JP2011041143A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続して取得された画像を再生する際に生じるちらつきを防止する。
【解決手段】 画像を連続して取得する画像取得部と、画像取得部によって連続して取得された画像のそれぞれに対して、輝度補正時の補正情報を求める画像解析部と、連続して取得される画像のうち、隣り合う画像のそれぞれに対して求められた輝度補正時の補正情報に基づいて、隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する輝度補正時の補正情報を変更し、変更された補正情報を用いて隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する輝度補正を行う輝度補正部と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、取得された画像を自動的に補正することが可能な画像処理装置に関する。
撮影により取得される静止画像や動画像などの映像に対して、映像全体の露出やコントラストを自動的に補正すると同時に、輝度が高すぎる箇所や、輝度が低すぎる箇所を自動的に認識し、これら箇所に対するコントラストを自動的に補正する機能を備えた電子カメラが提案されている(特許文献1参照)。このように、取得された映像全体、或いは一部の領域に対して露出やコントラストを自動的に補正することで、より豊かな映像表現を実行することが可能となる。
特開2006−50014号公報
このような補正処理を動画像に対して実行した場合、動画像を構成する画像(フレーム画像)のそれぞれにおいては、高コントラストな豊かな表現を持つ画像となる。しかしながら、例えばフレーム画像中の同一の被写体となる領域に対して異なる補正値を用いて補正してしまうこともあり、補正した動画像を再生すると、映像全体、又はその一部にちらつきが生じてしまう。
本発明は、連続して取得された画像を再生する際に生じるちらつきを防止することができるようにした画像処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、画像を連続して取得する画像取得部と、前記画像取得部によって連続して取得された画像のそれぞれに対して、輝度補正時の補正情報を求める画像解析部と、連続して取得される画像のうち、隣り合う画像のそれぞれに対して求められた輝度補正時の補正情報に基づいて、前記隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する前記輝度補正時の補正情報を変更し、変更された補正情報を用いて前記隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する前記輝度補正を行う輝度補正部と、を備えたことを特徴とする。
また、前記画像に対して施される前記輝度補正時の補正値を、前記輝度補正時の補正情報として算出する補正値算出部を備えていることが好ましい。
また、前記画像中の特定領域を抽出する領域抽出部を、さらに備え、前記補正値算出部は、前記特定領域における補正値を前記輝度補正時の補正情報として求めることが好ましい。
また、前記領域抽出部は、前記画像における輝度のうち、最も輝度が高い領域又は最も輝度が低い領域を前記特定領域として抽出することが好ましい。
また、前記領域抽出部は、前記画像中に含まれる被写体の領域を前記特定領域として抽出することが好ましい。
また、前記輝度補正部は、前記隣り合う画像に対する輝度補正時の補正値を比較し、隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する前記輝度補正時の補正値を、他方の画像に対する前記輝度補正時の補正値に近似した補正値に変更することが好ましい。
また、前記輝度補正部は、前記隣り合う画像における前記輝度補正時の補正値を比較し、隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する前記輝度補正時の補正値を、他方の画像に対する前記輝度補正時の補正値に変更することが好ましい。
また、前記補正情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記輝度補正部は、前記記憶部に記憶された補正情報と、前記画像取得部により取得される画像から求められた補正情報とを比較することで、該画像に対して求められた補正情報を変更することが好ましい。
本発明によれば、隣り合う画像のいずれか一方の画像に対して求められた輝度補正時の補正情報が、隣り合う画像のそれぞれに対して求めた補正情報に基づいて変更された上で、輝度補正が実行されるので、隣り合う画像のそれぞれに施される輝度補正の補正差を抑えることができるので、結果的に、連続して取得された画像を再生する際に、輝度差に起因した画像間のちらつきを防止することができる。
画像処理装置の一例となるデジタルカメラの構成を示す図である。 撮像時の流れを示すフローチャートである。 画像中の一部の領域に対して輝度補正を行う場合の画像処理装置の一例を示す図である。 輝度補正の具体例を説明するための図である。
以下、本発明の画像処理装置の一実施形態として、デジタルカメラを例に挙げて説明する。デジタルカメラ10は、スルー画像を含む静止画像の撮影や、動画像の撮影を行うことが可能である。以下、動画像を撮影する場合について説明する。
図1に示すように、デジタルカメラ10は、画像取得部15、画像解析部16、記憶部17、画像補正部18、画像合成部19及び設定部20を備えている。
画像取得部15は、例えばCCDイメージセンサや、CMOSイメージセンサなどの撮像素子を有している。この撮像素子の受光面には、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のフィルタが周知のベイヤー配列にて配設されている。これにより、撮像素子により静止画像を撮影したときに得られる画像信号は、各画素がR、G、Bのいずれかの色成分、つまり各画素が単一色成分の画素値からなる画像信号となる。なお、デジタルカメラ10で動画像を撮影する場合には、例えば30fpsなど、一定間隔で画像信号が取得される。画像取得部15は、撮像素子から出力される画像信号に対して、相関二重サンプリング処理、信号利得の増幅処理及びA/D変換処理を施す。画像取得部15は、上述した処理が施された画像信号を画像解析部16に出力する。以下、画像解析部16に入力される画像信号を画像データと称して説明する。
画像解析部16は、入力される画像データを画像解析することで、輝度補正時に用いる補正量を求める。この画像解析部16に入力される画像データは、単一色成分の画素値からなる画像データである。画像解析部16は、まず、単一色成分の画素値からなる画像データを、R,G,Bの全色成分の画素値からなる画像データ(カラー画像データ)に変換する。そして、画像解析部16は、変換されたカラー画像データから輝度信号(輝度データ)を算出する。なお、輝度データの算出は、例えばカラー画像データの各画素の画素値をRGB色空間で示される画素値から、YCbCr色空間で示される画素値に変換することで取得することが可能である。
この画像解析部16は、補正値算出部21の機能を有している。この補正値算出部21は、先に求めた輝度データから、輝度補正を行う際に用いる補正値を画素毎に算出する。例えば補正値の算出方法としては、例えば特定の画素を対象となる画素(対象画素)とした場合に、対象画素の周辺にある画素(周辺画素)の画素値の加重平均値を求め、周辺画素における加重平均値と対象画素における画素値とから、輝度補正時の補正値を求めることが挙げられる。画像解析部16は、各画素の補正値を求めた後、これら補正値の平均値(平均補正値)を求める。そして、画像解析部16は、画素毎に求めた補正値と平均補正値とを、画像データとともに画像補正部18に出力する。
記憶部17には、後述する画像補正部18にて輝度補正が実行されたときに、輝度補正で用いた平均補正値が基準補正値Bとして記憶される。この記憶部17に記憶された基準補正値Bは、後述する画像補正部18における輝度補正を実行する際に読み出される。
画像補正部18は、画像データが入力される毎に、該画像データに対して輝度補正を実行する。この画像補正部18には、画像データとともに、該画像データから求めた画素毎の補正値及び平均補正値Bが入力される。また、画像補正部18には、後述する設定部20から閾値αが入力される。画像補正部18は、記憶部17に記憶された基準補正値Bを読み出し、基準補正値Bの絶対値と、画像データとともに入力された平均補正値Bの絶対値との差分ΔBを算出する。
基準補正値Bの絶対値と平均補正値Bの絶対値との差分ΔBを算出した後、画像補正部18は、算出された差分ΔBと閾値αとを比較する。例えば、算出された差分ΔBが閾値α以下となる場合には、画像補正部18は、輝度補正済みの画像データの元になる画像データにおける輝度値と、新たに入力された画像データにおける輝度値との差が小さく、動画像を再生したときに、輝度変化に起因した画像間のちらつきが発生しないと判定する。この場合、画像補正部18は、入力された画像データから算出された各画素の補正値を用いて、該画像データに対する輝度補正を実行する。そして、画像補正部18は、画像データとともに入力された平均補正値Bを、新たな基準補正値Bとして、記憶部17に記憶する。これにより、記憶部17に記憶された基準補正値Bが更新される。
一方、算出された差分が閾値αを超過する場合には、画像補正部18は、既に輝度補正を行った画像データにおける輝度値と、新たに入力された画像データにおける輝度値との差が大きく、動画像を再生したときに、輝度変化に起因した画像間のちらつきが発生すると判定する。この場合、画像データとともに入力された平均補正値Bが記憶部18に記憶された基準補正値Bと同一の値となるように、各画素の補正値を調整する。画像補正部18は、調整された各画素の補正値を用いて、入力された画像データに対する輝度補正を実行する。この場合、記憶部17に記憶された基準補正値Bは、更新されない。
なお、動画像の撮影を開始した直後においては、記憶部17には基準補正値Bが記憶されていないので、このような場合には、画像補正部18は、画像データとともに入力される各画素の補正値を用いて、該画像データに対する輝度補正を実行する。この画像データに対する輝度補正を行うことで、画像補正部18は、画像データとともに入力される平均補正値Bを基準補正値Bとして記憶部17に記録する。
画像合成部19は、画像補正部18によって輝度補正済みの画像データをまとめることで、動画像データを生成する。なお、動画像データの圧縮形式としては、例えばMotion JPEG方式や、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式などが挙げられる。なお、生成された動画像データは、デジタルカメラ10に装着された記憶媒体に記憶してもよいし、デジタルカメラ10に内蔵された表示装置にて表示してもよい。
設定部20は、上述した閾値αを設定し、画像補正部18に出力する。なお、この閾値αは、画像補正部18に入力された画像データに対して輝度補正を行ったときに、既に輝度補正が行われた画像データとの補正差が極端に出ないようにするための基準値となる。この閾値αは、画像取得時の撮影情報などに基づいて自動的に設定されてもよいし、ユーザの入力操作に基づいて設定されてもよい。
以下、動画像を取得したときの処理の流れを図2のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS101は、画像取得を行う処理である。このステップS101は、画像取得部15によって実行される。このステップS101の処理が実行されることで、画像データが取得される。この画像データは、相関二重サンプリング処理、画像データの利得の増幅処理及びA/D変換処理が施された後、画像解析部16に出力される。
以下に説明するステップS102及びステップS103の処理は、画像解析の処理である。
ステップS102は、輝度データを生成する処理である。画像取得部15から出力される画像データは、単一色成分の画素値からなる画像データであることから、画像解析部16は、入力された画像データに対して復調処理を実行する。これにより、単一色成分の画素値からなる画像データから、R,G,Bの全色成分の画素値からなる画像データに復調される。画像解析部16は、復調された画像データから、輝度データを生成する。
ステップS103は、画素毎の補正値及び平均補正値Bを算出する処理である。画像解析部16は、例えば特定の画素を対象画素とした場合に、対象画素の周辺に位置する周辺画素における画素値の加重平均値を求め、求めた加重平均値と対象画素の画素値とから、輝度補正時の補正値を画素毎に求める。画素毎の補正値を求めた後、画像解析部16は、これら補正値を用いて平均補正値Bを算出する。画像解析部16は、各画素の補正値及び平均補正値Bを、画像データとともに画像補正部18に出力する。
ステップS104は、基準補正値Bの記録があるか否かを判定する処理である。このステップS104の処理は、画像補正部18によって実行される。画像補正部18は、記憶部17を参照する。記憶部17に基準補正値Bが記憶されていれば、画像補正部18は、基準補正値Bの記録があると判定し、ステップS105に進む。一方、記憶部17に基準補正値Bが記憶されていない場合には、ステップS108に進む。
ステップS105は、基準補正値Bの絶対値と、平均補正値Bの絶対値との差分ΔBを算出する処理である。画像補正部18は、記憶部17から読み出した基準補正値Bと入力された平均補正値Bとをそれぞれ用いて、差分ΔBを算出する。
ステップS106は、差分ΔBと閾値αとの比較を行う処理である。画像補正部18には設定部20から入力される閾値αが入力されているので、画像補正部18は、ステップS105によって求めた差分ΔBと閾値αとを比較する。これにより、差分ΔBが閾値α以下であるか否かが判定される。
ステップS107は、差分ΔBが閾値α以下であるか否かを判定する処理である。ステップS106によって実行された比較において、差分ΔBが閾値α以下であると判定されている場合には、ステップS108に進む。一方、差分ΔBが閾値αを超過すると判定されている場合には、ステップS115に進む。
ステップS108は、画素毎の補正値を用いた輝度補正を行う処理である。ステップS107において差分ΔBが閾値α以下と判定されている場合、既に輝度補正された画像データの元になる画像データと、画像補正部18に入力された画像データとの輝度差が小さく、動画像を表示したときに、輝度差に起因した画像間のちらつきが生じないと判断できる。このような場合には、画像補正部18は、画像データから求めた各画素の補正値を用いて輝度補正を行う。この輝度補正を行うことで、画像データにおけるコントラストが調整される。
なお、動画像を撮影した直後に得られた画像データの場合には、このステップS108の処理は、ステップS104の処理の直後に実行される。このような場合には、記憶部17に基準補正値Bが記録されていないので、この場合は、算出した画素毎の補正値を用いて、画像データに対する輝度補正を実行する。なお、輝度補正を行った画像データは、画像合成部19に出力される。
ステップS109は、平均補正値Bを基準補正値Bとして記録する処理である。画像補正部18は、輝度補正を行った画像データとともに入力された平均補正値Bを基準補正値Bとして記憶部17に記録する。なお、記憶部17に基準補正値Bが記憶されている場合は、記憶部17に記憶されている基準補正値Bを消去し、上述した平均補正値Bを新たな基準補正値Bとして書き込む。
ステップS110は、動画像を生成する処理である。画像合成部19は、画像補正部18から出力される画像データを所定の圧縮形式で圧縮する。そして、画像合成部19は、圧縮した画像データをまとめて動画像データを生成する。このとき、画像データの他に、音声データがあれば、音声データも、動画像データの一部にまとめられる。
ステップS111は、次の画像取得が有るか否かを判定する処理である。動画像を撮影し続けている場合には、次の画像取得が有ることから、このステップS111の処理はYesとなりステップS101に戻る。一方、動画像の撮影を終了する操作が行われている場合には、このステップS111の処理はNoとなり、動画像の撮影が終了する。この動画像の終了に併せて、画像合成部19は、動画像データのクローズ処理を実行する。この動画像データは、例えばデジタルカメラ10に装着されるメモリーカードや、光学ディスク或いは磁気ディスクに記録される。また、この動画像データを用いて図示を省略した表示部に表示される。
上述したステップS107において、差分ΔBが閾値αを超過する場合には、ステップS115に進む。ステップS115は、基準補正値Bに基づいて各画素の補正値を調整する処理である。この補正値の調整を行うことで、輝度補正を実行する画像データから算出された各画素の補正値の平均値が、既に実行された輝度補正済みの画像データにおける平均補正値と同一値となる。これにより、隣り合う画像間で、輝度補正の極端な補正差を生じさせることがない。
ステップS116は、調整された補正値に基づいて画像データの輝度補正を実行する処理である。画像補正部18は、ステップS115にて調整した画素毎の補正値に基づいて画像データに対するコントラスト補正を実行する。この処理が終了すると、ステップS110の処理が実行される。
このようにして画像データが取得される度に、取得された画像データから算出された補正値の平均値と、該画像データよりも先に取得された画像データに対して実行された輝度補正時の補正値の平均値とが比較され、輝度補正における補正値が所定範囲に収められる。これにより、隣り合う画像間で輝度補正の補正差がなくなり、その結果として輝度差に起因して発生する画像間のちらつきを防止することが可能となる。また、輝度補正の平均補正値を基準補正値として記憶しておけば、新たに取得された画像データに対する輝度補正に用いる補正量を基準補正値に合わせて調整すればよく、輝度補正前後の画像データを全て記憶しておき、これらを比較しながら輝度補正を行う必要がない。つまり輝度補正に対する処理時間を短縮するとともに、画像データを記憶するメモリを最小限に抑えることができる。
本実施形態では、画像データ全体に輝度補正を実行する場合について説明しているが、これに限定される必要はなく、画像データの一部のデータに対して輝度補正を行うことも可能である。図3は、画像データの一部に輝度補正を行う場合のデジタルカメラの構成を示す。なお、図3においては、本実施形態と同一の機能を有する箇所については、同一の符号を付して説明する。
この場合、画像解析部16は、補正値算出部21の他に、エリア抽出部25の機能を有している。取得される動画像においては、明るさ(輝度)が不足している領域や、黒沈みが不足している領域が含まれた画像がある。このような画像に対しては、画像全体を輝度補正するのではなく、上述した領域に対してのみ輝度補正することも可能である。エリア抽出部25は、カラー画像データから算出される輝度信号を用いて、明るさが不足している領域や、黒沈みが不足している領域を抽出する。この場合、設定部20によって設定される閾値をβとすると、画像補正部18は、抽出された領域に含まれる画素の補正値をそれぞれ求め、それら補正値の平均値(以下、平均補正値)Cの絶対値と、記憶部17に記憶されている基準補正値Cの絶対値との差分ΔCを求める。閾値βとの大小関係から、記憶部17に記憶されている基準補正値Cに基づいた輝度補正を行うか、抽出された領域に対して求めた補正値を用いた輝度補正を行うかを判別すればよい。
ここで、エリア抽出部25は、明るさが不足している領域や黒沈みが不足している領域を抽出するだけでなく、例えば被写体を抽出し、同一の被写体となる画素に対する補正値を比較することも可能である。また、この他に、画像中の最も明るい領域と、最も暗い領域をそれぞれ抽出し、これら領域に含まれる画素に対する補正値を比較することも可能である。なお、画像の一部の領域に対して行う輝度補正は、単独で実行しても良いし、画像全体に対して行う輝度補正と合わせて行うことも可能である。
次に、本実施形態における画像処理の具体例を図4に基づいて説明する。図4(a)及び図4(b)は、画像取得部15において連続的に取得された2つの画像を示している。そして、図4(c)及び図4(d)は、図4(a)及び図4(b)の画像が、画像解析部16、画像補正部18によって処理された結果生成された画像を示している。
まず、図4(a)の画像において、エリア検出部25により動いている被写体を検出して領域A1を求める。この領域A1の画素を対象画素として、その周辺にある領域A1’の画素値の加重平均値を求める。そして、周辺領域A1’の画素における加重平均値と領域A1の対象画素の画素値とから、輝度補正時の補正値を画素毎に求め(図2ステップS103の処理)、求めた画素毎の補正値を用いて図4(a)の画像に対して輝度補正を行い、図4(c)の画像を生成する(図2ステップS108の処理)。求めた各画素の補正値の平均値である平均補正値Bを基準補正値Bとして記憶部17に記録する(図2ステップS109の処理)。
次に、続いて取得された図4(b)の画像の処理について説明する。図4(b)の画像の撮影時には、光源である太陽に雲がかかっており、輝度は図4(a)の画像と比べて低くなっている。図4(b)の画像において図4(a)と同様に、動いている被写体を検出して領域A2を求める。図4(a)の場合と同じ被写体が検出されているが、位置が移動している。この領域A2の画素を対象画素として、その周辺にある領域A2’の画素値の加重平均値を求め、周辺領域A2’の画素における加重平均値と領域A2の対象画素の画素値とから、輝度補正時の補正値を画素毎に求める(図2ステップS103の処理)。そして、平均補正値Bを求め、平均補正値Bの絶対値と記憶部17に記憶されている基準補正値Bの絶対値との差分ΔBを算出する(図2ステップS105の処理)。次に、差分ΔBと閾値αとの比較を行うが、この例の場合、図4(b)の画像の輝度が低いため、図4(a)の画像と図4(b)の画像との輝度差は閾値αより大きくなる(図2ステップS106、S107の処理)。したがって、基準補正値Bに基づいて各画素の補正値を調整して、図4(b)の画像データから算出された各画素の補正値の平均値が、図4(a)の画像に対しての補正時の平均補正値と同一値になるように調整する。そして、調整された補正値に基づいて図4(b)の画像を補正し、図4(d)の画像を得る。
以上のような処理の結果、図4(a)と図4(b)のように連続して取得された画像の輝度差が大きい場合でも、図4(c)及び図4(d)のように輝度差を小さくすることができる。
本実施形態では、各画素が単一色成分の画素データからなる画像信号から、RGBカラー画像信号を生成しているが、これに限定する必要はなく、例えば3個の撮像素子を用いて、R、G、Bの各色成分の画像信号(R信号、B信号及びG信号)をそれぞれ取得する場合には、これら信号をそのまま用いて、輝度データを生成することも可能である。
本実施形態では、平均補正値Bの絶対値と基準補正値Bの絶対値との差分ΔBを閾値αとを比較しているが、これに限定する必要はなく、平均補正値Bの絶対値と基準補正値Bの絶対値との比を閾値αと比較することも可能である。
本実施形態では、平均補正値Bの絶対値と基準補正値Bの絶対値との差分ΔBが閾値αを超過する場合には、平均補正値が基準補正値Bと同一の値となるように各画素の補正値を調整した上で画像データに対する輝度補正を行うとしているが、これに限定される必要はなく、例えば算出された差分ΔBが閾値α以下となるように各画素の補正値を調整し、画像データに対する輝度補正を行うことも可能である。
本実施形態では、画像処理装置としてデジタルカメラを例に取り上げているが、これに限定される必要はなく、例えばカメラ機能を有する携帯型端末機であってもよい。また、この他に、図1に示す画像取得部15、画像解析部16、記憶部17、画像補正部18、画像合成部19及び設定部20の機能や、図2に示すフローチャートの機能を実行可能なコンピュータや、該コンピュータに実行させることが可能な画像処理プログラムであってもよい。なお、画像処理プログラムの場合には、コンピュータにより読み取り可能な、例えばメモリーカードや、光学ディスク及び磁気ディスクなどの記憶媒体に記憶されていることが好ましい。
10…デジタルカメラ、15…画像取得部、16…画像解析部、17…記憶部、18…画像補正部、19…画像合成部、20…設定部、21…補正値算出部、25…エリア抽出部

Claims (8)

  1. 画像を連続して取得する画像取得部と、
    前記画像取得部によって連続して取得された画像のそれぞれに対して、輝度補正時の補正情報を求める画像解析部と、
    連続して取得される画像のうち、隣り合う画像のそれぞれに対して求められた輝度補正時の補正情報に基づいて、前記隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する前記輝度補正時の補正情報を変更し、変更された補正情報を用いて前記隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する前記輝度補正を行う輝度補正部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記画像に対して施される前記輝度補正時の補正値を、前記輝度補正時の補正情報として算出する補正値算出部を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項2に記載の画像処理装置において、
    前記画像中の特定領域を抽出する領域抽出部を、さらに備え、
    前記補正値算出部は、前記特定領域における補正値を前記輝度補正時の補正情報として求めることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記領域抽出部は、前記画像における輝度のうち、最も輝度が高い領域又は最も輝度が低い領域を前記特定領域として抽出することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項3に記載の画像処理装置において、
    前記領域抽出部は、前記画像中に含まれる被写体の領域を前記特定領域として抽出することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記輝度補正部は、前記隣り合う画像に対する輝度補正時の補正値を比較し、隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する前記輝度補正時の補正値を、他方の画像に対する前記輝度補正時の補正値に近似した補正値に変更することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記輝度補正部は、前記隣り合う画像における前記輝度補正時の補正値を比較し、隣り合う画像のいずれか一方の画像に対する前記輝度補正時の補正値を、他方の画像に対する前記輝度補正時の補正値に変更することを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置において、
    前記補正情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記輝度補正部は、前記記憶部に記憶された補正情報と、前記画像取得部により取得される画像から求められた補正情報とを比較することで、該画像に対して求められた補正情報を変更することを特徴とする画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015070574A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 株式会社ニコン 撮像装置
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