JP2019208953A - 止血器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】患者の様々な部位に適応して圧迫力の付与が可能な止血器具を提供する。【解決手段】本発明に係る止血器具100は、生体の穿刺部位を止血するための止血器具であって、開閉可能に構成されるとともに、穿刺部位又は穿刺部位の周辺を挟持する挟持部10と、挟持部に穿刺部位又は穿刺部位の周辺を挟持させる付勢力を付与する付勢部20と、付勢部の付勢力を調整する調整部30と、を有し、挟持部は複数設けられ、調整部は、挟持部毎に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、止血器具に関する。
カテーテル手技の一つとして、患者の腕の血管(例えば、橈骨動脈)を穿刺し、患者の腕の血管に形成した穿刺部位を介して各種の医療用長尺体を血管内に導入し、病変部位に対する処置や治療を行う手技が知られている。
穿刺後には、穿刺部位及びその周辺に圧迫力を付与し、止血を行なう。圧迫力を付与する従来の器具には、トング状の器具の先端に一対のノブを設けたものが開示されている(特許文献1参照)。
国際公開第81/00202号
近年では、上記部位に加えて前腕ではなく、手に位置する橈骨動脈を穿刺し、当該穿刺部位を介して治療を行うdTRI(distal transradial intervention)によるカテーテル手技が試みられている。このように、穿刺を行う部位は生体に数多く存在し、穿刺を行なう部位に適応して止血が可能な器具が求められている。
そこで本発明は、患者の様々な部位に適応して圧迫力の付与が可能な止血器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る止血器具は、生体の穿刺部位を止血するための止血器具であって、開閉可能に構成されるとともに、前記穿刺部位又は前記穿刺部位の周辺を挟持する挟持部と、前記挟持部に前記穿刺部位又は前記穿刺部位の周辺を挟持させる付勢力を付与する付勢部と、前記付勢部の付勢力を調整する調整部と、を有し、前記挟持部は複数設けられ、前記調整部は、前記挟持部毎に設けられる。
本発明に係る止血器具によれば、調整部が複数の挟持部毎に設けられるように構成している。そのため、複数の挟持部を調整部によって各々異なる付勢力で付勢でき、患者の様々な部位に適応して圧迫力を付与し、止血を行なうことができる。
本発明の第1実施形態に係る止血器具を示す側面図である。 図1に示す止血器具を示す平面図である。 図1に示す止血器具を患者の手に装着した状態を示す図である。 図1に示す止血器具を図3と異なる態様で患者の手に装着した状態を示す図である。 図1に示す止血器具を図3、4と異なる態様で患者の手に装着した状態を示す図である。 図1に示す止血器具を図3〜5と異なる態様で患者の手に装着した状態を示す図である。 第2実施形態に係る止血器具の調整部を示す図である。 第3実施形態に係る止血器具を示す図である。 止血器具の変形例について示す図である。 図2に示す止血器具に係る角度調整部の変形例を示す図である。 図2に示す止血器具の変形例を示す図である。 止血器具に係る挟持部の変形例を示す平面図である。 図12に対応する底面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1、図2、図3は、本発明の第1実施形態に係る止血器具100の説明に供する図である。
止血器具100は、手の甲側を走行する動脈の橈骨動脈(例えば、スナッフボックス内の橈骨動脈(図3の穿刺部位P2参照)又はスナッフボックスよりも指先側の遠位橈骨動脈(穿刺部位P1参照))に形成した生体の穿刺部位等を止血するために用いられる。ただし、止血器具100を装着させる部位は上記に限定されない。なお、スナッフボックス内の橈骨動脈とは、橈骨動脈の末梢側で、短母指伸筋腱と長母指伸筋腱の間に位置する部位の橈骨動脈(ネッター原書第4版解剖学的カギ煙草入れ内の橈骨動脈)であり、以下s−RAという。遠位橈骨動脈は、橈骨動脈の背側手根枝で、長母指伸筋腱と、長橈側手根伸筋腱の間に位置する橈骨動脈であり、以下d−RAという。
止血器具100は、図1、図2を参照して概説すれば、挟持部10と、付勢部20と、強度調整部30と、操作部40と、角度調整部50と、を有する。強度調整部30は、本明細書において調整部にあたる。以下、詳述する。
(挟持部)
挟持部10は、図1等に示すように、開閉可能に構成されるとともに、患者の穿刺部位又は穿刺部位の周辺を挟持する。挟持部10は、図2に示すように第1挟持部10aと、第2挟持部10bと、を備える。
第1挟持部10aは、図1に示すように湾曲部11と、当接部12と、回転軸13と、を備える。湾曲部11及び当接部12は、本実施形態において図1に示すように対になるように設けている。すなわち、湾曲部11及び当接部12は、略同一の構成を2つ用意するように構成している。
湾曲部11は、当接部12と回転軸13とを湾曲形状にて接続するように構成している。湾曲部11は、装着状態において図1に示すように止血部位に近い側を内側とし、反対側を外側とした際に、外向きに凸状に湾曲して形成している。なお、本実施形態において「止血部位」とは、穿刺部位を止血するために効果的な部位であり、体表面における穿刺部位だけでなく、穿刺部位の周辺(穿刺部位から数cm程度以下)の部位も含む。湾曲部11は、少なくとも一部に蛇腹形状を備えた伸縮部を備えるように構成している。伸縮部の蛇腹形状の長さを調整することによって、挟持部の長さを調整することができる。
当接部12は、止血部位に当接するように構成している。当接部12は、操作部40によって付与される操作力(使用者の握力)の大きさに応じて開くように構成している。当接部12は、生体組織及び併用するデバイスを損傷させにくい素材で構成されることが望ましい。一例として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、シリコーン、ウレタン等を挙げることができる。
回転軸13は、第1挟持部10aを開閉可能に支持するために設けられる。対になって構成された湾曲部11及び当接部12は、回転軸13を起点として接近離間する。回転軸13は、付勢部20による付勢力と操作部40による操作力との大きさの程度に応じて挟持部10を開閉させる。
第2挟持部10bは、湾曲部11、当接部12、及び回転軸13を有するが、第1挟持部10aと同様であるため、構成の説明を省略する。
挟持部10及び操作部40の材料は特に限定されないが、当接部12と同様にポリプロピレンやポリエチレン等を挙げることができる。
(付勢部)
付勢部20は、挟持部10に止血部位を挟持させる付勢力を付与する。付勢部20は、湾曲して巻回され、湾曲形状の周方向に付勢(弾性)力を発揮できる弾性変形可能な弾性部材として構成している。付勢部20は、図1に示すように内側部分21と、外側部分22と、取付部23と、を備える。付勢部20は、本実施形態において内側部分21と外側部分22にわたって径が変化するように湾曲して形成している。
内側部分21は、湾曲して巻回された部位の中でも内側の部位にあたる。外側部分22は、内側部分21から連なり、内側部分21よりも径方向において外側に位置する部位にあたる。取付部23は、外側部分22の円弧の端部に2箇所設けられる。取付部23は、挟持部10に取り付けている。付勢部20の弾性部材は、湾曲形状の周方向であって、取付部23同士が互いに接近する方向に付勢力を発揮するように構成している。強度調整部30によって、内側部分21に対する外側部分22の巻き取り量を調整し、取付部23同士の距離(位置)が変わることによって、付勢部20の付勢力が変化する。付勢部20は、本実施形態において金属を含む部材を図1に示すように成形しているが、挟持部10に付勢力を付与できれば、具体的な構成は上記に限定されない。
(強度調整部)
強度調整部30は、付勢部20による付勢力を調整する。強度調整部30は、挟持部10を構成する第1挟持部10a及び第2挟持部10b毎に設けている。強度調整部30は、図1、図2に示すように表示板31と、つまみ部32と、を備える。つまみ部32は、本明細書において巻取部材に相当する。
表示板31は、付勢部20を構成する弾性部材と独立して動作できるように構成している。表示板31は、付勢部20による付勢力の大きさを表示可能に構成している。また、表示板31は、つまみ部32の位置を変化させる目安として、図1に示すように目盛りを数字で表示するように構成している。図1では目盛りを1〜5まで図示しているが、例示であって、付勢部20による付勢力を調整できれば、目盛りの具体的態様は図1に限定されない。
つまみ部32は、付勢部20の弾性部材に取り付けられるとともに、表示板31に回転可能に取り付けられる。つまみ部32は、図1に示すように一例として棒状に形成し、表示板31に取り付けた状態で回転することによって、付勢部20の取付部23同士の距離を変化させる。これにより、付勢部20による挟持部10の開閉強度が調整可能となる。
(操作部)
操作部40は、付勢部20の付勢力に抗して挟持部10を開くように構成している。操作部40は、図2に示すように使用者の手指によって把持される把持部41、42を備える。把持部41及び把持部42のそれぞれは、本実施形態において湾曲部11及び当接部12と同様に各々対となるように構成している。また、把持部41、42は、挟持部10の第1挟持部10a及び第2挟持部10bに対応して設けている。これにより、把持部41を把持して使用者が操作力(握力)を付与すると、第1挟持部10aが離間するように動作する。同様に、把持部42を把持して握力を付与すると、第2挟持部10bが離間するように動作する。
(角度調整部)
角度調整部50は、図2に示すように本実施形態において操作部40の近傍において第1挟持部10aと第2挟持部10bとを回転可能に接続する連結部51を備える。連結部51には、第1挟持部10a及び第2挟持部10bの各々においてボルトとナットを挿通可能に設けている。また、操作部40には、ボルトを挿通させる穴部(図示省略)を設けるように構成している。これにより、ボルトを締め付けない状態で第1挟持部10aと第2挟持部10bのなす角度を調整したうえでボルトとナットを締め付けることにより、第1挟持部10aと第2挟持部10bとのなす角度を所望の角度に調整できる。ここで、上記における第1挟持部10aと第2挟持部10bのなす角度とは、第1挟持部10aと第2挟持部10bの延長線が交差する角度を言う。第1挟持部10aと第2挟持部10bとが平行であればなす角度は0度となる。第1挟持部10aと第2挟持部10bのなす角度は特に限定されないが、例示すれば0度〜90度が好ましく、より好ましくは0度〜45度である。
止血器具100は、所定の部位を挟持して止血できれば、大きさは特に限定されないが、一例として洗濯ばさみと同程度又は洗濯ばさみより小さい程度の大きさで構成することができる。
(使用例)
次に本実施形態に係る止血器具100の使用例について説明する。図3〜図6は本実施形態に係る止血器具100を患者の止血部位付近に設置した様子を示す図である。
医師や看護師等の使用者は、まず、患者における止血部位を把握する。本実施形態では、一例として、d−RA(図3の穿刺部位P1参照)とs−RA(図3の穿刺部位P2参照)を挟持して圧迫力を付与する場合について説明する。
使用者は、挟持する部位の距離に応じて、角度調整部50によって第1挟持部10aと第2挟持部10bとのなす角度を調整する。また、挟持部10の湾曲部11における伸縮を蛇腹形状の伸縮によって調整する。
d−RAとs−RAとでは該当部位の厚さや穿刺部位との位置関係が異なるため、圧迫力を調整したい場合がある。使用者は、圧迫力を調整するために強度調整部30のつまみ部32を用いて第1挟持部10aと第2挟持部10bの各々について付勢力の調整を行う。そして、操作部40の把持部41、42を把持して第1挟持部10a、第2挟持部10bを開き、止血部位付近に配置する。その後、握力を解除して第1挟持部10a及び第2挟持部10bによって該当部位を挟持させる。
これにより、挟持部10の当接部12は、付勢部20によって患者の止血部位にあたるd−RA及びs−RAを挟持する。当接部12の挟持により、患者のd−RA及びs−RAを挟持した状態で当接部12から当接部位に圧迫力が付与され、止血が行なわれる。
なお、図3では、手に対して挟持部10が略真横を向いた状態で角度調整部50によって第1挟持部10aと第2挟持部10bのなす角度を調整した状態で止血器具100を配置し、d−RA及びs−RAを挟持するように構成している。ただし、これ以外にも図4に示すように挟持部10が親指に沿うように止血器具100を配置し、第2挟持部10bの湾曲部11の長さを調整した状態で第1挟持部10aと第2挟持部10bとによって挟持を行うように構成してもよい。
また、上記以外にも図5に示すように一方の挟持部(図5では第1挟持部10a)には挟持を行わせず、第2挟持部10bによって挟持を行わせるように構成してもよい。第1挟持部10aは、一対の湾曲部11が親指の外方近傍に位置し、このように構成することによって止血器具100の位置ずれを抑制できる。また、止血器具100は、上述のように手に限定されず、図6に示すように例えば前腕などの部位(いわゆる手首)を挟持して止血を行わせてもよい。
以上、説明したように本実施形態に係る止血器具100は、挟持部10と、付勢部20と、強度調整部30と、を有する。挟持部10は、開閉可能に構成されるとともに、患者の手の穿刺部位又は穿刺部位の周辺を挟持するように構成している。付勢部20は、挟持部10に穿刺部位又は穿刺部位の周辺を挟持させる付勢力を付与する。強度調整部30は、付勢部20の付勢力を調整する。止血器具100において挟持部10は複数設けられ、強度調整部30は、挟持部10毎に設けるように構成している。
このように強度調整部30を挟持部10毎に設けることによって、付勢部20による付勢力を挟持部10毎に調整することができる。そのため、患者の様々な部位に適応して圧迫力を付与し、適切な止血を実現することができる。
また、付勢部20は、湾曲して巻回された弾性変形可能な弾性部材によって構成している。強度調整部30は、つまみ部32を備える。付勢部20による付勢力は、つまみ部32の巻き取り量を調整することによって変化するように構成している。このようにつまみ部32の巻き取り量を調整することで第1挟持部10aと第2挟持部10bの開閉強度を調整し、d−RA等を含む患者の様々な部位に適応して圧迫力を付与し、止血を行なうことができる。
また、挟持部10は蛇腹形状を備えた伸縮部を含むように構成している。伸縮部は、蛇腹形状の伸縮によって挟持部10の長さを調整するように構成している。これにより、複数の挟持部10によってアプローチできる範囲が調整でき、止血器具100によって様々な部位を止血することができる。
また、挟持部10は第1挟持部10aと第2挟持部10bとを備え、止血器具100は、第1挟持部10aと第2挟持部10bとを連結する連結部51を備える。連結部51は第1挟持部10aと第2挟持部10bの少なくとも一方と回転可能に接続するように構成している。このように構成することによって、第1挟持部10aと第2挟持部10bのなす角度を止血部位に合わせて適宜調整でき、患者の様々な部位に適応して止血を行なうことができる。
止血器具100は、付勢部20の付勢力に抗して挟持部10を開く操作部40を有する。挟持部10は、穿刺部位又は穿刺部位の周辺に当接する当接部12と、付勢部20による付勢力と操作部40の操作力との大きさに応じて挟持部10を開閉可能に支持する回転軸13と、を備える。このように構成することによって、挟持部10を容易に操作でき、止血器具100を生体に容易に取り付けることができる。
また、挟持部10は、当接部12と回転軸13とを湾曲形状にて接続する湾曲部11を備える。湾曲部11は、装着状態において止血部位に近い側を内側とし、反対側を外側と称した場合、外向きに凸状に湾曲して形成している。このように構成することによって、患者の手等を挟持するのにフィットしやすい形状とでき、止血器具100を生体に容易に取り付けることができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る止血器具100aの調整部30aを示す図である。上記では、強度調整部30を表示板31に回転可能に取り付けたつまみ部32によって構成すると説明したが、以下のように構成することもできる。
付勢部20aは、図7に示すように本実施形態において弾性変形可能な長尺状かつ板状の弾性部材を湾曲形状に形成している。付勢部20aの弾性部材の内側であって、挟持部10cに取り付ける部位の近傍には図7に示すように複数の突起部33を設けている。突起部33は本明細書において係合部にあたる。突起部33は、付勢部20aの付勢力を調整する調整部として機能する。
挟持部10cは、本実施形態において第1挟持部と第2挟持部とを備える。第1挟持部は、湾曲部11と、当接部12と、回転軸13と、挿通穴14と、を備える。湾曲部11、当接部12、及び回転軸13は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
挿通穴14は、図7に示すように付勢部20aの弾性部材を差し込むことができる穴部として構成している。挿通穴14の縁部には、係合凹部15を設けている。係合凹部15は、複数の突起部33のうちのいずれかの突起部と係合できるように突起部33を反転させた略凹形状として構成している。係合凹部15は、本明細書において対応係合部にあたる。
第2挟持部は、第1挟持部と同様に湾曲部11と、当接部12と、回転軸13と、挿通穴14と、を備えるため、構成の説明を省略する。操作部40及び角度調整部50は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(使用例)
本実施形態に係る止血器具100aの使用について説明する。まず、第1実施形態と同様に角度調整部50及び挟持部10cの伸縮部を調整する。そして、係合凹部15と係合する突起部33を選択し、突起部33を第1挟持部及び第2挟持部の挿通穴14の係合凹部15と各々係合させる。係合凹部15にいずれの突起部33を係合させるかによって、付勢部20aの弾性部材による付勢力が変化する。
次に、操作部40の把持部41、42に握力を加えて挟持部10cを開き、止血器具100aを止血部位に配置する。次に、操作部40に付与した操作力(握力)を解除し、挟持部10cにd−RA等の所定の部位を挟持させる。これにより、穿刺部位又はその周辺に圧迫力が付与され、止血が行なわれる。
以上、説明したように本実施形態では付勢部20aが弾性変形可能な長尺状の弾性部材を備える。調整部30aは、付勢部20aの弾性部材に設けられた複数の突起部33を備える。また、挟持部10cは、弾性部材を挿通可能な挿通穴14を備える。挿通穴14の縁部には突起部33と係合可能な係合凹部15を設けている。本実施形態ではいずれの突起部33が係合凹部15と係合するかによって、付勢部20aの弾性部材の付勢力を変化させるように構成している。このように構成することによって、挟持部毎に開閉強度を調整し、様々な部位に適応して止血器具100aを装着させ、止血を行なうことができる。
(第3実施形態)
図8は第3実施形態に係る止血器具100bの挟持部10dについて示す側面図である。第1実施形態では、挟持部10の湾曲部11が蛇腹形状の伸縮部を備えると説明したが、以下のように構成することができる。なお、付勢部20、強度調整部30、操作部40及び角度調整部50は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
止血器具100bの挟持部10dは、第1挟持部と、第2挟持部と、を備える。第1挟持部は、図8に示すように湾曲部11aと、当接部12と、回転軸13と、を備える。当接部12及び回転軸13は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
湾曲部11aは、図8に示すように筒状部材16a、16b、16cを備える。筒状部材16a、16b、16cは、筒状部材の放射方向(径方向)の寸法の大きさを変え、中空に構成することによって入れ子構造に構成している。筒状部材16cは、筒状部材16a、16bに比べて放射方向(径方向)の寸法を大きく形成しており、内部に筒状部材16a、16bを収容できる。湾曲部11aは、本実施形態において筒状部材16a、16b、16cを備えるが、挟持部の長さを調整できれば筒状部材の個数は上記に限定されない。
筒状部材16bは、筒状部材16aに比べて放射方向(径方向)の寸法を大きく形成しており、内部に筒状部材16aを収容可能に構成している。これにより、湾曲部11aは、筒状部材16a、16b、16cの出し入れによって、湾曲部全体としての長さを調整できる。
第2挟持部は、第1挟持部と同様に湾曲部11aと、当接部12と、回転軸13と、を備えるため、説明を省略する。また、本実施形態に係る使用例は、伸縮部の違いのみであるため、説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態では挟持部10dが入れ子構造によって構成された複数の筒状部材16a、16b、16cを備える。筒状部材16a、16b、16cは、小型の筒状部材を大型の筒状部材に出し入れすることによって、挟持部10dを伸縮可能に構成している。このように構成することによって、複数の挟持部10dによってアプローチできる範囲が調整でき、止血器具100bによって様々な部位を止血することができる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲に応じて種々の変更が可能である。図9は止血器具に係る挟持部の変形例を示す側面図である。
上記では、図1において挟持部10の湾曲部11が蛇腹形状の伸縮部を備え、また、図8では挟持部10dの湾曲部11aが複数の筒状部材16a、16b、16cを備えると説明したが、これに限定されない。所望の部位を挟持できれば、止血器具100cの挟持部10eは、湾曲部11bが図9に示すように単純に湾曲した形状を備え、伸縮部を備えていなくてもよい。また、伸縮部は複数の挟持部のうち、いずれか1つに設けてもよい。また、所望の部位を挟持できれば、図面に示した以外の湾曲形状であったり、平坦な形状であってもよい。
図10、図11は止血器具の角度調整部の変形例について示す平面図である。上記では、図2において角度調整部50を操作部40の近傍に配置する実施形態について説明したが、これに限定されない。複数の挟持部のなす角度を調整できれば、止血器具100dの角度調整部50aの位置は、上記以外にも図10に示すように挟持部10の近傍に配置してもよい。
さらに、止血器具100は、強度調整部30によって、複数の挟持部10の開閉強度を各々調整できれば、角度調整部を設けていなくてもよい。その場合、止血器具100eの操作部40aは、図11に示すように第1挟持部10aと第2挟持部10bとに跨るように構成してもよい。このように構成することによって、挟持部10の開閉を容易に行うことができる。
図12、図13は、止血器具に係る挟持部の変形例について示す平面図、底面図である。上記では、挟持部10が第1挟持部10aと第2挟持部10bと各々対になった形状を備えると説明したが、これに限定されない。挟持部によって複数の箇所を挟持できれば、止血器具100fの挟持部10fは、図12、図13に示すように一方の側では2つの当接部12a、12bを備え、他方の側では当接部12aと当接部12bとを一体にした当接部12cを備えるように構成してもよい。
また、図7では付勢部20aの弾性部材に係合部として突起部33を設け、挿通穴14に対応係合部として係合凹部15を設けると説明したが、これに限定されない。上記以外にも凹部と凸部を逆転させ、付勢部の弾性部材に凹部又はスリットを設け、係合穴に凸部を設けるように構成してもよい。
また、上記では角度調整部50が第1挟持部10aと第2挟持部10bを回転可能に接続する連結部51を備えると説明したが、第1挟持部と第2挟持部のなす角度を調整できれば、これに限定されない。上記以外にも連結部が第1挟持部と第2挟持部の少なくともいずれか一方と回転可能に接続されていてもよい。
100、100a、100b、100c、100d、100e、100f 止血器具、
10、10c、10d、10e、10f 挟持部、
10a 第1挟持部、
10b 第2挟持部、
11 湾曲部(伸縮部)、
12、12a、12b、12c 当接部、
13 回転軸、
14 挿通穴、
15 係合凹部(対応係合部)、
16a、16b、16c 筒状部材、
20 付勢部、
21 弾性部材、
30 (強度)調整部、
31 表示板、
32 つまみ部(巻取部材)、
33 突起部(係合部)、
40 操作部、
50 角度調整部、
51 連結部。

Claims (9)

  1. 生体の穿刺部位を止血するための止血器具であって、
    開閉可能に構成されるとともに、前記穿刺部位又は前記穿刺部位の周辺を挟持する挟持部と、
    前記挟持部に前記穿刺部位又は前記穿刺部位の周辺を挟持させる付勢力を付与する付勢部と、
    前記付勢部の付勢力を調整する調整部と、を有し、
    前記挟持部は複数設けられ、
    前記調整部は、前記挟持部毎に設けられる、止血器具。
  2. 前記付勢部は、湾曲して巻回された弾性変形可能な弾性部材を備え、
    前記調整部は、前記弾性部材における巻き取り量を調整可能な巻取部材を備え、
    前記巻取部材の巻き取り量を調整することによって前記弾性部材の付勢力が変化する、請求項1に記載の止血器具。
  3. 前記付勢部は、弾性変形可能な長尺状の弾性部材を備え、
    前記調整部は、前記弾性部材に設けられた複数の係合部を備え、
    前記挟持部は、前記弾性部材を挿通可能な挿通穴と、を備え、
    前記挿通穴の縁部には前記係合部と係合可能な対応係合部が設けられ、いずれの前記係合部が前記対応係合部と係合するかによって前記弾性部材の付勢力が変化する、請求項1に記載の止血器具。
  4. 前記挟持部は、少なくとも1つが蛇腹形状を備えた伸縮部を含み、
    前記伸縮部は、前記蛇腹形状の伸縮によって前記挟持部の長さを調整する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の止血器具。
  5. 前記挟持部は、入れ子構造によって構成された複数の筒状部材を含み、
    前記複数の筒状部材は、小型の筒状部材を大型の筒状部材に出し入れすることによって前記挟持部を伸縮可能に構成する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の止血器具。
  6. 前記挟持部は、第1挟持部及び第2挟持部を備え、
    前記第1挟持部と前記第2挟持部とを連結する連結部をさらに有し、
    前記連結部は、前記第1挟持部及び前記第2挟持部の少なくとも一方と回転可能に接続される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の止血器具。
  7. 前記付勢部の前記付勢力に抗して前記挟持部を開く操作部をさらに有し、
    前記挟持部は、前記穿刺部位又は前記穿刺部位の周辺に当接する当接部と、前記付勢部による前記付勢力と前記操作部による操作力との大きさに応じて前記挟持部を開閉可能に支持する回転軸と、を備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の止血器具。
  8. 前記挟持部は、前記当接部と前記回転軸とを湾曲形状にて接続する湾曲部をさらに備え、
    前記湾曲部は、装着状態において前記穿刺部位に近い側を内側とし、反対側を外側として、外向きに凸状に形成される、請求項7に記載の止血器具。
  9. 前記操作部は、複数の前記挟持部に跨って設けられる、請求項7又は8に記載の止血器具。
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