JP6303156B1 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】フェース部の耐久性の低下を抑制しつつ、反発性能を向上することができるゴルフクラブヘッドを提供する。【解決手段】本発明に係るゴルフクラブヘッドは、フェース部と、クラウン部と、ソール部と、を備え、前記フェース部は、トゥ側の周縁部に薄肉部を有しており、前記ソール部は、少なくともヒール側において、トゥ−ヒール方向に延びる易変形部を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、ゴルフクラブヘッドに関する。
ウッド型のゴルフクラブのヘッドは、従来から、多くの改良がなされており、特に、ボールを打撃するフェース部については種々の提案がなされている。一般的に、フェース部の中央領域は、ボールを最も打撃することから、肉厚を大きくし、機械的強度を向上している。一方、中央領域からトゥ側あるいはヒール側の領域は、中央領域よりも肉厚が小さくなっており、これによって反発性能を向上している。例えば、特許文献1に開示されたゴルフクラブでは、フェース部のトゥ側及びヒール側の周縁に薄肉部を形成し、反発性能の高い領域をトゥ側及びヒール側まで広げている。
特許第5583827号公報
しかしながら、上記のようなゴルフクラブでは、トゥ側及びヒール側の反発性能を高めることができるものの、フェース部のトゥ−ヒール方向の両側に薄肉部が形成されているため、耐久性が低くなるという問題があった。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、フェース部の耐久性の低下を抑制しつつ、反発性能を向上することができるゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
本発明に係るゴルフクラブヘッドは、フェース部と、クラウン部と、ソール部と、を備え、前記フェース部は、トゥ側の周縁部に薄肉部を有しており、前記ソール部は、少なくともヒール側において、トゥ−ヒール方向に延びる易変形部を有している。
上記ゴルフクラブヘッドにおいて、前記易変形部は、当該ソール部のヒール側の端部付近からトゥ−ヒール方向の中央付近まで延びるように構成することができる。
上記ゴルフクラブヘッドにおいて、前記易変形部は、溝部によって形成され、当該溝の深さが、前記ヒール側からトゥ側にいくにしたがって浅くなるように構成することができる。
上記各ゴルフクラブヘッドにおいて、前記易変形部は、フェース−バック方向において、前記フェース部から25mm以内の位置に形成することができる。
上記各ゴルフクラブヘッドにおいて、前記フェース部の薄肉部は、前記クラウン部側に沿う第1部位と、前記ソール部側に沿う第2部位とが連結された屈曲した形状をなすように形成することができる。
上記各ゴルフクラブヘッドにおいて、当該ゴルフクラブヘッドを前記フェース部側からバック方向へ見たとき、前記フェース部の薄肉部と、前記ソール部の易変形部とは、前記フェース部の中心を挟んで対向するように配置することができる。
上記各ゴルフクラブヘッドにおいては、前記クラウン部は、前記フェース部に沿う第1周縁領域と、第1本体領域とで構成され、前記ソール部は、前記フェース部に沿う第2周縁領域と、第2本体領域とで構成され、前記クラウン部の第1本体領域と、前記ソール部の第2本体領域とにより、当該両本体領域で囲まれた開口を有するゴルフクラブヘッド本体が構成され、前記フェース部、第1周縁領域、及び第2周縁領域により、フェース用部材が構成され、前記フェース用部材の第1及び第2周縁領域が、前記ゴルフクラブヘッド本体の開口周縁に接合されることで、当該ゴルフクラブヘッドが形成され、前記易変形部は、前記第2本体領域に形成されているものとすることができる。
本発明に係るゴルフクラブヘッドによれば、フェース部の耐久性の低下を抑制しつつ、反発性能を向上することができる。
本実施形態に係るゴルフクラブヘッドの基準状態の斜視図である。 図1の平面図である。 図2のA−A線断面図である。 フェース部の境界を説明する図である。 フェース部の境界を説明する図である。 フェース部の内面をバック側から見た背面図である。 ソール部の平面図である。 打撃時のヘッドの状態を示す正面図である。 フェース用部材を構成する平板の平面図である。 図8AのB−B線断面図である。
以下、本発明に係るゴルフクラブヘッドの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.ゴルフクラブヘッドの概要>
図1は、このゴルフクラブヘッドの斜視図、図2は、ヘッドの基準状態での平面図、図3は、図2のA−A線断面図である。図1に示すように、このゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある)100は、内部空間を有する中空構造であり、フェース部1、クラウン部2、ソール部3、及びホーゼル部4によって壁面が形成されたウッド型のゴルフクラブヘッドである。具体的には、ユーティリティ、フェアウェイウッド、ドライバーといったゴルフクラブヘッドに適用することができる。
フェース部1は、ボールを打球する面であるフェース面を有しており、クラウン部2はフェース部1と隣接し、ヘッド100の上面を構成する。ソール部3は、主としてヘッド100の底面を構成し、フェース部1とクラウン部2以外のヘッド100の外周面を構成する。すなわち、ヘッド100の底面のほか、フェース部1のトウ側からヘッドのバック側を通りフェース部1のヒール側へと延びる部位もソール部3の一部である。さらに、ホーゼル部4は、クラウン部2のヒール側に隣接して設けられる部位であり、ゴルフクラブのシャフト(図示省略)が挿入される挿入孔41を有している。そして、この挿入孔41の中心軸線Zは、シャフトの軸線に一致している。
ここで、ゴルフクラブヘッド100を地面に設置するときの基準状態について説明する。まず、図2に示すように、上記中心軸線Zが地面に対して垂直な平面P1に含まれ、且つ所定のライ角及びリアルロフト角で地面上にヘッドが載置された状態を基準状態と規定する。そして、上記平面P1を基準垂直面と称する。また、図2に示すように、上記基準垂直面P1と地面との交線の方向をトゥ−ヒール方向と称し、このトゥ−ヒール方向に対して垂直であり且つ地面に対して平行な方向をフェース−バック方向と称することとする。
本実施形態において、フェース部1とクラウン部2、及びフェース部1とソール部3との境界は、次のように定義することができる。すなわち、両者の間に稜線が形成されている場合には、これが境界となる。一方、明確な稜線が形成されていない場合には、図4Aに示されるように、ヘッド重心GとスイートスポットSSとを結ぶ直線Nを含む各断面E1、E2、E3…において、図4Bに示されるように、フェース外面輪郭線Lfの曲率半径rがスイートスポット側からフェース外側に向かって初めて200mmとなる位置Peがフェース部1の周縁となり、これがクラウン部2またはソール部3との境界として定義される。なお、スイートスポットSSとは、ヘッド重心Gを通るフェース面の法線(直線N)とこのフェース面との交点である。
また、本実施形態において、クラウン部2とソール部3との境界は次のように定義することができる。すなわち、クラウン部2とソール部3との間に稜線が形成されている場合には、これが境界となる。一方、これらの間に明確な稜線が形成されていない場合には、ヘッドを基準状態に設置し、これをヘッド100の重心の真上から見たときの輪郭が境界となる。
また、ヘッド100は、例えば、比重がほぼ4.3〜4.5程度のチタン合金(Ti−6Al−4V、Ti−8Al−1Mo−1V等)で形成することができる。また、チタン合金以外にも、例えばステンレス鋼、マレージング鋼、アルミニウム合金、マグネシウム合金、またはアモルファス合金などの中から1種または2種以上を用いて形成することもできる。
また、このゴルフクラブヘッド100の体積は、例えば、90cm3以上、460cm3以下が望ましい。
<2.フェース部の構造>
次に、図5も参照しつつ、フェース部1について説明する。図5はフェース部の内面をバック側から見た背面図である。図3及び図5に示すように、フェース部1において外部を向く面は平坦状に形成されているが、内部を向く面には凹凸が形成されている。これにより、フェース部1は、肉厚の異なる複数の領域で構成されている。図5に示すように、フェース部1には、上下方向及び左右方向(トゥ−ヒール方向)の中央付近に略長方形状の中央領域11が設けられている。そして、この中央領域11を囲むように、肉厚が変化する第1移行領域12が形成されている。また、この第1移行領域12を囲むように肉厚が変化する第2移行領域13が形成されている。そして、この第2移行領域13のトゥ側及びヒール側には、それぞれ厚みが一定のトゥ周縁領域14及びヒール周縁領域15が形成されており、これら周縁領域14,15はフェース部1の周縁まで延びている。さらに、トゥ側周縁領域14のトゥ側の縁部には、V字状の薄肉部16が形成されている。
中央領域11は最も肉厚の大きい領域であり、その肉厚は、例えば、3.0〜4.2mmであることが好ましく、3.4〜3.8mmであることがさらに好ましい。この中央領域11は略長方形状に形成されており、長辺がトゥ側の下部とヒール側の上部とを結ぶ方向に延びている。第1移行領域12は、中央領域11から離れるにしたがって肉厚が漸進的に小さくなるように形成されており、その肉厚は、例えば、2.8〜3.4mmとすることができる。また、中央領域11と同様に外縁が略長方形状に形成されており、その向きも中央領域11とほぼ同じである。
第2移行領域13は、第1移行領域12から離れるにしたがって肉厚が漸進的に小さくなるように形成されており、その肉厚は、例えば、1.8〜2.6mmとすることができる。また、第2移行領域13の外縁は略長方形状に形成されており、上下の角部は、フェース部1の縁部に接している。また、これら上下の角部は、概ね中央領域11の長辺の延びる方向に位置している。一方、第2移行領域13の他の2つの角部は、トゥ側及びヒール側に配置されている。
両周縁領域14,15は、それぞれ第2移行領域13よりもトゥ側及びヒール側に配置され、その肉厚は、例えば、1.5〜2.4mmとすることができる。ヒール側周縁領域15は、ヒール側において、第2移行領域13とフェース部1の周縁との間で延びている。一方、トゥ側周縁領域14は、トゥ側において第2移行領域13とフェース部1の周縁との間で延びているが、フェース部1のトゥ側の角部18、つまりクラウン部2とソール部3とが連結する部分には、トゥ側周縁領域14よりもさらに厚みの小さい薄肉部16が形成されている。
薄肉部16は、フェース部1の縁部において、クラウン部2に沿う第1部位161と、ソール部3に沿う第2部位162とが連結されたV字状に形成されている。より詳細には、第1部位161は、フェース部1のトゥ側の角部18と第2移行領域13の上側の角部との間で延びているが、第2移行領域13には接していない。一方、第2部位162は、フェース部1のトゥ側の角部18から第2移行領域13の下側の角部との間で延びているが、第2移行領域13には接していない。薄肉部16の肉厚は、例えば、1.0〜1.8mmであることが好ましく、1.2〜1.6mmであることがさらに好ましい。なお、以上の厚みに係る数値は一例であり、特に、ゴルフクラブヘッドがドライバーである場合に適した数値である。したがって、ドライバー以外のゴルフクラブヘッドである場合には、例えば、上記の数値よりも小さくすることができる。
<3.ソール部の構造>
続いて、図6も参照しつつ、フェース部1について説明する。図6はソール部の平面図である。同図に示すように、ソール部3には、デザイン上などの理由から、複数の凹凸が形成されているが、特に、本実施形態では、フェース部1側において、トゥーヒール方向に延びる溝部31が形成されている。また、この溝部31よりもバック側でソール部3の縁部付近には、六角形状の凹部32が形成されており、この凹部32に重り(図示省略)を配置するようになっている。
溝部31は、ソール部3におけるヒール側の端部付近から、トゥ−ヒール方向の中心付近まで延びている。そして、溝部31の幅Wは、ヒール側からトゥ側に向かって漸進的に小さくなっており、その幅Wは、例えば、2.0〜15.0mmにすることができる。また、溝部31の深さDもヒール側からトゥ側に向かって漸進的に浅くなっており、例えば、その深さDは、最も深いところで0.8〜3.0mmとすることができる。
溝部31は、ソール部3におけるフェース部1側の縁部と概ね平行に延びており、また、フェース部1からの距離Sは、25.0mm以下とすることができる。このようにすると、後述するように、フェース部1の反発性能の向上に寄与する。但し、後述するカップフェース構造を採用する場合には、フェース用部材102の周縁部19とヘッド本体101のソール部3との接合位置よりもバック側に配置することができる。
<4.ゴルフクラブヘッドの組立構造>
本実施形態に係るゴルフクラブヘッド100は、図3に示すように、クラウン部2及びソール部3を有するヘッド本体101と、フェース部1及びその周縁から延びる周縁部19を有するカップ状に形成されたフェース用部材102と、を組み立てることで構成される。このヘッド本体101は、クラウン部2及びソール部3で囲まれた開口17を有し、この開口17を塞ぐようにフェース用部材102が取り付けられる。すなわち、フェース用部材102の周縁部19の端面が、ヘッド本体101の開口17の端面と突き合わされ、これらが、溶接によって接合される(いわゆるカップフェース構造)。そして、フェース用部材102は、ヘッド本体101の開口17の縁部に取付けられることで、ヘッド本体101と一体化され、これによって、フェース用部材102の周縁部19は、ヘッド100のクラウン部2及びソール部3の一部として機能する。
したがって、フェース用部材102の周縁部(第1周縁領域及び第2周縁領域)19がヘッド本体101に取付けられることで一体的に形成される面が、ヘッド100のクラウン部2及びソール部3を構成する。そのため、厳密には、ヘッド本体101のクラウン部(第1本体領域)2及びソール部(第2本体領域)3は、ヘッド100のクラウン部2及びソール部3の一部ではあるが、本明細書では、これらを区別することなく、ヘッド本体101の各部も、単にクラウン部2、ソール部3と称することがある。
<5.ゴルフクラブヘッドの製造方法>
次に、上記のゴルフクラブヘッドの製造方法の一例について説明する。まず、上述したヘッド本体101とフェース用部材102とを準備する。このようなヘッド本体101及びフェース用部材102は、種々の方法で作製することができる。例えば、ヘッド本体101は、公知のロストワックス精密鋳造法などの鋳造によって製造することができる。また、フェース用部材102は、例えば、鍛造製法や、平板のプレス加工、鋳造等により製造することができる。また、このとき用いるフェース用部材102の加工前の平板は、圧延方向が、フェース部1のトゥ側の上部からヒール側の下部に向かう方向とほぼ一致するように加工される。
そして、これらを、例えば、溶接(TIG(タングステン−不活性ガス)溶接、プラズマ溶接、レーザー溶接、ロウ付けなど)により接合した後、所定の塗装を施すと、ゴルフクラブヘッドが完成する。
<6.特徴>
以上の実施形態によれば、次の効果を得ることができる。
(1) 本実施形態では、フェース部1のトゥ側の縁部に薄肉部16が形成されているため、フェース部1におけるトゥ側の撓みを励起し、反発性能を向上させることができる。特に、薄肉部16はV字状に形成されているため、このV字によって囲まれた領域、つまりフェース部1の中心である中央領域11に向かう領域で撓みを励起することができるため、フェース部1のトゥ側の角部18から中央領域11に向かう部分での反発性能を向上することができる。但し、フェース部1には、トゥ側にのみ薄肉部16が形成され、ヒール側には形成されていない。これによって、フェース部1の耐久性が低下するのを防止している。
また、ソール部3には、トゥ−ヒール方向に延びる溝部31が形成されているが、これによってフェース部1でボールを打撃したときに、ソール部3をフェース−バック方向に撓ませることができるため、反発性能を向上することができる。特に、溝部31は、ヒール部側に配置されているため、フェース部1のヒール側における反発性能を向上することができる。
このように、本実施形態では、フェース部1の薄肉部16とソール部3の溝部31とによってフェース部1のトゥ側及びヒール側の両方の反発性能を向上することができる。すなわち、反発性能の高い領域を、中央領域11からトゥ側及びヒール側に広げることができる。その一方で、フェース部1にはトゥ側にのみ薄肉部16が形成されているため、フェース部1の耐久性が低下するのを防止することができる。なお、本実施形態においては、フェース部1をカップフェース構造で形成し、フェース用部材102とヘッド本体101とを別部材で形成している。そして、ヘッド本体101はフェース部1ほどは耐久性が要求されないため、ヘッド本体101のソール部2に溝部31を形成しても耐久性には問題がない。
(2) 上記のように、溝部31は、ヒール側に配置され、且つトゥ側に向かって幅が狭くなり、且つ深さが小さくなっている。そのため、溝部31による反発性能の向上は主としてヒール側に現れるようになっている。これにより、次の効果を得ることができる。例えば、フェース部1の中央領域11の直下付近まで溝部31の幅を大きくしたり深くすると、この部分まで反発性能が高くなる可能性がある。しかし、フェース部1の中央領域11を挟んで上下に延びる領域はもともと距離が長い部分であるため、反発が得やすい領域である。したがって、この領域の反発性能の向上が過度に大きくならないように、溝部31の幅や深さを上記のように調整している。その結果、フェース部1のトゥ−ヒール方向の中央付近における反発性能の過度な向上を抑え、ヒール側の反発性能を向上しているため、フェース部1における反発性能の高い領域を適切に広げることができる。
(3) フェース部1の薄肉部16とソール部3の溝部31とは、フェース部1を正面からバック側に向かって見たとき、中央領域11を挟んで対向するように配置されている。これにより、フェース部1のトゥ側の上部からフェース部1のヒール側の下部に向かって反発性能の高い領域が形成されている。この領域を高反発領域Zと称することとする。これにより、次のような利点がある。
ゴルフクラブは、スイング時にシャフトがしなり、ヘッドのトゥ側がやや下がる傾向にある。そのため、ヘッドのトゥ側が下がり、ヒール側が上がった状態で、ボールを打撃することになる。その結果、上記のように形成された高反発領域Zは、打撃時には、図7に示すように、水平方向に近づくような向きに配置される(但し、図7は、説明の便宜のため、高反発領域Zが水平方向を向くように誇張している)。そのため、ゴルファーの水平方向の打点のばらつきをカバーすることができ、いずれの位置で打撃しても高反発領域Zで打撃することができる。したがって、打点が中央領域11から外れたとしても、高い反発によりボールを打撃することができる。その結果、打点のばらつきによる飛距離のばらつきを抑制することができる。
(4) 一般的に、圧延により形成される平板は、図8Bに示すように、圧延方向と直交する方向(矢印)に撓みやすい。そのため、上記のように、フェース用部材102の平板の圧延方向を、概ね高反発領域Zの延びる方向と一致させると、高反発領域における反発性能をさらに向上することができる。
(5) ソール部3に溝部31が形成されているため、ソール部3の表面積が大きくなり、その結果、ソール部3の重量を増加することができる。特に、ヒール側の重量を増加することができるため、ヘッドの重心をソール部3のヒール側に移動させることができる。その結果、スイング時にヘッドをシャフト軸周りに回転させやすくなり、インパクト時にフェース面をターゲットラインにスクエアに戻しやすくなる。そのため、打球をターゲット方向に飛ばし易くなる。
<7.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。また、以下の変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、以下の変更が可能である。
<7−1>
上記実施形態では、ソール部3に溝部31を形成することで、フェース部1の反発性能を向上するようにしているが、これ以外の構成で本発明に係る易変形部を構成することができる。例えば、溝部31と同様の位置にトゥ−ヒール方向に延びる薄肉部を形成することができる。このような薄肉部は、ソール部3の外壁面、内壁面、あるいは両方を凹ませることで形成することができる。
あるいは、溝部が形成される位置に貫通孔を形成し、この貫通孔に変形しやすい部材を埋め込むことで、本発明の易変形部を形成することもできる。
<7−2>
ソール部3の易変形部の位置、長さは、特には限定されず、少なくともヒール側に配置されていればよい。したがって、トゥ−ヒール方向の中央付近まで、あるいは中央付近を越えて設けることもできる。また、溝部31の幅、深さは適宜変形することができる。さらに、易変形部は、概ねトゥ−ヒール方向に延びていればよく、厳密でなくてもよい。
<7−3>
フェース部1の薄肉部16の態様、形状は特には限定されず、トゥ側の周縁部に設けられていればよい。上記実施形態では、フェース部1のトゥ側の角部18を挟むようにV字状に形成しているが、これに限定されるものではなく、クラウン部2に沿う第1部位161のみ、ソール部3に沿う第2部位162のみで形成したり、それ以外の態様でもよい。また、フェース部1の周縁に完全に沿う必要はなく、周縁から多少離れた位置に薄肉部16が形成されていてもよい。
<7−4>
上記実施形態に係るヘッドは、カップフェース構造を有しているが、その他の態様であってもよい。例えば、フェース部1及びソール部3を備え、クラウン部2用の開口が形成されたヘッド本体に対し、クラウン部を開口に嵌め込んでヘッドを構成することできる。また、カップフェース構造でなくてもよく、平坦なフェース用部材をヘッド本体に固定することもできる。
<7−5>
ソール部3の形状は特には限定されず、少なくとも上記のような溝部等の易変形部が設けられていればよい。したがって、その他の凹部等のデザインは適宜変更することができる。
1 フェース部
16 薄肉部
2 クラウン部
3 ソール部
31 溝部(易変形部)
4 ホーゼル部

Claims (8)

  1. フェース部と、
    クラウン部と、
    ソール部と、
    を備え、
    前記フェース部は、トゥ側の周縁部に薄肉部を有しており、
    前記ソール部は、トゥ−ヒール方向に延びる易変形部を、ヒール側に有しているが、トゥ側には有していない、ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記易変形部は、当該ソール部のヒール側の端部付近からトゥ−ヒール方向の中央付近まで延びている、請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記易変形部は、溝部によって形成され、当該溝の深さが、前記ヒール側からトゥ側にいくにしたがって浅くなっている、請求項2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. フェース部と、
    クラウン部と、
    ソール部と、
    を備え、
    前記フェース部は、トゥ側の周縁部に薄肉部を有しており、
    前記ソール部は、少なくともヒール側において、トゥ−ヒール方向に延びる易変形部を有しており、
    前記易変形部は、溝部によって形成され、当該溝の深さが、前記ヒール側からトゥ側にいくにしたがって浅くなっている、ゴルフクラブヘッド。
  5. 前記易変形部は、フェース−バック方向において、前記フェース部から25mm以内の位置に形成されている、請求項1からのいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 前記フェース部の薄肉部は、前記クラウン部側に沿う第1部位と、前記ソール部側に沿う第2部位とが連結された屈曲した形状をなしている、請求項1からのいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 当該ゴルフクラブヘッドを前記フェース部側からバック方向へ見たとき、前記フェース部の薄肉部と、前記ソール部の易変形部とは、前記フェース部の中心を挟んで対向するように配置されている、請求項1からのいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 前記クラウン部は、前記フェース部に沿う第1周縁領域と、第1本体領域とで構成され、
    前記ソール部は、前記フェース部に沿う第2周縁領域と、第2本体領域とで構成され、
    前記クラウン部の第1本体領域と、前記ソール部の第2本体領域とにより、当該両本体領域で囲まれた開口を有するゴルフクラブヘッド本体が構成され、
    前記フェース部、第1周縁領域、及び第2周縁領域により、フェース用部材が構成され、
    前記フェース用部材の第1及び第2周縁領域が、前記ゴルフクラブヘッド本体の開口周縁に接合されることで、当該ゴルフクラブヘッドが形成され、
    前記易変形部は、前記第2本体領域に形成されている、請求項1からのいずれかに記載のゴルフクラブヘッド。
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