JP6303510B2 - 陶磁器 - Google Patents

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Description

本発明は、浮彫模様が形成された陶磁器に関する。
食器、茶器、花器等の各種容器には、粘土を所定の形に成形し高熱で焼き締めた陶磁器が用いられている。この陶磁器には、意匠性を向上させるために、種々の装飾を施したものがある(特許文献1)。
特許文献1に示された陶磁器には、厚盛加飾が施されている。厚盛加飾は、陶磁器の表面に形成された下地層と、下地層の上に形成された厚盛層とからなる。この厚盛層は、ガラス等の透光性の材料によって形成されており、下地層の着色を透視することで、宝石や真珠のような質感を得ることができる。
特開2005−320183号公報
しかしながら、特許文献1に示された陶磁器には、以下の課題がある。
特許文献1に示された陶磁器においても、その意匠性を向上することができる。その反面、厚盛加飾における宝石や真珠のような質感が強調されることにより、陶磁器本来の美しさや質感が損なわれてしまう場合がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、陶磁器本来の質感を生かしながら、オリジナリティのある意匠性に優れた浮彫模様を有する陶磁器を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、少なくとも一部に浮彫模様が形成された意匠面を有する陶磁器であって、
上記浮彫模様は、略等間隔で配置された直線又は曲線からなる複数の第1基準線と、該第1基準線と交差するよう配置された直線又は曲線からなる複数の第2基準線とを有し、
上記複数の第1基準線は、凸稜線と凹稜線とに交互に分類され、
上記各凸稜線を挟む一対の上記凹稜線から上記凸稜線へと向かって突出するように形成された断面山形状の突条部と、上記複数の第2基準線に沿うように上記突条部の表面に形成された複数の細溝部とからなることを特徴とする陶磁器にある。
上記陶磁器は、互いに交差する上記突条部と上記細溝部とを有する上記浮彫模様が形成された上記意匠面を備えている。そのため、該意匠面には、上記突条部と上記細溝部とによって、角度や形状が異なる複数の凹凸形状が形成される。これら凹凸形状を備えることで上記意匠面においては、光の当たる方向の変化や視点の移動によって、光の反射方向及び陰影の形成のされ方が変化し、上記意匠面の色及び形状が変化するような視覚効果が得られる。この視覚効果は、陶磁器が本来備えている質感によって表現されるものである。このように、上記意匠面に形成された上記浮彫模様による意匠性の向上に加え、陶磁器ならではの質感と美しさとを生かすことによって、これまでにない優れた意匠性を備えた陶磁器を得ることができる。
以上のごとく、上記陶磁器によれば、浮彫模様を形成することによって、陶磁器本来の質感を生かしながら、オリジナリティのある優れた意匠性を得ることができる。
実施例1における、陶磁器を示す平面図。 実施例1における、陶磁器を示す部分拡大図。 図1のA−A矢視における部分断面図。 図3における、意匠面表面の部分拡大図。 実施例1における、第1基準線の形成手順を示す説明図。 実施例1における、第1基準線を形成した意匠面を示す説明図。 実施例1における、第1基準線及び第2基準線を形成した意匠面を示す説明図。 実施例2における、陶磁器を示す平面図。 実施例3における、陶磁器を示す平面図。
上記陶磁器の上記複数の第2基準線は、上記第1基準線同士の間隔よりも小さい間隔で略等間隔に配置されていることが好ましい。この場合には、上記突条部と、該突条部より小さい間隔で形成された上記細溝部とが上記意匠面に形成される。これにより、上記細溝部の数を増やし、該細溝部による光の散乱をより大きくすることができる。上記細溝部における光の散乱により、上記突条部の形状を強調する部位と、上記突条部の形状をぼかす部位とが形成され、上記陶磁器における視覚効果をより高めることができる。
尚、異なる視覚効果を得るために、上記第2基準線同士の間隔を部分的に変化させてもよい。例えば、上記意匠面上に、上記第2基準線同士の間隔が略等間隔で配置された部分が点在するパターンでも採用可能である。
また、上記第1基準線と上記第2基準線との交差点における交差角度θは、50°〜173°であることが好ましい。この場合には、上記突条部と上記細溝部とを形成した際の視覚効果がより効果的となる。尚、上記交差角度θは、125°〜145°であることがより好ましい。この場合には、上記意匠面における上記視覚効果がより高められる。
また、上記第1基準線と上記第2基準線とは、一方を裏返した形状が互いに相似する円弧形状曲線からなることが好ましい。この場合には、上記第1基準線と上記第2基準線とにおける形状及び配置のバランスを取りやすい。これにより、上記突条部と上記細溝部とを均整の取れた配置とし、上記意匠面における意匠性をより向上することができる。
また、上記浮彫模様は、内周縁と該内周縁と同心の外周縁とに囲まれたリング状領域の少なくとも一部に設けられており、上記第1基準線は、上記内周縁と上記外周縁とを結ぶ直線又は曲線からなると共に、上記内周縁及び上記外周縁の中心に関して点対称に規則的に配列されており、上記第2基準線は、上記内周縁と上記外周縁とを結ぶ直線又は曲線からなる上記第1基準線を裏返した形状を有すると共に、上記内周縁及び上記外周縁の中心に関して点対称に規則的に配列されていることが好ましい。この場合には、上記第1基準線と上記第2基準線とをバランスの良い形状で形成すると共に、上記リング状領域に、上記第1基準線と上記第2基準線とがバランスよく配置される。これにより、上記突条部と上記細溝部とを均整の取れた形状及び配置とし、上記意匠面における意匠性をより向上することができる。
また、上記浮彫模様は、内周縁と該内周縁と同心の外周縁とに囲まれたリング状領域の少なくとも一部に設けられており、上記複数の第1基準線又は上記複数の第2基準線は、複数の同心円によって形成されていてもよい。この場合には、上記突条部又は上記細溝部が、上記リング状領域内に円形状で形成される。これにより、上記意匠面に、外側に向かって広がる波紋のような、丸みのあるやわらかな印象を付与することができる。
また、上記浮彫模様は、内周縁と該内周縁と同心の外周縁とに囲まれたリング状領域の少なくとも一部に設けられており、上記複数の第1基準線又は上記複数の第2基準線は、仮想の中心点から放射状に配置された直線によって形成されていてもよい。この場合には、上記突条部又は上記細溝部が、上記リング状領域内に、放射状に形成される。これにより、上記意匠面に、上記中心点から外側に向かって拡大するような、直線的でシャープな印象を付与することができる。
また、隣り合う上記複数の第1基準線同士の間隔W1は、2.5mm≦W1≦12mmであり、隣り合う上記複数の第2基準線同士の間隔W2は、0.5mm≦W2≦3.0mmであることが好ましい。この場合には、上記複数の第1基準線同士の間隔W1及び上記複数の第2基準線同士の間隔W2を上記範囲内とすることにより、上記意匠面における視覚効果をより高めることができる。
また、上記浮彫模様において、上記突条部における意匠面からの突出高さHは、0.3mm≦H≦0.8mmであり、上記細溝部の溝深さDは、0.1mm≦D≦0.3mmであることが好ましい。この場合には、上記突条部における意匠面からの突出高さH及び上記細溝部の溝深さDを上記範囲内とすることにより、上記意匠面における視覚効果をより高めることができる。
(実施例1)
上記陶磁器にかかる実施例について、図1〜図7を参照して説明する。
図1及び図2に示すごとく、陶磁器1は、浮彫模様2が形成された意匠面13を有している。浮彫模様2は、略等間隔で配置された曲線からなる複数の第1基準線31と、第1基準線31と交差するよう配置された曲線からなる複数の第2基準線32とを有している。複数の第1基準線31は、凸稜線311と凹稜線312とに交互に分類される。意匠面13には、各凸稜線311を挟む一対の凹稜線312から凸稜線311へと向かって突出する断面山形状の突条部21と、複数の第2基準線32に沿うように突条部21の表面に形成された複数の細溝部22とからなる浮彫模様2が形成されている。
以下さらに詳細に説明する。
図1〜図3に示すごとく、本例の陶磁器1は、円形状の皿である。陶磁器1は、円板状の底部11と、底部11の径方向外側に配設された円環状の環状部12とを有している。底部11の下面における外周縁には、下方に向かって突出した環状の高台111が形成されている。また、環状部12は、径方向外側に向かうにつれて上方に向かって反り上がるように形成されており、環状部12の上方側に向かって配置された面を意匠面13とした。意匠面13における内周縁132及び外周縁133は、底部11の中心点48と同心の円からなる。尚、本例においては、意匠面13の内周縁132と外周縁133との間に形成された領域をリング状領域131としており、意匠面13とリング状領域131とは同一の範囲を示す。
図1及び図2に示すごとく、意匠面13には、意匠面13の内周縁132と外周縁133とを繋ぐように形成された突条部21と、突条部21と交差するように形成された細溝部22とを有する浮彫模様2が形成されている。
突条部21は、上方から見たとき、意匠面13の内周縁132と外周縁133とをつなぐように形成された複数の第1基準線31に基づいて形成されている。また、細溝部22は、第1基準線31と交差する第2基準線32に基づいて形成されている。
ここで、第1基準線31と第2基準線32の形成手順について説明する。
図5に示すごとく、リング状領域131に、陶磁器1の中心点48から放射状に延びる複数の分割線41と、内周縁132と外周縁133との間に形成された中間線42とを形成する。本例において、分割線41は、10°間隔で36本形成した。また、中間線42は、内周縁132及び外周縁133と同心の円形状をなしており、内周縁132及び外周縁133の両方と等間隔となるように形成されている。
次いで、リング状領域131の内周縁132と分割線41との交点に始点43を形成し、リング状領域131の外周縁133と分割線41との交点に終点44を形成する。そして、複数の始点43のうちの1つの始点431と複数の終点44のうちの1つの終点441とを繋ぐ線分46と、この線分46の直角二等分線47とを形成する。本例において、1つの始点431を通る分割線411と、1つの終点441を通る分割線412との間には、5本の分割線41が配されており、分割線411と分割線412との間の角度は60°とした。
次いで、直角二等分線47と中間線42との交点に中間点45を形成する。そして、始点431、終点441及び中間点45の3つの点を通る円から、始点431及び終点441を両端部とする円弧形状曲線を形成する。この円弧形状曲線が1つの第1基準線31となる。
図6に示すごとく、この第1基準線31を、陶磁器1の中心点48に関して点対称に規則的に配列する。本例において、第1基準線31は、10°間隔で36本形成してあり、中心点48の周囲の全周に配列されている。また、隣り合う複数の第1基準線31同士の間隔W1は、10mmとした。また、36本の第1基準線31は、凸稜線311と凹稜線312とに交互に分類される。
次いで、第2基準線32を形成する。
図7に示すごとく、第2基準線32は、第1基準線31を裏返した形状が互いに相似する円弧形状曲線からなる。つまり、第2基準線32は、第1基準線31を、中心点48を通る軸線49に関して線対称となるように形成してある。この第2基準線32を、中心点48に関して点対称に規則的に配列する。本例において、第2基準線32は、2.5°間隔で144本形成してあり、中心点48の周囲の全周に配列されている。隣り合う複数の第2基準線32の間隔W2は、2.5mmとした。また、第1基準線31と第2基準線32とは、それぞれ曲線によって形成されているため、交差点Pにおける交差角度θ(図2)は、第1基準線31と第2基準線32とが交差する位置によって異なる。尚、本例においては、交差角度θは、130°〜137°の範囲内にある。
上述のごとく形成された第1基準線31及び第2基準線32を基に、意匠面13には、突条部21と細溝部22とが形成される。
図1〜図3に示すごとく、突条部21は、各凸稜線311を挟む一対の凹稜線312から凸稜線311へと向かって突出するように、凸稜線311及び凹稜線312に沿って形成されている。突条部21の断面形状は、山形状をなしており、突条部21は、凹稜線312と凸稜線311とを繋ぐ一対の傾斜面211によって形成されている。尚、本例に示すごとく、突条部21における傾斜面211同士の接合部を曲面ではなく、角状に形成した場合、突条部21における凹凸が強調され、突条部21の存在感が増す。
図3に示すごとく、突条部21は、突出高さHが、内周縁132側及び外周縁133側から意匠面13の内側(図5に示す中間線42側)に向かうにつれて大きくなるように形成してある。この場合には、突出高さの変化に伴い、視覚効果に強弱が生まれ、意匠性に変化を与えることができる。尚、突条部21の突出高さHは、0.3mm〜0.6mmの範囲内にある。また、突条部21は、その全長において同一の突出高さによって形成してもよい。
図2及び図4に示すごとく、細溝部22は、複数の第2基準線32に沿うように突条部21の表面に形成されている。細溝部22における第2基準線32と直交する断面形状は、略台形状をなしており、突条部21の表面から陶磁器1の内部側に後退した底面221と、突条部21の表面と底面221の両端とをそれぞれつなぐ斜面222とを有している。また、細溝部22の溝深さDは、0.2mmとした。尚、細溝部22は、第2基準線32に沿って一様な断面形状によって形成してもよいし、細溝部22の形状を変化させてもよい。例えば、細溝部22の深さを変化させた場合には、視覚効果に強弱が生まれ、意匠面13の意匠性に変化を与えることができる。
次に本例の作用効果について説明する。
陶磁器1は、互いに交差する突条部21と細溝部22とを有する浮彫模様2が形成された意匠面13を備えている。そのため、意匠面13には、突条部21と細溝部22とによって、角度や形状が異なる複数の凹凸形状が形成される。これら凹凸形状を備えることで意匠面13においては、光の当たる方向の変化や視点の移動によって、光の反射方向及び陰影の形成のされ方が変化し、意匠面13の色及び形状が変化するような視覚効果が得られる。この視覚効果は、陶磁器1が備える様々な質感によって表現されるものである。このように、意匠面13に形成された浮彫模様2による意匠性の向上に加え、陶磁器ならではの質感と美しさとを生かすことによって、これまでにない優れた意匠性を備えた陶磁器1を得ることができる。
また、複数の第2基準線32は、第1基準線31同士の間隔よりも小さい間隔で略等間隔に配置されている。そのため、突条部21と、突条部21より小さい間隔で形成された細溝部22とが意匠面13に形成される。これにより、細溝部22の数を増やし、細溝部22における光の散乱の影響をより大きくすることができる。この細溝部22における光の散乱により、突条部21の形状を強調する部位と、突条部21の形状をぼかす部位とが形成され、陶磁器1における視覚効果をより高めることができる。
また、第1基準線31と第2基準線32との交差点Pにおける交差角度θは、50°〜173°の範囲内にある。そのため、突条部21と細溝部22とを形成した際の視覚効果が効果的となる。さらに、交差角度θは、125°〜145°の範囲内にあるため、意匠面13における視覚効果がより高められる。
また、第1基準線31と第2基準線32とは、一方を裏返した形状が互いに相似する円弧形状曲線からなる。そのため、第1基準線31と第2基準線32とにおける形状及び配置のバランスを取りやすい。これにより、突条部21と細溝部22とを均整の取れた配置とし、意匠面13における意匠性をより向上することができる。
また、浮彫模様2は、内周縁132と内周縁132と同心の外周縁133とに囲まれたリング状領域131に設けられており、第1基準線31は、内周縁132と外周縁133とを結ぶ曲線からなると共に、内周縁132及び外周縁133の中心に関して点対称に規則的に配列されており、第2基準線32は、内周縁132と外周縁133とを結ぶ曲線からなる第1基準線31を裏返した形状を有すると共に、内周縁132及び外周縁133の中心に関して点対称に規則的に配列されている。そのため、第1基準線31と第2基準線32とをバランスの良い形状で形成すると共に、リング状領域131に、第1基準線31と第2基準線32とがバランスよく配置される。これにより、突条部21と細溝部22とを均整の取れた形状及び配置とし、意匠面13における意匠性をより向上することができる。
また、隣り合う複数の第1基準線31同士の間隔W1は、5mm≦W1≦10mmの範囲内にあり、隣り合う複数の第2基準線32同士の間隔W2は、1.5mm≦W2≦2.8mmの範囲内にある。そのため、意匠面13における視覚効果をより高めることができる。
また、浮彫模様2において、突条部21における意匠面13からの突出高さHは、0.3mm≦H≦0.6mmの範囲内にあり、細溝部22の溝深さDは、0.1mm≦D≦0.2mmの範囲内にある。そのため、意匠面13における視覚効果をより高めることができる。
以上のごとく、本例の陶磁器1によれば、浮彫模様2を形成することによって、陶磁器本来の質感を生かしながら、オリジナリティのある優れた意匠性を得ることができる。
(実施例2)
本例は、図8に示すごとく、実施例1の陶磁器における構成を一部変更したものである。
本例の陶磁器101は、直線によって形成された複数の第1基準線313と、円形状によって形成された複数の第2基準線321とに基づいて形成された浮彫模様201を備えている。
複数の第1基準線313は、リング状領域131における中心点48から、放射状に延びるように形成された直線における、リング状領域131内に配置された部位によって形成されている。また、第1基準線313は、中心点48に関して点対称に規則的に配列されている。本例において、第1基準線313は、5°間隔で72本形成してあり、中心点48の周囲の全周に配列されている。また、隣り合う複数の第1基準線313同士の間隔W1は、8mmとした。
複数の第2基準線321は、リング状領域131における中心点48を中心として形成された複数の同心円によって形成されている。第2基準線321は、リング状領域131を、径方向において、11等分するように12本形成されている。尚、第2基準線321は、リング状領域131における内周縁132及び外周縁133と同形状に形成されたものも含む。また、隣り合う複数の第2基準線321同士の間隔W2は、1.6mmとした。
その他の構成は実施例1と同様である。
本例の陶磁器101において、複数の第1基準線313は、中心点48から放射状に配置された直線によって形成されている。そのため、第1基準線313を基に意匠面13に放射状の突条部21が形成される。これにより、意匠面13に、中心点48から外側に向かって拡大するような、直線的でシャープな印象を付与することができる。
また、複数の第2基準線321は、中心点48を中心とする複数の同心円によって形成されている。そのため、第2基準線321を基に意匠面13の中心に関して同心の円形状の細溝部22が形成される。これにより、意匠面13に、中心点から外側に向かって広がる波紋のような、丸みのあるやわらかな印象を付与することができる。
また、上述のごとく、放射状の突条部21と円形状の細溝部22とを形成することにより、シャープさとやわらかさとを兼ね備えた意匠性を得ることができる。
また、本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
(実施例3)
本例は、図9に示すごとく、実施例1の陶磁器における構成を一部変更したものである。
本例の陶磁器102は、円形状に形成された複数の第1基準線314と、直線状に形成された複数の第2基準線322とに基づいて形成された浮彫模様202を備えている。
複数の第1基準線314は、リング状領域131の中心点48を中心として形成された複数の同心円によって形成されている。第1基準線314は、リング状領域131を、陶磁器1の径方向において、8等分するように9本形成されている。尚、第1基準線314は、意匠面13における内周縁132及び外周縁133と同形状に形成されたものも含む。また、隣り合う複数の第1基準線314同士の間隔W1は、5mmとした。
複数の第2基準線322は、リング状領域131の中心点48から、放射状に延びるように形成された直線における、リング状領域131内に配置された部位によって形成されている。また、第2基準線322は、中心点48に関して点対称に規則的に配列されている。本例において、隣り合う第2基準線322は、1.5°間隔で、240本形成してあり、中心点48の周囲の全周に配列されている。また、隣り合う複数の第2基準線422同士の間隔W2は、2.5mmとした。
その他の構成は実施例1と同様である。
本例においても、実施例1及び実施例2と同様の作用効果を得ることができる。
尚、上記実施例1〜上記実施例3に示された陶磁器の浮彫模様は一例を示すものである。第1基準線及び第2基準線の形状、突条部及び細溝部の形状を変化させることにより、種々の形状の浮彫模様を形成することができる。
また、陶磁器は、皿以外の食器、花器、茶器等の種々の容器や、装飾品等であってもよい。また、陶磁器の形状は、円形状以外にも長円形、四角形等の種々の形状であってもよい。
また、意匠面は、陶磁器の表面の少なくとも一部に形成されていればよい。また、意匠面の形状は、円環形状以外にも、円形状、四角形等の種々の形状とすることができる。
1、101、102 陶磁器
13 意匠面
2、201、202 浮彫模様
21 突条部
22 細溝部
31、313、314 第1基準線
311 凸稜線
312 凹稜線
32、321、322 第2基準線

Claims (9)

  1. 少なくとも一部に浮彫模様が形成された意匠面を有する陶磁器であって、
    上記浮彫模様は、略等間隔で配置された直線又は曲線からなる複数の第1基準線と、該第1基準線と交差するよう配置された直線又は曲線からなる複数の第2基準線とを有し、
    上記複数の第1基準線は、凸稜線と凹稜線とに交互に分類され、
    上記各凸稜線を挟む一対の上記凹稜線から上記凸稜線へと向かって突出するように形成された断面山形状の突条部と、上記複数の第2基準線に沿うように上記突条部の表面に形成された複数の細溝部とからなることを特徴とする陶磁器。
  2. 上記複数の第2基準線は、上記第1基準線同士の間隔よりも小さい間隔で略等間隔に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の陶磁器。
  3. 上記第1基準線と上記第2基準線との交差点における交差角度θは、50°〜173°であることを特徴とする請求項1又は2に記載の陶磁器。
  4. 上記第1基準線と上記第2基準線とは、一方を裏返した形状が互いに相似する円弧形状曲線からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の陶磁器。
  5. 上記浮彫模様は、内周縁と該内周縁と同心の外周縁とに囲まれたリング状領域の少なくとも一部に設けられており、
    上記第1基準線は、上記内周縁と上記外周縁とを結ぶ直線又は曲線からなると共に、上記内周縁及び上記外周縁の中心に関して点対称に規則的に配列されており、
    上記第2基準線は、上記内周縁と上記外周縁とを結ぶ直線又は曲線からなる上記第1基準線を裏返した形状を有すると共に、上記内周縁及び上記外周縁の中心に関して点対称に規則的に配列されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の陶磁器。
  6. 上記浮彫模様は、内周縁と該内周縁と同心の外周縁とに囲まれたリング状領域の少なくとも一部に設けられており、上記複数の第1基準線又は上記複数の第2基準線は、複数の同心円によって形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の陶磁器。
  7. 上記浮彫模様は、内周縁と該内周縁と同心の外周縁とに囲まれたリング状領域の少なくとも一部に設けられており、上記複数の第1基準線又は上記複数の第2基準線は、仮想の中心点から放射状に配置された直線によって形成されていることを特徴とする請求項1〜3及び6のいずれか一項に記載の陶磁器。
  8. 隣り合う上記複数の第1基準線同士の間隔W1は、2.5mm≦W1≦12mmであり、隣り合う上記複数の第2基準線同士の間隔W2は、0.5mm≦W2≦3.0mmであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の陶磁器。
  9. 上記浮彫模様において、上記突条部における意匠面からの突出高さHは、0.3mm≦H≦0.8mmであり、上記細溝部の溝深さDは、0.1mm≦D≦0.3mmであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の陶磁器。
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