JP6303254B2 - 追尾装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の追尾対象を複数のセンサで測定して位置等を算出する追尾装置に関する。
従来、追尾対象を複数のセンサによって測定し、三角測量によって追尾対象の位置や速度を求める方法がある。この方法を用いると、追尾対象の位置等の計算結果として、偽像、いわゆるゴーストが発生する。
特許文献1にはゴーストを除去する追尾装置システムが開示されており、センサ11、21のそれぞれが追尾対象を測定し、推定モジュール12、22および統合モジュール13が、センサ11、21の測定結果から追尾対象の位置および速度を推定し、ゴースト除去モジュール14が、追尾対象の推定位置および推定速度の情報に関して、飛行状況として不自然なものを除去することで、ゴーストに相当する推定位置および推定速度の情報を除去するものである。
具体的には、追尾装置システムが、センサの探知可能な距離情報および追尾対象の出し得る速度範囲を基準情報として保有しており、推定位置および推定速度を基準情報と比較して、不自然な推定位置および推定速度の情報をゴーストと判断している。
特開平9−318726号公報
上述のように、測定結果から推定した位置および速度を基準情報と比較する方法では、基準情報となるセンサの探知可能な距離情報および追尾対象の出し得る速度範囲を仮定する必要があり、実際に使用するセンサや追尾対象の性能(すなわちセンサの探知可能な距離や追尾対象の出し得る速度範囲)が基本情報を設定する上で仮定した値と異なっている場合には、ゴーストではなく真の追尾対象に関する推定位置および推定速度もゴーストとして除去されてしまう問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するものであり、センサの探知性能や追尾対象(目標)の速度能力などの個々の能力に関する仮定によらずにゴーストを除去する追尾装置を得ることを目的とする。
本発明に係る追尾装置は、複数の目標を複数のセンサによって測定することで複数の目標候補の位置を算出する目標候補位置算出部、真の目標に関する位置情報と真の目標の運動モデルとに基づき、真の目標に関する未来の位置情報を予測位置情報として算出する真目標情報予測処理部、ゴーストに関する位置情報とゴーストの運動モデルとに基づき、ゴーストに関する未来の位置情報を予測位置情報として算出するゴースト情報予測処理部、目標候補の位置と真の目標の予測位置情報との残差および目標候補の位置とゴーストの予測位置情報との残差に基づき、それぞれの目標候補が真の目標であるかゴーストであるかを判別する判別部、を備える。
本発明によれば、複数のセンサによって複数の目標を追尾する際、センサの探知性能や目標の速度能力などの個々の能力に関する仮定によらず、一般化した状況でゴーストを除去する追尾装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1における追尾装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における追尾装置のゴースト除去の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における追尾装置で扱う目標候補を説明するための図である。
実施の形態1.
以降に、本発明に係る追尾装置の好適な実施の形態を説明する。
なお、以降では、便宜上、いわゆる追尾対象を「目標」と、実際の追尾対象を「真の目標」と、偽像やゴーストなどを「ゴースト」と称する。また、後述の図3に示すように、センサ1(101)およびセンサ2(102)で目標を測定して目標の位置を計算した場合に得られる、真の目標およびゴーストを含んだものを「目標候補」と称する。また、電子出願の関係上、アルファベット文字の上に付く「^」をアルファベット文字の後に「(ハット)」と表記する。
[装置構成]
図1は、本発明の実施の形態1における追尾装置1の構成を示すブロック図である。図1における追尾装置1は、目標候補位置算出部10、真目標位置情報処理部20、ゴースト位置情報処理部30、判別部40、および表示装置50を備える。
目標候補位置算出部10は、目標の測定結果から目標候補それぞれの位置を算出して出力し、真目標位置情報処理部20は、真の目標の位置情報と真の目標の運動モデルとを用いて真の目標の未来の位置情報を予測して算出し、真の目標の予測位置情報として出力し、ゴースト位置情報処理部30は、ゴーストの位置情報とゴーストの運動モデルとを用いてゴーストの未来の位置情報を予測して算出し、ゴーストの予測位置情報として出力し、
判別部40は、目標候補それぞれの位置情報、真の目標の予測位置情報、およびゴーストの予測位置情報に基づき、目標候補それぞれについて真の目標であるかゴーストであるかを判別し、表示装置50は真の目標の位置情報を表示する。
[処理概要]
図2は、本発明の実施の形態1における追尾装置1のゴースト除去の処理を示すフローチャートである。
追尾装置1は、追尾処理を開始すると、目標の到来方向を測定して(ステップS101)、目標候補の位置を算出する(ステップS102)。並行して、真の目標に関する現在の位置情報から未来の位置情報(つまり真の目標の予測位置情報)を予測して算出するとともに(ステップS201)、ゴーストに関する現在の位置情報から未来の位置情報(つまりゴーストの予測位置情報)を予測して算出する(ステップS301)。
その後、目標候補の位置と真の目標の予測位置情報との残差、および目標候補の位置とゴーストの予測位置情報の残差を算出し(ステップS202,S302)、これらの残差を比較して(ステップS401)、目標候補のそれぞれが真の目標であるかゴーストであるかを判定し(ステップS501)、真の目標であると判定された目標候補を現在の真の目標として位置情報の平滑化をして(ステップS601)、真の目標の位置情報を表示する(ステップS701)。また、ゴーストと判定された目標候補を現在のゴーストとして位置情報の平滑化をする(ステップS602)。
追尾処理を継続する場合には(ステップS801のYES)、ステップS101、S201、S301に戻る。
本実施の形態1における追尾装置1のゴースト除去処理の流れは上述の通りであるが、図1に示す追尾装置1の各構成の詳細動作を以降に説明する。また、図2の処理に該当するステップを合わせて記載する。
[目標候補の位置算出]
目標候補位置算出部10は、二次元角度センサ1(101)、センサ2(102)、および位置算出部103を備える。
センサ1(101)およびセンサ2(102)は、アンテナを含む受信系(図示せず)によって信号を受信して、時刻tにおける到来方向を算出する(ステップS101)。
また、位置算出部103は、センサ1(101)およびセンサ2(102)の位置、ならびにセンサ1(101)およびセンサ2(102)によって算出された目標の到来方向に基づき、三角測量を用いて目標候補1〜4それぞれについて、時刻tにおける三次元位置zi、k(i=1、2、3、4)を算出する(ステップS102)。この時刻tにおける目標候補の三次元位置zi、kは、位置算出部103から判別部40に出力される。
なお、この実施の形態ではセンサが二つある場合について説明するが、センサは二つに限られず、三つ以上であっても良い。
[真の目標の予測値の算出]
真目標位置情報処理部20は、真目標情報予測処理部201および真目標情報平滑処理部202を備える。
このうちの真目標情報平滑処理部202は、判別部40によって真の目標であると判別された目標候補を現在の真の目標とし、真の目標の位置や速度等の位置情報を平滑化するとともに(ステップS601)、真の目標の位置情報を表示装置50に出力する。真目標情報平滑処理部202の詳細は後述する。
真目標情報予測処理部201は、時刻tk−1における真の目標の現在の位置情報に基づき、時刻tにおける真の目標の未来の位置情報を予測する(ステップS201)。具体的には、真目標情報平滑処理部202が有する真の目標の現在の位置情報を、時刻tk−1における真の目標の位置、速度平滑値x(ハット)j、K−1|K−1(j=1、2)、および平滑誤差共分散行列P(TGT) j、K−1|K−1とし、この真の目標の現在の位置および速度平滑値x(ハット)j、K−1|K−1、ならびに真の目標の運動を仮定した運動モデルに基づいて、真の目標の未来の位置情報として、時刻tにおける真の目標の位置、速度予測値x(ハット)j、K|K−1、および予測誤差共分散行列P(TGT) j、K|K−1を算出し、判別部40に出力する。
真目標情報予測処理部201において、真の目標の運動モデルは式(1)によって定義され、真の目標に関する予測位置情報(位置、速度予測値および予測誤差共分散行列)を式(2)によって算出する。
Figure 0006303254
Figure 0006303254
式(1)、(2)において、F(・)は真の目標の運動を仮定した関数であり、wは位置および速度に対する6次元の駆動雑音ベクトルである。例えば真の目標の運動を等速直線運動と仮定する場合には、式(1)、(2)は式(3)、(4)の形となる。
Figure 0006303254
Figure 0006303254
式(3)、(4)においてI3×3は3行×3列の単位行列であり、O3×3は3行×3列の零行列であり、Qj、k−1は駆動雑音ベクトルの共分散行列である。
なお、関数F(・)で定義する真の運動は等速直線運動に限られない、また、上記では一種類の関数F(・)による単一運動モデルを例として説明したが、複数の関数F(・)による多重運動モデルを用いても良い。多重運動モデルを用いれば、未知である目標の運動に対して柔軟に対応することができる。
[ゴーストの予測値の算出]
ゴースト位置情報処理部30は、ゴースト情報予測処理部301およびゴースト情報平滑処理部302を備える。
このうちのゴースト情報平滑処理部302は、判別部40によってゴーストであると判別された目標候補を現在のゴーストとし、ゴーストの位置や速度等の位置情報を平滑化する(ステップS602)。ゴースト情報平滑処理部302の詳細は後述する。
ゴースト情報予測処理部301は、時刻tk−1におけるゴーストの現在の位置情報に基づき、時刻tにおけるゴーストの未来の位置情報を予測する(ステップS301)。具体的には、ゴースト情報平滑処理部302が有するゴーストの現在の位置情報を、時刻tk−1におけるゴーストの位置、速度平滑値y(ハット)m、K−1|K−1(m=1、2)、および平滑誤差共分散行列P(GST) m、K−1|K−1とし、このゴーストの現在の位置および速度平滑値y(ハット)m、K−1|K−1、ならびにゴーストの運動を仮定した運動モデルに基づいて、ゴーストの未来の位置情報として、時刻tにおけるゴーストの位置、速度予測値y(ハット)m、K|K−1、および予測誤差共分散行列P(GST) m、K|K−1を算出し、判別部40に出力する。
ゴースト情報予測処理部301が用いるゴーストの運動モデルの具体例を図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1における追尾装置1のゴースト除去処理を行う際の目標候補の扱いを説明するための図である。
図3に示すように、センサ1(101)およびセンサ2(102)のそれぞれの三次元位置を、原点(0、0、0)および(D、D、D)と仮定する。
また、複数の目標を複数のセンサで観測した場合、各目標と各センサとを結ぶ直線の交点が目標候補となり、二つの目標を二つのセンサで観測した場合には目標候補が4つとなる。この4つの目標候補1〜4のそれぞれの三次元位置を、(x、y、z)、(x、y、z)、(x、y、z)、(x、y、z)とする。
ここで、目標候補1〜4を真の目標の組とゴーストの組とに分ける。例として、二つのセンサのいずれにおいても二つの目標の到来方向が観測されている場合には、目標候補1および2の組と、目標候補3および4の組とになる。目標候補1および2が真の目標であり、目標候補3および4がゴーストであると仮定すると、ゴーストである目標候補3および4の三次元位置(x、y、z)および(x、y、z)が、空間内の各目標と各センサとを結ぶ直線の交点として、それぞれ式(5)、(6)で算出される。
Figure 0006303254
Figure 0006303254
この式(5)、(6)の関係を用いて、ゴーストの運動モデルを式(7)と定義する。なお、目標候補3および4を真の目標とする場合には、式(5)、(6)において目標候補3、4の位置を用いて目標候補1および2の位置を算出するように、目標候補番号の関係を入れ替えれば良い。
Figure 0006303254
そして、ゴースト情報予測処理部301は、式(8)によってゴーストに関する予測位置情報(位置、速度予測値、予測誤差共分散行列)を算出し、判別部40に出力する。
Figure 0006303254
[真の目標に関する残差計算]
判別部40は、真目標情報残差算出部401、ゴースト情報残差算出部402、残差比較処理部403、およびゴースト判定処理部404を備える。
このうちの真目標情報残差算出部401には、位置算出部103から時刻tにおける目標候補の三次元位置zi、k(i=1、2、3、4)が入力され、真目標情報予測処理部201から時刻tにおける真の目標の未来の位置情報、つまり予測位置、速度予測値x(ハット)j、K|K−1、および予測誤差共分散行列P(TGT) j、K|K−1が入力される。
そして、これらの情報を取得した真目標情報残差算出部401は、時刻tにおける目標候補の三次元位置zi、kと真の目標の予測位置の残差r(TGT) i、k(i=1、2、3、4)を式(9)によって算出する。また、時刻tにおける残差共分散行列S(TGT) i、kおよび残差二次形式q(TGT) i、k(i=1、2、3、4)を式(10)によって算出する(ステップS202)。
その後、算出した残差r(TGT) i、k、残差共分散行列S(TGT) i、kおよび残差二次形式q(TGT) i、k、を残差比較部処理部403に出力する。
Figure 0006303254
Figure 0006303254
なお、式(10)において、Rj,k−1は観測雑音ベクトルの共分散行列である。
[ゴーストに関する残差計算]
ゴースト情報残差算出部402には、位置算出部103から時刻tにおける目標候補の三次元位置zi、k(i=1、2、3、4)が入力され、ゴースト情報予測処理部301から時刻tにおけるゴーストの未来の位置情報、つまり予測位置、速度予測値y(ハット)m、K|K−1、および予測誤差共分散行列P(GST) m、K|K−1が入力される。
そして、これらの情報を取得したゴースト情報残差算出部402は、時刻tにおける目標候補の三次元位置zi、kとゴーストの予測位置の残差r(GST) i、k(i=1、2、3、4)を式(11)によって算出する。また、時刻tにおける残差共分散行列S(GST) m、kおよび残差二次形式q(GST) i、k(i=1、2、3、4)を式(12)によって算出する(ステップS302)。
その後、算出した残差残差r(GST) i、k、残差共分散行列S(GST) m、kおよび残差二次形式q(GST) i、k、を残差比較部処理部403に出力する。
Figure 0006303254
Figure 0006303254
[ゴースト判定]
残差比較処理部403には、真目標情報残差算出部401から目標候補と真の目標の予測位置情報との残差r(TGT) i,k、および残差二次形式q(TGT) i,kが入力され、ゴースト情報残差算出部402から目標候補とゴーストの予測位置情報との残差r(GST) i,k、および残差二次形式q(GST) i,kが入力される。
次に、残差比較処理部403は、目標候補と真の目標の予測位置情報とから算出された残差二次形式q(TGT) i,k、目標候補とゴーストの予測位置情報とから算出されたq(GST) i,kを用いて、式(13)のように二通りの和を求める。式(13)のそれぞれの和は、残差二次形式q(TGT) i,k、およびq(GST) i,kを組み合わせたものであり、目標候補1〜4を真の目標の組とゴーストの組とに分けた組合せで決定される。ここでは、上述と同様、二つのセンサのいずれにおいても二つの目標の到来方向が観測されていると想定して、目標候補1および2の組と、目標候補3および4の組とに分けた場合について説明する。
Figure 0006303254
さらに、残差比較処理部403は、式(13)で算出した二通りの残差二次形式の和同士の差Δqを式(14)のように算出し、Δqをゴースト判定処理部404に出力する(ステップS401)。
Figure 0006303254
ゴースト判定処理部404は、残差比較処理部403から残差二次形式の和同士の差Δqが入力されると、二通りの残差二次形式の和の大小関係を用いて、目標候補1〜4のいずれが真の目標であるかゴーストであるかを判定する。これは、目標候補1および2が真の目標で目標候補3および4がゴーストである場合には、q(TGT) 1,k、q(TGT) 2,k、q(GST) 3,k、q(GST) 4,kの値が小さくなり、目標候補3および4が真の目標で目標候補1および2がゴーストである場合には、q(GST) 1,k、q(GST) 2,k、q(TGT) 3,k、q(TGT) 4,kの値が小さくなることに基づいている。
これに基づけば、目標候補1および2が真の目標で目標候補3および4がゴーストである場合には、式(13)の第1の和(q(TGT) 1,k+q(TGT) 2,k+q(GST) 3,k+q(GST) 4,k)が小さく、目標候補3および4が真の目標で目標候補1および2がゴーストである場合には、式(13)の第2の和(q(GST) 1,k+q(GST) 2,k+q(TGT) 3,k+q(TGT) 4,k)が小さくなる。
従って、Δqが負である場合には式(13)の第1の和が第2の和よりも小さいことを意味し、目標候補1および2が真の目標で目標候補3および4がゴーストであると判定する。逆に、Δqが正である場合には、式(13)の第2の和が第1の和よりも小さいことを意味し、目標候補3および4が真の目標で目標候補1および2がゴーストであると判定する(ステップS501)。
このように、ゴースト判定処理部404は、目標候補の位置情報と真の目標の予測位置情報との残差、目標候補の位置情報とゴーストの予測位置情報との残差から、目標候補それぞれについて真の目標であるかゴーストであるかを判別することができる。なお、目標候補が真の目標であるかゴーストであるかの判別は、残差二次形式の和同士の比較(和同士の差Δqの正負)に限るものではない。
ゴースト判定処理部404は、真の目標であると判定した目標候補に対応するデータ、およびゴーストであると判定した目標候補に対応するデータを真目標情報平滑処理部202、およびゴースト情報平滑処理部302に出力する。
具体的には、真の目標であると判定された目標候補の番号に対応する、目標候補の位置情報と真の目標の予測位置情報との残差に関する情報(残差r(TGT) i、kおよび残差共分散行列S(TGT) i、k)を真目標情報平滑処理部202に出力し、ゴーストであると判定された目標候補の番号に対応する、目標候補の位置情報とゴーストの予測位置情報との残差に関する情報(残差r(GST) i、kおよび残差共分散行列S(GST) m、k)をゴースト情報平滑処理部302に出力する。
[真の目標の平滑処理]
真目標情報平滑処理部202は、ゴースト判定処理部404から入力された、残差r(TGT) i,kおよび残差共分散行列S(TGT) j,kに基づき、カルマンフィルタアルゴリズムに従い、式(15)によって真の目標の現在の位置情報(位置、速度平滑値x(ハット)j,k|kおよび平滑誤差共分散行列P(TGT) j,k|kを算出する(ステップS601)。
さらに、真の目標の位置、速度平滑値、平滑誤差共分散行列等の位置情報を、真目標情報予測処理部201と表示装置50に出力する。
Figure 0006303254
[ゴーストの平滑処理]
ゴースト情報平滑処理部302は、ゴースト判定処理部404から入力された、残差r(GST) i、kおよび残差共分散行列S(GST) m、kに基づき、カルマンフィルタアルゴリズムに従い、式(16)によってゴーストの現在の位置情報(位置、速度平滑値y(ハット)m,k|kおよび平滑誤差共分散行列P(GST) m,k|k)を算出する(ステップS602)。
さらに、ゴーストの位置、速度平滑値、平滑誤差共分散行列等の位置情報を、ゴースト情報予測処理部301に出力する。
Figure 0006303254
表示装置50は、真目標位置平滑処理部202から入力された真の目標の位置、速度平滑値等を表示する(ステップS701)。
以上のように、実施の形態1によれば、使用するセンサの個々の性能や目標の具体的な性能を仮定することなく、ゴーストを除去することができる。
また、複数のセンサによって複数の目標を追尾する場合、ゴーストの位置および速度を、センサの位置と真の目標の位置および速度から求めることができることを利用してゴーストの運動モデルを規定しており、このゴーストの運動モデルはセンサや目標について個々に仮定したものでないため、一般化した状況でゴーストを除去することができる。
また、特許文献1に開示されたゴースト除去方法の場合には、センサの探知可能な距離情報および追尾対象の出し得る速度範囲を基準情報としているため、例えば図3の目標候補3がゴーストであっても、目標候補3の推定位置や推定速度を基準情報と比較した場合に、追尾対象の推定位置および推定速度としては不自然ではないと判断される可能性がある。しかし、実施の形態1によれば、センサの探知可能な距離情報や目標の出し得る速度範囲にあるゴーストも除去することができる。
なお、実施の形態1では、追尾装置1が目標候補位置算出部10を備えた場合について説明したが、目標候補の位置が判定部40に入力されるような構成であれば、追尾装置1が目標候補位置算出部10を備えなくても良い。
また、図1では、目標候補位置算出部10、真目標位置情報処理部20、ゴースト位置情報処理部30、判別部40、表示装置50を備える構成にしたが、上述の処理を行う限り、一つの制御部として実施しても良いし、処理部の構成を異なるようにしても良い。例えば、位置算出部103を判別部40が備えるようにして、センサ1(101)、センサ2(102)が測定した目標の到来方向が判定部40に入力され、判定部40の中で目標候補の位置を算出するような構成や、真目標位置情報処理部20、ゴースト位置情報処理部30および判別部40を一つの制御部内で実施する構成などである。構成の変更を効率的なデータ処理を考慮して行えば、追尾処理の高速化が期待できる。
1 追尾装置、10 目標候補位置算出部、101 センサ1、102 センサ2、103 位置算出部、20 真目標位置情報処理部、201 真目標情報予測処理部、202 真目標情報平滑処理部、30 ゴースト位置情報処理部、301 ゴースト情報予測処理部、302 ゴースト情報平滑処理部、40 判別部、401 真目標情報残差算出部、402 ゴースト情報残差算出部、403 残差比較処理部、404 ゴースト判定処理部、50 表示装置

Claims (5)

  1. 複数の目標を複数のセンサによって測定することで、真の目標とゴーストとを含む複数の目標候補の位置を算出する目標候補位置算出部、
    前記真の目標に関する位置情報と前記真の目標の運動モデルとに基づき、前記真の目標に関する未来の位置情報を予測位置情報として算出する真目標情報予測処理部、
    前記真の目標に関する未来の位置情報と前記真の目標の運動モデルと前記ゴーストの運動モデルとに基づき、前記ゴーストに関する未来の位置情報を予測位置情報として算出するゴースト情報予測処理部、
    前記目標候補の位置と前記真の目標の予測位置情報との残差および前記目標候補の位置と前記ゴーストの予測位置情報との残差に基づき、それぞれの前記目標候補が真の目標であるかゴーストであるかを判別する判別部、
    を備えた追尾装置。
  2. 前記真目標情報予測処理部は、前記判別部によって真の目標と判別された前記目標候補を真の目標として、前記真の目標の予測位置情報を算出し、
    前記ゴースト情報予測処理部は、前記判別部によってゴーストと判別された前記目標候補をゴーストとして、前記ゴーストの予測位置情報を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の追尾装置。
  3. 前記判別部は、
    前記目標候補の位置と前記真の目標の予測位置情報との残差から、前記真の目標に関する残差二次形式を算出し、
    前記目標候補の位置と前記ゴーストの予測位置情報との残差から、前記ゴーストに関する残差二次形式を算出し、
    複数の前記目標候補に関して真の目標に該当する前記目標候補とゴーストに該当する前記目標候補との複数の組合せ、および前記組合せに対応した、前記真の目標に関する残差二次形式と前記ゴーストに関する残差二次形式との和の組み合せを予め定めておき、
    算出した前記真の目標に関する残差二次形式と前記ゴーストに関する残差二次形式とから前記組み合わせに対応した和を算出し、算出した前記和に基づいて前記組合せを選択することで、それぞれの前記目標候補が真の目標であるかゴーストであるかを判別する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の追尾装置。
  4. 前記ゴーストの運動モデルは、複数の前記目標候補に関して真の目標に該当する前記目標候補とゴーストに該当する前記目標候補との組合せを予め定めておき、前記組合せにおける真の目標の位置とゴーストの位置との関係を利用したものである
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の追尾装置。
  5. 前記真の目標の運動モデルは、複数の関数を組み合わせた多重運動モデルである
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の追尾装置。
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