JP6305821B2 - レトラクター固定機構、および、レトラクター固定装置 - Google Patents
レトラクター固定機構、および、レトラクター固定装置 Download PDFInfo
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Description
さらに、片状部をねじ部にねじ込むことで、片状部を受け部側に変位させ、その結果、レトラクターを片状部と受け部とで挟持できる。このように、片状部をねじ部にねじ込むという簡易な作業で、レトラクターを固定部に固定することができる。
この構成によると、レトラクターを固定する固定部とアーム部に支持されるスライダーとの相対位置を変更可能である。このため、固定部をレトラクターに形成された孔部に対して正確に正対させようとしたときにおいて、固定部とレトラクターの相対角度のずれを補正する際には、固定部をスライダーに対して変位させる簡易な作業で済む。したがって、レトラクターの固定に際して、ロッドに対するアーム部全体の位置修正といった手間のかかる作業を抑制できる。
また、スライダーを変位させることなく、固定部の位置をきめ細かく調整できる結果、レトラクターの向きと固定部の向きとを容易に且つ精度よく一致させ易い。その結果、レトラクターの向きに対して固定部の向きがずれていない状態で、レトラクターをレトラクター固定機構に仮固定することができる。これにより、レトラクターは、固定部に対するずれを生じるような力を受けることを抑制された状態で、レトラクター固定機構に仮固定される。その結果、レトラクターの先端が患者の軟部組織に接触している状態の当該レトラクターは、上記軟部組織からの力によって固定部の回りを回転することをより抑制され、術者の意図したとおりの開創状態を維持できる。
さらに、レトラクター固定機構に固定された状態のレトラクターの向きは、スライダーに対する固定部の位置を変更することで、調整可能である。よって、レトラクターの向きなどのレイアウトの自由度をより高くできる。これにより、レトラクターを用いた、軟部組織などの意図した開創を行い易い。
以上の次第で、本発明によるレトラクター固定機構によると、レトラクターの固定位置をより容易且つきめ細かく調整でき、且つ、レトラクターによる意図した開創を行い易くできる。
さらに、術者が片状部をねじ部にねじ込むことで、片状部は、レトラクターを被加圧部材側に変位させる。これに伴い、被加圧部材がレトラクターとアーム部との間で挟まれることで、被加圧部材が固定される。その結果、片状部、レトラクター、被加圧部材、および、アーム部は一体に固定される。このように、片状部がねじ部にねじ込まれることで、固定部へのレトラクターの固定と、アーム部への片状部の固定と、を一括して行うことができる。これにより、術者は、レトラクターを、より容易にレトラクター固定機構に固定することができる。
(3)好ましくは、前記連結部は、揺動軸を含み、前記揺動軸は、前記スライダーと前記固定部とを前記揺動軸回りに相対的に揺動可能に連結する。
図1は、第1実施形態に係るレトラクター固定装置1の使用形態の一例を示す概略図である。図1では、レトラクター固定装置1は、患者Pが横たわる手術台Bに固定されるL字状のスクリーン掛けLに固定される。スクリーン掛けLは、一般的には手術時に使用される覆布を掛けるためだけに用いられる。図2は、第1支持機構10が固定された状態のスクリーン掛けLを示す斜視図である。なお、図2においては、スクリーン掛けLに掛けられる覆布、および手術台の図示は省略している。
レトラクター80の固定時には、まず、図1に示すように、術者が、第1支持機構10をスクリーン掛けLに固定する。そして、術者は、第1支持機構10のロッド部12が第2支持機構30の連結機構40に結合されるように、第2支持機構30を仮固定する。このとき、連結機構40は、ロッド部12に対してスライド可能且つ回転可能な状態であり、且つ、アーム部31は連結機構40に対して回転可能な状態となっている。
図9は、本発明の第2実施形態に係るレトラクター固定機構50Aの正面図である。図10は、レトラクター固定機構50Aの断面図である。図11は、レトラクター固定機構50Aの側面図である。図10に示す断面図は、図11のX−X線に沿う断面図である。なお、以下では、第1実施形態の構成と異なる構成について主に説明し、同様の構成には図に同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
10 第1支持機構
11 基台部
12 ロッド部
30 第2支持機構
31 アーム部
32 アーム本体
40 連結機構
50,50A レトラクター固定機構
51 スライダー
52 固定部
53,53A 揺動軸(連結部)
54 ウェーブワッシャ(位置保持部材)
55c 凹部
62 ツマミ部(片状部)
64 受け部
65 凸部
66 雄ねじ部(ねじ部)
75b 接触部
75 外筒(被加圧部材)
80 レトラクター
82 位置決め孔(孔部)
B 手術台
D1 揺動軸が延びる方向
D2 スライダーの変位方向
D3 長手方向
P 患者
P1 開創部
Claims (12)
- 患者の開創部を広げるためのレトラクターを所定のアーム部に固定するためのレトラクター固定機構であって、
前記アーム部に対してスライド可能な態様で前記アーム部に支持されるスライダーと、
所定の長手方向に延びる形状に形成され、前記レトラクターに形成された孔部に挿入された状態で前記レトラクターを固定する固定部と、
前記スライダーと前記固定部とを相対変位可能に連結する連結部と、を備え、
前記固定部は、前記レトラクターの前記孔部に挿入される片状部と、前記片状部にねじ結合し前記長手方向における前記片状部の位置を調整するためのねじ部と、前記長手方向に沿って前記片状部と対向し前記片状部と協働して前記レトラクターを挟持するための受け部と、を含んでいることを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 患者の開創部を広げるためのレトラクターを所定のアーム部に固定するためのレトラクター固定機構であって、
前記アーム部に対してスライド可能な態様で前記アーム部に支持されるスライダーと、
所定の長手方向に延びる形状に形成され、前記レトラクターに形成された孔部に挿入された状態で前記レトラクターを固定する固定部と、
前記スライダーと前記固定部とを相対変位可能に連結する連結部と、を備え、
前記固定部は、前記レトラクターの前記孔部に挿入される片状部と、前記片状部にねじ結合し前記長手方向における前記片状部の位置を調整するためのねじ部と、前記片状部に挿入された前記レトラクターおよび前記アーム部間に配置される被加圧部材と、を含み、
前記被加圧部材は、前記片状部に挿入された前記レトラクターを受けることで前記レトラクターと前記アーム部とを固定することを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 請求項1または請求項2に記載のレトラクター固定機構であって、
前記連結部は、揺動軸を含み、
前記揺動軸は、前記スライダーと前記固定部とを前記揺動軸回りに相対的に揺動可能に連結することを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 請求項3に記載のレトラクター固定機構であって、
前記揺動軸が延びる方向は、前記アーム部に対する前記スライダーの変位方向に対して90度ねじれた方向であることを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 請求項1に記載のレトラクター固定機構であって、
前記受け部は、前記長手方向に沿って見たときに前記スライダーを覆うように形成されていることを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 請求項2に記載のレトラクター固定機構であって、
前記連結部は、揺動軸を含み、
前記揺動軸は、前記スライダーと前記固定部とを前記揺動軸回りに相対的に揺動可能に連結し、
前記被加圧部材は、前記スライダーに嵌合される外筒を含み、
前記外筒は、前記揺動軸に隙間を持って支持されていることを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 請求項6に記載のレトラクター固定機構であって、
前記外筒は、前記レトラクターに接触可能な接触部を含み、
前記接触部は、前記揺動軸を中心とする円弧状に形成されていることを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 請求項1ないし請求項7の何れか1項に記載のレトラクター固定機構であって、
前記スライダーに対する前記固定部の位置を保持するための位置保持部材をさらに備えていることを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 請求項8に記載のレトラクター固定機構であって、
前記位置保持部材は、前記固定部および前記スライダーに向けて付勢力を生じるように構成されていることを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 請求項9に記載のレトラクター固定機構であって、
前記連結部は、揺動軸を含み、
前記揺動軸は、前記スライダーと前記固定部とを前記揺動軸回りに相対的に揺動可能に連結し、
前記位置保持部材は、前記揺動軸に嵌合されたウェーブワッシャを含むことを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 請求項1ないし請求項10の何れか1項に記載のレトラクター固定機構であって、
前記連結部は、揺動軸を含み、
前記揺動軸は、前記スライダーと前記固定部とを前記揺動軸回りに相対的に揺動可能に連結し、
前記スライダーは、凹部を有し、
前記固定部は、前記凹部に嵌め入れられる凸部を有し、
前記揺動軸は、前記凹部および前記凸部を連結することを特徴とする、レトラクター固定機構。 - 手術台または手術台に固定された部材に取り付けられる基台部、および、この基台部に固定されるロッド部を有する第1支持機構と、
棒状に形成されたアーム本体を有するアーム部、およびこのアーム部を前記ロッド部へ連結する連結機構を有する第2支持機構と、
患者の開創部を広げるためのレトラクターを前記アーム部に固定するための、請求項1ないし請求項11の何れか1項に記載のレトラクター固定機構と、を備えていることを特徴とする、レトラクター固定装置。
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