JP6305096B2 - 押圧ローラ、クリーニング装置、及び、画像加熱装置 - Google Patents

押圧ローラ、クリーニング装置、及び、画像加熱装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真画像形成装置において用いられる押圧ローラ、クリーニング装置、及び、画像加熱装置に関する。
従来より、電子写真画像形成装置において、定着装置(画像加熱装置)をクリーニングするクリーニング装置として様々な方式のものが採用されている。
の一つとして、特許文献1に記載の装置には、定着ローラからクリーニングローラオフセットトナーを回収し、このクリーニングローラに回収されたトナーをクリーニングウェブを用いたクリーニング装置により除去することが提案されている。
このクリーニング装置は、回転するクリーニングローラにクリーニングウェブを押し当てて摺擦することにより、クリーニングローラに回収されたトナーをクリーニングウェブで拭い取る構成となっている。そして、クリーニングウェブを適切なタイミングで移動させることにより、その未使用部分がクリーニングローラと摺擦するように構成されている。
また、クリーニングウェブをクリーニングローラに押し当てる押圧ローラは、クリーニングウェブとクリーニングローラ間の圧を高めるため、スポンジ層(弾性層)にワイヤを螺旋状に巻き付けた構成とされている。
特許第3959961号公報
しかしながら、特許文献1に記載の押圧ローラの場合、クリーニングウェブに染み込んだトナーが押圧ローラの弾性層に転移してしまう恐れがある。本発明の目的はこの従来技術の課題を解消することにある。また、ワイヤのずれ動きによるクリーニング効果の低下を抑制することにある
上記の目的を達成するための本発明に係る押圧ローラの代表的な構成は、電子写真画像形成装置の回転体に向けてクリーニングウェブを押圧する押圧ローラであって、シャフトと、前記シャフトの周面に設けられた弾性層と、前記弾性層の周面に巻き付けられたワイヤと、前記押圧ローラの表層として、前記ワイヤが巻き付けられた前記弾性層の周面を前記弾性層に巻き付けられたワイヤごと被覆するトナー離型層と、を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記の押圧ローラを用いたクリーニング装置および画像加熱装置である。
本発明によれば所期の目的がよく達成される。
実施例1における定着装置の拡大横断面模式図である。 実施例1における画像形成装置の概略構成を示す模式図である。 定着装置の制御系統のブロック図である。 ウェブユニットの動作説明図である。 クリーニングウェブに設けられた切り欠き部の説明図である。 回収ローラに固着したトナーの凝集塊の模式図である。 実施例1におけるウェブローラの構成説明図である。 実施例2におけるウェブローラの構成説明図である。 実施例3におけるウェブローラの構成説明図である。 従来例のウェブローラの模式図である。
以下、本発明にかかる画像加熱装置としての定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置とを図面に則して説明する。なお、本実施形態で取り上げる数値は、参考数値であって、本発明を限定するものではない。実施例は本発明における最良の実施形態の一例ではあるものの、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。
[実施例1]
<画像形成装置例>
図2は本実施例における画像形成装置100の概略構成を示す模式図である。この画像形成装置100は、インライン(タンデム)方式、中間転写ベルト方式の電子写真フルカラーレーザープリンタである。即ち、パソコン等のホスト装置200から制御回路部(制御手段)101に入力する電気的画像情報に従って記録材(以下、記録紙と記す)Pにフルカラー画像を形成することができる。
画像形成装置100の装置本体100A内には図面上において左から右に第1〜第4の4つの画像形成部U(UY、UM、UC、UK)が所定の間隔をおいて一列に実質水平に配置されている。各画像形成部Uは互いに形成する画像の色を異にするだけで、同様の電子写真プロセス機構である。即ち、各画像形成部Uは、矢印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)1を有する。また、ドラム1に作用するプロセス手段としての、帯電器(帯電ローラ)2、現像器4、1次転写帯電器(1次転写ローラ)5、ドラムクリーナ6を有する。
帯電器2はドラム1の表面を所定の極性と電位に一様に帯電する。現像器4はドラム1に形成された静電潜像を現像剤(以下、トナーと記す)で現像する。1次転写帯電器5はドラム1に形成されたトナー画像を後述する中間転写ベルト8に1次転写する。ドラムクリーナ6は中間転写ベルト8に対するトナー画像転写後のドラム面を清掃する。
第1の画像形成部UYは現像器4にイエロー(Y)色のトナーが供給装置4aにより所定量充填されており、ドラム1にY色のトナー画像を形成する。第2の画像形成部UMは現像器4にマゼンタ(M)色のトナーが供給装置4aにより所定量充填されており、ドラム1にM色のトナー画像を形成する。第3の画像形成部UCは現像器4にシアン(C)色のトナーが供給装置4aにより所定量充填されており、ドラム1にC色のトナー画像を形成する。第4の画像形成部UKは現像器4にブラック(K)色のトナーが供給装置4aにより所定量充填されており、ドラム1にK色のトナー画像を形成する。
第1〜第4の画像形成部Uの上方部にはレーザースキャナ3が配設されている。レーザースキャナ3は各画像形成部Uのドラム1に画像情報に対応した露光を行い、ドラム1に静電潜像を形成する。図には省略したけれども、その内部には光源装置とポリゴンミラーが設けられており、光源装置から発せられたレーザー光をポリゴンミラーの回転により走査する。そして、その走査光の光束を反射ミラーによって偏向し、fθレンズにより各画像形成部Uのドラム1の母線上に集光して主走査露光する。これにより、各画像形成部Uのドラム1にそれぞれ画像信号に応じた潜像が形成される。
第1〜第4の画像形成部Uの下方部には中間転写ベルトユニット7が配設されている。このユニット7は、第1画像形成部UYの側の駆動ローラ9と、第4画像形成部UKの側のテンションローラ10と、駆動ローラ9よりも下位の2次転写対向ローラ11を有する。そして、これら3本のローラ9〜11間に懸回張設された可能性を有するエンドレスベルトである中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)8を有する。
各画像形成部Uの1次転写帯電器5はベルト8の内側に配設されており、それぞれ、ベルト8の上行側ベルト部分を介して対応するドラム1の下面に当接している。各画像形成部Uにおいてドラム1とベルト8の接触部が1次転写部である。ベルト8は駆動ローラ9により矢印の時計方向にドラム1の回転周速度と実質同じ速度で回動される。2次転写対向ローラ11にはベルト8を介して2次転写ローラ12が当接している。ベルト8と2次転写ローラ12の接触部が2次転写部である。
駆動ローラ9のベルト懸回部にはベルトクリーナ13が配設されている。このクリーナ13はベルト8から記録紙Pに対するトナー画像の2次転写後のベルト面をクリーニングウェブ(不織布)13aで清掃する。中間転写ベルトユニット7の下方部には記録紙Pを収容した給紙カセット14および記録紙搬送機構15が配設されている。
フルカラー画像の形成動作は次のとおりである。画像形成装置100が画像形成動作することで、第1の画像形成部UYのドラム1にはフルカラー画像のY色成分に対応するY色トナー画像が形成される。そのトナー画像が1次転写部においてベルト8に1次転写される。第2の画像形成部UMのドラム1にはフルカラー画像のM色成分に対応するM色トナー画像が形成される。そのトナー画像が1次転写部においてベルト8にすでに転写されているY色トナー画像に重畳されて1次転写される。
第3の画像形成部UCのドラム1にはフルカラー画像のC色成分に対応するC色トナー画像が形成される。そのトナー画像が1次転写部においてベルト8にすでに転写されているY色+M色のトナー画像に重畳されて1次転写される。第4の画像形成部UKのドラム1にはフルカラー画像のK色成分に対応するK色トナー画像が形成される。そのトナー画像が1次転写部においてベルト8にすでに転写されているY色+M色+C色のトナー画像に重畳されて一次転写される。
各画像形成部Uのドラム1からベルト8へのトナー画像の1次転写は1次転写帯電器5に対してトナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加されることでなされる。このようにして、ベルト8にはY色+M色+C色+K色の4色フルカラーの未定着の合成カラートナー画像が形成される。合成カラートナー画像は、記録紙Pの4辺端部より一定の余白部を残して形成される。本実施例では、先端余白部は2〜3mm程度である。
一方、給紙カセット14から所定の制御タイミングで記録紙Pが一枚分離給送されて記録紙搬送機構15の紙パス15aから紙パス15bを通ってレジストローラ対16に送られる。そして、レジストローラ対16により所定の制御タイミングで2次転写部に導入される。これにより、記録紙Pが2次転写部で挟持搬送されていく過程で、ベルト8の4色重畳のトナー画像が記録紙Pの面に順次に一括して二次転写される。この2次転写は2次転写ローラ12に対してトナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加されることでなされる。
そして、トナー画像の2次転写を受けた記録紙Pは紙パス15cを通って画像加熱装置としての定着装置20に導入されて定着処理を受け、フルカラー画像形成物として紙パス15d、紙パス15e、排紙口16を通って排紙トレイ17へ排出される。
画像形成装置100は、上記のフルカラー画像形成に限られず、モノクロ画像などの所望のモノカラーまたはマルチカラーの画像を形成することもできる。この場合には、第1〜第4の画像形成部Uのうち、所望のモノカラーまたはマルチカラーの画像を形成するために必要とする画像形成部だけが画像形成動作する。不必要な画像形成部についてはドラム1の回転駆動はなされるが画像形成動作はしないように制御される。
両面印刷も可能である。この場合は、定着装置20から出た片面画像形成済みの記録紙Pはフラッパー18により進路が紙パス15fに変更されて反転パス(スイッチバックパス)15gを経由して両面パス(再搬送紙パス)15hに導入される。そして、再び紙パス15bに導入されて表裏反転状態で2次転写部に送られる。これにより、記録紙Pのもう一方の面に対するトナー画像の2次転写がなされる。以後は、片面印刷の場合と同様の経路、即ち、紙パス15c、定着装置20、紙パス15d、紙パス15e、排紙口16を通って両面画像形成物として排紙トレイ17へ排出される。
ここで、本実施例の画像形成装置100が備えている定着装置20は離型剤を含有したトナーを用いて記録紙上に形成されたトナー画像を加熱、加圧することによりオイルレスで定着するようになっている。
画像形成に使用するトナーは、離型剤としてのパラフィン、もしくはポリオレフィンからなるワックスや、シリコーンオイルを含有(内包)している。具体的には、本実施例では粉砕トナーの内部にワックス成分と顔料が微分散されたトナーを用いている。なお、このようなワックス成分を含有した重合トナーを用いる構成としても構わない。以下の説明では、離型剤としてワックスを例に説明するが、上述したように離型剤としてシリコーンオイルを使用する場合であっても同様である。
<定着装置>
本実施例において画像形成装置100が備えている定着装置20は上述した離型剤を含有したトナーを用いて記録紙P上に形成されたトナー画像を加熱、加圧することにより定着するようになっている。以下、具体的に説明する。
図1は本実施例における定着装置20の拡大横断面模式図である。図3はこの定着装置20の制御系統のブロック図である。この定着装置20は熱ローラ対方式、外部加熱方式、オイルレス定着方式である。
この定着装置20は、記録紙上(記録材上:シート上)の未定着トナー像(未加熱トナー像)Tをニップ部Nにて加熱する第1及び第2の回転体としての定着ローラ(加熱回転体、加熱部材)21及び加圧ローラ((加圧回転体、加圧部材))との圧接ローラ対を有する。また、定着ローラ21を外部から加熱するための外部加熱手段としての外部加熱ベルトユニット30を有する。また、定着ローラ21の外面を清掃する定着ローラクリーニング機構(クリーニング装置)40を有する。
(1)定着ローラと加圧ローラ
本実施例における定着ローラ21は、アルミニウム製円筒の芯金21aの外周面に厚さ3mmの弾性層21bを配置した、直径60mmの中空ローラである。弾性層21bは、下層と、記録紙Pの画像面に接触させる耐熱弾性層(離型層)としての上層と、の2層構造である。下層はHTV(高温加硫型)シリコンゴム層、上層はRTV(室温加硫型)シリコンゴム層である。
加圧ローラ22は、アルミニウム製円筒の芯金22aの外周面に厚さ3mmの弾性層22bを配置し、さらにその外周面に離型層22cを配置した、直径60mmの中空ローラである。弾性層22bはHTVシリコンゴム層、離型層22cはフッ素樹脂層である。
上述した層構成の定着ローラ21と加圧ローラ22とを組み合わせることによって、シャープメルトトナーに対する離型性をより一層高めている。また、両面画像を定着させるために、定着ローラ21だけでなく加圧ローラ22の表面にも、トナー離型効果の高いRTVまたはLTV(低温加硫型)シリコンゴムを用いている。
定着ローラ21は両端部がそれぞれ定着装置筐体(シャーシー)23の対向側板間にボールベアリング(不図示)を介して回転可能に実質水平に支持されて定置配設されている。定着ローラ21内の回転中心部には、定着ローラ21を内側から加熱するためのハロゲンヒータ21dが非回転に配置されている。
加圧ローラ22は定着ローラ21の下側において定着ローラ21に対して実質平行に配置されて、両端部がそれぞれ定着装置筐体23の対向側板間にボールベアリング(不図示)を介して回転可能に支持されて配設されている。加圧ローラ22内の回転中心部には、加圧ローラ22を内側から加熱するためのハロゲンヒータ22dが非回転に配置されている。
加圧ローラ22の両端部のボールベアリングは定着装置筐体23の対向側板にそれぞれ定着ローラ21に向かう方向にスライド移動する移動自由度をもって配設されている。加圧ローラ22は付勢部材(不図示)により定着ローラ21の方向に移動付勢されている。これにより、加圧ローラ22が定着ローラ21に対して弾性層21b・22bの弾性に抗して所定の押圧力で圧接して両ローラ21・22間に記録紙Pの搬送方向aに関して所定幅の定着ニップ部(加熱ニップ部)Nが形成される。本実施例においては加圧ローラ22を定着ローラ21に対して総圧力約784N(約80kg)で圧接させている。
定着ローラ21及び加圧ローラ22は、それぞれの一方の軸端に固定された歯車が歯車機構(不図示)によって相互に連結されており、制御回路部101で制御される駆動部102から駆動力の伝達を受ける。これにより、定着ローラ21及び加圧ローラ22が記録紙Pをニップ部Nにて挟持搬送する方向にそれぞれ矢印R21とR22の方向に所定の周速度で回転駆動される。
定着ローラ21と加圧ローラ22のハロゲンヒータ21dと22dはそれぞれ電源部103、104(図3)から電力供給を受けて発熱する。この発熱により定着ローラ21と加圧ローラ22がそれぞれ内部から加熱されて表面温度が上昇する。
定着ローラ21と加圧ローラ22にはそれぞれのローラの表面温度を検出するサーミスタ(温度検知手段)21eと22eが当接されて配設されている。定着ローラ21のサーミスタ21eは定着ニップ部Nよりも定着ローラ回転方向上流側で、後述する外部加熱ベルトユニット30の配設位置よりも定着ローラ回転方向下流側において定着ローラ表面に当接させて配設されている。
そして、各サーミスタ21eと22eで検出される温度情報が制御回路部101の温度調整回路部105と106に入力する。温度調整回路部105はサーミスタ21eによって検出される定着ローラ21の表面温度が所定の温度(本実施例では約165℃)に収束して温調されるように電源部103からハロゲンヒータ21dへの供給電力を調整する。また、温度調整回路部106はサーミスタ22eによって検出される加圧ローラ22の表面温度が所定の温度(本実施例では約140℃)に収束して温調されるように電源部104からハロゲンヒータ22dへの供給電力を調整する。
定着ローラ21と加圧ローラ22が回転駆動され、またそれぞれの表面温度が所定の温度に立ち上げられて温調される。この状態において、画像形成部側から未定着トナー画像Tが形成された記録紙Pが定着装置20に導入される。24は入口側の記録紙ガイド板である。
記録紙Pは未定着トナー画像担持面側が定着ローラ21に対面してニップ部Nに進入して挟持搬送され、ニップ部Nにおいて未定着トナー画像Tが記録紙Pの面に固着画像として熱と圧力で定着される。即ち、第1の回転体である定着ローラ21は記録紙上のトナー像Tと接触する側に配置されている。ニップ部Nを通った記録紙Pは定着ローラ21から分離されて、出口側の記録紙ガイド板25に沿って定着装置20から出る。
(2)外部加熱ベルトユニット
外部加熱ベルトユニット30は定着ローラ21を外部から加熱する。この外部加熱方式により、特に坪量の大きい記録紙(厚紙やラフ紙、エンボス紙、コート紙など)での生産性(単位時間当たりのプリント枚数)を上げることが可能となる。
本実施例における外部加熱ベルトユニット30は、それぞれ内部にハロゲンヒータ31a・32aが配設された第1及び第2の支持ローラ31・32と、この両ローラ31・32間に懸架した無端状の外部加熱ベルト33を有する。第1及び第2の支持ローラ31・32は回転可能であり、外部加熱ベルト33の内面を回転可能に支持しており、外部加熱ベルト33を定着ローラ21に向けて押圧している。外部加熱ベルト33は第1及び第2の支持ローラ31・32間において定着ローラ21の外面に対してローラ曲率に倣って腹当てに幅広に当接して密着している。
外部加熱ベルト33は定着ローラ21の回転に従動して回転する。第1及び第2の支持ローラ31・32は外部加熱ベルト33の回転に従動して回転する。第1及び第2の支持ローラ31・32はそれぞれハロゲンヒータ31a・32aに対して電源部107、108(図3)から電力供給がなされることで内部加熱される。その熱が第1及び第2の支持ローラ31・32を介して、外部加熱ベルト33、定着ローラ21の表面の順に伝わり、定着ローラ表面温度の低下が防止される。
外部加熱ベルト33の温度は、第1の支持ローラ31のベルト懸回部においてベルト表面に当接させて配設したサーミスタ31bによって検出される。また、第2の支持ローラ32のベルト懸回部においてベルト表面に当接させて配設したサーミスタ32bによって検出される。
そして、各サーミスタ31bと32bで検出される温度情報が制御回路部101の温度調整回路部109と110に入力する。温度調整回路部109はサーミスタ31bによって検出される外部加熱ベルト33の表面温度が所定の目標温度に収束して温調されるように電源部107からハロゲンヒータ31aへの供給電力を調整する。また、温度調整回路部110はサーミスタ32bによって検出される外部加熱ベルト33の表面温度が所定の目標温度に収束して温調されるように電源部108からハロゲンヒータ32aへの供給電力を調整する。
外部加熱ベルト33の目標温度は定着ローラ21の目標温度よりも所定に高く設定してある。そのため、定着ローラ21の表面温度が定着ニップ部Nにおける記録紙Pとの接触により降下することに対してレスポンス(熱の応答精度)良く外部加熱ベルト33から定着ローラ21に熱が供給される。
(3)定着ローラクリーニング機構
定着ローラクリーニング機構40は、定着ニップ部Nに導入された記録紙Pからトナーが剥がされて定着ローラ21の表面にオフセットした場合、そのオフセットトナーを回収する回収回転体としての回収ローラ(クリーニングローラ)41を有する。
本実施例において、この回収ローラ41は外径φ20mmのSUS303の金属ローラである。回収ローラ41は、定着ローラ21の上側であって、外部加熱ベルトユニット30の位置よりも定着ローラ回転方向上流側において、定着ローラ21に実質平行に定着ローラ21に当接して配置されている。そして、そのローラ41の両端部がそれぞれ定着装置筐体23の対向側板間にボールベアリング(不図示)を介して回転可能に支持されて配設されている。
回収ローラ41は定着ローラ21の回転に従動して回転して定着ローラ表面のオフセットトナー(トナーの他にも紙粉などの定着ローラの表面付着物も含む)が回収ローラ41の表面に付着(転移)して回収される。回収ローラ41は画像形成装置の画像形成時以外にも定着ローラ21の表面付着物を回収する目的で定着ローラ21に常時当接されている。回収ローラ41の表面に付着して回収されたトナーはウェブユニット(ウェブクリーニング装置)42のクリーニングウェブ(クリーニングシート)48が清掃する。
図1と図4により本実施例におけるウェブユニット42の構成を説明する。ウェブユニット42はユニット筐体(シャシー)43を有する。また、この筐体43の対向側板間に配設された、ウェブ繰り出し軸45と、ウェブローラ(クリーニングウェブ圧接用ローラ:押圧ローラ)46と、ウェブ巻き取り軸47と、を有する。クリーニングウェブ48は供給ロールとしてロール巻きにされた長尺有端の不織布であり、繰り出し軸45に巻かれている。装填されて支持されている。
繰り出し軸45は筐体43の対向側板間に回転可能に支持されている。そして、クリーニングウェブ48の先端部側を、ウェブローラ46に掛け回してから巻き取り軸47に係止させてある。
ウェブローラ46はクリーニングウェブ48を介して清掃対象である回収ローラ41の上面に当接する弾性ローラである。このウェブローラは、後述するように、芯金46a(シャフト)と、芯金の周面に設けられたスポンジ層(弾性層46b)と、スポンジ層46bにらせん状に巻き付けられた金属製のワイヤ46cと、ワイヤ46cが巻き付けられたスポンジ層46bの周面に被覆された被覆層46d(トナー離型層)と、を有する構造となっている。弾性層として多孔質のスポンジ層を採用している理由は、断熱性も考慮してのことである。
そして、このウェブローラ46の芯金(シャフト)46aの両端部がそれぞれ筐体43の対向側板にそれぞれ形成された丸長穴43aに対して係合されている。これにより、ウェブローラ46は対向側板間において、回転可能に、且つ丸長穴43aに沿ってスライド移動可能に支持されている。
スライド方向は、ウェブローラ46と回収ローラ41のニップと鉛直方向(ウェブローラ46の芯金46aの中心と回収ローラ41の中心とを結んだ線に沿う方向)である。芯金46aの両端部はそれぞれ対向側板に配設された加圧バネ49により丸長穴43aの下端部に向かう方向に移動付勢されている。
巻き取り軸47の一端側にはクリーニングウェブ48を巻き取るための駆動部(モーター)111が設置されている。制御回路部101により駆動部111が駆動されることにより巻き取り軸47がウェブ巻き取り方向に回転駆動される。これにより、ウェブ繰り出し軸45側のロール巻きのクリーニングウェブ48がウェブローラ46を経由して巻き取り軸47側に徐々に矢印bの方向に移動して巻き取られていく。
即ち、制御回路部101は駆動部111により巻き取り軸47を所定の制御タイミングで所定の回転角だけ間欠的に回転駆動してクリーニングウェブ48をウェブ繰り出し軸45側から巻き取り軸47側に所定量ずつ間欠的に徐々に巻き取る。ウェブローラ46はクリーニングウェブ48の巻き取り移動と一緒に回転する。
ウェブユニット42は定着装置筐体23の対向側板間において回転軸50を中心に揺動可能に支持されている。そして、ウェブユニット42は着脱カム51の回転角が制御されることによって、回転軸50を中心に第1の位置A(図4の(a))と第2の位置B(図4の(b))との間を移動される。ウェブユニット42の第1の位置Aは回収ローラ41に対してクリーニングウェブ48が当接した状態(クリーニングウェブ48の着の状態)にある位置である。また、第2の位置Bは回収ローラ41からクリーニングウェブ48が離間した状態(クリーニングウェブ48の脱の状態)にある位置である。
本実施例においては、制御回路部101で制御される駆動部112によりカム軸52が駆動されて、着脱カム50が図4の(a)のようにその大隆起部が横向きとなった回転角姿勢にされて保持される。これにより、ウェブユニット42は自重で回転軸50を中心に図4において反時計方向に回動し、ウェブローラ46が加圧バネ49を圧縮しながらクリーニングウェブ48を介して回収ローラ41に当接した状態となった、第1の位置Aに移動して保持される。
本実施例においては、クリーニングウェブ48の着の状態において、加圧バネ49の圧縮反力により、ウェブローラ46が被クリーニング部材としての回収ローラ41に対してクリーニングウェブ48を介して40Nの押圧力で当接するように設定している。
また、駆動部112によりカム軸52が駆動されて着脱カム50が図4の(b)のようにその大隆起部が上横向きとなった回転角姿勢にされて保持される。これにより、ウェブユニット42は着脱カム50により持ち上げられて回転軸49を中心に図4において時計方向に回動し、ウェブローラ46が回収ローラ41から離間した状態となった、第2の位置Bに移動して保持される。このクリーニングウェブ48の脱の状態において、ウェブローラ46は、芯金46aの両端部がそれぞれ丸長穴43aの下端部まで移動して受け止められた位置に保持されている。
クリーニングウェブ48の脱の状態では、回収ローラ41にはウェブユニット42から押圧力は作用せず、回収ローラ41は定着ローラ21に対して本実施例においては自重による約10Nの押圧力で当接している。図4の(a)のクリーニングウェブ48の着の状態では、回収ローラ41は上記の自重による約10Nの押圧力に加えて、ウェブローラ46の当接による前述の約40Nの押圧力の作用による都合約50Nの力で定着ローラ21に押圧される。この状態において、回収ローラ41は定着ローラ21の回転に伴い定着ローラ21より駆動を伝達され回転する。
図1、図4の(a)のように、回収ローラ41に対してウェブローラ46をクリーニングウェブ48を介して当接させた状態で、定着ローラ21を回転駆動させることによって、回収ローラ41が回転して定着ローラ21のクリーニングがなされる。そして、クリーニングウェブ48により回収ローラ41上にある定着ローラ21から回収したトナーを清掃する。
回収ローラ41と接したクリーニングウェブ48は矢印bの方向に前記のように徐々に巻き取られ、トナーで飽和する前に新しいウェブ部分が回収ローラ41と当接するように設定している。。即ち、クリーニングウェブ48の移動bによりクリーニングウェブ48の回収ローラ41に対する当接面の更新がなされる。
ウェブ繰り出し軸45にロール巻きで装填されているクリーニングウェブ48は巻き取り軸47側に徐々に巻き上げられて消費されていく。そこで、ウェブ繰り出し軸45側にウェブ残量が多少残っている時点で、ユーザーにクリーニングウェブ48の「残量が少なくなった」旨の警告を出して新しいロール巻きのクリーニングウェブ48の準備や装填を促がすことが望ましい。
これは、ユーザーの使用上、ウェブ48が無くなって、すぐにウェブ交換ができない場合が多様にあるためである。たとえば、一度に大量の通紙をおこなわなければならない場合など、ウェブ48が無くなるだけで通紙をすぐに止めてしまうと、ユーザーの要望にそぐわない製品になる。よって、ウェブ48は、無くなるよりも所定の前時点にユーザーに「しばらくするとウェブが無くなります」と予告することが望ましい。
そこで、ウェブ48の残量を検知するために、ウェブ48の終端末よりも所定に手前側のウェブ位置に、図5のように、予めクリーニングウェブ自体に切欠き部48aを入れておく。そして、ウェブ繰り出し軸45側から巻き取り軸47側へのクリーニングウェブ48の巻き上げが進行してウェブ繰り出し軸45側から上記の切欠き部48aを入れた部分が現れたとき、その切欠き部48aをセンサ113で検知するようにしている。
センサ113はウェブ繰り出し軸45とウェブローラ46との間に配設されている。センサ113は例えば切欠き部48aに落ち込んで切欠き部48aを検知するアクチュエータを有するマイクロスイッチや切欠き部48aで光路が開放されるフォトカプラーなどを用いることができる。
制御回路部101はセンサ113から切欠き部検知信号が入力したら画像形成装置100の操作部120の表示部120a、或いはホスト装置200の表示部にクリーニングウェブ48の「残量が少なくなった」旨の警告を出す。ユーザーはこれに基づいて新しいロール巻きのクリーニングウェブ48の準備や装填を行う。
(4)回収ローラ凝集塊対策
上記のように、回収ローラ41は定着ローラ21のオフセットトナーを回収し、そのトナーをクリーニングウェブ48が清掃する。その際、回収ローラ41の表層にはクリーニングウェブ48でクリーニングしきれなかったトナーが徐々に堆積して始める。堆積トナーは回収ローラ41の表層に図6のように凝集塊80として固化した状態になる。
回収ローラ41の表層に一度固着したトナーはクリーニングウェブ48による通常のクリーニングでは容易には取ることができない。そして、凝集塊80が存在することで回収ローラ41による定着ローラのクリーニング効果が低下して、回収ローラ41の交換を要する事態にも至ることになる。
この凝集塊80は定着ローラ21から回収ローラ41に回収されるオフセットトナー量が多いほど発生しやすい傾向にある。オフセットトナーは、定着ローラ21の温度が適正値よりも高温の場合や、低温の場合に増え、近年、生産性を高めるため、様々な紙種を一定温調で通紙することが多くなったため、各紙種に対して最適温調ではない温度で通紙せざるを得なくなった。これによって、オフセットトナーが増加することから、回収ローラ41を清掃するウェブユニット42にはより高いクリーニング性が望まれるようになった。
収ローラ41のウェブユニット42によるクリーニング性を高めて凝集塊の形成を抑制する方策として、前述した特許文献1に記載のように、ウェブローラの弾性層の周面にワイヤを巻き付けるのが好ましい。
図10にその具体的な形態を示す(本例と同機能を奏する部材には同符号で示す)。このウェブローラ46は、回収ローラ41に当接したときに、たわみを抑制するため剛性の高い金属(SUS303)のシャフト46aを中心に通している。また、クリーニング能力を上げるため、回収ローラ41とのニップ幅を広くとるのが好ましいため、たわみ易く、耐熱性を有したφ30mmシリコーンスポンジをシャフト46aの上(外周囲)にローラ状に巻いて弾性層(スポンジ層:多孔質層)46bとしている。しかし、被覆層46dは被覆されていない。
そして、金属製線材として、SUS304のφ1.0mmのワイヤ46cを弾性体層46bの表面にローラ軸方向に沿ってらせん状に1周巻き、ワイヤ46cの両端部46cL・46cRはそれぞれシャフト46aに固定している。ワイヤ46cは弾性体層46bよりも硬質の部材である。
ワイヤ46cは、ウェブローラ46を、クリーニングウェブ48を介して回収ローラ41に圧接させ、弾性体層46bが弾性変形した状態で、当該ワイヤ46cの背面側の周囲に位置する弾性体の復元力によって回収ローラ41の表面に圧接される。そのため、クリーニングウェブ48が回収ローラ41に圧接する圧力を局部的に高めるように機能する。
即ち、ウェブローラ46が被クリーニング部材である回収ローラ41とクリーニングウェブ48を介してニップを形成したときにニップにおいてワイヤ46cが存在する位置においてニップ圧が局部的に高くなる。従って、ウェブ48の巻き取り移動bによるウェブローラ46の回転に伴って、ワイヤ46cがウェブ48を介して回収ローラ41に圧接するタイミングで、クリーニングウェブ48が回収ローラ41に圧接する圧力が局部的に高くなる(線圧アップ)。
そのため、回収ローラ41に固着したトナーや外添剤等の付着物をクリーニングウェブ48によって効果的にかき取り除去することができ、回収ローラ41に対する凝集塊80の形成を効果的に抑制することができる。
ところで、前述したように、クリーニングウェブ48には、残量検知のために、ウェブ48の終端末よりも所定に手前側のウェブ位置に予めクリーニングウェブ自体に切欠き部48a(図5)が入れられている。クリーニングウェブ48の巻き取り(消費)が進んで切欠き部48aがセンサ113により検知されてもウェブ繰り出し軸45には未だ使用できるクリーニングウェブが残存している。
従って、切欠き部48aがセンサ113により検知された後も定着装置20はしばらく稼働することが可能である。そして、その稼働中にウェブ48の上記の切欠き部48aが回収ローラ41とウェブローラ46のニップ部を通過してしまう。
この場合において、ウェブローラ46が上記の図10のような構成のものであると、ウェブ48の上記の切欠き部48aにおいて、ウェブローラ46の表面に配設されている硬質のワイヤ46cが回収ローラ41に対して直接に接触することになる。そうすると、回収ローラ41が傷つき、定着ローラ傷につながる。
また、クリーニングウェブに染み込んだトナーがウェブローラのスポンジ層(弾性層)に転移した場合、その部位が硬化し、ウェブローラとクリーニングローラ間の圧の長手方向分布が意図せずに変動してしまう。
また、ワイヤ46cは端部でのみしか固定されていないので、ウェブローラ46の中央部ではワイヤ46cがローラ表面を容易に移動してしまう。特に、回収ローラ41とウェブローラ46とのニップ部内にワイヤ46cが存在している場合、回収ローラ41からの駆動力によりワイヤ46cは簡単にずれてしまう。ニップ部内における局所的な圧上昇を狙ってワイヤを付加しているのだが、ニップ部内でワイヤがずれると、所望の高圧部が得られず、クリーニング性が低下して回収ローラ41に徐々に付着する凝集塊80を除去できなくなる。
そこで、本実施例においては、このような課題を解消するために、ウェブローラ46を図7の(a)のような構成にした。即ち、図10の構成のウェブローラ46とは異なり、本例では、ワイヤ46cを含めた弾性層46bの外周面に、被覆層(トナー離型層)46dを配置している。その結果、ウェブローラのスポンジ層46bにトナーが転移することを防止することができる。さらに、ワイヤ46cがズレてしまうことも防止できる。さらに、クリーニングウェブが万が一破けてしまったような場合には、ワイヤがクリーニングローラに対し直接的に摺動することがないので、回収ローラ41が劣化してしまうのを防止することもできる。
本実施例においては、ワイヤが巻き付けられたスポンジ層(弾性層)に対して、フッ素系樹脂により構成される被覆層(トナー離型層)46dを被覆している。具体的には、被覆層46dは、厚み100μmのPFAチューブである。PFAは、トナー離型性が良く、摺動性さらに、回収ローラ41と直接接触した場合でも、回収ローラ41を傷つけ難い。また、PFAチューブ46dは熱収縮性のもの(熱収縮性樹脂チューブ)を使用している。そのため、ワイヤ46cにある程度の圧力(被覆層46dによる押さえ込み力)が常に働いており、弾性層46bの表面におけるワイヤ46cのずれを抑制できる。
図7の(b)は図7の(a)の拡大横断面模式図ある。このウェブローラ46の横断面外形は、ワイヤ46cが存在する部分が存在していない部分よりも外方に突出している形態である。図7の(c)のように、ワイヤ46cが存在する部分が突出していない形態であってもよい。
どちらの形態であっても、ワイヤ46cは、ウェブローラ46を、ウェブ48を介して回収ローラ41に圧接させ、弾性体層46bが弾性変形した状態で、ワイヤ46cの背面側の周囲に位置する弾性体の復元力によって回収ローラ41の表面に圧接される。そのため、クリーニングウェブ48が回収ローラ41に圧接する圧力を局部的に高められる。
本実施例により、回収ローラ41とウェブローラ46とのニップ部内にワイヤ46cのずれもなく、ワイヤ46cによるニップ部内の局所的な高圧部を得ることができ、回収ローラ41上にできるトナーの凝集塊80を抑制できる。
さらに、ウェブ48の切欠き部48aが回収ローラ41とウェブローラ46のニップ部を通過しても、ウェブローラ46のワイヤ46cはPFAチューブ46dを介して接触する。即ち、ワイヤ46cが回収ローラ41に対して直接に接触することが阻止される。従って回収ローラ41への傷つきを防止でき、定着ローラ傷に対する画像弊害およびクリーニング不良による画像弊害を抑制できる。
このように、本実施例によれば、クリーニング性を向上でき、定期交換パーツが減る。さらに定着部材の表面性を保つことで、成果物の品位の向上が期待でき、安定した連続プリント動作を可能にする。
[実施例2]
本実施例は、特に断りがない限り、上記実施例1と基本構成が同様でありウェブローラの一部の構成が、実施例1と異なる。具体的には、ウェブローラ46において弾性層46bの表面におけるワイヤ46cのずれをさらに抑制するために、弾性層46b及びワイヤ46cとPFAチューブ46dの間に接着剤46eを浸透させている。
即ち、図8の(a)や(b)のように、弾性層46bと被覆層46dの間に接着剤層46eを有し、接着剤層46eにワイヤ46cを有する。この接着剤層46eの存在により、弾性層46bの表面におけるワイヤ46cのずれをさらに抑制することができる。
[実施例3]
本実施例は、特に断りがない限り、上記実施例1と基本構成が同様でありウェブローラの一部の構成が、実施例1と異なる。具体的には、ワイヤ46cは、弾性層46bの表面にローラ軸線方向に沿って、図9のように、2本、もしくはそれ以上の多条のらせん状(複数螺旋状)に配置した構成にすることもできる。
また、線材としてのワイヤ46cはらせん状でなくともローラの母線方向に沿って直線状に1本あるいは円周方向に間隔をあけて複数本平行に配置した構成にすることもできる。ワイヤ46cは直線状でなく、波形など屈曲させてもよい。
ができる。
[その他の事項]
1)上記の実施例では、清掃対象として回収ローラ41を例に説明したが、これに限らず、電子写真画像形成装置が有する他の回転体を清掃対象にしても構わない
2)画像加熱装置は実施例におけるような定着装置としての使用に限られない。シートに形成されたトナー像を仮定着する装置、シートに定着されたトナー像を加熱して画像の光沢度を向上させる光沢向上装置としても使用することができる。
3)電子写真画像形成装置はプリンタに限られず、複写機、ファクシミリ、及び、これらの機能を複数備えた複合機等であってもよい。また、カラー画像形成装置に限られず、モノカラー画像形成装置であってもよい。
41・・回収ローラ(清掃対象)、48・・クリーニングウェブ、46・・押圧ローラ、46a・・シャフト(芯金)、46b・・弾性層、46c・・ワイヤ(線材)、46d・・トナー離型層(被覆層)、46e・・接着剤層

Claims (20)

  1. 電子写真画像形成装置の回転体に向けてクリーニングウェブを押圧する押圧ローラであって、
    シャフトと、
    前記シャフトの周面に設けられた弾性層と、
    前記弾性層の周面に巻き付けられたワイヤと、
    前記押圧ローラの表層として、前記ワイヤが巻き付けられた前記弾性層の周面を前記弾性層に巻き付けられたワイヤごと被覆するトナー離型層と、
    を有することを特徴とする押圧ローラ。
  2. 前記ワイヤは前記弾性層の周面に螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする請求項1に記載の押圧ローラ。
  3. 前記ワイヤは前記弾性層の周面に複数螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする請求項1に記載の押圧ローラ。
  4. 前記ワイヤは金属製であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の押圧ローラ。
  5. 前記弾性層は多孔質層であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の押圧ローラ。
  6. 前記トナー離型層は熱収縮性樹脂チューブであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の押圧ローラ。
  7. 前記トナー離型層はフッ素系樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の押圧ローラ。
  8. 前記弾性層と前記トナー離型層の間に接着剤層を有し、前記接着剤層に前記ワイヤを有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の押圧ローラ。
  9. 前記押圧ローラの横断面外形は前記ワイヤが存在する部分が存在していない部分よりも外方に突出していることを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の押圧ローラ。
  10. 電子写真画像形成装置の回転体をクリーニングするクリーニング装置であって、
    前記回転体をクリーニングするクリーニングウェブと、
    前記クリーニングウェブが巻き付けられた繰り出しローラと、
    前記クリーニングウェブを巻き取る巻き取りローラと、
    請求項1乃至9の何れか一項に記載の押圧ローラと、を有することを特徴とするクリーニング装置。
  11. シート上のトナー像を加熱する加熱回転体と、
    前記加熱回転体に付着したトナーを回収する回収回転体と、
    前記回収回転体をクリーニングするクリーニングウェブと、
    前記クリーニングウェブが巻き付けられた繰り出しローラと、
    前記クリーニングウェブを巻き取る巻き取りローラと、
    前記加熱回転体に向けてクリーニングウェブを押圧する押圧ローラと、
    を有し、
    前記押圧ローラは、シャフトと、前記シャフトの周面に設けられた弾性層と、前記弾性層の周面に巻き付けられたワイヤと、前記押圧ローラの表層として、前記ワイヤが巻き付けられた前記弾性層の周面を前記弾性層に巻き付けられたワイヤごと被覆するトナー離型層と、を有することを特徴とする画像加熱装置。
  12. 前記加熱回転体と協働して、シート上のトナー像を加熱するニップ部を形成する回転体と、を有することを特徴とする請求項11に記載の画像加熱装置。
  13. 前記ワイヤは前記弾性層の周面に螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像加熱装置。
  14. 前記ワイヤは前記弾性層の周面に複数螺旋状に巻き付けられていることを特徴とする請求項11又は12に記載の画像加熱装置。
  15. 前記ワイヤは金属製であることを特徴とする請求項11乃至14の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  16. 前記弾性層は多孔質層であることを特徴とする請求項11乃至15の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  17. 前記トナー離型層は熱収縮性樹脂チューブであることを特徴とする請求項11乃至16の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  18. 前記トナー離型層はフッ素系樹脂により構成されていることを特徴とする請求項11乃至17の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  19. 前記弾性層と前記トナー離型層の間に接着剤層を有し、前記接着剤層に前記ワイヤを有することを特徴とする請求項11乃至18の何れか一項に記載の画像加熱装置。
  20. 前記押圧ローラの横断面外形は前記ワイヤが存在する部分が存在していない部分よりも外方に突出していることを特徴とすることを特徴とする請求項11乃至19の何れか一項に記載の画像加熱装置。
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