JP4721061B2 - 測定プローブスタンド - Google Patents

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Description

本発明は、プローブの測定部先端の接触圧を安定に保持できる測定プローブスタンドに関するものである。
測定プローブスタンドに関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
PMK HP/Product/Positioners/3D ProbePositioners、[平成18年7月11日検索]インターネット<http://www.pmk-gmbh.com/en/products/Positioners_32/3D_Probe_Positioners_74.html>
図7は従来より一般に使用されている従来例の要部構成説明図で、図8は図7の要部構成説明図、図9は図8の要部構成説明図である。
図において、測定プローブSは、測定プローブスタンド10に取り付けられる。
測定プローブスタンド10は、スタンドベース1と、スタンドベース1に一端が取り付けられたアーム2と、アーム2の途中等に設けられた関節31,32,33と、関節31,32,33を締めたり緩めたりする関節つまみ4と、アーム2の他端に取り付けられ、測定プローブSをクランプするクランプ部5と、クランプ部5を締めたり緩めたりするクランプ部つまみ6とを有する。
Pはプリント基板である。
以上の構成において、測定プローブSはクランプ部つまみ6を締め付け方向に回すことによりクランプ部5に挟み込まれる。
この状態で関節つまみ4をゆるめ方向に回転させると、関節31,32,33が解放され、プローブSの先端を測定対象(例えば、プリント基板Pの上の部品やパターン)へ近づけることが出来る。
このような装置においては、以下の間題点がある。
測定プローブスタンド10には、測定プローブSを上下に微調節する機能がないため、測定対象に対して安定した接触を保つことが困難である。
測定プローブSの先端部は、通常スプリング機構などのないピンであるため、一度測定対象に接触させることができても、再現良く安定した接触を保つことが出来ない。
本発明の目的は、上記の課題を解決するもので、
プローブPを上下に微調節できる機能を盛り込むと同時に、この微調節する動作だけでプローブPと測定対象との安定した接触圧を安定に保持できる測定プローブスタンドを提供することにある。
このような課題を達成するために、本発明では、請求項1の測定プローブスタンドにおいては、
関節を有するアームの先端に一端が取り付けられた固定ロッドと、この固定ロッドの他端に一端が取り付けられ他端側が測定プローブをクランプするクランプ部とを具備する測定プローブスタンドにおいて、前記クランプ部の一端側と前記固定ロッドの他端側を貫通して設けられた上下調節つまみ棒と、この上下調節つまみ棒の途中と前記固定ロッドとに設けられ前記固定ロッドに対する上下調節つまみ棒の位置を上下する上下移動手段と、この上下調節つまみ棒の他端側と前記クランプ部の一端側とに設けられ前記上下調節つまみ棒の他端側を中心に前記クランプ部を回動する回動手段とを具備したことを特徴とする。
本発明の請求項2の測定プローブスタンドにおいては、請求項1記載の測定プローブスタンドにおいて、
前記クランプ部に設けられ前記固定ロッドの先端を前記固定ロッドの軸方向に押圧する弾性体を具備したことを特徴とする。
本発明の請求項3の測定プローブスタンドにおいては、請求項1又は請求項2記載の測定プローブスタンドにおいて、
前記上下移動手段は、前記上下調節つまみ棒の途中に設けられたおねじと、前記固定ロッドの他端側に設けられ前記おねじに螺合するめねじとを有することを特徴とする。
本発明の請求項4の測定プローブスタンドにおいては、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の測定プローブスタンドにおいて、
前記回動手段は、上下調節つまみ棒の他端側に設けられた半円柱体と、この半円柱体に対応して前記クランプ部に設けられた凹部とを有することを特徴とする。
本発明の請求項5の測定プローブスタンドにおいては、請求項4記載の測定プローブスタンドにおいて、
前記上下調節つまみ棒の他端側に設けられ前記半円柱体を前記凹部に押圧する弾性手段を具備したことを特徴とする。
本発明の請求項6の測定プローブスタンドにおいては、請求項5記載の測定プローブスタンドにおいて、
前記弾性手段は、前記上下調節つまみ棒の他端に設けられたナットと、このナットと前記半円柱体との間に設けられた弾性体とを具備したことを特徴とする。
本発明の請求項7の測定プローブスタンドにおいては、請求項2又は請求項6記載の測定プローブスタンドにおいて、
前記弾性体はコイルスプリングが使用されたことを特徴とする。
本発明の請求項1によれば、次のような効果がある。
測定プローブの先端を測定対象に接触しない近傍に保持した後、上下調節つまみ棒を回すことにより更に上下方向の位置の微調ができる測定プローブスタンドが得られる。
また、微妙な接触操作を可能としたことにより、測定プローブの先端や測定対象の破損を軽減させることができる測定プローブスタンドが得られる。
測定プローブを含むクランプ全体の回転により測定プローブの先端は常にテンションを受けることとなり、安定した接触圧を保つことが可能となる測定プローブスタンドが得られる。
本発明の請求項2によれば、次のような効果がある。
クランプ部に設けられ、固定ロッドの先端を固定ロッドの軸方向に押圧する弾性体が設けられたので、測定プローブの安定した接触圧を保つことが可能となる測定プローブスタンドが得られる。
本発明の請求項3によれば、次のような効果がある。
上下移動手段は、上下調節つまみ棒の途中に設けられたおねじと、固定ロッドの他端側に設けられおねじに螺合するめねじとを有するので、上下移動手段は簡潔に構成でき、安価な測定プローブスタンドが得られる。
本発明の請求項4によれば、次のような効果がある。
回動手段は、上下調節つまみ棒の他端側に設けられた半円柱体と、半円柱体に対応してクランプ部に設けられた凹部とを有するので、回動中心が容易に得られ測定プローブの安定した接触圧を保つことができる測定プローブスタンドが得られる。
本発明の請求項5によれば、次のような効果がある。
上下調節つまみ棒の他端側に設けられ、半円柱体を凹部に押圧する弾性手段が設けられたので、上下調節つまみ棒の半円柱体の滑りを良くすると共に上下調節つまみ棒のガタが吸収できる測定プローブスタンドが得られる。
本発明の請求項6によれば、次のような効果がある。
弾性手段は、上下調節つまみ棒の他端に設けられたナットと、ナットと半円柱体との間に設けられた弾性体とを有するので、簡単な構成により上下調節つまみ棒の動作が確実に得られる測定プローブスタンドが得られる。
本発明の請求項7によれば、次のような効果がある。
弾性体はコイルスプリングが使用されたので、コイルスプリングは市場性があり容易に入手しやすく、安価で小型化が容易な測定プローブスタンドが得られる。
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例の要部構成説明図、図2は図1の要部構成説明図、図3は図2の要部構成説明図、図4は図1の要部断面説明図、図5は図1の要部断面説明図、図6は図1の動作説明図である。
図において、図7と同一記号の構成は同一機能を表す。
以下、図7との相違部分のみ説明する。
図1において、上下調節つまみ棒11は、クランプ部12の一端側と固定ロッド13の他端側を貫通して設けられている。
上下移動手段14は、上下調節つまみ棒11の途中と固定ロッド13とに設けられ、固定ロッド13に対する上下調節つまみ棒11の位置を上下する。
この場合は、上下移動手段14は、上下調節つまみ棒11の途中に設けられたおねじ141と、固定ロッド13の他端側に設けられ、おねじ141に螺合するめねじ142とを有する。
回動手段15は、上下調節つまみ棒11の他端側とクランプ部12の一端側とに設けられ、上下調節つまみ棒11の他端側を中心に、クランプ部12を回動する。
この場合は、回動手段15は、上下調節つまみ棒11の他端側に設けられた半円柱体151と、半円柱体151に対応してクランプ部12に設けられた凹部152とを有する。
弾性手段16は、上下調節つまみ棒11の他端側に設けられ、半円柱体151を凹部152に押圧する。
この場合は、弾性手段16は、上下調節つまみ棒の他端に設けられたナット161と、このナット161と半円柱体151との間に設けられた弾性体162とを有する。弾性体162は、この場合は、コイルスプリングが使用されている。
弾性体17は、クランプ部12に設けられ、固定ロッド13の先端を、固定ロッド13の軸方向に押圧する。弾性体17は、この場合は、コイルスプリングが使用されている。
18は、上下調節つまみ棒11とクランプ部12との間に設けられたワッシャである。
19は、半円柱体151と弾性体162との間に設けられたワッシャである。
クランプ部12は、クランプ121とクランプ122とを有する。
二本のガイドピン123は、クランプ121とクランプ122との間に設けられている。
クランプ部つまみ124を締めることにより測定プローブSはクランプ121とクランプ122との間に保持される。
クッション125は,クランプ121とクランプ122とにそれぞれ設けられ測定プローブSを保護する。
以上の構成において、測定プローブSはクランプ部つまみ124を締め付け方向に回すことによりクランプ121,122の間に挟み込まれる。
このとき2本のガイドピン123(図示していないがクランプ部つまみ124の向こう側にもう1つ有り。)はクランプ121,122のスムーズな動きと安定した固定を補助する役目をしている。
また2つのクッション125(図示していないがクランプ122の裏面にもう1つ有る。)は測定プローブSを保護する役目をしている。
この状態で関節つまみ4をゆるめ方向に回転させると関節31,32,33が解放され、測定プローブSの先端を測定対象(例えばプリント基板Pの上の部品やパターン)へ近づけることが出来る。
上下調節つまみ棒11とナット161は固定(例えばネジ固定)されている。
上下調節つまみ棒11、固定ロッド13とも接する箇所にはねじ141,142が形成されていて、上下調節つまみ棒11を回転させることにより、固定ロッド13は上下する。
ここで、固定ロッド13は測定プローブスタンド10に固定されているため、上下調節つまみ棒11を回転させることにより測定プローブSを含むクランプ部12全体が上下に移動することが出来る。
なお、ワッシャー18は上下調節つまみ棒11とクランプ121の滑りを良くする役目をし、ワッシャー19とコイルスプリング162は上下調節つまみ棒11の半円柱体151の滑りを良くする役目とガタをなくす役目をする。
半円柱体151と同半径の窪みを持つクランプ121は半円柱体151の中心で回転をする。
コイルスプリング17はクランプ121と固定ロッド13を常に引き離す方向にテンションがかかる圧縮バネであり、
図5のように下方向から力を受けない時は図4に図示する位置関係となっている。
この構成により、測定プローブSの先端は、上下調節つまみ棒11により測定対象に接触した後、更に、上下調節つまみ棒11を回すことにより測定プローブSの先端の接触圧を高める働きをするが、この接触圧の反力により、測定プローブSを含めたクランプ部全体は図6のような動作を行う。
この結果、
測定プローブSの先端を測定対象に接触しない近傍に保持した後、上下調節つまみ棒11を回すことにより更に上下方向の位置の微調ができる測定プローブスタンドが得られる。
また、微妙な接触操作を可能としたことにより測定プローブSの先端や測定対象の破損を軽減させることができる測定プローブスタンドが得られる。
測定プローブを含むクランプ全体の回転により測定プローブSの先端は常にテンションを受けることとなり、安定した接触圧を保つことが可能となる測定プローブスタンドが得られる。
クランプ部12に設けられ、固定ロッド13の先端を、固定ロッド13の軸方向に押圧する弾性体が設けられたので、測定プローブSの安定した接触圧を保つことが可能となる測定プローブスタンドが得られる。
上下移動手段14は、上下調節つまみ棒11の途中に設けられたおねじ141と、固定ロッド13の他端側に設けられおねじ141に螺合するめねじ142とを有するので、上下移動手段14は簡潔に構成でき、安価な測定プローブスタンドが得られる。
回動手段15は、上下調節つまみ棒11の他端側に設けられた半円柱体151と、半円柱体151に対応してクランプ部12に設けられた凹部152とを有するので、回動中心が容易に得られ測定プローブSの安定した接触圧を保つことができる測定プローブスタンドが得られる。
上下調節つまみ棒11の他端側に設けられ、半円柱体151を凹部152に押圧する弾性手段16が設けられたので、上下調節つまみ棒11の半円柱体151の滑りを良くすると共に上下調節つまみ棒11のガタが吸収できる測定プローブスタンドが得られる。
弾性手段16は、上下調節つまみ棒11の他端に設けられたナット161と、ナット161と半円柱体151との間に設けられた弾性体162とを有するので、簡単な構成により上下調節つまみ棒11の動作が確実に得られる測定プローブスタンドが得られる。
弾性体162はコイルスプリングが使用されたので、コイルスプリングは市場性があり容易に入手しやすく、安価で小型化が容易な測定プローブスタンドが得られる。
なお、以上の説明は、本発明の説明および例示を目的として特定の好適な実施例を示したに過ぎない。
したがって本発明は、上記実施例に限定されることなく、その本質から逸脱しない範囲で更に多くの変更、変形をも含むものである。
本発明の一実施例の要部構成説明図である。 図1の要部構成説明図である。 図2の要部構成説明図である。 図1の要部断面説明図である。 図1の要部断面説明図である。 図1の動作説明図である。 従来より一般に使用されている従来例の構成説明図である。 図7の要部構成説明図である。 図8の要部構成説明図である。
符号の説明
1 スタンドベース
2 アーム
3 関節
31 関節
32 関節
33 関節
4 関節つまみ
5 クランプ部
6 クランプ部つまみ
10 測定プローブスタンド
11 上下調節つまみ棒
12 クランプ部
121 クランプ
122 クランプ
123 ガイドピン
124 クランプ部つまみ
125 クッション
13 固定ロッド
14 上下移動手段
141 おねじ
142 めねじ
15 回動手段
151 半円柱体
152 凹部
16 弾性手段
161 ナット
162 弾性体
17 弾性体
18 ワッシャ
19 ワッシャ
P プリント基板
S 測定プローブ

Claims (7)

  1. 関節を有するアームの先端に一端が取り付けられた固定ロッドと、この固定ロッドの他端に一端が取り付けられ他端側が測定プローブをクランプするクランプ部とを具備する測定プローブスタンドにおいて、
    前記クランプ部の一端側と前記固定ロッドの他端側を貫通して設けられた上下調節つまみ棒と、
    この上下調節つまみ棒の途中と前記固定ロッドとに設けられ前記固定ロッドに対する上下調節つまみ棒の位置を上下する上下移動手段と、
    この上下調節つまみ棒の他端側と前記クランプ部の一端側とに設けられ前記上下調節つまみ棒の他端側を中心に前記クランプ部を回動する回動手段と
    を具備したことを特徴とする測定プローブスタンド。
  2. 前記クランプ部に設けられ前記固定ロッドの先端を前記固定ロッドの軸方向に押圧する弾性体
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の測定プローブスタンド。
  3. 前記上下移動手段は、前記上下調節つまみ棒の途中に設けられたおねじと、
    前記固定ロッドの他端側に設けられ前記おねじに螺合するめねじと
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の測定プローブスタンド。
  4. 前記回動手段は、上下調節つまみ棒の他端側に設けられた半円柱体と、
    この半円柱体に対応して前記クランプ部に設けられた凹部と
    を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の測定プローブスタンド。
  5. 前記上下調節つまみ棒の他端側に設けられ前記半円柱体を前記凹部に押圧する弾性手段
    を具備したことを特徴とする請求項4記載の測定プローブスタンド。
  6. 前記弾性手段は、前記上下調節つまみ棒の他端に設けられたナットと、
    このナットと前記半円柱体との間に設けられた弾性体と
    を具備したことを特徴とする請求項5記載の測定プローブスタンド。
  7. 前記弾性体はコイルスプリングが使用されたこと
    を特徴とする請求項2又は請求項6記載の測定プローブスタンド。

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