JP6307180B2 - 鉛含有ガラスからの鉛の回収方法 - Google Patents
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Description
鉛ガラス(酸化鉛の含有率:25質量%)粉末10gおよび炭酸ナトリウム5gを30mL容のアルミナ製るつぼA(直径:40mm)に入れた。一方、100mL容のアルミナ製るつぼBに一酸化炭素の発生源として活性炭(粒子の大きさ:100メッシュパス)3gを入れた後、このアルミナ製るつぼB内に前記アルミナ製るつぼAに入れ、アルミナ製るつぼBの開口部に蓋を置き、密閉した。
実施例1において、電気炉内の冷却温度を700℃から600℃に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行なった。その結果、溶融した鉛ガラスの底部に鉛が析出していたことから、実施例1と同様に鉛ガラスから鉛を回収することができたことを確認した。また、アルミナ製るつぼBの内容物の表面上には、図5に示されるように白色の析出物が存在していた。
実施例1において、電気炉内の冷却温度を700℃から800℃に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行なった。その結果、溶融した鉛ガラスの底部に鉛が析出していたことから、実施例1と同様に鉛ガラスから鉛を回収することができたことを確認した。また、アルミナ製るつぼBの内容物の表面の中央部分には、図6に示されるように白色の析出物が存在していた。
実施例1において、電気炉を冷却し、700℃に保持する時間を1時間から2時間に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行なった。その結果、溶融した鉛ガラスの底部に鉛が析出していたことから、実施例1と同様に鉛ガラスから鉛を回収することができたことを確認した。また、アルミナ製るつぼBの内容物の表面の中央部分には、実施例1と同様に白色の析出物が存在していた。
実施例1において、電気炉を冷却し、700℃に保持する時間を1時間から3時間に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行なった。その結果、溶融した鉛ガラスの底部に鉛が析出していたことから、実施例1と同様に鉛ガラスから鉛を回収することができたことを確認した。また、アルミナ製るつぼBの内容物の表面の中央部分には、実施例1と同様に白色の析出物が存在していた。
実施例1において、電気炉を冷却し、700℃に保持する時間を1時間から4時間に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行なった。その結果、溶融した鉛ガラスの底部に鉛が析出していたことから、実施例1と同様に鉛ガラスから鉛を回収することができたことを確認した。また、アルミナ製るつぼBの内容物の表面の中央部分には、実施例1と同様に白色の析出物が存在していた。
鉛ガラス(酸化鉛の含有率:25質量%)粉末10g、炭酸ナトリウム5gおよび一酸化炭素の発生源として活性炭(粒子の大きさ:100メッシュパス)0.5gを30mL容のアルミナ製るつぼAに入れた。一方、100mL容のアルミナ製るつぼBに一酸化炭素の発生源として活性炭(粒子の大きさ:100メッシュパス)3gを入れた後、このアルミナ製るつぼB内に前記アルミナ製るつぼAに入れ、アルミナ製るつぼBの開口部に蓋を置き、密閉した。
実施例7において、電気炉を冷却し、700℃に保持する時間を1時間から2時間に変更したこと以外は、実施例7と同様の操作を行なった。その結果、溶融した鉛ガラスの底部に鉛が析出していたことから、実施例1と同様に鉛ガラスから鉛を回収することができたことを確認した。また、内容物の表面上には、図7に示された結果と同様に白色の析出物が多量に存在していた。このアルミナ製るつぼBの中央部を垂直方向に切断し、その断面を観察したところ、アルミナ製るつぼBの内容物に白色の析出物が層状に形成されていることが確認された。
実施例1〜2および実施例4〜8で得られた白色の析出物をそれぞれ粉砕することにより、粒径が32〜125μmの範囲内にある粉末を得た。得られた粉末2.5gをそれぞれ別々に200mL容のビーカーに入れた後、イオン交換水(水温:約25℃)100mLをこのビーカー内に入れ、スターラーで1時間撹拌することにより、均一な組成の懸濁液を得た。この懸濁液を孔径が1μmのフィルターで吸引濾過することにより、固液分離を行ない、残渣を十分に乾燥させた。
〔ナトリウムの抽出率(質量%)〕
={[〔抽出前の粉末中のナトリウムの質量〕−〔乾燥後の残渣中のナトリウムの質量〕]
÷[抽出前の粉末中のナトリウムの質量]}
×100
に基づいて求めた。その結果を図8に示す。なお、図8において、各符号は実施例番号を意味する。
実施例5で得られた白色の析出物を用い、実験例1と同様にして固液分離を行なうことにより、ナトリウムが抽出された濾液を回収した。この濾液に二酸化炭素ガスを吹き込むことによって炭酸ナトリウムを析出させ、析出した炭酸ナトリウムを濾別することによって回収した。
Claims (1)
- 閉鎖系内で鉛含有ガラスから鉛を回収する方法であって、一酸化炭素を発生する物質を耐熱性容器A内に入れ、耐熱性容器Aとは別に耐熱性容器Bを用意し、耐熱性容器B内に鉛含有ガラスおよびガラス溶融剤を入れた後、耐熱性容器Bを耐熱性容器A内に入れ、耐熱性容器Aの開口部を密閉した状態で当該鉛含有ガラスが当該ガラス溶融剤の存在下で900〜1100℃の温度に加熱されるように耐熱性容器Aを加熱することによって当該鉛含有ガラスを溶融させ、得られた鉛含有ガラスの溶融物に前記一酸化炭素を発生する物質から発生した一酸化炭素ガスを接触させ、当該鉛含有ガラスの溶融物中で析出した鉛を回収することを特徴とする鉛含有ガラスからの鉛の回収方法。
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