JP6300696B2 - 作業機のキャビン及びこのキャビンを備えた作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1では、キャビンを構成する屋根部材の後部に、外気を導入するためのダクトとなる外気導入口部材を後方突出状に設け、この外気導入口部材の内部にフィルタを配置している。
本発明は、上記したような問題点を解決すべくなされたものであって、外気を導入するためのダクトを簡単に形成することができる作業機のキャビン及びこのキャビンを備えた作業機の提供を目的とする。
請求項1に係る発明は、作業機のキャビンであって、運転席と、前記運転席の側方に配置されたパネルと、前記パネルに設けられ且つ開口部を形成する縁部を有する外周部と、前記運転席の反対側で前記外周部と対向する第1板部と、一端が前記第1板部に連結し且つ他端が前記外周部に連結する第2板部と、を備え、前記外周部、前記第1板部及び第2板部は、前記開口部に連通するダクトを形成しており、前記外周部は、前記パネルの上部を構成する上板部を有し、前記上板部に前記縁部が設けられている。
請求項3に係る発明は、前記ルーバ部の側方であって前記外周部と反対側に設けられた遮蔽部材を備えている
請求項5に係る発明は、前記プレートは、前記ルーバ部の間に設けられている。
請求項6に係る発明は、前記遮蔽部材は、前記カバーに固定される固定部を有している。
図21は本発明に係る作業機の側面図である。図22は本発明に係る作業機の正面図である。図21、図22では、作業機の一例としてスキッドステアローダを示している。但し、本発明に係る作業機はスキッドステアローダに限定されず、例えば、コンパクトトラックローダ等の他の種類の作業機であってもよい。
前後に直交する方向である水平方向Kを機体幅方向として説明する。図22に示すように、機体2の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向Kであって機体2から離れる方向のことである。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向Kであって機体2に近づく方向のことである。
ブーム10は、キャビン3の右側及び左側に上下揺動自在に設けられている。作業具11は、例えば、バケットであって、当該バケット11は、ブーム10の先端部(前端部)に上下揺動自在に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10が上下揺動自在となるように、ブーム10の基部(後部)を支持している。ブームシリンダ14は、伸縮することによりブーム10を昇降させる。バケットシリンダ15は、伸縮することによりバケット11を揺動させる。
リフトリンク12は、各ブーム10の基部の後部に、縦向きに設けられている。このリフトリンク12の上部は、各ブーム10の基部の後部寄りに枢支軸16(第1枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。また、リフトリンク12の下部は、機体2の後部寄りに枢支軸17(第2枢支軸)を介して横軸回りに回転自在に枢支されている。第2枢支軸17は、第1枢支軸16の下方に設けられている。
次に、キャビン3の構成について具体的に説明する。
図1、図21に示すように、キャビン3は、運転席8と、運転席8の上方に配置されたルーフ30と、運転席8の側方(左側及び右側)に配置されたパネル(以下、サイドパネルという)31と、運転席8の前方に配置されたパネル(以下、フロントパネルという)32と、運転席8の後方に配置されたパネル(以下、リアパネルという)33とを備えている。以下、運転席8と反対側の側方を外側と称し、運転席8と同一側の側方を内側と称することがある。
以下、サイドパネル31及びガラスパネル34の構成について具体的に説明する。
図4、図5に示すように、サイドパネル31は、複数の横断部36と、複数の縦断部37と、枠部38とを有している。
複数の横断部36は、前後に延び且つ上下に所定間隔で設けられている。各横断部36は、帯状に形成されており、枠部38を横断している。即ち、各横断部36において、前端は枠部38の前部に連結され、後端は枠部38の後部に連結されている。複数の縦断部37は、上下に延び且つ前後に所定間隔で設けられている。各縦断部37は、帯状に形成されており、枠部38を縦断している。即ち、各縦断部37は、上端は枠部38の上部に連結され、下端は枠部38の下部に連結されている。複数の横断部36と複数の縦断部37は、互いに交差することにより、多数の穴を有する格子を形成している。
案内部47を構成する横断部36は、窓部45を開閉する際に取手部46が摺接するため、図4、図5に示すように、当該横断部36の他の部分より太く形成することが好ましい。また、案内部47を構成する縦断部37は、窓部45を開閉する際に取手部46が当接するため、図示していないが、縦断部37の他の部分より太く形成することが好ましい。
第1補強部48は、縦断部37に形成されている。詳しくは、図3〜図5に示すように、第1補強部48は、縦断部37を、運転席8と反対側の側方(外側)に向けて突出するように変形することにより形成されている。詳しくは、縦断部37であって、隣接する横断部36に挟まれる部分を突出することにより構成されている。第1補強部48の突出の形態は、図示例ではV字状であるが、U字状やW字状としてもよい。第1補強部48は、単位長さの縦断部37の全てに設けてもよいし、一部のみに設けてもよい。例えば、複数の縦断部37のうち、上部から2番目の横断部36と3番目の横断部36とに挟まれる部分に第1補強部48を設けてもよい。或いは、複数の縦断部37であって、上部から4番目の横断部36と5番目の横断部36とに挟まれる部分に第1補強部48を設けてもよい。即ち、複数の縦断部37であって、上部からi番目の横断部36とi+1番目の横断部36とに挟まれる部分に第1補強部48を設けてもよい。ただし、[i]は、横断部36の個数を示しており、i=1,2,3・・・である。
第2補強部49は、枠部38の内周部39に形成されている。この第2補強部49は、内周部39に沿って環状に形成されたリブである。詳しくは、内周部39の前部、後部、上部及び後部には、それぞれリブが形成されている。各リブの端部は繋がっていて環状となっている。各リブは、運転席8と反対側の側方(外側)に向けて突出している。言い換えれば、リブは、格子の外縁部を囲うように環状に形成されている。
上記構成を有するサイドパネル31は、金属製の板材を加工することにより製造することができる。
穴あけ加工としては、レーザ加工、プレスによる打ち抜き加工等の他の加工方法を使用してもよい。
上記した第1工程及び第2工程を行った後、必要に応じて他の工程を行うことにより、サイドパネル31が完成する。
また、プレス成形により第1補強部48及び第2補強部49を形成することによって、サイドパネル31の剛性が高められて、変形しにくくなる。そのため、割れや波打ちが発生する虞がない。
次に、ガラスパネル34の具体的構成について説明する。
図1〜3、5、6に示すように、ガラスパネル34は、フレーム50により周囲を保持されており、フレーム50と共にサイドパネル31の凹部35に嵌め込まれている。
図7に示すように、窓枠45は、上枠部52と、下枠部53と、前枠部54とを有している。上枠部52は、フレーム50の上縁部の近傍位置において前後に延設されている。下枠部53は、フレーム50の上縁部と下縁部の略中間位置において前後に延設されている。前枠部54は、上枠部52の前端部と下枠部53の前縁部とを連結するように上下に延設されている。
ガラスパネル34は、窓枠45の前部に開口部を形成する環状の縁部55を有している。窓部51は、窓枠45に対して前方に移動することにより縁部55により形成される開口部を閉鎖し、後方に移動することにより当該開口部を開放する。
上述したように、取手部46は窓部45の後部に設けられており、取手部46が挿入される案内部47はサイドパネル31の後部に設けられている。一方、縁部55により形成される開口部は、窓枠45の前部に設けられている。図9に示すように、窓部51を後方に移動させて開口部を開放した場合に、案内部47が開口部を介してキャビン3の外部と連通することがない。つまり、窓部45を後方に移動させて開口部を開放したときであっても、案内部47は、ガラスパネル34の開口部が設けられていない部分(後部)によりキャビン3の外部と隔てることができる。言い換えれば、開口部を形成する縁部55の位置と案内部47の位置とは、前後にずれていて、縁部55とサイドパネル31の格子(格子を形成する部分)とは向き合っている状態である。
パネル枠102は、上枠部104と、右側枠部105と、左側枠部106と、下枠部107とを有している。パネル枠102は、略四角形の枠状に形成されている。上枠部104は、上方に配置され、右側枠部105は、右側に配置され、左側枠部106は、左側に配置され、下枠部107は、下側に配置されている。上枠部104、右側枠部105、左側枠部106及び下枠部107で囲まれた部分は開口108とされている。下枠部107の下面には、シール材109が固着されている。
図10、図12に示すように、キャビン3は、乗降口101を形成する枠部74(以下、乗降口枠74という)を有している。乗降口枠74は、上枠部75と、下枠部76と、左側枠部77と、右側枠部78とを有している。上枠部75は、ルーフ30の前端部から下方に垂下し且つフロントパネル32の上部側に位置している。下枠部76は、上枠部75と対向し且つフロントパネル32の下部側に位置している。左側枠部77は、左側のサイドパネル31の前側の外縁部42であり、フロントパネル32の左部側に位置している。右側枠部78は、右側のサイドパネル31の前側の外縁部42であり、フロントパネル32の右部側に位置している。上枠部75、下枠部76、左側枠部77及び右側枠部78には、シール材56、109が設けられている。
フロントパネル32は、図12において実線で示すように乗降口101を塞ぐ位置である閉鎖位置S1(第1位置)と、図12において仮想線で示すように運転席8とルーフ30との間の位置である格納位置S2(第2位置)とに位置変更自在とされている。フロントパネル32を格納位置S2にすることで乗降口101が開放される。
フロントパネル32の上枠部104の上面104a、即ち、第1位置S1で第1ストライカ110の下方に位置する(第1位置S1で第1ストライカ110と対応する)縁部には、ラッチ114が一対設けられている。一方のラッチ114は左側に設けられ、他方のラッチ114は右側に設けられている。各ラッチ114は、各ストライカ110,112に係合可能である。
また、右側のラッチ114が右側のストライカ110,112に係合可能であり、左側のラッチ114が左側のストライカ110,112に係合可能である。また、ラッチ114が第1ストライカ110に係合することでフロントパネル32が閉鎖位置S1に保持され、ラッチ114が第2ストライカ112に係合することでフロントパネル32が格納位置S2に保持される。ストライカ110,112とラッチ114との係合を解除すると、フロントパネル32は位置変更可能(移動自在)となる。
図13に示すように、ラッチ114は、係合プレート116と、ロックプレート117とを有する。係合プレート116は、ストライカ110,112に係合する。ロックプレート117は、ストライカ110,112と係合プレート116との係合を維持させる。図13は右側のラッチ114を示している。
係合プレート116は、捩りコイルバネからなるバネ部材122によって矢印X1方向に付勢されている。ロックプレート117は、捩りコイルバネからなるバネ部材123によって矢印X2方向に付勢されている。係合プレート116には、係止凹部124が設けられ、ロックプレート117には、係止凹部124に嵌る係止部125が形成されている。
ロックプレート117には、ボーデンワイヤ126のインナワイヤ127が連結される連結部128が設けられている。このボーデンワイヤ126のインナワイヤ127は、フロントパネル32の下部の後面(キャビン3の室内側)に設けられた操作具129(図11参照)に連動連結されている。
また、図10に示すように、取っ手130が設けられている。取っ手130は、フロントパネル32の下部の前面(キャビン3の室外側)に設けられている。取っ手130を把持することによって、フロントパネル32を外側から操作することができる。この取っ手130には、解除部131が設けられている。解除部131は、操作可能であり、解除部131を操作することで、ボーデンワイヤ126の操作が可能である。
図11に示すように、フロントパネル32の下端であって、右側及び左側には、それぞれローラ134が設けられている。右側のローラ134は、右側のガイドレール132に係合しており、左側のローラ134は、左側のガイドレール132に係合している。各ローラ134はガイドレール132の長手方向に移動可能とされている。
この支持装置135は、揺動リンク136と、ガススプリング137とを有する。
揺動リンク136の一端(上部)は、ルーフ30に固定されたブラケット138に上枢軸139によって枢支されている。揺動リンク136の他端(下部)は、パネル枠102の側枠部に固定されたブラケット140に下枢軸141によって枢支されている。
フロントパネル32を閉鎖位置S1から格納位置S2にする場合、第1ストライカ110とラッチ114の係合プレート116との係合を解除した状態で、閉鎖位置S1からフロントパネル32の上部を後方に向けて移動させる。そうすると、ローラ134がガイドレール132の下部から上部に移動してフロントパネル32の下部が上方に移動し、図12において仮想線で示すように、フロントパネル32は格納位置S2の下方の格納前位置S3に位置する。
以下の説明において、パネル幅方向とは、フロントパネル32の幅方向であって図11、図14、図15に矢印Wで示す方向をいう。また、パネル幅方向外方とは、フロントパネル32の幅方向の中央からフロントパネル32の幅方向の端部に向かう方向であって図11、図14、図15に矢印W1で示す方向をいう。また、パネル幅方向内方とは、フロントパネル32の幅方向の端部からフロントパネル32の幅方向の中央に向かう方向であって図11、図14、図15に矢印W2で示す方向をいう。
図14、図15に示すように、ロック装置143は、ロック部材144と、このロック部材144を支持する支持部材145と、ロック部材144を付勢する付勢部材146とを有する。図14、図15は左側のロック装置143を示している。
ロック部材144は、円柱状の大径部149と、この大径部149より小径に形成された円柱状の小径部150を有する。
支持部材145は、取付板151と、ガイド部材152とを有する。
固定部材153は、パネル枠102の側枠部105,106の下端側及び下枠部107のパネル幅方向Wの端部側に固定されている。この固定部材153には、ローラ134を支持する支持ブラケット154が取り付けられている。
取付板151は、第1板部155と、第2板部156とを有する。第1板部155は、固定部材153の後面に重ね合わされてボルトによって取り付けられる。第2板部156は、この第1板部155のパネル幅方向外方W1側の端部から後方に突出する。第2板部156には、ピン挿通孔157が形成されている。
ガイド溝158は、第1溝159と第2溝160と第3溝161とを有する。
第1溝159は、係止部材148(ロック部材144)がパネル幅方向Wに所定範囲で移動するのを許容する。第2溝160及び第3溝161は係止部材148(ロック部材144)のパネル幅方向Wの移動を規制する。
ロック部材144を軸芯回りに回転させることで、係止部材148を第1溝159から第2溝160へ又は第1溝159から第3溝161へ移動させることができる。
付勢部材146は、本実施形態ではコイルスプリングによって構成され、小径部150に外嵌されている。この付勢部材146の一端は第2板部156に接当し、付勢部材146の他端は大径部149に接当している。これによって、付勢部材146の付勢力は、ロック部材144をパネル幅方向内方W2側に付勢するように作用する。ロック部材144がパネル幅方向内方W2側に付勢されることにより、ロック部材144の小径部150が第2板部156から大きく突出しない位置に保持される。
図12に示すように、各サイドパネル31の前部の上部には保持部材164が設けられている。この保持部材164は、図9に示すように、取付プレート133に固定されている。
図15に示すように、前記フロントパネル32を格納位置S2にしたときに、保持部材164とロック部材144とはパネル幅方向Wで対応する位置関係となる。
したがって、フロントパネル32を格納位置S2にした状態で、ロック部材144を付勢部材146の付勢力に抗してパネル幅方向外方W1側に移動させると、小径部150が第2板部156から大きく突出して保持部材164に嵌る。
小径部150が保持部材164に嵌った状態に保持されることにより、格納位置S2においてフロントパネル32のラッチ114が設けられた側とは反対側を保持することができる。
なお、前記付勢部材146はコイルスプリングに限定されることはなく、他のバネ部材であってもよい。
また、キャビン3の下部寄りに操作部材60を設けることにより、キャビン3の上部寄りに、フロントパネル32を開放するための部材(第1ストライカ110、ブラケット111、支持装置135等)を配置するためのスペースを容易に確保することができる。
さて、キャビン3内には、キャビン3内の温度を調節するためのエアコン(図示略)が設けられている。図18、図20に示すように、サイドパネル31の外周部40には、外部の空気を取り入れて取り入れた空気をエアコンに供給するための開口部(外気吸入口)を形成する環状の縁部65が形成されている。縁部65は、外周部40の上部であって且つサイドパネル31の後部寄りに形成されている。詳しくは、縁部65は、外周部40の上板部40Uの後部に設けられている。言い換えれば、縁部65は、作業機1の前輪5Fと後輪5Rの間の上部に位置している。
これに対して、本発明では、外気吸入口を外周部40であってサイドパネル31の後部寄りに設けることにより、エアコン稼働時に、ボンネット上部に堆積した土砂やダスト、或いは、走行時にタイヤから跳ね上げられた土砂が、外気吸入口から吸い込まれることを抑制することができる。但し、本発明において、エアコンの外気吸入口(縁部65)を設ける位置は、必ずしも図示例に限定されず、外周部40の異なる位置に設けてもよい。
図16、図19に示すように、フィルタ66の外側(内側部材61と反対側)には、カバー67が設けられている。カバー67は、ルーバ部68と、取付部69と、を有している。ルーバ部68は、フィルタ66を覆い且つ複数の吸気口を形成している。取付部69は、サイドパネル31の外周部40、即ち、外周部40の上板部40Uに取り付けられる。図17、図19に示すように、ルーバ部68は、複数の吸気口80と、各吸気口80の外側(フィルタ66と反対側)に設けられて上から下に向けて延びる庇状部81とを有している。図17に示す例では、前後に間隔をあけて並ぶ複数(図では4つ)の吸気口80と、上下に間隔をあけて並ぶ複数(図では3つ)の吸気口80が形成され、各吸気口80の外側にそれぞれ庇状部81が設けられている。
図16、図19に示すように、ルーバ部68の外側(外周部40と反対側)には、遮蔽部材71が固定されている。遮蔽部材71は、前後に延び且つ上下に間隔をあけて設けられた複数(図示例では3つ)のプレート72と、各プレート72を連結する連結部73を有している。
ルーバ部68は、庇状部81が上から下に向けて延びているため、雨水等の上方から到来する水がフィルタ66に達しないように遮蔽する機能には優れているが、下方から到来する水を遮蔽する機能は十分ではない。遮蔽部材71の各プレート72を、上下に隣り合うルーバ部68(詳しくは庇状部81)の間に配置することにより、下方から到来する水をプレート72により遮蔽することが可能となる。これにより、例えば、作業機1の洗浄時にキャビン3の下方からホースで水をかけた場合に、水がダクト44内に浸入し、フィルタの劣化並びにフィルタの劣化に伴うエアコン性能の低下が引き起こされることが防止される。
以下、ダクト44の構成について詳しく説明する。
内側部材62は、第1板部63と、第2板部64とを有している。
第1板部63は、外周部40の上板部40Uと対向する板材である。第1板部63は、上板部40Uから内側(内方)へ離間していて、当該第1板部63とフィルタ66とは対向している。第1板部63の後端は、後板部40Rの外縁部42に固定されている。第1板部63の上端は、ルーフ30の下面、或いは、上板部40Uの外縁部42に形成されている。
第2板部64は、ルーフ30と対向していて、一端側(内側)が第1板部63に連結され、他端側(外側)に連結している。詳しくは、第2板部64は、サイドパネル31(外周部40の上板部40U)に向けて延びると共にサイドパネル31(外周部40の上板部40U)と平行に下向きに延びている。したがって、第1板部63と第2板部64と、外周部40(上板部40U、外縁部42)とによって、空気が通るダクト44が形成されている。
上記構成により、上板部40Uの外縁部42がダクト44の上壁を構成し、上板部40Uがダクト44の外壁を構成し、内側部材62の第1板部63がダクト44の内壁を構成し、内側部材62の第2板部64がダクト44の下壁を構成している。
さて、内側部材62は、第3板部85と、第4板部86と有していてもよい。第3板部85は、第1板部63の前端と上板部40Uとの間に設けられている。第3板部85は、一端(内側)が第1板部63の前端に連結し、他端(外側)が上板部40Uに連結している。
第4板部86は、外周部40の後板部40R及び上板部40Uと対向する板材である。詳しくは、第4板部86の一端(上端)は、上板部40Uに対向していて、第4板部86の中途部及び他端(下端)は、後板部40Rに対向している。第4板部86の後端は、後板部40Rの外縁部42に連結している。或いは、第4板部86の後端は、後板部40Rの外縁部42に近接している。したがって、後板部40R、後板部40Rの外縁部42及び第4板部86によって、後板部40Rの内側にもダクト44を形成することができる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 機体
3 キャビン
4 作業装置
5 走行装置
8 運転席
10 ブーム
11 作業具
31 パネル(サイドパネル)
40 外周部
40U 上板部
44 ダクト
63 第1板部
64 第2板部
65 縁部
66 フィルタ
67 カバー
68 ルーバ部
71 遮蔽部材
72 プレート
73 連結部
84 固定部
Claims (7)
- 運転席と、
前記運転席の側方に配置されたパネルと、
前記パネルに設けられ且つ開口部を形成する縁部を有する外周部と、
前記運転席の反対側で前記外周部と対向する第1板部と、
一端が前記第1板部に連結し且つ他端が前記外周部に連結する第2板部と、
を備え、
前記外周部、前記第1板部及び第2板部は、前記開口部に連通するダクトを形成しており、
前記外周部は、前記パネルの上部を構成する上板部を有し、前記上板部に前記縁部が設けられているキャビン。 - 運転席と、
前記運転席の側方に配置されたパネルと、
前記パネルに設けられ且つ開口部を形成する縁部を有する外周部と、
前記運転席の反対側で前記外周部と対向する第1板部と、
一端が前記第1板部に連結し且つ他端が前記外周部に連結する第2板部と、
前記縁部に嵌めこまれたフィルタと、
前記フィルタを覆い且つ複数の吸気口を形成するルーバ部を有するカバーと、
を備え、
前記外周部、前記第1板部及び第2板部は、前記開口部に連通するダクトを形成しているキャビン。 - 前記ルーバ部の側方であって前記外周部と反対側に設けられた遮蔽部材を備えている請求項2に記載のキャビン。
- 前記遮蔽部材は、前後に延び且つ上下に間隔をあけて設けられた複数のプレートと、前記各プレートを連結する連結部とを有している請求項3に記載のキャビン。
- 前記プレートは、前記ルーバ部の間に設けられている請求項4に記載のキャビン。
- 前記遮蔽部材は、前記カバーに固定される固定部を有している請求項3〜5のいずれかに記載のキャビン。
- 前記請求項1〜6のいずれかに記載のキャビンと、
前記キャビンを支持する機体と、
前記機体に設けられた作業装置と、
前記機体の右側及び左側に配置された走行装置と、
を備え、
前記作業装置は、
前記キャビンの右側及び左側に設けられ且つ上下揺動自在なブームと、
前記ブームの前部側に設けられた作業具と、
を有している作業機。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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