JP6302618B2 - 建設部材の設置精度の測定システム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、柱等の建設部材の設置精度を測定するシステム及び方法に関する。
柱の設置精度を測定するシステムとして、三次元測量器(トータルステーション)を用いて、柱に設けた同じ高さで柱芯に対する位置関係が既知の2点のターゲットの座標を測定して、その座標から柱芯の座標、柱の設計上の設置状態を基準とするねじれ角を求めるシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4604681号公報
三次元測量器は高価であり、また、三次元測量器によるターゲットの座標の測定は、専門の技術者でなければ実施することが難しい作業である。さらに、三次元測量器によるターゲットの座標の測定では、同時に2点以上のターゲットの座標を測定することができないことから測定に要する時間や手間が長大になる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、柱等の建設部材の設置精度を安価なシステムにより容易かつ迅速に測定できるようにすることを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明に係る建設部材の設置精度の測定システムは、既知の所定位置に配された基準マーカー、及び、所定位置に設置される建設部材の所定地点に、前記建設部材に対する向きが既知の状態で、予め設けられた所定形状のマーカーと、前記基準マーカー及び前記マーカーを撮影するステレオカメラと、前記ステレオカメラで撮影された画像から前記基準マーカー及び前記マーカーを抽出するマーカー抽出部と、前記マーカー抽出部で抽出された基準マーカーから前記ステレオカメラの設置位置及び設置角度を算出し、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの位置を求め、その前記マーカーの位置に基づいて前記建設部材の設計上の設置位置に対する誤差を求め、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの形状と前記所定形状との差を求め、その形状の差に基づいて前記建設部材の設計上の設置状態を基準とする倒れ角及びねじれ角の少なくとも一方を求める設置精度演算部とを備える。
前記建設部材の設置精度の測定システムにおいて、前記マーカーは、所定の縦径と所定の横径とに設定された図形であってもよく、前記設置精度演算部は、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの縦径と前記所定の縦径との比に基づいて前記建設部材の前記倒れ角を求め、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの横径と前記所定の横径との比に基づいて前記建設部材の前記ねじれ角を求めてもよい。
また、前記建設部材の設置精度の測定システムにおいて、前記マーカーの上下左右に同一寸法の点が記されてもよく、前記設置精度演算部は、上下の前記点の大小関係に基づいて前記建設部材の倒れの方向を判断し、左右の前記点の大小関係に基づいて前記建設部材のねじれの方向を判断してもよい。
また、前記建設部材の設置精度の測定システムにおいて、前記設置精度演算部は、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの中心点周りの回転角を求め、その回転角に基づいて前記建設部材の前記倒れ角を求めてもよい。
また、本発明に係る建設部材の設置精度の測定方法は、既知の所定位置に基準マーカーを予め配し、所定位置に設置する建設部材の所定地点に、前記建設部材に対する向きが既知の状態で、所定形状のマーカーを予め設ける工程と、前記既知の所定位置に配された前記基準マーカー及び前記所定位置に設置された前記建設部材の前記マーカーをステレオカメラで撮影する工程と、前記ステレオカメラで撮影した画像から前記基準マーカー及び前記マーカーを抽出する工程と、前記マーカー抽出部で抽出された基準マーカーから前記ステレオカメラの設置位置及び設置角度を算出し、抽出した前記マーカーの位置を求め、その前記マーカーの位置に基づいて前記建設部材の設計上の設置位置に対する誤差を求め、抽出した前記マーカーの形状と前記所定形状との差を求め、その形状の差に基づいて前記建設部材の設計上の設置状態に対する倒れ角及びねじれ角の少なくも一方を求める工程とを備える。
本発明によれば、柱等の建設部材の設置精度を安価なシステムにより容易かつ迅速に測定することができる。
一実施形態に係る柱の設置精度の測定システムを示す図である。 マーカーと基準マーカーとを示す図である。 ステレオカメラによるステレオ画像認識の原理を説明するための図である。である。 PCのハードウェア構成を示す図である。 柱の設置精度を測定する手順を示すフローチャートである。 (A)、(B)は、基準マーカーの撮影画像を示す図である。 (A)、(B)は、マーカーの撮影画像を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る柱1の設置精度の測定システム10を示す図である。この図に示すように、測定システム10は、柱1の頭部に取り付けられたマーカーボード2と、現場の所定位置に配された基準マーカーボード2A、2Bと、マーカーボード2及び基準マーカーボード2A、2Bを撮影するステレオカメラ12と、ステレオカメラ12によって撮影された画像に基づいて柱1の設置精度を求める処理を実行するPC20とを備えている。
図2に示すように、マーカーボード2及び基準マーカーボード2A、2Bは、黒色のマーカーM又は基準マーカーM、Mと複数の黒点Rとが記された白色の板である。マーカーボード2のマーカーMは長径Rm1、短径Rm2の横長の楕円であり、基準マーカーボード2A、2Bの基準マーカーM、Mは、長径R、短径Rの横長の楕円である。また、複数の黒点Rは、同一径の丸であり、マーカーM,基準マーカーM、Mの長軸方向の両側及び短軸方向の両側に、夫々長軸の延長線上、短軸の延長線上に配されている。
ここで、マーカーMの中心点と柱1の所定地点(本実施形態では、柱芯の上端)との相対的な位置関係、及び、マーカーボード2の被撮像面と柱1の所定箇所(本実施形態では、ステレオカメラ12側を向いた側面)との向きの関係は、予め決められている。即ち、マーカーMと柱1の所定地点との位置関係、及び、マーカーMと柱1の所定箇所と向きの関係は既知である。
図3は、ステレオカメラ12によるステレオ画像認識の原理を説明するための図である。この図に示すように、ステレオカメラ12によるステレオ画像認識は、平行等位に設置された2台のカメラ12L、12Rで対象点Pを同時に撮影し、各カメラ12L、12Rで得られた画像上での対象点Pの位置(xl,yl)、(xr,yr)の違い(視差d)から、その対象点Pの3次元の位置(X,Y,Z)を認識する技術である。なお、平行等位とは、左右のカメラ12L、12Rの光軸を平行にして撮像面を一致させ、更に撮像面の横軸(X軸)も一致させた配置である。
図3に示すように、(X,Y,Z)を左のカメラ12Lの焦点を原点とした実際の空間の座標系、(xl,yl)、(xr,yr)をそれぞれ左のカメラ12L、右のカメラ12Rの撮像面上で夫々の光軸との交点を原点とした座標系とし、X軸,xl軸,xr軸を全て左のカメラ12Lの焦点から右のカメラ12Rの焦点に向う方向に一致させた場合、実際の空間の対象点P(X,Y,Z)は、下記(1)式で表される。
Figure 0006302618
図4は、PC20のハードウェア構成を示す図である。この図に示すように、PC20は、画像取込部21、画像処理部22、演算処理部23、入力部24、表示部25、及びこれらを接続するバス26とを備えている。画像取込部21は、ビデオキャプチャボード等であり、ステレオカメラ12で撮影されたステレオ画像のデータおよび3次元点群データを取り込む。画像処理部22は、画像取込部21で取り込まれたステレオ画像のデータからマーカーM、基準マーカーM、M及び黒点Rを画像処理により抽出する。
また、演算処理部23は、CPUや演算処理用のプログラムを格納したメモリ等を備え、画像処理部22で抽出された基準マーカーM、Mのステレオカメラ12の座標系での3次元点群データからステレオカメラ12の設置位置や設置角度を算出する。また、演算処理部23は、画像処理部22で抽出されたマーカーMの現場ローカル座標系での3次元点群データから、柱1の設置位置や設置角度(倒れ角、ねじれ角)を算出する。また、演算処理部23は、画像処理部22で抽出された黒点Rから柱1の倒れやねじれの方向を判定する。また、入力部24は、キーボードやタッチパネル等であり、オペレータがデータや指示を入力するのに用いられる。さらに、表示部25は、演算処理部23による演算結果等を表示するモニタである。
図5は、柱1の設置精度を測定する手順を示すフローチャートである。まず、図1に示すように、ステレオカメラ12と基準マーカーボード2A、2Bとを、柱1を設置する現場に設置する(ステップ1)。ここで、測定システム10では、柱1を設置する現場の所定地点を原点とする現場ローカル座標系(x,y,z)が設定されており、基準マーカーボード2A、2Bは、現場ローカル座標系(x,y,z)内の既知の所定位置(基準マーカーM、Mの座標が(xm1,ym1,zm1),(xm2,ym2,zm2)となる位置)に、被撮像面がy軸、z軸に対して平行になるように設置する。
次に、画像取込部21が、ステレオカメラ12からステレオ画像のデータおよび3次元点群データを取り込む(ステップ2)。そして、上述のステレオカメラ12の座標系(X,Y,Z)を、現場ローカル座標系(x,y,z)に変換する処理を実行する(ステップ3〜5)。本処理は、入力部24で処理実行の指示が入力されると実行される。
まず、画像処理部22が、画像取込部21が取り込んだステレオ画像のデータから基準マーカーM、M及び黒点Rを抽出し、演算処理部23が、ステレオカメラ12の座標系(X,Y,Z)内での基準マーカーM、Mの3次元点群データから基準マーカーM、Mの座標値(楕円の中心点の座標値)を算出する(ステップ3)。次に、演算処理部23が、ステレオカメラ12の設置ピッチ角θ,設置ヨー角θ,設置ロール角θを算出する(ステップ4)。本ステップでは、図6(A)に示すように、まず、演算処理部23において、基準マーカーM、Mの長軸の水平線に対する傾きθが設置ロール角θとして算出され、図6(B)に示すように、画像が−θだけ回転されることにより、ステレオカメラ12のZ軸周りの傾きが補正される。次に、基準マーカーM、Mの設置ピッチ角θ,設置ヨー角θが下記(2)式により算出される。
Figure 0006302618
ここで、演算処理部23は、左右の黒点Rの大小関係に基づいてステレオカメラ12のY軸周りの回転方向を判定し、上下の黒点Rの大小関係に基づいてステレオカメラ12のX軸周りの回転方向を判定する。例えば、右側の黒点Rが左側の黒点Rよりも大径である場合には、基準マーカーM、Mの右側が左側よりもステレオカメラ12から見て手前側となるため、演算処理部23は、ステレオカメラ12がXZ平面の+方向(Y軸を中心とする反時計周り方向)に回転していると判定する。また、上側の黒点Rが下側の黒点Rよりも大径である場合には、基準マーカーM、Mの上側が下側よりもステレオカメラ12から見て手前側となるため、演算処理部23は、ステレオカメラ12がYZ平面の+方向(X軸を中心とする反時計周り方向)に回転していると判定する。
次に、演算処理部23が、ステップ3、4における算出結果に基づいて、ステレオカメラ12の座標系(X,Y,Z)から現場ローカル座標系(x,y,z)に座標変換を行う(ステップ5)。本ステップでは、演算処理部23が、ステレオカメラ12の座標系(X,Y,Z)内での基準マーカーM、Mの座標値を、ステレオカメラ12の設置ピッチ角θ,設置ヨー角θ,設置ロール角θに基づいて補正し、その補正した座標値と、現場ローカル座標系(x,y,z)内での基準マーカーM、Mの既知の座標(xm1,ym1,zm1),(xm2,ym2,zm2)とから、現場ローカル座標系(x,y,z)内でのステレオカメラ12の座標系(X,Y,Z)の原点(0,0,0)の座標値(x,y,z)を算出する。そして、演算処理部23は、下記(3)式によりステレオカメラ12の座標系(X,Y,Z)から現場ローカル座標系(x,y,z)に座標変換を行う。
Figure 0006302618
次に、柱1の設計情報を入力部24で入力する(ステップ6)。ここで、柱1の設計情報としては、柱芯の座標、柱の高さ等である。そして、図1に示すように、柱1の頭部に取り付けたマーカーMをステレオカメラ12で撮影して柱1の設置精度を求める処理を実行する(ステップ7〜10)。本処理は、入力部24で柱1の設計情報が入力されると実行される。
まず、画像処理部22が、画像取込部21が取り込んだステレオ画像のデータからマーカーM及び黒点Rを抽出し、演算処理部23が、現場ローカル座標系(x,y,z)内でのマーカーMの3次元点群データからマーカーMの座標値(楕円の中心点の座標値)を算出する(ステップ7)。次に、演算処理部23が、設計情報が入力された柱1と抽出されたマーカーMとを対応付けする処理を実行する(ステップ8)。当該処理は、抽出されたマーカーMを設計情報が入力された柱1のうちの何れかに割り当てる指示が入力部24で入力されると当該指示にしたがって実行される。
次に、演算処理部23が、柱1の上部の芯の座標値(x,y,z)と、柱1の芯の鉛直線を基準とするx軸周り及びy軸周りの倒れ角θ、θ及び柱1の芯の周り(z軸周り)のねじれ角θを算出する(ステップ9)。本ステップでは、演算処理部23において、柱1に割り当てられたマーカーMの座標値が柱1の上部の芯の座標値(x,y,z)とされる。また、図7(A)に示すように、まず、演算処理部23において、マーカーMの楕円の長軸の水平線に対する傾き角θmxから下記(4)式により柱1のx軸周りの倒れ角θが算出され、図7(B)に示すように、画像が−θだけ回転された後、柱1のy軸周りの倒れ角θ及び柱芯周りのねじれ角θが下記(5)式により算出される。
Figure 0006302618
ここで、演算処理部23は、左右の黒点Rの大小関係に基づいて柱1の芯の周りのねじれの方向を判定し、上下の黒点Rの大小関係に基づいて柱1のy軸周りの倒れの方向を判定する。例えば、右側の黒点Rが左側の黒点Rよりも大径である場合には、マーカーMの右側が左側よりもステレオカメラ12から見て手前側となるため、演算処理部23は、柱1がxy平面の−方向(柱芯を中心とする時計回り方向)にねじれていると判定する。また、上側の黒点Rが下側の黒点Rよりも大径である場合には、マーカーMの上側が下側よりもステレオカメラ12から見て手前側となるため、演算処理部23は、ステレオカメラ12がxz平面の−方向(y軸を中心とする時計周り方向)に倒れていると判定する。
次に、演算処理部23は、柱1の上部の芯の座標値(x,y,z)と設計値との誤差値を算出し(ステップ10)、その算出値と、柱1の倒れ角θ、θ及びねじれ角θの算出値とが管理値内であるか否かを判定する(ステップ11)。柱1の上部の芯の位置の誤差値、倒れ角θ、θ及びねじれ角θが管理値外である場合には、柱1の設置位置や鉛直度や芯周りの回転位置の調整が実施され(ステップ12)、その後、上述のステップ7〜11が繰り返し実施される。
以上説明したように、本実施形態に係る柱1の設置精度の測定システム10では、柱1の所定地点に所定の向きで設けられた所定形状(本実施形態では横長の楕円)のマーカーMがステレオカメラ12で撮影され、PC20の画像処理部22が、撮影画像からマーカーMを抽出する。そして、当該測定システム10では、演算処理部23が、抽出されたマーカーMの位置を求め、そのマーカーMの位置に基づいて柱1の設計上の設置位置に対する誤差を求めると共に、抽出されたマーカーMの形状とマーカーMの実際の形状との差を求め、その差から柱1の設計上の設置状態を基準とする倒れ角θ、θ及びねじれ角θを求める。
ここで、ステレオカメラ12はトータルステーションに比して安価であり、専門の技術者でなくとも容易に使用できる。特に、本実施形態に係る測定システム10では、ステレオカメラ12の設置位置及び設置角度に応じて座標変換や座標値の補正が実施されるため、ステレオカメラ12の設置精度は要求されず、ステレオカメラ12の設置も容易である。また、ステレオカメラ12によれば、同時に2点以上のマーカーMの位置や形状を測定することができるため、複数の柱1や他の建設部材の設置精度を同時に測定することができ、測定に要する時間や手間を省くことができる。即ち、本実施形態に係る測定システム10によれば、柱1等の建設部材の設置精度を安価なシステムにより容易かつ迅速に測定することができる。
また、本実施形態に係る測定システム10では、ステレオカメラ12で撮影するマーカーMが所定の横径Rm1 、所定の縦径Rm2の図形(本実施形態では横長の楕円)であり、演算処理部23が、撮影画像から抽出されたマーカーMの縦径Rm2´と実際の縦径Rm2との比に基づいて柱1のy軸周りの倒れ角θを求め、撮影画像から抽出されたマーカーMの横径Rm1´と実際の縦径Rm1との比に基づいて柱1のねじれ角θを求める。また、演算処理部23が、マーカーMのx軸周りの傾き角θmzに基づいて柱1のx軸周りの倒れ角θを求める。さらに、マーカーMの上下左右には同一寸法の黒点Rが設けられており、演算処理部23が、上下の黒点Rの大小関係により柱1のy軸周りの倒れ方向を判断し、左右の黒点Rの大小関係により柱1の芯の周りのねじれ方向を判断する。以上により、柱1の倒れ角θ、θ及びねじれ角θならびに倒れ方向及びねじれ方向を精度よく測定することができる。
なお、上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、上述の実施形態では、建設部材としての柱1の設置精度を測定したが、設置精度を測定する建設部材としては梁や壁材等の他の建設構造材やガラス等の非構造材等も挙げられる。また、上述の実施形態では、倒れ角とねじれ角との双方を測定したが、何れか一方のみを測定するだけにしてもよい。また、上述の実施形態では、複数の柱1の設置精度を同時に測定する例を挙げて本発明を説明したが、柱1の設置精度を一本ずつ測定してもよい。
さらに、上述の実施形態では、マーカーMを柱1の上部にのみ設けて柱1の芯の上部の誤差値のみを求めたが、マーカーMを柱の上部及び下部に設けて柱1の芯の上下の誤差値を求めるようにしてもよい。
1 柱(建設部材)、2 マーカーボード、2A、2B 基準マーカーボード、10 測定システム、12 ステレオカメラ、12L、12R カメラ、20 PC、21 画像取込部、22 画像処理部(マーカー抽出部)、23 演算処理部(設置精度演算部)、24 入力部、25 表示部、26 バス、M マーカー、M、M 基準マーカー、R 黒点(点)

Claims (5)

  1. 既知の所定位置に配された基準マーカー、及び、所定位置に設置される建設部材の所定地点に、前記建設部材に対する向きが既知の状態で、予め設けられた所定形状のマーカーと、
    前記基準マーカー及び前記マーカーを撮影するステレオカメラと、
    前記ステレオカメラで撮影された画像から前記基準マーカー及び前記マーカーを抽出するマーカー抽出部と、
    前記マーカー抽出部で抽出された基準マーカーから前記ステレオカメラの設置位置及び設置角度を算出し、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの位置を求め、その前記マーカーの位置に基づいて前記建設部材の設計上の設置位置に対する誤差を求め、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの形状と前記所定形状との差を求め、その形状の差に基づいて前記建設部材の設計上の設置状態を基準とする倒れ角及びねじれ角の少なくとも一方を求める設置精度演算部と
    を備える建設部材の設置精度の測定システム。
  2. 前記マーカーは、所定の縦径と所定の横径とに設定された図形であり、
    前記設置精度演算部は、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの縦径と前記所定の縦径との比に基づいて前記建設部材の前記倒れ角を求め、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの横径と前記所定の横径との比に基づいて前記建設部材の前記ねじれ角を求める請求項1に記載の建設部材の設置精度の測定システム。
  3. 前記マーカーの上下左右に同一寸法の点が記されており、
    前記設置精度演算部は、上下の前記点の大小関係に基づいて前記建設部材の倒れの方向を判断し、左右の前記点の大小関係に基づいて前記建設部材のねじれの方向を判断する請求項2に記載の建設部材の設置精度の測定システム。
  4. 前記設置精度演算部は、前記マーカー抽出部で抽出された前記マーカーの中心点周りの回転角を求め、その回転角に基づいて前記建設部材の前記倒れ角を求める請求項2又は請求項3に記載の建設部材の設置精度の測定システム。
  5. 既知の所定位置に基準マーカーを予め配し、所定位置に設置する建設部材の所定地点に、前記建設部材に対する向きが既知の状態で、所定形状のマーカーを予め設ける工程と、
    前記既知の所定位置に配された前記基準マーカー及び前記所定位置に設置された前記建設部材の前記マーカーをステレオカメラで撮影する工程と、
    前記ステレオカメラで撮影した画像から前記基準マーカー及び前記マーカーを抽出する工程と、
    前記マーカー抽出部で抽出された基準マーカーから前記ステレオカメラの設置位置及び設置角度を算出し、抽出した前記マーカーの位置を求め、その前記マーカーの位置に基づいて前記建設部材の設計上の設置位置に対する誤差を求め、抽出した前記マーカーの形状と前記所定形状との差を求め、その形状の差に基づいて前記建設部材の設計上の設置状態に対する倒れ角及びねじれ角の少なくも一方を求める工程と
    を備える建設部材の設置精度の測定方法。
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