JP6306468B2 - Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体の製造方法 - Google Patents

Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体の製造方法 Download PDF

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本発明は、Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体の製造方法に関する。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の自動車の内燃機関から排出される排ガス中には、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)及び窒素酸化物(NOx)等の有害成分が含まれている。このため、一般的には、車両にこれらの有害成分を分解除去するための排ガス浄化装置が設けられており、当該排ガス浄化装置内に配備された排ガス浄化用触媒によってこれらの有害成分が無害化されている。従来、このような排ガス浄化用触媒としては、アルミナ(Al23)等の多孔質金属酸化物からなる触媒担体に、貴金属、特には白金(Pt)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)等の白金族元素を担持させたものが広く知られている。
近年の環境に対する意識の高まりから先進諸国では規制が強化されつつあり、それゆえ自動車の排ガス浄化用触媒には一層の高性能化が求められている。また、低燃費車への要求の高まりから、燃焼効率の更なる向上が求められるとともに、排ガス温度の低温化が進むと予想されている。それゆえ、低温での有害ガス成分の浄化についても、排ガス浄化用触媒において重要な課題となっている。
自動車の排ガス浄化用触媒において用いられる白金族元素の中でも、パラジウム(Pd)及び白金(Pt)はCO酸化活性が高く、例えば、燃費効率の高いディーゼルエンジン用酸化触媒などにおいて触媒金属として使用されている。ここで、パラジウムは酸化物状態のPdOに比べて、金属状態のPdが高い活性を示すことが報告されている(例えば、非特許文献1を参照)。
一方で、例えば、担持触媒の低温活性を向上させることなどを目的として、当該担持触媒の触媒金属に第2及び第3の金属元素等の他の成分を添加することが数多く検討されている。
例えば、非特許文献2では、PdにAuを組み合わせることでPd単独の触媒と比較してCOの低温酸化活性が向上することが記載されている。
ここで、白金族元素等の触媒金属を触媒担体に担持してなる排ガス浄化用触媒を調製する方法としては、例えば、当該触媒金属を含有する化合物の溶液を触媒担体に含浸させて担体表面に当該化合物を分散させ、次いで乾燥及び焼成等を行う方法が一般的に知られている。また、触媒金属に対して他の金属成分を添加する場合には、先の触媒金属を含有する化合物と当該他の金属成分を含有する化合物とを用いて、これらの成分を同時に又は逐次的に触媒担体に含浸担持する方法が一般的に知られている。しかしながら、このような触媒調製方法では、触媒金属と他の金属成分とが原子レベルで複合化した活性サイトを形成することは一般に困難である。そして、このような複合化が十分でないときには、触媒金属に対して他の金属成分を添加したことによる効果を十分に発揮することができない場合がある。
特許文献1では、NH3基等の窒素含有基が配位したPd又はPt等の単核錯体を塩基で処理等することにより、脱プロトン化を伴った多量化反応において複数種の金属原子を有する異種金属多核錯体を生成させる方法が記載されている。また、特許文献1では、上記の異種金属多核錯体によれば、当該異種金属多核錯体が水溶性であるために、溶媒として水を用いて異種金属クラスターを含む触媒を調製し得ると記載されている。
特開2011−101862号公報
Katrin Zorn,Suzanne Giorgio,Erich Halwax,Claude R.Henry,Henrik GrOnbeck,and Gunther Rupprechter,J.Phys.Chem.C,115 1103(2011) 永田ら,「Au−Pd,Ag−Pdバイメタリッククラスター触媒のCO浄化活性」,第110回触媒討論会,3E10(2012)
特許文献1では、Pt及びPdを含有する異種金属多核錯体及びその製造方法が具体的に開示されている。ここで、PtやPd等の金属元素は、平面4配位金属であることから、例えば4個のNH3基と結合したテトラアンミン錯体を前駆体として使用することで、特許文献1に記載されるようにしてPt及びPdを含有する異種金属多核錯体を製造することが可能である。しかしながら、Au等の金属元素は直線2配位金属であることから、平面4配位金属であるPd等のアンミン錯体とは結合角が大きく異なる。したがって、特許文献1において具体的に開示される方法によってAu等を含有する異種金属多核錯体を製造することは困難である。
そこで、本発明は、Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体であって、排ガス浄化用触媒の調製において使用するのに有用な異種金属多核錯体の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は下記のとおりである。
(1)Pd2核錯体である[Pd2(μ−NH22(NH34][B(C6542の末端NH3配位子を保護する保護工程、及び
末端NH3配位子が保護された前記Pd2核錯体とAu(PMe3)[N(SiMe32]を混合する混合工程
を含むことを特徴とする、Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体の製造方法。
(2)前記保護工程が、前記Pd2核錯体とN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンを反応させることを含む、上記(1)に記載の方法。
本発明によれば、Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体を製造することができる。また、本発明の方法によって製造されたPd及びAuを含有する異種金属多核錯体を使用することで、PdとAuがナノレベルで共存した二元金属粒子であって、より均一で微細な二元金属粒子が触媒担体に担持された排ガス浄化用触媒を製造することができる。その結果として、このような排ガス浄化用触媒によれば、従来の方法によって得られた排ガス浄化用触媒と比較して、低温下における触媒活性、特には低温下におけるCO酸化活性を顕著に改善することが可能である。
実施例1において製造されたPd2Au3核錯体(3・[NO32)のX線結晶構造解析の結果を示す図である。 実施例2の排ガス浄化用触媒のSTEM−EDXによる分析結果を示す。 比較例1の排ガス浄化用触媒のSTEM−EDXによる分析結果を示す。 実施例2並びに比較例1及び2の排ガス浄化用触媒に関するCO浄化率(%)を示すグラフである。
<Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体の製造方法>
本発明のPd及びAuを含有する異種金属多核錯体の製造方法は、Pd2核錯体である[Pd2(μ−NH22(NH34][B(C6542の末端NH3配位子を保護する保護工程、及び末端NH3配位子が保護された前記Pd2核錯体とAu(PMe3)[N(SiMe32]を混合する混合工程を含むことを特徴としている。
例えば、触媒金属に他の金属成分を添加した排ガス浄化用触媒を調製する方法として、触媒金属を含有する化合物と他の金属成分を含有する化合物とを用いて、これらの成分を同時に又は逐次的に触媒担体に含浸担持する方法が一般的に知られている。しかしながら、このような触媒調製方法では、触媒金属と他の金属成分とが原子レベルで複合化した活性サイトを形成することは一般に困難である。そして、このような複合化が十分でないときには、触媒金属に対して他の金属成分を添加したことによる効果を十分に発揮することができない場合がある。
さらに、触媒金属に他の金属成分を添加した排ガス浄化用触媒を調製する別の方法として、複数の金属元素を含む金属粒子を製造した後、当該金属粒子を従来の含浸法によって触媒担体に担持する方法が知られている。そして、このような複数の金属元素を含む金属粒子を製造する方法の1つとして、当該金属粒子を構成する各金属元素の塩を含む混合溶液にアルコール等の還元剤を添加し、必要に応じて加熱等を行いながら、混合溶液中に含まれる各金属元素のイオンを同時に還元する方法が知られている。
しかしながら、上記のような還元剤を用いた金属粒子の製造方法は、溶液中に溶解している各金属元素の塩又はイオンを還元する工程を含むため、当該各金属元素の塩又はイオンの還元されやすさに差がある場合には、各金属元素がナノレベルで共存した金属粒子を形成することは非常に困難である。そして、各金属元素がナノレベルで共存していなければ、これらの金属元素を組み合わせたことによる特有の効果を十分に発揮することができない場合がある。
今回、本発明者らは、Pd2核錯体の[Pd2(μ−NH22(NH34][B(C6542とAu単核錯体のAu(PMe3)[N(SiMe32]とを用いてPd及びAuを含有する異種金属多核錯体を製造する方法を新たに見出した。また、本発明者らは、この方法によって得られた異種金属多核錯体を用いてPd及びAuを触媒担体に含浸担持することにより、上記のアルコール還元によって得られたPd及びAuを含有する金属粒子を触媒担体に含浸担持した排ガス浄化用触媒と比較して、低温下における触媒活性、特には低温下におけるCO酸化活性が顕著に改善された排ガス浄化用触媒を得ることができることをさらに見出した。
[保護工程]
本発明によれば、上記の保護工程では、Pd2核錯体として[Pd2(μ−NH22(NH34][B(C6542が用いられ、当該Pd2核錯体における末端NH3配位子が保護される。
ここで、Pd2核錯体の[Pd2(μ−NH22(NH34][B(C6542は、より具体的には以下の構造を有し、それは当業者に公知の任意の方法によって調製することが可能である。
Pd2核錯体における末端NH3配位子を保護することで、次の混合工程の際に、Au単核錯体が反応するPd2核錯体の部位を当該Pd2核錯体中の2つのPdを架橋するNH2基のみに制限することが可能となる。例えば、Pd2核錯体の末端NH3配位子を保護しない場合には、当該Pd2核錯体同士が末端のNH3配位子を介して反応することによって無秩序な多量化が生じたり、あるいは、混合工程の際にAu単核錯体がPd2核錯体中の架橋NH2基だけでなく末端NH3配位子とも反応したりする虞がある。その結果として、最終的に得られる異種金属多核錯体を所望の組成等に制御することができなくなる。このような場合には、当該異種金属多核錯体を用いて排ガス浄化用触媒を調製したとしても、当該排ガス浄化用触媒において十分な触媒活性、特には低温下において十分なCO及び/又はHC酸化活性を達成することができない場合がある。
上記の保護工程においてPd2核錯体の末端NH3配位子を保護する方法としては、次の混合工程において当該末端NH3配位子とAu単核錯体との反応を防ぐことが可能な任意の方法を使用することができる。特に限定されないが、好ましくは、当該保護工程は、Pd2核錯体とN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(CH32NCH2CH2N(CH32(TMDA)を反応させることを含む。
保護工程においてPd2核錯体とTMDAを反応させた場合には、以下の式(1)で表される反応が進行する。
上記式(1)から明らかなように、Pd2核錯体とTMDAを反応させることで、当該Pd2核錯体における4個の末端NH3配位子をTMDA中のNMe2基で置換することができる。したがって、次の混合工程の際に、Au単核錯体がこの部位において反応することを防ぐことができ、すなわち当該Au単核錯体がPd2核錯体と反応する部位を当該Pd2核錯体中の架橋NH2基に確実に制限することが可能となる。
上記の反応は、任意の方法で進行させることができ、特に限定されないが、例えば、[Pd2(μ−NH22(NH34][B(C6542(以下、1・[B]2ともいう)を溶媒に溶解した溶液にTMDAを導入し、次いで所定の温度及び時間、例えば溶媒の凝固点以上でかつ約25℃以下の温度、特には室温下で約1分から約1時間にわたり攪拌等することによって進行させることができる。なお、上記の溶媒としては、1・[B]2を溶解させることができる任意の溶媒を使用することができ、特に限定されないが、好ましくは有機溶媒を使用することができる。
上記の有機溶媒としては、特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル等のエーテル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンセン及びジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、N−メチル2−ピロリドン及びN,N−ジメチルアセトアミド等のアミド、並びにこれらのうち少なくとも1種とn−ヘキサン(単に「ヘキサン」と略記する場合がある)等の炭化水素との混合溶媒を挙げることができる。
Pd2核錯体とTMDAを反応させた後(すなわち保護工程の後)、任意選択で精製工程をさらに追加してもよい。このような精製工程は、当業者に公知の任意の方法によって実施することができる。特に限定されないが、例えば、Pd2核錯体とTMDAを反応させた後の粗生成物を再結晶等の操作によって精製することが可能であり、このような操作によって上記式(1)においてより純度の高い錯体[Pd(μ−NH2)(tmeda)]2[B(C6542(以下、2・[B]2ともいう)を得ることが可能となる。
本発明によれば、Pd2核錯体は、上記のとおり対イオンとして[B(C654-を含む。しかしながら、本発明におけるPd2核錯体としては、対イオンとして[B(C654-以外のイオンを含む錯体を使用することも可能である。このような対イオンとしては、特に限定されないが、例えば、疎水性の特性を有するものが好ましい。疎水性の特性を有する対イオンを含むPd2核錯体を使用することで、例えば、Pd2核錯体とTMDAの反応において使用される有機溶媒中に当該Pd2核錯体を確実に溶解させることが可能となる。
[混合工程]
本発明によれば、上記の保護工程で末端NH3配位子が保護されたPd2核錯体が、次の混合工程においてAu(PMe3)[N(SiMe32]と混合される。
ここで、Au単核錯体であるAu(PMe3)[N(SiMe32]は、より具体的には以下の構造を有し、それは当業者に公知の任意の方法によって調製することが可能である。
末端NH3配位子が保護されたPd2核錯体と、Au単核錯体であるAu(PMe3)[N(SiMe32]とを混合することにより、当該Pd2核錯体中の2つのPdを架橋するNH2基とAu(PMe3)[N(SiMe32]中のAuとを結合させてPd及びAuを含有する異種金属多核錯体を得ることができる。
より具体的には、本発明の混合工程では、以下の式(2)で表される反応が進行する。
上記式(2)から明らかなように、末端NH3配位子が保護されたPd2核錯体[Pd(μ−NH2)(tmeda)]2[B(C6542(2・[B]2)とAu(PMe3)[N(SiMe32]を混合すると、当該2・[B]2中の2つのPdを架橋するNH2基とAu(PMe3)[N(SiMe32]中のAuとの間で結合が形成される。より詳しく説明すると、Au(PMe3)[N(SiMe32]は塩基としての特性を有するために、当該Au(PMe3)[N(SiMe32]によって2・[B]2中の架橋NH2基からプロトンが除去される。このような脱プロトン化によって、2・[B]2とAu(PMe3)[N(SiMe32]との間でシリルアミンの脱離を伴う縮合反応が進行する。その結果として、2・[B]2中の架橋NH2基とAu(PMe3)[N(SiMe32]中のAuとが結合したPd及びAuを含有する異種金属多核錯体、より具体的にはPd2Au3核錯体を得ることができる。
本発明の混合工程で用いられるAu単核錯体すなわちAu(PMe3)[N(SiMe32]は、シリルアミン基、より具体的にはビス(トリメチルシリル)アミン基以外に、トリメチルホスフィン(PMe3)基を含む。しかしながら、上記式(2)からも明らかなように、このAu単核錯体は、2・[B]2との間でシリルアミンの脱離を伴う縮合が生じるものであればよく、それゆえシリルアミン基、特にはビス(トリメチルシリル)アミン基を必須の構成要素として含むものであればよい。したがって、上記式(2)の反応に直接的には関与しないAu単核錯体中のトリメチルホスフィン(PMe3)基は、必要に応じて他の任意の適切な基又は配位子と置換することが可能である。
上記の混合工程において導入されるAu(PMe3)[N(SiMe32]の量は、2・[B]2中のPdとの間の所望のモル比に応じて、あるいは最終的に得られる異種金属多核錯体中の所望のAu含有量に応じて適宜決定すればよい。特に限定されないが、一般的には、Au(PMe3)[N(SiMe32]は、2・[B]2中のPdに対してAuとPdのモル比(Au:Pd)が、1:0.1〜10、好ましくは1:0.5〜5、より好ましくは1:0.8〜4、最も好ましくは1:1〜3となるような範囲において導入することができる。
なお、上記の混合工程は、例えば、2・[B]2を溶媒に溶解した溶液に、Au(PMe3)[N(SiMe32]を溶媒に溶解した溶液を導入し、次いで所定の温度及び時間、例えば溶媒の凝固点以上でかつ約25℃以下の温度、特には約−95℃〜約25℃(室温)の温度で約1時間から約10時間にわたり攪拌等することによって実施することができる。なお、上記の溶媒としては、2・[B]2及びAu(PMe3)[N(SiMe32]を溶解させることができる任意の溶媒を使用することができ、特に限定されないが、好ましくは有機溶媒を使用することができる。
混合工程における上記の有機溶媒としては、特に限定されないが、例えば、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル等のエーテル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンセン及びジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、N−メチル2−ピロリドン及びN,N−ジメチルアセトアミド等のアミド、並びにこれらのうち少なくとも1種とn−ヘキサン(単に「ヘキサン」と略記する場合がある)等の炭化水素との混合溶媒を挙げることができる。
本発明の混合工程では、以下の式(3)において示されるように、2・[B]2を含む溶液中にAu(PMe3)[N(SiMe32]を導入した後、任意選択で硝酸リチウム(LiNO3)等の塩を溶媒、例えばTHFとともに添加してもよい。
例えば、上記のように硝酸リチウムを添加することで、最終的に得られるPd及びAuを含有する異種金属多核錯体の対イオンを疎水性の[B(C654-から水溶性の[NO3-に変更することができる。したがって、当該異種金属多核錯体を用いて排ガス浄化用触媒等の触媒を調製する際には、有機溶媒を必要とせず、それゆえ容易かつ比較的低温の焼成温度において触媒を調製することが可能となる。
2・[B]2とAu(PMe3)[N(SiMe32]を混合した後(すなわち混合工程の後)、任意選択で精製工程をさらに追加してもよい。このような精製工程は、当業者に公知の任意の方法によって実施することができる。特に限定されないが、例えば、混合工程後の粗生成物を再結晶等の操作によって精製することで、上記式(2)又は(3)においてより純度の高い錯体3・[B]2又は3・[NO32を得ることが可能となる。
<排ガス浄化用触媒の製造>
例えば、本発明の他の態様によれば、本発明の方法によって得られたPd及びAuを含有する異種金属多核錯体は、自動車等の排ガス浄化用触媒の調製において使用することができる。具体的には、保護工程及び混合工程を経て上記のようにして製造されたPd及びAuを含有する異種金属多核錯体が、次いで担持工程において触媒担体に担持されて排ガス浄化用触媒が調製される。
[触媒担体]
この担持工程において導入される触媒担体としては、特に限定されないが、排ガス浄化用触媒の技術分野において一般に触媒担体として用いられる任意の金属酸化物を使用することができる。このような触媒担体としては、例えば、アルミナ(Al23)、シリカ(SiO2)、セリア(CeO2)、ジルコニア(ZrO2)、チタニア(TiO2)、及びそれらの組み合わせ等を挙げることができる。
[担持工程]
担持工程においては、本発明の方法によって製造されたPd及びAuを含有する異種金属多核錯体を含む溶液、特には水溶液に所定量の金属酸化物(触媒担体)の粉末を、Pd及び/又はAuの量(金属換算担持量)が当該触媒担体に対して一般的に0.01〜10wt%の範囲になるような量において導入する。次いで、これを所定の温度及び時間、特には異種金属多核錯体の錯塩部分を分解除去しかつPd及びAuからなる金属粒子を触媒担体上に担持するのに十分な温度及び時間において乾燥及び焼成することにより、Pd及びAuからなる金属粒子を触媒担体に担持してなる排ガス浄化用触媒を得ることができる。
一般的には、上記の乾燥は、減圧下又は常圧下において約80℃〜約250℃の温度で約1時間〜約24時間にわたって実施することができ、一方で、上記の焼成は、酸化性雰囲気中、例えば空気中において約200℃〜約800℃の温度で約30分間〜約10時間にわたって実施することができる。
最後に、上記のようにして得られた排ガス浄化用触媒は、必要に応じて、例えば、高圧下でプレスしてペレット状に成形するか、又は所定のバインダ等を加えてスラリー化し、これをコージェライト製ハニカム基材等の触媒基材上に塗布することにより使用することができる。
本発明の方法によって製造されたPd及びAuを含有する異種金属多核錯体を使用することで、PdとAuがナノレベルで共存した二元金属粒子であって、より均一で微細な二元金属粒子が触媒担体に担持された排ガス浄化用触媒を製造することができる。
これとは対照的に、単に従来公知の共含浸法や逐次含浸法によって触媒担体にPd及びAuを担持したとしても、それらがナノレベルで共存した二元金属粒子を形成することはできない。一方で、先に記載したアルコール還元を利用した方法によれば、PdとAuがナノレベルで共存した二元金属粒子を製造することは可能である。しかしながら、このような方法によって得られたPd−Au二元金属粒子は、本発明による異種金属多核錯体を使用して得られるPd−Au二元金属粒子と比較すると、平均粒子径が大きく、また組成の均一性も劣る場合がある。その結果として、触媒成分であるPdの排ガス浄化性能を十分に発揮できない場合や、PdとAuの複合化による効果を十分に発揮できない場合がある。
何ら特定の理論に束縛されることを意図するものではないが、Pd及びAuを含有するナノレベルのより微細な二元金属粒子が触媒担体上に担持していることで、Pdの排ガス浄化性能を十分に発揮させることができるとともに、このようなより微細な粒子中でPdとAuが均一に共存していることで、酸素に対する親和力が比較的弱いAuによってそれと近接して存在しているPdの酸化が顕著に抑制されるものと考えられる。その結果として、Pdを活性の高いメタルの状態に維持することが可能となり、得られる排ガス浄化用触媒の排ガス浄化活性、特にはCO浄化活性を顕著に改善することが可能となると考えられる。
本発明の方法によって製造されたPd及びAuを含有する異種金属多核錯体を使用することで、一般的には0nm超20nm以下、特には0nm超15nm以下、0nm超10nm以下、0nm超5nm以下、0nm超3nm以下、0nm超2nm以下、又は0nm超1nm以下のPdとAuからなる二元金属粒子が触媒担体に担持された排ガス浄化用触媒を製造することが可能である。
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
以下の実施例では、本発明の方法によってPd及びAuを含有する異種金属多核錯体を製造し、その構造等について調べた。また、当該異種金属多核錯体を用いて排ガス浄化用触媒を調製し、その特性及びCO浄化性能について調べた。
[実施例1]
[Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体の製造]
特に断りのない限り、以下の全ての実験操作は、窒素雰囲気下で通常のシュレンクを用いて行った。テトラヒドロフラン(THF)、ヘキサン、ジエチルエーテルは関東化学より脱水されたものを購入し、脱気した後用いた。アセトニトリルは和光純薬工業から脱水されたものを購入し、脱気して用いた。なお、分析は、以下に示す測定機器及び条件において行った。
IR測定:JASCO FT−IR4100
NMR測定:JEOL ECP500を用いて常温で測定
X線構造解析:リガクR−AXIS Rapidを使用し、リガクPROCESS−AUTO及びABSCORプログラムで処理後、直接法(SHELXS 97)を用いて構造解析を行い、ORTEP−3プログラムにより構造を図示した。
元素分析:Perkin Elmer 2400 CHNS/O analyzer
Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体の製造は、以下の式に示されるようにして行った。
まず、Pd2核錯体の[Pd2(μ−NH22(NH34][B(C6542(1・[B]2)391mg(0.216mmol)をテトラヒドロフラン(THF)5mLに溶解し、次いで、得られた溶液にN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMDA)150mL(1.004mmol)を加えて室温で約10分間攪拌した。溶液は淡黄色から黄色へと変化した。次に、反応溶液を乾固した後、塩化メチレン/THF/ヘキサンからの2層再結晶により、[Pd(μ−NH2)(tmeda)]2[B(C6542錯体(2・[B]2)を黄色針状結晶として収率69%(331mg、0.172mmol)で得た。2・[B]2の分析結果は以下のとおりであった。
60362406Pd2としての計算値:C,39.26;H,1.98;N,4.58。測定値:C,39.42;H,1.66;N,4.14.17。
1H NMR(500MHz,CD3CN):δ−1.52(br,4H,m−NH2),2.53(s,24H,CH3),2.61(br,8H,CH2)。
次に、2・[B]2299mg(0.152mmol)のTHF(5mL)溶液に、1.3当量のAu(PMe3)[N(SiMe32]0.198mmolのTHF(5mL)溶液を−90℃で加えた後、室温まで昇温し、さらに3時間攪拌した。溶液は淡黄色から黄色へと変化した。次いで、2・[B]2に対して20当量の硝酸リチウム(LiNO3)273mg(3.964mmol)/THF(8mL)を添加し、1時間攪拌したところ黄色固体が析出した。当該黄色固体をTHF5mLで2回洗浄した後、乾固し、アセトニトリル(CH3CN)/ジエチルエーテル(Et2O)からの再結晶により、Pd2Au3核錯体(3・[NO32)を黄色針状結晶として収率53%(73mg、0.082mmol)で単離した。3・[NO32の分析結果は以下のとおりであった。
1H NMR(500MHz,CD3CN):−1.69,−1.45(br,1H each,m−NH2),−0.89(br,1H,m−NH),1.62(d,2JPH=11.0Hz,9H,PMe3),2.49,2.50,2.59,2.63(s,6H each,NMe),2.50−2.80(m,8H,CH2
31P{1H}NMR(202MHz,CD3CN):−8.31(s,PMe3)。
IR(nujol,cm-1):3583(br),3364(m),3281(m)(ν(NH)),1349(w)(ν(NO))。
図1は、実施例1において製造されたPd2Au3核錯体(3・[NO32)のX線結晶構造解析の結果を示す図である。
[実施例2]
[Pd2Au3核錯体を用いた排ガス浄化用触媒(Pd−Au/SiO2)の調製]
まず、300mLのビーカーに蒸留水30mLを入れ、そこに実施例1で製造されたPd2Au3核錯体(3・[NO32)82mg(94mmol)を加えて室温で攪拌し、完全に溶解させた。得られた溶液にシリカ担体(Nanotek SiO2)2.0gを加えて、室温で攪拌した。次いで、120℃の乾燥機にビーカーごと入れて12時間乾燥した後、電気炉において空気中300℃で5時間焼成することにより、Pd担持量が担体重量比で1wt%の排ガス浄化用触媒(Pd−Au/SiO2)の粉末を得た。
[比較例1]
[アルコール還元によるPd−Au粒子の合成]
まず、1Lのセパラブルフラスコに保護剤としてのポリビニルピロリドン(PVP K−25、平均分子量35000)を2.75g(24.8mmolモノマー換算)入れ、それをイオン交換水375gで完全に溶解した。次いで、Au濃度30.4wt%の塩化金酸(HAuCl4)水溶液1.07g(1.65mmol)、Pd濃度14.9wt%の塩化パラジウム(PdCl2)水溶液2.4g(3.30mmol)及び還元剤としてのエタノール375gを加えた。これをバス温110℃で3時間にわたって加熱還流した後、反応溶液を室温まで放冷した。最後に、液量が50mL程度になるまで濃縮し、Pd−Au粒子を含有する分散液を得た。
[アルコール還元によるPd−Au粒子を用いた排ガス浄化用触媒(Pd−Au/SiO2)の調製]
まず、上で得られたPd−Au粒子を含有する分散液を300mLのビーカーに入れ、水を加えて約100mLに希釈した後、マグネチックスターラーで攪拌した(溶液1)。次いで、シリカ担体(Nanotek SiO2)をPd担持量が担体重量比で1wt%となるような量においてビーカーに入れ、水を約50mL加えて分散させた。これを上記の溶液1に加えて約150℃で加熱攪拌することにより分散媒を除去した。次いで乾燥機において120℃で12時間乾燥した後、乳鉢で粉砕し、最後に空気中300℃で5時間焼成することにより、排ガス浄化用触媒(Pd−Au/SiO2)の粉末を得た。
[比較例2]
[アルコール還元によるPd粒子の合成]
まず、1Lのセパラブルフラスコに保護剤としてのポリビニルピロリドン(PVP K−25、平均分子量35000)を2.75g(24.8mmolモノマー換算)入れ、それをイオン交換水375gで完全に溶解した。次いで、Pd濃度14.9wt%の塩化パラジウム(PdCl2)水溶液3.6g(5.04mmol)及び還元剤としてのエタノール375gを加えた。これをバス温110℃で3時間にわたって加熱還流した後、反応溶液を室温まで放冷した。最後に、液量が50mL程度になるまで濃縮し、Pd粒子を含有する分散液を得た。
[アルコール還元によるPd粒子を用いた排ガス浄化用触媒(Pd/SiO2)の調製]
まず、上で得られたPd粒子を含有する分散液を300mLのビーカーに入れ、水を加えて約100mLに希釈した後、マグネチックスターラーで攪拌した(溶液1)。次いで、シリカ担体(Nanotek SiO2)をPd担持量が担体重量比で1wt%となるような量においてビーカーに入れ、水を約50mL加えて分散させた。これを上記の溶液1に加えて約150℃で加熱攪拌することにより分散媒を除去した。次いで乾燥機において120℃で12時間乾燥した後、乳鉢で粉砕し、最後に空気中300℃で5時間焼成することにより、排ガス浄化用触媒(Pd/SiO2)の粉末を得た。
[STEM−EDXによる触媒の分析]
実施例2及び比較例1の排ガス浄化用触媒について、エネルギー分散型X線分析装置付走査透過型電子顕微鏡(STEM−EDX)(日立製HD−2000、加速電圧:200kV)によってそれらの測定を行った。なお、各測定試料をエタノールで希釈し、モリブデングリッドに滴下後、乾燥させたものについて測定を行った。その結果を図2及び3に示す。
図2及び3は、それぞれ実施例2及び比較例1の排ガス浄化用触媒のSTEM−EDXによる分析結果を示している。より詳しくは、図2(a)は、Pd2Au3核錯体を用いて調製したPd−Au/SiO2(Pd担持量1wt%)のSTEM−EDXによる写真を示し、図2(b)は図2(a)中の特定の測定点1〜6におけるPdとAuの組成比(mol%)を示している。同様に、図3(a)は、アルコール還元を利用して調製したPd−Au/SiO2(Pd担持量1wt%)のSTEM−EDXによる写真を示し、図3(b)は図3(a)中の特定の測定点1〜6におけるPdとAuの組成比(mol%)を示している。
図3(a)を参照すると、アルコール還元を利用して調製した触媒では、シリカ担体上に4nm程度の粒子が存在することを確認することができる。これに対し、図2(a)を参照すると、Pd2Au3核錯体を用いて調製した触媒では、アルコール還元を利用して調製した触媒と比較してより小さな一次粒子、例えば数nm、特には約1nm以下の粒径を有する微細な粒子が数多く形成されていることを確認することができる。
次に、EDXによる組成分析について説明すると、図2(b)及び図3(b)の結果から明らかなように、図2(a)及び図3(a)中の測定点1〜6の全てにおいてPdとAuの両方の元素が検出されていることがわかる。これらの結果は、Pd2Au3核錯体を用いて調製した触媒とアルコール還元を利用して調製した触媒の両方において、PdとAuの両元素が共存するナノ粒子が形成していることを裏付けるものである。また、図2(b)及び図3(b)を参照すると、Pd2Au3核錯体を用いて調製した実施例2の触媒では、アルコール還元を利用して調製した比較例1の触媒と比較して、PdとAuの組成比におけるばらつきがより小さいことがわかる。
図2及び3の結果から、本発明の方法によって得られたPd2Au3核錯体を用いることで、従来のアルコール還元を利用して調製した触媒と比較して、より均一で微細なPd−Au二元金属粒子を担持してなる排ガス浄化用触媒を製造することができることがわかった。
[触媒の活性評価]
実施例2並びに比較例1及び2の排ガス浄化用触媒についてそれらのCO浄化活性を評価した。各排ガス浄化用触媒を2tの圧力で圧粉成型し、次いで粉砕しながらふるいにかけて1.0〜1.7mmのペレット触媒を得た。次いで、このペレット触媒0.3gを流通型反応炉に入れ、評価用モデルガス(CO:1vol%、O2:0.10vol%、N2バランス)を1L/分の流量で触媒床に流しながら、100℃〜300℃の温度域を20℃/分で降温させたときのCO転化挙動を調べた。なお、分析は、FT−IR分析計によって行った。その結果を図4に示す。
図4は、実施例2並びに比較例1及び2の排ガス浄化用触媒に関するCO浄化率(%)を示すグラフであり、図4は、横軸に触媒床の温度(℃)を示し、縦軸にCO浄化率(%)を示している。
図4を参照すると、Auを含まないPdのみを触媒担体に担持してなる比較例2の排ガス浄化用触媒では、220℃でのCO浄化率が約16%であった。これとは対照的に、Pd及びAuを含有する実施例2及び比較例1の排ガス浄化用触媒では、ともに220℃において95%以上のCO浄化率が達成され、それゆえPdとAuの複合化によるCO浄化活性の向上が確認された。さらに、本発明の方法によって得られたPd2Au3核錯体を用いて調製した実施例2の触媒では、アルコール還元を利用して調製した比較例1の触媒と比較して、低温領域、例えば約220℃以下、特には200〜215℃の低温領域において顕著により高いCO浄化活性を達成することができた。

Claims (1)

  1. Pd2核錯体である[Pd2(μ−NH22(NH34][B(C6542 とN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMDA)を反応させて、前記Pd2核錯体の末端NH 3 配位子を前記TMDA中のNMe 2 基で置換する工程、及び
    末端NH3配位子が置換された前記Pd2核錯体とAu(PMe3)[N(SiMe32]を混合することにより、以下の構造
    を有するPd及びAuを含有する異種金属多核錯体を得る工程
    を含むことを特徴とする、Pd及びAuを含有する異種金属多核錯体の製造方法。
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