1×1のレイアウトを有する。一方、画像d5〜画像d6は、1×2のレイアウトを有する。したがって、切替え画像は、表示レイアウトが変更した直後の画像e5である。
ちらつき画像特定部13は、複数の医用画像各々の付帯情報に基づいて、静止画像及び切替え画像を特定する。具体的には、ちらつき画像特定部13は、医用画像に付帯されたモダリティコードに従って、静止画像及び切替え画像を特定する。例えば、図5に示す複数の医用画像において、画像c1、c2、c4、c5、及びc6は、それぞれCT画像であるため、それぞれの付帯情報にモダリティコード「CT」が含まれる。一方、画像c3は、キャプチャー画像であるため、その付帯情報にはモダリティコード「CT」が含まれない。したがって、ちらつき画像特定部13は、付帯情報に従って、読影対象の複数の医用画像(画像c1〜画像c6)から、静止画像(画像c3)を特定できる。
また、図6に示す複数の医用画像において、画像d1〜画像d3は、同じシリーズD13であるため、画像d1〜画像d3のそれぞれの付帯情報に、同じシリーズIDが含まれる。同様に、画像d4〜画像d6は、同じシリーズD46であるため、画像d4〜画像d6のそれぞれの付帯情報に、同じシリーズIDが含まれる。シリーズD46に対応するシリーズIDは、シリーズD13に対応するシリーズIDと異なる。したがって、ちらつき画像特定部13は、付帯情報に従って、読影対象の複数の医用画像(画像d1〜画像d6)から、切替え画像(画像d4)を特定できる。
また、図7に示す複数の医用画像におけるレイアウトの違いは、例えば、DICOMのタグの1つの、Region Calibarationタグにより識別が可能である。
画像記憶部14は、システム制御部21(CPUなどのプロセッサー)が直接アクセスすることのできる1次記憶装置、及びシステム制御部21に含まれるキャッシュメモリ等である。画像記憶部14は、半導体素子によって構成されたメモリであり、例えば、1次記憶装置には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)が用いられる。一方、キャッシュメモリには、SRAM(Static Random Access Memory)が用いられる。画像記憶部14は、読影対象の順番付けされた複数の医用画像のデータを一時的に記憶する。
画像発生部15は、中間画像のデータを発生する。具体的には、画像発生部15は、順番が連続する3つの医用画像のうち、1番目の医用画像のデータと3番目の医用画像のデータとに基づいて、2番目の医用画像の代替画像としての中間画像のデータを発生する。中間画像を構成する複数の画素の画素値は、1番目の医用画像を構成する複数の画素の画素値と3番目の医用画像を構成する複数の画素の画素値と加算して平均した値である。画像発生部15は、システム制御部21の制御にしたがって、ちらつき画像と順番が前後する2つの医用画像のデータに基づいて、ちらつき画像の代替画像としての中間画像のデータを発生する。画像発生部15により発生された中間画像のデータは、画像記憶部14に記憶される。
輝度調整部16は、医用画像の輝度を調整する。具体的には、輝度調整部16は、ちらつき画像の輝度を、代表画像の輝度に基づいて調整する。代表画像は、1つの医用画像であってもよいし、複数の医用画像であってもよい。例えば、代表画像は、ちらつき画像と順番が前後する2つの医用画像である。このとき、輝度調整部16は、ちらつき画像のウィンドウレベル及びウィンドウ幅が、2つの医用画像の平均ウィンドウレベル及び平均ウィンドウ幅に一致するようにちらつき画像に対してウィンドウ処理を実行する。
入力部17は、例えば、マウスやキーボードなどの入力デバイスを有している。なお、入力デバイスには、トラックボール、タッチパネル、及びスイッチ等が用いられてもよい。例えば、入力部17は、画像めくり表示を開始するスイッチを有する。入力部17は、本医用画像表示装置1に対して、ユーザが指示情報を入力するための、ユーザインターフェースとして機能する。指示情報とは、画像めくり表示モード、画像検索条件、読影画像の選択、読影対象の複数の医用画像の順番付け、ちらつき条件、及び対処方法等である。
画像めくり表示モードには、自動めくりモードと手動めくりモードとがある。自動めくりモードでは、予め設定された時間間隔で自動的に画像がめくられる(次の順番の画像に切り替わる)。手動めくりモードでは、ユーザのマウス操作、例えば、ホイールを回転させることにより、画像がめくられる。ユーザは、2つの画像めくり表示のモードから1つを入力部17を介して選択する。
画像検索条件は、例えば、画像検索条件入力画面上のユーザ操作により入力される。画像検索条件入力画面は、ユーザによる検索項目及び検索キーの入力を支援する画面である。検索項目は、画像を検索するための項目で、例えば、患者情報、検査情報、及びシリーズ情報等に関連する項目である。検索キーとは、検索項目の一致条件である。例えば、検索項目が患者情報のとき、検索キーは、患者ID,患者の名前、生年月日等である。また、検索項目が検査情報のとき、検索キーは、モダリティの種類、検査日付等である。検索項目がシリーズ情報のとき、検索キーは、検査部位、検査ID等である。画像検索条件入力画面には、検索項目のメニューリスト、検索キーの入力欄、及び検索開始ボタンが含まれる。そして、メニューリストにおいて、複数の検索項目は、それぞれ対応する複数のチェックボックスとともに配置される。ユーザは、画像検索条件入力画面で検索項目のチェックボックスにカーソルを合わせ、クリックすることで、検索項目を選択することができる。チェックボックスにチェックがつくと、対応する検索キーの入力欄への入力が有効となる。これにより、ユーザは、キーボード等で検索キーを入力することができる。そして、検索開始ボタンがクリックされたのを契機に、画像検索条件が設定され、前述のQuery/Retrieve機能により、本医用画像表示装置1は、医用画像保管装置3から該当する医用画像のデータリストを取得する。取得されたデータリストは、画像検索条件入力画面に表示される。ユーザは、表示されたデータリストから、読影対象の医用画像(またはシリーズ)を入力部17を介して選択する。
読影対象の複数の医用画像の順番付けは、読影対象の複数の医用画像の表示順序に関連する。後述の読み出し制御部19は、この順番付けに従って、複数の医用画像が表示部20に表示されるように画像記憶部14のデータ読み出し制御を行う。順番付けは、ユーザ指示に従って、行われる。順番付けは、前述の読影対象の医用画像を選択する際に、行われてもよい。なお、付帯情報に同じシリーズIDを有する複数の医用画像が、撮影時刻、スライス位置、撮影順序等の他の付帯情報により予め順番付けがされている場合もある。この場合、上述の他の付帯情報に従って、順番付けが自動的に行われてもよい。したがって、順番付けは、主に読影対象の複数の医用画像に、複数のシリーズがふくまれているとき、または、シリーズIDを付帯していない医用画像が含まれているとき等に行われる。
ちらつき条件及び対処方法は、本医用画像表示装置1が備えるちらつき防止機能に関連する条件である。ちらつき条件及び対処方法は、例えば、ちらつき防止方法設定画面上のユーザ操作により入力される。
図8は、ちらつき防止方法設定画面の一例である。ちらつき防止方法設定画面Pは、ユーザによるちらつき条件の設定、及び、設定したちらつき条件に対応するちらつき画像の対処方法の設定を支援する画面である。図8に示すように、当該画面Pの「画像種類」に対応する位置に、複数のちらつき画像の名称na1が、それぞれ対応する複数のチェックボックスch1とともに一覧で表示される。ユーザは、設定するちらつき画像に対応するチェックボックスにカーソルcuを合わせ、クリックすることで、対処する対象のちらつき画像を入力することができる。当該画面Pの「分類条件」に対応する位置に、画像種類に応じた複数の分類条件の名称がチェックボックスとともに一覧で表示される。例えば、図8に示すように、「白黒強調画像」に対応する位置ca1に複数の分類条件の名称na21が、それぞれ対応する複数のチェックボックスch11とともに一覧で表示される。ユーザは、設定する分類条件に対応するチェックボックスにカーソルcuを合わせ、クリックすることで、分類条件を入力することができる。当該画面Pの「対処方法」に対応する位置には、複数の分類条件に対応するように、複数の入力ボックスboが一覧で表示される。ユーザは、設定したちらつき画像に対応する入力ボックスboにカーソルcuを合わせ、クリックすることで、プルダウンメニューmeが表示される。プルダウンメニューmeには、複数の対処方法の名称が一覧で表示される。このとき、プルダウンメニューmeには、設定したちらつき画像に対して適用可能な対処方法が一覧で表示されてもよい。ユーザは、表示された複数の対処方法から設定する対処方法を選択することで、対処方法を入力することができる。なお、入力ボックスboには、対応するちらつき条件に合致するちらつき画像の推奨される対処方法が表示されていてもよい。ユーザは、推奨される対処方法ではなく、他の対処方法を設定したいときに、前述の対処方法の入力操作を行う。以上説明したちらつき防止方法設定画面P上のユーザ操作により、ちらつき条件と、当該ちらつき条件に合致するちらつき画像の対処方法が入力される。ユーザにより、設定ボタンsetがクリックされたのを契機に、設定部18は、入力されたちらつき条件と、当該ちらつき条件に合致するちらつき画像の対処方法を設定する。
設定部18は、入力部17を介して入力されたちらつき条件を設定する。また、ちらつき条件に対応する医用画像への対処方法を設定する。
読み出し制御部19は、画像記憶部14から複数の医用画像のデータを、順番付けに従って読み出す。読み出し制御部19は、設定された対処方法に従って、画像記憶部14に対して医用画像のデータ読み出しを制御する。対処方法の種類に応じた読み出し制御部19の制御については、後述する。なお、本実施形態では、画像記憶部14に記憶されている読影対象の複数の医用画像に対して順番が付けられていると記載している。しかしながら、画像記憶部14に記憶されている段階において、読影対象の複数の医用画像に対して順番が付けられていなくてもよい。この場合、読み出し制御部19は、予め設定された順番付けに従って、画像記憶部14から読影対象の医用画像を順次読み出す。予め設定された順番付けとは、前述で説明したように、ユーザ指示に従って設定されてもよいし、読影対象の複数の医用画像各々に付帯する、撮影時刻、スライス位置、撮影順序等の情報により自動的に設定されてもよい。
表示部20は、読み出し制御部19により読み出された医用画像を表示する。表示部20は、ちらつき防止方法設定画面、画像検索条件入力画面等の、各種入力画面や設定画面を表示する。
システム制御部21は、CPU(Central Processing Unit)と半導体メモリ等を有する。システム制御部21は、入力部17を介して、本医用画像表示装置1に入力された情報を、一時的に半導体メモリに記憶する。システム制御部21は、入力された情報に基づいて本医用画像表示装置1の各部を統括して制御する。
(ちらつき防止機能)
本医用画像表示装置1は、ちらつき防止機能を有する。ちらつき防止機能は、画像めくり表示におけるユーザのちらつきを抑制するための機能である。ちらつき防止機能に係る処理(以下、ちらつき防止処理と呼ぶ。)において、ちらつき画像特定部13は、読影対象の複数の医用画像から、ユーザがちらつきを感じる要因となるちらつき画像が特定する。そして、特定されたちらつき画像に対して、設定された対処方法が適用される。前述の通り、対処方法には、「飛ばし」、「ゆっくり表示」、「輝度調整表示」、「縮小表示」、「中間画像で代替」がある。以下、これらの対処方法について説明する。
(飛ばし)
対処方法「飛ばし」は、画像めくり表示時に、該当するちらつき画像を飛ばす処理である。現在、CT装置の、被検体の体軸方向の空間分解能に優れた撮影手法(Thinslice)により、1mm厚または1mm厚以下の断面間隔を有する複数(例えば、1000枚)の断面画像を得ることができる。読影医が撮影範囲全体を俯瞰して観察するためのスクリーニング検査として行われる場合が多い。したがって、画像めくり表示は、ユーザが撮影範囲全体から気になる撮影箇所をいくつか特定できればよい。そのため、1mm厚の断面画像を1枚、2枚程度飛ばした場合でも、臨床上、大きな問題とならない場合がほとんどである。また、画像めくり表示は、例えば、60fps等のフレームレートで行われる。人間の目の分解能は24fps程度といわれており、1枚、2枚程度飛ばした場合でも、視感覚的に、大きな問題とならない場合がほとんどである。対処方法「飛ばし」は、時系列において被検体の変化がない画像、例えば、CT画像やMRI画像等への適用が好適である。
読み出し制御部19は、読影対象の複数の医用画像のうち、ちらつき画像を表示対象から除外した、他の医用画像を順番付けに従って、表示部20に表示させるために、画像記憶部14に対してデータ読み出しを制御する。なお、対処方法「飛ばし」が適用される場合、読影医がちらつき画像を飛ばしたことが分かるように表示画面上もしくは、ちらつき画像と順番が前後する画像等に対処方法「飛ばし」を適用した旨を示す警告やマークが表示部20に表示される。
(ゆっくり表示)
対処方法「ゆっくり表示」は、画像めくり表示時に、該当するちらつき画像をゆっくり表示する処理である。この対処方法では、ちらつき画像が表示対象に含まれた状態であるため、ちらつきを感じる場合もあるが、ちらつき画像をゆっくり表示することにより、ユーザのちらつく感覚を低減することができる。アニメーション等の映像手法に関するガイドラインによれば、1秒間に3回を超えての点滅(白画像⇒黒画像の繰り返し)や、画面の大部分の領域(1/4)を輝度変化10%以上で切り替えは、光過敏性発作の要因と成り得るため、避ける必要があるとされる。対処方法「ゆっくり表示」は、画面の点滅を回避することができる。そのため、対処方法「ゆっくり表示」は、白黒強調画像や全体白黒画像等への適用が好適である。しかし、切替え画像のように、種類の異なる画像に切り替わるような画像に適用されてもよい。また、読影に必要か、必要でないかの判断が、予めわかっていないような、撮影条件、検査結果、レポート画像等の静止画像に適用されてもよい。
読み出し制御部19は、ちらつき画像をちらつき画像の前に表示された医用画像と異なる表示形態で表示されるように、画像記憶部14に対してデータ読み出しを制御する。具体的には、読み出し制御部19は、ちらつき画像を読影対象の他の医用画像よりも長く表示させるために、画像記憶部14に対してデータ読み出しを制御する。画像めくり表示において、読み出し制御部19は、所定の時間間隔で(例えば、フレームレートが60fpsになるように)画像記憶部14から順番付けに従って医用画像を読み出す。したがって、他の医用画像よりもちらつき画像を長く表示部20に表示させるために、読み出し制御部19は、ちらつき画像を繰り返し画像記憶部14から読み出す。表示部20は、繰り返し読み出されたちらつき画像を表示する。したがって、ちらつき画像が表示部20に表示されている時間が他の医用画像よりも長くなる。ここでは、対処方法「ゆっくり表示」として、ちらつき画像の表示時間が他の医用画像よりも長くなるように表示される旨を説明した。しかしながら、ユーザによるちらつきが低減できるのであれば、他の表示方法が適用されてもよい。例えば、表示部20に表示する医用画像の順番が、ちらつき画像の順番に近づくにつれて、徐々に表示時間を長くてもよい。また、ちらつき画像を表示した後の医用画像の表示時間を徐々に短くしてもよい。読み出し制御部19は、ちらつき画像の近傍の医用画像の表示時間を変化させるために、画像記憶部14に対するデータ読み出しの制御をしてもよい。
(縮小表示)
対処方法「縮小表示」において、ちらつき画像は、他の医用画像の表示サイズよりも小さく表示される。その縮小率は、予め設定されているが、ユーザ指示に従って適宜変更されてもよい。縮小率は、医用画像の特徴が分かる程度が好適である。例えば、関心領域がわかるような医用画像であれば、関心領域の大きさに応じて縮小率が決定されてもよい。この対処方法によれば、例えば、表示画面の面積に対するちらつき画像の白い部分の面積の比率が小さくなるため、ユーザのちらつく感覚を低減することができる。
読み出し制御部19は、ちらつき画像をちらつき画像の前に表示された医用画像と異なる表示形態で表示されるように、画像記憶部14に対してデータ読み出しを制御する。具体的には、読み出し制御部19は、ちらつき画像が他の医用画像よりも小さく表示されるように、画像記憶部14に対してデータ読み出しを制御する。このとき、読み出し制御部19は、縮小率に応じて、ちらつき画像の画素の読み出しを制御する。例えば、縮小率が1/2のとき、読み出し制御部19は、画像記憶部14から、ちらつき画像の画素を縦方向及び横方向に1つ置きに読み出す、または、2×2の画素の平均画素を1画素として読み出す。
(輝度調整表示)
対処方法「輝度調整表示」において、ちらつき画像は、輝度調整部16により輝度が調整される。この対処方法によれば、ちらつき画像に画像めくり表示されたときや、ちらつき画像から画像めくる表示されたときにおいて、ユーザによるちらつく感覚を低減することができる。
読み出し制御部19は、ちらつき画像をちらつき画像の前に表示された医用画像と異なる表示形態で表示されるように、画像記憶部14に対してデータ読み出しを制御する。具体的には、読み出し制御部19は、画像記憶部14から読み出したちらつき画像のデータを輝度調整部16に対して出力する。そして、輝度調整部16により輝度調整された後のちらつき画像が表示部20に対して読み出される。
(中間画像で代替)
対処方法「中間画像で代替」において、ちらつき画像は中間画像で代替される。中間画像は、画像発生部15により発生される。この対処方法によれば、読影対象の医用画像の枚数は維持されたままであるため、ユーザは、画像めくり表示の一連の流れの中で違和感がない。したがって、対処方法「中間画像で代替」は、時系列において被検体の変化がある画像、例えば、超音波のストレスエコーに対応するシリーズ、造影剤を注入した一連の造影X線画像等への適用が好適である。読み出し制御部19は、ちらつき画像の順番に中間画像のデータを画像記憶部14から読み出す。
以下、画像めくり表示における本医用画像表示装置1の処理の流れを、ユーザによる操作とともに図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態に係る医用画像表示装置1を用いた画像めくり表示における処理の流れを示したフローチャートである。
(ステップS11)
入力部17を介してユーザにより入力されたちらつき条件及び対処方法が、設定部18により設定される。
(ステップS12)
医用画像保管装置3から画像検索条件入力画面上のユーザ操作に従って指定された読影対象の複数の医用画像のデータを受信し、本医用画像表示装置1の画像記憶部14に記憶される。
(ステップS13)
ユーザ操作、または医用画像各々の付帯情報に従って、読影対象の複数の医用画像に対して表示する順番付けされる。
(ステップS14)
画像めくり表示を開始するスイッチが押されたのを契機に、読み出し制御部19により、順番付けに従って画像記憶部14から医用画像のデータの読み出しが開始される。
(ステップS15)
ちらつき画像特定部13により、読み出された医用画像がちらつき画像であるかが判定される。読み出された医用画像が、ちらつき画像の場合、処理がステップS16に移行される。読み出された医用画像が、ちらつき画像ではない場合、処理がステップS17に移行される。
(ステップS16)
ちらつき画像のちらつき条件に対応する対処方法に従って、ちらつき画像の処理が実行される。対処方法については、前述のちらつき防止機能で説明した通りである。
(ステップS17)
読み出し制御部19に読み出された医用画像が表示される。
(ステップS18)
読影対象の複数の医用画像の表示が終了したかがシステム制御部21により判定される。読影対象の複数の医用画像の表示が完了するまで、ステップS14〜ステップS17までの処理が繰り返し実行される。
なお、図9に示したフローチャートでは、読影対象の複数の医用画像の中にちらつき画像が含まれているかの判断が、表示部20に表示する直前に行われている。しかしながら、読影対象の複数の医用画像の中にちらつき画像が含まれているかの判断は、他のタイミングで行われてもよい。例えば、ステップS13の読影対象の複数の医用画像の順番付けが終了した後に行われてもよい。事前にちらつき画像を特定しておくことで、画像めくり表示の速度が遅れる可能性を小さくできる。
ちらつき防止機能を有する本医用画像表示装置1によれば、以下の効果を得ることができる。本医用画像表示装置1がちらつき画像特定部は、読影対象の複数の医用画像から、ユーザに対してちらつく視感覚を起こさせるちらつき画像を特定することができる。ちらつき画像を特定するために、画素値及び付帯情報を用いられる。特定されたちらつき画像は、その種類に応じて細かく分類される。そして、分類毎にちらつき画像の対処方法が設定される。対処方法には、「飛ばし」、「ゆっくり表示」、「輝度調整表示」、「縮小表示」、「中間画像で代替」がある。ちらつき画像の種類に応じた対処方法には、予め設定されているプリセットが用いられてもよいし、ユーザにより設定されてもよい。ユーザは、ちらつき防止方法設定画面上の操作により、ちらつき画像の種類に応じた対処方法を設定することができる。ちらつき画像の種類に応じた対処方法が適用されることで、医用画像の全体を観察するスクリーニング検査の精度を確保しながらも、画像めくり表示により引き起こされるユーザのちらつく視感覚を抑制することができる。したがって、本医用画像表示装置1は、画像めくり表示における読影医の負担を低減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や趣旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものある。
1…医用画像表示装置、3…医用画像保管装置、11…送受信部、12…ちらつき条件記憶部、13…ちらつき画像特定部、14…画像記憶部、15…画像発生部、16…輝度調整部、17…入力部、18…設定部、19…読み出し制御部、20…表示部、21…システム制御部

Claims (7)

  1. 複数の医用画像のデータを記憶する画像記憶部と、
    前記画像記憶部に記憶されている医用画像を表示する表示部と、
    前記複数の医用画像のうち、平均画素値が第1閾値以上、または、平均画素値が第2閾値以下を満たす医用画像をちらつき画像として特定する特定部と、
    前記複数の医用画像を前記表示部に順次表示する際に前記ちらつき画像を表示対象から除外する表示制御部と、
    を具備することを特徴とする医用画像表示装置。
  2. 前記特定部は、前記ちらつき画像をちらつき条件に基づいて特定すること、
    を特徴とする請求項1記載の医用画像表示装置。
  3. 前記第1閾値及び前記第2閾値は、前記ちらつき画像と順番が前後する2つの医用画像のうち、少なくとも一方により定義されること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の医用画像表示装置。
  4. 前記平均画素値は、前記医用画像の全範囲に対する一部分範囲に対応する複数の画素の平均画素値であること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか一項に記載の医用画像表示装置。
  5. 前記複数の医用画像は、シリーズ画像であること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか一項に記載の医用画像表示装置。
  6. 前記シリーズ画像は、CT装置またはMRI装置により収集されること、
    を特徴とする請求項5記載の医用画像表示装置。
  7. 前記ちらつき画像は、前記複数の医用画像に含まれる2つのシリーズ画像のうち、順番が後のシリーズ画像の先頭の医用画像であること、
    を特徴とする請求項5または請求項6記載の医用画像表示装置。
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