JP6301931B2 - 電池の電荷移動機構 - Google Patents

電池の電荷移動機構 Download PDF

Info

Publication number
JP6301931B2
JP6301931B2 JP2015534766A JP2015534766A JP6301931B2 JP 6301931 B2 JP6301931 B2 JP 6301931B2 JP 2015534766 A JP2015534766 A JP 2015534766A JP 2015534766 A JP2015534766 A JP 2015534766A JP 6301931 B2 JP6301931 B2 JP 6301931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
battery
alkali metal
sodium
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015534766A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015530722A (ja
Inventor
バーヴァラジュ・サイ
ロビンス・マシュー
ボクスレー・チェット
Original Assignee
フィールド アップグレーディング ユーエスエー・インク
フィールド アップグレーディング ユーエスエー・インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フィールド アップグレーディング ユーエスエー・インク, フィールド アップグレーディング ユーエスエー・インク filed Critical フィールド アップグレーディング ユーエスエー・インク
Publication of JP2015530722A publication Critical patent/JP2015530722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6301931B2 publication Critical patent/JP6301931B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/36Accumulators not provided for in groups H01M10/05-H01M10/34
    • H01M10/39Accumulators not provided for in groups H01M10/05-H01M10/34 working at high temperature
    • H01M10/399Cells with molten salts
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/38Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of elements or alloys
    • H01M4/381Alkaline or alkaline earth metals elements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/38Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of elements or alloys
    • H01M4/381Alkaline or alkaline earth metals elements
    • H01M4/382Lithium
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/58Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy; of polyanionic structures, e.g. phosphates, silicates or borates
    • H01M4/582Halogenides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M2300/00Electrolytes
    • H01M2300/0017Non-aqueous electrolytes
    • H01M2300/0065Solid electrolytes
    • H01M2300/0068Solid electrolytes inorganic
    • H01M2300/0071Oxides
    • H01M2300/0074Ion conductive at high temperature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

本願は、2012年9月28日出願の米国仮特許出願第61/707,239号(発明の名称:電池の電荷移動機構)の優先権を主張するものである。本願は、2010年11月5日出願の米国仮特許出願第61/410,812号を優先権主張する2011年11月7日出願の米国一部継続特許出願第13/290,716号(発明の名称:ナトリウムイオン伝導性電解質膜を有する低温溶融ナトリウム二次電池)を更に優先権主張するものである。
本発明はアルカリ金属二次電池に関する。より具体的には、本発明は、電池の放電中に電池の正極上に金属メッキを形成させ、電池の充電中に金属メッキを溶液中に取り入れるような電池の電荷移動機構を提供するためのシステム及び方法を開示する。
アルカリイオンを選択的に輸送できる固体アルカリイオン伝導性電解質膜から成る電解セルは知られている。電解セルにアルカリイオン選択性膜を有することにより、他の化学物質はそれぞれの室にとどまりながらアルカリイオンが電池の陽極液室および陰極(電解)液室の間を透過できる。それゆえ、アルカリイオン選択性膜の使用を通じて、より効率的に電解セルを設計でき、膜を使用しない他の物に比べて異なる化学反応を使作り出すことが出来る。
固体アルカリイオン伝導性電解質膜は、これに限定されないが、イオン伝導性、イオン選択性、水不透過、化学的安定性、電気的絶縁性などの種々の理由によって電気化学的電池に使用される。固体アルカリイオン伝導性電解質膜の例としては、NaSICON(Na Super Ion CONducting:ナトリウム超イオン伝導)膜はナトリウムカチオンを選択的に透過させ、LiSICON(LI Super Ion CONducting:リチウム超イオン伝導)膜およびKSICON(K Super Ion CONducting:カリウム超イオン伝導)膜は、それぞれ、リチウム及びカリウムカチオンを選択的に透過させる。固体アルカリイオン伝導性電解質膜の他の例としては、βアルミナ、ナトリウム伝導性ガラス等が挙げられる。
固体アルカリイオン伝導性膜から成る電解セルは、種々の異なる化学物質を作り出し、種々の化学反応を遂行することに使用される。ある場合、しかしながら、そのようなセルは、種々の用途のための電気エネルギーを蓄え、放出できる電池として使用される。電気エネルギーを生み出すために、電池は代表的には、化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。一般的に、単電池は一つ以上のガルバニ電池を含み、それぞれの電池は、外部回路を介すことを除いては電気的に絶縁されている2つの半電池から成る。放電中に、電気化学的還元が電池の正極上で起こり、一方、電気化学的酸化が電池の負極上で起こる。電池内の正極および負極は物理的にお互い接触しているわけではないが、一般的に、それらは、固体または液体状あるいはその組合せの何れかのイオン伝導性および電気的絶縁性電解質の少なくとも1つ以上によって化学的に接触している。外部回路または負荷が負極に接続している端子および正極に接続している端子に接続されると、電池は外部回路に電子を通じさせ、イオンは電解質の中を通って移動する。
電池は種々の種類に分類される。例えば、一回限りの放電が可能な電池は一次電池と呼ばれる。それに対し、一回以上充放電が可能な電池は二次電池と呼ばれる。複数回充放電される電池の能力は、各充放電サイクルにおけるファラデー効率に依存する。
ナトリウム系またはリチウム系再充電可能電池は、固体アルカリイオン伝導性電解質膜(上述の通り)等の固体一次電解質セパレーターを使用する。固体イオン伝導性電解質膜の使用における主たる利点は、電池のファラデー効率が100%に到達できる点である。実際に多くの他の電池形態において、電池内の電極溶液は時間と共に混ざり、それによってファラデー効率の減少と電池容量低下を引起す。
ある場合において、ナトリウム系またはリチウム系再充電可能な電池のナトリウム又はリチウム負極は溶融している。ある場合において、電池を作動させるのに約100℃を超える温度が必要とされる。更に、ある従来のナトリウム系またはリチウム系電池は、比較的高いpHを有するか、さもなければアルカリイオン伝導性電解質膜に化学的反応性を有する溶液(例えば、NaOH)を使用する陰極液電荷移動機構から成る。高い作動温度および高い化学的反応性の陰極(電解)溶液の結果、従来のナトリウム及びリチウム系電池の固体アルカリイオン伝導性電解質膜は、比較的分解による劣化を受けやすい。従って、それらの電池の使用寿命は比較的短い。
それ故、ナトリウム系またはリチウム系再充電可能電池は知られているものの、それへの上述のような挑戦はなお続いている。従って、公知のナトリウム及びリチウム系再充電可能電池の機能を高めたり、他の電池充電移送機構と置き換える等の改良が行われている。
本発明は、電池放電時に再充電可能な電池の正極上に金属メッキを行い、電池充電時に金属メッキが溶液に戻るような電池電荷移動メカニズムを提供するためのシステム及び方法を提供することを目的とする。
ある制限されない実施において、電池は、アルカリイオン伝導性電解質膜によって分離される負極室および正極室を有する二次電池を含む。ある制限されない実施において、ナトリウム又はリチウムから成るアルカリ金属負極が負極室中に配置される。これに関し、電池放電中に、負極は酸化してアルカリイオン(例えば、Na又はLi)を放出する。一方、電池が再充電中に、アルカリイオンは還元されて対応するアルカリ金属を形成する。
ある制限されない実施において、正極室は、液体正極溶液と接触する正極を含む。正極溶液は、本発明に記載の方法で電池の充電および放電が出来るのであれば、いかなる好適な部材から成っていてもよく、ある実施において、溶液は、アルカリ金属ハロゲン化物または疑似ハロゲン化物と金属ハロゲン化物または疑似ハロゲン化物とを含む。ある場合において、アルカリ金属化合物は、更にアルカリ金属ハロゲン化物およびアルカリ金属疑似ハロゲン化物から選択される。更に、ある場合において、金属ハロゲン化物またはアルカリ金属疑似ハロゲン化物は、ハロゲン化物および疑似ハロゲン化物イオンの複数を含む金属錯体の形態であってもよい。従って、電池が放電時に、金属ハロゲン化物または金属錯体からの金属イオンは還元して正極上に金属メッキを形成する。一方、電池が充電時に、金属メッキは酸化して金属イオンを放出して正極溶液中に戻す。
ハロゲン化金属および疑似ハロゲン化金属あるいは金属錯体中の金属イオンの例としては、これに限定されないが、銀、アルミニウム、金、ビスマス、ベリリウム、コバルト、カドミウム、クロム、銅、鉄、亜鉛、ガリウム、水銀、マグネシウム、マンガン、ニッケル、鉛、チタン、バナジウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、ガリウム、インジウム及び錫などのイオンが挙げられる。更に、ハロゲン化物イオンの例としては(例えば、金属錯体およびアルカリ金属化合物に関する)、フッ化物、塩化物、臭化物およびヨウ化物から選択される一つ以上のハロゲン化物イオンが挙げられる。更に、疑似ハロゲン化物イオンの例としては(例えば、金属錯体およびアルカリ金属化合物に関する)、1つ以上のアジド、チオシアナート、シアン化物および他の公知の疑似ハロゲン化物イオンが挙げられる。
固体アルカリイオン伝導性電解質膜材料は、これに限定されないが、アルカリ金属超イオン伝導性(MeSICON)材料(Meはアルカリ金属を表す)を含む。MeSICON材料の例としては、これに限定されないが、セラミックNaSICON、NaSICON型材料、LiSICON及びLiSICON型材料。
本発明のこれらの要旨および利点は、以下の記載および添付の特許請求の範囲からより明らかになり、また以下に記載する発明を実践することによりわかるであろう。
本発明の上述または他の要旨および利点を得るためまたは容易に理解するために、上述の簡単な本発明のより具体的な記載を、添付の図面に示された具体的な実施態様によって参照する。図面は大きさを規定してなく、本発明の代表的な実施態様を描写したにすぎず、本発明をこれらに限定するものではないことを理解すべきである。本発明は、添付の図面を介して付加的な具体例や詳細が記載され、説明される。
本発明は、電池の放電中に電池の正極上に金属メッキを形成させ、電池の充電中に金属メッキを溶液中に取り入れるような電池の電荷移動機構を提供するためのシステム及び方法を提供できる。
図1は、二次電池の代表的な実施態様の概略図である。 図2は、電池が充電されている過程での二次電池の代表的な実施態様の概略図である。 図3は、電池が放電されている過程での二次電池の代表的な実施態様の概略図である。 図4は、二次電池の代表的な実施態様の写真である。 図5は、図4に示す電池の充放電サイクルの電池電圧(ボルト)対累積電流(時間)(mAh)を示すグラフであり、更に実際の充電/放電電流も示されている。 図6は、図4に示す電池のいくつかの充放電サイクルの電池電圧(ボルト)対累積電流(時間)(mAh)を示すグラフである。 図7は、二次電池の代表的な実施態様の写真である。 図8は、図7に示す電池の充放電サイクルの電池電圧(ボルト)対時間を示すグラフである。 図9は、図7に示す電池のいくつかの充放電サイクルの電池電圧(ボルト)対累積電流(時間)(mAh)を示すグラフである。 図10は、電池の正極室の底部に銅が配置された図7に示す電池のA−A線に沿った断面模型を示す。 図11は、図7の電池のアルカリ金属イオン伝導性電解質膜上にインピーダンス(電気抵抗)層が形成されている、図7に示す電池のB−B線に沿った断面模型を示す。 図12は、充放電サイクル中の二次電池の代表的な実施態様の電池電圧対時間を示すグラフである。 図13は、特定の時間間隔における充放電サイクル中の二次電池の代表的な実施態様の電池電圧対時間を示すグラフである。 図14は、C−レートが異なる特定の時間間隔における充放電サイクル中の二次電池の代表的な実施態様の電池電圧(ボルト)対累積電流(時間)(mAh)を示すグラフである。 図15は二次電池の代表的な実施態様の斜視図であり、Aは正極室中にヨウ素が製造される斜視図、Bはヨウ素が銅と反応してヨウ化銅が形成される斜視図、Cはヨウ素が実質的に消費された斜視図をそれぞれ示す。 図16は、充放電サイクル中の二次電池の代表的な実施態様の電池電圧対時間を示すグラフである。 図17は、3サイクルの二次電池の代表的な実施態様の電池電圧(ボルト)対累積電流(時間)(mAh)を示すグラフである。 図18は、二次電池の一部の代表的な実施態様の斜視図である。 図19は、図18の電池の充放電サイクル中の電池電圧対時間を示すグラフである。 図20は、図18の電池の数回の充放電サイクルにおける電池電圧(ボルト)対累積電流(時間)(mAh)を示すグラフである。 図21は、図18の電池の167時間までの過充電を示すグラフである。 図22は、図18の電池の電池電圧(ボルト)対累積電流(時間)(mAh)を示すグラフである。 図23は、図18の電池の電池電圧(ボルト)対累積電流(時間)(mAh)を示すグラフである。 図24は、電池の正極室の底部に銅が配置された図18の電池のC−C線に沿った断面図である。 図25は、電池の正極室が正極室の底部に配置されているメッシュ正極から成る代表的な実施態様の斜視図である。 図26は、電池の代表的な実施態様の電池電圧対時間を示すグラフである。 図27は、電池の代表的な実施態様の電池電圧(ボルト)対累積電流(時間)(mAh)を示すグラフである。 図28は、電池が放電してしまった後の図25のメッシュ正極の代表的な実施態様の斜視図であり、Aが上面斜視図、Bが底面斜視図である。
本明細書を通じて参照される「1つの実施態様」、「ある実施態様」または類似の語は、その実施態様に関連して記載される1つの具体的特徴、構成、または性質が本発明の少なくとも1つの実施態様に含まれていることを意味する。それゆえ、本明細書を通じて現れる「1つの実施態様において」、「ある実施態様において」および類似の語は、全て同じ実施態様を参照する必要もない。更に、以下の記載は、本発明に記載される種々の構成部材および要旨の幾つかの実施態様および実施例を参照するが、あらゆる点で、記載される全ての実施態様および実施例に考慮されるべきで、例示にすぎず、いかなる方法によっても制限されるものではない。
更に、記載された本発明の要旨、構造または性質は、いかなる好適な方法によって1つ以上の実施態様を結合してもよい。以下の記載において、本発明の実施態様を理解することを介して与えられる好適な電解質電池およびその特性、金属錯体、アルカリ金属化合物、ハロゲン化物、疑似ハロゲン化物イオン等の緒例の数多くの具体的な記載が挙げられる。しかしながら、当業者であれば、本発明は、1つ以上の具体例なしでも、または他の方法、構成要素、材料などを用いても、本発明を実施できることを理解できるであろう。他の例では、本発明の要旨を不明確にすることを避けるために、周知の構成、材料または操作の詳細は示されず、記載されていない。
当業者には周知のように、二次電池は放電および再充電が可能で、この明細書は、両方の状態における電池構成および方法を記載する。ここで、種々の箇所で語「再充電」は2回目の充電を意味するが、当業者ならば、再充電に関しての議論は、第1回目または初期充電およびその逆にも有効で応用できることを理解できるであろう。それゆえ、この明細書の目的において、「再充電」、「再充電された」及び「再充電可能な」の語は、「充電」、「充電された」及び「充電可能な」の語とそれぞれ互換性がある。
本発明は、電池放電時に再充電可能な電池の正極上に金属メッキを行い、電池充電時に金属メッキが溶液に戻るような電池電荷移動メカニズムを提供するためのシステム及び方法を提供する。記載される電池はいかなる好適な構成から成っていてもよいが、図1は、負極室15(アルカリ金属負極20を含む)、液体正極溶液35と接する正極30から成る正極室25、正極溶液から負極を分離するアルカリ金属イオン伝導性電解質膜40、第1の端子45及び第2の端子50から成る再充電可能バッテリー(又は電池、セル)10の代表的な実施態様を示す。電池のより良い理解のために、図1に示す電池構成のそれぞれの詳細な記載を以下に示す。その後に、電池がどのような機能を有するかを簡単に説明する。
上述のように、電池10のある実施態様において、電池は負極室15及び正極室25から成る。これに関し、これらの2室は、いかなる好適な形状を有していてもよく、電池が所望の機能を有する限り、他のいかなる特性を有していてもよい。例えば、負極および正極室は、チューブ状、長方形状およびいかなる好適な形状であってもよい。更に、2室は、互いに、いかなる空間的な関係を有していてもよい。例えば、図1は負極室15及び正極室25が互いに近接している実施態様を示すが、他の実施態様において(図示しないが)、一方の室(例えば、負極室)が、少なくとも一部他方の室(例えば、正極室)内に配置され、2室の内容物が電解質膜40及びそれぞれの室の壁により分離されている。
負極20に関して説明すると、電池が所望の機能(例えば、放電、充電)をする限り、電池10がいかなる好適なアルカリ金属負極20を有していてもよい。ある好適な負極の実施例としては、これに限定されないが、実質的に純粋、または、他の好適なナトリウム又はリチウム含有負極材料から成るナトリウム又はリチウムアロイのようなナトリウム又はリチウム材料が挙げられる。ある実施態様において、負極は、実質的に純粋な所定量のナトリウム又はリチウムから、あるいはそれのみから成る。
正極30に関して説明すると、電池10は、電池に所望の充放電が可能であればいかなる好適な正極から成っていてもよい。例えば、正極は、ナトリウムまたはリチウム系再充電電池システムに十分使用できるのであれば、事実上いかなる正極材料から成っていてもよい。ある実施態様において、正極は1つ以上のワイヤー、撚り線、フェルト片、プレート、チューブ、メッシュ、発泡体および/または1つ以上の他の好適な正極形態から成る。更に、正極はいかなる好適な材料から成っていてもよく、ある実施態様において、ニッケル発泡体、水酸化ニッケル(Ni(OH))、ニッケルオキシ水酸化物(NiOOH)、硫黄複合体、ハロゲン化硫黄(塩化硫黄を含む)、炭素、銅、ヨウ化銅、白金および/または他の好適な材料から成る。更に、これらの材料は共存させても、組合せて使用してもよい。実際に、ある実施態様において、正極は銅、白金またはヨウ化銅から成る。
液体正極溶液35は、電池10が放電中に正極30上に金属メッキを形成し、電池が充電中に金属メッキが溶液中に戻るのであれば、いかなる化学物質から成っていてもよい。ある実施態様において、液体正極溶液はアルカリ金属化合物、金属錯体および/または溶媒から成る。
正極溶液35がアルカリ金属化合物から成る場合、その化合物は、いかなる好適な機能を遂行できてもよく、特に限定されないが、金属錯体(後述する)を溶解するのを補助し、溶解によってアルカリ金属イオン伝導性電解質膜40の分解を防ぐような機能を遂行してもよい。一方アルカリ金属錯体は、如何なる化合物から成っていてもよく、ある実施態様において、それはアルカリイオンと1つ以上のハロゲン化イオン及び/又は疑似ハロゲン化物イオンとから成る。アルカリイオンはいかなる好適なアルカリイオンから成っていてもよく、ある実施態様において、負極20はナトリウム又はリチウムから成り、アルカリ金属化合物中のアルカリイオンはそれぞれナトリウムイオン及びリチウムイオンから成る。更に、好適なハロゲン化物イオンの例としては、これに限定されないが、ヨウ化物イオン(I)、塩化物イオン(Cl)、フッ化物イオン(F)及び臭化物イオン(Br)が挙げられる。更に、好適な疑似ハロゲン化物イオンの例としては、アジド、チオシアネート、シアン化物から選択されるイオンが挙げられる。とは言うものの、他の公知の疑似ハロゲン化物イオンもまた使用できる。好ましいアルカリ金属化合物の例としては、NaI、NaCl、NaSCN、NaBr、NaN、NaSCN、LiI、LiBr、LiN、LiCl及びLiSCNが挙げられる。実際に、負極がナトリウムから成るようなある実施態様において、アルカリ金属化合物はNaI又はNaBr或いはNaOHから成る。同様に、負極がリチウムからなるような実施態様において、アルカリ金属化合物は、LiI又はLiBr或いはLiOHから成る。
電池が完全に充電された際、電池10が所望の機能を有するのであれば、正極溶液35中のアルカリ金属化合物はいかなる好適な濃度であってもよい。実際に、ある実施態様において、アルカリ金属化合物は、約6M、約8M、約10M、約12M及び約14M(M:モル濃度)から選択される濃度と同じ高さの濃度まで(これらの濃度以下)存在する。これに対し、ある実施態様において、アルカリ金属化合物は約1M、約2M、約4M及び約5M(M:モル濃度)から選択される濃度と同じ低さの濃度まで(これらの濃度以上)存在する。更に他の実施態様において、正極溶液中のアルカリ金属化合物の濃度は、上記の濃度範囲のいかなる好適な組合せ又は部分的な範囲の濃度であってもよい。
金属錯体に関して説明すると、金属錯体は、電池10の放電時および充電時に、正極30の上に金属がメッキされ、また除去されることが出来ればいかなる成分から成っていてもよい。ある実施態様において、金属錯体は、金属イオンとハロゲン化物イオン及び疑似ハロゲン化物イオン(これらは上記で説明されている)から選択される一つ以上のイオンとの錯体から成る。これに関し、金属イオンは、銀、アルミニウム、金、ビスマス、ベリリウム、コバルト、カドミウム、クロム、銅、鉄、亜鉛、ガリウム、水銀、マグネシウム、マンガン、ニッケル、鉛、チタン、バナジウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、ガリウム、インジウム及びスズの1つ以上のイオンから成ってもよい。従って、好適な金属錯体の例としては、これに限定されないが、CuI、AgI、CuBr、AgBr、AgCl、AlF、BeF、SnF、CuCl、PbCl、HgCl、HgBr、PbI、HgI及びZrIが挙げられる。従って、ある実施態様において、放電中に、以下に示す1つ以上の金属が正極30上にメッキされる:銀、アルミニウム、金、ビスマス、ベリリウム、コバルト、カドミウム、クロム、銅、鉄、亜鉛、ガリウム、水銀、マグネシウム、マンガン、ニッケル、鉛、チタン、バナジウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、ガリウム、インジウム及びスズ。ある実施態様において、金属錯体がAgI又はCuI等の金属ヨウ化物から成る場合、そのような実施態様において、放電中に銀または銅がそれぞれ正極上にメッキされる。
金属錯体の幾つかの実施態様が正極溶液35中に初期段階において不溶であるが、アルカリ金属化合物がイオン化し、金属化合物と錯体となって可溶な錯イオンを形成することが出来るような、そのハロゲン化物または疑似ハロゲン化物イオンを形成する。これに関し、好適な錯イオンの例としては、これに限定されないが、CuI 、AgI 、[AlF3−、[AlF、[BeF2−、[SnF2−、[CuCl、[AgCl、[PbCl2−、[ZnCl2−、[HgCl2−、[CuBr、[AgBr、[HgBr2−、[CuI、[AgI、[PbI2−、[FeCl、[HgI2−、[Cd(SCN)2−、[Hg(SCN)2−及びこれらの組合せが挙げられる。この錯イオンは、いかなる好適な方法により形成することができ、これに限定されないが、例えば以下の式に示すように、ヨウ化銅錯体とフリーヨウ素イオン(例えば、イオン化されたアルカリ金属化合物からの)との反応から錯イオンを形成する。
CuI+I→CuI
金属錯体(および対応する錯イオン)の濃度は電池10の容量に直接関係するので、金属錯体(および対応する錯イオン)は、電池が完全に充電された際の正極溶液35中のいかなる好適な濃度で存在してもよい。実際に、ある実施態様において、金属錯体(および対応する錯イオン)は、約2.5M、約3M、約4M、約5M及び約10M(M:モル濃度)から選択される濃度と同じ高さの濃度まで(これらの濃度以下)存在する。これに対し、ある実施態様において、アルカリ金属化合物は約0.1M、約0.5M、約1M、約1.5M及び約2M(M:モル濃度)から選択される濃度と同じ低さの濃度まで(これらの濃度以上)存在する。更に他の実施態様において、正極溶液中の金属錯体(および対応する錯イオン)の濃度は、上記の濃度範囲のいかなる好適な組合せ又は部分的な範囲の濃度であってもよい。
正極溶液35は、放電中に金属錯体から金属イオンに電気化学的に還元して正極30上に金属メッキ出来、充電中に金属メッキを電気化学的に酸化して金属イオン(又は錯イオン)を形成できるのであれば、いかなる好適な溶媒から成っていてもよい。これに関し、好適な溶媒の例としては、水などの水性溶媒、非水溶媒(例えば、グリセロール、エチレングリコール、ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、プロピレンカーボネート)及びこれらの組合せが挙げられる。ある実施態様において、溶媒は水性溶媒である。
固体アルカリ金属イオン伝導性電解質膜40材料は、これに限定されないが、アルカリ金属超イオン伝導(MeSICON)材料からなる(Meはナトリウム、リチウム等のアルカリ金属を表す)。MeSICON材料の例としては、これに限定されないが、セラミックNaSICON、β−アルミナ、NaSICON型材料、LiSICON、リチウムランタンジルコン酸塩およびLiSICON型材料が挙げられる。これに関し、負極20がナトリウム又はナトリウムアロイから成る場合、電解質膜は、ナトリウムイオンを選択的に輸送するNaSICON又はNaSICON型材料などの材料から成る。同様に負極がリチウムまたはリチウムアロイから成る場合、電解質膜は、リチウムイオンを選択的に輸送するLiSICON又はLiSICON型材料などの材料から成る。いかなる場合においても、MeSICON膜は水を不透過とするため、そのような膜は、正極室25が負極20と相溶しない溶液(例えば水溶液)から成る場合でも、電池10が機能させることが出来る。
端子45及び50について説明すると、電池10は、電池と外部回路(特に限定されないが、例えば1つ以上の電池)とを電気的に接続できれば如何なる好適な端子を有していてもよい。これに関し、端子はいかなる好適な材料、形状および大きさから成っていてもよい。
上述の構成要素に加え、電池10は、他の好適な構成要素を任意に有していてもよい。これに限定されないが、図1は、電池10が加熱制御システム55を有する実施態様を示す。このような実施態様において、好適な作動温度範囲に電池を維持できるのであれば、電池はいかなる好適な種類の加熱制御システムを有していてもよい。加熱制御システムの例としては、これに限定されないが、ヒーター、1つ以上の温度センサー及び適切な温度制御回路から成る。
記載される電池10は、充電放電がなされるいかなる好適な方法でも機能する。図2及び3は、これに限定されないが、それぞれ、電池10が充電状態および放電状態の代表的な実施態様を示す。具体的には、図3に示すように、電池10は放電して電子(e)を負極20から流し(例えば、第1の端子45を介して)、アルカリ金属負極20(例えば、Na又は他の好適なアルカリ金属)は電気化学的に酸化して、アルカリ金属イオン(例えば、負極はナトリウムから成り、Na→Na+eの反応式を介する)を放出し、アルカリ金属イオン伝導性電解質膜40を介して選択的に輸送される。図3は更に、電池10が放電中に、金属錯イオン(例えばCuI2−、金属錯体(例えばCuI)とハロゲン化アルカリ化合物からのハロゲン化物イオン(例えばI)との内部反応により形成される)が還元して、金属イオン(例えばCu)から正極30上に金属メッキ(例えばCuI+e→Cu(s)+2Iに反応を介する銅電極)を形成することも示す。これにより、フリーハロゲン化物/疑似ハロゲン化物イオン(例えばI)が、正極溶液35中のアルカリイオン(例えば、Na)によってバランスが保たれる。これに関し、アルカリイオンは、フリーハロゲン化物/疑似ハロゲン化物イオンによって錯体化せず、その代わりにお互いの異電荷により、静電的に引きつけられると考えられる。それ故、電池がナトリウム負極から成り、金属錯体の錯イオンがCuI から成り、アルカリ金属がNaIから成る場合、放電中の電池の総反応は、Na+CuI →Na+Cu(s)+2Iとなる。放電反応の一般式は、A+MX →A+M(s)+nXで示され、Aはアルカリ金属、Mは錯イオン種およびハロゲン化物/疑似ハロゲン化物錯体種を形成する金属である。
図2示すそれとは対照的に、図3は、ある実施態様において、電池10が再充電され、電子が(e)が充電器などの外部電源(図示せず)から負極20に流れ、電池が放電(図3に示すように)する時と逆の化学反応が起きることを示す。具体的に、図2は、正極溶液35中のアルカリイオン(例えば、Na)が電解質膜40を介して負極室15に戻され、そのようなイオンが電気化学的に還元されてアルカリ金属を形成する(例えば、Na+e→Naのような反応で)ことを示す。更に、図2は、電池10が放電時に、金属メッキ60が電気化学的に酸化して錯イオン層60を金属30の表面に形成することを示す(例えば、Cu+2I→CuI +eの反応で)。一旦、錯イオン種は金属30の表面から正極溶液35中に拡散する。それ故、電池がナトリウム負極20から成るようなある実施態様において、金属錯体の錯イオンがCuI から成り、アルカリ金属錯体がNaIから成る場合、電池の充電時の総反応は、Na+Cu+2I→Na+CuI となる。充電反応の一般式は、A+M+nX→A+MX で示され、Aはアルカリ金属、Mは錯イオン種およびハロゲン化物/疑似ハロゲン化物錯体種を形成する金属である。
記載される電池10はいかなる好適な作動温度で機能してもよい。換言すれば、電池が放電/充電される際、アルカリ負極20は如何なる温度を有していてもよい。実際に、負極がイオン伝導性膜40に接する溶融ナトリウムから成る場合実施態様において、電池は、約120℃以下、約130℃以下、約150℃以下および約160℃以下の温度から選択される作動温度において機能する。更に、そのような実施態様において、電池はナトリウム負極が約118℃以上、約115℃以上、約110℃以上および約100℃以上の温度から選択される作動温度において機能する。実際に、ある実施態様において、ナトリウム負極が約100℃〜約150℃の温度で電池は機能する。他の実施態様において、電池が機能する際の金属負極の温度は約100℃〜約130℃である。更に他の実施態様において、電池が機能する際の金属負極の温度は約120℃±約10℃である。
実際に、ある実施態様において、負極20がイオン伝導性膜40に接している溶融リチウムから成り、電池は約220℃以下、約240℃以下、約260℃以下および約280℃以下から選択される作動温度で機能する。更に、そのような実施態様において、リチウム負極の温度が、約181℃以下、約190℃以下、約200℃以下および約210℃以下の温度で電池が作動する。実際に、ある実施態様において、リチウム負極の温度が約181℃〜約260℃で電池は機能する。他の実施態様において、リチウム負極が約190度〜約220℃の温度において電池は機能する。更に他の実施態様において、リチウム負極の温度が約65℃±約10℃で電池は機能する。
電池10は、充放電が可能な限りいかなる改変がなされてもよい。ある実施例においてこれに限定されないが、電池の作動中に負極20が溶融しないそうに電池を改変してもよい。この実施例において、負極アノードと相溶性があり、アルカリイオン(例えば、Na又はLi)を伝導でき、電池を充放電できるのであれば、負極室15はいかなる好適な液体負極溶液から成っていてもよい。これに関し、そのような溶液の例としては、これに限定されないが、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、グリム、イオン性液体などの溶媒に、NaPF、NaBF、NaFSI、NaCFSOなどの塩が溶解した溶液が上げられる。他の例としては、これに限定されないが、金属イオン及びハロゲン化物イオン及び疑似ハロゲン化物イオンから選択される複数のイオンから成る代わりに、液体正極溶液35中の金属錯体は、金属イオン及びアンモニア(NH)又はエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、クラウンエーテル、シュウ酸塩などのキレート化剤から成る。
以下の実施例は、本発明の要旨内の種々の実施態様を示したものである。これらの例は単なる例示であって、本発明に従って調製される本発明の包括的または総括的な数多くの実施態様ではないことを理解すべきである。
実施例1:
図4は、溶融ナトリウム負極70、グラファイト棒およびフェルト正極75、NaSICON膜80(例えば、1.4cmの円板)、金属錯体として機能する2MのCuI及びアルカリ金属化合物として機能する10MのNaIから成る第1のUcell(65)を110℃で作動させた際の実験的な組立図を示す。実験の結果、電池は、およそ120mAhの容量を有していることがわかった。更に、図5は、異なるC−レート(サイクルレート、C/18、C/8及びC/4)におけるUcell(65)のサイクル特性および電池の充電/放電中の実電流を示す。更に、図6はUcell(65)の電圧特性を示すグラフであり、電池の1回目の放電85、1回目の充電90、10回目の放電95、10回目の充電100、20回目の放電105、20回目の充電110、30回目の放電115、30回目の充電120、40回目の放電125及び40回目の充電130における電圧対電流(mAh)を示す。充電電圧は2.5Vを超え3Vに近く、主要な反応がヨウ素発生であることを示す時間が大部分を占めている。これに関し、図6は、充電中(ヨウ素発生の後にヨウ化銅錯体の発生)および放電中(銅メッキ)において均一な充電/放電特性を示している。これらのデータは、更に、良好な充電/放電サイクル効率を示す。試験の終了時点では、第1のUcellは210時間を超えて作動し、サイクル数は43充電/放電サイクルであり、充電/放電での充電状態(SOC)が10−20%及び放電深度(DOD)がおよそ10−20%であった。SOC及びDODは電池の研究開発に従事している人にはよく知られている項目であり、ここでは標準的な定義が当てはまり、およそ2V程度の放電電圧を有していることがわかった。更なる実験解析の結果、グラファイト正極は比較的高い電気抵抗を有し、正極室135内に不透明な緑青を形成し、電池内での銅メッキ及びヨウ化銅錯体形成が防止されることがわかった。
実施例2:
図7は120℃で作動させた第2のUcell(140)の実験手順を示す。第2のUcellは溶融ナトリウム負極70と、銅ワイヤーの正極145と、NaSICON膜80と、金属錯体として機能する2MのCuIと、アルカリ金属化合物として機能する10MのNaIとから成る。この電池の実験結果によれば、電池は約160mAhの容量を有することがわかった。更に、図8は、異なるC−レート(C/18、C/8及びC/4)におけるUcell(140)のサイクル特性および電池の充電/放電中の実電流を示す。この実験における充電/放電曲線は、実施例1と比較してより低い過電圧特性を示した。この低い過電圧は、異なる充電反応(直接、銅をCuイオンに酸化し、その後ヨウ化銅錯体を形成する)及び放電反応(銅メッキ)の結果によるものである。更に、図9は、12回目の充電150、12回目の放電は155、15回目の放電160、15回目の充電165、19回目の放電170、19回目の充電175、20回目の放電180、20回目の充電185、25回目の放電190、25回目の充電195、30回目の放電200、30回目の充電205、35回目の放電210及び35回目の充電215における電池の電圧対電流(mAh)を示す。充電電圧は2.5V未満であり、主要な反応がヨウ素の発生の代りに銅の酸化であることを示す時間が大部分を占めている。これに関し、図9は充電中(ヨウ化銅錯体発生)および放電中(銅メッキ)における均一な充電/放電特性を示す。これらのデータは、更に、良好な充電/放電サイクル効率を示す。試験の終了時点では、いくらかの銅メッキ220が正極室135の底部に積もり、その銅メッキは正極145と結合しておらず、電池の容量が少し減少したことがわかった(図10に示すように)。更に、比較的小さな抵抗層225(図11に示すように)が電解質膜80上に形成されたこともわかった。更に、電池を330時間を超えて作動させた後、サイクル数は43充電/放電サイクルであり、約25%のSOC及び25%付近のDODであり、放電電圧が2.15V程度であることがわかった。更に、正極溶液(図7に示すように)は実質的に透明のままであり、銅線電極は線とその絶縁被覆(図示せず)との間の界面でいくらか分解していたことがわかった。
実施例3:
第3のUcell 265(図15Aにおいて一部を示す)は、正極が複数の銅線のより線から成り、電池は10%のSOCで充電/放電させ、電池の作動温度を125℃とした以外は第2のUcell 140と同じような手順で調製した。電池の理論的容量は140mAhと計算される。図12は、異なるC−レート(C/11、C/8及びC/4)におけるUcell(265)のサイクル特性および電池の充電/放電中の実電流を示す。この実験における充電/放電曲線は、実施例1及び2と比較してより高い過電圧特性を示した。充電/放電特性は、C/11サイクルの初期充電電圧は銅酸化を示す2.5V未満であり、銅酸化およびヨウ素発生の両反応においてより高いC−レートサイクルであったことを示す。図13は、C/2及びC/4サイクルの形態を抜出した充電/放電特性を示し、C/11サイクルの初期充電電圧は銅酸化を示す2.5V未満であり、充電中(ヨウ素発生および引続きヨウ化銅錯体の発生)および放電中(銅メッキ)、銅酸化およびヨウ素発生の両反応においてより高いC−レートサイクルであったことを示す。これらのデータは、良好な充電/放電サイクル効率を示す。更に、図14は異なる電流密度での電池曲線を示し、線235は14mA(1回目の充電)を示し、線240は14mA(2回目の放電)を示し、線245は70mA(40回目の充電)を示し、線250は70mA(40回目の放電)を示し、線255は35mA(70回目の充電)を示し、線260は35mA(70回目の充電)を示す。更に、図15Aは、電池265が作動時に、ヨウ素270が3.1Vで作られることを示す。図15Bは、ヨウ素270が銅と反応してヨウ化銅が形成される(例えば、次の反応を介して:I+2Cu→2CuI、I+2I+2Cu→2CuI )ことを示す。更に、図15Cは、正極溶液275がヨウ素の消費により透明になることを示す。更に、48時間で92サイクル後、この第3の電池265はおよそ50mA/cmで作動し、容量の減少を伴うことがわかった。更に、銅線電極は銅/絶縁物界面において一部分解し、いくらかの銅粒子が膜80上または近傍で形成されたことがわかった。
実施例4:
第4のUcell(図示せず)は、過充電(ヨウ素の形成によって示される)の前の電池中のCuIの最大濃度を決定するために組み立てられた。これに関し、この実施例の電池の初期段階では10MのNaIから成り、CuIは含まず、正極は銅線および銅織物であり、電池内でCuI を形成するために使われること以外は第1のUcell 65と実質的に同じような手順で調製した。図16は、電池が作動時の銅酸化および銅メッキにそれぞれ対応する充電電圧および放電電圧を示す。しかしながら、高C−レートサイクル(C/4)では、3サイクル後において容量のロスが示されている。図17は、更にC/11サイクルの充電/放電曲線を示し、線237は1回目の充電、線242は1回目の放電、線247は2回目の充電、線252は2回目の放電、線257は3回目の充電、線262は3回目の放電を示す。この電池作動実験の結果、電池は完全に充電しなかったために、過充電の前に最大CuI濃度を決定する目的には向かなかったこと、過剰の銅を使用してさえ好ましくない電池容量ロスがあったこと、及び膜80上の銅粒子の形成があり、ナトリウムの輸送を妨げる可能性があったことがわかった。
実施例5:
図18に第5のUcell 280を示す。ここに示す電池は、白金メッシュ正極285及び9.5MのNaI中に2.5MのCuIから成り、130℃で作動させたこと以外は第1のUcell 65と同じような実験的な組立を行った。この電池の理論的容量は220mAhである。これに関し、図19は、異なるC−レート(C/16、C/6)におけるUcell(280)のサイクル特性および電池の充電/放電中の実電流を示す。この実験における充電/放電曲線は、実施例2と同様に低い過電圧特性を示した。この低い過電圧は、酸化反応時に直接、銅をCuイオンに酸化し、その後ヨウ化銅錯体を形成すること及び放電反応(銅メッキ)の結果によるものである。図20はサイクル回数による充電/放電特性を示し、線290は1回目の放電を示し、線295は1回目の充電を示し、線300は2回目の放電を示し、線305は2回目の充電を示し、線310は3回目の放電を示し、線315は3回目の充電を示し、線320は10回目の放電を示し、線325は10回目の充電を示す。データが示すように、集電体とメッキされた銅の接触低下が主な原因で、充電/放電容量が徐々に減少する。過充電を通じてフリーの浮遊銅の除去を示す実験においては、図21に、166−167.5時間の間の過充電の時間に続く充電/放電の連続結果を示す。ヨウ素発生が観察される167時間後にヨウ素発生が認められる。発生したヨウ素はいくらかの銅と反応し、集電体との接触を減少させ、CuIに変換する。図22は、サイクル中のカソードの容量を示し、線330は15回目の放電を示し、335は15回目の充電を示し、340は25回目の放電を示し、345は25回目の充電を示し、350は35回目の放電を示し、355は35回目の充電を示す。図22に示すデータは、図21のデータの前に集めたものであり、銅接触の減少による容量低下を示す。更に、図23は、過充電(図21)後、図22及び23を比較することにより明らかなように、放電容量を改良することが出来ることを示す。電池の作動実験結果としては、176時間で42サイクル後、電池の実際の容量は220mAhであり、CuI濃度を基にして規定される理論的な容量と一致した。更に、電池の過充電を通じて少なくとも幾分の容量ロスが再起していることがわかった。すなわち、電池内にガス圧(過充電によるガス発生からによる)が生じ、電池の容量低下に起因しているということがわかった。
実施例6:
第6のUcell 360(図25に一部を示す)は、正極室135の底部に白金メッシュ正極265を使用し、9.5MのNaI中に2.5MのCuIを含むように組立てられた。更に、この電池は201mAhの容量を有し、130℃で21mA(15mA/cm)の充電/放電で作動させた。電池の試験としては、図26に電池電位対サイクル寿命時間を示す。図27はサイクル中のカソード容量を示し、線365は1回目の充電を示し、線370は1回目の放電を示し、線375は10回目の充電を示し、線380は10回目の放電を示し、線385は20回目の充電を示し、390は20回目の放電を示す。更に、図24は、銅395が正極室135の底部に体積していく傾向を示す。同様に、図28A及び28Bは、銅395が正極265の底部(図28Bに示す)を正極265の頂部(図28Aに示す)よりも優先的に被覆する傾向を示す。電池の作動実験の結果、90時間で20サイクル後、電池が40%まで放電し、40%〜60%の間をサイクルした際、ほとんどの白金メッシュは銅により被覆されなかったことがわかった。この不均一なメッキは電流場が理想的でないことを示す。これに関し、銅は電極とより結着しやすく、電極界面が調製(例えば、表面が粗面化する)されることがわかった。メッキは、メッキ材の添加、表面積に対する適切な電流密度の印加がなされていること、電解分布が均一であることなどによって改良される。
本発明の具体的な実施態様および実施例が図示され、記載されたが、本発明の要旨を逸脱しない範囲において数多くの改変が可能であり、本発明は特許請求の範囲によってのみ規定されるものである。

Claims (23)

  1. アルカリ金属負極、正極室およびアルカリ金属イオン伝導性電解質膜から成るアルカリ金属二次電池であって;アルカリ金属負極は放電中に電気化学的に酸化してアルカリ金属イオンを放出し、再充電中に電気化学的にアルカリ金属イオンをアルカリ金属に還元し;アルカリ金属負極はナトリウム金属およびリチウム金属から選択される物質であって;正極室は液体正極溶液中に配置される正極から成り;液体正極溶液は金属錯体とアルカリ金属化合物とから成り;金属錯体が、CuI 、AgI 、[AlF 3− 、[AlF 、[BeF 2− 、[SnF 2− 、[CuCl 、[AgCl 、[PbCl 2− 、[ZnCl 2− 、[HgCl 2− 、[CuBr 、[AgBr 、[HgBr 2− 、[CuI 、[AgI 、[PbI 2− 、[ZrI 、[TiBr 、[HgI 2− 、[Cd(SCN) 2− 及び[Hg(SCN) 2− から選択される錯イオンから成り、金属錯体の金属イオンは、放電中に電気化学的に還元して金属メッキを正極上に形成し、充電中に金属メッキは電気化学的に酸化して金属イオンを形成し;アルカリ金属化合物はアルカリ金属ハロゲン化物およびアルカリ金属疑似ハロゲン化物から選択されアルカリ金属イオン伝導性電解質膜は液体正極溶液からアルカリ金属負極を分離し;アルカリ金属イオン伝導性電解質膜が、ナトリウムイオン伝導性電解質膜およびリチウムイオン伝導性膜から選択されることを特徴とするアルカリ金属二次電池。
  2. アルカリ金属負極がナトリウム金属から成る請求項1に記載の電池。
  3. アルカリ金属負極がリチウム金属から成る請求項1に記載の電池。
  4. アルカリ金属イオン伝導性電解質膜がNaSICON型材料から成る請求項2に記載の電池。
  5. アルカリ金属イオン伝導性電解質膜がLiSICON型材料から成る請求項3に記載の電池。
  6. アルカリ金属化合物がNaIから成る請求項2に記載の電池。
  7. 金属メッキが、銀、アルミニウム、ベリリウム、カドミウム、銅、亜鉛、水銀、鉛、チタン、ジルコニウム及びスズから選択される物質である請求項1〜6の何れかに記載の電池。
  8. 液体正極溶液が0.5モル濃度より大きい濃度の金属錯体から成る請求項1〜7の何れかに記載の電池。
  9. アルカリハロゲン化物を使用した時に、再充電反応が金属メッキ酸化反応の代りにハロゲン発生反応により金属錯体を形成する請求項1〜8の何れかに記載の電池。
  10. ハロゲンが金属メッキを酸化して金属錯体を形成する請求項9に記載の電池。
  11. 液体正極溶液が更に水性溶媒から成る請求項1〜10の何れかに記載の電池。
  12. 液体正極溶液が更に非水溶媒から成る請求項1〜10の何れかに記載の電池。
  13. ナトリウム金属負極、正極室およびナトリウムイオン伝導性電解質膜から成るナトリウム金属二次電池であって;ナトリウム金属負極は放電中に電気化学的に酸化してナトリウムイオンを放出し、再充電中に電気化学的にナトリウムイオンをナトリウム金属に還元し;正極室は液体正極溶液中に配置される正極から成り;液体正極溶液は、CuI及びAgIから選択される金属錯体イオンアルカリ金属ハロゲン化物およびアルカリ金属疑似ハロゲン化物から選択されるアルカリ金属化合物とから成り金属錯体は、放電中に電気化学的に還元して金属メッキを正極上に形成し再充電中に金属メッキは電気化学的に酸化して金属錯体を形成し;アルカリ金属ナトリウムイオン伝導性電解質膜はナトリウムイオンを選択的に輸送し、液体正極溶液からアルカリ金属負極を分離することを特徴とするアルカリ金属二次電池。
  14. アルカリ金属化合物がNaIから成る請求項13に記載の電池。
  15. ナトリウムイオン伝導性電解質膜が水不透過材料から成り、液体正極溶液が更に水性溶媒を含む請求項13に記載の電池。
  16. 液体正極溶液が更に非水溶媒から成る請求項13に記載の電池。
  17. 金属ナトリウム負極が溶融しており、電池の作動中に伝導性電解質膜に接触している請求項13に記載の電池。
  18. 液体正極溶液が、0.5モル濃度より高い濃度の金属錯体から成る請求項13に記載の電池。
  19. 液体正極溶液が、0.5モル濃度より高い濃度のナトリウム、金属ハロゲン化物または疑似ハロゲン化物から成る請求項13に記載の電池。
  20. ハロゲン化ナトリウムが使用された時に、再充電反応が金属メッキ酸化の代りにハロゲ
    ン発生が生じ金属錯体を形成する請求項13に記載の電池。
  21. 金属ナトリウム負極と正極室とNaSICON型イオン伝導性電解質膜とから成るナトリウム金属二次電池であって;ナトリウム金属負極は放電中に電気化学的に酸化してナトリウムイオンを放出し、再充電中に電気化学的にナトリウムイオンをナトリウム金属に還元し;正極室は液体正極溶液中に配置される正極から成り;液体正極溶液は、ハロゲン化ナトリウム及びナトリウム疑似ハロゲン化物から選択されるアルカリ金属化合物とCuI、NiI、BiI、FeI、FeI、ZrI及びAgIから選択される金属ヨウ化物とから成り;金属ヨウ化物のイオンは放電中に電気化学的に還元して金属メッキを正極上に形成し;金属錯体は、再充電中に金属メッキは電気化学的に酸化して金属ヨウ化物のイオンを形成し;アルカリ金属ナトリウムイオン伝導性電解質膜は、液体正極溶液からアルカリ金属負極を分離し;液体正極溶液が水溶液または非水溶媒から成ることを特徴とするアルカリ金属二次電池。
  22. 電池が、作動温度100〜170℃で作動する請求項21に記載の電池。
  23. アルカリ金属化合物がNaIから成る請求項21に記載の電池。
JP2015534766A 2012-09-28 2013-09-27 電池の電荷移動機構 Active JP6301931B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201261707239P 2012-09-28 2012-09-28
US61/707,239 2012-09-28
PCT/US2013/062386 WO2014052881A1 (en) 2012-09-28 2013-09-27 Battery charge transfer mechanisms

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015530722A JP2015530722A (ja) 2015-10-15
JP6301931B2 true JP6301931B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=50389026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015534766A Active JP6301931B2 (ja) 2012-09-28 2013-09-27 電池の電荷移動機構

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP2901517B8 (ja)
JP (1) JP6301931B2 (ja)
KR (1) KR102213399B1 (ja)
WO (1) WO2014052881A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10026996B2 (en) * 2016-04-11 2018-07-17 Dynantis Corp Molten alkali metal-aluminum secondary battery
JP7029752B2 (ja) * 2018-03-05 2022-03-04 国立大学法人北海道大学 液体金属二次電池

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1533853A (en) * 1975-02-14 1978-11-29 Chloride Group Ltd Electric storage batteries
US4375501A (en) * 1980-10-17 1983-03-01 Gte Laboratories Incorporated Electrochemical cell
ZA828603B (en) * 1981-12-10 1983-09-28 South African Inventions Electrochemical cell
US4427747A (en) * 1982-01-28 1984-01-24 Diamond Shamrock Corporation Bronze suppression in an alkali metal/sulfur ammonia battery
AU566856B2 (en) * 1984-05-28 1987-10-29 Lilliwyte Societe Anonyme Electrochemcial cell with fluoride in electrolyte
GB9003760D0 (en) * 1990-02-20 1990-04-18 Lilliwyte Sa Electrochemical cell
US5264298A (en) * 1992-10-19 1993-11-23 Hughes Aircraft Company Lewis acid thermoelectrochemical converter
IT1269906B (it) * 1993-04-02 1997-04-16 Programme 3 Patent Holding Cella elettrochimica
ZA945562B (en) * 1993-08-03 1995-03-02 Programme 3 Patent Holdings Electrochemical cell
JPH10162807A (ja) * 1996-12-03 1998-06-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ナトリウム/溶融塩二次電池
US6410181B1 (en) * 1999-05-05 2002-06-25 Wilson Greatbatch Ltd. High temperature lithium oxyhalide electrochemical cell
US8343661B2 (en) * 2009-11-04 2013-01-01 General Electric Company Cathode compositions comprising Zn and chalcogenide and energy storage cell comprising same
JP2013541825A (ja) * 2010-11-05 2013-11-14 セラマテック・インク ナトリウムイオン伝導性セラミックセパレーターを有する固体ナトリウム系二次電池
JP6041809B2 (ja) * 2010-12-01 2016-12-14 セラマテック・インク 中温作動ナトリウム電池

Also Published As

Publication number Publication date
KR102213399B1 (ko) 2021-02-08
WO2014052881A1 (en) 2014-04-03
EP2901517A4 (en) 2016-06-01
EP2901517B8 (en) 2017-12-27
KR20150063106A (ko) 2015-06-08
EP2901517A1 (en) 2015-08-05
EP2901517B1 (en) 2017-11-01
JP2015530722A (ja) 2015-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6334720B2 (ja) シアノメタレート正極電池、及び製造方法
DK2534719T3 (en) Rechargeable electrochemical cell
EP2893590B1 (en) Sodium-halogen secondary cell
US10020506B2 (en) Active material for a cathode of a battery cell, cathode, and battery cell
JP6314152B2 (ja) 固体アルカリイオン伝導性膜の劣化防止
US10355305B2 (en) Alkali metal intercalation material as an electrode in an electrolytic cell
US10320033B2 (en) Alkali metal ion battery using alkali metal conductive ceramic separator
US20130244085A1 (en) Battery with non-porous alkali metal ion conductive honeycomb structure separator
JP2015515723A (ja) 非極性アルカリ金属イオン伝導ハニカム構造セパレーターを有する電池
JP2015503187A (ja) 電気化学セル
JP5851624B2 (ja) リチウム空気電池用の水性電解液
US10224577B2 (en) Battery charge transfer mechanisms
EP2973838B1 (en) Low temperature secondary cell with sodium intercalation electrode
JP6546099B2 (ja) 電解セルにおける電極としてのアルカリ金属挿入材料
DK3050153T3 (en) MIDDLE-TEMPERATURE SODIUM METAL HALOGENIDE BATTERY
JP6301931B2 (ja) 電池の電荷移動機構
KR102024716B1 (ko) 알칼리 금속 전도성 세라믹 세퍼레이터를 사용하는 알칼리 금속 이온 배터리
JP2017022096A (ja) 電気化学セル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170627

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171002

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180301

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6301931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250