JP6299673B2 - 圧延制御装置及びその方法 - Google Patents

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本発明は、製鉄業における圧延制御装置及びその方法に関し、特に熱間圧延工程において加熱炉から抽出した圧延材を粗圧延から仕上圧延の順に圧延する場合に好適なものである。
熱間圧延工程では、1以上の粗圧延機を有する粗圧延設備の下流側に1以上の仕上圧延機を有する仕上圧延設備を備え、加熱炉から抽出した圧延材を粗圧延設備から仕上圧延設備の順に圧延材を搬送して圧延を行う。このような熱間圧延工程で圧延材を加熱炉から抽出するタイミングの決定は、例えば下記特許文献1に記載されるように、下流設備での先行圧延材の処理状況や次に抽出する圧延材(後行圧延材)の圧延時間を予測し、圧延材同士が干渉しないようにミルペーシング制御装置などによって行われる。
特開2003−225702号公報
ところで、圧延材によっては、仕上圧延設備における品質確保のために仕上圧延必要温度の必要な圧延材もあり、そのような圧延材では、温度調整として仕上圧延前に冷却を必要とするものもある。そのような場合には、仕上圧延設備の手前で圧延材を待機して待機中の圧延材を冷却する。この待機時間も、圧延制御装置によって予め設定されている。一方、従来の圧延制御装置では、予測した圧延時間と実績とが乖離する場合があり、先行圧延材の第1仕上圧延機への搬送時刻が早くなることもある。そのような場合に、仕上圧延設備の手前で、後行圧延材を予め設定された時間待機すると、先行圧延材尾端の第1仕上圧延機到達と後行圧延材先端の第1仕上圧延機到達の時間差が大きくなり、製造効率が妨げられる。これに対し、予測した圧延時間と実績との乖離の結果、先行圧延材の第1仕上圧延機への搬送時刻が遅くなることもある。そのような場合には、先行圧延材との干渉を回避するため、仕上圧延設備の手前での後行圧延材待機時間が長くなりすぎ、後行圧延材が過冷却されてしまう恐れがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、先行圧延材尾端の仕上圧延機到達時刻が変化したときでも製造効率の妨げや後行圧延材の過冷却を抑制することが可能な圧延制御装置及びその方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の一態様によれば、1以上の粗圧延機を有する粗圧延設備及び1以上の仕上圧延機を有する仕上圧延設備に対し、先行圧延材を粗圧延設備による粗圧延から仕上圧延設備による仕上圧延の順に搬送して圧延し、先行圧延材に続いて後行圧延材を粗圧延設備による粗圧延から仕上圧延設備による仕上圧延の順に搬送して圧延し、粗圧延機及び仕上圧延機の夫々では予め設定された目標板厚になるように演算処理機能を有する計算機を用いて夫々の圧延材を圧延する圧延制御装置において、後行圧延材が仕上圧延設備の手前で仕上圧延必要温度が必要な圧延材であるか否かを判定する後行圧延材判定部と、後行圧延材が仕上圧延設備の手前で仕上圧延必要温度の必要な圧延材である場合に、先行圧延材尾端が最初の仕上圧延機に到達する実績到達時刻を読込む先行圧延材実績到達時刻読込み部と、先行圧延材尾端が最初の仕上圧延機に到達する予定到達時刻に対する先行圧延材尾端の実績到達時刻の先行圧延材尾端到達変化時間を算出する到達変化時間算出部と、先行圧延材尾端到達変化時間が規定時間以上である場合に後行圧延材の粗圧延機における目標板厚を予め設定された目標板厚から変更設定する後行圧延材粗圧延板厚変更設定部と、変更設定された後行圧延材の粗圧延機における目標板厚が達成されるように粗圧延機による圧延を制御する圧延制御部とを備えた圧延制御装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、1以上の粗圧延機を有する粗圧延設備及び1以上の仕上圧延機を有する仕上圧延設備に対し、先行圧延材を粗圧延設備による粗圧延から仕上圧延設備による仕上圧延の順に搬送して圧延し、先行圧延材に続いて後行圧延材を粗圧延設備による粗圧延から仕上圧延設備による仕上圧延の順に搬送して圧延し、粗圧延機及び仕上圧延機の夫々では予め設定された目標板厚になるように演算処理機能を有する計算機を用いて夫々の圧延材を圧延する圧延制御方法において、後行圧延材が仕上圧延設備の手前で仕上圧延必要温度が必要な圧延材であるか否かを判定する後行圧延材判定ステップと、後行圧延材が仕上圧延設備の手前で仕上圧延必要温度の必要な圧延材である場合に、先行圧延材尾端が最初の仕上圧延機に到達する実績到達時刻を読込む先行圧延材実績到達時刻読込みステップと、先行圧延材尾端が最初の仕上圧延機に到達する予定到達時刻に対する先行圧延材尾端の実績到達時刻の先行圧延材尾端到達変化時間を算出する到達変化時間算出ステップと、先行圧延材尾端到達変化時間が規定時間以上である場合に後行圧延材の粗圧延機における目標板厚を予め設定された目標板厚から変更設定する後行圧延材粗圧延板厚変更設定ステップと、変更設定された後行圧延材の粗圧延機における目標板厚が達成されるように粗圧延機による圧延を制御する圧延制御ステップとを備えた圧延制御方法が提供される。
而して、本発明の圧延制御装置及びその方法では、最初の仕上圧延機に到達する先行圧延材尾端の到達変化時間に応じて後行圧延材の粗圧延機における目標板厚を変更設定することにより、先行圧延材尾端の仕上圧延機到達時刻が変化したときでも製造効率の妨げや後行圧延材の過冷却を抑制することが可能となる。
本発明の圧延制御装置及びその方法が適用された熱間圧延工程設備の一実施形態を示す概略構成図である。 図1のコンピュータシステムで実行される演算処理のフローチャートである。 図2の演算処理の作用効果の説明図である。
以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
以下に、本発明の圧延制御装置及びその方法の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、この実施形態の圧延制御装置及びその方法が適用された熱間圧延工程設備の概略構成図である。この実施形態の熱間圧延工程設備は、圧延材の入側から、加熱炉1、幅プレス2、粗圧延設備3、仕上圧延設備4、コイラ5を備えて構成され、粗圧延設備3は、圧延材の入側から第1〜第5粗圧延機(圧延スタンドともいう)R1〜R5を有し、仕上圧延設備4も、圧延材の入側から第1〜第7仕上圧延機(圧延スタンドともいう)F1〜F7を有する。
この熱間圧延工程設備で圧延されるスラブなどの圧延材Sは、加熱炉1で加熱された後に抽出され、幅プレス2で所定の幅になるように成形される。次いで、圧延材Sは、粗圧延設備3の第1〜第5粗圧延機R1〜R5の順に搬送されて粗圧延され、これに続いて、仕上圧延設備4の第1〜第7仕上圧延機F1〜F7の順に搬送されて仕上圧延される。圧延が完了した圧延材Sは、仕上圧延設備4の出側の図示しない冷却装置によって所定の温度まで冷却され、コイラ5によってコイル状に巻き取られる。
従って、連続して圧延される圧延材のうち、先に搬送される圧延材を先行圧延材、後から搬送される圧延材を後行圧延材とした場合、先行圧延材を粗圧延設備3による粗圧延から仕上圧延設備4による仕上圧延の順に搬送して圧延し、先行圧延材に続いて後行圧延材を粗圧延設備3による粗圧延から仕上圧延設備4による仕上圧延の順に搬送して圧延する。各圧延機では、予め設定された目標板厚になるようにロールギャップや圧延荷重などの圧延諸元を設定して圧延制御を行う。
これら圧延機の圧延制御を始め、圧延材の加熱炉からの抽出、搬送、待機などを、高度な演算処理機能を有するコンピュータシステム(計算機)6によって行う。圧延材の待機は、圧延材の冷却のために行い、例えば仕上圧延で必要な温度になるまで仕上圧延設備4の手前で圧延材Sを待機する。コンピュータシステム6は、周知のように、演算処理装置だけでなく、記憶装置や入出力装置、各種の表示装置なども備えて構成されている。このコンピュータシステム6は、熱間圧延工程の生産効率を向上するため、種々の制約条件の下で先行圧延材と後行圧延材との圧延間隔が最も小さくなるようにミルペーシングを行い、そのミルペーシングによって算出された抽出時刻に従って圧延材を加熱炉から抽出し、抽出された圧延材が連続して熱間圧延されるように制御する。
前述した制約条件には、例えば圧延材の厚さ、幅、長さ、機械的特性、抽出予定温度、圧延後のコイルの厚さなどの圧延材の条件に加えて、先行圧延材と後行圧延材との衝突や干渉、粗圧延機及び仕上圧延機の設定変更所要時間などの設備的な条件がある。一般的に、圧延材の抽出時刻設定は、まず圧延される各圧延材の条件に基づいて各設備に圧延材が到達する時刻を搬送時間として予測し、次に設備的な条件に基づいて各圧延材の圧延間隔が最小となるように加熱炉からの抽出時刻を設定する。このようなミルペーシングや圧延材抽出は、先述の特許文献1にもあるように、既に一般的な制御であり、この実施形態のコンピュータシステム6でも既に操業に用いている。
しかしながら、実際の操業においては、圧延時間が短縮したり延長したりすることもある。このように先行圧延材の圧延時間が予定と異なる場合にあって、後行圧延材が仕上圧延前で待機して温度調整するような圧延材である場合には、先行圧延材尾端の第1仕上圧延機到達時刻と後行圧延材先端の第1仕上圧延機到達時刻との時間差が大きくなって製造効率が低下したり、後行圧延材が過冷却されてしまったりする可能性がある。そこで、この実施形態では、熱間圧延工程を制御するコンピュータシステム6で図2の演算処理を実行することで、これらの問題を抑制しようとする。
この演算処理は、熱間圧延工程の操業中、例えば新たな圧延材、つまり後行圧延材が加熱炉から抽出される毎に実行され、まずステップS1で、例えば後行圧延材は仕上圧延前に温度降下のための待機を行うなどして仕上圧延必要温度が必要な圧延材であるか否かを判定し、後行圧延材が仕上圧延必要温度の必要な圧延材である場合にはステップS2に移行し、そうでない場合には復帰する。
ステップS2では、先行圧延材尾端(搬送又は圧延方向後端)が第1仕上圧延機に到達したか否かを判定し、先行圧延材尾端が第1仕上圧延機に到達した場合にはステップS3に移行し、そうでない場合には待機する。
ステップS3では、後行圧延材は第4粗圧延機に未到達であるか否かを判定し、後行圧延材が第4粗圧延機に未到達である場合にはステップS4に移行し、そうでない場合には復帰する。
ステップS4では、前述のように個別に行われているミルペーシング制御の結果から、先行圧延材尾端の第1仕上圧延機予定到達時刻を読込む。
次にステップS5に移行して、先行圧延材尾端の第1仕上圧延機実績到達時刻を読込む。
次にステップS6に移行して、先行圧延材尾端の第1仕上圧延機予定到達時刻に対する実績到達時刻の先行圧延材尾端到達変化時間を算出する。
次にステップS7に移行して、算出された先行圧延材尾端到達変化時間が予め設定された繰り上り規定時間以上であるか否かを判定し、先行圧延材尾端到達変化時間が繰り上り規定時間以上である場合にはステップS8に移行し、そうでない場合にはステップS9に移行する。
ステップS9では、算出された先行圧延材尾端到達変化時間が予め設定された繰り下り規定時間以上であるか否かを判定し、先行圧延材尾端到達変化時間が繰り下り規定時間以上である場合にはステップS10に移行し、そうでない場合には復帰する。
ステップS8では、先行圧延材尾端到達変化時間、圧延機設備条件、後行圧延材仕上圧延必要温度から、後行圧延材尾端の第5粗圧延機到達時刻のばらつきを見込み、第4及び第5粗圧延機後行圧延材目標板厚を予め設定された板厚よりも小さく変更設定してからステップS11に移行する。このステップに至る場合、先行圧延材尾端は予め設定された予定到達時刻よりも繰り上り規定時間以上早い実績到達時刻で第1仕上圧延機に到達しているため、後行圧延材の第3及び第5粗圧延機における目標板厚を予め設定された板厚より小さく変更設定することで、後行圧延材が仕上圧延必要温度に到達する時刻を早め、後行圧延材の仕上圧延機手前での待機時間を短縮することが可能となる。
また、ステップS10では、先行圧延材尾端到達変化時間、圧延機設備条件、後行圧延材仕上圧延必要温度から、後行圧延材尾端の第5粗圧延機到達時刻のばらつきを見込み、第4及び第5粗圧延機後行圧延材目標板厚を予め設定された板厚よりも大きく変更設定してからステップS11に移行する。このステップに至る場合、先行圧延材尾端は予め設定された予定到達時刻よりも繰り下り規定時間以上遅い実績到達時刻で第1仕上圧延機に到達しているため、後行圧延材の第3及び第5粗圧延機における目標板厚を予め設定された板厚より大きく変更設定することで、後行圧延材が仕上圧延必要温度に到達する時刻を遅くすることができ、これにより後行圧延材の仕上圧延機手前での待機時間が長くなっても過冷却を防止することが可能となる。
ステップS11では、変更設定された第5粗圧延機後行圧延材目標板厚から仕上圧延前後行圧延材待機時間及び各仕上圧延機後行圧延材先尾端予定到達時刻を変更設定する。
次にステップS12に移行して、変更設定された第4及び第5粗圧延機後行圧延材目標板厚を達成するための第4及び第5粗圧延機圧延諸元を設定し、それを第4及び第5粗圧延機に出力してから復帰する。
この演算処理によれば、後行圧延材が仕上圧延前に仕上圧延必要温度の必要な圧延材であって、且つ後行圧延材が第4粗圧延機に未到達である場合に、先行圧延材尾端の第1仕上圧延機予定到達時刻に対する実績到達時刻の先行圧延材尾端到達変化時間を算出する。この先行圧延材尾端到達変化時間が繰り上り規定時間以上である場合には、後行圧延材の待機時間を短縮できるとして、第4及び第5粗圧延機後行圧延材目標板厚を予め設定された目標板厚よりも小さく変更設定する。一方、先行圧延材尾端到達変化時間が繰り下り規定時間以上である場合には、後行圧延材の待機時間が長くなりすぎて過冷却の恐れがあるとして、第4及び第5粗圧延機後行圧延材目標板厚を予め設定された目標板厚よりも大きく変更設定する。そして、変更設定された第5粗圧延機後行圧延材目標板厚から仕上圧延前の後行圧延材待機時間及び各仕上圧延機への後行圧延材先尾端予定到達時刻を変更設定すると共に、変更設定された第4及び第5粗圧延機後行圧延材目標板厚を達成するための第4及び第5粗圧延機の圧延諸元を設定し、それを出力する。
図3は、前述したミルペーシングで設定された先行圧延材(図では先行材)先尾端及び後行圧延材(図では後行材)先端の各設備位置における予定到達時刻及び実績到達時刻を示すグラフである。図3に示す設備位置のうち、P1は加熱炉1の出側位置(加熱炉抽出位置)、P2は幅プレス2の位置、P3は第1粗圧延機R1の位置、P4は第2粗圧延機R2の位置、P5は第3粗圧延機R3の位置、P6は第4粗圧延機R4の位置、P7は第5粗圧延機R5と第1仕上圧延機F1の間の待機位置、P8は第1仕上圧延機F1の位置を夫々示す。この例では、第4粗圧延機R4までは先行圧延材先尾端の実績到達時刻は予定到達時刻通りであった。また、先行圧延材先端の第5粗圧延機R5への実績到達時刻も予定到達時刻通りであったが、後行圧延材が第4粗圧延機R4に到達する以前に、第5粗圧延機R5による先行圧延材の圧延時間が短縮したため、先行圧延材尾端の第5粗圧延機R5への実績到達時刻t1は予定到達時刻t2よりも到達変化時間Δtだけ早まった。この先行圧延材尾端到達変化時間Δtは繰り上り規定時間以上であったので、後行圧延材の第4及び第5粗圧延機目標板厚を予め設定された目標板厚よりも小さく変更設定すると共に、後行圧延材の仕上圧延前待機時間を短縮し、その結果、後行圧延材先端の第1仕上圧延機実績到達時刻t3を早くすることが可能となった。
例えば、予め設定された各圧延機における圧延材の目標板厚が、圧延前のスラブ状態で250mm、第1粗圧延機で200mm、第2粗圧延機で150mm、第3粗圧延機で120mm、第4粗圧延機で80mm、第5粗圧延機で40mm、第1仕上圧延機で25mm、第2仕上圧延機で16mm、第3仕上圧延機で10mm、第4仕上圧延機で5mm、第5仕上圧延機で3mm、第6仕上圧延機で2mm、第7仕上圧延機で1.5mmといったように設定されている圧延材があるとする。この圧延材の仕上圧延設備前の待機時間は50秒に設定されている。この圧延材が後行圧延材である場合に、先行圧延材尾端の第1仕上圧延機到達時刻の到達変化時間が繰り上り規定時間より早くなったとき、図2の演算処理により、後行圧延材の第4粗圧延機目標板厚を60mmに、第5粗圧延機目標板厚を30mmに変更設定した。結果、後行圧延材の仕上圧延設備前の待機時間を47秒に短縮することができた。
このように、この実施形態の圧延制御装置又はその方法では、後行圧延材判定ステップS1で後行圧延材が仕上圧延設備の手前で仕上圧延必要温度が必要な圧延材であるか否かを判定し、後行圧延材が仕上圧延設備の手前で仕上圧延必要温度の必要な圧延材である場合に、先行圧延材実績到達時刻読込みステップS5で先行圧延材尾端が第1仕上圧延機F1に到達する実績到達時刻を読込み、到達変化時間算出ステップS6で、先行圧延材尾端が第1仕上圧延機F1に到達する予定到達時刻に対する先行圧延材尾端の実績到達時刻の先行圧延材尾端到達変化時間を算出し、後行圧延材粗圧延板厚変更設定ステップS7〜S10で先行圧延材尾端到達変化時間が規定時間以上である場合に後行圧延材の第4及び第5粗圧延機R4、R5における目標板厚を予め設定された目標板厚から変更設定し、圧延制御ステップS12で変更設定された後行圧延材の第4及び第5粗圧延機R4、R5における目標板厚が達成されるように第4及び第5粗圧延機R4、R5による圧延を制御する。従って、先行圧延材の圧延時間が短縮されたときには後行圧延材の目標板厚を予め設定された目標板厚よりも小さく設定し、先行圧延材の圧延時間が延長されたときには後行圧延材の目標板厚を予め設定された目標板厚よりも大きく設定することで、先行圧延材尾端の仕上圧延機到達時刻が変化したときでも製造効率の妨げや後行圧延材の過冷却を抑制することが可能となる。
また、後行圧延材粗圧延板厚変更設定ステップS7、S8は、先行圧延材尾端到達変化時間が予め設定された繰り上り規定時間以上である場合に、後行圧延材の第4及び第5粗圧延機R4、R5における目標板厚を予め設定された目標板厚よりも小さく変更設定することにより、先行圧延材の圧延時間が短縮されたときの後行圧延材の制動効率の妨げを抑制することができる。
また、後行圧延材粗圧延板厚変更設定ステップS9、S10は、先行圧延材尾端到達変化時間が予め設定された繰り下り規定時間以上である場合に、後行圧延材の第4及び第5粗圧延機R4、R5における目標板厚を予め設定された目標板厚よりも大きく変更設定することにより、先行圧延材の圧延時間が延長されたときの後行圧延材の過冷却を抑制することができる。
また、後行圧延材待機時間変更設定ステップS11は、変更設定された後行圧延材の粗圧延機における目標板厚に応じて仕上圧延前の後行圧延材の待機時間を予め設定された時間から変更設定する。これにより、後行圧延材の製造効率の妨げや過冷却を抑制することができると共に、先行圧延材と後行圧延材との干渉を確実に回避することが可能となる。
なお、仕上圧延設備4の手前に温度計を設置しておき、仕上圧延設備4の手前で待機中の圧延材が必要温度になってから仕上圧延設備4に装入するようにしてもよい。また、先行圧延材尾端の到達変化時間を求めるタイミング、つまり前述の実施形態では第4粗圧延機R4の手前に温度計を設置しておき、第4粗圧延機R4の手前で測定された後行圧延材の温度が予め設定していた温度より低い場合には後行圧延材の目標板厚を変更しないようにしてもよい。
本発明がここに記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に記載された発明特定事項によってのみ定められるものである。
1 加熱炉
2 幅プレス
3 粗圧延設備
4 仕上圧延設備
5 コイラ
6 コンピュータシステム(計算機)
R1〜R5 第1〜第5粗圧延機
F1〜F7 第1〜第7仕上圧延機
S 圧延材

Claims (8)

  1. 1以上の粗圧延機を有する粗圧延設備及び1以上の仕上圧延機を有する仕上圧延設備に対し、
    先行圧延材を前記粗圧延設備による粗圧延から前記仕上圧延設備による仕上圧延の順に搬送して圧延し、
    前記先行圧延材に続いて後行圧延材を前記粗圧延設備による粗圧延から前記仕上圧延設備による仕上圧延の順に搬送して圧延し、
    前記粗圧延機及び仕上圧延機の夫々では予め設定された目標板厚になるように演算処理機能を有する計算機を用いて夫々の圧延材を圧延する圧延制御装置において、
    前記後行圧延材が仕上圧延設備の手前で温度降下のための待機を行う圧延材であるか否かを判定する後行圧延材判定部と、
    前記後行圧延材が仕上圧延設備の手前で温度降下のための待機を行う圧延材である場合に、前記先行圧延材尾端が最初の仕上圧延機に到達する実績到達時刻を読込む先行圧延材実績到達時刻読込み部と、
    前記先行圧延材尾端が最初の仕上圧延機に到達する予定到達時刻に対する前記先行圧延材尾端の実績到達時刻の先行圧延材尾端到達変化時間を算出する到達変化時間算出部と、
    前記先行圧延材尾端到達変化時間が規定時間以上である場合に前記後行圧延材の粗圧延機における目標板厚を前記予め設定された目標板厚から変更設定する後行圧延材粗圧延板厚変更設定部と、
    前記変更設定された後行圧延材の粗圧延機における目標板厚が達成されるように前記粗圧延機による圧延を制御する圧延制御部と
    を備えたことを特徴とする圧延制御装置。
  2. 前記後行圧延材粗圧延板厚変更設定部は、前記先行圧延材尾端到達時間変化が予め設定された繰り上り規定時間以上である場合に、前記後行圧延材における目標板厚を前記予め設定された目標板厚よりも小さく変更設定することを特徴とする請求項1に記載の圧延制御装置。
  3. 前記後行圧延材粗圧延板厚変更設定部は、前記先行圧延材尾端到達時間変化が予め設定された繰り下り規定時間以上である場合に、前記後行圧延材の粗圧延機における目標板厚を前記予め設定された目標板厚よりも大きく変更設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の圧延制御装置。
  4. 前記変更設定された後行圧延材の粗圧延機における目標板厚に応じて前記仕上圧延前の後行圧延材の待機時間を予め設定された時間から変更設定する後行圧延材待機時間変更設定部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の圧延制御装置。
  5. 1以上の粗圧延機を有する粗圧延設備及び1以上の仕上圧延機を有する仕上圧延設備に対し、
    先行圧延材を前記粗圧延設備による粗圧延から前記仕上圧延設備による仕上圧延の順に搬送して圧延し、
    前記先行圧延材に続いて後行圧延材を前記粗圧延設備による粗圧延から前記仕上圧延設備による仕上圧延の順に搬送して圧延し、
    前記粗圧延機及び仕上圧延機の夫々では予め設定された目標板厚になるように演算処理機能を有する計算機を用いて夫々の圧延材を圧延する圧延制御方法において、
    前記後行圧延材が仕上圧延設備の手前で温度降下のための待機を行う圧延材であるか否かを判定する後行圧延材判定ステップと、
    前記後行圧延材が仕上圧延設備の手前で温度降下のための待機を行う圧延材である場合に、前記先行圧延材尾端が最初の仕上圧延機に到達する実績到達時刻を読込む先行圧延材実績到達時刻読込みステップと、
    前記先行圧延材尾端が最初の仕上圧延機に到達する予定到達時刻に対する前記先行圧延材尾端の実績到達時刻の先行圧延材尾端到達変化時間を算出する到達変化時間算出ステップと、
    前記先行圧延材尾端到達変化時間が規定時間以上である場合に前記後行圧延材の粗圧延機における目標板厚を前記予め設定された目標板厚から変更設定する後行圧延材粗圧延板厚変更設定ステップと、
    前記変更設定された後行圧延材の粗圧延機における目標板厚が達成されるように前記粗圧延機による圧延を制御する圧延制御ステップと
    を備えたことを特徴とする圧延制御方法。
  6. 前記後行圧延材粗圧延板厚変更設定ステップは、前記先行圧延材尾端到達時間変化が予め設定された繰り上り規定時間以上である場合に、前記後行圧延材における目標板厚を前記予め設定された目標板厚よりも小さく変更設定することを特徴とする請求項5に記載の圧延制御方法。
  7. 前記後行圧延材粗圧延板厚変更設定ステップは、前記先行圧延材尾端到達時間変化が予め設定された繰り下り規定時間以上である場合に、前記後行圧延材の粗圧延機における目標板厚を前記予め設定された目標板厚よりも大きく変更設定することを特徴とする請求項5又は6に記載の圧延制御方法。
  8. 前記変更設定された後行圧延材の粗圧延機における目標板厚に応じて前記仕上圧延前の後行圧延材の待機時間を予め設定された時間から変更設定する後行圧延材待機時間変更設定ステップを備えたことを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の圧延制御方法。
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