JP6303081B1 - 有機性廃棄物処理装置 - Google Patents

有機性廃棄物処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6303081B1
JP6303081B1 JP2017071369A JP2017071369A JP6303081B1 JP 6303081 B1 JP6303081 B1 JP 6303081B1 JP 2017071369 A JP2017071369 A JP 2017071369A JP 2017071369 A JP2017071369 A JP 2017071369A JP 6303081 B1 JP6303081 B1 JP 6303081B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
stirring blade
organic waste
hot air
waste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017071369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018171576A (ja
Inventor
石丸 政徳
政徳 石丸
Original Assignee
石丸 政徳
政徳 石丸
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石丸 政徳, 政徳 石丸 filed Critical 石丸 政徳
Priority to JP2017071369A priority Critical patent/JP6303081B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6303081B1 publication Critical patent/JP6303081B1/ja
Publication of JP2018171576A publication Critical patent/JP2018171576A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)

Abstract

【課題】安全性や耐久性に優れ、高効率で有機性廃棄物の破砕及び減容を行うことが可能な有機性廃棄物処理装置を提供する。【解決手段】有機性廃棄物を内部に収容可能な球状の本体と、前記本体の内部に収容された有機性廃棄物を攪拌する攪拌手段と、前記本体の内部に熱風を供給可能な熱風供給手段と、を備えることを特徴とする有機性廃棄物処理装置とした。【選択図】図3

Description

本発明は有機性廃棄物処理装置に関し、詳しくは、リサイクルや破棄に適するように、高効率に有機性廃棄物を減容可能な有機性廃棄物処理装置に関するものである。
産業廃棄物の代表的なものとして、食品等の製造工場から生じる、野菜かす、醸造かす、発酵かす、魚および獣のあら等の廃棄物や、畜産における家畜の糞尿等の廃棄物からなる有機性廃棄物がある。かかる有機性廃棄物は従来、焼却法や炭化装置等による減容処理を経て廃棄されてきた。ところが、一般的な焼却法は、焼却設備内に有機性廃棄物を収容し、400度〜800度の範囲の焼却温度で燃焼させて焼却灰とする方法であるが、この焼却温度では有害なダイオキシンが多量に発生することが問題となっていた。このため、近年では800度〜1200度の範囲の高温の焼却温度による高温焼却処理によりダイオキシンの発生量を減らす方法が採用されている。但し、高温焼却処理ではダイオキシンの発生を減らすことはできるが、設備費やランニングコストが高く、SOX、NOX、ダイオキシン等の有害物質の発生を完全に防止することはできない。
また、有機性廃棄物は成分が動植物に由来することから養分とエネルギーを有しており、資源となる潜在力を秘めている。さらに、「循環型社会形成推進基本法(2001年)」の施行により、産廃物の適正処理や資源としてのリサイクルの推進、循環型社会の形成に対応するための、有機性廃棄物の処理に関する技術開発が盛んに行われている。
そこで、有害物質を発生せず、高効率で安全性に優れた有機性廃棄物を処理可能な装置として、球状の本体内部に有機性廃棄物を投入し、本体内部に設けられた複数の攪拌羽根を回転させて有機性廃棄物を攪拌することにより、有機性廃棄物を破砕及び減容するとともに、高温高圧の飽和蒸気を本体内に供給して加圧することで、圧力分解や加水分解による作用によって有機性廃棄物の破砕及び減容がさらに進行する有機性廃棄物処理装置が開示されている(特許文献1参照。)。
特開2016−097322号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、有機性廃棄物を処理対象とするものの、高温高圧の飽和蒸気を本体内に供給して加圧して、圧力分解や加水分解の作用によって有機性廃棄物の破砕及び減容を図るものであるため、減容された後の有機性廃棄物に水分が多く含まれた状態(例えば、含水率80%)となり、減容後の有機性廃棄物の重量が嵩むとともに、処理後の取出し作業にも手間がかかる等の不都合を有していた。
これを解消するためには、有機性廃棄物におが屑を加入して破砕及び減容することで脱水を図ったり、減容後の有機性廃棄物に乾燥処理を施したりする等の余分な手間や工程が発生する。この結果、有機性廃棄物の減容に係る処理時間や減容効率に悪影響を与えることになり、高効率の処理装置とは言い難い。また、圧力分解や加水分解の作用を促進するために、高温高圧(例えば、30気圧、230℃)の飽和蒸気で加圧するため、装置本体の強度や耐久性等の安全性の向上も配慮しなければならなかった。
本発明は、上記課題を解決するために、安全性や耐久性に優れ、高効率で有機性廃棄物の破砕及び減容を行うことが可能な有機性廃棄物処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、有機性廃棄物を内部に収容可能な球状の本体と、前記本体の内部に収容された有機性廃棄物を攪拌する攪拌手段と、前記本体の内部に熱風を供給可能な熱風供給手段と、を備えることを特徴とする有機性廃棄物処理装置とした。
また、攪拌手段は、本体容器の内部中央に水平に回転可能に配置された回転軸と、回転軸の中央部から本体の半径方向に、該本体の内周面に向かって放射状に延出し、かつ、前記回転軸を中心として、回転方向に均等な所定角度を開けた状態で組付けられた複数の支持棒と、複数の支持棒の本体の内周面側の一端に取付けられた平板状の第1撹拌羽根と、第1撹拌羽根から本体の中心に向かって所定の間隔を置いて、複数の支持棒に取り付けられた平板状の第2撹拌羽根と、を備え、第1撹拌羽根及び第2撹拌羽根は、複数の貫通孔が穿たれた多孔板であり、第1撹拌羽根は、取り付けられた支持棒を中心軸として時計回りに所定角度傾いた角度で取り付けられ、第2撹拌羽根は、取り付けられた支持棒を中心軸として反時計回りに一定角度傾いた角度で取り付けられ、第1撹拌羽根の取り付け角度と、第2撹拌羽根の取り付け角度とは略同等であることを特徴とする。
また、本体は、該本体内に有機性廃棄物を投入する投入口と、本体内で減容した有機性廃棄物を排出する排出口と、を有し、投入口は本体上部に設置され、排出口は本体下部に設置されるとともに、排出口には、本体内に熱風を供給する熱風供給口が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、本体の内部に熱風を供給可能な熱風供給手段によって、本体内部に収容された廃棄物に熱及び圧力を与え、廃棄物を乾燥することにより、破砕し易くすることができる。即ち、熱風が本体内部に収容された廃棄物の乾燥を促進し、乾燥した廃棄物は、攪拌手段により破砕が容易となり、廃棄物の破砕や減容を高効率で行うことが可能となる。
また、廃棄物を収容した本体内部は、従来の高温高圧(例えば、230℃、30気圧)の飽和蒸気による加圧と比較して、低温低圧(例えば、100℃、10気圧)の熱風で加圧するため、飽和蒸気を用いる場合に使用される本体容器よりもランニングコストを低く抑えることが可能となる。また、10気圧程度で本体内部を加圧することで、廃棄物自体に含まれる水分を利用して加水分解や圧力分解を促進する効果がある。
また、攪拌手段は、本体の内部中央に水平に回転可能に配置された回転軸と、回転軸の中央部から本体の半径方向に、該本体の内周面に向かって放射状に延出した複数の支持棒が連結されている。このため、本体内に回転軸を中心とした複数の支持棒に均一の回転運動をもたらすことが可能となる。また、複数の支持棒には、支持棒の本体の内周面側の一端に取付けられた平板状の第1撹拌羽根と、第1撹拌羽根から本体の中心に向かって所定の間隔を置いて、複数の支持棒に取り付けられた平板状の第2撹拌羽根と、を備えているため、回転軸の回転と連動して複数の支持棒も本体容器内を均一に回転するため、複数の支持棒に設けられた第1撹拌羽根及び第2撹拌羽根の抵抗を分散することができ、容器内の廃棄物を効率よく撹拌することができる。
また、第1撹拌羽根及び第2撹拌羽根は、複数の貫通孔が穿たれた多孔板が用いられている。この複数の貫通孔は、所定径(例えば、5mm)の円形であり、廃棄物に含まれる水分や細く破砕された廃棄物がこの貫通孔を通過することになる。これにより、容器内の廃棄物と接触する第1撹拌羽根及び第2撹拌羽根の抵抗を減らすことができるので、容器内の廃棄物を効率よく攪拌することができる。
また、第1撹拌羽根は、取り付けられた支持棒を中心軸として時計回りに所定角度傾いた角度で取り付けられ、第2撹拌羽根は、取り付けられた支持棒を中心軸として反時計回りに一定角度傾いた角度で取り付けられ、第1撹拌羽根の取り付け角度と、第2撹拌羽根の取り付け角度とは略同等である。このため、第1撹拌羽根及び第2撹拌羽根は、回転軸上で異なる方向に容器内の廃棄物を均等に撹拌することができ、攪拌の効率を向上させることができる。
また、本体は、該本体内に有機性廃棄物を投入する投入口と、本体内で減容した有機性廃棄物を排出する排出口と、を有し、投入口は本体上部に設置され、排出口は本体下部に設置されるとともに、排出口には、本体内に熱風を供給する熱風供給口が設けられている。本体上部に設置される筒状の廃棄物の投入口は、下端を容器内部に開放し、上端には容器本体の内部圧力(略10気圧)に抗するための、開閉自在の投入蓋が設けられており、容器内部において所定圧力下のもとに攪拌して破砕される廃棄物が容器外に噴出しない構成としている。このように、廃棄物の投入口を本体上部に設けることで、本体内部への廃棄物の投入を容易としている。
また、本体下部に設置される筒状の廃棄物の排出口は、上端を容器内部に開放し、下端には容器本体の内部圧力(略10気圧)に抗するための、圧力蓋が最下部に設けられており、上記廃棄物の投入口と同様に、容器内部において所定圧力下のもとに攪拌して破砕される廃棄物が容器外に噴出しない構成としている。このように、廃棄物の排出口を本体下部に設けることで、本体内部で破砕及び減容された廃棄物の本体容器外への排出を容易としている。
また、本体の垂直下部に設けられた排出口には、本体の内部に熱風を供給可能な熱風供給口が設けられており、この熱風供給口から熱風を本体内部に供給することにより、排出口への廃棄物の詰まりを低減させることが可能となる。即ち、破砕処理の工程中に廃棄物が垂直下部の排出口に落ちてきても、所定の圧力で供給される熱風によって上方へ噴き上げられることになる。また、この結果、廃棄物は球状の容器内周面に沿って容器内部の全体的に拡散するので、第1撹拌羽根による廃棄物の撹拌による破砕効率を向上させることができる。
また、筒状に形成されると共に、一端が本体の内部と繋がり他端が開閉可能に形成された投入口には、この投入口の側面に設けられ、本体の内部の圧力を測定する圧力計測装置または内部の温度を測定する温度計測装置が配置可能な測定装置配置部を備えることができる。これにより、本体容器の内部と距離的に離れた位置に温度計測装置や圧力計測装置を配置可能となる。このことによって、計測装置を配置する領域に、撹拌中の廃棄物が詰まりにくくなり、更に測定時に廃棄物の撹拌の影響を受けにくくなるため、計測装置による測定精度を高めることができる。また、計測装置の保守作業も容易になる。
本実施形態に係る有機性廃棄物処理装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る有機性廃棄物処理装置の外観を示す正面図である。 本実施形態に係る有機性廃棄物処理装置の本体容器の内部構造を説明する断面図である。 本実施形態に係る有機性廃棄物処理装置の回転軸に組付けられる複数の支持棒の取り付け角度を説明する斜視図である。 本実施形態に係る有機性廃棄物処理装置の攪拌羽根の取り付け角度を説明する図である。
以下、本発明の実施形態の一例を、図1〜図5を参照して具体的に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る有機性廃棄物処理装置1は、有機性廃棄物(以下、単に廃棄物ともいう)を破砕及び減容する本体容器2と、本体容器2に供給する空気を加熱する発熱機25と、本体容器2に供給する空気に所定の圧力を付与するエアコンプレッサー26と、により構成されている。本体容器2は、熱風送給管27を介して発熱機25に連結されている。発熱機25にはエアコンプレッサー26が接続されており、所定圧力(10気圧)の空気がエアコンプレッサーから発熱機25に供給され、発熱機25で所定温度(100℃)に加熱された所定圧力の空気が熱風送給管27を介して本体容器2に供給されて本体容器2の内部を加圧する。また、本体容器2の側面には内部の状態を視認可能とする内部点検口24が設けられている。
図2及び図3に示すように、本体容器2の上部には、筒状に形成された廃棄物の投入口29が設けられ、その上部には開閉可能な投入蓋29aが設けられている。また、投入口29は、本体容器2の外周面から所定高さ(例えば、500ミリ以上)を有している。また、投入口29の投入蓋29aの下方には、本体容器2内部を減圧するための圧力排出管31が設けられている。
取入部の圧力排出管31の反対側には、枝管が設けられ、その部分が測定装置配置部30となっている。測定装置配置部30には、本体容器2内部の温度を測定する温度センサーや、圧力を測定する圧力センサー等の各種測定装置が配設される。なお、本体容器2の上側部には、安全弁34が設けられ、急激な圧力上昇による本体容器2の破損を防止するための減圧が可能となっている。
本体容器2の下部には、本体容器2内で減容された廃棄物を本体容器2外に取り出すための筒状に形成された排出口33が設けられている。この排出口の下端には開閉可能な排出蓋33aが設けられている。また、排出口33の下部には図示しないバルブが設けられ、減容後の廃棄物の逆流を防止する構造となっている。また、排出口33の側部には、本実施形態における熱風供給口である主熱風供給口4が設けられている。主熱風供給口4は、上述した熱風送給管27を介して発熱機25に連結され、本体容器2の内部に所定温度(例えば、100℃)及び所定圧力(例えば、10気圧)の熱風を供給するメインの供給口である。
また、本体容器2の上部には、2つの副熱風供給口32が設けられている。副熱風供給口32も、熱風送給管27を介して発熱機25に連結され、本体容器2の内部に所定温度(例えば、100℃)及び所定圧力(例えば、10気圧)の熱風を供給するサブの供給口である。このように、本体容器2の上下部に複数の熱風供給口(主熱風供給口4、副熱風供給口32)を設けることで、熱風が本体容器2の内部に収容された廃棄物の乾燥を効率よく促進し、乾燥した廃棄物は、後述の撹拌手段3により破砕が容易となり、廃棄物の破砕や減容を高効率で行うことが可能となる。
図3に示す様に、本実施形態の本体容器2は球状に形成され、内部に廃棄物を収容可能な空間を有している。この空間には本体容器2の内部に収容された廃棄物を攪拌するための撹拌手段3を備えている。本体容器2はステンレス等の金属で形成され、所定圧力(例えば、最低でも10気圧以上であり、例えば、12〜13気圧)の耐圧性能を有するものとなっている。
撹拌手段3は、本体容器2の内部に収容された廃棄物を撹拌する構造体である。撹拌手段3は、回転軸5と、回転軸5の中央に本体容器の内周面に放射状に延出して取り付けられた複数(例えば、4本)の支持棒(第1支持棒6〜第4支持棒9)が組付けられている。この第1支持棒6〜第4支持棒9には、支持棒の両端、本体の内周面側に平板状の第1撹拌羽根が取付けられている。また、第1撹拌羽根から本体の中心側に向かって所定の間隔を置いて平板状の第2撹拌羽根が取り付けられている。
回転軸5は、球状の本体容器2の中心を両側面から水平に貫通して配置され、図示しないモーターにより、本体容器2に対して回転可能に配設されている。また、回転軸5の端部には、回転軸5の回転を規制する減速機10が設けられている。また、回転軸5はその回転方向を正逆方向に切り換え可能としている。
ここで、本体容器2は、必ずしも球状に形成される必要はなく、楕円形状でもよい。すなわち、本体容器2の内部に収容された廃棄物が撹拌しやすく、装置自体の大きさをコンパクトにできる形状であればよい。また、本体容器2の素材としては、必ずしも、ステンレスに限定されるものではなく、耐久性や耐圧性が担保しうる素材であればよい。
第1支持棒6、第2支持棒7、第3支持棒8及び第4支持棒9は、回転軸5を中心としてモーターの駆動により本体内部を回転することで、各支持棒に設けられた第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12により、回転軸5の回転方向に、本体容器2の内部に収容された廃棄物を攪拌することになる。このように、回転軸5の回転に伴う回転軸5を中心とした各支持棒の回転により、各支持棒に取り付けられた第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12により、本体容器2の内部で廃棄物を撹拌するとともに、本体容器2の内部における廃棄物の対流を促進することになる。
各支持棒の本体容器2の内周面側の両端にそれぞれ取り付けられた第1撹拌羽根11は、本体容器2の内周面に近接して配置されており、内周との間が略5mm程度の隙間を有するものとなっている。第2撹拌羽根12は、各支持棒に取り付けられた第1撹拌羽根11から、本体容器2の中心側に所定距離(例えば、300mm)の間隔を置いて取り付けられている。
なお、第1撹拌羽根11と本体容器2の内周面との隙間の距離は5mm程度に限定されるものではなく、攪拌する廃棄物の種類によって異なるものである。すなわち、廃棄物の撹拌効率が高まり、更に、本体容器2の内周面と各撹拌羽根の間に廃棄物が撹拌羽根から逃れるような隙間が生じにくくなる距離であればよい。
各支持棒(第1支持棒6〜第4支持棒9)に取り付けられた第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12の構成を説明する。図4に示すように、第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12は、複数の貫通孔13が穿たれた多孔板により構成されている。この複数の貫通孔は、所定径(例えば、5mm)の円形であり、廃棄物に含まれる水分がこの貫通孔を通過することになる。また、廃棄物の破砕が進むにつれて、細かく破砕された廃棄物も貫通孔を通過する。これにより、容器内の廃棄物と接触する第1撹拌羽根及び第2撹拌羽根の抵抗を減らすことができるので、容器内の廃棄物を効率よく攪拌することができる。
第1支持棒6、第2支持棒7、第3支持棒8及び第4支持棒9は、回転軸5を挟んで両方向に延出した部分が一本の棒状体で構成されている。また、各支持棒(第1支持棒6〜第4支持棒9)は、回転軸5の長手方向に対してそれぞれ異なる角度で回転軸5に固定して組付けられている。つまり、各支持棒は、回転軸5の中心から見て左右方向に等距離な角度で、それぞれ回転軸5に組付けられている。
さらに、各支持棒は、図3に示すように、同一平面において左右方向に等距離な角度でそれぞれ回転軸5に組付けられているわけではない。つまり、図4に示すように、本体容器2を側面視した場合に、回転軸5を中心として、回転方向(前後方向)に均等な所定角度θ1(例えば、45度)を開けた状態で、それぞれ回転軸5に組付けられている。これにより、回転軸5の回転により、回転軸5を中心とした各支持棒の回転が同一平面上にならないようにすることで、各支持棒の両端及びその近傍にそれぞれ取り付けられた第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12と本体容器2内の廃棄物との接触を分散することができる。
以下、第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12の傾きについて説明する。図5に示すように、第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12は、各支持棒を中心に時計回り方向又は反時計回りに傾いて取り付けられている。具体的に説明すると、第1支持棒6の両端から中心の回転軸5方向に平面視すると、第1撹拌羽根11は、時計回りの方向に一定角度θ2(例えば、45度)の角度で傾いて、第1支持棒6の両端(本体容器2の内周面側)に取り付けられている。また、第2撹拌羽根12は、第1撹拌羽根11とは反対側の方向に一定角度θ2(例えば、45度)の角度で傾いて第1支持棒6の両端から所定距離(例えば、300mm)離れた位置に取り付けられている。すなわち、第1撹拌羽根11と第2撹拌羽根12は、第1支持棒6を第1撹拌羽根11の上側から平面視すると、一定角度θ2×2(つまり、90度)の角度で直交するように、第1支持棒6に取り付けられている。
また、第2支持棒7、第3支持棒8及び第4支持棒9においても、上述し第1支持棒6と同じ位置及び同じ傾きで、それぞれ第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12が取り付けられている。このように、各支持棒(第1支持棒6〜第4支持棒9)に取り付けられた第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12に傾きを採用することで、本体容器2の内部に、第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12により、本体容器2内部で攪拌される廃棄物の流れに逆方向の対流を生じさせることができ、この対流により攪拌された廃棄物が互いにぶつかるようにすることが可能となる。この結果、撹拌効率が高まるだけでなく、廃棄物同士の摩擦の発生が大きくなり、より効率よく破砕することが可能となる。
以下、本実施形態の有機性廃棄物処理装置1の使用手順について説明する。
まず、本体容器2の投入口29から有機性廃棄物を投入して投入口29の投入蓋29aを閉じる。本実施形態における有機性廃棄物とは、例えば、食品加工工場等で発生する野菜かす、醸造かす、発酵かす、魚および獣のあら等や家畜糞尿、下水用汚泥等である。
次いで、発熱機25及びエアコンプレッサー26の運転を開始する。これにより、エアコンプレッサー26で加圧された空気が発熱機25に送られて加熱される。そして、発熱機25及びエアコンプレッサー26により加熱及び加圧された熱風が、主熱風供給口4及び副熱風供給口32から本体容器2の内部に供給される。
そして、モーターで回転軸5を回転させ、それに伴い、回転軸5を中心に、第1支持棒6、第2支持棒7、第3支持棒8及び第4支持棒9が回転する。この各支持棒の回転と共に、取り付けられた第1撹拌羽根11及び第2撹拌羽根12も本体容器2の内部を回転することで廃棄物が撹拌される。なお、本実施形態の撹拌手段3を構成する回転軸5の回転速度は毎分3〜8回程度である。
また、撹拌により、本体容器2の内周面と廃棄物、撹拌羽根と廃棄物の間の摩擦によっても静電気が発生する。このように本体容器2の内部に静電気が発生することにより廃棄物の破砕及び減容が進行する。また、有機性廃棄物は圧力分解や加水分解も受け、これらの作用によっても破砕及び減容がさらに進行する。
また、撹拌時には、本体容器2の排出口33の近傍に設けられた主熱風供給口4の部分から熱風が供給される。即ち、本体容器2の底面側から熱風が廃棄物を噴き上げるように供給されるため、本体容器2の底面側や排出口33の部分に廃棄物が堆積して詰まりが生じにくいものとなっている。なお、熱風の供給は、有機性廃棄物の乾燥を促進するために、本体容器2の上部に設けた副熱風供給口32からもなされるものとなっている。
また、本体容器2の内部の温度や圧力は、有機性廃棄物処理装置1の作動中に計測され、本体容器2内部の環境情報がモニタリングされる。その際、取入部の圧力排出管31の反対側に、枝管が設けられ、枝管に測定装置配置部30が設けられているため、温度や圧力の測定が撹拌の影響を受けにくいものとなっている。
上記のような流れで一定時間撹拌処理を行うことで、本体容器内の有機性廃棄物は、乾燥するとともに破砕、減容され、投入時点の体積が大きく減少して、排出口33から回収される。ここまでで、本発明を適用した有機性廃棄物処理装置1による処理が完了する。
上述してきたように、本発明の有機性廃棄物処理装置1は、安全性に優れ、高効率に有機性廃棄物を処理可能なものとなっている。
以上、上記実施形態を通して本発明を説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、上述した各効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 有機性廃棄物処理装置
2 本体容器
3 撹拌手段
4 熱風送給口
5 回転軸
6 第1支持棒
7 第2支持棒
8 第3支持棒
9 第4支持棒
10 減速機
11 第1撹拌羽根
12 第2撹拌羽根
23 基台
24 内部点検口
25 発熱機
26 エアコンプレッサー
27 熱風送給管
29 投入口
30 測定装置配置部
31 圧力排出管
32 副熱風供給口
33 排出口

Claims (2)

  1. 有機性廃棄物を内部に収容可能な球状の本体と、
    前記本体の内部に収容された有機性廃棄物を攪拌する攪拌手段と、
    前記本体の内部に熱風を供給可能な熱風供給手段と、
    を備え
    前記攪拌手段は、
    前記本体の内部中央に水平に回転可能に配置された回転軸と、
    前記回転軸の中央部から前記本体の半径方向に、該本体の内周面に向かって放射状に延出し、かつ、前記回転軸を中心として、回転方向に均等な所定角度を開けた状態で組付けられた複数の支持棒と、
    前記複数の支持棒の前記本体の内周面側の一端に取付けられた平板状の第1撹拌羽根と、
    前記第1撹拌羽根から前記本体の中心に向かって所定の間隔を置いて、前記複数の支持棒に取り付けられた平板状の第2撹拌羽根と、を備え、
    前記第1撹拌羽根及び前記第2撹拌羽根は、複数の貫通孔が穿たれた多孔板であり、
    前記第1撹拌羽根は、前記支持棒を中心軸として時計回りに所定角度傾いた角度で取り付けられ、
    前記第2撹拌羽根は、前記支持棒を中心軸として反時計回りに一定角度傾いた角度で取り付けられ、
    前記第1撹拌羽根の取り付け角度と、前記第2撹拌羽根の取り付け角度とは略同等であることを特徴とする有機性廃棄物処理装置。
  2. 前記本体は、該本体内に有機性廃棄物を投入する投入口と、前記本体内で減容した有機性廃棄物を排出する排出口と、を有し、
    前記投入口は前記本体上部に設置され、前記排出口は前記本体下部に設置されるとともに、前記排出口には、前記本体内に熱風を供給する熱風供給口が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の有機性廃棄物処理装置。
JP2017071369A 2017-03-31 2017-03-31 有機性廃棄物処理装置 Active JP6303081B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071369A JP6303081B1 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 有機性廃棄物処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017071369A JP6303081B1 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 有機性廃棄物処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6303081B1 true JP6303081B1 (ja) 2018-03-28
JP2018171576A JP2018171576A (ja) 2018-11-08

Family

ID=61756693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017071369A Active JP6303081B1 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 有機性廃棄物処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6303081B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111266382A (zh) * 2018-12-05 2020-06-12 江苏绿陵百农可生物科技有限公司 一种无害化畜禽尸体处理方法及其处理工作设备

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021131026A1 (ja) * 2019-12-27 2021-07-01 陽子 毛利 廃棄物処理装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH052787U (ja) * 1991-07-02 1993-01-19 ヤンマー農機株式会社 生ゴミ処理機の防虫剤投入機構
JP2002001082A (ja) * 2000-06-21 2002-01-08 Sugiyama Seisaku Kk 加熱撹拌処理装置
JP2002273373A (ja) * 2001-03-16 2002-09-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 生ごみ処理装置
JP2016097322A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 トーヨーマクロ合同会社 有機性廃棄物処理装置及び有機性廃棄物の処理方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH052787U (ja) * 1991-07-02 1993-01-19 ヤンマー農機株式会社 生ゴミ処理機の防虫剤投入機構
JP2002001082A (ja) * 2000-06-21 2002-01-08 Sugiyama Seisaku Kk 加熱撹拌処理装置
JP2002273373A (ja) * 2001-03-16 2002-09-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 生ごみ処理装置
JP2016097322A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 トーヨーマクロ合同会社 有機性廃棄物処理装置及び有機性廃棄物の処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111266382A (zh) * 2018-12-05 2020-06-12 江苏绿陵百农可生物科技有限公司 一种无害化畜禽尸体处理方法及其处理工作设备
CN111266382B (zh) * 2018-12-05 2024-04-05 江苏绿陵百农可生物科技有限公司 一种无害化畜禽尸体处理方法及其处理工作设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018171576A (ja) 2018-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4278089B2 (ja) 生ゴミ処理装置および生ゴミ処理用カッタ
JP6303081B1 (ja) 有機性廃棄物処理装置
JP2009113023A (ja) 生ゴミやし尿の瞬間的消滅装置
JP2006232588A (ja) 生ゴミ分別堆肥化システム
WO2021131026A1 (ja) 廃棄物処理装置
KR101337470B1 (ko) 슬러지 혼합용 컴포지션 믹서
JP2016097322A (ja) 有機性廃棄物処理装置及び有機性廃棄物の処理方法
KR101110143B1 (ko) 음식물쓰레기 처리장치
KR102224084B1 (ko) 디스크 타입 건조기
CN109012949B (zh) 一种固体有机物破碎细碎无害化一体机
KR100755012B1 (ko) 축산 분뇨 건조처리장치
KR20210036509A (ko) 복수의 교반기와 미생물을 이용한 음식물쓰레기 처리장치
KR101824609B1 (ko) 유기성폐기물 반응장치 및 이를 구비한 유기성폐기물 소멸화 처리시스템
JP5171716B2 (ja) バイオマスの異物除去装置
KR20130009534A (ko) 음식물처리장치가 탑재된 청소차량
KR20110061321A (ko) 유기성 폐기물 처리장치
KR101350238B1 (ko) 유기성폐기물 감량화 처리장치
KR101243471B1 (ko) 펠릿 제조 시스템
JP3163821U (ja) 生ごみ発酵処理装置
KR101607591B1 (ko) 칼날, 칼집 및 레일이 구비된 드럼식 음식물쓰레기 분해처리장치
KR102617711B1 (ko) 돈분 처리 장치
CN206352931U (zh) 塔磨式烘干机
KR0158480B1 (ko) 유기성폐기물 처리장치
JP2003300043A (ja) 微生物による生ゴミ処理装置
KR20000038202A (ko) 오니의 파쇄식 건조방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6303081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250