JP6308386B2 - 配線板状部材接続装置 - Google Patents

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Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、フレキシブル印刷配線基板(FPC)あるいはフレキシブル平板状ケーブル(FFC)とされる配線板状部材を、例えば、ソリッド印刷配線基板とされる回路基板に電気的に接続するものとして、回路基板に固定されたもとで当該配線板状部材が装着されて使用される配線板状部材接続装置に関する。
各種の電子機器に実装される比較的小型なフレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等の配線板状部材にあっては、各種の電気部品が取り付けられるソリッド印刷配線基板等の回路基板との接続が、当該回路基板に電気的接続がなされて固定されるコネクタ装置が用いられて行われることが多い。このような配線板状部材の回路基板との接続にあたって用いられるコネクタ装置は、それに配線板状部材が装着されるにあたり、配線板状部材が、コネクタ装置が固定された回路基板の面に沿う方向に移動せしめられて当該コネクタ装置に嵌合せしめられる第1の形式のものと、配線板状部材が、コネクタ装置が固定された回路基板の面に向かう方向に移動せしめられてコネクタ装置に嵌合せしめられる第2の形式のものとがある。以下においては、第1の形式のコネクタ装置を、水平嵌合型コネクタ装置といい、第2の形式のコネクタ装置を、垂直嵌合型コネクタ装置という。
水平嵌合型コネクタ装置を用いて配線板状部材の回路基板との接続を行う場合には、水平嵌合型コネクタ装置に対する配線板状部材の嵌合あるいは離脱を行うに際して、水平嵌合型コネクタ装置の周囲においてその水平嵌合型コネクタ装置が固定された回路基板の面に沿う方向における作業スペースが必要とされ、スペース利用効率の低下をきたすことになる。一方、垂直嵌合型コネクタ装置を用いて配線板状部材の回路基板との接続を行う場合には、スペース利用効率の低下を回避することはできるが、別の問題がもたらされることになる。
従来提案されている垂直嵌合型コネクタ装置は、回路基板上に配される絶縁ハウジングを備え、その絶縁ハウジングに回路基板の上方に向かって開口する配線板状部材装着部が形成されるとともに、配線板状部材装着部に各々が配線板状部材における接触端子部に接触接続される複数の導電コンタクトが配列配置されたものとされている。そして、斯かる垂直嵌合型コネクタ装置を用いて配線板状部材を回路基板に接続するにあたっては、配線板状部材における複数の接触端子部が設けられた部分を、垂直嵌合型コネクタ装置の絶縁ハウジングに形成された配線板状部材装着部にその開口を通じて嵌合させ、それにより、配線板状部材装着部に配列配置された複数の導電コンタクトが配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続される状態となす。斯かるもとで、垂直嵌合型コネクタ装置における複数の導電コンタクトは、絶縁ハウジングが配された回路基板における回路端子部に電気的に連結されており、その結果、配線板状部材が、複数の導電コンタクトを通じて、回路基板に電気的に接続されることになる(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示される垂直嵌合型コネクタ装置(FPCケーブル接続用コネクタ)にあっては、それが搭載される回路基板(プリント基板)上に配される絶縁ハウジング(インシュレータ(1))が備えられており、絶縁ハウジングは、回路基板の上方に向って開口する配線板状部材装着部(開口部)を有している。配線板状部材装着部には、複数の導電コンタクト(コンタクト(3))が配列配置されている。また、配線板状部材装着部における複数の導電コンタクトの配列方向の両端部には、一対の係止部材(係止用フック(4))が、配線板状部材装着部に配列配置された複数の導電コンタクトを挟んで設けられている。一対の係止部材の各々には、絶縁ハウジングの底部に配される基板接続部(ホールドダウン(7))が設けられており、また、係合部(4a)が形成されている。そして、一対の係止部材の各々は、基板接続部が回路基板に設けられた半田付け部に半田付けされて回路基板に取り付けられることにより、絶縁ハウジングにおける配線板状部材装着部の両端部に立設されたものとされている。
このような垂直嵌合型コネクタ装置の絶縁ハウジングが有する配線板状部材装着部に装着される配線板状部材(FPCケーブル(9))における複数の接触端子部が設けられた部分には、補強板(8) が取り付けられている。それにより、配線板状部材における複数の接触端子部が設けられた部分は、それに取り付けられた補強板(8) と共に、垂直嵌合型コネクタ装置における配線板状部材装着部に装着されることになる。
補強板(8) は、垂直嵌合型コネクタ装置における配線板状部材装着部に装着されたとき複数の導電コンタクトの配列方向に沿うことになる方向の両端部に、一対の突出部(8c)が夫々形成されたものとされている。これら一対の突出部(8c)の夫々は、 補強板(8) が配線板状部材装着部に装着されたとき、配線板状部材装着部の端部に立設された係止部材に形成された係合部(4a)に係合する状態をとる。
斯かるもとで、配線板状部材における複数の接触端子部が設けられた部分が、それに取り付けられた補強板(8) と共に、垂直嵌合型コネクタ装置における配線板状部材装着部に、その配線板状部材装着部を有する絶縁ハウジングが配された基板部材の面に向かう方向に移動せしめられて装着されたときには、配線板状部材装着部に配列配置された複数の導電コンタクトが、配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続される。また、それとともに、配線板状部材における複数の接触端子部が設けられた部分に取り付けられた補強板(8) の両端部に形成された一対の突出部(8c)が、配線板状部材装着部の両端部に立設された一対の係止部材の各々に形成された係合部(4a)に夫々係合し、それにより、補強板(8) が一対の係止部材によって係止された係止状態におかれる。
このようにして、配線板状部材における複数の接触端子部が設けられた部分に取り付けられた補強板(8) が、それが装着された配線板状部材装着部の両端部に立設された一対の係止部材によって係止された係止状態におかれることにより、配線板状部材装着部に配列配置された複数の導電コンタクトが配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続された状態が、安定に維持されることになる。
実開平6−88083号公報(頁6〜8,図1〜3)
上述のような、絶縁ハウジングが有する配線板状部材装着部に、それに装着された配線板状部材における複数の接触端子部が設けられた部分に取り付けられた補強板を係止する係止部材が立設されたものとされる、従来提案されている垂直嵌合型コネクタ装置にあっては、係止部材によって配線板状部材に取り付けられた補強板が係止されることにより、配線板状部材装着部に配列配置された複数の導電コンタクトが配線板状部材における複数の接触端子部に夫々接触接続された状態が安定に維持されることになる。しかしながら、配線板状部材装着部に装着された配線板状部材における複数の接触端子部が設けられた部分を、それに取り付けられた補強板と共に配線板状部材装着部から離脱させるべく、係止部材に補強板に対する係止を解除する係止解除状態をとらせるにあたって不都合が生じる。
即ち、垂直嵌合型コネクタ装置にあっても、その絶縁ハウジングが配される基板部材の面からの突出長をできるだけ小とすべくその厚みを比較的小なるものとする低背化が図られることが望まれる。そして、斯かる低背化が図られるときには、絶縁ハウジングが有する配線板状部材装着部に立設される係止部材の高さも比較的小なるものに抑えられることになり、このことが、下記のように、係止部材に補強板に対する係止を解除する係止解除状態をとらせることを困難にする。また、それに加えて、係止部材に補強板に対する係止を解除する係止解除状態をとらせようとする際に、係止部材にそれを変位させるべく加えられる操作力が、係止部材に設けられて回路基板に設けられた半田付け部に半田付けされた基板接続部に直接的に伝えられて、基板接続部の半田付け部との半田付け状態に下記のような悪影響を及ぼす。
係止部材に補強板に対する係止を解除する係止解除状態をとらせるには、補強板の端部に形成された突出部が係合した係合部を有した係止部材を、その弾力性を利用して配線板状部材装着部における複数の導電コンタクトの配列方向に沿って変位させ、それに形成された係合部を補強板の端部に形成された突出部から外すことが必要とされる。然るに、配線板状部材装着部に立設されてその高さが比較的小なるものに抑えられた係止部材は、比較的大なる剛性を有することになって、その弾力性を利用した複数の導電コンタクトの配列方向に沿う方向の変位を行わせ難いものとなってしまう。その結果、係止部材に補強板に対する係止を解除する係止解除状態をとらせるにあたって困難がもたらされる。
さらに、係止部材にそれを変位させるべく加えられる操作力が、係止部材に設けられて回路基板に設けられた半田付け部に半田付けされて回路基板に取り付けられた基板接続部に直接的に伝えられることにより、基板接続部と半田付け部とを溶着して固化した半田にクラックが生じてしまう虞がある。基板接続部と半田付け部とを溶着して固化した半田にこのようなクラックが生じると、基板接続部の回路基板に対する取付けが不安定となってしまう事態、あるいは、基板接続部が回路基板から剥離してしまう事態がまねかれ易くなる。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、回路基板上に配されて複数の導電コンタクトが配列配置された絶縁ハウジングと、回路基板に取り付けられて設けられ、複数の接触端子部が設けられてそれらに複数の導電コンタクトを接触接続させるべく絶縁ハウジングに配置される配線板状部材に装着された補強部材に対する係止及び係止解除を行う係止部材と、を備えた垂直嵌合型コネクタ装置とされるコネクタ装置を含んだ配線板状部材接続装置であって、コネクタ装置についての低背化が図られたもとにおいても、コネクタ装置における係止部材による配線板状部材に装着された補強部材に対する係止及び係止解除を容易かつ確実に行えるととともに、係止部材に配線板状部材に装着された補強部材に対する係止を解除させるにあたり、係止部材の回路基板に対する取付け状態に悪影響を及ぼす事態を回避できるものを提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発明(以下、本発明という。)に係る配線板状部材接続装置は、回路基板上に配される絶縁ハウジング,絶縁ハウジングに配列配置され、各々が回路基板における回路端子部に接続される回路接続部と絶縁ハウジングに対面配置される配線板状部材に配列配置された複数の接触端子部のうちの対応するものに接触接続される接点部とを有した複数の導電コンタクト、及び、絶縁ハウジングにおける複数の導電コンタクトの配列方向において対向する一対の端部の夫々に取り付けられた係止部材を有したコネクタ装置と、配線板状部材に装着され、複数の接触端子部の配列方向における両端部の夫々が係合端部を形成し、配線板状部材が絶縁ハウジングに対面配置されたとき、係合端部が絶縁ハウジングにおける係止部材により係止されて、複数の導電コンタクトの各々に接点部が複数の接触端子部のうちの対応するものに接触接続された状態を維持させる補強部材と、を備えて構成される。そして、係止部材が、絶縁ハウジングにおける上述の端部に固定される固定部と、固定部から伸びて回路基板に固定される基板接続部と、固定部から屈曲して回路基板から離隔する方向に伸びて弾性を有し、補強部材における係合端部に弾性当接して係合端部を係止する当接係止部と、当接係止部から屈曲して固定部に対向する方向に伸びて弾性変位可能とされた操作部と、操作部から更に屈曲して伸び、操作部にそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、絶縁ハウジングにおける端部に当接係合して位置規制される当接係合部とを有し、当接係合部が、当接係止部に対向する位置をとる先端部分を有し、当接係止部が補強部材における係合端部を係止するとき、先端部分が絶縁ハウジングにおける端部に当接係合して位置規制され、当接係止部が係合端部に弾性当接してそれを係止するもとで、操作部にそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、当接係止部が係合端部に対する係止を解除することを特徴とするものとされる。
上述のような本発明に係る配線板状部材接続装置にあっては、配線板状部材がそれに装着された補強部材を伴ってコネクタ装置の絶縁ハウジングに対面配置されるとき、絶縁ハウジングに配列配置された複数の導電コンタクトの夫々の接点部が、配線板状部材における複数の接触端子部のうちの対応するものに接触接続されるとともに、配線板状部材に装着された補強部材における係合端部がコネクタ装置が有する係止部材により係止される。それにより、補強部材が、複数の導電コンタクトの各々に接点部が複数の接触端子部のうちの対応するものに接触接続された状態を維持させる。
このようなもとで、コネクタ装置が有する係止部材は、絶縁ハウジングにおける端部に固定される固定部と、固定部から伸びて回路基板に固定される基板接続部と、固定部から屈曲して回路基板から離隔する方向に伸びて弾性を有し、補強部材における係合端部に弾性当接してそれを係止する当接係止部と、当接係止部から屈曲して固定部に対向する方向に伸びて弾性変位可能とされた操作部と、操作部から更に屈曲して伸び、操作部にそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、絶縁ハウジングにおける端部に当接係合して位置規制される当接係合部とを有したものとされている。そして、当接係止部が係合端部に弾性当接してそれを係止するもとで、操作部にそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、当接係止部が係合端部から離隔してそれに対する係止を解除する。
本発明に係る配線板状部材接続装置においては、コネクタ装置が有する係止部材が、絶縁ハウジングにおける端部に固定される固定部と、固定部から伸びて回路基板に固定される基板接続部と、固定部から屈曲して回路基板から離隔する方向に伸びて弾性を有し、補強部材における係合端部に弾性当接してそれを係止する当接係止部と、当接係止部から屈曲して固定部に対向する方向に伸びて弾性変位可能とされた操作部と、操作部から更に屈曲して伸び、操作部にそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、絶縁ハウジングにおける端部に当接係合して位置規制される当接係合部とを有したものとされたもとで、配線板状部材がそれに装着された補強部材を伴ってコネクタ装置の絶縁ハウジングに対面配置されたとき、絶縁ハウジングに配列配置された複数の導電コンタクトの夫々の接点部が、配線板状部材における複数の接触端子部のうちの対応するものに接触接続されるとともに、係止部材の当接係止部が配線板状部材に装着された補強部材における係合端部に弾性当接してそれを係止し、また、当接係止部が係合端部に弾性当接してそれを係止するもとで、係止部材の操作部にそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、当接係止部が係合端部から離隔してそれに対する係止を解除する。斯かるもとで、係止部材において、操作部が、固定部から屈曲して回路基板から離隔する方向に伸びて弾性を有するものとされた当接係止部から屈曲して固定部に対向する方向に伸びるものとされていることにより、操作部にそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させ、それによって、当接係止部に係合端部から離隔してそれに対する係止を解除する状態をとらせる操作は、極めて容易かつ確実に行えることになる。
上述のように、係止部材の当接係止部が配線板状部材に装着された補強部材における係合端部に弾性当接してそれを係止することにより、係止部材による補強部材に対する係止が行われ、また、上述のように、係止部材の当接係止部が配線板状部材に装着された補強部材における係合端部から離隔してそれに対する係止を解除することにより、係止部材による補強部材に対する係止解除が行われる。従って、本発明に係る配線板状部材接続装置によれば、コネクタ装置についての低背化が図られたもとにおいても、コネクタ装置が有する係止部材による配線板状部材に装着された補強部材に対する係止及び係止解除を容易かつ確実に行えることになる。
さらに、本発明に係る配線板状部材接続装置においては、コネクタ装置が有する係止部材が、絶縁ハウジングにおける端部に固定される固定部と、固定部から伸びて回路基板に固定される基板接続部と、固定部から屈曲して回路基板から離隔する方向に伸びて弾性を有し、補強部材における係合端部に弾性当接してそれを係止する当接係止部と、当接係止部から屈曲して固定部に対向する方向に伸びて弾性変位可能とされた操作部と、操作部から更に屈曲して伸び、操作部にそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、絶縁ハウジングにおける端部に当接係合して位置規制される当接係合部とを有したものとされていることにより、当接係止部が係合端部に弾性当接してそれを係止するもとで、当接係止部に係合端部から離隔してそれに対する係止を解除する状態をとらせるべく、操作部に加えられるそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作力は、弾性を具えて屈曲するものとされた操作部及び当接係止部によって吸収されて、回路基板に固定された基板接続部にまでは伝達されない。従って、本発明に係る配線板状部材接続装置によれば、係止部材に配線板状部材に装着された補強部材に対する係止を解除させるにあたって係止部材に加えられる操作力が、基板接続部が回路基板に固定されることによりとられる係止部材の回路基板に対する取付け状態に、例えば、基板接続部を回路基板から剥離させてしまうような悪影響を及ぼす事態を確実に回避できることになる。
それに加えて、本発明に係る配線板状部材接続装置にあっては、コネクタ装置が有する係止部材が、操作部から更に屈曲して伸びる当接係合部を有していて、操作部にそれを固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、当接係合部が絶縁ハウジングにおける端部に当接係合して位置規制されるので、それにより、操作部が過度に弾性変位せしめられる事態が防がれ、操作部に加えられる操作力についての、弾性を具えて屈曲するものとされた操作部及び当接係止部による吸収がより一層効果的に行われる。
本発明に係る配線板状部材接続装置の一例を構成するコネクタ装置及び補強部材を、コネクタ装置が回路基板に固定されるとともに補強部材が配線板状部材に装着された状態をもって示す斜視図である。 図1に示されるコネクタ装置をそれから係止部材が分離された状態をもって示す斜視図である。 図2における二点鎖線枠A内を拡大図示する部分斜視図である。 図1に示される補強部材を配線板状部材から分離された状態をもって示す斜視図である。 図1に示される補強部材及びそれが装着された配線板状部材を示す正面図である。 図5における VI −VI線断面を示す断面図である。 図1に示される補強部材及びそれが装着された配線板状部材を、配線板状部材に配列配置された複数の接触接続端子側から見た斜視図である。 図1に示される回路基板に固定されたコネクタ装置の絶縁ハウジングに図1に示される配線板状部材に装着された補強部材が対面配置された状態を示す斜視図である。 図1に示される回路基板に固定されたコネクタ装置の絶縁ハウジングに図1に示される配線板状部材に装着された補強部材が対面配置された状態を示す平面図である。 図1に示される回路基板に固定されたコネクタ装置の絶縁ハウジングに図1に示される配線板状部材に装着された補強部材が対面配置された状態を示す正面図である。 図9におけるXI−XI線断面を示す断面図である。 図11における二点鎖線枠B内を拡大図示する部分断面図である。 図10におけるXIII−XIII線断面を示す断面図である。 図1に示される回路基板に固定されたコネクタ装置の絶縁ハウジングに図1に示される配線板状部材に装着された補強部材が対面配置されたもとで、係止部材における操作部が操作された状態を示す断面図である。 図14における二点鎖線枠C内を拡大図示する部分断面図である。
本発明を実施するための形態は、以下に述べられる本発明についての実施例をもって説明される。
図1は、本発明に係る配線板状部材接続装置の一例を構成するコネクタ装置及び補強部材を、コネクタ装置が回路基板に固定されるとともに補強部材が配線板状部材に装着された状態をもって示す。
図1において、本発明に係る配線板状部材接続装置の一例を構成するコネクタ装置であるコネクタ装置10は、垂直嵌合型コネクタ装置を成すものとされており、合成樹脂等の絶縁材料によって形成された絶縁ハウジング11を備えている。絶縁ハウジング11は、例えば、ソリッド印刷配線基板とされる回路基板12上に配されたものとされる。
絶縁ハウジング11には、矩形枠状部を成す配線板状部材載置部13が設けられており、配線板状部材載置部13には、複数の導電コンタクト14が配列配置されて固定されている。複数の導電コンタクト14の夫々は、例えば、弾性金属材料によって形成されていて、後述される図13にも示されるように、その一端が、絶縁ハウジング11が配された回路基板12における回路端子部(図示が省略されている。)に接続される回路接続部14aを成すものとされており、また、絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13から回路基板12から離隔する方向に突出する接点部14bを有している。
さらに、絶縁ハウジング11における複数の導電コンタクト14の配列方向において相互対向する一対の端部15及び16には、一対の係止部材17及び18が夫々取り付けられている。これらの一対の係止部材17及び18は、絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13を複数の導電コンタクト14の配列方向において挟んで相互対向するものとされている。
また、本発明に係る配線板状部材接続装置の一例をコネクタ装置10と共に構成する補強部材20は、コネクタ装置10の絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13に載置される配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板21(以下、FPC21という。)に装着されている。補強部材20の長手方向における両端部は、係合端部22及び23を夫々形成している。そして、装着された補強部材20を伴ったFPC21が絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13に載置された際には、FPC21は絶縁ハウジング11に対面配置されたものとされる。
図2は、コネクタ装置10を、絶縁ハウジング11における一対の端部15及び16に一対の係止部材17及び18が夫々取り付けられる直前の状態をもって示す。一対の係止部材17及び18の各々は、例えば、弾性金属板材料に打抜き・屈曲加工が施されて形成されている。なお、図2においては、絶縁ハウジング11が配された回路基板12は図示が省略されている。
図2における二点鎖線枠A内を拡大図示する図3に示されるように、係止部材17は、絶縁ハウジング11の端部15に固定される固定部24と、固定部24から伸びて回路基板12に固定される基板接続部25と、固定部24から屈曲して回路基板12から離隔する方向に伸びる当接係止部26と、当接係止部26から屈曲して固定部24に対向する方向に伸びる操作部27とを有している。さらに、係止部材17は、操作部27から更に屈曲して伸びる当接係合部28も有している。
固定部24の絶縁ハウジング11の端部15に対する固定は、固定部24が絶縁ハウジング11の端部15に形成された係合孔29に挿入せしめられてなされる。基板接続部25の回路基板12への固定は、例えば、基板接続部25が回路基板12に設けられた半田付け部に半田付けされることによりなされる。当接係止部26は、弾性を有したものとされ、装着された補強部材20を伴ったFPC21が絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13に載置されたとき、補強部材20における係合端部22に弾性当接して当該係合端部22を係止する。そして、当接係止部26は、補強部材20における係合端部22に係合して当該係合端部22の係止に関与する突出係合部分26aを有している。操作部27は、それに固定部24に向かう方向の力を作用させる操作が加えられたとき、固定部24に近付く方向への弾性変位が可能なものとされている。
さらに、当接係合部28は、操作部27に上述の操作が加えられたとき、絶縁ハウジング11の端部15に設けられた規制部30に当接係合して位置規制される。そして、当接係合部28は、当接係止部26に対向する位置をとる先端部分28aを有していて、当接係止部26が補強部材20における係合端部22に弾性当接して当該係合端部22を係止するとき、先端部分28aが絶縁ハウジング11の端部15に設けられた規制面形成部分31に当接係合して位置規制される。
また、係止部材18も、係止部材17と同様に構成されており、絶縁ハウジング11の端部16に固定される固定部34と、固定部34から伸びて回路基板12に固定される基板接続部35と、固定部34から屈曲して回路基板12から離隔する方向に伸びる当接係止部36と、当接係止部36から屈曲して固定部34に対向する方向に伸びる操作部37とを有している。さらに、係止部材18は、操作部37から更に屈曲して伸びる当接係合部38も有している。
固定部34の絶縁ハウジング11の端部16に対する固定は、固定部34が絶縁ハウジング11の端部16に形成された、端部15における係合孔29に相当する係合孔に挿入せしめられてなされる。基板接続部35の回路基板12への固定は、例えば、基板接続部35が回路基板12に設けられた半田付け部に半田付けされることによりなされる。当接係止部36は、弾性を有したものとされ、装着された補強部材20を伴ったFPC21が絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13に載置されたとき、補強部材20における係合端部23に弾性当接して当該係合端部23を係止する。そして、当接係止部36は、補強部材20における係合端部23に係合して当該係合端部23の係止に関与する突出係合部分36aを有している。操作部37は、それに固定部34に向かう方向の力を作用させる操作が加えられたとき、固定部34に近付く方向への弾性変位が可能なものとされている。
さらに、当接係合部38は、操作部37に上述の操作が加えられたとき、絶縁ハウジング11の端部16に設けられた規制部40に当接係合して位置規制される。そして、当接係合部38は、当接係止部36に対向する位置をとる先端部分38aを有していて、当接係止部36が補強部材20における係合端部23に弾性当接して当該係合端部23を係止するとき、先端部分38aが絶縁ハウジング11の端部16に設けられた、端部15における規制面形成部分31に相当する規制面形成部分に当接係合して位置規制される。
図4は、補強部材20がFPC21から取り外された状態を示す。補強部材20は、例えば、弾性金属板材料に打抜き・屈曲加工が施されて形成されており、FPC21に装着されたとき当該FPC21に沿って広がる平板状部45を有している。平板状部45の長手方向は補強部材20の長手方向と一致しており、その平板状部45の長手方向において相互対向する一対の端部には係合端部22及び23が夫々形成されている。また、平板状部45の長手方向に沿って伸びる端縁部分には、それから屈曲して伸びる係合規制部46が設けられている。さらに、係合端部22を形成する平板状部45の端部には、それから折り返して伸びて平板状部45に対向する折返し部47が設けられており、また、係合端部23を形成する平板状部45の端部には、それから折り返して伸びて平板状部45に対向する折返し部48が設けられている。
FPC21は、それにおける相互対向する一対の側縁部分に、各々が切欠き部を形成する一対の係合部50及び51が夫々設けられたものとされている。斯かる一対の係合部50及び51は、各々が、切欠き部に代えて、透孔を形成するものとされてもよい。
補強部材20は、図5,図5におけるVI−VI線断面を示す図6、及び、図7に示されるように、FPC21に装着される。その際、FPC21は、その端縁部分21aが補強部材20における平板状部45の端縁部分に設けられた係合規制部46に当接することによって、補強部材20に対して位置規制される。また、補強部材20における平板状部45の一対の端部に夫々設けられた折返し部47及び48の各々が、平板状部45とでFPC21における側縁部分を挟んで、FPC21を保持する。
そして、図6及び図7に示されるように、折返し部47に設けられた弾性係止部52が、FPC21における側縁部分に設けられた係合部50に係合してFPC21を係止する。同様に、図7に示されるように、折返し部48に設けられた弾性係止部53が、FPC21における側縁部分に設けられた係合部51に係合してFPC21を係止する。それにより、折返し部47と平板状部45とがFPC21における側縁部分を挟むとともに、折返し部48と平板状部45とがFPC21における側縁部分を挟んだ状態が安定に維持される。
図7に示されるように、FPC21には、複数の接触端子部55が、補強部材20の長手方向に沿って配列配置されている。従って、補強部材20がFPC21に装着されたもとにあっては、補強部材20の長手方向(補強部材20における平板状部45の長手方向)とFPC21における複数の接触端子部55の配列方向とが一致し、補強部材20における係合端部22及び23は、補強部材20が備える、複数の接触端子部55の配列方向における両端部が、夫々形成するものとされていることになる。FPC21に配列配置された複数の接触端子部55は、FPC21における回路形成部56に連結されている。そして、補強部材20に設けられた折返し部47及び48が、FPC21に配列配置された複数の接触端子部55を挟んで相互対向する位置をとるものとされている。
上述のようにして補強部材20がFPC21に装着されて、装着された補強部材20を伴うものとされたFPC21は、図8、図9及び図10に示されるように、コネクタ装置10の絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13に載置されて、回路基板12上に配された絶縁ハウジング11に対面配置される。このとき、FPC21は、複数の接触端子部55が配列配置された面を絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13に対面させる。
斯かるもとにおいては、図9におけるXI−XI線断面を示す図11、及び、図11における二点鎖線枠B内を拡大図示する図12に示されるように、コネクタ装置10における絶縁ハウジング11の端部15に取り付けられた係止部材17における当接係止部26が、FPC21に装着された補強部材20における係合端部22に弾性当接して当該係合端部22を係止する。その際、当接係止部26は、それが有する突出係合部分26aを係合端部22に係合させてそれに対する係止に関与させ、それにより、係合端部22が当接係合部26により確実かつ安定に係止される。さらに、このとき、係止部材17における当接係合部28の先端部分28aが、絶縁ハウジング11の端部15に設けられた規制面形成部分31に当接係合して位置規制される。それにより、当接係止部26による係合端部22に対する係止がより一層安定に行われる。
また、図11に示されるように、コネクタ装置10における絶縁ハウジング11の端部16に取り付けられた係止部材18における当接係止部36も、係止部材17における当接係止部26と同様に、FPC21に装着された補強部材20における係合端部23に弾性当接して当該係合端部23を係止する。その際、当接係止部36は、それが有する突出係合部分36aを係合端部23に係合させてそれに対する係止に関与させ、それにより、係合端部23が当接係止部36により確実かつ安定に係止される。さらに、このとき、係止部材18における当接係合部38の先端部分38aが、絶縁ハウジング11の端部16に設けられた、端部15における規制面形成部分31に相当する規制面形成部分に当接係合して位置規制される。それにより、当接係止部36による係合端部23に対する係止がより一層安定に行われる。
このようにして、コネクタ装置10における絶縁ハウジング11の端部15に取り付けられた係止部材17における当接係止部26によって補強部材20における係合端部22が係止されるとともに、コネクタ装置10における絶縁ハウジング11の端部16に取り付けられた係止部材18における当接係止部36によって補強部材20における係合端部23が係止されることにより、FPC21に装着された補強部材20が係止部材17及び18によって係止されることになる。その結果、装着された補強部材20を伴うものとされたFPC21がコネクタ装置10の絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13に載置された状態が安定に維持される。
また、図10におけるXIII−XIII線断面を示す図13に示されるように、絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13に配列配置されて固定された複数の導電コンタクト14の各々が、配線板状部材載置部13において回路基板12から離隔する方向に突出する接点部14bを、FPC21に配列配置された複数の接触端子部55のうちの対応するものに接触接続させる。それにより、FPC21における複数の接触端子部55が、コネクタ装置10が有する複数の導電コンタクト14に夫々電気的に接続される。複数の導電コンタクト14の各々は、回路基板12における回路端子部に接続された回路接続部14aが設けられたものとされているので、補強部材20を伴って配線板状部材載置部13に載置されたFPC21が、コネクタ装置10を介して、コネクタ装置10の絶縁ハウジング11が配された回路基板12に電気的に接続される。
このとき、FPC21に装着された補強部材20がコネクタ装置10における係止部材17及び18によって係止されていて、補強部材20を伴うものとされたFPC21がコネクタ装置10の絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13に載置された状態が安定に維持されるので、コネクタ装置10における複数の導電コンタクト14の接点部14bがFPC21に配列配置された複数の接触端子部55に夫々接触接続された状態が、安定に維持される。
その後、補強部材20が装着されたFPC21が、コネクタ装置10の絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13から離脱せしめられる際には、図14に示されるように、コネクタ装置10における絶縁ハウジング11の端部15に取り付けられた係止部材17における操作部27が、それを係止部材17における固定部24に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたものとされるとともに、コネクタ装置10における絶縁ハウジング11の端部16に取り付けられた係止部材18における操作部37が、それを係止部材18における固定部34に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたものとされる。
図14における二点鎖線枠C内を拡大図示する図15にも示されるように、係止部材17における操作部27は、それを係止部材17における固定部24に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたときには、それに伴って、係止部材17における当接係止部26及びそれが有する突出係合部分26aをFPC21に装着された補強部材20における係合端部22から離隔させるべく、当接係止部26に弾性変位を生じさせる。それにより、当接係止部26が、補強部材20における係合端部22に対する係止を解除する。また、このとき、係止部材17における操作部27の弾性変位に伴って変位した係止部材17における当接係合部28が、絶縁ハウジング11の端部15に設けられた規制部30に当接して位置規制される。それにより、操作部27についての係止部材17における固定部24に近付く方向への過度な弾性変位が回避されるとともに、当接係止部26についての補強部材20における係合端部22から離隔する方向への過度な弾性変位が回避される。
斯かる際に、係止部材17における操作部27に加えられる、それを係止部材17における固定部24に近付ける方向に弾性変位させる操作力は、弾性を具えて屈曲するものとされた操作部27及び当接係止部26によって吸収されて、例えば、回路基板12に設けられた半田付け部に半田付けされることにより回路基板12に固定された係止部材17における基板接続部25にまでは伝達されない。
同様に、係止部材18における操作部37は、それを係止部材18における固定部34に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたときには、それに伴って、係止部材18における当接係止部36及びそれが有する突出係合部分36aをFPC21に装着された補強部材20における係合端部23から離隔させるべく、当接係止部36に弾性変位を生じさせる。それにより、当接係止部36が、補強部材20における係合端部23に対する係止を解除する。また、このとき、係止部材18における操作部37の弾性変位に伴って変位した係止部材18における当接係合部38が、絶縁ハウジング11の端部16に設けられた規制部40に当接して位置規制される。それにより、操作部37についての係止部材18における固定部34に近付く方向への過度な弾性変位が回避されるとともに、当接係止部36についての補強部材20における係合端部23から離隔する方向への過度な弾性変位が回避される。
斯かる際に、係止部材18における操作部37に加えられる、それを係止部材18における固定部34に近付ける方向に弾性変位させる操作力は、弾性を具えて屈曲するものとされた操作部37及び当接係止部36によって吸収されて、例えば、回路基板12に設けられた半田付け部に半田付けされることにより回路基板12に固定された係止部材18における基板接続部35にまでは伝達されない。
このようにして、係止部材17における当接係止部26が、補強部材20における係合端部22に対する係止を解除するとともに、係止部材18における当接係止部36が、補強部材20における係合端部23に対する係止を解除したもとにあっては、補強部材20が装着されたFPC21を、コネクタ装置10の絶縁ハウジング11における配線板状部材載置部13から適正に離脱させることができる。
なお、操作が加えられることにより、係止部材17における固定部24に近付く方向に弾性変位せしめられた係止部材17における操作部27は、それに加えられた操作が加えられなくなると、自らの弾性によって、係止部材17における当接係止部26を伴って元に戻る。同様に、操作が加えられることにより、係止部材18における固定部34に近付く方向に弾性変位せしめられた係止部材18における操作部37は、それに加えられた操作が加えられなくなると、自らの弾性によって、係止部材18における当接係止部36を伴って元に戻る。
上述のようなコネクタ装置10とFPC21に装着された補強部材20とを備えて構成される本発明に係る配線板状部材接続装置の一例にあっては、コネクタ装置10が有する係止部材17及び18の夫々が、絶縁ハウジング11における端部15または16に固定される固定部24または34と、固定部24または34から伸びて回路基板12に固定される基板接続部25または35と、固定部24または34から屈曲して回路基板12から離隔する方向に伸びて弾性を有し、補強部材20における係合端部22または23に弾性当接してそれを係止する当接係止部26または36と、当接係止部26または36から屈曲して固定部24または34に対向する方向に伸びて弾性変位可能とされた操作部27または37とを有したものとされる。そして、斯かるもとで、FPC21がそれに装着された補強部材20を伴ってコネクタ装置10の絶縁ハウジング11に対面配置されたとき、絶縁ハウジング11に配列配置された複数の導電コンタクト14の夫々の接点部14bが、FPC21における複数の接触端子部55のうちの対応するものに接触接続されるとともに、係止部材17または18の当接係止部26または36がFPC21に装着された補強部材20における係合端部22または23に弾性当接してそれを係止し、また、当接係止部26または36が係合端部22または23に弾性当接してそれを係止するもとで、係止部材17または18の操作部27または37にそれを固定部24または34に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、当接係止部26または36が係合端部22または23から離隔してそれに対する係止を解除する。
このような本発明に係る配線板状部材接続装置の一例においては、係止部材17または18において、操作部27または37が、固定部24または34から屈曲して回路基板12から離隔する方向に伸びて弾性を有するものとされた当接係止部26または36から屈曲して固定部24または34に対向する方向に伸びるものとされていることにより、操作部27または37にそれを固定部24または34に近付ける方向に弾性変位させ、それによって、当接係止部26または36に補強部材20における係合端部22または23から離隔してそれに対する係止を解除する状態をとらせる操作は、極めて容易かつ確実に行えることになる。
そして、上述のように、係止部材17または18の当接係止部26または36が、FPC21に装着された補強部材20における係合端部22または23に弾性当接してそれを係止することにより、係止部材17または18による補強部材20に対する係止が行われ、また、上述のように、係止部材17または18の当接係止部26または36が、FPC21に装着された補強部材20における係合端部22または23から離隔してそれに対する係止を解除することにより、係止部材17または18による補強部材20に対する係止解除が行われる。従って、本発明に係る配線板状部材接続装置の一例によれば、コネクタ装置10についての低背化が図られたもとにおいても、コネクタ装置10が有する係止部材17または18によるFPC21に装着された補強部材20に対する係止及び係止解除を容易かつ確実に行えることになる。
さらに、上述の本発明に係る配線板状部材接続装置の一例においては、コネクタ装置10が有する係止部材17または18が、絶縁ハウジング11における端部15または16に固定される固定部24または34と、固定部24または34から伸びて回路基板12に固定される基板接続部25または35と、固定部24または34から屈曲して回路基板12から離隔する方向に伸びて弾性を有し、補強部材20における係合端部22または23に弾性当接してそれを係止する当接係止部26または36と、当接係止部26または36から屈曲して固定部24または34に対向する方向に伸びて弾性変位可能とされた操作部27または37とを有したものとされていることにより、当接係止部26または36が補強部材20における係合端部22または23に弾性当接してそれを係止するもとで、当接係止部26または36に係合端部22または23から離隔してそれに対する係止を解除する状態をとらせるべく、操作部27または37に加えられるそれを固定部24または34に近付ける方向に弾性変位させる操作力は、弾性を具えて屈曲するものとされた操作部27または37及び当接係止部26または36によって吸収されて、回路基板12に固定される基板接続部25または35にまでは伝達されない。従って、本発明に係る配線板状部材接続装置の一例によれば、係止部材17または18にFPC21に装着された補強部材20に対する係止を解除させるにあたって係止部材17または18に加えられる操作力が、基板接続部25または35が回路基板12に固定されることによりとられる係止部材17または18の回路基板12に対する取付け状態に、例えば、基板接続部25または35を回路基板12から剥離させてしまうような悪影響を及ぼす事態を確実に回避できることになる。
それに加えて、上述の本発明に係る配線板状部材接続装置の一例にあっては、コネクタ装置10が有する係止部材17または18が、操作部27または37から更に屈曲して伸びる当接係合部28または38を有していて、操作部27または37にそれを固定部24または34に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、当接係合部28または38が絶縁ハウジング11における端部15または16に当接係合して位置規制されるので、それにより、操作部27または37が過度に弾性変位せしめられる事態が防がれ、操作部27または37に加えられる操作力についての、弾性を具えて屈曲するものとされた操作部27または37及び当接係止部26または36による吸収がより一層効果的に行われる。
以上のような本発明に係る配線板状部材接続装置は、複数の導電コンタクトが配列配置されて回路基板上に配され、配線板状部材がそれにおける複数の接触端子部を複数の導電コンタクトに接触接続させるべく配置される絶縁ハウジングと、回路基板に取り付けられて配線板状部材に装着された補強部材に対する係止及び係止解除を行う係止部材と、を備えた垂直嵌合型コネクタ装置とされるコネクタ装置を含んだ配線板状部材接続装置であって、コネクタ装置についての低背化が図られたもとにおいても、コネクタ装置における係止部材による配線板状部材に装着された補強部材に対する係止及び係止解除を容易かつ確実に行えるととともに、係止部材に配線板状部材に装着された補強部材に対する係止を解除させるにあたり、係止部材の回路基板に対する取付け状態に悪影響を及ぼす事態を回避できるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
10・・・コネクタ装置, 11・・・絶縁ハウジング, 12・・・回路基板, 13・・・配線板状部材載置部, 14・・・導電コンタクト, 14a・・・回路接続部, 14b・・・接点部, 15,16・・・(絶縁ハウジング11の)端部, 17,18・・・係止部材, 20・・・補強部材, 21・・・FPC(フレキシブル印刷配線基板), 22,23・・・係合端部, 24,34・・・固定部, 25,35・・・基板接続部, 26,36・・・当接係止部, 27,37・・・操作部, 28,38・・・当接係合部, 28a・・・(当接係合部28の)先端部分, 29・・・係合孔, 30,40・・・規制部, 31・・・規制面形成部分, 38a・・・(当接係合部38の)先端部分, 45・・・平板状部, 46・・・係合規制部, 47,48・・・折返し部, 50,51・・・係合部, 52,53・・・弾性係止部, 55・・・接触端子部, 56・・・回路形成部

Claims (5)

  1. 回路基板上に配される絶縁ハウジング,該絶縁ハウジングに配列配置され、各々が上記回路基板における回路端子部に接続される回路接続部と上記絶縁ハウジングに対面配置される配線板状部材に配列配置された複数の接触端子部のうちの対応するものに接触接続される接点部とを有した複数の導電コンタクト、及び、上記絶縁ハウジングにおける上記複数の導電コンタクトの配列方向において対向する一対の端部の夫々に取り付けられた係止部材を有したコネクタ装置と、
    上記配線板状部材に装着され、上記複数の接触端子部の配列方向における両端部の夫々が係合端部を形成し、上記配線板状部材が上記絶縁ハウジングに対面配置されたとき、上記係合端部が上記絶縁ハウジングにおける上記係止部材により係止されて、上記複数の導電コンタクトの各々に上記接点部が上記複数の接触端子部のうちの対応するものに接触接続された状態を維持させる補強部材と、
    を備えて構成され、
    上記係止部材が、上記絶縁ハウジングにおける上記端部に固定される固定部と、該固定部から伸びて上記回路基板に固定される基板接続部と、上記固定部から屈曲して上記回路基板から離隔する方向に伸びて弾性を有し、上記補強部材における上記係合端部に弾性当接して該係合端部を係止する当接係止部と、該当接係止部から屈曲して上記固定部に対向する方向に伸びて弾性変位可能とされた操作部と、該操作部から更に屈曲して伸び、上記操作部に該操作部を上記固定部に近付ける方向に弾性変位させる操作が加えられたとき、上記絶縁ハウジングにおける上記端部に当接係合して位置規制される当接係合部とを有し、
    上記当接係合部が、上記当接係止部に対向する位置をとる先端部分を有し、上記当接係止部が上記補強部材における上記係合端部を係止するとき、上記先端部分が上記絶縁ハウジングにおける上記端部に当接係合して位置規制され、
    上記当接係止部が上記係合端部に弾性当接して該係合端部を係止するもとで、上記操作部に上記操作が加えられたとき、上記当接係止部が上記係合端部に対する係止を解除する、
    ことを特徴とする配線板状部材接続装置。
  2. 上記当接係止部が、上記補強部材における上記係合端部に係合して該係合端部の係止に関与する突出係合部分を有していることを特徴とする請求項1記載の配線板状部材接続装置。
  3. 上記絶縁ハウジングにおける上記端部に、上記当接係合部の先端部分を位置規制するための規制面形成部分が設けられていることを特徴とする請求項1記載の配線板状部材接続装置。
  4. 上記補強部材が、上記配線板状部材に装着されたとき該配線板状部材に沿って広がる平板状部と、上記複数の接触端子部の配列方向における上記平板状部の両端部の夫々に設けられて上記平板状部とで上記配線板状部材を挟む折返し部と、を有することを特徴とする請求項記載の配線板状部材接続装置。
  5. 上記折返し部が、上記配線板状部材に設けられた係合部に弾性係合して上記配線板状部材を係止する弾性係止部が設けられたものとされることを特徴とする請求項4記載の配線板状部材接続装置。
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