JP6299198B2 - 支持用鋼管杭及びその施工方法 - Google Patents

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本発明は、地盤内に設けられる支持用鋼管杭及び地盤内に鋼管杭を設けるための支持用鋼管杭の施工方法に関する。
従来より、特許文献1に開示されるように、中空杭の先端面に複数の翼が設けられることで、地盤中への貫入性が高く、かつ支持性能や経済性にも優れる回転貫入杭が提案されている。
特許文献1に開示された回転貫入杭は、中空杭の先端面に、内径が中空杭の内径より小さく、外径が中空杭の外径より大きい2枚の翼を、溶接等により取り付けるものであり、それぞれの翼の表面は杭先端側に広がる錘面の約半周を形成するものである。
特許文献1に開示された回転貫入杭は、施工時において、中空杭を回転させながら地盤中に圧入されるものであり、2枚の翼で形成される面が錘面であることで、貫入性に優れたものとなるとともに、鉛直方向の力に対する断面性能が高いものとなる。
特開2005−171616号公報
しかし、特許文献1に開示された回転貫入杭は、中空杭の先端面に錘面を形成した2枚の翼が固定されて、中空杭が地盤内に回転圧入されるため、2枚の翼に抵抗力が作用して、中空杭の回転圧入抵抗を十分に低減することができないおそれがあるという問題点があった。
また、特許文献1に開示された回転貫入杭は、中空杭の先端面に2枚の翼を固定して、2枚の翼で形成される面を錘面とすることから、中空杭の先端面及び2枚の翼に錘面とするための複雑な加工を実施することが必要となるものである。
このため、特許文献1に開示された回転貫入杭は、複雑な加工を実施することが必要となることから、中空杭の先端面及び2枚の翼の製造コストが著しく増大するだけでなく、施工時に多大な労力を要するため、施工コストが著しく増大するおそれがあるという問題点があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、杭先端部に複雑な加工を実施することなく、杭先端部の回転圧入抵抗を十分に低減させて、高い支持力が付与された支持用鋼管杭及びその施工方法を提供することにある。
第1発明に係る支持用鋼管杭は、地盤内に設けられる支持用鋼管杭であって、鋼管本体と、前記鋼管本体の先端側に設けられる杭先端部とを備え、前記杭先端部は、鋼板を巻くことで形成されて、鋼板の幅方向の端部が互いに重ね合わされて接合される一端側の接合部と、前記鋼管本体が地盤内に設けられることで、前記接合部から他端側に向けて、鋼板の幅方向の端部が移動して、前記杭先端部の外径を拡大させる拡大部とを有することを特徴とする。
第2発明に係る支持用鋼管杭は、第1発明において、前記杭先端部は、鋼板の幅方向の両端部が当接される前記接合部と、前記鋼管本体が地盤内に設けられることで、前記接合部から他端側に向けて、鋼板の幅方向の端部が移動して、前記杭先端部の外径を拡大させる拡大部とを有することを特徴とする。
第3発明に係る支持用鋼管杭は、第1発明又は第2発明において、前記杭先端部は、鋼板の幅方向の両端部が当接される前記接合部と、前記鋼管本体が地盤内に設けられることで、前記接合部から他端側に向けて、鋼板の幅方向の端部が移動して、鋼板の幅方向の両端部が離間される前記拡大部とを有することを特徴とする。
第4発明に係る支持用鋼管杭は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記杭先端部は、前記接合部から他端側に向けて、鋼板の幅方向の端部を移動させるときに、地盤内で拡径力が作用する抵抗部材が、前記拡大部に設けられることを特徴とする。
第5発明に係る支持用鋼管杭の施工方法は、地盤内に鋼管杭を設けるための支持用鋼管杭の施工方法であって、鋼板を巻くことで形成されて、鋼管本体の先端側に設けられた杭先端部を、鋼板の幅方向の端部が一端側の接合部で接合されて、前記杭先端部の外径を他端側の拡大部で拡大させる前の状態で、前記杭先端部とともに前記鋼管本体を地盤内に順回転させる第1工程と、鋼板の幅方向の端部が前記接合部で接合された状態で、前記杭先端部とともに前記鋼管本体を地盤内の所定の深度まで到達させて逆回転させることで、鋼板の幅方向の端部を前記拡大部で移動させて、前記杭先端部の外径を前記拡大部で拡大させる第2工程とを備えることを特徴とする。
第6発明に係る支持用鋼管杭の施工方法は、第5発明において、前記第1工程では、前記鋼管本体の先端側で地盤内に拡幅空間を形成して、前記杭先端部の外径を前記拡大部で拡大させる前の状態で、前記拡幅空間に経時硬化性材料を注入して、前記第2工程では、前記杭先端部を前記拡幅空間まで到達させて逆回転させることで、前記拡幅空間に注入された経時硬化性材料から拡径力が作用して、鋼板の幅方向の端部を前記拡大部で移動させて、前記杭先端部の外径を前記拡大部で拡大させることを特徴とする。
第1発明〜第4発明によれば、鋼板を巻くことによって容易に杭先端部を形成することができるものであるため、杭先端部に複雑な加工を必要とすることなく、杭先端部の外径を拡大部で拡大させるものとして、鋼管本体及び杭先端部の製造コストを著しく低減させることが可能となる。
第1発明〜第4発明によれば、杭先端部に複雑な加工を必要とすることなく、杭先端部の外径を拡大部で拡大させることができるため、地盤内の押込抵抗及び引抜抵抗等を強化して、高い支持力が付与された杭先端部を容易に提供することが可能となる。
第4発明によれば、杭先端部の拡大部に抵抗部材を溶接等で取り付けることで、杭先端部を逆回転させるときに、抵抗部材にも土砂等や経時硬化性材料が衝突して拡径力が作用するものとして、鋼板の幅方向の端部を移動させる拡径力を増大させて、杭先端部の外径を拡大部で容易に拡大することが可能となる。
第5発明、第6発明によれば、杭先端部が順回転の回転圧入で地盤内に埋め込まれるときに、杭先端部の接合部と拡大部とが略同一の外径の状態となるものである。これにより、第5発明、第6発明によれば、所定の深度まで杭先端部の外径を拡大部させることなく、杭先端部の回転圧入抵抗を十分に低減させて、杭先端部とともに鋼管本体を地盤内に容易に回転圧入することが可能となる。
第5発明、第6発明によれば、杭先端部が所定の深度まで埋め込まれた状態で、杭先端部を逆回転させることにより、任意の深度で杭先端部の外径を拡大部で拡大することができる。これにより、第5発明、第6発明によれば、杭先端部の周面地盤を乱さずに、杭先端部を地盤内に設けたうえで、任意の深度で杭先端部の外径を拡大させて、支持用鋼管杭に高い支持力を付与することが可能となる。
第5発明、第6発明によれば、地盤内で杭先端部の外径を拡大させるために、特別な工程を必要としない杭先端部が用いられるものである。これにより、第5発明、第6発明によれば、特別な工程を必要とすることなく、地盤内で杭先端部の外径を拡大させて、支持用鋼管杭に高い支持力を付与することができるため、施工時の労力の増大を防止して、施工コストを著しく低減させることが可能となる。
本発明を適用した支持用鋼管杭が構造物の基礎杭として設けられた状態を示す斜視図である。 本発明を適用した支持用鋼管杭を示す斜視図である。 本発明を適用した支持用鋼管杭の鋼管本体の先端部を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の鋼管本体の先端部を示す一部破断正面図であり、(b)は、その底面図である。 本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部が鋼板を巻いて形成される状態を示す斜視図である。 本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の鋼板の変形例を示す正面図であり、(b)は、拡大前の状態を示す正面図であり、(c)は、拡大後の状態を示す正面図である。 本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部が二重巻きの鋼板で形成される状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部の接合部を示す正面図であり、(b)は、その平面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の鋼管本体及び杭先端部を示す一部破断正面図であり、(b)は、そのC−C線断面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における接合部の接合孔を示す斜視図であり、(b)は、その接合孔及び補助孔を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における接合部の鋼製リングを示す正面図であり、(b)は、その平面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における接合部の鋼製リングと略L形の保持部材とを示す正面図であり、(b)は、その平面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における拡大する前の拡大部の横長孔を示す正面図であり、(b)は、そのD−D線断面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における拡大した後の拡大部の横長孔を示す正面図であり、(b)は、そのD−D線断面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における拡大する前の拡大部のワイヤーと複数の保持部材とを示す正面図であり、(b)は、そのE−E線断面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における拡大する前の拡大部のワイヤーと一つの保持部材とを示す正面図であり、(b)は、そのE−E線断面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における拡大した後の拡大部のワイヤーと一つの保持部材とを示す正面図であり、(b)は、そのE−E線断面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における拡大する前の拡大部のワイヤーと略L形の保持部材とを示す正面図であり、(b)は、そのE−E線断面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部における拡大した後の拡大部のワイヤーと略L形の保持部材とを示す正面図であり、(b)は、そのE−E線断面図である。 本発明を適用した支持用鋼管杭の施工方法の第1実施形態を示す正面図である。 本発明を適用した支持用鋼管杭の施工方法の第2実施形態を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部が拡大部で拡大する前の状態を示す斜視図であり、(b)は、その拡大した後の状態を示す斜視図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部が掘削拡大翼によって拡大する前の状態を示す正面図であり、(b)は、その拡大した後の状態を示す正面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部が掘削拡大翼によって拡大する前の状態を示す平面図であり、(b)は、その拡大した後の状態を示す平面図である。 (a)は、本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部が拡大部で拡大する前の状態を示す平面図であり、(b)は、その拡大した後の状態を示す平面図である。 本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部が拡大部に三角抵抗部材が取り付けられて拡大する態様を示す平面図である。 本発明を適用した支持用鋼管杭の杭先端部が拡大部に板状抵抗部材が取り付けられて拡大する態様を示す平面図である。
以下、本発明を適用した支持用鋼管杭1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図1に示すように、地盤上に構築される構造物7の基礎杭等として、回転圧入等の打設方法によって、地盤内に設けられるものである。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、主に、大規模マンションや倉庫等の基礎杭として設けられるものであるが、これに限らず、小規模住宅等の基礎杭として地盤内に設けることができるだけでなく、地盤改良の代替手段等として地盤内に大量に設けることもできる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、例えば、大規模マンションや倉庫等の基礎杭に用いられて、鋼管本体2の管軸直交方向Xの外径を400mm〜1000mm程度、鋼管本体2の管軸方向Yの長さを20m〜60m程度とした範囲で適用される。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、これに限らず、小規模住宅等の基礎杭に用いられて、鋼管本体2の管軸直交方向Xの外径を50mm〜100mm程度、鋼管本体2の管軸方向Yの長さを3m〜20m程度とした範囲で適用されてもよい。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図2に示すように、地盤内に埋め込んで設けられる鋼管本体2と、鋼管本体2の管軸方向Yの先端側に設けられる杭先端部3とを備える。なお、本発明を適用した支持用鋼管杭1は、鋼管本体2の直径に対して、杭先端部3の管軸方向Yの長さを0.5倍〜5倍、特に、1倍〜2倍とすることが望ましい。
鋼管本体2は、略直管状に形成された断面略円形状の鋼管等が用いられる。鋼管本体2は、鋼管本体2の管軸方向Yの先端側で、先端部2aに連続させて杭先端部3が取り付けられる。
鋼管本体2は、図3(a)に示すように、鋼管本体2の先端部2aで管軸直交方向Xに貫通させて、管軸直交方向Xに対向する2箇所の貫通孔21が形成される。鋼管本体2は、これに限らず、如何なる数量等で貫通孔21が形成されてもよく、例えば、図3(b)に示すように、管軸直交方向Xに対向する4箇所の貫通孔21が形成されてもよい。
鋼管本体2は、図4(a)に示すように、鋼管本体2の先端部2aの内周面に、鋼管本体2の管軸方向Yの先端側に拡開して形成されたテーパ面2bを有する。鋼管本体2は、これに限らず、鋼管本体2の先端部2aの内周面にテーパ面2bが形成されなくてもよい。鋼管本体2は、図4(b)に示すように、鋼管本体2の内周面でテーパ面2b及び貫通孔21より中間側に、鋼管本体2の管軸方向Yの先端側に突出して形成された鍔部23aを有する内フランジ23が溶接等で取り付けられて設けられる。
杭先端部3は、図5(a)に示すように、管軸直交方向Xを幅方向とするとともに管軸方向Yを長さ方向として、所定の板厚の鋼板6を巻くことで、略筒形状に形成される。杭先端部3は、図5(b)に示すように、地盤内に埋め込まれる前の状態で、管軸方向Yに延びて略円筒形状に形成される。
杭先端部3は、図2に示すように、鋼管本体2の先端部2aに取り付けられるものであり、管軸方向Yの上端側となる一端側3aの接合部31と、管軸方向Yの下端側となる他端側3bの拡大部32とを有する。
杭先端部3は、図6に示すように、地盤内に埋め込まれる前後の状態で、鋼板6の幅方向の端部6aが接合部31で接合される。杭先端部3は、地盤内に埋め込まれた後の状態で、鋼板6の幅方向の端部6aが移動して、杭先端部3の外径が拡大部32で拡大する。
杭先端部3は、鋼板6の幅方向の両端部6aが接合部31で互いに重ね合わされて、接合部31から他端側3bに向けて、鋼板6の幅方向の端部6aが移動することで、鋼板6の幅方向の端部6aが傾斜して、杭先端部3の外径が拡大部32で拡大されるものとなる。
杭先端部3は、管軸方向Yの一端側3aの接合部31から管軸方向Yの他端側3bの拡大部32に向けて、鋼板6の幅方向の端部6aが所定の傾斜角度θで傾斜して、鋼板6の幅方向の両端部6aが離間する。この傾斜角度θは、例えば、2°〜15°、15°〜30°、又は、30°〜45°等となるように設定される。杭先端部3は、拡大部32の拡大前後の拡径率が1.2〜2倍の範囲で、傾斜角度θが5.8°〜90°の範囲となる。
杭先端部3は、図7(a)に示すように、鋼板6の変形例において、一方の端部6aを傾斜させたものが用いられてもよい。杭先端部3は、図7(b)に示すように、杭先端部3の外径を拡大部32で拡大させる前の状態で、管軸方向Yの他端側3bで鋼板6の両端部6aが重なり合う部分が大きいものとなる。杭先端部3は、図7(c)に示すように、杭先端部3の外径を拡大部32で拡大させた後の状態で、管軸方向Yの他端側3bで鋼板6の両端部6aが離間しないものとなる。
このとき、杭先端部3は、鋼板6の幅方向の両端部6aが接合部31で当接されて、管軸方向Yの一端側3aから他端側3bまで、鋼板6の幅方向の両端部6aが互いに重ね合わされた状態で、鋼板6の幅方向の両端部6aが離間しないようにして、鋼板6の幅方向の端部6aを所定の傾斜角度θで傾斜させるものとなる。これにより、杭先端部3は、管軸方向Yの他端側3bが閉じたものとなり、鋼管の中の地盤を拘束する効果が高くなることから、地盤内でより高い支持力を得ることが可能となる。
杭先端部3は、例えば、図8に示すように、鋼板6を二重巻きにすることで、管軸方向Yの一端側3aから他端側3bまで連続して、鋼板6が幅方向で互いに重ね合わされてもよい。これにより、杭先端部3は、この場合においても、管軸方向Yの他端側3bが閉じたものとなり、杭先端部3の中の地盤を拘束する効果が高くなることから、地盤内でより高い支持力を得ることが可能となる。
接合部31は、図9(a)に示すように、杭先端部3の管軸方向Yの一端側3aにおいて、鋼板6の幅方向の両端部6aが互いに重ね合わされた状態で、鋼板6の幅方向の両端部6aが当接される。接合部31は、図9(b)に示すように、鋼板6を杭先端部3の管軸直交方向Xに貫通させて、管軸直交方向Xに対向する2箇所の接合孔31aが形成される。
接合部31は、図10に示すように、鋼板6に形成された2箇所の接合孔31aと、鋼管本体2の先端部2aに形成された2箇所の貫通孔21とが重ね合わされて、ボルトナット41等の拘束部材4が挿通される。接合部31は、ボルトナット41等の拘束部材4で鋼板6の幅方向の端部6aが離間しないようにボルト接合、ピン接合、かしめ接合等で接合される。
接合部31は、図10(a)に示すように、内フランジ23の鍔部23aと鋼管本体2の内周面との間に、杭先端部3の上端部33が嵌め込まれる。接合部31は、図10(b)に示すように、接合孔31aと貫通孔21とを重ね合わせた状態で、ボルトナット41等の拘束部材4を挿通させて締結することで、杭先端部3が鋼管本体2の先端部2aに取り付けられる。接合部31は、ボルトナット41がピン状の構造であれば、溶接加工でも機械加工された治具であってもよい。
接合部31は、2箇所の接合孔31aが略円形状の丸孔として形成される。接合部31は、これに限らず、図11(a)に示すように、2箇所の接合孔31aが管軸方向Yに延びる略縦長孔として形成されてもよい。接合部31は、図11(b)に示すように、鋼板6を杭先端部3の管軸直交方向Xに貫通させることで、さらに、2箇所の補助孔31bが形成されて、2箇所の補助孔31bが管軸直交方向Xに延びる略横長孔として形成されてもよい。
接合部31は、図12に示すように、杭先端部3の管軸方向Yの一端側3aで、杭先端部3の外周面に沿うように略円環状の鋼製リング42等の拘束部材4が取り付けられて、鋼板6の幅方向の端部6aが接合されてもよい。このとき、接合部31は、鋼板6の幅方向の端部6aが杭先端部3を縮径させるように移動することを防止するものとして、鋼材等の保持部材43が鋼板6の内面に溶接等で設けられてもよい。接合部31には、図13に示すように、保持部材43として略L形状の形鋼等を設けることもできる。なお、接合部31は、杭先端部3の管軸方向Yの一端側3aで、鋼板6の幅方向の端部6aが溶接等で溶接接合されてもよい。
拡大部32は、図14に示すように、地盤内に埋め込まれる前の状態で、鋼板6の幅方向の端部6aを傾斜させることなく、鋼板6の幅方向の端部6aが重ね合わされる。拡大部32は、図15に示すように、地盤内に埋め込まれた後の状態で、鋼板6の幅方向の端部6aが傾斜するように移動して、杭先端部3の外径が拡大部32で拡大する。拡大部32は、杭先端部3の管軸方向Yの他端側3bで、鋼板6の幅方向の端部6aが必要以上に傾斜することを防止するものとして、所定の拡大保持機構5が設けられる。
拡大保持機構5は、杭先端部3の管軸直交方向Xに延びる横長孔51が鋼板6に形成されて、ボルトナット41等が横長孔51に挿通されるものである。拡大保持機構5は、杭先端部3の外径が拡大する前後の状態で、ボルトナット41等が横長孔51でスライド移動する。拡大保持機構5は、杭先端部3の外径が拡大した後の状態で、鋼板6の幅方向の両端部6aを互いに離間させないようにボルトナット41等で拘束するものとなる。拡大保持機構5は、横長孔51が必ずしも管軸直交方向Xに延びる必要はなく、拡大部32がスムーズに拡大するように横長孔51の角度が調整されてもよい。拡大保持機構5は、一つ又は複数設けられてもよく、複数の横長孔51が設けられた場合に、杭先端部3の管軸方向Yで配置される位置によって、拡大部32がスムーズに拡大するように、横長孔51の長さと取り付け角度が調整される。
拡大保持機構5は、図16〜図18に示すように、変形例において、杭先端部3の拡大部32の外周面で、鋼板6の幅方向の端部6aにワイヤー52等が設けられるものである。拡大保持機構5は、杭先端部3の外径が拡大する前後の状態で、ワイヤー52が弛んだ状態から張られた状態となる。拡大保持機構5は、杭先端部3の外径が拡大した後の状態で、鋼板6の幅方向の両端部6aを互いに離間させないようにワイヤー52等で拘束するものとなる。
このとき、拡大部32は、鋼板6の幅方向の端部6aが杭先端部3を縮径させるように移動することを防止するものとして保持部材43が設けられる。拡大部32は、図16に示すように、杭先端部3の管軸方向Yに多段として複数の保持部材43が鋼板6の内面に溶接等で設けられてもよい。拡大部32は、図17に示すように、一つの保持部材43が鋼板6の内面に溶接等で設けられてもよい。さらに、拡大部32は、杭先端部3が所定の深度まで埋め込まれるまで杭先端部3の外径の拡大を防止するものとして、仮付溶接、樹脂製リング、樹脂製ワイヤー等で仮止めしたものとすることもできる。拡大部32には、図19、図20に示すように、保持部材43として略L形状の形鋼等を設けることもできる。保持部材43は、杭先端部3の一端側3a、他端側3b又はこれらの中間等に設けることもできる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、杭先端部3が設けられた鋼管本体2に所定の数量の鋼管本体2を連設することで、所定の深度まで地盤内に埋め込んで設けられるものとなる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第1実施形態において、図21に示すように、杭先端部3とともに鋼管本体2を回転圧入施工機8で回転圧入させることで、杭先端部3とともに鋼管本体2を地盤内に埋め込むものである。
最初に、本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、図21(a)に示すように、鋼管本体2の先端側に設けられた杭先端部3が、地盤内に埋め込まれる前の状態で、杭先端部3の接合部31と拡大部32とを略同一の外径として、杭先端部3の下端部34が地盤面に当接される。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第1工程において、図21(b)に示すように、圧入機82で鋼管本体2を回転させながら、杭先端部3の拡大部32から先行させて杭先端部3が地盤内に埋め込まれる。このとき、第1工程では、時計回り又は反時計回りの何れか一方の順方向に向けてのみ、杭先端部3とともに鋼管本体2を順回転Aさせるものとなる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第2工程において、図21(c)に示すように、杭先端部3とともに鋼管本体2を所定の深度まで到達させた状態で、圧入機82の回転方向を逆方向にして、杭先端部3とともに鋼管本体2を逆回転Bさせる。第2工程では、杭先端部3とともに鋼管本体2を逆回転Bさせることで、杭先端部3の外径を拡大部32で拡大させて、本発明を適用した支持用鋼管杭1が地盤内に設けられるものとなる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第2実施形態において、図22に示すように、杭先端部3とともに鋼管本体2とスクリュー81及び掘削拡大翼83を回転圧入施工機8で回転させて、地盤内にソイルセメント等の固化体を形成した根固め部90を築造するものである。
最初に、本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第2実施形態において、図22(a)に示すように、鋼管本体2及び杭先端部3の内側にスクリュー81及び掘削拡大翼83を挿通させて、掘削拡大翼83で地盤内を掘削しながら鋼管本体2及び杭先端部3を順回転Aさせる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第1工程において、図22(b)に示すように、杭先端部3とともに鋼管本体2を順回転Aさせながら掘削拡大翼83を拡翼させて、鋼管本体2の先端側で鋼管本体2の外径よりも大きい拡幅空間91を地盤内に形成する。第1工程では、杭先端部3の外径を拡大部32で拡大させる前の状態で、地盤内に形成された拡幅空間91にセメントミルク等の経時硬化性材料9が注入される。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第2工程において、図22(c)に示すように、杭先端部3を拡幅空間91まで到達させて、杭先端部3とともに鋼管本体2を逆回転Bさせる。第2工程では、拡幅空間91で杭先端部3を逆回転Bさせることで、杭先端部3の外径を拡大部32で拡大させて、本発明を適用した支持用鋼管杭1を地盤内に設けるものとなる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第1実施形態及び第2実施形態の何れについても、第1工程において、図23(a)に示すように、鋼板6の幅方向の端部6aが一端側3aの接合部31で接合されて、杭先端部3の外径を他端側3bの拡大部32で拡大させる前の状態となる。第1工程では、杭先端部3の接合部31と拡大部32とを略同一の外径とした状態で、杭先端部3とともに鋼管本体2を順回転Aさせるものとなる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第1実施形態及び第2実施形態の何れについても、第2工程において、図23(b)に示すように、鋼板6の幅方向の端部6aが一端側3aの接合部31で接合された状態で、杭先端部3とともに鋼管本体2を逆回転Bさせて、鋼板6の幅方向の端部6aが傾斜するように移動する。第2工程では、鋼板6の幅方向の端部6aを杭先端部3の接合部31から拡大部32に向けて傾斜させるように移動させることで、杭先端部3の外径を拡大部32で拡大させるものとなる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図24、図25に示すように、鋼材等の接触治具44が鋼板6の内面に溶接等で設けられてもよい。本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図24(a)、図25(a)に示すように、支持用鋼管杭1の回転を一度止めて掘削拡大翼83を拡翼させて、接触治具44に掘削拡大翼83を接触させてから、図24(b)、図25(b)に示すように、支持用鋼管杭1を逆回転Bさせて、杭先端部3の拡大部32を拡大させることができるものとなる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、図10に示すように、鋼板6の幅方向の端部6aが傾斜するように移動するときに、鋼板6の外面が鋼管本体2のテーパ面2bに当接される。本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、鋼管本体2のテーパ面2bと内フランジ23の鍔部23aとで杭先端部3の上端部33が支持されて、杭先端部3の外径を拡大部32で所定の大きさに拡大させた状態で、杭先端部3がボルトナット41等で固定されるものとなる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第1工程において、図23(a)、図26(a)に示すように、杭先端部3とともに鋼管本体2を順回転Aさせるときに、杭先端部3の縮径を保持部材43で防止するものとなる。本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第2工程において、図23(b)、図26(b)に示すように、杭先端部3とともに鋼管本体2を逆回転Bさせることで、鋼板6の幅方向の端部6aに土砂等や経時硬化性材料9が衝突して拡径力Pが作用する。これにより、本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、杭先端部3の外径が拡大部32で拡大するものとなる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第1実施形態及び第2実施形態の何れについても、杭先端部3が順回転Aの回転圧入で地盤内に埋め込まれるときに、杭先端部3の接合部31と拡大部32とが略同一の外径の状態となるものである。これにより、本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、所定の深度まで杭先端部3の外径を拡大部32で拡大させることなく、杭先端部3の回転圧入抵抗を十分に低減させて、杭先端部3とともに鋼管本体2を地盤内に容易に回転圧入することが可能となる。さらに、本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、杭先端部3の周面地盤を乱さずに杭先端部3を地盤内に設けることができるため、杭先端部3の周面抵抗力を増大させて、本発明を適用した支持用鋼管杭1に高い支持力を付与することが可能となる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第1実施形態及び第2実施形態の何れについても、杭先端部3が所定の深度まで埋め込まれた状態で、杭先端部3を逆回転Bさせることにより、任意の深度で杭先端部3の外径を拡大部32で拡大することができる。これにより、本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、杭先端部3の周面地盤を乱さずに、杭先端部3を地盤内に設けたうえで、任意の深度で杭先端部3の外径を拡大させて、本発明を適用した支持用鋼管杭1に高い支持力を付与することが可能となる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、第1実施形態及び第2実施形態の何れについても、図21、図22に示すように、地盤内で杭先端部3の外径を拡大させるために、特別な工程を必要としない杭先端部3が用いられるものである。これにより、本発明を適用した支持用鋼管杭1の施工方法は、特別な工程を必要とすることなく、地盤内で杭先端部3の外径を拡大させて、本発明を適用した支持用鋼管杭1に高い支持力を付与することができるため、施工時の労力の増大を防止して、施工コストを著しく低減させることが可能となる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図27(a)に示すように、杭先端部3の拡大部32に断面略三角形状の三角抵抗部材35を溶接等で取り付けることもできる。このとき、本発明を適用した支持用鋼管杭1は、杭先端部3を順回転Aさせるときに、三角抵抗部材35の傾斜面35aで土砂等や経時硬化性材料9からの抵抗力を受けないものとすることができる。また、本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図27(b)に示すように、杭先端部3を逆回転Bさせるときに、三角抵抗部材35の垂直面35bにも土砂等や経時硬化性材料9が衝突して拡径力Pが作用するものとなる。これにより、本発明を適用した支持用鋼管杭1は、鋼板6の幅方向の端部6aを移動させる拡径力Pを増大させて、杭先端部3の外径を拡大部32で容易に拡大することが可能となる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図28(a)に示すように、杭先端部3の拡大部32に略平板状の板状抵抗部材36を溶接等で取り付けることもできる。このとき、本発明を適用した支持用鋼管杭1は、杭先端部3を順回転Aさせるときに、板状抵抗部材36が杭先端部3の外周面に当接されて土砂等や経時硬化性材料9からの抵抗力を受けないものとすることができる。また、本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図28(b)に示すように、杭先端部3を逆回転Bさせるときに、板状抵抗部材36が取付部36aを支点として杭先端部3の外周面から離間するように回動して、板状抵抗部材36にも土砂等や経時硬化性材料9が衝突して拡径力Pが作用するものとなる。これにより、本発明を適用した支持用鋼管杭1は、鋼板6の幅方向の端部6aを移動させる拡径力Pを増大させて、杭先端部3の外径を拡大部32で容易に拡大することが可能となる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図2、図5に示すように、鋼板6を巻くことによって容易に杭先端部3を形成することができるものである。これにより、本発明を適用した支持用鋼管杭1は、杭先端部3に複雑な加工を必要とすることなく、杭先端部3の外径を拡大部32で拡大させるものとして、鋼管本体2及び杭先端部3の製造コストを著しく低減させることが可能となる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、杭先端部3に複雑な加工を必要とすることなく、杭先端部3の外径を拡大部32で拡大させることができるため、地盤内の押込抵抗及び引抜抵抗等を強化して、高い支持力が付与された杭先端部3を容易に提供することが可能となる。
本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図11(a)に示すように、接合孔31aが管軸方向Yに延びる略縦長孔として形成されることで、鋼板6の幅方向の端部6aが傾斜するように移動するときに、接合部31の管軸方向Yの変形を容易にして、杭先端部3の外径を拡大部32で円滑に拡大させることが可能となる。本発明を適用した支持用鋼管杭1は、図11(b)に示すように、2箇所の補助孔31bが管軸直交方向Xに延びる略横長孔として形成されることで、杭先端部3の固定を強化することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
例えば、本発明を適用した支持用鋼管杭1は、杭先端部3とともに鋼管本体2を回転圧入するものに限らず、鋼管本体2を杭打ち機で打撃又は振動させて、地盤内に埋め込んで設けられるものとすることもできる。
1 :支持用鋼管杭
2 :鋼管本体
2a :先端部
2b :テーパ面
21 :貫通孔
23 :内フランジ
23a :鍔部
3 :杭先端部
3a :一端側
3b :他端側
31 :接合部
31a :接合孔
31b :補助孔
32 :拡大部
33 :上端部
34 :下端部
35 :三角抵抗部材
35a :傾斜面
35b :垂直面
36 :板状抵抗部材
36a :取付部
4 :拘束部材
41 :ボルトナット
42 :鋼製リング
43 :保持部材
44 :接触治具
5 :拡大保持機構
51 :横長孔
52 :ワイヤー
6 :鋼板
6a :端部
7 :構造物
8 :回転圧入施工機
81 :スクリュー
82 :圧入機
83 :掘削拡大翼
9 :経時硬化性材料
90 :根固め部
91 :拡幅空間
X :管軸直交方向
Y :管軸方向

Claims (6)

  1. 地盤内に設けられる支持用鋼管杭であって、
    鋼管本体と、前記鋼管本体の先端側に設けられる杭先端部とを備え、
    前記杭先端部は、鋼板を巻くことで形成されて、鋼板の幅方向の端部が互いに重ね合わされて接合される一端側の接合部と、前記鋼管本体が地盤内に設けられることで、前記接合部から他端側に向けて、鋼板の幅方向の端部が移動して、前記杭先端部の外径を拡大させる拡大部とを有すること
    を特徴とする支持用鋼管杭。
  2. 前記杭先端部は、鋼板の幅方向の両端部が当接される前記接合部と、前記鋼管本体が地盤内に設けられることで、前記接合部から他端側に向けて、鋼板の幅方向の端部が移動して、前記杭先端部の外径を拡大させる拡大部とを有すること
    を特徴とする請求項1記載の支持用鋼管杭。
  3. 前記杭先端部は、鋼板の幅方向の両端部が当接される前記接合部と、前記鋼管本体が地盤内に設けられることで、前記接合部から他端側に向けて、鋼板の幅方向の端部が移動して、鋼板の幅方向の両端部が離間される前記拡大部とを有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の支持用鋼管杭。
  4. 前記杭先端部は、前記接合部から他端側に向けて、鋼板の幅方向の端部を移動させるときに、地盤内で拡径力が作用する抵抗部材が、前記拡大部に設けられること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の支持用鋼管杭。
  5. 地盤内に鋼管杭を設けるための支持用鋼管杭の施工方法であって、
    鋼板を巻くことで形成されて、鋼管本体の先端側に設けられた杭先端部を、鋼板の幅方向の端部が一端側の接合部で接合されて、前記杭先端部の外径を他端側の拡大部で拡大させる前の状態で、前記杭先端部とともに前記鋼管本体を地盤内に順回転させる第1工程と、
    鋼板の幅方向の端部が前記接合部で接合された状態で、前記杭先端部とともに前記鋼管本体を地盤内の所定の深度まで到達させて逆回転させることで、鋼板の幅方向の端部を前記拡大部で移動させて、前記杭先端部の外径を前記拡大部で拡大させる第2工程とを備えること
    を特徴とする支持用鋼管杭の施工方法。
  6. 前記第1工程では、前記鋼管本体の先端側で地盤内に拡幅空間を形成して、前記杭先端部の外径を前記拡大部で拡大させる前の状態で、前記拡幅空間に経時硬化性材料を注入して、
    前記第2工程では、前記杭先端部を前記拡幅空間まで到達させて逆回転させることで、前記拡幅空間に注入された経時硬化性材料から拡径力が作用して、鋼板の幅方向の端部を前記拡大部で移動させて、前記杭先端部の外径を前記拡大部で拡大させること
    を特徴とする請求項5記載の支持用鋼管杭の施工方法。
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