JP2006230143A - 燃料電池車両の冷却制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラジエータファンの騒音低減と燃料電池の加湿状態及び出力性能のバランスを保つことができる燃料電池車両の冷却制御装置を提供する。
【解決手段】 ラジエタ3に送風するファン4の回転数を制御する冷却制御装置6は、温度センサ7,車速検出手段8,音振要求ファン制限回転数演算手段9,調温制御ファン回転数演算手段10,制限手段11を備える。音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速が低いほどファン上限回転数が小さくなるように、また、冷却液温度が高いほど車速に応じたファン上限回転数が高くなるように演算する。調温制御ファン回転数演算手段10は、例えば冷却液目標温度と温度センサ7による計測温度の偏差のPI制御演算により目標ファン回転数を演算する。制限手段11は、目標ファン回転数をファン上限回転数に制限する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載された燃料電池を冷却するためにラジエタとファンを備えた燃料電池車両の冷却制御装置に関する。
燃料電池は、水素ガスなどの燃料ガスと酸素を有する酸化ガスとを電解質を介して電気化学的に反応させ、電解質両面に設けた電極間から電気エネルギを直接取り出すものである。特に固体高分子電解質を用いた固体高分子型燃料電池は、動作温度が低く、取り扱いが容易なことから電動車両用の電源として注目されている。すなわち、燃料電池車両は、高圧水素タンク、液体水素タンク、水素吸蔵合金タンクなどの水素貯蔵装置を車両に搭載し、そこから供給される水素と、酸素を含む空気とを燃料電池に送り込んで反応させ、燃料電池から取り出した電気エネルギで駆動輪につながるモータを駆動するものであり、排出物質は水だけであるという究極のクリーン車両である。
通常燃料電池の運転温度を最適に保つために、燃料電池とラジエタ間に冷却液を循環させる冷却システムが設けられている。ラジエタには、低速時の風量を補うためにラジエタファンが設けられる。
このようなラジエタファン制御の従来技術としては、冷却液温度、外気温度、車速からラジエタのファンの回転数を演算し、冷却液を温度調整する技術がある(例えば、特許文献1)。
また、燃料電池車両の低騒音化技術として、ポンプやファンなどの回転装置がアイドル時に発生する騒音の周波数(基本周波数及び2次高調波)を相互に30Hz以上離れるように設定して、騒音を低減する技術がある(例えば、特許文献2)。
特開昭61−046416号公報(第8頁、図1) 特開2004−178847号公報(第4頁、図1)
しかしながら、特許文献1記載の技術にあっては、ラジエタのファンの騒音低減が考慮されていないため、ファンが高回転で回って騒音を発することがあった。
また、特許文献2記載の技術にあっては、ラジエタのファンの回転数を制限することによって騒音を低減できるが、その跳ね返りとしてアイドル時以外は冷却液の温度が上昇して燃料電池の電解質膜が乾き、発電に悪影響を与えるという問題点があった。
上記問題点を解決するために、本発明は、電解質膜を挟持するアノード及びカソードにおける電極反応によって発電する燃料電池と、該燃料電池とラジエタとの間に冷却液を循環させる冷却システムと、前記ラジエタに送風するファンとを備えた燃料電池車両の冷却制御装置において、車速検出手段により車速を検出し、冷却液温度検出手段により冷却液の温度を検出する。そして、ファン上限回転数演算手段により車速と冷却液温度とに応じてファンの上限回転数を演算し、制限手段により、冷却液の温度調節制御のために駆動されるファンの回転数を前記演算された上限回転数に制限することを要旨とする。
本発明によれば、車速と冷却液温度に応じてファンの上限回転数を演算し、冷却液温度制御のために駆動されるファンの回転数を前記演算された上限回転数に制限するようにしたので、冷却液温度が高いほど車速に応じたファン回転制限を緩和するように上限回転数を設定し、音振性能より冷却性能を優先することにより、カソードやアノードの湿度を適正に保ち電解質膜を湿潤状態に維持する(以下、水マネージメントと定義する)ことができるという効果がある。
また、冷却液の温度上昇に応じた燃料電池の出力制限が緩和され、燃料電池車両の動力性能の低下を防止することができるという効果がある。
次に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例1を示す構成図である。燃料電池1は、固体高分子型電解質を用いた燃料電池である。燃料電池1には、図示しない水素供給手段及び空気供給手段により、アノードに水素ガスが、カソードに空気がそれぞれ供給され、以下に示す電極反応が進行し、電力が発電される。
アノード(水素極):H2 → 2H+ +2e- (1)
カソード(酸素極):2H+ + 2e- +(1/2)O2 → H2O (2)
燃料電池1とラジエタ3とは、冷却液管路5が循環路を形成するように接続されている。ポンプ2は、冷却液を燃料電池1とラジエタ3との間に循環させる。ファン4は、ラジエタ3へ風を送り冷却液を冷やす。
冷却制御装置6は、温度センサ7と、車速検出手段8と、音振要求ファン制限回転数演算手段9と、調温制御ファン回転数演算手段10と、制限手段11とを備えている。
温度センサ7は、燃料電池入口の冷却液温度を計測する。調温制御ファン回転数演算手段10は、温度センサ7で検出された燃料電池入口の冷却液温度を目標温度に制御するための必要ファン回転数を演算する。
車速検出手段8は、車速を検出する。音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と冷却液温度に応じてファン4の上限回転数を演算する。このファン上限回転数は、例えば、冷却液温度が高いほど車速に応じたファン回転数制限を緩和するように算出される。
制限手段11は、音振要求ファン制限回転数演算手段9と調温制御ファン回転数演算手段10でそれぞれ演算されたファン回転数のうち小さい方を選択することによって、調温制御ファン回転数演算手段10で演算された調温度制御ファン回転数を音振要求ファン制限回転数演算手段9で演算された音振要求ファン回転数に制限する。
図2は、本実施例における音振要求ファン制限回転数演算手段9、調温制御ファン回転数演算手段10及び制限手段11の演算ブロック図である。
音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と冷却液温度とに対するファン上限回転数算出マップを用いて、車速と冷却液温度に応じてファン上限回転数を演算する。車速が低いほどファンの騒音が聞こえ易くなるため、車速が低いほどファン上限回転数が小さくなるようにファン上限回転数を演算する。また、冷却液温度が高いほど車速に応じたファン上限回転数が高くなるように演算することによって、ファン回転数の制限を緩和する。
調温制御ファン回転数演算手段10は、例えば冷却液目標温度と温度センサ7による計測温度の偏差のPI制御演算により目標ファン回転数を演算する。計測温度が目標温度からずれると、PI制御のフィードバックが働きファン回転数が補正され、計測温度を目標温度に戻すことができる。
制限手段11は、音振要求ファン制限回転数演算手段9が出力するファン上限回転数と、調温制御ファン回転数演算手段10が出力する目標ファン回転数の小さい方を選択することによって、ファン回転数を音振要求ファン上限回転数で制限する。
図3は、車速、ファン回転数及び燃料電池入口冷却液温度の時間変化を表すタイムチャートである。(a)車速、(b)ファン回転数、(c)冷却液温度が冷却液温度が目標温度にほぼ一致している場合を示し、(d)車速、(e)ファン回転数、(f)冷却液温度が冷却液温度が目標温度より高い場合を示す。
外気温1のとき、車速が高い状態から減速すると、(b)の破線で示す音振要求ファン制限回転数が低下していき、音振要求ファン制限回転数と一点鎖線の調温制御目標ファン回転数と交差した時点以降は、ファン実回転数が音振要求ファン回転数に制限される。
外気温1より高い外気温2の場合、同じように車速が高い状態から減速した場合でも、(f)のように、冷却液温度が上昇することがある。冷却液温度が高くなると音振要求ファン制限回転数の低下が抑制され、ファンによる冷却が促進されるようになり、冷却液温度の過上昇が防止される。
以上説明した本実施例1によれば、車速と冷却液温度に応じてファンの上限回転数を演算し、冷却液温度制御のために駆動されるファンの回転数を前記演算された上限回転数に制限するようにしたので、冷却液温度が高いほど車速に応じたファン回転制限を緩和するように上限回転数を設定し、音振性能より冷却性能を優先することにより、カソードやアノードの湿度を適正に保ち電解質膜を湿潤状態に維持することができるという効果がある。
また、冷却液の温度上昇に応じた燃料電池の出力制限が緩和され、燃料電池車両の動力性能の低下を防止することができるという効果がある。
次に、本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例2について説明する。図4は実施例2を示す構成図である。図1の実施例1の構成に、外気温度検出手段12が外気温度を検出するために追加されている。また、音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と外気温度に応じてファンの上限回転数を演算する。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
図5は、本実施例における音振要求ファン制限回転数演算手段9、調温制御ファン回転数演算手段10及び制限手段11の演算ブロック図である。
音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と外気温度とに対するファン上限回転数算出マップを用いて、車速と外気温度に応じてファン上限回転数を演算する。車速が低いほどファンの騒音が聞こえ易くなるため、車速が低いほどファン上限回転数が小さくなるように設定する。また、外気温度が高いほど車速に応じたファン上限回転数が高くなるように設定することによって、ファン回転数の制限を緩和する。
以上説明した本実施例2によれば、ファンの上限回転数を外気温度と車速に応じて演算するようにしたので、外気温度が高いほど車速に応じたファン回転制限を緩和することによって、冷却液温度の上昇を防止し、水マネージメントや動力性能の悪化を防止することができるという効果がある。
次に、本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例3について説明する。図6は実施例3を示す構成図である。図1の実施例1の構成に、エアコンのオン/オフ状態を検出するエアコンオン/オフ検出手段13が追加されている。また、音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速とエアコンのオン/オフ状態に応じて、ファンの上限回転数を演算する。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
図7は、本実施例における音振要求ファン制限回転数演算手段9、調温制御ファン回転数演算手段10及び制限手段11の演算ブロック図である。
音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速とエアコンのオン/オフ信号とに対するファン上限回転数算出マップを用いて、車速とエアコンのオン/オフに応じてファン上限回転数を演算する。
エアコン作動状態がオンのときには、オフのときと比べて、車速に応じたファン上限回転数が低くなるように設定することによって、ファン回転数の制限をきつくする。
その理由を図8に示す燃料電池の出力電流、冷却液温度、水収支の関係を使って説明する。出力電流が大きいほど、単位時間当たりの生成水量が多くなるので、水収支はプラスになる。また、冷却液温度が低いほど排気に含まれる水蒸気圧が低くなりカソードが乾燥しにくくなり水収支はプラスになる。エアコン作動状態がオンのときには、エアコンの消費電力分の出力電流が増加するので冷却液温度がある程度高くても水収支がプラスになる。よって、ファン回転数の制限をきつくかけ、騒音低減を優先することが可能になる。
また、エアコン作動状態がオンのときには、ラジエタに取り付けられたエアコン用のコンデンサが発熱し、ラジエタへ当たる風が暖められて冷却液の温度が上昇し易くなる。エアコンオン状態では、ファン上限回転数を低く設定することにより、容易にファンが高回転で回るのを防止することができる。
以上説明した本実施例3によれば、エアコンのオン状態ではオフ状態と比べて、車速に応じたファンの上限回転数が低くなる(制限がきつくかかる)ように演算したので、エアコンオン状態では、エアコンの消費電力分だけ燃料電池出力が増え、その分生成水が多くできるので水マネージメントには有利になる。したがって、冷却液温度の上昇が許されるようになり、ファンの回転制限をきつく設定することによって、騒音を低減することが可能となる。
また、一般的にラジエタにはエアコン用のコンデンサが取り付けられており、エアコンの冷房が入るとコンデンサが発熱し、ラジエタへ当たる風が暖められて冷却液の冷却には不利となる。冷却液温度が上昇し、ファン回転数が上昇し易くなってしまう。そこで、エアコンオン状態では、ファン回転制限をきつく設定することにより、容易にファン回転数が上昇しないようにすることができる。
次に、本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例4について説明する。図9は実施例3を示す構成図である。図1の実施例1の構成に、加湿用の純水を燃料電池1へ供給するポンプ20と、純水を貯蔵する純水タンク21と、純水タンク21の水位を検出する水位センサ22と、燃料電池1と純水タンク21との間で純水を循環させる純水流路23が追加され、水位センサ22の検出信号は、音振要求ファン回転数演算手段9に接続されている。また、音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と純水タンクの水位信号に応じて、ファンの上限回転数を演算する。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
図10は、本実施例における音振要求ファン制限回転数演算手段9、調温制御ファン回転数演算手段10及び制限手段11の演算ブロック図である。
音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と純水タンクの水位信号とに対するファン上限回転数算出マップを用いて、車速と純水タンク水位に応じてファン上限回転数を演算する。
純水タンク21水位が高いほど純水量に余裕があり、水マネージメントが良好であるため、純水タンク21水位が高いほど車速に応じたファン上限回転数が低くなるように設定することによって、冷却性能及び水回収性能よりファンの騒音低減を優先する。
以上説明した本実施例4よれば、車速と純水タンク水位に応じてファンの上限回転数を演算するようにしたので、純水タンク水位が高いほど加湿用の純水量に余裕があるため冷却液温度の上昇が許される。したがって、ファンの回転制限をきつくすることによって、ファンの騒音低減を優先することができるという効果がある。
また純水タンク水位が低いときには、ファンの回転制限が緩和されて冷却が優先となり、加湿純水の生成を促進することができるという効果がある。
次に、本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例5について説明する。図10は実施例5を示す構成図である。図1の実施例1の構成に、燃料電池1のカソードへ空気を供給するコンプレッサ30と、燃料電池1のカソード出口の温度を検出するカソード出口温度センサ31が追加され、カソード出口温度センサが検出した温度信号は、音振要求ファン回転数演算手段9に接続されている。また、音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速とカソード出口温度センサの温度信号に応じて、ファンの上限回転数を演算する。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
図12は、本実施例における音振要求ファン制限回転数演算手段9、調温制御ファン回転数演算手段10及び制限手段11の演算ブロック図である。
音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速とカソード出口の空気温度信号とに対するファン上限回転数算出マップを用いて、車速とカソード出口空気温度に応じてファン上限回転数を演算する。
カソード出口空気温度が高いほど排気に含まれる水蒸気量が増加し水マネージメントが悪化するため、カソード出口空気温度が高いほど、車速に応じたファン上限回転数が高くなるように設定することによって、音振性能よりもファンによる冷却性能を優先する。
以上説明した本実施例5によれば、カソード出口空気温度と車速に応じてファンの上限回転数を演算するようにしたので、カソード出口空気温度が高いほど電解質膜が乾き易くなり発電が困難になってくる場面において、ファンの回転制限を緩和することによって、ファンによる冷却を促進させ、水マネージメントの悪化を防止することができるという効果がある。
次に、本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例6について説明する。図13は実施例6を示す構成図である。図1の実施例1の構成に、燃料電池1から電流を取り出すパワーマネージャー14と、燃料電池の取り出し電流を制限する出力制限手段15が追加され、出力制限手段15の出力制限値が音振要求ファン回転数演算手段9に入力されている。また、音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と出力制限値とに応じて、ファンの上限回転数を演算する。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
出力制限手段15は、燃料電池が過温度になるのを防止するために、温度センサ7で検出された燃料電池入口冷却液温度に応じて、パワーマネージャー14への目標取出電流を制限する。音振要求ファン制限回転数演算手段9は車速と出力制限値に応じてファンの上限回転数を演算する。
図14は、本実施例における出力制限手段15の演算ブロック図を示す。出力制限手段15は、冷却液温度から出力制限値を演算する出力制限テーブル15aと、セレクトロー15bとを備えている。出力制限テーブル15aは、燃料電池入口の冷却液温度が高くなると出力制限値が下がるようにテーブル値が設定されている。この出力制限テーブル15aによって演算した出力制限値と燃料電池目標取出電流の小さい方の値をセレクトロー15bにより選択することによって目標取出電流を制限する。また、前記演算された出力制限値は、音振要求ファン制限回転数演算手段9に用いられる。
図15は、本実施例における音振要求ファン制限回転数演算手段9、調温制御ファン回転数演算手段10及び制限手段11の演算ブロック図である。
音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と燃料電池1の出力制限値とに対するファン上限回転数算出マップを用いて、車速と出力制限値に応じてファン上限回転数を演算する。
出力制限が強くかかり、出力制限値が下がるほど、車速に応じたファン上限回転数が高くなるように上記算出マップを設定することによって、出力制限時には音振性能よりもファンによる冷却性能を優先する。
以上説明した本実施例6によれば、出力制限値と車速に応じてファンの上限回転数を演算するようにしたので、出力制限がきつくかかるほどファンの回転制限を緩和することにより、ファンによる冷却を促進させ、出力制限を緩和し動力性能を向上させることができるという効果がある。
次に、本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例7について説明する。図16は実施例7を示す構成図である。図1の実施例1の構成に、燃料電池1から電流を取り出すパワーマネージャー14と、燃料電池の取り出し電流を制限する出力制限手段15が追加され、出力制限手段15の出力制限値が音振要求ファン回転数演算手段9に入力されている。また、音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と出力制限値と燃料電池目標取出電流に応じて、ファンの上限回転数を演算する。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
図17は、本実施例における音振要求ファン制限回転数演算手段9、調温制御ファン回転数演算手段10及び制限手段11の演算ブロック図である。
音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と、出力制限値と目標取出電流との偏差とに対するファン上限回転数算出マップを用いて、車速と偏差に応じてファン上限回転数を演算する。
出力制限値と目標取出電流との偏差が大きいほど、要求出力が出ない状況であるので、前記偏差が大きいほど車速に応じたファン上限回転数が高くなるように設定することによって、ファンによる冷却を優先する。
以上説明した本実施例7によれば、燃料電池の目標出力と出力制限値との偏差、および車速に応じてファンの上限回転数を演算するようにしたので、目標出力と出力制限値との偏差が大きいとき、即ち、要求出力を出せない場合に、ファンの回転制限を緩和することにより、ファンによる冷却を促進させ、出力制限を緩和することができるという効果がある。
次に、本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例8について説明する。図18は実施例8を示す構成図である。図1の実施例1の構成に、車両の前後方向の加速度を検出する加速度検出手段16が追加され、加速度検出手段16が検出した加速度信号が音振要求ファン回転数演算手段9に入力されている。また、音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と加速度に応じて、ファンの上限回転数を演算する。その他の構成は、図1に示した実施例1と同様であるので、同じ構成要素には同じ符号を付与して重複する説明を省略する。
図19は、本実施例における音振要求ファン制限回転数演算手段9、調温制御ファン回転数演算手段10及び制限手段11の演算ブロック図である。
音振要求ファン制限回転数演算手段9は、車速と加速度とに対するファン上限回転数のマップを用いて、車速、加速度に応じてファン上限回転数を演算する。車両が減速している状態(加速度がマイナスなので小さい状態)では、燃料電池の単位時間当たりの発熱量が減少するが、走行風が減少するとともに、燃料電池の熱容量によって冷却液の温度が上昇し易くなる。そこで、加速度が小さいほど、車速に応じたファン上限回転数が高くなるように設定して制限を緩和することによって、冷却液の温度上昇を抑制することができる。
以上説明した本実施例8によれば、加速度と車速に応じてファンの上限回転数を演算するようにしたので、燃料電池の熱容量によって冷却液の温度が一時的に上昇し易い高車速からの減速時等においても、加速度の情報を使ってファンの回転制限を緩和することにより、冷却液の温度上昇を抑制することができるという効果がある。
本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例1を示す構成図である。 実施例1におけるファン回転数制限の詳細を説明するブロック図である。 実施例1におけるタイムチャートである。 本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例2を示す構成図である。 実施例2におけるファン回転数制限の詳細を説明するブロック図である。 本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例3を示す構成図である。 実施例3におけるファン回転数制限の詳細を説明するブロック図である。 実施例3における出力電流、冷却液温度、水収支の関係を示す図である。 本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例4を示す構成図である。 実施例4におけるファン回転数制限の詳細を説明するブロック図である。 本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例5を示す構成図である。 実施例5におけるファン回転数制限の詳細を説明するブロック図である。 本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例6を示す構成図である。 実施例6における燃料電池出力制限を説明するブロック図である。 実施例6におけるファン回転数制限の詳細を説明するブロック図である。 本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例7を示す構成図である。 実施例7におけるファン回転数制限の詳細を説明するブロック図である。 本発明に係る燃料電池車両の冷却制御装置の実施例8を示す構成図である。 実施例8におけるファン回転数制限の詳細を説明するブロック図である。
符号の説明
1…燃料電池
2…ポンプ
3…ラジエタ
4…ファン
5…冷却液管路
6…冷却制御装置
7…温度センサ
8…車速検出手段
9…音振要求ファン制限回転数演算手段
10…調温制御ファン回転数演算手段
11…制限手段
12…外気温度検出手段
13…エアコンオン/オフ検出手段
14…パワーマネージャー
15…出力制限手段
16…加速度検出手段
20…ポンプ
21…純水タンク
22…水位センサ
23…純水管路
30…コンプレッサ

Claims (8)

  1. 電解質膜を挟持するアノード及びカソードにおける電極反応によって発電する燃料電池と、該燃料電池とラジエタとの間に冷却液を循環させる冷却システムと、前記ラジエタに送風するファンとを備えた燃料電池車両の冷却制御装置において、
    車速を検出する車速検出手段と、
    前記冷却液の温度を検出する冷却液温度検出手段と、
    前記車速と前記冷却液温度とに応じて、前記ファンの上限回転数を演算するファン上限回転数演算手段と、
    前記冷却液の温度調節制御のために駆動される前記ファンの回転数を前記演算された上限回転数に制限する制限手段と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池車両の冷却制御装置。
  2. 外気温度を検出する外気温度検出手段を備え、
    前記ファン上限回転数演算手段は、外気温度と車速とに応じて前記ファンの上限回転数を演算することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両の冷却制御装置。
  3. エアコンの作動状態がオンかオフかを検出するエアコンオン/オフ検出手段を備え、
    前記ファン上限回転数演算手段は、エアコンのオン状態ではオフ状態と比べて、車速に応じたファンの上限回転数が低くなるように演算することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両の冷却制御装置。
  4. 燃料電池の加湿用純水を蓄える純水タンクと、
    前記純水タンクの水位を検出するタンク水位検出手段とを備え、
    前記ファン上限回転数演算手段は、タンク水位と車速とに応じて前記ファンの上限回転数を演算することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両の冷却制御装置。
  5. カソード出口の空気温度を検出するカソード出口空気温度検出手段を備え、
    前記ファン上限回転数演算手段は、カソード出口空気温度と車速に応じて前記ファンの上限回転数を演算することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両の冷却制御装置。
  6. 前記検出された冷却液の温度に応じて燃料電池の出力を制限する出力制限手段を備え、
    前記ファン上限回転数演算手段は、出力制限値と車速とに応じて前記ファンの上限回転数を演算することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両の冷却制御装置。
  7. 前記検出された冷却液の温度に応じて燃料電池の出力を制限する出力制限手段を備え、
    前記ファン上限回転数演算手段は、燃料電池の目標出力と出力制限値との偏差、および車速に応じて前記ファンの上限回転数を演算することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両の冷却制御装置。
  8. 車両の加速度を検出する加速度検出手段を備え、
    前記ファン上限回転数演算手段は、加速度と車速とに応じて前記ファンの上限回転数を演算することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両の冷却制御装置。
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