JP2002153368A - 食 器 - Google Patents

食 器

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JP2002153368A
JP2002153368A JP2000354563A JP2000354563A JP2002153368A JP 2002153368 A JP2002153368 A JP 2002153368A JP 2000354563 A JP2000354563 A JP 2000354563A JP 2000354563 A JP2000354563 A JP 2000354563A JP 2002153368 A JP2002153368 A JP 2002153368A
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tableware
conductive
glass layer
metal
microwave oven
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JP2000354563A
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English (en)
Inventor
Marie Koseki
眞理恵 小関
Masatake Takeuchi
正剛 武内
Harumi Kato
晴己 加藤
Seijiro Yamabe
誠二郎 山辺
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KYUSHU HAKUSUI CORP
Hakusui Tech Co Ltd
Original Assignee
KYUSHU HAKUSUI CORP
Hakusui Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属装飾が施されていても電子レンジ内の調
理に使用可能な食器を提供する。 【解決手段】 食器10は、土や石の粉に水などを添
加、混練した素材で作られた食器本体11の表面に金属
装飾12などを描いて焼き固めた後、金属装飾12の部
分を含む表面全体を、構成成分として導電性酸化亜鉛を
含有する厚さ0.1〜10μmの導電性ガラス層13で
被覆して形成したものである。食器10の表面全体が導
電性を有するため、電子レンジ内での調理に使用して
も、金属装飾12の部分にスパークが発生したり焼損し
たりすることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食事に供される料
理や各種食材を入れるための食器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、料理や各種食材を入れるため
の食器として代表的なものは、陶磁器製の食器である
が、そのほか、ガラス製、プラスチック製、金属製ある
いは木や竹などの自然素材製の食器なども使用されてい
る。
【0003】これらの食器は、その上に盛られたり、入
れられたりする料理や食材の種類、使う人の好み、用途
などに応じて使い分けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マイクロ波によって食
品自体を発熱させて調理する、いわゆる電子レンジは、
調理に要する時間が極めて短く、調理中に煙や熱がでな
いなど、優れた機能を備えているため、近年、その普及
は目覚しく、殆どの家庭が電子レンジを所有していると
いっても過言ではない。
【0005】電子レンジの優れた機能の一つとして、調
理して食器に盛られた食品を、鍋などに移し替えること
なく、そのままの状態で再加熱することができる点が挙
げられる。このことは食事の準備に要する時間を少しで
も短縮したい現代人の要請に合致するものである。
【0006】食器に入った食品をそのまま電子レンジで
加熱、調理する場合、食器に描かれている模様や絵柄な
どに金属装飾が含まれていると、調理中に照射されるマ
イクロ波の作用により、金属装飾の部分にスパークが発
生して、模様や絵柄などが焼損することがある。
【0007】このため、電子レンジで調理する場合、金
属装飾が施されていない食器を選んで使用しなければな
らないので、使用できる食器が限られるだけでなく、食
器選択も面倒である。また、金属装飾の有無の見分けが
できない子供や老人などは、誤って、金属装飾がある食
器に盛られた食品をそのまま電子レンジで加熱すること
があり、調理中に金属装飾部分に発生するスパークで、
食器の模様や絵柄などが焼損することがある。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、金属装
飾が施されていても電子レンジ内での調理に使用可能な
食器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の食器は、構成成分として導電性金属酸化物
を含有する導電性ガラス層で表面を被覆したことを特徴
とする。このような構成とすることにより、食器の表面
全体が導電性を有するようになり、電子レンジ内でマイ
クロ波が照射されても金属装飾部分にスパークが発生し
たり焼損したりすることがなくなるため、支障なく電子
レンジ内での調理に使用可能となる。また、導電性ガラ
ス層は帯電しないので、保管中の食器表面に空気中の塵
埃などが静電気で付着することもなくなる。
【0010】さらに、導電性ガラス層自体が導電性を有
しているため、表面が損傷されても機能が低下したり経
時変化したりすることがなく、耐久性にも優れている。
なお、この導電性ガラス層は透明であるため、下地に施
されている色彩、模様などはそのまま表現され、悪影響
を及ぼすことがない。
【0011】前記導電性金属酸化物として、導電性酸化
亜鉛、導電性酸化錫、錫ドーピング酸化インジウムのい
ずれかを使用することにより、導電性ガラス層の透明度
を長期間に亘って維持することが可能となる。
【0012】また、前記導電性金属酸化物として、0.
5〜10重量%のアルミニウムを含有する導電性酸化亜
鉛を使用することにより、製造工程におけるガラスとの
混練性が向上する。このような導電性酸化亜鉛として
は、ハクスイテック株式会社製の導電性酸化亜鉛(商品
名:23K)が好適である。
【0013】導電性ガラス層を構成するガラスの組成
は、SiO2が65%〜80%,Na2Oが10%〜20
%,CaOが5%〜15%,MgOが0%〜10%,K
2Oが0%〜5%,Al23が0%〜5%が基本成分で
あり,そのほかに、酸素、珪素、ナトリウム、カルシウ
ム、ホウ素、リチウム、イオウ、アンチモン、アルミニ
ウム、カリウム、チタン、バリウム、ジルコニウム、亜
鉛、鉛、砒素、マグネシウム、ストロンチウム、セリウ
ム、セレン、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、モリ
ブデン、クロムなどを含有していても差し支えない。
【0014】また、ガラス組成に対する導電性金属酸化
物の含有量は、0.1〜25重量%の範囲、望ましく
は、0.5〜10重量%の範囲が好適である。導電性金
属酸化物の含有量が25重量%を超えると、ガラス構成
成分の含有比率の自由度が低下するので、ガラス本来の
特徴を失うような弊害が生じることがあり、導電性金属
酸化物の含有量が0.1重量%より少なくなると、導電
性が十分に発現しない。
【0015】さらに、導電性ガラス層の厚さを0.1〜
10μmとすることにより、10-3〜10-8s/m程度
の導電率と、実用的に問題のない強度、耐久性を確保す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態である
食器を示す正面図であり、図2は前記食器を示す平面図
であり、図3は図2のA−A線における断面図である。
【0017】本実施形態の食器10は、従来の陶磁器と
同様、土や石の粉に水などを添加、混練したものを素材
として食器本体11を作り、食器本体11の表面に金属
を含む絵の具で金属装飾12などを描いて焼き固めた
後、金属装飾12の部分を含む表面全体を、構成成分と
して導電性金属酸化物を含有する厚さ0.1〜10μm
の導電性ガラス層13で被覆して形成したものである。
【0018】このような構成とすることにより、食器1
0の表面全体が導電性を有するので、食器10を電子レ
ンジ内に入れてマイクロ波を照射しても、金属装飾12
の部分にスパークが発生したり焼損したりすることがな
い。したがって、金属装飾のない食器と同様、全く支障
なく電子レンジ内での調理に使用することができる。
【0019】導電性ガラス層13は静電気を帯びないの
で、食器10を保管しているときなどに、空気中の塵埃
などが静電気で表面に付着することもない。また、従来
のコーティングガラスなどと異なり、導電性ガラス層1
3自体が導電性を有しているため、表面が損傷されるよ
うなことがあっても機能が低下することがなく、経時変
化することもなく、耐久性に優れている。さらに、この
導電性ガラス層13は透明であるため、食器本体11に
施されている金属装飾12などはそのまま表現され、悪
影響を及ぼすこともない。そのほか、従来の食器に比べ
て食器10は、強度が高く、丈夫であるため、取り扱い
が容易であり、実用性に優れている。
【0020】食器10の導電性ガラス層13は、図4に
示すように、ガラス原料粉末14、導電性酸化亜鉛の粉
末15および水16などを十分に混練して形成されたゾ
ル状液体17を原料とし、後述する工程を経て形成した
ものである。
【0021】ここで、ガラス原料粉末14は、SiO2
を71.8重量%,Na2Oを13.3重量%,CaO
を8.8重量%,MgOを3.5重量%,K2Oを0.
8重量%,Al23を1.7重量%,Fe23を0.1
重量%の割合で含むものを使用し、導電性酸化亜鉛の粉
末15は、ハクスイテック株式会社製の導電性酸化亜鉛
(商品名:23−K)の粉末(平均粒径0.1〜0.2
5μm)を使用している。この場合、ガラス原料粉末1
4に対し、導電性酸化亜鉛の粉末15を3〜10重量%
の範囲で添加する。
【0022】ここで、図5を参照して、食器10の製造
工程について説明する。土や石の粉に水などを添加、混
練したものを素材として食器本体11を作り(図5の
(a))、金属を含む絵の具で食器本体11の表面に金
属装飾12などを描いた(図5の(b))後、焼成窯1
8に入れて焼成する(図5の(c))。ここまでは従来
の陶磁器の製造工程と同様である。
【0023】次に、図5(d)に示すように、焼成した
食器本体11を前述の図3の工程で作ったゾル状液体1
7に浸漬して、引き上げ、金属装飾12の部分を含む表
面全体にゾル状液体17を均一に付着させ、乾燥させた
後、図5(e)に示すように、焼成窯18内に入れて、
一般的な陶磁器の焼成温度で焼成する。そして、室温ま
で徐冷した後、焼成窯18から取り出すと、図5(f)
に示すように、厚さ0.1〜10μmの導電性ガラス層
13を備えた食器10が完成する。この導電性ガラス層
13の導電率は10-3〜10-8s/m程度であり、食器
10を電子レンジ内に入れて調理に使用してもスパーク
が発生しないレベルである。
【0024】このように、食器10は、従来の陶磁器と
同じ原料を用い、ガラス原料粉末14と、導電性酸化亜
鉛の粉末15と、水16などを混練して形成されたゾル
状液体17への浸漬工程を除けば従来と同様の工程を経
て製造することができるので、製造も容易である。
【0025】なお、本実施形態の食器10は例示であ
り、本発明はこれに限定するものではないので、これと
デザインや形状などが異なる食器にも実施可能であり、
食器10と同様の機能、効果を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0027】(1)構成成分として導電性金属酸化物を
含有する導電性ガラス層で表面を被覆したことにより、
食器の表面全体が導電性を有するため、電子レンジ内で
の調理に使用しても、金属装飾部分にスパークが発生し
たり焼損したりすることがなくなり、支障なく使用可能
となる。また、導電性ガラス層は帯電しないので、保管
中の食器表面に空気中の塵埃などが付着せず、導電性ガ
ラス層自体が導電性を有しているため、表面損傷で機能
低下したり経時変化したりすることがなく、耐久性も優
れている。さらに、導電性ガラス層は透明なので、下地
に施されている色彩、模様などはそのまま表現され、悪
影響を及ぼすことがない。
【0028】(2)導電性金属酸化物として、導電性酸
化亜鉛、導電性酸化錫、錫ドーピング酸化インジウムの
いずれかを使用することにより、導電性ガラス層の透明
性を長期間に亘って維持することが可能となる。
【0029】(3)導電性金属酸化物として、0.5〜
10重量%のアルミニウムを含有する導電性酸化亜鉛を
使用することにより、製造工程におけるガラスとの混練
性が向上する。
【0030】(4)ガラス組成に対する導電性金属酸化
物の含有量を0.1重量%〜25重量%の範囲とするこ
とにより、ガラス本来の特徴を失うことなく、適切な導
電性が発現する。
【0031】(5)前記導電性ガラス層の厚みを0.1
〜10μmとすることにより、10-3〜10-8s/m程
度の導電率と、実用的に問題のない強度、耐久性を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態である食器を示す正面図である。
【図2】 図1に示す食器の平面図である。
【図3】 図2におけるA−A線断面図である。
【図4】 導電性ガラス層の原料の製造工程図である。
【図5】 図1に示す食器の製造工程図である。
【符号の説明】
10 食器 11 食器本体 12 金属装飾 13 導電性ガラス層 14 ガラス原料粉末 15 導電性酸化亜鉛の粉末 16 水 17 ゾル状液体 18 焼成窯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 晴己 大阪府茨木市耳原1−1−45 レシェンテ 耳原303号 (72)発明者 山辺 誠二郎 福岡県飯塚市大字立岩1077−171 Fターム(参考) 3B001 AA11 AA13 CC07 CC11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構成成分として導電性金属酸化物を含有
    する導電性ガラス層で表面を被覆したことを特徴とする
    食器。
  2. 【請求項2】 前記導電性金属酸化物が、導電性酸化亜
    鉛、導電性酸化錫、錫ドーピング酸化インジウムのいず
    れかである請求項1記載の食器。
  3. 【請求項3】 前記導電性金属酸化物が、0.5〜10
    重量%のアルミニウムを含有する導電性酸化亜鉛である
    請求項1記載の食器。
  4. 【請求項4】 前記導電性金属酸化物の含有量が、ガラ
    ス原料の0.1〜25重量%である請求項1〜3のいず
    れかに記載の食器。
  5. 【請求項5】 前記導電性ガラス層の厚さが0.1〜1
    0μmである請求項1記載の食器。
JP2000354563A 2000-11-21 2000-11-21 食 器 Pending JP2002153368A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015128553A (ja) * 2014-01-09 2015-07-16 鳴海製陶株式会社 陶磁器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015128553A (ja) * 2014-01-09 2015-07-16 鳴海製陶株式会社 陶磁器

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