JP6298994B1 - 電源回路とモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特に、電源投入時において、電源回路の動作を安定させる。【解決手段】電源回路200は、ダイオードブリッジ20と、リップル部30と、第1のダイオード40と、第2のダイオード42と、第1のコンデンサ44と、第1の抵抗器46と、を備える。第1の抵抗器46は、第2のダイオード42が有するカソード端子42bと第1のコンデンサ44が有する正極側端子44aとの接点にその一端46aが接続される。第1の抵抗器46は、その他端46bがダイオードブリッジ20が有する一対の出力端子24のうち正極側端子24aと接続される。【選択図】図2

Description

本発明は、冷蔵庫などに搭載されるファンモータに用いられる電源回路と、この電源回路を備えるモータ駆動装置に関する。
従来、冷蔵庫などに搭載されるファンモータは、商用電源などから供給される高電圧のAC電力を低電圧のDC電力に変換して利用している。
高電圧のAC電力を低電圧のDC電力に変換する電源回路には、つぎのものがある。すなわち、図11に示すように、従来の電源回路300は、商用電源などから供給されたAC電力をDC電力に全波整流する、ダイオードブリッジ(DB)20を有する。ダイオードブリッジ20の出力端子24間には、コンデンサ(C2a)332と、第1のダイオード(D1a)340と、が電気的に接続される。具体的には、ダイオードブリッジ20の正極側端子24aは、コンデンサ332の正極側端子332aと接続される。コンデンサ332の負極側端子332bは、第1のダイオード340のカソード端子340bと接続される。第1のダイオード340のアノード端子340aは、ダイオードブリッジ20の負極側端子24bと接続される。第1のダイオード340には、第1のダイオード340と並列にコンデンサ(C1a)344が接続される。コンデンサ344の正極側端子344aは、第1のダイオード340のカソード端子340bと第2のダイオード(D2a)342を介して接続される。コンデンサ344の負極側端子344bは、第1のダイオード340のアノード端子340aと接続される。
ダイオードブリッジ20から出力されるDC電圧は、一定電圧の低電圧部分と、商用電源などが有する周波数に起因して変動するリップル電圧部分と、を含む。第1のダイオード340は、一定電圧の低電圧部分を生成する。第1のダイオード340は、ツェナーダイオードで実現できる。リップル電圧部分は、コンデンサ332で充電および放電がなされる。コンデンサ332は、フィルムコンデンサで実現できる。コンデンサ332を充電する際に生じる電流は、第2のダイオード342を介して、コンデンサ344に流れ込む。
なお、以下の説明において、DC電圧は、VM電圧ともいうこともある。同様に、コンデンサ(C1a)が提供する一定電圧の低電圧は、制御電圧あるいはVcc電圧ということもある。コンデンサ(C1a)には、ファンモータを制御するための制御回路が接続されている。コンデンサは、制御回路の制御電源として機能する(例えば、特許文献1参照)。
欧州特許出願公開第0855790号明細書
しかしながら、従来の電源回路には、つぎの解決すべき課題があった。すなわち、従来の電源回路において、電源を起動する際、制御電源には、負荷である制御回路に多くの電流を供給すべき状態が生じていない。よって、コンデンサ(C2a)には、小さいリップル電圧しか生じない。したがって、コンデンサ(C2a)に生じる充電電流および放電電流も小さいため、コンデンサ(C2a)からコンデンサ(C1a)へ流れ込む電流も少なくなる。この結果、従来の電源回路は、制御電源となるコンデンサ(C1a)に対して、十分な電力を供給できないことがあった。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、DC電圧と制御電圧との間に抵抗器を取り付けることで、制御電源となる第1のコンデンサに対して、安定した電流の供給を図り、電源回路の動作が安定する。
上記目的を達成するため、本発明の電源回路は、ダイオードブリッジと、リップル部と、第1のダイオードと、第2のダイオードと、第1のコンデンサと、第1の抵抗器と、を備える。
ダイオードブリッジは、一対の入力端子と、一対の出力端子と、を有する。一対の入力端子には、供給されたAC電力が入力する。入力されたAC電力は、ダイオードブリッジ20で全波整流されてDC電力となる。一対の出力端子は、全波整流されたDC電力を出力する。
ダイオードブリッジが有する一対の出力端子間において、リップル部と、第1のダイオードと、が取付けられる。リップル部は、一対の出力端子のうち正極側端子とその一端が接続される。第1のダイオードは、一対の出力端子のうち負極側端子とそのアノード端子が接続される。第1のダイオードは、そのカソード端子がリップル部が有する他端と接続される。特に、リップル部は、直列に接続された、第2のコンデンサと第2の抵抗器とを有する。第2のコンデンサは、リップル部の一端側に位置する。第2の抵抗器は、リップル部の他端側に位置する。あるいは、第2の抵抗器は、リップル部の一端側に位置する。第2のコンデンサは、リップル部の他端側に位置する。
第2のダイオードは、リップル部が有する他端と第1のダイオードが有するカソード端子との接点にそのアノード端子が接続される。
第1のコンデンサは、第2のダイオードが有するカソード端子とその正極側端子が接続される。第1のコンデンサは、その負極側端子が第1のダイオードが有するアノード端子と接続される。
第1の抵抗器は、第2のダイオードが有するカソード端子と第1のコンデンサが有する正極側端子との接点にその一端が接続される。第1の抵抗器は、その他端がダイオードブリッジが有する一対の出力端子のうち正極側端子と接続される。
さらに、電源回路は、ダイオードブリッジが有する一対の出力端子のうち正極側端子をDC電圧出力端子、第1のコンデンサが有する正極側端子を制御電圧出力端子、第1のコンデンサが有する負極側端子をグランド端子、とする。
また、本発明のモータ駆動装置は、供給されたAC電力を受けてモータを駆動する。モータ駆動装置は、上述した電源回路と、モータ制御部と、を備える。
モータ制御部は、電源回路で変換された制御電圧を得て、モータを駆動する。
本発明の電源回路は、DC電源と制御電源との間に適切な負荷を形成することにより、DC電源から制御電源に対して、安定した電力の供給を図る。よって、本発明の電源回路は、さまざまな負荷変動、特に、制御電源の負荷が軽い電源の起動時においても、電源回路の動作が安定性を増す。
本発明の実施の形態1における電源回路が用いられるモータ駆動装置の概要を示す概念図 本発明の実施の形態1における電源回路を示す回路図 本発明の実施の形態1における他の電源回路を示す回路図 本発明の実施例1における電源回路の動作を説明するタイミングチャート 図4に示す期間:T0〜T1における電源回路の充電動作を示す説明図 図4に示す期間:T1〜T2における電源回路の放電動作を示す説明図 本発明の実施例2における電源回路の動作を説明するタイミングチャート 図7に示す期間:T3〜T5における電源回路の充電動作等を示す説明図 比較例である電源回路の動作を説明するタイミングチャート 図9に示す期間:T6〜T7における電源回路の充電動作を示す説明図 従来の電源回路を示す回路図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具現化した一例であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における電源回路について、図1から図3を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における電源回路が用いられるモータ駆動装置の概要を示す概念図である。図2および図3は、それぞれ本発明の実施の形態1における電源回路を示す回路図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態が用いられるモータ駆動装置100は、AC電源102から供給されたAC電力を受けてモータ104を駆動する。モータ駆動装置100は、電源回路200と、モータ制御部202と、を備える。
モータ制御部202は、電源回路200で変換された制御電圧を得て、モータ104を駆動する。
つぎに、図2に示すように、本発明の実施の形態1における電源回路200は、ダイオードブリッジ(DB)20と、リップル部(RIP)30と、第1のダイオード(D1)40と、第2のダイオード(D2)42と、第1のコンデンサ(C1)44と、第1の抵抗器(R1)46と、を備える。
ダイオードブリッジ20は、一対の入力端子22と、一対の出力端子24と、を有する。一対の入力端子22には、供給されたAC電力が入力する。入力されたAC電力は、ダイオードブリッジ20で全波整流されてDC電力となる。一対の出力端子24は、全波整流されたDC電力を出力する。
ダイオードブリッジ20が有する一対の出力端子24間において、リップル部30と、第1のダイオード40と、が取付けられる。リップル部30は、一対の出力端子24のうち正極側端子24aとその一端30aが接続される。第1のダイオード40は、一対の出力端子24のうち負極側端子24bとそのアノード端子40aが接続される。第1のダイオード40は、そのカソード端子40bがリップル部30が有する他端30bと接続される。
第2のダイオード42は、リップル部30が有する他端30bと第1のダイオード40が有するカソード端子40bとの接点にそのアノード端子42aが接続される。
第1のコンデンサ44は、第2のダイオード42が有するカソード端子42bとその正極側端子44aが接続される。第1のコンデンサ44は、その負極側端子44bが第1のダイオード40が有するアノード端子40aと接続される。
第1の抵抗器46は、第2のダイオード42が有するカソード端子42bと第1のコンデンサ44が有する正極側端子44aとの接点にその一端46aが接続される。第1の抵抗器46は、その他端46bがダイオードブリッジ20が有する一対の出力端子24のうち正極側端子24aと接続される。
さらに、電源回路200は、ダイオードブリッジ20が有する一対の出力端子24のうち正極側端子24aをDC電圧出力端子(VM)50、第1のコンデンサ44が有する正極側端子44aを制御電圧出力端子(Vcc)52、第1のコンデンサ44が有する負極側端子44bをグランド端子(GND)54、とする。
特に、顕著な作用効果を奏する構成は、以下のとおりである。
すなわち、リップル部30は、直列に接続された、第2のコンデンサ32と第2の抵抗器34と、を有する。
図2に示すように、第2のコンデンサ(C2)32は、リップル部30の一端30a側に位置する。第2の抵抗器(R2)34は、リップル部30の他端30b側に位置する。
あるいは、図3に示すように、第2の抵抗器34は、リップル部30cの一端30a側に位置する。第2のコンデンサ32は、リップル部30cの他端30b側に位置する。なお、第2の抵抗器(R2)34は、0Ω(短絡)とすることも可能である。
さらに、図面を用いて詳細に説明する。
図1、図2に示すように、本実施の形態1における電源回路200には、商用電源などのAC電源よりAC電力が供給される。電源回路200に供給されたAC電力は、後述する過程を経て、2系統のDC電力を生成する。
すなわち、一方のDC電力は、一定電圧であるVcc電圧を提供する制御電源として機能する。Vcc電圧は、制御電圧出力端子52を介してモータ制御部202に印加される。
他方のDC電力は、交流−直流変換に伴うリップル電圧を含むVM電圧を提供する。VM電圧は、DC電圧出力端子50を介してモータ104に印加される。このモータ104には、ファンが取付けられる。ファンが取付けられたモータ104は、冷蔵庫などに搭載されるファンモータとして利用できる。
これらのDC電圧は、いずれもグランド端子54を共通の負極側端子としている。
本構成において、本実施の形態1における電源回路200は、DC電圧出力端子50−グランド端子54間、および、制御電圧出力端子52−グランド端子54間の動作状況に拘らず、DC電圧出力端子50と制御電圧出力端子52との間に第1の抵抗器46が存在する。よって、電源回路200を起動する際、電源回路200には安定した負荷が生じる。したがって、電源回路200は、この安定した負荷に応えるよう、第1のコンデンサ44を充電するための電流を供給する。
この結果、本実施の形態1における電源回路200は、負荷回路の状況に囚われることなく、起動時、定常時とも動作が安定する。
ところで、リップル部30を構成する第2の抵抗器34は、第2のコンデンサ32に流れる電流を制御できれば、第2の抵抗器34に対して、下流側(図2)に位置してもよく、上流側(図3)に位置してもよい。第2のコンデンサ32は、フィルムコンデンサ又は電解コンデンサで実現できる。
また、第2のコンデンサ32と並列に接続された抵抗器60、61は、第2のコンデンサ32に蓄電された電荷を放電する。
また、第1のダイオード40は、ツェナーダイオードで実現できる。
なお、図中に示すいずれの電子部品も、必要とされる機能を発揮できれば、1つの部品で構成しても、複数の部品で構成してもよい。
(実施例1)
本発明の具体例である実施例1について、図4から図6を用いて、説明する。
図4は、本発明の実施例1における電源回路の動作を説明するタイミングチャートである。図5は、図4に示す期間:T0〜T1における電源回路の充電動作を示す説明図である。図6は、図4に示す期間:T1〜T2における電源回路の放電動作を示す説明図である。
実施例1では、AC電源102からAC電力が供給された直後の動作について、電源回路200で生じる具体的な動作を説明する。
1)充電期間:T0〜T1について
図4、図5に示すように、T0のとき、本実施例1における電源回路200には、AC電源102が供給される。AC電源102からダイオードブリッジ20にAC電力が供給された結果、ダイオードブリッジ20が有する正極側端子24aから電流I1が流れる。
やがて、電流I1は、第2のコンデンサ32に向かう電流I2aと、第1の抵抗器46に向かう電流I2bと、に分かれる。電流I2aは、第2のコンデンサ32を充電した後、第2の抵抗器34、第2のダイオード42を通って、第1のコンデンサ44に向かって流れる。図4において、電流I2aは、0Aから上方に向かう正の領域の電流として記す。
一方、電流I2bは、第1の抵抗器46を通って、第1のコンデンサ44に向かって流れる。電流I2aと電流I2bとは、電流I3として合流した後、第1のコンデンサ44が有する正極側端子44aに向かって流れる。
電流I3は、第1のコンデンサ44を充電した後、ダイオードブリッジ20が有する負極側端子24bに向かって流れる。電流I3は、ダイオードブリッジ20を通って、AC電源102に流れる。
以上の期間、DC電圧出力端子50とグランド端子54との間に生じるDC電圧(VM)と、制御電圧出力端子52とグランド端子54との間に生じる制御電圧(Vcc)とは、第1のコンデンサ44と第2のコンデンサ32とに流れ込む電流の値に応じて、上昇する。
2)放電期間:T1〜T2について
図4、図6に示すように、T1のときから、本実施例1における電源回路200は、AC電源102から供給されるAC電力が減少に転じる。この結果、以下に説明するように、第1のコンデンサ44と第2のコンデンサ32とに蓄えられた電荷が、電流I5a、I5bとして放出される。
すなわち、第2のコンデンサ32に充電された電荷は、第2のコンデンサ32が有する正極側端子からDC電圧出力端子50に向かって流れ出る(I5a)。第2のコンデンサ32から流れ出る電荷は、電流I5aを形成する。
なお、図6に示す、第2のコンデンサ32から流れ出る電流I5aは、図4において、0Aから下方に向かう負の領域の電流として記す。
一方、第1のコンデンサ44に充電された電荷は、第1のコンデンサ44が有する正極側端子44aから制御電圧出力端子52に向かって流れ出る。第1のコンデンサ44から流れ出る電荷は、電流I5bを形成する。
以上の期間、DC電圧出力端子50とグランド端子54との間に生じるDC電圧と、制御電圧出力端子52とグランド端子54との間に生じる制御電圧とは、第1のコンデンサ44と第2のコンデンサ32とから流れ出る電流の値に応じて、下降する。
本実施例1における電源回路200は、上記1)2)にて説明した動作を繰り返しながら、充電する期間に蓄積される電荷と、放電する期間に放出される電荷との差分を蓄積する。よって、該電源回路200は、DC電圧の値と制御電圧の値とが、実質的に一定の値に安定する。
(実施例2)
本発明の他の具体例である実施例2について、図7、図8を用いて、説明する。
図7は、本発明の実施例2における電源回路の動作を説明するタイミングチャートである。図8は、図7に示す期間:T3〜T5における電源回路の充電動作等を示す説明図である。
実施例2では、AC電源102の出力電圧を0Vから定格電圧まで、所定時間を要して上昇させた場合の動作について、電源回路200で生じる具体的な動作を説明する。
なお、本評価は、AC電源102の動作が不安定な地域において、該電源回路200が使用されることを想定して行うものである。その一条件には、AC電源102の出力電圧を0Vから120Vまで、1sec程度かけて上昇させる、というものがある。他の一条件には、AC電源102の出力電圧を0Vから230Vまで、1sec程度かけて上昇させる、というものがある。
本評価の意図するところは、つぎのとおりである。すなわち、1).時間をかけてAC電源102の出力電圧を上昇させることにより、第2のコンデンサ32に流れ込む電流(I2a1)を無視できる程度に抑制できる。2).その結果、AC電源102の出力電圧を徐々に変化させた場合において、第1のコンデンサ44に流れ込む電流I6と、DC電圧の値および制御電圧の値の変化について、検証ができる。
1)予備期間:T3〜T4について
図7に示すように、T3において、AC電源102の出力電圧は0Vである。その後、T3からT4までの時間をかけながら、AC電源102の出力電圧は、0Vから所定の定格電圧まで上昇する。
この間、図8に示すように、AC電源102からダイオードブリッジ20に対してAC電力が供給される。ダイオードブリッジ20に供給されたAC電力は、ダイオードブリッジ20が有する正極側端子24aを通って、電流I6として流れる。上述したように、AC電源102の出力電圧が徐々に上昇するため、電源回路200内を流れる電流は、主として電流I6となる。言い換えれば、第2のコンデンサ(C2)32に流れ込む電流I2a1は、電流I6と比べた場合、無視できる程度に微量である。図7中、期間T3〜T4において、電流I2a1もほぼ0Aと示されている。また、第2のコンデンサ(C2)32に充電される電荷が皆無に等しいため、第2のコンデンサ32から放電される電流I5a1も電流ほぼ0Aとなる。I6は、さらに第1の抵抗器46を通って第1のコンデンサ44に流れ込む。第1のコンデンサ44は、流れ込む電流I6の値に応じて、制御電圧(Vcc)の値が上昇する。また、DC電圧(VM)の値は、上昇するAC電源102の出力電圧に応じて、上昇する。
2)充電期間:T4〜T5について
図7、8に示すように、T4において、制御電圧(Vcc)は、制御回路を動作させるために必要な電圧に達する。よって、制御電圧を電源とする制御回路は、各部の制御を始める。
制御回路は、DC電圧(VM)を電源とする負荷も制御する。よって、DC電源は、負荷の変動により、電圧が変化する。
T5以降については、図4から図6を用いて説明した実施例1と、同様の動作となる。つまり、第2のコンデンサ32を充電する電流I2a1と、第2のコンデンサ32から放電される電流I5a1とが流れる。
(比較例)
本発明と比較する比較例について、図9、図10を用いて、説明する。
図9は、比較例である電源回路の動作を説明するタイミングチャートである。図10は、図9に示す期間:T6〜T7における電源回路の充電動作を示す説明図である。
比較例では、上述した実施例2と同様、AC電源102の出力電圧を0Vから定格電圧まで、所定時間を要して上昇させた場合の動作について、電源回路300で生じる具体的な動作を説明する。
なお、その他、本評価の趣旨等は、実施例2にて説明した事項を援用する。
1)予備期間:T6〜T7について
図9に示すように、T6において、AC電源102の出力電圧は0Vである。その後、T6からT7までの時間をかけながら、AC電源102の出力電圧は、0Vから所定の定格電圧まで上昇する。
この間、図10に示すように、AC電源102からダイオードブリッジ20に対してAC電力が供給される。ダイオードブリッジ20に供給されたAC電力は、ダイオードブリッジ20が有する正極側端子24aを通って、電流I7として流れる。
上述したように、AC電源102の出力電圧が徐々に上昇するため、コンデンサ332には、極めて微量の電流が流れ込む。また、抵抗器60、61は、コンデンサ332に充電された電荷を早期に放電するために取り付けられた抵抗器である。一般的に、抵抗器60、61には、数十kΩ〜数百kΩの抵抗値を有する高抵抗器が使用される。よって、ダイオードブリッジ20が有する正極側端子24aからコンデンサ344が有する正極側端子344aに至る経路には、コンデンサ332を充電する経路か、高い抵抗値である抵抗器60、61が取り付けられた経路しかない。したがって、いずれの経路も十分な電流が流れないため、コンデンサ344は、電荷が充電できない。言い換えれば、コンデンサ332を充電する電流I2a2は、ほぼ0Aである。また、コンデンサ332が充電されないため、コンデンサ332から放電される電流I5a2も0Aである。よって、制御電圧(Vcc)は、上昇しない。
なお、ダイオードブリッジ20が有する、正極側端子24aと負極側端子24bとの間には、負荷が接続されている。この負荷には、グランド端子(GND)54とDC電圧出力端子(VM)50との間に生じる電圧が印加される。
やがて、T7に至ったとき、AC電源102の出力電圧は、定格電圧に達する。また、DC電圧(VM)は、AC電源102の出力電圧に応じた電圧が印加される。
しかしながら、制御電圧(Vcc)は、制御回路を動作させるために必要な電圧に達していない。よって、制御電圧を電源とする制御回路は、各部の制御を行うことができない。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施の形態における電源回路は、DC電源と制御電源との間に適切な負荷を形成することにより、AC電源が不安定な状態であっても、DC電源から制御電源に対して、安定した電力の供給を図る。よって、本電源回路は、AC電源の状態によらず、適性に動作する。特に、DC電源と制御電源との間に形成する負荷は、抵抗器で実現できる。
本発明の電源回路は、AC電力をDC電力に変換する電源回路に有効であり、特に、電源投入時の制御電源の起動性を向上する。
20 ダイオードブリッジ(DB)
22 入力端子
24 出力端子
24a、44a、332a、344a 正極側端子
24b、44b、332b、344b 負極側端子
30、30c リップル部(RIP)
30a、46a 一端
30b、46b 他端
32 第2のコンデンサ
34 第2の抵抗器
40、340 第1のダイオード(D1、D1a)
40a、42a、340a アノード端子
40b、42b、340b カソード端子
42、342 第2のダイオード(D2、D2a)
44 第1のコンデンサ(C1)
46 第1の抵抗器(R1)
50 DC電圧出力端子(VM)
52 制御電圧出力端子(Vcc)
54 グランド端子(GND)
60、61 抵抗器
100 モータ駆動装置
102 AC電源
104 モータ
200、300 電源回路
202 モータ制御部
332、344 コンデンサ(C2a、C1a)

Claims (3)

  1. 供給されたAC電力が入力される、一対の入力端子と、
    入力された前記AC電力をDC電力に全波整流して出力する、一対の出力端子と、
    を有するダイオードブリッジ(DB)と、
    前記ダイオードブリッジが有する前記一対の出力端子間において、
    前記一対の出力端子のうち正極側端子とその一端が接続される、リップル部(RIP)と、
    前記一対の出力端子のうち負極側端子とそのアノード端子が接続されるとともに、そのカソード端子が前記リップル部が有する他端と接続される、第1のダイオード(D1)と、
    が取付けられ、
    前記リップル部が有する他端と前記第1のダイオードが有する前記カソード端子との接点にそのアノード端子が接続される第2のダイオード(D2)と、
    前記第2のダイオードが有するカソード端子とその正極側端子が接続されるとともに、その負極側端子が前記第1のダイオードが有する前記アノード端子と接続される第1のコンデンサ(C1)と、
    前記第2のダイオードが有する前記カソード端子と前記第1のコンデンサが有する前記正極側端子との接点にその一端が接続されるとともに、その他端が前記ダイオードブリッジが有する前記一対の出力端子のうち前記正極側端子と接続される、第1の抵抗器(R1)と、を備え、
    前記リップル部は、直列に接続された、第2のコンデンサと第2の抵抗器とを有し、
    前記第2のコンデンサが前記リップル部の一端側に位置し、
    前記第2の抵抗器が前記リップル部の他端側に位置するとともに、
    前記一対の出力端子のうち前記正極側端子をDC電圧出力端子(VM)、前記第1のコンデンサが有する前記正極側端子を制御電圧出力端子(Vcc)、前記第1のコンデンサが有する前記負極側端子をグランド端子(GND)、とする電源回路。
  2. 供給されたAC電力が入力される、一対の入力端子と、
    入力された前記AC電力をDC電力に全波整流して出力する、一対の出力端子と、
    を有するダイオードブリッジ(DB)と、
    前記ダイオードブリッジが有する前記一対の出力端子間において、
    前記一対の出力端子のうち正極側端子とその一端が接続される、リップル部(RIP)と、
    前記一対の出力端子のうち負極側端子とそのアノード端子が接続されるとともに、そのカソード端子が前記リップル部が有する他端と接続される、第1のダイオード(D1)と、
    が取付けられ、
    前記リップル部が有する他端と前記第1のダイオードが有する前記カソード端子との接点にそのアノード端子が接続される第2のダイオード(D2)と、
    前記第2のダイオードが有するカソード端子とその正極側端子が接続されるとともに、その負極側端子が前記第1のダイオードが有する前記アノード端子と接続される第1のコンデンサ(C1)と、
    前記第2のダイオードが有する前記カソード端子と前記第1のコンデンサが有する前記正極側端子との接点にその一端が接続されるとともに、その他端が前記ダイオードブリッジが有する前記一対の出力端子のうち前記正極側端子と接続される、第1の抵抗器(R1)と、を備え、
    前記リップル部は、直列に接続された、第2のコンデンサと第2の抵抗器とを有し、
    前記第2の抵抗器が前記リップル部の一端側に位置し、
    前記第2のコンデンサが前記リップル部の他端側に位置するとともに
    前記一対の出力端子のうち前記正極側端子をDC電圧出力端子(VM)、前記第1のコンデンサが有する前記正極側端子を制御電圧出力端子(Vcc)、前記第1のコンデンサが有する前記負極側端子をグランド端子(GND)、とする電源回路。
  3. 供給されたAC電力を受けてモータを駆動するモータ駆動装置であって、
    請求項1または2のいずれか一項に記載の電源回路と、
    前記電源回路で変換された制御電圧を得て、前記モータを駆動するモータ制御部と、
    を備える、モータ駆動装置。
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