JP6309186B2 - 製品供給コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、製品供給コンベアに関するもので、より具体的には、集合包装する多数の物品を一纏めにして搬送しつつ包装機本体に供給する装置に関する。
集合包装する複数の物品からなる物品群を搬送し、当該物品群を次段の包装機本体に順次供給する製品供給コンベアとしては、例えば特許文献1に示すプレート式フィードコンベアがある。
このプレート式フィードコンベアは、搬送方向に沿って平行に配置された左右一対のエンドレスチェーン間に多数の平プレートを掛け渡して形成される。平プレートは、エンドレスチェーンの回転に伴い一体となって前進移動する。この平プレートが搬送面を構成し、平プレート上に置かれた物品は、平プレートの移動とともに搬送される。さらに、平プレートは、搬送方向に沿って前後に並ぶように配置されるが、所定枚数毎に搬送面の上方に突出する押し板部材が取り付けられる。押し板部材は、搬送方向に沿って所定ピッチごとに配置されることになり、この押し板部材に物品群が接触した状態で搬送されることで当該物品群が所定ピッチ毎に搬送され、次段の包装機本体に供給される。また、平プレートの上方には横幅方向の間隔を規制する左右一対のサイドガイドが配置される。このサイドガイドにより平プレート上の横方向の移動が阻止され、物品群が前進移動する。
特許文献1にも開示されているように、左右一対のサイドガイドは、搬送方向と直交する横方向に移動可能となっており、搬送する物品群の横幅寸法が変わった場合、物品群の横幅寸法にあわせてサイドガイド間の間隔を調整する。また、例えば物品群が多数の細棒状の乾麺から構成される場合、個々の乾麺は横方向に崩れ落ちようと移動するため、一対のサイドガイド間の間隔(内幅)により物品群の横幅が決まる。
実用新案登録第2583697号公報
押し板部材は、一対のサイドガイド内の空間を移動することになる。このとき、押し板部材の横幅寸法がサイドガイドの内幅よりも短いと、押し板部材の左右両側縁とサイドガイドの内壁面との間に空間・隙間が生じる。この空間の距離が、個々の物品の幅とほぼ等しいか物品の幅よりも広いと、搬送中の物品が当該空間・隙間内に入り込み、搬送エラーとなるおそれがある。そのため、押し板部材の横幅寸法と、サイドガイド間の内幅をあわせ、押し板部材の両側縁がサイドガイドの内壁に近接、好ましくは接触するようにするのがよい。
すると、上述したように、サイドガイドの内幅を変更する機能を備えたコンベアの場合、内幅の変更に伴いその内幅に見合ったサイズの押し板部材に交換する必要が生じる。そして、押し板部材は、1つのコンベアに複数存在するため、すべての押し板部材を交換しなければならず、係る交換作業が煩雑となる。さらに、交換用の押し板部材を複数セット用意し、保管する必要もあるため、部品及び保管コストもかさむ。
また、用意している押し板部材の横幅の関係から、内幅の変更可能な寸法も段階的・離散的にならざるを得ない。すなわち、例えば押し板部材として異なる横幅寸法が3種類用意しているとすると、押し板部材の側縁をサイドガイドの内壁面に接触する構成とするためにはサイドガイドの内幅も3種類に限定されてしまう。よって、物品群の横幅のサイズ寸法に細かく対応するためには、横幅の異なる押し板部材を多種類用意しなければならない。
さらにまた、一対のサイドガイドの内幅が搬送方向に沿って一定でないようなコンベアがあると、押し板部材の横幅寸法は内幅の最小の部分に合わせる必要がある。すると、内幅が最小でない区間では、押し板部材の両側縁とサイドガイドの内壁面との間に所定の隙間が形成されてしまうという課題もある。
上述した課題を解決するために、本発明の製品供給コンベアは、(1)複数の物品を集合包装する包装機本体へ、その複数の物品からなる物品群を順次供給する製品供給コンベアであって、移動する前記物品群の搬送面と、その搬送面の上方の左右両側に配置される一対のサイドガイドと、前記一対のサイドガイド間に位置し、前記搬送面に沿って前進移動する押し板部と、を備え、前記押し板部は、前記搬送面の移動に伴い前進移動する固定板部材と、その固定板部材の左右両側に、その固定板部材に対して左右方向に移動可能に取り付けられた移動板部材を備え、その左右両側に設けた移動板部材は、それぞれ前記一対のサイドガイドに接した状態で前進移動するように構成され、前記移動板部材と前記固定板部材との位置関係が、前記物品群の横幅寸法にあわせて調整した前記一対のサイドガイドの間隔に応じて変化し、前記移動板部材が前記サイドガイドに接した状態を保持するように構成した。
動板部材が左右方向に移動可能となっているため、移動板部材はサイドガイドに接した状態にすることができ、移動板部材ひいては押し板部とサイドガイドとの間に隙間が生じない状態で押し板部が前進移動する。よって、個々の物品が押し板部とサイドガイドの間に挟まることもなく安定して搬送することができる。移動板部材が左右方向に移動可能となっているため、左右一対のサイドガイドの対向する内壁面間の間隔である内幅の如何に関わらず上記の接触状態を保つことができる。
下記の(2)や実施形態ではコイルスプリングのように付勢手段を設けることで自動的に移動板部材をサイドガイドに接触するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、例えばユーザが手動等にて移動板部材を左右方向に移動させ、サイドガイドに接触した状態で左右方向への移動を抑止するように固定してもよい。
(2)前記移動板部材は、付勢手段により前記サイドガイドに向けて付勢されるように構成するとよい。このようにすると、付勢手段により移動板部材はサイドガイド側に付勢されて移動するため、ユーザは特に調整作業等することなく移動部材をサイドガイドに接触させることができる。特にサイドガイドの対向する内壁面間の間隔が途中で変わるようしたため、付勢手段により移動板部材が前進移動中に内幅にあわせて左右すなわち横方向に移動し、接触状態を保つことができるので好ましい。
(3)前記一対のサイドガイドは、搬送方向と直交する方向に移動可能となり、その一対のサイドガイドの対向する内壁面間の間隔が変更調整可能に構成するとよい。
(4)前記搬送面は、前記物品群を載せた状態で移動するようにし、前記押し板部は、前記搬送面を移動する手段に連携され、前記搬送面の上方に突出し、前記搬送面の移動とともに前記押し板部も移動するように構成されるようにするとよい。この発明は実施形態に対応する。
(5)前記押し板部は、前記搬送面の上方に配置した補助コンベアに連携され、その補助コンベアの駆動に伴い前記搬送面の上方を移動するものとするとよい。補助コンベアは例えばヤグラコンベアなどと称されるものである。
(6)前記一対のサイドガイドの対向する内壁面間の間隔は、前記包装機本体に向かって徐々に狭くなるように構成するとよい。
(7)前記一対のサイドガイドの対向する内壁面間の間隔が前記包装機本体に向かって徐々に狭くなる区間と、前記内壁面間の間隔が変わらない平行な区間を備えるように構成するとよい。
本発明では、押し板部の両側縁とサイドガイドの内壁面との間に所定の隙間が形成されず、物品を確実に搬送することができる。
本発明に係る製品供給コンベアの第一実施形態を示す正面図である。 その平面図である。 その側面図である。 押し板部材(押し板部)を示す拡大図であり、(a)はその正面図、(b)はその平面図、(c)はその背面図、(d)は縮小状態を示す背面図である。 本発明に係る製品供給コンベアの第二実施形態を示す平面図である。
図1から図3は、本発明に係る製品供給コンベア10の好適な第一実施形態を示している。この製品供給コンベア10は、上流側に配置された供給装置11から落下供給された物品群13を搬送し、下流側に配置された包装機本体12に当該物品群13を所定ピッチ毎に供給するものである。
物品群13は、複数の物品14の集合体である。物品14は、本実施形態ではおしぼりを個別包装した袋状物品であるが、例えば、そうめんなどの細棒状の乾麺(例えば1本1本がバラバラのバラ麺や、所定本数が束ねられているもの等)、青果物等の不定型な物品、特許文献1に開示された箱状物のように定型な物品など各種のものに適用できる。さらに細長なものに限ることはなく、各種の寸法形状のものに適用できる。
供給装置11は、製品供給コンベア10よりも上方位置で水平に配置される搬送路15と、搬送路15上に置かれた物品14を押送するフィンガーコンベア16と、搬送路15の下流側端に配置される積層供給装置17と、を備える。搬送路15は、その上面に搬送方向に沿って延びる仕切り壁15aを複数個、横に所定ピッチを隔てて設けている。隣接する仕切り壁15a間に、それぞれ物品14が1個ずつ置かれる。よって、物品14は、横に所定本数(例えば5個)並べた状態で搬送路15上を移動する。
フィンガーコンベア16は、搬送路15の上方に配置され、前後に配置されるスプロケット18,18に掛け渡されエンドレスチェーン19に、所定ピッチ毎に取り付けられた押送フィンガー20を備えて構成される。エンドレスチェーン19の回転に伴い、押送フィンガー20は所定の軌跡で移動する。押送フィンガー20は、搬送路15に沿って移動する区間では、押送フィンガー20の先端が搬送路15の仕切り壁15a間の空間に入り込む。よって、押送フィンガー20は、搬送路15上に置かれた物品14の後面に接触し、当該物品14を前方に付勢する。これにより、搬送路15上で横並びの複数の物品14は、横一列に並んだ状態で押送フィンガー20に押されて前進移動する。
積層供給装置17は、搬送路15の延長線上に配置される上側貯留部22と、その上側貯留部22の下方に配置される下側貯留部23を備える。上側貯留部22は、搬送路15側が開口しており、押送フィンガー20により搬送路15から押し出された物品14がそのまま上側貯留部22内に移し替えられる。上側貯留部22の底板22aは水平方向に移動して開閉可能となる。底板22aが開くと、上側貯留部22内に貯留していた物品14は落下し、下方に位置する下側貯留部23内に移動する。
下側貯留部23は、水平方向に移動して開閉する底板23aを備える。底板23aが開くと、下側貯留部23内に貯留していた物品14は落下し、下方に位置する製品供給コンベア10に落下供給される。上側貯留部22では、搬送路15側から物品14が供給される都度、底板22aが開き、下側貯留部23へ供給するように動作する。そして、下側貯留部23では、上側貯留部22からの物品14の供給が2回行われると底板23aが開く制御を行う。これにより、下側貯留部23内には物品14が上下2段に積み重なった状態のときに底板23aが開くため、製品供給コンベア10には、上下2段に積み重なった物品群13が落下供給される。
製品供給コンベア10は、搬送方向に沿って左右両側に配置されるエンドレスチェーン30に掛け渡すように多数のローラ(コロ)31を装着する。ローラ31は、その軸が搬送方向と直交する方向に伸びるように配置され、搬送方向に沿って前後に並ぶ複数のローラ30により物品群13の搬送面が形成される。また、ローラ31は、フリー状態で自己の軸回りに回転自在となっている。よって、ローラ31上に置かれた物品群13は、ローラ31に対して相対的な前後進移動が容易に行われる。これにより、ローラ31はエンドレスチェーン30の回転移動に伴い前進移動し、そのローラ31上に置かれた物品群13は、ローラ31の移動とともに前進移動するが、物品群13に前方あるいは後方に付勢力が加わるとローラ31の搬送面に対して相対的に前後進移動する。
図示省略するが、エンドレスチェーン30は、製品供給コンベア10の前後に配置されたスプロケット間に掛け渡され、スプロケットの回転に追従して回転移動する。そして、搬送方向に沿って移動する上側に位置するエンドレスチェーン30は、図3に示すように、その下側にてガイドレール33に支えられ、水平平面上を安定して前進移動する。よって、左右一対のエンドレスチェーン30に掛け渡されたローラ31は、当該水平平面内を移動し、水平な搬送面を形成する。
搬送方向に沿って所定ピッチ間隔で、押し板部材40が配置される。押し板部材40は、その左右の両端がそれぞれ左右のエンドレスチェーン30に連携され、エンドレスチェーン30の回転移動に伴い前進移動する。押し板部材40は、ローラ31で形成される搬送面と平行なベース41と、ベース41に対して起立し搬送面の上方に突出する押し板部42を備える。ローラ31で形成される搬送面上の物品群13の後面が押し板部42に接触した状態にすることで、各物品群13の位置決めをしつつ、当該物品群13を前方に押送し、次段の包装機本体12の製袋器36内に所定間隔毎に順次供給する。また、ベース41は搬送方向と直交する方向を回転中心として、回転可能となっている。この回転中心は、例えばベース41をエンドレスチェーン30に連携する部位を軸受け支持させることで構成する。そして、搬送面に沿って前進移動するベース41は、図示省略するガイド部材により支えられ、ベース41は水平状態の姿勢を維持して前進移動するため、ベース41と一体となっている押し板部42も起立状態を維持し、物品群13を押送できる。上記のベース41を支えるガイド部材は、製品供給コンベア10の搬出端近傍まで配置されているため、物品群13を製袋器36内に押し込むまで押し板部42が起立しており、確実に当該物品群13を製袋器36に供給する。そして、押し板部材40が製品供給コンベア10の搬出端に至ると、ガイド部材がなくなるため、ベース41は図1中反時計方向に回転する。このベース41の回転に伴い押し板部42も反時計方向に回転するため、押し板部材40は製袋器36に接触することなく下側に移動し、後退移動する。
搬送面を形成する多数のローラ31の上方には横幅方向の間隔を規制する左右一対のサイドガイド37が配置される。このサイドガイド37によりローラ31上の物品群13の横方向の移動が阻止され、当該物品群13が前進移動する。サイドガイド37は、前後一対のハンドル38を正逆回転することで互いに接近・離反移動する。これにより、両サイドガイド37の内壁面37a同士の間隔、すなわち、内幅が変更調整可能となる。さらに、二つのハンドル38の回転量を変えることで平行状態だけでなく、上流側と下流側とでサイドガイド37の間隔を変えることもできる。
また、多数のローラ31で形成される搬送面の上方所定位置には、搬送方向に沿って位置合わせストッパー部材35、抑え部材34がその順に配置される。位置合わせストッパー部材35は、所定確度範囲内で正逆回転する。具体的には、図1中実線で示す待機位置と二点鎖線で示す作動位置の間を往復移動する。ストッパー部材35が待機位置にあるときは、物品群13はストッパー部材35と干渉することなくローラ31の移動とともに前進移動する。ストッパー部材35が作動位置にあるときは、ストッパー部材35の先端は物品群13の進路を塞ぐようになる。これにより、物品群13の前側に位置する押し板部材40と当該物品群13の間に作動位置にあるストッパー部材35が位置すると、ローラ31の移動に伴い前進する物品群13の前面がストッパー部材35に接触し前進移動が阻止される。これにより、物品群13はローラ31からなる搬送面上を相対的に後退移動し、物品群13を構成する各物品14の後面が後方の押し板部材40(押し板部42)に接触し、複数の物品14の前後が揃うとともに、前後の物品群13は、押し板部材40の配置ピッチにあわせて等間隔に並ぶ。これにより、位置合わせが完了する。この位置合わせ処理の後、ストッパー部材35は回転して待機位置に復帰し、物品群13は後方の押し板部材40に接触した状態で前進移動する。
抑え部材34は、図1中実線で示す待機位置と二点鎖線で示す作動位置の間を昇降移動する。抑え部材34が待機位置にあるときは、物品群13は抑え部材34と干渉することなくローラ31の移動とともに前進移動する。抑え部材34が作動位置にあるときは、抑え部材34の下面は物品群13の上面に接触して下方に付勢し、各物品14を抑えこむ。なお、この抑え部材34の移動軌跡は単純な上下方向の往復移動ではなく、例えばローラ31の前進移動に同期して前後進移動するとよい。このようにすると、製品供給コンベア10を連続運転(ローラ31を一時停止することなく移動)しても、物品群13にストレスを与えることなく下方に抑えることができる。なお、上述した製品供給コンベア10の基本的な構成は基本的に従来のものと同様のものを用いて実現できるので、その詳細な説明を省略する。
ここで本実施形態では、押し板部材40(押し板部42)の横幅を変更調整自在とした。ベース41に起立状態で取り付ける押し板部42は、図4に示すように、矩形平板状の固定板部材44と、その固定板部材44の左右両側に横方向に移動可能に取り付けた移動板部材45を備える。固定板部材44は横長な平板を基本とし、その下辺中央に切り込み部44aを備える。固定板部材44は、例えばステンレスその他の金属板にて形成する。
固定板部材44は、ベース41の上面所定位置に起立形成した取付部41aに接触させるとともに、切り込み部44a並びに取付部41aを貫通するように固定ネジ46をセットする。固定ネジ46は皿ネジであり、固定ネジ46の頭部が図4に示すように固定板部材44の前面側に位置する。固定ネジ46の軸部は、取付部41aも貫通してその進行方向後方側に突出し、その軸部の先端側(頭部と反対側)に形成した雄ネジ部にナットが装着される。そして固定ネジ46の軸部にはコイルスプリングが装着される。コイルスプリングの一端はナットに接触し、コイルスプリングの他端は取付部41aの後面に接触する。このようにコイルスプリングの両端がナット及び取付部41aに接触した状態では、コイルスプリングは圧縮状態で弾性変形しており、コイルスプリングの弾性復元力によりナットと取付部41aが離れる方向の付勢力が働く。これにより、取付部41aが固定されているとするとナットが進行方向後方に移動しようとし、ナットと連結している固定ネジ46にも進行方向後方に移動する力が働く。これにより、取付部41aと固定ネジ46の頭部とで押し板部材40を挟み込んで一体化する(図3参照)。固定板部材44の横幅は、調整可能なサイドガイド37の内幅の最小寸法よりも短い設定としている。
移動板部材45は、略L字型に形成されており、例えば樹脂などで形成する。移動板部材45は、搬送方向で固定板部材44の後面側に接触状態で取り付けられる。固定板部材44は、金属板を用いて形成し、比較的薄くしても適度な強度が得られている。よって、固定板部材44の前面と、移動板部材45の前面の段差は、固定板部材44の板厚分で小さいとともに、横方向のほぼ全面で固定板部材44の前面が位置するため、各物品14の前後方向の位置決めは問題なく行われる。
移動板部材45は、上辺45aが固定板部材44の上辺44aとほぼ同一高さ位置としている。固定板部材44の左右の側縁からそれぞれ突出する移動板部材45の先端側面45cの高さhは、固定板部材44の高さとほぼ等しくしている。これにより、固定板部材44の左右両側縁の外側に、その固定板部材44と同じ高さ移動板部材45の先端側が突出し、横幅が延長した状態となる。
また、移動板部材45は、前後方向に貫通する貫通孔45bを形成している。貫通孔45bは、水平方向に伸びる細長な矩形状としている。この貫通孔45bの前方側は固定板部材44に覆われて閉塞される。また、貫通孔45bの後方側は細長矩形状の保持プレート47が配置される。保持プレート47の外形寸法は、貫通孔45bの開口部の寸法形状よりも一回り大きくしており、図4(c)に示すように保持プレート47により貫通孔45bの前方開口部の前面が閉塞可能となる。
さらに、貫通孔45b内には、矩形状の固定ガイド部48が挿入配置される。固定ガイド部48の前後方向の厚さは移動板部材45の厚さとほぼ等しくし、固定ガイド部48の高さは貫通孔45bの高さとほぼ等しくし、固定ガイド部48の横幅は貫通孔45bの横幅よりも十分短くしている。これにより、固定ガイド部48は、貫通孔45b内にて相対的に横方向に移動可能となるが、前後方向や上下方向への移動は阻止される。
そして固定ガイド部48には、適宜の二箇所に前後に貫通する貫通孔48aが形成される。この貫通孔48aに固定用ボルト50を挿入する。この固定用ボルト50は、その両端が保持プレート47と固定板部材44に位置し、固定用ボルト50を締結することで固定ガイド部48は保持プレート47と固定板部材44間で挟み付けられて固定される。これにより、固定ガイド部48は、固定板部材44の所定位置に固定されるため、移動板部材45は、その固定ガイド部48に支持・ガイドされた状態で貫通孔48aに沿って横方向に往復移動が可能となる。
さらに固定ガイド部48が貫通孔45b内に位置した状態では、水平方向(左右方向)に延びる貫通孔45bの移動板部材45の先端側面45cに空間が確保される。そして、その空間内に、移動板部材45を固定板部材44の左右それぞれの側縁の外側に向けて付勢する付勢部材が配置される。付勢部材は、例えば弾性変形可能なバネ部材を用いると良く、本実施形態ではコイルスプリング49を用いる。このコイルスプリング49の一端は固定ガイド部48の側面に接触し、コイルスプリング49の他端は貫通孔45b内の先端側面45c側の内壁面に接触する。
これにより、移動板部材45を固定板部材44の中央側に押し込むように付勢すると、移動板部材45は固定板部材44の中央側に移動し、両移動板部材45の先端側面45c間の距離は短くなる。このとき、コイルスプリング49は弾性変形して収縮するため、コイルスプリング49の弾性復元力により移動板部材45が固定板部材44の外に突出する方向に付勢する。よって、移動板部材45の先端側面45cは、サイドガイド37の内壁面37aに接触した状態を保持する。
よって、移動板部材45の先端側面45cとサイドガイド37の内壁面37aとの間に空間・隙間が生じないため、押し板部材40(先端側面45c)とサイドガイド37との間に物品14が入り込むことが無く、押し板部材40にて物品群13を安定して搬送することができる。
そして、サイドガイド37の内壁面37aの上流側の搬入部位37bは、内幅が徐々に狭くなるテーパー面とし、搬入端の内幅は図4(c)に示す移動板部材45が最も外に突出した場合の両先端側面45c間の長さ(横幅)よりも長くしている。これにより、各押し板部材40は、サイドガイド37間の空間内にスムーズに進入し、前進移動にともない徐々に移動板部材45が互いに中央に寄せられ、図4(d)に示すように移動板部材45の両先端側面45cの長さは縮小し、サイドガイド37の内幅に応じた所望の横幅となる。
さらに、サイドガイド37の内幅を変更した場合でも、その変更後の内幅に応じて先端側面45cの位置が調整されるため、いずれの内幅でも押し板部材40とサイドガイド37の間に隙間が生じない。よって、サイドガイド37の内幅の変更に対して無段階に対応できる。しかも、押し板部材40の交換作業もなく、交換用の横幅の異なる押し板部材を多数準備・保管する必要もない。
また、本実施形態では、移動板部材45を樹脂で形成したため、摩擦抵抗が少ない。よって、先端側面45cがサイドガイド37の内壁面37aに接触した状態で押し板部材40が前進移動したとしても、スムーズな移動が保証されると共に、サイドガイド37の内壁面37a等に損傷を与えることもない。
なお、説明の便宜上、図4(b)は左側の移動板部材45の上端の所定部位を切断して貫通孔45bが露出した状態を描画し、図4(c),図4(d)は左側の移動板部材45に取り付ける保持プレート47を省略した状態を描画している。
図5は、本発明の第二実施形態を示している。本実施形態では、サイドガイド37の内壁面37aを緩やかなテーパー面としている。すなわち、搬送方向の前方に行くにしたがって内幅が徐々に狭くなる。このようにすると、供給装置17から物品群13の供給部位の内幅が広くなっているため、落下供給される各物品14はサイドガイド37間に確実に供給される。そして、物品群13の搬送に伴い徐々にサイドガイド37の内幅が狭くなることで、物品群13を構成する各物品14が幅寄せされ物品群13の横幅が狭くなる。よって、横幅の狭くなった物品群13を次段の製袋器36にスムーズに供給できる。つまり、製袋器36の横幅が狭くても物品群13を供給することができ、タイトな集合包装体を製造することもできる。
また、本実施形態では、サイドガイド37の内幅に合わせて移動板部材が横方向に移動し、押し板部材40(押し板部42)の横幅が変更可能となるため、サイドガイド37の全長に渡って押し板部材42の左右両端が接触して隙間が生じない。よって、全長に渡って確実に物品群13を搬送することができる。
なお、その他の構成並びに作用効果は第一実施形態と同様であるため、対応する部材に同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
*変形例
上述した実施形態では、搬送面を多数のローラ31で構成したが、例えば特許文献1に開示されたように板プレートで搬送面を構成するものや、エンドレスベルトのベルト面に押し板部を取り付けるものなど各種のコンベア装置に適用することができる。
上述した実施形態では、移動板部材45は、固定板部材44に対して横方向に移動可能に連携しているが、本発明は係る固定板部材は必ずしも設ける必要は無く、移動板部材同士を相互に左右方向に移動可能に連携するようにしても良い。また、上述した実施形態ではコイルスプリング49のように付勢手段を設けることで自動的に移動板部材45をサイドガイド37に接触するようにしたが、本発明はこれに限ることはなく、例えばユーザが手動にて移動板部材を左右方向に移動させ、サイドガイドに接触した状態で左右方向への移動を抑止するように固定してもよい。
上述した実施形態では、移動板部材は、樹脂を用い一体成型に単一の部材として構成したが、本発明はこれに限ることはなく、複数の部材から構成しても良い。例えば、移動板部材の本体の先端側側面に保護部材等を貼り付けるなどして、本体により強度を持たせるとともに保護部材によりサイドガイドとの接触抵抗を低下させるなど各種の変形実施が可能である。
上述した実施形態並びに変形例ではいずれも搬送面が物品群を載せた状態で移動するものにおいて、その搬送面を移動する手段(例えばエンドレチェーン)に押し板部40を連結し、当該押し板部は搬送面の移動と一体となって移動する構成としたが、本発明はこれに限ることは無い。
例えば、押し板部は、搬送面の上方に配置した補助コンベア(例えば、ヤグラコンベア)に連携され、その補助コンベアの駆動に伴い搬送面の上方を移動するものでもよい。この場合に、搬送面は移動しても良いし移動しなくても良い。
10 製品供給コンベア
12 包装機本体
13 物品群
14 物品
37 サイドガイド
37a 内壁面
31 ローラ(搬送面を構成する)
40 押し板部材
42 押し板部
44 固定板部材
45 移動板部材
49 コイルスプリング

Claims (7)

  1. 複数の物品を集合包装する包装機本体へ、その複数の物品からなる物品群を順次供給する製品供給コンベアであって、
    移動する前記物品群の搬送面と、
    その搬送面の上方の左右両側に配置される一対のサイドガイドと、
    前記一対のサイドガイド間に位置し、前記搬送面に沿って前進移動する押し板部と
    を備え、
    前記押し板部は、前記搬送面の移動に伴い前進移動する固定板部材と、その固定板部材の左右両側に、その固定板部材に対して左右方向に移動可能に取り付けられた移動板部材を備え、
    その左右両側に設けた移動板部材は、それぞれ前記一対のサイドガイドに接した状態で前進移動するように構成され、
    前記移動板部材と前記固定板部材との位置関係が、前記物品群の横幅寸法にあわせて調整した前記一対のサイドガイドの間隔に応じて変化し、前記移動板部材が前記サイドガイドに接した状態を保持することを特徴とする製品供給コンベア。
  2. 前記移動板部材は、付勢手段により前記サイドガイドに向けて付勢されるように構成することを特徴とする請求項1に記載の製品供給コンベア。
  3. 前記一対のサイドガイドは、搬送方向と直交する方向に移動可能となり、その一対のサイドガイドの対向する内壁面間の間隔が変更調整可能に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の製品供給コンベア。
  4. 前記搬送面は、前記物品群を載せた状態で移動するようにし、
    前記押し板部は、前記搬送面を移動する手段に連携され、前記搬送面の上方に突出し、前記搬送面の移動とともに前記押し板部も移動するように構成されることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の製品供給コンベア。
  5. 前記押し板部は、前記搬送面の上方に配置した補助コンベアに連携され、その補助コンベアの駆動に伴い前記搬送面の上方を移動するものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の製品供給コンベア。
  6. 前記一対のサイドガイドの対向する内壁面間の間隔は、前記包装機本体に向かって徐々に狭くなるように構成したことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の製品供給コンベア。
  7. 前記一対のサイドガイドの対向する内壁面間の間隔が前記包装機本体に向かって徐々に狭くなる区間と、前記内壁面間の間隔が変わらない平行な区間を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の製品供給コンベア。
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