JP6364513B1 - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送途中の物品の上面に供給される別の物品が、搬送途中の物品から脱落してしまうのを防止し得る搬送装置の提供。
【解決手段】 押圧部材10は、搬送物品Sを後側から押して下流側へ搬送するために、回動動作をしつつ上流側搬送面8に突出し、脱落防止部材14は、垂直な姿勢とされた状態で下流側搬送面18に対して突出し、しかも、脱落防止部材14は、搬送物品Sの前側の近傍において、垂直な姿勢とされた状態で下流側搬送面18に対して突出することで、供給物品S1の脱落を確実に防止することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、物品を包装するための物品包装部へ向けて、該物品を搬送するための搬送装置に関する。
この種の搬送装置として、下記特許文献1に記載の技術が提案されている。特許文献1に記載の搬送装置は、物品を包装するための物品包装部に対して物品搬送方向上流側に配置されており、物品を物品包装部へ向けて搬送する搬送面と、搬送面上にある物品が倒れないよう物品の前後で支持する支持手段とを備えている。
特許文献1に記載された搬送装置において扱われる物品は、例えばビスケットであり、複数個の物品が小端立てにされて搬送面上を搬送される。この場合の小端立てとは、複数個の物品が搬送方向に沿って、物品の厚み方向で重ねられるよう並べられた状態である。このため支持手段は、小端立てされた物品が搬送中に前方に倒れないように、物品を前側で支持する前側フィンガーと、物品が後方に倒れないように後側で支持する後側フィンガーとを備えている。
前側フィンガーおよび後側フィンガーは一組とされて、一組の支持手段がエンドレスチェーンに所定ピッチごとに取付けられることで、複数組設けられている。前側フィンガーと後側フィンガーの搬送方向での離間距離は、小端立てされた複数個の物品の搬送方向長さに略等しく設定されている。
特許文献2に記載された搬送装置では、物品として、例えば乾麺、スパイス入り小袋、スープ入り大袋が扱われる。この搬送装置は、乾麺を物品包装部へ向けて搬送するよう後押しする押圧部材を備えている。押圧部材は、エンドレスチェーンに所定ピッチごとに取付けられることで、複数個設けられている。この搬送装置では、乾麺を押圧部材が後側でおして搬送している途中で、小袋や大袋が乾麺の上面に供給される。
特開2017−7714号公報 特開2004−10088号公報
上記したように、特許文献2に記載の搬送装置では、乾麺を押圧部材が後側で押して搬送している途中で、小袋や大袋が乾麺の上面に供給される。しかしながら、小袋や大袋が乾麺の上面に供給された際に、小袋や大袋が乾麺の上面から脱落しまう場合がある。
そこで本発明は、搬送途中の物品の上面に供給される別の物品が、搬送途中の物品から脱落してしまうのを防止し得る搬送装置の提供を目的とする。
本発明は、押圧部材により搬送路上にある物品が後側から押されて下流側へ搬送される途中において、搬送途中にある搬送物品の上方から該搬送物品の上面に別の供給物品が供給されて、前記搬送物品とともに前記供給物品が下流側へ搬送されるようにされた搬送装置において、搬送途中にある前記搬送物品に前記供給物品が供給される前に、前記搬送路に対し、前記搬送物品の前側近傍位置において、前記搬送路の下方から前記搬送物品の高さを超える位置まで突出するよう移動し、該搬送路に突出した姿勢で前記押圧部材とともに下流側へ移動する脱落防止部材を備えたことを特徴としている。
上記構成を備えた本発明の搬送装置によれば、搬送途中にある搬送物品に供給物品が供給される前に、脱落防止部材が搬送路に対し搬送物品の前側近傍位置において、搬送路の下方から搬送物品の高さを超える位置まで突出するよう移動することで、搬送物品の上面に供給物品が供給されても、脱落防止部材により供給物品が搬送物品の上面から前側に脱落するのを防止でき、供給物品が搬送物品の上面に載った状態で、搬送物品は後側から押圧部材により押され、脱落防止部材は押圧部材とともに下流側へ移動する。
本発明の搬送装置では、前記脱落防止部材は、前記搬送路に対して垂直面内で無端回転する無端状体に取付けられ、前記脱落防止部材を前記搬送路に対して垂直方向に移動して該搬送路に突出させるよう規制する姿勢規制手段を備えた構成を採用できる。
上記構成の搬送装置によれば、姿勢規制手段により、脱落防止部材が搬送路に対して突出する際には垂直な姿勢であるから、その分だけ、搬送物品に対する脱落防止部材の前側近傍位置を、搬送物品に対して近付けた位置とさせられる。
本発明の搬送装置では、前記押圧部材と前記脱落防止部材は、別々の無端状体に、各無端状体の無端回転方向に同一の間隔を置いて取付けられた構成を採用できる。
上記構成を備えた搬送装置によれば、各無端状体がそれぞれ無端方向に走行することで、供給物品が載った搬送物品は、押圧部材で押圧され且つ脱落防止部材により供給物品の脱落を防止された状態で、連続して下流側に搬送される。
本発明の搬送装置によれば、搬送途中の物品の上面に供給される別の物品が、搬送途中の物品から脱落してしまうのを防止し得る。
本発明の一実施形態に係る搬送装置の全体構成を表す概略側面図である。 同搬送装置の拡大側面図である。 同搬送装置における上流側部の拡大側面図である。 同搬送装置における下流側部の拡大側面図である。 同搬送装置における案内部を表した、図1におけるA−A線断面矢視図である。 同図1におけるB−B線断面矢視図である。 同搬送装置における第二上流端側カム部材、脱落防止部、および第二無端状体の関係を表した拡大側面図である。 同第二上流端側カム部材、脱落防止部、および第二無端状体の関係を表し、図3におけるC−C線断面矢視図である。
以下、本発明に係る搬送装置を、図1ないし図8を参照しつつ説明する。本実施形態に係る搬送装置1は物品Sを包装する包装機に付設して用いられる。図1に示すように、搬送装置1の上流側には、搬送方向にプールした状態の物品Sを、物品Sごとに下流側へ供給する分割供給部2が配置され、下流側には物品Sを包装する物品包装部3が配置されている。分割供給部2および物品包装部3については、従来から知られた技術であるため、その説明を繰返さない。
本実施形態における搬送装置1は、物品Sを後側で押圧して下流側(物品包装部3側)へ移動させる押圧用機構と、物品Sの移動中に物品Sの上面に供給される物品Sが、上面から脱落するのを防止する、脱落防止用機構を備えている。
搬送装置1は、分割供給部2のすぐ下流側に配置された受取コンベヤ4と、受取コンベヤ4の下流側に配置され物品包装部3のすぐ上流側に配置された案内部5とを備える。
受取コンベヤ4は、複数のプーリー6に巻掛けられた受取ベルト7を有し、受取ベルト7はプーリー6の回転に基づく駆動力を有する。受取ベルト7の上面は、搬送装置1における上流側搬送面8である。この受取ベルト7は、幅方向に所定間隔を置いて配置された一対のベルト体から構成されている。この所定間隔とは、後述する押圧部材10が入り込んで搬送方向に移動可能な幅方向の距離である。この所定間隔の離間空間を、便宜上図5および図6に表し、上流側空間11と称する。
案内部5は、搬送方向に水平面内で直交する方向である幅方向に、所定間隔を置いて配置された一対の下面案内板12,12と、下面案内板12,12にわずかな隙間を介して上方に離間し、且つ幅方向に離間して配置された一対の側面案内板13,13とを備える。この所定間隔とは、押圧部材10、脱落防止部材14が入り込んで搬送方向に移動可能な幅方向の距離である。この所定間隔の離間空間を、下流側空間15と称する。上流側空間11と下流側空間15は、同一の幅に形成されている。
下面案内板12,12は、幅方向に離間して配置された一対のフレーム部材16,16の上端部に対し所定距離だけ下側位置で、幅方向内面に、同一高さで取付けられており、フレーム部材16,16の内面に、互いに対向するよう配置されている。下面案内板12,12は、搬送方向に沿うよう長尺に形成され、且つ水平面内に配置された板状部材である。この所定距離とは、フレーム部材16,16の上端面から側面案内板13,13を下面案内板12,12に向けて垂下させるのに充分な高さである。
下面案内板12,12において、互いに幅方向で対向する端部側に、搬送方向に沿う長尺且つ薄板状の滑り板17,17が固定されている。滑り板17,17の上面は、上流側搬送面8と同一高さで上流側搬送面8に連続する下流側搬送面18である。
側面案内板13,13は、フレーム部材16,16の上端面に取付けられており、搬送方向に沿う板状部材を、幅方向途中部分で垂直方向に折り曲げられることで形成されている。この側面案内板13,13の、互いに幅方向で対向する垂直面が、物品Sを側方で案内支持する案内面13a,13aとされている。この側面案内板13,13は、滑り板17,17に対して幅方向外側に配置されている。案内面13a,13aの高さは、搬送される物品Sの高さに比べて高く設定されている。案内面13a,13aの幅方向での離間幅は、搬送される物品Sの幅に比べてわずかに大きく設定されている。下流側搬送面18、案内面13a,13aで囲まれる領域が、物品Sの搬送路20である。
案内部5は、受取ベルト7の上流側搬送面8に搬送された物品S(以下「搬送物品S」と称する)を、後側から押圧して下流側搬送面18からさらに下流側の物品包装部へ搬送する前記押圧用機構と、下流側搬送面18に搬送された搬送物品Sの上面に供給された別の物品(以下「供給物品」と称し、図1に表している)S1が、該上面から脱落するのを防止する前記脱落防止用機構とをさらに備えている。なお、物品Sの一例として乾麺が挙げられる。
前記押圧用機構を説明する。押圧用機構は、図1に示すように、第一無端状体21と、図5および図6に示すように、第一無端状体21を下方で支持する第一支持レール22,23と、搬送物品Sの後面に接触して搬送物品Sを後側から押圧する移動押圧部24と、移動押圧部24の姿勢を制御する、第一姿勢制御手段25を備える。
第一無端状体21は、一方のフレーム部材16寄りに配置されている。第一無端状体21として、鉛直面内での無端回転により、搬送物品Sの搬送方向に沿うよう移動する移動部が特定されるローラーチェーンを用いている。第一無端状体21は、図2に示すように、幅方向に沿う軸心回りに回転する複数の第一スプロケット26に噛合して無端状に走行する。第一無端状体21において、搬送物品Sの搬送方向に沿って走行する部分として第一上側走行部21Aと、第一上側走行部21Aの下側にあって第一上側走行部21Aに平行な第一下側走行部21Bの二箇所の前記走行部が特定される。走行部のうち、第一上側走行部21Aは、受取コンベヤ4における搬送長さの途中部分から、案内部5の略下流端に亘る長さを有する。
複数の第一スプロケット26のうち、下流側端に配置された第一下流端スプロケット27が最大径に設定されている。上流側には複数個(この場合4個)であって、第一下流端スプロケット27に比べて小径の第一上流側スプロケット28が配置されている。複数個の第一上流側スプロケット28は、搬送方向位置および上下方向位置を互いに位置ずれさせて配置されている。第一上流側スプロケット28のうち、最も下位に配置したスプロケットにより、第一無端状体21に付与するテンションが調整される。
図5および図6に戻り、第一支持レール22,23は一方のフレーム部材16,16の内面に固定された上下一対の第一支持台31,32に載置されている。各第一支持台31,32は、第一上側走行部21A、第一下側走行部21Bの長さに応じた搬送方向長さに設定されており、各第一支持レール22,23は、各第一支持台31,32の搬送方向長さに応じた長さに設定されている。各第一支持レール22,23は、第一無端状体21の無端回転による走行に伴って第一無端状体21を通過させ得る凹部(符合省略)を有し、第一無端状体21を上下方向で支持して、弛みを抑制するよう構成されている。
移動押圧部24は、前記押圧部材(「後アタッチメント」とも称する)10と、押圧部材10を第一無端状体21に連結する第一連結機構33とを備える。移動押圧部24は、第一無端状体21の長手方向(走行方向)に沿って等間隔で配置されることにより、複数個設けられている。したがって、第一無端状体21が無端状に走行することにより、これに伴って移動押圧部24が無端状に移動する。
各押圧部材10は平板状に形成されている。押圧部材10は、上流側搬送面8あるいは下流側搬送面18に対してその下方から突出した状態で、上流側空間11および下流側空間15を、第一無端状体21とともに搬送方向に移動することで、搬送物品Sを後側から押圧する部材である。
押圧部材10は、上流側空間11および下流側空間15の幅に比べてわずかに小さい幅に形成されている。また、押圧部材10において、幅に直交する方向の長さは、押圧部材10が、上流側搬送面8あるいは下流側搬送面18に対して突出した状態で、搬送物品Sの上面を超える長さに設定されている。
各第一連結機構33は、第一連結体(「エレメント」とも称される)34と、第一無端状体21から幅方向に沿うよう突出した第一前リンクピン35および第一後リンクピン36とを備える。第一前リンクピン35と第一後リンクピン36とは、第一無端状体21において、その長手方向に離間し、且つ略同じ高さ位置に配置されている。
第一連結体34は、押圧部材10と第一無端状体21側とを連結する部材である。第一連結体34は、押圧部材10に対して幅方向外側に位置ずれして配置されている。第一連結体34は、垂直方向に板面を沿わせた板状に形成されている。第一連結体34は、第一無端状体21の側面から幅方向に沿って突出するよう設けられた第一前リンクピン35回りに回転自在に支持されている。
図3ないし図5に示すように、第一姿勢制御手段25は、第一連結体34に形成された第一円弧状溝37と、第一連結体34に取付けられた第一ローラ38と、第一ローラ38を搬送方向に案内する長尺の第一ガイドレール40と、第一ローラ38を第一ガイドレール40の上流端側で案内する第一上流端側カム部材41と、第一ローラ38を第一ガイドレール40の下流端側で案内する第一下流端側カム部材42とを備える。
第一円弧状溝37は、第一連結体34の板面のうちの先行側部に形成されている。第一円弧状溝37は、移動方向に対して斜め後方側が凸となる円弧状に形成されている。第一円弧状溝37には、第一前リンクピン35の後方側にあって、第一無端状体21の側面から幅方向に沿って突出する第一後リンクピン36が遊嵌されている。
この構成により、第一連結体34は、第一前リンクピン35回りに回転自在である一方で、第一後リンクピン36により、第一円弧状溝37の周方向長さの範囲内での回動のみが許容されている。押圧部材10と第一無端状体21とが第一連結機構33を介して連結されていることで、押圧部材10は第一無端状体21の走行とともに移動することができる。
第一ローラ38は、第一連結体34の後行側部に、幅方向に沿う軸心回りに回転自在に取付けられている。この場合の後行側部は、第一後リンクピン36よりも後側である。なお、第一ローラ38として、転がり軸受が用いられている。
図5および図6に示すように、第一ガイドレール40は、上側の第一支持台31に、上側の第一支持レール22に対して幅方向内側に離間して配置され、且つ第一支持レール22に沿うよう配置されている。第一ガイドレール40の上面は長尺な平面とされている。この第一ガイドレール40は、図3および図4に示すように、第一上流端側カム部材41および第一下流端側カム部材42の間に配置されている。
第一上流端側カム部材41は、第一上流側スプロケット28のうちの最も上流端に配置された第一特定スプロケット43の側方に配置されている。換言すれば、第一上流端側カム部材41は、幅方向においては、第一ガイドレール40と同位置に配置されている。
第一特定スプロケット43において、第一無端状体21は、上流方向への走行から下流方向への走行に方向転換がなされる。第一上流端側カム部材41は、このような第一特定スプロケット43の側方にあって、第一ローラ38を下方から上方へ、且つ上流方向から下流方向へ移動するよう案内する円弧状の第一上流端案内面41aを有する(図3の仮想線参照)。
第一スプロケット26のうち、第一特定スプロケット43に対して上側且つすぐ下流側に配置されたスプロケットは、第一走行角変更スプロケット44である。第一無端状体21において、第一特定スプロケット43から第一走行角変更スプロケット44に亘る部分は、下流側へ向けて上傾斜するよう走行し、第一走行角変更スプロケット44を越えると、水平方向(搬送方向)に沿って走行するよう走行方向が角度変更される。なお、第一特定スプロケット43と第一走行角変更スプロケット44との間で、第一無端状体21が傾斜して走行する領域に、第一ガイドレール40の第一傾斜部45が配置されている。
第一下流端側カム部材42は、第一下流端スプロケット27の側方に配置されている。換言すれば、第一下流端側カム部材42は、幅方向においては、第一ガイドレール40と同位置に配置されている。第一下流端スプロケット27において、第一無端状体21は、下流方向への走行から上流方向へ方向転換がなされる。第一下流端側カム部材42は、このようなスプロケットの側方にあって、第一ローラ38を上方から下方へ、且つ下流方向から上流方向へ移動するよう案内する円弧状の第一下流端案内面42aを有する(図4の仮想線参照)。
第一無端状体21は、第一走行角変更スプロケット44から下流側へ走行し、第一下流端スプロケット27によって上流側へ走行するよう方向転換される。この際に、第一ローラ38が第一下流端側カム部材42の第一下流端案内面42aにより案内され、第一ローラ38が第一下流端案内面42aから外れると、第一後リンクピン36が第一円弧状溝37をその長手方向に移動自在であることで、移動押圧部24(押圧部材10および第一連結機構33)が、第一前リンクピン35を中心として回動を許容され、移動押圧部24は重心バランスにより、第一ローラ38側を下方に落とし込むように姿勢を変更する。
移動押圧部24がこのように姿勢を変更する際には、移動押圧部24は、第一後リンクピン36を第一円弧状溝37内の周方向一端面側に向けて、一旦移動させるよう姿勢を変更し、第一後リンクピン36が第一下流端スプロケット27を越えて上流側へ移動すると、第一後リンクピン36が、第一円弧状溝37内の周方向他端面側にあるよう姿勢を変更する。その結果、移動押圧部24は、押圧部材10を上下方向に沿わせた姿勢となる。
その後、第一無端状体21が第一上流側スプロケット28へ向けて無端方向に走行し、第一特定スプロケット43に至ると、第一ローラ38が第一上流端側カム部材41の第一上流端案内面41aに案内され、第一後リンクピン36が第一円弧状溝37をその長手方向に移動自在であることで、移動押圧部24が、第一前リンクピン35を中心として回動を許容され、移動押圧部24が押圧部材10を下向きとして上流側へ移動する姿勢から、押圧部材10を上向きとして下流側へ移動する姿勢に変更される(図3参照)。
第一無端状体21が第一特定スプロケット43から第一走行角変更スプロケット44に至る間では、第一ローラ38が、第一ガイドレール40の第一傾斜部45の上面に案内され、第一後リンクピン36が第一円弧状溝37の長手方向に移動自在とされていることで、移動押圧部24が第一前リンクピン35を中心として回動を許容され、移動押圧部24は、その押圧部材10を第一無端状体21の傾斜方向に直交する方向に立上げるよう姿勢を変更される。押圧部材10を第一無端状体21の傾斜方向に直交する方向に立上げて、垂直方向に対し傾斜した姿勢として下流側へ移動した移動押圧部24は、押圧部材10を垂直方向に対し傾斜した姿勢で、上流側搬送面8に下方から突出する。
続いて、第一無端状体21の走行とともに移動押圧部24が下流側へ移動して、第一走行角変更スプロケット44を越えると、第一無端状体21は搬送方向に沿う水平方向に走行するよう方向転換され、第一ローラ38が第一ガイドレール40に案内され、第一後リンクピン36が第一円弧状溝37をその長手方向に移動自在であることで、移動押圧部24が第一前リンクピン35を中心として回動を許容されて移動押圧部24が水平方向に沿う姿勢となり、押圧部材10が第一無端状体21の走行方向に対して直交する方向に立上がる(図3参照)。
すなわち、押圧部材10は、第一走行角変更スプロケット44の直前位置と直後位置において、第一前リンクピン35を中心として下流側へ起きるように回動する。これにより、押圧部材10が、上流側搬送面8に供給されている搬送物品Sの後面に当接し、第一無端状体21の走行によって押圧部材10が搬送物品Sを押して下流側へ搬送させる。そして、移動押圧部24は第一無端状体21に等間隔で取付けられているから、押圧部材10が上流側空間11および下流側空間15を移動することで、搬送物品Sは等間隔を置いて、上流側搬送面8から下流側搬送面18上を下流側へ向けて搬送される。
本実施形態における搬送装置1は、図1に示すように、下流側搬送面18の上方に、搬送物品Sの上面に、異なる供給物品S1を載置するための供給物品投下装置46,47が、搬送方向に並べて配置されている。供給物品投下装置46,47については、公知の装置であるため詳細な説明は省略する。供給物品投下装置46,47では、搬送物品Sが供給物品投下装置46,47の下方に位置するタイミングで、供給物品S1が搬送物品Sの上面に投下される。この際、供給物品S1は、搬送物品Sの上面に対し、上流側から下流側へ斜め方向に供給される。なお、供給物品S1の一例としては、乾麺用のスープやスパイスを封入した小袋が挙げられる。
次に脱落防止用機構を説明する。脱落防止用機構は、図1ないし図4に示すように、第二無端状体50と、図5および図6に示すように、第二無端状体50を下方で支持する第二支持レール51,52と、搬送物品Sの前側にわずかに離間して位置して供給物品S1が、搬送物品Sから前方に脱落するのを防止する脱落防止部53と、脱落防止部53の姿勢を制御する、第二姿勢制御手段54を備える。
第二無端状体50は、他方のフレーム部材16寄りに配置されている。第二無端状体50として、鉛直面内での無端回転により、搬送物品Sの搬送方向に沿うよう移動する移動部が特定されるローラーチェーンを用いている。図2に示すように、第二無端状体50は、幅方向に沿う軸心回りに回転する複数の第二スプロケット55に噛合して無端状に走行する。第二無端状体50において、搬送物品Sの搬送方向に沿って走行する部分として第二上側走行部50Aと、第二上側走行部50Aの下側にあって第二上側走行部50Aに平行な第二下側走行部50Bの二箇所の前記走行部が特定される。第二無端状体50の駆動は、第一無端状体20の駆動とは別の駆動とされている。
第二無端状体50は第一無端状体21に対して、全体を下方に位置ずれさせて配置されている。すなわち、走行部のうち、第二上側走行部50Aの上流側端位置は、第一上側走行部21Aの上流側端位置に比べて下流側に位置ずれして配置されている。第二上側走行部50Aの下流側端位置は、第一上側走行部21Aの下流側端位置に略等しい位置に設定されている。また、第二上側走行部50Aは、第一上側走行部21Aに比べて下方に位置ずれして配置されている。第二上側走行部50Aは、案内部5において受取コンベヤ4の搬送長さを除いた長さを有する。
複数の第二スプロケット55のうち、下流側端に配置された第二下流端スプロケット56が最大径に設定されている。上流側には複数個(この場合4個)であって、第二下流端スプロケット56に比べて小径の第二上流側スプロケット57が配置されている。複数個の第二上流側スプロケット57は、搬送方向位置および上下方向位置を互いに位置ずれさせて配置されている。第二上流側スプロケット57のうち、最も下位に配置したスプロケットにより、第二無端状体50に付与するテンションが調整される。
図5および図6に示すように、第二支持レール51,52は他方のフレーム部材16の内面に固定された上下一対の第二支持台60,61に載置されている。第二支持台60,61は、第二上側走行部50A、第二下側走行部50Bの長さに応じた搬送方向長さに設定されており、第二支持レール51,52は、第二支持台60,61の搬送方向長さに応じた長さに設定されている。第二支持レール51,52は、第二無端状体50の無端回転による走行に伴って第二無端状体50を通過させ得る凹部(符合省略)を有し、第二無端状体50を上下方向で支持して、弛みを抑制するよう構成されている。
図5および図6に示すように、脱落防止部53は、前記脱落防止部材(「前アタッチメント」とも称する)14と、脱落防止部材14を第二無端状体50に連結する第二連結機構62とを備える。脱落防止部53は、第二無端状体50の長手方向(走行方向)に沿って、等間隔で配置されることにより、複数個設けられている。したがって、第二無端状体50が無端状に走行することにより、これに伴って脱落防止部53が無端状に移動(循環)する。第二無端状体50における脱落防止部53の配置間隔は、第一無端状体21における移動押圧部24の配置間隔に等しく設定されている。また、第二無端状体50の走行速度は、第一無端状体21の走行速度と等しく設定されている。
各脱落防止部材14は平板状に形成されている。脱落防止部材14は、下流側搬送面18に対してその下方から垂直方向に突出した状態で、下流側空間15を、第二無端状体50とともに搬送方向に移動することで、供給物品S1が搬送物品Sの上面から脱落するのを防止する部材である。
脱落防止部材14は、下流側空間15の幅に比べてわずかに小さい幅に形成されている。また、脱落防止部材14において、幅に直交する方向の長さは、脱落防止部材14が、下流側搬送面18に対して突出した状態で、搬送物品Sの上面を超える長さに設定されている。脱落防止部材14の上端位置は、脱落防止部材14が、下流側搬送面18に対して突出した状態で、押圧部材10の上端位置に略一致する。すなわち、脱落防止部材14は、押圧部材10に比べて長く形成されている。
各第二連結機構62は、第二連結体(「エレメント」とも称される)63と、第二無端状体50から幅方向に沿うよう突出した第二前リンクピン64および第二後リンクピン65とを備える。第二前リンクピン64と第二後リンクピン65とは、第二無端状体50において、その長手方向に離間し、且つ同じ高さ位置に配置されている。第二連結体63は、脱落防止部材14と第二無端状体50側とを連結する部材である。第二連結体63は、脱落防止部材14に対して幅方向外側に位置ずれして配置されている。第二連結体63は、垂直方向に板面を沿わせた板状に形成されている。第二連結体63は、第二無端状体50の側面から幅方向に沿って突出するよう設けられた第二前リンクピン64回りに回転自在に支持されている。なお、脱落防止部材14は、第二連結体63の前後長手方向に対して直交する方向に沿って配置されている。
第二姿勢制御手段54は、第二連結体63に形成された第二円弧状溝66と、第二連結体63に取付けられた第二ローラ67と、第二ローラ67を搬送方向に案内する長尺の第二ガイドレール68と、第二ローラ67を第二ガイドレール68の上流端側で案内する第二上流端側カム部材70と、第二ローラ67を第二ガイドレール68の下流端側で案内する第二下流端側カム部材71とを備える。
第二円弧状溝66は、第二連結体63の板面のうちの先行側部に形成されている。第二円弧状溝66は、移動方向に対して斜め後方側が凸となる円弧状に形成されている。第二円弧状溝66には、第二前リンクピン64の後方側にあって、第二無端状体50の側面から幅方向に沿って突出する第二後リンクピン65が遊嵌されている。
第二連結体63は第一連結体34の高さに比べて高く形成されており、これにより第二円弧状溝66は、第一円弧状溝37に比べて、周方向長さを長く形成されている。また、図7に示すように、第二円弧状溝66における周方向他端面66aの位置は、第二ローラ67の外周面に比べて第二連結体63上の下位に配置されている。したがって、脱落防止部53は、移動押圧部24に比べて、第二前リンクピン64回りの回動量を大きくできるよう構成されている。
この構成により、第二連結体63は、第二前リンクピン64回りに回転自在である一方で、第二後リンクピン65により、第二円弧状溝66の周方向長さの範囲内での回動のみが許容されている。脱落防止部材14と第二無端状体50とが第二連結機構62を介して連結されていることで、脱落防止部材14は第二無端状体50の走行とともに移動することができる。
第二ローラ67は、第二連結体63の後行側部に、幅方向に沿う軸心回りに回転自在に取付けられている。この場合の後行側部は、第二後リンクピン65よりも後側である。なお、第二ローラ67として、転がり軸受が用いられている。
図5および図6に示すように、第二ガイドレール68は、上側の第二支持台60に、上側の第二支持レール51に対して幅方向内側に離間して配置され、且つ第二支持レール51に沿うよう配置されている。第二ガイドレール68の上面は長尺な平面とされている。この第二ガイドレール68は、第二上流端側カム部材70および第二下流端側カム部材71との間に配置されている。
図3に示すように、第二上流端側カム部材70は、第二上流側スプロケット57のうちの最も上流端に配置された第二特定スプロケット72の側方に配置されている。図8に示すように、第二上流端側カム部材70は、板面を垂直方向に沿わせた板状に形成され、第二ローラ67が当接して転動するのに充分な厚みを有している。第二上流端側カム部材70は、下面であって後方へ向けて上傾斜する下側傾斜案内面73と、上面であって前方へ向けて上傾斜する上側傾斜案内面74と、下側傾斜案内面73と上側傾斜案内面74とを後方端で連続して、後方へ向けて凸となる円弧状案内面75とを備える。円弧状案内面75は、第二特定スプロケット72と同心に配置され、第二特定スプロケット72のよりも大径に形成されている。
第二無端状体50の上流端部側は、下側傾斜案内面73、円弧状案内面75および上側傾斜案内面74に沿って無端方向へ走行することで、上流方向への走行から下流方向への走行に方向転換がなされる。特に、円弧状案内面75は、第二特定スプロケット72と同心に配置され、第二特定スプロケット72のよりも大径に形成されていることで、第二無端状体50は、下側傾斜案内面73に沿って走行する際には、下側傾斜案内面73よりも上方で走行し、円弧状案内面75に沿って走行する際には、円弧状案内面75の径方向内方で走行し、上側傾斜案内面74に沿って走行する際には、上側傾斜案内面74よりも下方で走行するよう位置付けられている。
図7では、脱落防止部材14が垂直な姿勢を実線で表わしており、仮想線によって、脱落防止部53が第二前リンクピン64回りに回動自在であることを表している。但し、前述したように、第二円弧状溝66に第二後リンクピン65が遊嵌されていることから、脱落防止部53は、第二円弧状溝66の長さの範囲内での回動に規制される。また、脱落防止部53は、第二ローラ67を第二連結体63に備えており、第二ローラ67は、下側傾斜案内面73、円弧状案内面75および上側傾斜案内面74に当接するから、その分だけ回動量が規制されている。
第二スプロケット55のうち、第二特定スプロケット72に対して上側且つすぐ下流側に配置されたスプロケットは、第二走行角変更スプロケット76である。第二無端状体50において、第二特定スプロケット72から第二走行角変更スプロケット76に亘る部分は、下流側へ向けて上傾斜するよう走行し、第二走行角変更スプロケット76を越えると、水平方向(搬送方向)に沿って走行するよう走行方向が角度変更される。
第二ローラ67が、下側傾斜案内面73、円弧状案内面75および上側傾斜案内面74の順に案内されることで、脱落防止部53は第二無端状体50とともに、上流側へ向けて上傾斜するよう走行し、第二後リンクピン65が第二円弧状溝66をその長手方向に移動自在であることで、脱落防止部53が、第二前リンクピン64を中心として回動を許容され、脱落防止部53が脱落防止部材14を下向きとして上流側へ移動する姿勢から、脱落防止部材14を上向きとして下流側へ移動する姿勢に変更される。
本実施形態では、第二ローラ67が円弧状案内面75から上側傾斜案内面74に至ると、脱落防止部53は脱落防止部材14を、搬送路20の下流側搬送面18(図3参照)に対して垂直な方向となるよう、姿勢が切替えられる。第二ローラ67が上側傾斜案内面74にあって、脱落防止部材14が下流側搬送面18に対して垂直な方向にある状態では、第二前リンクピン64の中心は第二後リンクピン65の中心に比べて上方に位置しており、第二ローラ67の回転中心は、第二前リンクピン64および第二後リンクピン65の中心に比べて、第二連結体63上において高い位置にあり、第二ローラ67の外周面において上側傾斜案内面74に当接している位置は、上下方向において、第二前リンクピン64と第二後リンクピン65との間に位置する構成とされている(図7参照)。そして、第二無端状体50の走行とともに、脱落防止部53は脱落防止部材14を下流側搬送面18に対して垂直な姿勢としたまま、下流側搬送面18に対し、徐々に上方へ移動しつつ、搬送物品Sの前方近傍で下流側搬送面18に突出する。
ところで、脱落防止部53が脱落防止部材14を下流側搬送面18に対して垂直な姿勢としたまま、下流側搬送面18に対し上方へ移動するためには、複数の要素とその関係が特定される必要がある。
この要素として、上側傾斜案内面74の傾斜角度(水平方向に対する傾斜角度)、上側傾斜案内面74の傾斜方向長さ、第二ローラ67の径、第二ローラ67と第二前リンクピン64との高さ位置関係、第二ローラ67と第二前リンクピン64との離間距離、上側傾斜案内面74とこれに対応する第二無端状体50部分との位置関係、第二円弧状溝66の周方向長さ、第二前リンクピン64と第二後リンクピン65との離間距離、に基づく要素等である。
本実施形態では、これらの要素を選択的に組合せて、脱落防止部53が脱落防止部材14を下流側搬送面18に対して垂直な姿勢としたまま、下流側搬送面18に対し上方へ移動するよう規制する姿勢規制手段としている。
ここで、前記要素の一部を用いて、脱落防止部53が脱落防止部材14を下流側搬送面18に対して垂直な姿勢としたまま、下流側搬送面18に対し、徐々に上方へ移動しつつ、搬送物品Sの前方近傍で下流側搬送面18に突出する構成を設定した方法の、一例を述べる。まず、水平方向に対する上側傾斜案内面74の傾斜角度θ1を、仮に30°とした。次に、第二無端状体50(上側傾斜案内面74に対応する部分では、上側傾斜案内面74に沿うよう上側傾斜案内面74の下側で走行する)に取付けられた第二前リンクピン64(第二無端状体50から幅方向に沿うよう突出している)回りに、脱落防止部材14を回動させて脱落防止部材14が垂直方向を向くよう、すなわち上側傾斜案内面74と脱落防止部材14との間の設定角度θ2が60°となる(第二連結体63の前後長手方向が水平方向となる)よう第二ローラ67の上下方向位置を設定し、このような脱落防止部53の姿勢を許容するよう、第二円弧状溝66の長さを設定した。
第二無端状体50は、第二走行角変更スプロケット76を越えると、水平方向(搬送方向)に沿って走行するよう走行方向が角度変更され、第二ローラ67が第二ガイドレール68に案内されて、脱落防止部53は脱落防止部材14を、搬送路20の下流側搬送面18に対して垂直な方向としたまま、移動押圧部24とともに下流側へ移動する。
脱落防止部材14は、押圧部材10に比べて長く形成されていることから、下流側搬送面18に対して垂直な方向のまま、下流側へ移動する際には、上端が押圧部材10の上端と同じ高さ位置となる。脱落防止部材14の上端位置が、押圧部材10の上端位置に略一致するタイミングは、供給物品投下装置46,47の下方に位置する前である。具体的には、脱落防止部材14は、下流側搬送面18におけるできるだけ上流端寄りの位置において、下流側搬送面18に突出を開始し、できるだけ上流端寄りの位置において、脱落防止部材14の上端位置が、押圧部材10の上端位置に略一致するよう、前記要素が特定されている。
そして、脱落防止部材14が搬送路20の下流側搬送面18に対して垂直な方向のまま下流側へ移動する途中で、搬送物品Sが供給物品投下装置46,47の下方に位置するタイミングで、供給物品S1が搬送物品Sの上面に投下される。この際、供給物品S1は、搬送物品Sの上面に対し、上流側から下流側へ斜め方向に供給されるから、その分だけ供給物品S1は、上面から前方へ向けて脱落し易い状態となる。しかしながら、供給物品S1が搬送物品Sの上面に供給される前に、脱落防止部材14が下流側搬送面18に対し、搬送物品Sの前方近傍で突出している。このため、供給物品S1が搬送物品Sの上面から脱落する方向に位置ずれしたとしても、供給物品S1は脱落防止部材14によって脱落を防止される。
第二無端状体50は、第二走行角変更スプロケット76から下流側へ走行し、第二下流端スプロケット56によって上流側へ走行するよう方向転換される。この際に、第二ローラ67が第二下流端側カム部材71の、円弧状の第二下流端案内面71aにより案内され、第二ローラ67が第二下流端案内面71aから外れると、第二後リンクピン65が第二円弧状溝66をその長手方向に移動自在であることで、脱落防止部53が、第二前リンクピン64を中心として回動を許容され、脱落防止部53は重心バランスにより、第二ローラ67側を下方に落とし込むように姿勢を変更する(図4参照)。
脱落防止部53がこのように姿勢を変更する際には、脱落防止部53は、第二後リンクピン65を第二円弧状溝66内の周方向一端面側に向けて、一旦移動させるよう姿勢を変更し、第二後リンクピン65が第二下流端スプロケット56を越えて上流側へ移動すると、第二後リンクピン65が、第二円弧状溝66内の周方向他端面側にあるよう姿勢を変更する。その結果、脱落防止部53は、脱落防止部材14を上下方向に沿わせた姿勢となる。
その後、第二無端状体50が第二上流側スプロケット57へ向けて無端方向に走行し、第二特定スプロケット72に至ると、第二ローラ67が、下側傾斜案内面73、円弧状案内面75および上側傾斜案内面74の順に案内されることで、脱落防止部53は第二無端状体50とともに、上流側へ向けて上傾斜するよう走行し、第二後リンクピン65が第二円弧状溝66をその長手方向に移動自在であることで、脱落防止部53が、第二前リンクピン64を中心として回動を許容され、脱落防止部53が脱落防止部材14を下向きとして上流側へ移動する姿勢から、脱落防止部材14を上向きとして下流側へ移動する姿勢に変更され、上記した動作に続けられる。
本発明の実施形態では、押圧部材10は、搬送物品Sを後側から押して下流側へ搬送するために、回動動作をしつつ上流側搬送面8に突出する。脱落防止部材14は、垂直な姿勢とされた状態で下流側搬送面18に対して突出する。しかも、脱落防止部材14は、搬送物品Sの前側の近傍において、垂直な姿勢とされた状態で下流側搬送面18に対して突出するよう、第一無端状体21と第二無端状体50との走行のタイミングが図られている。
脱落防止部材14は、搬送物品Sの前側の近傍においては垂直な姿勢とされた状態で下流側搬送面18に対して突出する。すなわち搬送物品Sの前側の近傍に位置する前に、すでに回動動作を終えている。したがって、その分だけ、脱落防止部材14と搬送物品Sとの間の隙間を小さくして、脱落防止部材14と搬送物品Sとの間に供給物品S1が脱落する隙間を生じさせなくすることができ、したがって、供給物品S1の脱落を確実に防止することができる。
本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。その他、各部の具体的構成についても同様である。上記実施形態では、第一無端状体21と第二無端状体50の駆動は、別の駆動部を用いた場合を例示した。しかしながら、第一無端状体21と第二無端状体50を共通の駆動部を用いて、同じ速度で走行させることもできる。
1…搬送装置、5…案内部、8…上流側搬送面、10…押圧部材、14…脱落防止部材、15…下流側空間、18…下流側搬送面、20…搬送路、24…移動押圧部、46,47…供給物品投下装置、50…第二無端状体、50A…第二上側走行部、50B…第二下側走行部、53…脱落防止部、54…第二姿勢制御手段、62…第二連結機構、63…第二連結体、64…第二前リンクピン、65…第二後リンクピン、66…第二円弧状溝、66a…周方向他端面、67…第二ローラ、70…第二上流端側カム部材、72…第二特定スプロケット、73…下側傾斜案内面、74…上側傾斜案内面、75…円弧状案内面、76…第二走行角変更スプロケット、S…搬送物品、S1…供給物品

Claims (3)

  1. 押圧部材により搬送路上にある物品が後側から押されて下流側へ搬送される途中において、搬送途中にある搬送物品の上方から該搬送物品の上面に別の供給物品が供給されて、前記搬送物品とともに前記供給物品が下流側へ搬送されるようにされた搬送装置において、
    搬送途中にある前記搬送物品に前記供給物品が供給される前に、前記搬送路に対し、前記搬送物品の前側近傍位置において、前記搬送路の下方から前記搬送物品の高さを超える位置まで突出するよう移動し、該搬送路に突出した姿勢で前記押圧部材とともに下流側へ移動する脱落防止部材を備えたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記脱落防止部材は、前記搬送路に対して垂直面内で無端回転する無端状体に取付けられ、
    前記脱落防止部材を前記搬送路に対して垂直方向に移動して該搬送路に突出させるよう規制する姿勢規制手段を備えた請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記押圧部材と前記脱落防止部材は、別々の無端状体に、各無端状体の無端回転方向に同一の間隔を置いて取付けられている請求項1または請求項2に記載の搬送装置。
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