JP6298923B1 - 燃料電池システム、制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発電出力よりも静音を優先とした場合でも、所定の静音状態を維持しつつ、周囲環境に応じて発電出力を調整する。【解決手段】比較部164では、取込部162から受けた流入温度T1を、上限しきい値記憶部166に記憶された上限しきい値Tup、及び下限しきい値記憶部168に記憶された下限しきい値Tdownのそれぞれと比較し、比較結果を判定部170へ送出する。判定部170では、比較部164での比較結果に基づいて、静音モード時の最大発電出力を設定する。静音モード時の最大発電出力は、駆動モード及び停止モード時の定常発電出力よりも低い値となる。Tdown≦T1≦Tupの場合は通常の最大発電出力とする。Tdown>T1の場合は流入温度が低い分、発電出力を高くする。T1>Tupの場合は流入温度が高い分、発電出力を低くする。【選択図】図4

Description

本発明は、発電及び発電時の発熱によって温水を生成する燃料電池システム、発電時の排熱を放出する放熱部に設けられた送風機の駆動を制御する制御装置に関する。
住宅等に設置され、電力と湯を供給する燃料電池システムがある。この燃料電池システムでは、発電に用いる水を排ガスから回収するため、排ガスを冷却し水蒸気を凝縮させている。この場合、十分な量の水を回収するために、排ガスを一定温度以下に冷却する必要がある。
排ガスの冷却方法としては、上水等の冷媒との間で熱交換する方法が一般的である。しかし、冷媒タンク(貯湯タンク)に収容された冷媒が満蓄状態(蓄熱量が最大の状態)になる等の要因で冷媒の温度が上昇してくると、排ガスの冷却効率が低下し、改質水(凝縮水)量が減少する。そこで、冷媒の温度を一定温度以下に保つために、配管経路上にラジエータを配置し、余分な熱を放出する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1では、熱回収水の温度を一定温度以下に低下させる点で有効であるが、放熱部であるラジエータには送風機であるラジエータファンが装備されており、このラジエータファンの駆動が騒音源となる場合がある。
特許文献2及び特許文献3では、燃料電池システムにおいて、騒音源となるラジエータファンの回転数を低くして、騒音を抑制することがなされている(以下、静音モードという)。
特開2015−002093号公報 特開2008−311084号公報 特開平10−334931号公報
しかしながら、排気熱交換器へ流入する熱回収水の温度(以下、流入温度という)に関係なく、静音モードによってラジエータファンの回転数を低くして騒音を抑制し、静音を優先する場合、発電出力の低下が想定される。この場合、特許文献2及び特許文献3を含む従来技術では、静音モードでは、周囲環境条件に関係なく、発電出力を一律に低下させている。
本発明は、発電出力よりも静音を優先とした場合でも、所定の静音状態を維持しつつ、周囲環境に応じて発電出力を調整することができる燃料電池システム、制御装置を得ることが目的である。
本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと改質水とが供給されて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池の排気と冷媒との間で熱交換を行う排気熱交換器と、前記排気熱交換器を通過経路の一部とする前記冷媒の循環経路における、当該排気熱交換器の流入側に介在され、通過する冷媒から熱を放出する放熱部と、前記放熱部を通過する冷媒の放熱効果を高める送風機と、前記冷媒の温度又は当該冷媒の温度と相関のある温度を検出する温度センサと、前記温度センサの検出値が所定値以上の場合に、前記送風機を駆動させると共に、前記送風機の駆動中に静音モードへの移行の指示があった場合に、前記送風機を定常の駆動時の回転数よりも回転数を低くして駆動させる駆動制御手段と、前記駆動制御手段において前記静音モードの実行中の発電出力の定常値を、前記送風機の通常動作時の発電出力よりも低い値に設定すると共に、前記温度センサの検出値に基づいて、前記定常値を増減することで、前記燃料電池の発電出力を制御する発電出力制御手段と、を有している。
本発明によれば、駆動制御手段では、送風機を駆動させると共に、送風機の駆動中に静音モード移行の指示があった場合に、送風機を定常の駆動時の回転数よりも回転数を低くして駆動させる。
送風機は回転数が低くなった分、静音となる。一方、静音モードでは、送風機の回転数が低いと、冷媒の放熱効果が下がるため、通常時よりも発電出力を下げている。
発電出力制御手段では、静音モード実行中に、前記温度センサの検出値に基づいて、前記燃料電池の発電出力を制御する。すなわち、静音モード時の発電出力は一律ではなく、冷媒による熱交換能力を考慮して、調整することができる。
本発明において、前記温度センサが、前記排気熱交換器に流入する冷媒の温度を検出する流入温度センサである。
冷媒の温度又は当該冷媒の温度と相関のある温度として、排気との熱交換効率に最も敏感である排気熱交換器に流入する位置に温度センサを配置し、冷媒の温度を検出ことで、発電出力の制御を効率的に行うことができる。
本発明において、前記発電出力制御手段が、前記温度センサの検出値が所定範囲よりも高い場合に、発電出力を前記定常値よりも低く制御し、前記温度センサの検出値が所定範囲よりも低い場合に、発電出力を前記定常値よりも高く制御する。
発電出力制御手段は、静音モード時の発電出力の定常値として、送風機の通常動作時の発電出力よりも低い値に制御する。
ここで、温度センサの検出値が所定範囲よりも高い場合に、発電出力を前記定常値よりも低く制御し、温度センサの検出値が所定範囲よりも低い場合に、発電出力を前記定常値よりも高く制御する。
すなわち、静音モード時に最大限の発電出力とすることができる。
本発明の制御装置は、燃料ガスと改質水とが供給されて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池の排気と冷媒との間で熱交換を行う排気熱交換器と、前記排気熱交換器を通過経路の一部とする前記冷媒の循環経路における、当該排気熱交換器の流入側に介在され、通過する冷媒から熱を放出する放熱部と、前記放熱部を通過する冷媒の放熱効果を高める送風機と、前記冷媒の温度又は当該冷媒の温度と相関のある温度を検出する温度センサと、を備えた燃料電池システムの運転を制御する制御装置であって、前記温度センサの検出値が所定値以上の場合に、前記送風機を駆動させると共に、前記送風機の駆動中に静音モードへの移行の指示があった場合に、前記送風機を定常の駆動時の回転数よりも回転数を低くして駆動させる駆動制御手段と、前記駆動制御手段において前記静音モードの実行中の発電出力の定常値を、前記送風機の通常動作時の発電出力よりも低い値に設定すると共に、前記温度センサの検出値に基づいて、前記定常値を増減することで、前記燃料電池の発電出力を制御する発電出力制御手段と、を有している。
本発明によれば、駆動制御手段では、送風機を駆動させると共に、送風機の駆動中に静音モード移行の指示があった場合に、送風機を定常の駆動時の回転数よりも回転数を低くして駆動させる。
送風機は回転数が低くなった分、静音となる。一方、静音モードでは、送風機の回転数が低いと、冷媒の放熱効果が下がるため、通常時よりも発電出力を下げている。
発電出力制御手段では、静音モード実行中に、前記温度センサの検出値に基づいて、前記燃料電池の発電出力を制御する。これにより、例えば、冷媒の温度が定常時よりも低い場合は、定常時で設定した発電出力よりも発電出力を上げることができる。
以上説明したように本発明では、発電出力よりも静音を優先とした場合でも、所定の静音状態を維持しつつ、周囲環境に応じて発電出力を調整することができる。
本実施の形態に係る燃料電池システムの全体構成の一例を示す図である。 本実施の形態に係る燃料電池モジュールの構成の一例を示す図である。 本実施の形態に係る制御装置のハード構成の一例を示すブロック図である。 本実施の形態に係るラジエータファン駆動制御のための機能ブロック図である。 本実施の形態に係るラジエータファン動作モード制御のメインルーチンを示すフローチャートである。 本実施の形態に係る駆動モード時に、静音モードの指示があった時に実行される、静音モード処理サブルーチンの詳細を示す制御フローチャートである(図5のステップ212)。 本実施の形態に係るラジエータファンが、駆動モードから静音モードへ移行したときの、発電出力及び電力負荷の遷移状態の一例を示す特性図である。 本実施の形態に係る流入温度T1と比較する温度(T0、Tdown、Tup)との関係、並びにラジエータファンの動作モードとの関係を示す特性図である。
図1に示される如く、本実施形態に係る燃料電池システム10は、一例として住宅に適用されるものであり、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12と、バックアップ熱源機ユニット14との2つのユニットで構成されている。バックアップ熱源機ユニット14は、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12とは別体とされる。冷媒タンク付き燃料電池ユニット12及びバックアップ熱源機ユニット14の各々は、一例として、屋外のコンクリート等で形成された基礎の上や、ベランダ等に設置される。
冷媒タンク付き燃料電池ユニット12には、筐体16の内部に、発電を行うと共に排ガスを排出する発電部17、排ガスによって冷媒W2を加熱する冷媒加熱部19、及び冷媒W2によって上水を加熱する上水加熱部21が設けられている。
冷媒タンク付き燃料電池ユニット12には、筐体16の内部に、燃料電池モジュール18、燃料ガス管20、脱硫器22、改質水タンク24、液面レベルセンサ24A、改質水供給管26、改質水ポンプ28、及び酸化ガス管88等が収容されている。
燃料電池モジュール18は、都市ガス、空気(酸素)、及び改質水W1が供給されて発電を行い、発電した電力は配線66を介してインバータ68へ送出される。
燃料ガス管20は、都市ガスを燃料電池モジュール18に供給する。脱硫器22は、燃料ガス管20の中間部に設けられ、都市ガス中に含まれる硫黄化合物を除去する。改質水タンク24は、燃料電池モジュール18に供給する改質水W1を貯留する。液面レベルセンサ24Aは、改質水タンク24の改質水W1の液面レベルを測定する。改質水供給管26は、改質水タンク24と燃料電池モジュール18とを連結する。改質水ポンプ28は、改質水タンク24の改質水W1を燃料電池モジュール18に供給する。酸化ガス管88には、空気ブロワ86が設けられている。発電部17は、これらの構成要素を含んで構成されている。
また、筐体16の内部には、冷媒タンク30、排気熱交換器31、第1排ガス管32、第2排ガス管34、排水管35、第1送出し側配管36、第1戻し側配管38、熱回収ポンプ40、放熱部としてのラジエータ42、及び送風機としてのラジエータファン43が収容されている。
冷媒タンク30は、水や不凍液等の冷媒W2を貯留する。なお、不凍液とは、低温でも液体の状態を保つ凝固点の低い液体のことである。不凍液としては、燃料電池システム10の設置環境における最低気温よりも低い凝固点を持つものを使用することが望ましい。
排気熱交換器31は、燃料電池モジュール18から排出された排ガスと冷媒W2との間で熱交換を行う。第1排ガス管32は、燃料電池モジュール18と排気熱交換器31とを接続する。第2排ガス管34は、排気熱交換器31を通過した排ガスを筐体16の外部へ排出する。排水管35は、排気熱交換器31の内部で生成された水分(排気熱交換器31の内部で凝集された排ガス中の水分)を改質水タンク24へ排出する。第1送出し側配管36は、冷媒タンク30の底部と排気熱交換器31とを連結し、冷媒タンク30の冷媒W2を排気熱交換器31へ供給する。
第1戻し側配管38は、冷媒タンク30の天井壁30Aと排気熱交換器31とを連結し、排気熱交換器31を通過した冷媒W2を冷媒タンク30へ戻す。熱回収ポンプ40は、第1送出し側配管36に設けられ、冷媒タンク30の冷媒W2を排気熱交換器31側へ送り出す。
ラジエータ42は、第1送出し側配管36の熱回収ポンプ40と冷媒タンク30との間に設けられ、冷媒W2の熱を外部に放出可能とする。ラジエータファン43は、ラジエータ42への送風を行う。
冷媒加熱部19は、これらの構成要素を含んで構成されている。
また、筐体16の内部には、上水熱交換器44、第2送出し側配管46、第2戻し側配管48、予熱ポンプ50、上水供給配管52、上水分岐配管54、給湯配管56、給湯分岐配管58、補水弁60、混合弁62、及び上水排出配管64等が収容されている。なお、予熱ポンプ50は、第2ポンプの一例である。
上水熱交換器44は、冷媒タンク30の冷媒W2と外部から供給された上水との間で熱交換を行う。
第2送出し側配管46は、冷媒タンク30の上部に連結され、冷媒タンク30と上水熱交換器44とを連結する。第2戻し側配管48は、上水熱交換器44を通過した冷媒W2を冷媒タンク30へ戻す。
予熱ポンプ50は、第2戻し側配管48に設けられ、冷媒W2を冷媒タンク30側へ送り出す。上水供給配管52は、外部(上水道)から供給された上水を上水熱交換器44に供給する。
上水分岐配管54は、上水供給配管52の中間部から分岐された配管である。給湯配管56は、上水熱交換器44を通過した上水を排出する。
給湯分岐配管58は、給湯配管56の中間部から分岐され、上水熱交換器44を通過した上水を冷媒タンク30へ供給する。
補水弁60は、給湯分岐配管58に設けられ、冷媒タンク30へ供給する上水の量を調整する。
混合弁62は、給湯配管56から供給された温められた上水と上水分岐配管54から供給された上水(冷水)とを混合する。
上水排出配管64は、混合弁62から筐体16の外部へ上水を排出する。上水加熱部21は、これらの構成要素を含んで構成されている。
さらに、筐体16の内部には、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12に設けられた各種電装部品の制御を行う制御装置70が収容されている。
ここで、筐体16の内部には、冷媒タンク30と排気熱交換器31との間で冷媒W2が循環する経路、すなわち、第1送出し側配管36及び第1戻し側配管38で第1循環経路118が形成されている。筐体16の内部には、冷媒タンク30と上水熱交換器44との間で冷媒W2が循環する経路、すなわち、第2送出し側配管46及び第2戻し側配管48で第2循環経路120が形成されている。
また、筐体16の内部には、給湯配管56及び上水排出配管64で給湯経路121が形成されている。なお、給湯経路121は、排出経路の一例である。
筐体16の外部には、制御装置70に接続され、外気温を測定する外気温センサ65が設けられている。
また、第1送出し側配管36の排気熱交換器31の近傍には流入温度センサ131が設けられている。流入温度センサ131は、冷媒の排気熱交換器31への流入温度T1を測定する。
第1戻し側配管38の排気熱交換器31の近傍には流出温度センサ132が設けられている。流出温度センサ132は、冷媒W2の排気熱交換器31からの流出温度T2(熱回収温度)を測定する。
本実施形態では、冷媒タンク30の冷媒W2として水(一例として水道水等)が用いられている。冷媒タンク30の天井壁30Aには、冷媒タンク30の内外を貫通し、空気の出入を可能とする開口部33が形成されている。また、冷媒タンク30には、上部に空間が設けられるように冷媒W2が貯留されており、タンク内の冷媒W2が熱膨張して体積が増加した場合においても、開口部33から冷媒W2が溢れ出ないように、冷媒タンク30に注入する冷媒W2の体積が決められている。
図2に示される如く、燃料電池モジュール18は、筐体71の内部に、改質触媒72、バーナ74、及び燃料電池スタック76を主要な構成として備えている。
改質触媒72は、燃料ガス管20と接続されている。この改質触媒72には、脱硫器22にて硫黄化合物が吸着除去された都市ガスが燃料ガス管20を通じて供給される。この改質触媒72は、供給された都市ガス(原料ガス)を、改質水供給管26を通じて供給された改質水W1を利用して水蒸気改質する。
バーナ74には、後述するスタック排ガス管80が接続されている。このバーナ74は、スタック排ガス管80を通じて供給されたバーナガス(すなわち、未反応の水素ガスを含むスタック排ガス)を燃焼し、改質触媒72を加熱する。そして、この改質触媒72では、脱硫器22から供給された都市ガスから、水素ガスを含む改質ガスが生成される。この改質ガスは、燃料ガス管75を通じて後述する燃料電池スタック76の燃料極78に供給される。
燃料電池スタック76は、固体酸化物形の燃料電池スタックであり、積層された複数の燃料電池セル81(図2では1つのみ図示)を有している。各燃料電池セル81は、電解質層82と、この電解質層82の表裏面にそれぞれ積層された燃料極78及び空気極84とを有している。
空気極84(カソード極)には、空気ブロワ86が設けられた酸化ガス管88を通じて酸化ガス(筐体16の外部の空気)が供給される。この空気極84では、下記式(1)で示されるように、酸化ガス中の酸素と電子とが反応して酸素イオンが生成される。この酸素イオンは、電解質層82を通って燃料極78に到達する。
(空気極反応)
1/2O+2e → O2− …(1)
一方、燃料極78では、下記式(2)及び式(3)で示されるように、電解質層82を通ってきた酸素イオンが改質ガス中の水素及び一酸化炭素と反応し、水(水蒸気)及び二酸化炭素と、電子が生成される。燃料極78で生成された電子は、外部回路を通って空気極84に到達する。そして、このようにして電子が燃料極78から空気極84に移動することにより、各燃料電池セル81において発電される。また、各燃料電池セル81は、発電時に以上の化学反応に伴って発熱する。
(燃料極反応)
+O2− → HO+2e …(2)
CO+O2− → CO+2e …(3)
燃料電池スタック76に接続されたスタック排ガス管80の上流側は、燃料極排ガス管90及び空気極排ガス管92に分岐されており、この燃料極排ガス管90及び空気極排ガス管92は、燃料極78及び空気極84にそれぞれ接続されている。燃料極78から排出された燃料極排ガスと、空気極84から排出された空気極排ガスとは、燃料極排ガス管90及び空気極排ガス管92を通じて排出されると共に、スタック排ガス管80内にて混合されてスタック排ガスとされる。このスタック排ガスは、燃料極排ガスに含まれる未反応の水素ガスを含んでおり、上述の通り、バーナ74にバーナガスとして供給される。なお、このバーナ74に、バーナ排ガスを排気熱交換器31へ排出する第1排ガス管32が接続されている。
なお、図1に示す制御装置70は、インバータ68から電力が供給され、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12の電装部品、例えば、改質水ポンプ28、熱回収ポンプ40、ラジエータファン43、予熱ポンプ50、補水弁60、及び混合弁62等の制御を行う。
図1に示すバックアップ熱源機ユニット14は、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12から供給された湯を更に加熱して排出可能となっており、筐体93の内部は一般的な瞬間湯沸し器と同様の構成とされる。すなわち、バックアップ熱源機ユニット14の内部には、熱交換器94、配管96、配管98、バーナ100、燃料ガス管102、分岐管104、混合弁106、配管108、排出湯温度センサ109、及び制御装置110等が設けられている。
配管96は、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12からの湯を熱交換器94に供給する。バーナ100は、熱交換器94を加熱する加熱装置の一例である。燃料ガス管102は、バーナ100に燃料ガスを供給する。配管98は、熱交換器94を通った湯を排出する。混合弁106は、配管96の途中に接続された分岐管104と配管98とに接続される。配管108は、混合弁106から湯を排出する。排出湯温度センサ109は、排出される湯の温度を計測する。制御装置110は、混合弁106及びバーナ100等を制御する。
なお、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12の燃料ガス管20、及び、バックアップ熱源機ユニット14の燃料ガス管102には、都市ガスのガス供給管112が接続されている。また、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12の上水排出配管64とバックアップ熱源機ユニット14の配管96とは、接続配管114で接続されている。さらに、バックアップ熱源機ユニット14の配管108には、住宅の水機器に向けて湯を送る配管116が接続されている。
次に、本実施形態の燃料電池システム10の動作について説明する。
図2に示される如く、本実施形態に係る燃料電池システム10の燃料電池モジュール18では、改質触媒72から燃料ガスが燃料電池スタック76の燃料極78に供給されると共に、空気ブロワ86が作動して酸化ガス管88から酸化ガスとしての空気が燃料電池スタック76の空気極84に供給される。この燃料電池スタック76において燃料ガス及び酸化ガスが反応し発電する。
この発電に伴い燃料電池スタック76からは、未反応の水素ガスを含むスタック排ガスが排出され、このスタック排ガスは、バーナガスとしてバーナ74にて燃焼され、このバーナ74からは、バーナ排ガスが排出される。このバーナ排ガスは、水蒸気を含んでおり、第1排ガス管32を通じて排気熱交換器31に供給される。
この排気熱交換器31では、バーナ排ガスと冷媒タンク30から供給された冷媒W2との間で熱交換がなされ、冷媒W2が加熱されると共に、バーナ排ガスに含まれる水蒸気が凝縮される。排気熱交換器31で生成された凝縮水(蒸留水)は、改質水W1として改質水タンク24に回収される。改質水タンク24に回収された改質水は、改質水供給管26を通じて改質触媒72に供給され、この改質触媒72にて水蒸気改質用の水蒸気として利用される。なお、水分の除去されたバーナ排ガスは、第2排ガス管34を介して外部に排出される。
図3に示される如く、制御装置70は、マイクロコンピュータ150を備える。マイクロコンピュータ150は、CPU150A、RAM150B、ROM150C、入出力ポート(I/O)150D、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス150Eを有している。
I/O150Dには、ハードディスク152及びユーザインターフェイス(UI)154が接続されている。UI154としては、ユーザからの操作を受け付ける操作部及びユーザへ動作状況等を報知する表示部が一体となったタッチパネルで構成されたタッチパネル部等が適用可能であるが、それぞれ別体(キーボード、マウス、モニタ等)の組み合わせであってもよい。
I/O150Dには、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12、及びバックアップ熱源機ユニット14に用いられる、それぞれの入力系デバイス12A及び14A、出力系デバイス12B、14Bが接続されている。
マイクロコンピュータ150のCPU150Aでは、予めROM150Cに記憶された制御プログラムに従って、入力系デバイス12A(例えば、外気温センサ65、流入温度センサ131、流出温度センサ132、排出湯温度センサ109)からの信号に基づいて、出力系デバイス12B(例えば、改質水ポンプ28、熱回収ポンプ40、ラジエータファン43、予熱ポンプ50、補水弁60、及び混合弁62等)を駆動する。
ここで、本実施の形態では、ラジエータファン43の駆動制御(動作モード)として、駆動モード及び停止モードに加え、静音モードを設定している。
駆動モードは、図8に示される如く、流入温度センサ131で検出した冷媒W2の流入温度T1が所定値T0を超える高温(T1>T0)となり、低下させる必要がある場合にはラジエータファン43を作動させるモードである。
停止モードは、図8に示される如く、流入温度センサ131で検出した冷媒W2の流入温度T1が所定値T0以下の温度(T1≦T0)の場合に、ラジエータファン43の駆動を停止させるモードである。
静音モードは、図8に示される如く、駆動モード中の音を抑制するために、発電出力を通常よりも低下させ、ラジエータファン43の駆動(回転数)を通常よりも低く制御して駆動するモードである。
この静音モードへの移行は、ユーザの操作により所望のタイミングで指示してもよいし、例えば、発電出力を低下させても支障のない時間帯(例えば、夜間等)で自動的に移行させるようにしてもよい。
ところで、静音モードでは、ラジエータファン43の回転数を低下させるために、最大発電出力を、静音モード以外よりも低下させる必要がある。すなわち、冷媒W2の流入温度T1によって改質水となる凝縮水量が決まるため、ラジエータファン43の駆動が低下すると、冷媒温度の温度を下げる能力が減り、その分、発電出力は低下する。
この場合、比較例として、定常的(又は平均的)な流入温度T0を前提として改質水となる凝縮水量を予想し、静音モード時の最大発電出力を設定しており、結果として、静音モードの最大発電出力は一定としていた。
しかしながら、静音モードの最大発電出力が一定の場合、当該静音モード中に、最大発電出力を超える負荷が発生する対応として、静音モードを解除する必要がある。また、突発的な負荷増加には、発電出力が不足する事態が発生する。
そこで、本実施の形態では、静音モードとしてのラジエータファン43の駆動(回転数)は、静音が保たれる許容条件を維持しつつ、冷媒の温度又は当該冷媒の温度と相関のある温度に基づいて、最大発電出力を制御するようにした。
ここで、発電出力は以下の状況に依存する。
(状況1) 最大発電出力は、改質水となる凝縮水量に依存する。
(状況2) 改質水となる凝縮水量は、冷媒W2の流入温度T1が低ければ低いほど、多くなる。
(状況3) 冷媒W2は、環境条件(外気温)によって変動する。
以上の状況を踏まえ、本実施の形態では、流入温度センサ131(図1参照)で検出する冷媒W2の流入温度T1に基づいて、静音モードにおける最大発電出力を制御するようにした。
図4は、予めROM150Cに記憶されたラジエータファン43の動作を制御するためのプログラムに基づき、CPU150Aで実行されるラジエータファン駆動制御に特化した機能ブロック図である。なお、図4の各ブロックは制御装置70のハード構成を限定するものではない。
ラジエータファン43の動作を制御するためのプログラムは、ROM150Cに代えて、不揮発性の記憶媒体に記憶したり、又は、ネットワークを介してインストールすることで実現してもよい。なお、不揮発性の記憶媒体の例としては、ハードディスク152に加え、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、光磁気ディスク、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、フラッシュメモリ、メモリカード等が挙げられる。
図4に示される如く、外気温センサ65、流出温度センサ132、及び流入温度センサ131は、動作モード制御部156に接続されている。
動作モード制御部156には、所定値記憶部158が接続されている。所定値記憶部158には、ラジエータファン43の動作モードを駆動モードとするか停止モードとするかのしきい値である所定値T0が記憶されている。
動作モード制御部156では、外気温センサ65、流出温度センサ132、及び流入温度センサ131の少なくとも1つの検出信号に基づいて、ラジエータファン43の動作モード(駆動モード又は停止モード)を設定し、ラジエータファン43の駆動を制御する。
一例として、所定値記憶部158に記憶された所定値T0は流入温度センサ131と比較する温度であり、流入温度センサ131からの検出信号に基づく動作モード設定の場合、流入温度センサ131で検出した冷媒W2の流入温度T1が所定値T0を超える高温(T1>T0)で駆動モードとし、流入温度センサ131で検出した冷媒W2の流入温度T1が所定値T0以下の温度(T1≦T0)で停止モードとする。
また、動作モード制御部156には、UI154が接続されており、例えば、ユーザからの静音モード移行指示があると、動作モード制御部156では、ラジエータファン43の動作モードを静音モードに設定し、ラジエータファン43の駆動を制御する。
静音モードでは、ラジエータファン43の駆動(回転数)が通常よりも低く制御されるため、その分、静音となる。
動作モード制御部156には、動作モード認識部160が接続されている。動作モード認識部160では、動作モード制御部156で設定した動作モードが静音モードであることを認識すると、取込部162へ起動指示信号を出力する。
取込部162は、本実施の形態では、冷媒の温度又は当該冷媒の温度と相関のある温度を検出する温度センサとしての流入温度センサ131が接続されており、起動指示信号の受信を契機に、流入温度センサ131の検出信号を取り込む。
取込部162で取り込んだ流入温度T1は、比較部164へ送出される。比較部164には、上限しきい値(Tup)記憶部166、及び下限しきい値(Tdown)記憶部168が接続されている。
比較部164では、取込部162から受けた流入温度T1を、上限しきい値記憶部166に記憶された上限しきい値Tup、及び下限しきい値記憶部168に記憶された下限しきい値Tdownのそれぞれと比較し、比較結果を判定部170へ送出する。
判定部170では、比較部164での比較結果に基づいて、静音モード時の最大発電出力を設定する。
設定される静音モード時の下で制限される発電出力の最大値(最大発電出力)を、以下に示す。なお、静音モード時の定常の最大発電出力は、駆動モード及び停止モード時の発電出力よりも低い値となる。
流入温度T1が通常値の範囲内(Tdown≦T1≦Tup)の場合の最大発電出力は、静音モードとして設定した定常の最大発電出力とする。
流入温度T1が通常値よりも低い値(Tdown>T1)の場合の最大発電出力は、流入温度が低い分、静音モードとして設定した定常の最大発電出力よりも増加させる。
流入温度T1が通常値よりも高い値(T1>Tup)の場合の最大発電出力は、流入温度が高い分、静音モードとして設定した定常の最大発電出力よりも減少させる。
判定部170は、最大発電出力設定部172に接続されている。この最大発電出力設定部172には、動作モード認識部160から、静音モード以外のモード情報(駆動モード又は停止モード)が入力されており、駆動モード及び停止モード時の定常発電出力、静音モード時の最大発電出力が設定され、発電出力制御部174へ送出される。
発電出力制御部174では、冷媒タンク付き燃料電池ユニット12の各部を、設定された発電出力に基づき制御する。
以下に、本実施形態の作用を、図5及び図6のフローチャートに従い説明する。
図5は、ラジエータファン動作モード制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
ステップ200では、流入温度センサ131で検出した流入温度T1を取り込み、次いでステップ202へ移行して予め記憶している所定値T0を読み出して、ステップ204へ移行する。
ステップ204では、検出した流入温度T1と、所定値T0とを比較する。
ステップ204での比較の結果、T1>T0と判定された場合は、冷媒W2の温度が高く、強制的な冷却の必要があると判断し、ステップ206へ移行して、ラジエータファン43の駆動を指示して、ステップ210へ移行する。
また、ステップ204での比較の結果、T1≦T0と判定された場合は、冷媒W2の温度が低く、強制的な冷却の必要がないと判断し、ステップ208へ移行して、ラジエータファン43の停止を指示して、このルーチンは終了する。
ステップ210では、静音モード指示があったか否かを判断し、ステップ210で否定判定された場合は、このルーチンは終了する。
また、ステップ210で肯定判定された場合は、ステップ212へ移行して静音モード処理(図6参照)を実行し、このルーチンは終了する。本実施の形態では、駆動モード中に、ユーザからの指示、又は予め定めた時間帯になると、静音モードに移行し、発電出力よりも静音優先とすることができる。
図6は、駆動モード時に、静音モードの指示があった時に実行される、図5のステップ212の静音モード処理サブルーチンの詳細を示す制御フローチャートである。
ステップ214では、静音モードにおける定常の最大発電出力を設定する。この最大発電出力は、予め冷媒W2の流入温度T1が定常温度(後述するTdown≦T1≦Tup)であることを前提に設定されるため、以下、定常の最大発電出力という。
次のステップ216では、予め定めた、静音時のラジエータファン43の回転数の上限値を読み出し、次いでステップ218へ移行して、上限値の回転数で、ラジエータファン43の駆動を指示する。
これにより、ラジエータファン43は、駆動モード時の回転数よりも低い回転数で回転するため、静音状態となる。但し、そのデメリットとして、静音モード時の通常発電出力は、駆動モード時の発電出力よりも低くなる。
次のステップ220では、流入温度センサ131で検出した流入温度T1を取り込み、次いで、ステップ222へ移行して、予め記憶した下限しきい値温度Tdownを読み出して、ステップ224へ移行する。なお、下限しきい値温度Tdownは、駆動モードと停止モードとを切り替えるしきい値である所定値T0よりも大きい値である(Tdown>T0、図8参照)。
ステップ224では、下限しきい値Tdownと流入温度T1とを比較する。
ステップ224での比較の結果、Tdown>T1と判定された場合は、ステップ226へ移行して、検出した流入温度T1と、所定値T0とを比較する。このステップ226でT1>T0と判定された場合は、駆動モードの範疇であり、かつ、冷媒W2の温度が通常時よりも低く、発電出力に余裕があると判断し、ステップ228へ移行して、最大発電出力を定常の最大発電出力よりも高い値に設定し、ステップ232へ移行する。
また、ステップ224での比較の結果、Tdown≦T1と判定された場合は、冷媒W2の温度が通常時の範囲であると判断し、ステップ230へ移行して、最大発電出力を定常の最大発電出力に設定し、ステップ232へ移行する。
ここで、ステップ226において、T1≦T0と判定された場合は、停止モードの範疇であるため、ステップ244へ移行して、定常発電出力に設定し、このルーチンは終了する。
一方、ステップ232では、予め記憶した上限しきい値温度Tupを読み出して、ステップ234へ移行する。なお、上限しきい値温度Tupは、駆動モードと停止モードとを切り替えるしきい値である所定値T0よりも大きく、かつ下限しきい値Tdownよりも大きい値である(Tup>Tdown>T0、図8参照)。
ステップ234では、上限しきい値Tupと流入温度T1とを比較する。
ステップ234での比較の結果、Tup<T1と判定された場合は、冷媒W2の温度が通常時よりも高く、発電出力が能力以上であると判断し、ステップ236へ移行して、最大発電出力を定常の最大発電出力よりも低い値に設定し、ステップ240へ移行する。
また、ステップ234での比較の結果、Tup≧T1と判定された場合は、冷媒W2の温度が通常時の範囲であると判断し、ステップ238へ移行して、最大発電出力を定常の最大発電出力に設定し、ステップ240へ移行する。
ステップ240では、静音モードが終了したか否かを判断し、否定判定された場合は、ステップ220へ戻り、上記工程を繰り返す。
また、ステップ240で肯定判定されると、ステップ242へ移行して、通常(駆動モード時)の回転数でラジエータファン43の駆動を指示し、次いで、ステップ244へ移行して、駆動モード時の発電出力に設定し、このルーチンは終了する。
図7は、ラジエータファン43が、駆動モードから静音モードへ移行したとき、かつ、Tdown>T1が成立したときの、発電出力及び電力負荷の遷移状態の一例を示す特性図である。
ラジエータファン43が駆動モードで動作しているときは、電力負荷に見合った発電出力で発電される。
ラジエータファン43が静音モードに移行すると、ラジエータファン43の回転数が静音モードの上限値になり、その分、最大発電出力が制限されるため、電力負荷に追いつかない発電となる。
この場合、比較例では、最大発電出力が一定であったため、電力負荷との間に大きな差が発生していた(図7の実線と一点鎖線との差Δ1参照)。
しかしながら、本実施の形態では、流入温度T1に基づいて、最大発電出力を制御するようにしたため(ここでは、Tdown>T1が成立しているため)、最大発電出力と電力負荷との差(図7の実線と点線との差Δ2参照)を軽減することができる(Δ2<Δ1)。
なお、本実施の形態では、流入温度T1を比較するしきい値として、下限しきい値Tdown及び上限しきい値Tupを設定し、図6のステップ230、238に示される如く、流入温度T1がこの通常値の範囲内(Tdown≦T1、Tup≧T1)である場合は、基準となる定常の最大発電出力を維持するようにしたが、しきい値を単一としてもよい(実質、Tdown=Tup)。
この場合、静音モードの最大発電電力は、流入温度T1がしきい値以上では、駆動モードの最大発電電力に対して減少させ、流入温度T1がしきい値未満では、駆動モードの最大発電電力に対して増加させればよい。しきい値を単一とすることで、制御が容易となるという効果がある。
また、本実施形態では、流入温度センサ131で検出した流入温度T1に基づいて、静音モード時の最大発電出力を制御するようにしたが、冷媒W2の温度と相関のある検出値であれば、流入温度センサ131に限定されず、外気温センサ65又は流出温度センサ132の検出値を用いてもよい。また、冷媒W2の温度と相関のある検出値となり得る環境状況を検出するセンサを新たに設け、当該センサに基づいて、静音モード時の最大発電出力を制御するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、プログラムを実行することにより、本実施形態に係る処理がコンピュータを利用してソフトウェア構成により実現される場合について説明したが、これに限らない。本実施形態は、例えば、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成との組み合わせによって実現してもよい。
10 燃料電池システム
12 冷媒タンク付き燃料電池ユニット
12A 入力系デバイス
12B 出力系デバイス
14 バックアップ熱源機ユニット
14A 入力系デバイス
14B 出力系デバイス
16 筐体
17 発電部
18 燃料電池モジュール(燃料電池)
19 冷媒加熱部
20 燃料ガス管
21 上水加熱部
22 脱硫器
24 改質水タンク
24A 液面レベルセンサ
26 改質水供給管
28 改質水ポンプ
30 冷媒タンク
30A 天井壁
31 排気熱交換器
32 第1排ガス管
33 開口部
34 第2排ガス管
35 排水管
36 第1送出し側配管
38 第1戻し側配管
40 熱回収ポンプ
42 ラジエータ(放熱部)
43 ラジエータファン(送風機)
44 上水熱交換器
46 第2送出し側配管
48 第2戻し側配管
50 予熱ポンプ
52 上水供給配管
54 上水分岐配管
56 給湯配管
58 給湯分岐配管
60 補水弁
62 混合弁
64 上水排出配管
65 外気温センサ
68 インバータ
70 制御装置(駆動制御手段、発電出力制御手段)
71 筐体
72 改質触媒
74 バーナ
75 燃料ガス管
76 燃料電池スタック
78 燃料極
80 スタック排ガス管
81 燃料電池セル
82 電解質層
84 空気極
86 空気ブロワ
88 酸化ガス管
90 燃料極排ガス管
92 空気極排ガス管
118 第1循環経路
120 第2循環経路
121 給湯経路
131 流入温度センサ(温度センサ)
132 流出温度センサ
150 マイクロコンピュータ
150A CPU
150B RAM
150C ROM
150D 入出力ポート(I/O)
150E バス
152 ハードディスク
154 ユーザインターフェイス(UI)
156 動作モード制御部
158 所定値記憶部
160 動作モード認識部
162 取込部
164 比較部
166 上限しきい値(Tup)記憶部
168 下限しきい値(Tdown)記憶部
170 判定部
172 最大発電出力設定部
174 発電出力制御部

Claims (4)

  1. 燃料ガスと改質水とが供給されて発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池の排気と冷媒との間で熱交換を行う排気熱交換器と、
    前記排気熱交換器を通過経路の一部とする前記冷媒の循環経路における、当該排気熱交換器の流入側に介在され、通過する冷媒から熱を放出する放熱部と、
    前記放熱部を通過する冷媒の放熱効果を高める送風機と、
    前記冷媒の温度又は当該冷媒の温度と相関のある温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの検出値が所定値以上の場合に、前記送風機を駆動させると共に、前記送風機の駆動中に静音モードへの移行の指示があった場合に、前記送風機を定常の駆動時の回転数よりも回転数を低くして駆動させる駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段において前記静音モードの実行中の発電出力の定常値を、前記送風機の通常動作時の発電出力よりも低い値に設定すると共に、前記温度センサの検出値に基づいて、前記定常値を増減することで、前記燃料電池の発電出力を制御する発電出力制御手段と、
    を有する
    燃料電池システム。
  2. 前記温度センサが、前記排気熱交換器に流入する冷媒の温度を検出する流入温度センサである、請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記発電出力制御手段が、
    記温度センサの検出値が所定範囲よりも高い場合に、発電出力を前記定常値よりも低く制御し、
    前記温度センサの検出値が所定範囲よりも低い場合に、発電出力を前記定常値よりも高く制御する、請求項1又は請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 燃料ガスと改質水とが供給されて発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池の排気と冷媒との間で熱交換を行う排気熱交換器と、
    前記排気熱交換器を通過経路の一部とする前記冷媒の循環経路における、当該排気熱交換器の流入側に介在され、通過する冷媒から熱を放出する放熱部と、
    前記放熱部を通過する冷媒の放熱効果を高める送風機と、
    前記冷媒の温度又は当該冷媒の温度と相関のある温度を検出する温度センサと、
    を備えた燃料電池システムの運転を制御する制御装置であって、
    前記温度センサの検出値が所定値以上の場合に、前記送風機を駆動させると共に、前記送風機の駆動中に静音モードへの移行の指示があった場合に、前記送風機を定常の駆動時の回転数よりも回転数を低くして駆動させる駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段において前記静音モードの実行中の発電出力の定常値を、前記送風機の通常動作時の発電出力よりも低い値に設定すると共に、前記温度センサの検出値に基づいて、前記定常値を増減することで、前記燃料電池の発電出力を制御する発電出力制御手段と、
    を有する制御装置。
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