JP6303953B2 - X線管装置 - Google Patents

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Description

この発明は、X線管装置に係り、特に、冷媒が充填された管容器の中にX線管全体が回転する外囲器回転型のX線管装置の技術に関する。
X線管装置では、X線管に印加する高電圧の絶縁およびX線管の冷却を兼ねて、管容器内に冷媒として絶縁油が充填される。絶縁油内に気泡が存在すると絶縁油の耐電圧特性が下がり、放電の原因となる。そこで放電を防止するために、管容器に注油される絶縁油は真空内で脱気され、気泡がない状態で充填される。また、X線管は負荷時に、特にアノード(陽極)が加熱され、その熱が絶縁油に伝達されるので、絶縁油は高温となる。発熱が大きい機種は絶縁油を冷却する冷却器(オイルクーラ)と組み合わせて絶縁油を循環して使用するのが一般的である。
X線管自身が高速で回転する外囲器回転型では、X線管が絶縁油中で高速で回転するので、回転によるポンプ作用で圧力差が生じ、負圧になる領域ではキャビテーション(Cavitation)を起こし、気泡が発生する。そこで気泡の発生を防止するために、内部の圧力を大気圧以上に維持する必要がある。そのために、循環用ポンプの直前を大気圧とし、ポンプの吐出圧で大気圧以上に維持する手法が採られる。
ところで、循環経路を有したX線管装置として、循環経路を二股に分岐して一方にバルブを装着して再度に合流するバイパス経路を有する構造がある(例えば、特許文献1〜4参照)。特許文献1、2では、循環経路を二股に分岐して一方にバルブを装着することで、冷媒の循環流量を切り替えている。特許文献3:特開2002−216683号公報では、循環経路を二股に分岐して一方にバルブを装着することで、圧力損失(圧損)の釣り合いを取る。特許文献4:特開2007−123211号公報では、循環経路を二股に分岐して一方にバルブを装着することで、ポンプのモータの回転数が高いときにポンプの保障する圧力が超えないように切り替え制御している。
また、特許文献2:2012−227059号公報では、冷媒中の金属の腐食溶解を低減するために、空気を抜いてガスを充満させるガスリザーバを備えている。
特開2009−43652号公報(第3,12−14頁、図8−11) 特開2012−227059号公報(第14−16頁、図11,12,15,16) 特開2002−216683号公報 特開2007−123211号公報
しかしながら、X線管は10,000rpmまでの高速回転を行うので、回転数の増加に伴い、管容器の出口側(管容器から(冷却器を有した)熱交換器への経路側)の圧力が上がり、管容器の入口側(熱交換器から管容器への経路側)の圧力が下がるという現象が発生する。この現象によって、ポンプの吐出圧により大気圧以上に維持されていた圧力が低下し、X線管の回転により気泡が発生することになる。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、キャビテーションや気泡の発生を抑制することができるX線管装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係るX線管装置は、冷媒が充填された管容器の中にX線管全体が回転する外囲器回転型のX線管装置であって、前記冷媒の温度制御を行う熱交換器と、内部の冷媒を循環する循環経路とを備え、前記循環経路を介して前記熱交換器および前記管容器を接続し、管容器から熱交換器へ流れる冷媒の循環経路において、管容器と熱交換器とを、自動開閉が可能なバルブを有した第1経路、第1経路よりも配管を細くして圧力損失を大きくした第2経路で並列に接続し、前記X線管の回転速度をキャビテーションが発生する第1の回転速度とする際には、前記第1経路の前記バルブを閉じて前記第2経路のみに冷媒を流し、前記X線管の回転速度を前記第1の回転速度よりも低速であってキャビテーションが発生しない第2の回転速度とする際には、前記第1経路の前記バルブを開き前記第1経路および前記第2経路の両方に冷媒を流すものである。
[作用・効果]この発明に係るX線管装置によれば、管容器から熱交換器へ流れる冷媒の循環経路において、管容器と熱交換器とを、自動開閉が可能なバルブを有した第1経路、第1経路よりも配管を細くして圧力損失を大きくした第2経路で並列に接続する。このように構成することで、X線管の回転によるポンプ作用で圧力差が生じ、キャビテーションや気泡が発生し得る状況の際(X線管の回転速度をキャビテーションが発生する第1の回転速度とする際)には、第1経路のバルブを閉じて圧力損失を大きくした第2経路のみに冷媒を流す。そうすると、管容器の内圧はそれ以降の循環経路の圧力損失(圧損)が増えるので上昇する。よって、負圧になることはなくキャビテーションの発生を抑制し、気泡の発生も抑制することができる。また、それ以外のとき(X線管の回転速度を第1の回転速度よりも低速であってキャビテーションが発生しない第2の回転速度とする際)には、第1経路のバルブを開き第1経路および第2経路の両方に冷媒を流す。その結果、キャビテーションや気泡の発生を抑制することができる。
この発明に係るX線管装置によれば、管容器から熱交換器へ流れる冷媒の循環経路において、管容器と熱交換器とを、自動開閉が可能なバルブを有した第1経路、第1経路よりも配管を細くして圧力損失を大きくした第2経路で並列に接続し、X線管の回転速度をキャビテーションが発生する第1の回転速度とする際には、第1経路のバルブを閉じて第2経路のみに冷媒を流し、X線管の回転速度を第1の回転速度よりも低速であってキャビテーションが発生しない第2の回転速度とする際には、第1経路のバルブを開き第1経路および第2経路の両方に冷媒を流すことで、キャビテーションや気泡の発生を抑制することができる。
実施例に係るX線管装置の概略図である。 図1の管容器の概略断面図である。 変形例に係るX線管装置の概略図である。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係るX線管装置の概略図であり、図2は、図1の管容器の概略断面図である。
本実施例に係る外囲器回転型のX線管装置1は、図1および図2に示すように、管容器2と、それに収容された密閉容器3および外囲器4とを備えている。管容器2内には冷却用の絶縁油O(図2では図示省略)が充填されている。図2に示すように、外囲器4内に、電子ビームBを発生させる陰極5と、その陰極5からの電子ビームBを偏向させる偏向コイル(図示省略)と、その偏向コイルによって偏向した電子ビームBの衝突によりX線(図1中では「X-ray」で表記)を発生させるターゲットディスクからなる陽極6とを収容して備えている。
陽極6のターゲットディスクへの電子ビームBの衝突によって発生したX線を外部に取り出すために、管容器2にはX線窓2aを設けるとともに、密閉容器3にもX線窓3aを設けて、外囲器4にもX線窓4aを設けている。X線窓2a,3a,4aを、アルミニウム、チタンなどのX線透過性のよい金属または樹脂で形成する。陰極5をフィラメントで構成する。フィラメントとして、線状のタングステンコイルやタングステン板等のフィラメントを用いる。
陽極6として、タングステンやモリブデンを用いる。陽極6のターゲットディスクは、外周部は傾斜部からなり、内周部はフラット部からなる。偏向コイルによって偏向した電子ビームBを陽極6のターゲットディスク傾斜部に衝突させることで、その衝突箇所からX線が発生する。
外囲器4の陽極側に回転軸7を装着している。ベアリング(図示省略)を介して回転軸7を回転自在に支持する。回転軸7は外囲器用のモータ8に連結されて回転し、これに伴い外囲器4も回転する。
図1に示すように、外囲器回転型のX線管装置1は、内部の絶縁油Oを循環する循環経路として循環用ホース9を備えるとともに、絶縁油Oの冷却を行う熱交換器10を備えている。管容器2の入口2A,出口2Bには、循環用ホース9をそれぞれ接続している。熱交換器10は、主として、絶縁油Oを循環するポンプ11および絶縁油Oを冷却するオイルクーラ12から構成される。
管容器2に充填され、冷却のために循環する絶縁油Oは高温になるので、熱膨張により体積が増える。その膨張を吸収するゴム製や金属製のベローズ13が熱交換器10に組み込まれるが、組み込まれた部分が大気圧になり、ポンプ11による吸入,吐出により循環する系の内部圧力が決定される。
一般的に、ホースは内部が負圧になると表面から気体を透過し、気体の溶け込みが起こる。よって、この気体の溶け込みを避けるために、循環器の系を全て正圧にすることが望ましく、正圧にするためにベローズ13はポンプ11の直前に配置される。この場合、管容器2はポンプ11の吐出圧の半分程度のプラスの圧力がかかることになる。
このようにして、管容器2の入口2A,出口2Bに循環用ホース9を接続し、熱交換器10のベローズ13,ポンプ11,オイルクーラ12の順に循環用ホース9を接続することで、循環用ホース9を介して熱交換器10および管容器2を接続している。図1中の矢印に示す方向に、循環油Oは、管容器2の出口2B,ベローズ13,ポンプ11,オイルクーラ12,管容器2の入口2Aの順に循環する。
管容器2内でX線管全体が絶縁油Oの中で回転する外囲器回転型のX線管は回転による流れを発生させ、効率良くX線管を冷却する構造となっているが、「背景技術」の欄でも述べたように、この回転によるポンプ作用で出入口には圧力差が生じ、負圧になる領域ではキャビテーションを起こす。キャビテーションは内部圧力が高くなると発生しなくなることから、上記のポンプ11の吐出圧で管容器2の内圧が上がるとキャビテーションは発生しなくなるが、ポンプ11の吐出圧が低い場合や、X線管の回転数が高く、回転によるポンプ作用が大きい場合にはキャビテーションが発生する。
本発明は上記の事情を鑑み、キャビテーションの発生を抑制し、絶縁油O中に気泡が発生することを抑えることを目的としている。本実施例では、図1に示すように、管容器2から熱交換器10へ流れる絶縁油Oの循環経路である循環用ホース9において、自動開閉が可能な電磁バルブ14を有した第1経路としてバイパス経路9A、バイパス経路9Aよりも配管を細くして圧力損失を大きくした第2経路9Bで並列に接続している。図1では、管容器2から熱交換器10へ流れる絶縁油Oの循環用ホース9を、管容器側でバイパス経路(第1経路)9Aおよび第2経路9Bに分岐して構成し、熱交換器側でバイパス経路(第1経路)9Aおよび第2経路9Bを合流して構成する。
バイパス経路9Aの太さは、バイパス経路9A以外の箇所における循環用ホース9と同じ太さであって、例えば内径が12mmの循環用ホース9を用いる場合には、循環用ホース9と同じ内径が12mmの太さを有したバイパス経路9Aで構成する。一方、第2経路9Bはバイパス経路9Aよりも配管が細ければ、特に限定されないが、バイパス経路9Aの内径の1/3〜1/2程度の太さを有した第2経路9Bで構成する。内径が12mmのバイパス経路9Aや循環用ホース9を用いる場合には、内径が4mm〜5mm程度の太さを有した第2経路9Bで構成する。
このようにして、本実施例では、管容器2の出口側に電磁バルブ14を装着したバイパス経路9Aを設けて、X線管を高速回転する場合には電磁バルブ14を閉じてバイパス経路9Aを閉じ、回転停止時や低速回転時には電磁バルブ14を開けてバイパス経路9Aを含めた循環経路で絶縁油Oを流す構成を採る。電磁バルブ14を開けると十分な広さの流路が確保され、冷却に十分な流れが確保される。また、その状態では管容器2の内圧はそれほどに高くないが、低速回転時でも回転数も低いのでキャビテーションは発生しない。
次に、高速回転を行う場合には、電磁バルブ14を予め閉じてバイパス経路9Aを閉じて、圧力損失が大きい第2経路2Bのみに絶縁油Oを流して流路を狭くする。そうすると、管容器2の内圧はそれ以降の循環経路の圧力損失(圧損)が増えるので上昇する。流路が狭くなると流量は低下するが、高速回転することで回転によるポンプ作用で流量が大きく増えるので、冷却に必要な流量が確保される。
すなわち、上述したように管容器2および熱交換器10は循環用ホース9で接続され、熱交換器10のポンプ11により内部の絶縁油Oは、図1中の矢印に示す方向に循環している。管容器2の出口2Bは図1では二股に分かれた循環路で繋がれ、その一方の循環路であるバイパス経路(第1経路)9Aには電磁バルブ14が挿入されており、外部から励磁電流を流すか流さないかで電磁バルブ14を開閉することができる。
一方、管容器2内ではX線管は出入口を有した密閉容器3内に収納され、X線管が回転すると密閉容器3内の絶縁油OもX線管とともに回転して流れ、遠心力で外周部分の圧力が上がり、外周に設けられた出口から絶縁油Oが吐出する。すなわち、X線管が遠心ポンプとして動作する。密閉容器3の出口は管容器2の出口2Bに接続されており、管容器2の出口2Bは入口2Aよりも高い圧力となり、熱交換器10のポンプ11による循環を補助する形でポンプ11のみの流量以上の流量が流れる。このように流れが増すことにより、加熱したX線管は効率良く冷却されることになる。しかしながら、X線管は10,000rpmという高速で回転するので、ポンプ作用も大きく、管容器2の入口側では圧力が低下してしまい、キャビテーションを起こす可能性がある。
そこで、本実施例では、10,000rpmでX線管が高速回転する場合に電磁バルブ14を閉じて流路を制限し、管容器2内の圧力が上昇する。この高い圧力のために、X線管が高速回転して入口側圧力が下がったとしても負圧になることがなく、キャビテーションを防止することが可能となる。一方、X線管の回転停止時や低速回転(例えば3,000rpm〜5,000rpm)時には電磁バルブ14を開き、X線管の回転によるポンプ作用がなくとも十分な流量が確保できるように流路が広がる。このように熱交換効率を落とすことなく、キャビテーションの発生を抑制することができる。
本実施例では、キャビテーションや気泡が発生し得る状況として、X線管の回転数を10,000rpmとしたが、循環流路の径や使用温度や冷媒の種類等に応じて、キャビテーションや気泡が発生し得るX線管の回転数は適宜変更され得る。よって、X線管装置1を使用する前に、X線管の回転数を様々に変更しながらキャビテーションや気泡が発生し得るX線管の回転数を予め決定する。その回転数を閾値として、閾値未満のときには、電磁バルブ14が自動的に開くようにコントローラ(図示省略)が励磁電流により制御し、閾値以上のときには、電磁バルブ14が自動的に閉じるようにコントローラが励磁電流により制御する。
先行技術文献では、本発明のようなキャビテーションや気泡の発生を抑制することを課題としていない。特許文献1、2では冷媒の循環流量の切り替えを課題としており、特許文献3では圧力損失(圧損)の釣り合いを課題としており、特許文献4ではポンプのモータの回転数が高いときにポンプの保障する圧力が超えないように切り替え制御することを課題としている。これらの文献に対して、本発明では、キャビテーションや気泡の発生を抑制するために、電磁バルブ14を有したバイパス経路9Aを並列に接続している。
以上のように構成されたX線管装置1によれば、管容器2から熱交換器10へ流れる冷媒(本実施例では絶縁油O)の循環経路である循環用ホース9において、管容器2と熱交換器10とを、自動開閉が可能なバルブ(本実施例では電磁バルブ14)を有した第1経路であるバイパス経路9A、バイパス経路9Aよりも配管を細くして圧力損失を大きくした第2経路2Bで並列に接続する。このように構成することで、X線管の回転によるポンプ作用で圧力差が生じ、キャビテーションや気泡が発生し得る状況の際には、バイパス経路9Aのバルブ(電磁バルブ14)を閉じて圧力損失を大きくした第2経路2Bのみに冷媒(絶縁油O)を流す。そうすると、管容器2の内圧はそれ以降の循環経路の圧力損失(圧損)が増えるので上昇する。よって、負圧になることはなくキャビテーションの発生を抑制し、気泡の発生も抑制することができる。また、それ以外のときには、バイパス経路9Aのバルブ(電磁バルブ14)を開きバイパス経路9Aおよび第2経路2Bの両方に冷媒(絶縁油O)を流す。その結果、キャビテーションや気泡の発生を抑制することができる。
本実施例では、X線管の回転数に応じて、自動開閉が可能なバルブ(電磁バルブ14)を切り替える。上述したようにキャビテーションや気泡が発生し得る状況としては、10,000rpmでX線管が高速回転する場合には、バイパス経路9Aのバルブ(電磁バルブ14)を閉じて圧力損失を大きくした第2経路2Bのみに冷媒(絶縁油O)を流す。よって、負圧になることはなくキャビテーションの発生を抑制し、気泡の発生も抑制することができる。また、それ以外の回転停止時や低速回転(例えば3,000rpm〜5,000rpm)時には、バイパス経路9Aのバルブ(電磁バルブ14)を開きバイパス経路9Aおよび第2経路2Bの両方に冷媒(絶縁油O)を流す。
また、本実施例では、図1に示すように管容器2から熱交換器10へ流れる冷媒(絶縁油O)の循環用ホース9を、管容器側でバイパス経路9Aおよび第2経路9Bに分岐して構成し、熱交換器側でバイパス経路9Aおよび第2経路9Bを合流して構成している。つまり、循環用ホース9を二股に分岐して、一方の第1経路であるバイパス経路9Aにバルブ(電磁バルブ14)を装着している。このように構成することで、従来と同じ構成で管容器2は出口2Bを設けて熱交換器10に接続することができる。したがって、管容器2や熱交換器10については従来と同じ構成の物を使用することができ、二股に分岐した循環用ホース9に付け替えるだけで、本実施例の構成を実現することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)非破壊検査機器などの工業用装置やX線診断装置などの医用装置にも適用することができる。
(2)上述した実施例では、冷媒として絶縁油を例に採って説明したが、水を主体とした非油脂系の冷却液に例示されるように特に限定されない。ただし、X線管に印加する高電圧の絶縁を兼ねるために、絶縁油などのような絶縁性の高い冷媒を使用するのが好ましい。
(3)上述した実施例では、X線管の回転数に応じて、自動開閉が可能なバルブを切り替えたが、バルブの切り替えのパラメータとしては、必ずしもX線管の回転数に限定されない。例えば、冷媒(例えば絶縁油)の温度によって粘性が変化して、流量が変化することでキャビテーションや気泡が発生し得るので、冷媒の温度に応じて、自動開閉が可能なバルブを切り替えてもよい。また、上述した実施例と組み合わせて、X線管の回転数とともに冷媒の温度に応じて、自動開閉が可能なバルブを切り替えてもよい。
(4)上述した実施例では、図1に示すように管容器2から熱交換器10へ流れる冷媒(絶縁油O)の循環用ホース9を、管容器側でバイパス経路9Aおよび第2経路9Bに分岐して構成し、熱交換器側でバイパス経路9Aおよび第2経路9Bを合流して構成したが、図1に示す構成に限定されない。管容器と熱交換器とを、自動開閉が可能なバルブを有した第1経路、第1経路よりも配管を細くして圧力損失を大きくした第2経路で並列に接続する構成であれば、図1のような途中分岐・合流の構成でなくともよい。例えば、図3に示すように、上流(管容器2)から下流(熱交換器10)全体にわたって2つの第1経路9C,第2経路9Bを並列する構造でもよい。図3の場合には、第1経路9Cよりも配管を細くして圧力損失を大きくした第2経路9Bを構成し、第1経路9Cに電磁バルブ14を装着する。そして、管容器2の出口を2B,2Cと2つ設け、出口2Bに第2経路9Bを接続し、出口2Cに第1経路9Cを接続する。ただし、管容器2や熱交換器10については従来と同じ構成の物を使用するためには、上述した実施例のように二股に分岐した循環用ホース9(図1を参照)に付け替える構成(途中分岐・合流の構成)の方がより好ましい。
1 … X線管装置
2 … 管容器
4 … 外囲器
9 … 循環用ホース
9A … バイパス経路(第1経路)
9B … 第2経路
10 … 熱交換器
14 … 電磁バルブ
O … 絶縁油

Claims (2)

  1. 冷媒が充填された管容器の中にX線管全体が回転する外囲器回転型のX線管装置であって、
    前記冷媒の温度制御を行う熱交換器と、
    内部の冷媒を循環する循環経路と
    を備え、
    前記循環経路を介して前記熱交換器および前記管容器を接続し、
    管容器から熱交換器へ流れる冷媒の循環経路において、管容器と熱交換器とを、自動開閉が可能なバルブを有した第1経路、第1経路よりも配管を細くして圧力損失を大きくした第2経路で並列に接続し、
    前記X線管の回転速度をキャビテーションが発生する第1の回転速度とする際には、前記第1経路の前記バルブを閉じて前記第2経路のみに冷媒を流し、前記X線管の回転速度を前記第1の回転速度よりも低速であってキャビテーションが発生しない第2の回転速度とする際には、前記第1経路の前記バルブを開き前記第1経路および前記第2経路の両方に冷媒を流す
    X線管装置。
  2. 請求項1に記載のX線管装置において、
    前記管容器から前記熱交換器へ流れる前記冷媒の前記循環経路を、
    管容器側で前記第1経路および前記第2経路に分岐して構成し、
    熱交換器側で前記第1経路および前記第2経路を合流して構成する、
    X線管装置。
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