JP6298862B2 - 周波数変換器、レーダ装置、無線装置、及び受信装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、周波数変換器、並びに、この周波数変換器を用いたレーダ装置、無線装置、及び受信装置に関する。
レーダ装置等の無線信号を送信する装置では、IF(Intermediate Frequency)帯のIF信号を、RF(Radio Frequency)帯のRF信号へ周波数変換する必要がある。また、レーダ装置が到来する無線信号を受信する際には、RF信号をIF信号へ周波数変換する必要がある。
周波数変換技術としては、ミキサを用いた周波数変換が一般的である。しかしながら、ミキサによる周波数変換の作用として歪項が原理上発生する。この歪項がスプリアス成分となり、システム性能を達成するための障害となる。そこで、ミキサに由来するスプリアス成分を除去するため、ミキサ出力にフィルタ回路を配置することが一般的である。しかしながら、フィルタ回路の限界から、所望の周波数近傍に存在するスプリアス成分は除去することができない。つまり、信号帯域内にスプリアス成分が存在する場合、そのスプリアス成分をフィルタ回路により除去することは困難である。
特許第5047307号公報
そこで目的は、所望周波数近傍のスプリアス成分の発生を抑えることが可能な周波数変換器、並びに、この周波数変換器を用いたレーダ装置、無線装置、及び受信装置を提供することにある。
実施形態によれば、周波数変換器は、バラン、バイアス電圧生成回路、及びミキサを具備する。バランは、不平衡状態の局部信号を平衡状態に変換する。バイアス電圧生成回路は、予め設定されたレベルのバイアス電圧を発生させ、前記平衡状態の信号を前記バイアス電圧によりオフセットする。ミキサは、前記オフセットされた信号を用い、入力信号の周波数を変換する。
図1は、第1の実施形態に係る周波数変換器を用いたレーダ装置の機能構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示される周波数変換器の機能構成を示すブロック図である。 図3は、図2に示されるミキサの機能図である。 図4は、オフセットされていない場合のローカル信号の波形図である。 図5は、適切にオフセットされている場合のローカル信号の波形図である。 図6は、過剰にオフセットされている場合のローカル信号の波形図である。 図7は、適度にオフセットされたローカル信号が入力された際の周波数変換器の出力信号のスペクトラムを表す図である。 図8は、オフセットされていないローカル信号が入力された際の周波数変換器の出力信号のスペクトラムを表す図である。 図9は、図2に示される減衰器の減衰量が0dBの際のローカル信号の波形図を表す図である。 図10は、図9に示されるローカル信号が入力された際に、周波数変換器から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。 図11は、図2に示される減衰器の減衰量が5dBの際のローカル信号の波形図を表す図である。 図12は、図11に示されるローカル信号が入力された際に、周波数変換器から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。 図13は、図2に示される減衰器の減衰量が10dBの際のローカル信号の波形図を表す図である。 図14は、図13に示されるローカル信号が入力された際に、周波数変換器から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。 図15は、図2に示される減衰器の減衰量が15dBの際のローカル信号の波形図を表す図である。 図16は、図15に示されるローカル信号が入力された際に、周波数変換器から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。 図17は、図2に示される減衰器の減衰量が20dBの際のローカル信号の波形図を表す図である。 図18は、図17に示されるローカル信号が入力された際に、周波数変換器から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。 図19は、図2に示される減衰器の減衰量が25dBの際のローカル信号の波形図を表す図である。 図20は、図19に示されるローカル信号が入力された際に、周波数変換器から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。 図21は、図2に示される減衰器の減衰量が30dBの際のローカル信号の波形図を表す図である。 図22は、図21に示されるローカル信号が入力された際に、周波数変換器から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。 図23は、図2に示される減衰器の減衰量を変化させた際のスプリアス比の動向を示す図である。 図24は、第2の実施形態に係る周波数変換器の機能構成を示すブロック図である。 図25は、第3の実施形態に係る周波数変換器の機能構成を示すブロック図である。 図26は、第4の実施形態に係る周波数変換器の機能構成を示すブロック図である。 図27は、第1乃至第4の実施形態に係る周波数変換器を用いた無線装置の機能構成を示すブロック図である。 図28は、第1乃至第4の実施形態に係る周波数変換器を用いた受信装置の機能構成を示すブロック図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る周波数変換器1を用いたレーダ装置100の機能構成の例を示すブロック図である。図1に示されるレーダ装置100は、第1の実施形態に係る周波数変換器1を備える周波数変換回路10−1,10−2、送信処理部20、増幅回路30、サーキュレータ40、アンテナ装置50、受信処理部60、局部信号発生回路70、信号処理装置80、及び表示装置90を具備する。
送信処理部20は、例えば、デジタル−アナログ変換器を備え、信号処理装置80から送信される信号に基づき、アナログ形式のIF(Intermediate Frequency)帯のIF信号を生成する。送信処理部20は、生成したIF信号を周波数変換回路10−1へ出力する。
周波数変換回路10−1は、第1の実施形態に係る周波数変換器1−1,1−2、及びバンドパスフィルタ(BPF)2,3を備える。
周波数変換器1−1は、局部信号発生回路70からローカル信号(局部信号)として出力されるCOHO(Coherent Oscillator)信号を用い、送信処理部20から出力されるIF信号の周波数を変換する。バンドパスフィルタ2は、所望の周波数帯の信号のみが通過可能なように予め設計されている。周波数変換器1−1で周波数が変換されたIF信号は、バンドパスフィルタ2で不要波が除去され、周波数変換器1−2へ出力される。
周波数変換器1−2は、局部信号発生回路70からローカル信号として出力されるSTALO(Stable Local Oscillator)信号を用い、バンドパスフィルタ3を通過したIF信号を、RF(Radio Frequency)帯のRF信号へ変換する。バンドパスフィルタ3は、所望の周波数帯の信号のみが通過可能なように予め設計されている。周波数変換器1−2から出力されるRF信号は、バンドパスフィルタ3で不要波が除去され、増幅回路30へ出力される。
増幅回路30は、周波数変換回路10−1から出力されるRF信号を予め設定されたゲインで増幅する。増幅回路30は、増幅したRF信号をサーキュレータ40へ出力する。
サーキュレータ40は、増幅回路30から出力されるRF信号を送信信号としてアンテナ装置50へ出力する。また、サーキュレータ40は、アンテナ装置50で受信されるRF帯の受信信号を、周波数変換回路10−2へ出力する。
アンテナ装置50は、サーキュレータ40から出力される送信信号を送信する。また、アンテナ装置50は、到来する無線信号を受信し、受信信号としてサーキュレータ40へ出力する。
周波数変換回路10−2は、第1の実施形態に係る周波数変換器1−3,1−4、及びバンドパスフィルタ4,5を備える。
周波数変換器1−3は、局部信号発生回路70からローカル信号として出力されるSTALO信号を用い、サーキュレータ40から出力されるRF信号をIF信号へ変換する。バンドパスフィルタ4は、所望の周波数帯の信号のみが通過可能なように予め設計されている。周波数変換器1−3から出力されるIF信号は、バンドパスフィルタ4で不要波が除去され、周波数変換器1−4へ出力される。
周波数変換器1−4は、局部信号発生回路70からローカル信号として出力されるCOHO信号を用い、バンドパスフィルタ3を通過するIF信号の周波数を変換する。バンドパスフィルタ5は、所望の周波数帯の信号のみが通過可能なように予め設計されている。周波数変換器1−4で周波数が変換されたIF信号は、バンドパスフィルタ5で不要波が除去され、受信処理部60へ出力される。
受信処理部60は、例えば、アナログ−デジタル変換器を備え、周波数変換回路10−2から出力されるIF信号をデジタル信号へ変換する。受信処理部60は、デジタル信号を信号処理装置80へ出力する。
局部信号発生回路70は、周波数変換回路10−1,10−2に対し、ローカル信号を送信する。局部信号発生回路70は、源振71、逓倍回路72,73を備える。源振71は、例えば、水晶発振器を有し、予め設定される基準周波数を発生する。逓倍回路72は、例えば、PLL(Phase Lock Loop)を有し、基準周波数を用いてCOHO信号を生成する。逓倍回路72は、生成したCOHO信号を周波数変換回路10−1,10−2へ出力する。逓倍回路73は、例えば、PLLを有している。逓倍回路73は、信号処理装置80から出力される周波数設定情報に従い、基準周波数を用いてSTALO信号を生成する。逓倍回路73は、生成したSTALO信号を周波数変換回路10−1,10−2へ出力する。
信号処理装置80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、CPUが処理を実行する際に用いるメモリ、及び、CPUからの制御に従って所定の処理を実行するFPGA(Field Programmable Gate Array)等を備える。信号処理装置80は、レーダ装置100の中枢として機能する。例えば、信号処理装置80は、デジタル形式の送信パルス信号を送信処理部20へ出力することで、送信処理部20にIF信号を生成させる。また、信号処理装置80は、受信処理部60から出力されるデジタル信号を解析し、解析結果を表示装置90に表示させる。また、信号処理装置80は、局部信号発生回路70へSTALO信号を生成するための周波数設定情報を出力する。
図2は、図1に示される周波数変換器1の機能構成の例を示すブロック図である。なお、図1に示されるレーダ装置100では、周波数変換器1−1乃至1−4が設けられている。周波数変換器1−1乃至1−4の構成は同様である。以下では、IF信号をRF信号へ変換する周波数変換器1−2を例に、周波数変換器1について説明する。
図2に示される周波数変換器1は、バラン11,13,14、ミキサ12、及びバイアス電圧生成回路15を備える。
バラン11は、不平衡状態の信号を、平衡状態に変換する不平衡−平衡変換器である。例えば、バラン11は、不平衡状態のIF信号を受け取り、受け取ったIF信号を平衡状態の2つのIF信号IF1,IF2に変換する。バラン11で変換された2つのIF信号IF1,IF2は、ミキサ12へ出力される。
ミキサ12は、例えば、バランスドミキサである。ミキサ12は、バラン11から供給されるIF信号IF1,IF2を、2つのローカル信号LO1,LO2に基づき、RF信号RF1,RF2にそれぞれ変換する。
バラン13は、平衡状態の信号を、不平衡状態に変換する平衡−不平衡変換器である。例えば、バラン13は、ミキサ12から出力される平衡状態のRF信号RF1,RF2を、不平衡状態のRF信号に変換する。バラン13で変換されたRF信号は、増幅回路30へ出力される。
バラン14は、不平衡状態の信号を、平衡状態に変換する不平衡−平衡変換器である。例えば、バラン14は、STALO信号を不平衡状態のローカル信号として受け取り、受け取ったローカル信号を平衡状態の2つのローカル信号LO1,LO2に変換する。ここで、バラン14には、バイアス電圧生成回路15で生成されるバイアス電圧が印加されている。バラン14で変換された2つのローカル信号LO1,LO2は、バイアス電圧によりオフセットされてミキサ12へ出力される。
バイアス電圧生成回路15は、バラン14へ供給するバイアス電圧を生成する回路である。具体的には、バイアス電圧生成回路15は、例えば、分配器151、減衰器(ATT)152、及び検波器153を有する。分配器151は、局部信号発生回路70から出力されるSTALO信号をローカル信号として受け取り、受け取ったローカル信号を予め設定された強度の2つの信号に分配する。分配された一方の信号は減衰器152へ出力され、他方の信号はバラン14へ出力される。
減衰器152は、分配器151から出力される信号を、所定の減衰量で減衰させる。減衰量の設定については、後に詳述する。減衰された信号は、検波器153へ出力される。検波器153は、減衰器152で減衰された信号を直流信号へ変換し、変換した直流信号を、バイアス電圧としてバラン14に印加する。
次に、バラン14に印加されるバイアス電圧について詳細に説明する。図3は、図2に示されるミキサ12の機能図の例を示す。図3に示されるミキサ12は、例えば、4つのFET(Field-Effect Transistor)を有する。これらのFETは、所定のスレショルド電圧、例えば、−100mV以下のゲート電圧が付加されると、ドレイン電流が流れるように設定されている。しかしながら、ゲート電圧として供給されるローカル信号LO1,LO2の電圧が、0V以下、スレショルド電圧である−100mVより大きい場合であっても、周波数変換機能が動作している場合がある。これは、逆位相の関係を有するはずのローカル信号LO1と、ローカル信号LO2とに位相差がわずかでも発生すると、0V以下、−100mVより大きいローカル信号LO1,LO2がFETに同時に供給される状態が発生することに由来する。この状態とはつまり、図4に示されるように、ローカル信号LO1と、ローカル信号LO2との交点が、0V以下、−100mVより大きい領域に位置することを意味する。なお、図4において、実線の波形がローカル信号LO1を表し、破線の波形がローカル信号LO2を表す。0Vからスレショルド電圧までの間に位置する、ローカル信号LO1とローカル信号LO2との交点の存在は、所望周波数の近傍に発生するスプリアスが増大する要因となる。
そこで、図5に示されるように、ローカル信号LO1と、ローカル信号LO2との交点が0Vを超えて位置するように、バラン14にバイアス電圧を印加する。ただし、バラン14に印加するバイアス電圧が大きすぎると、図6に示されるように、ローカル信号LO1のレベルがスレショルド電圧より大きく、かつ、ローカル信号LO2のレベルがスレショルド電圧より大きい状態である、いわゆるOFF/OFF期間が増加する。OFF/OFF期間の増加は、所望周波数の近傍に発生するスプリアスが増大する要因となる。
図7は、第1の実施形態に係る周波数変換器1の効果を説明する図である。具体的には、図7は、バラン14に適度なバイアス電圧が印加される周波数変換器1に、30MHzのIF信号と、70MHzのローカル信号とが入力される際の出力信号のスペクトラムを表す図である。図7の説明では、70+30=100MHz(ローカル信号+IF信号)の周波数成分を有する信号を主信号とし、その他の周波数成分を有する信号をスプリアスとする。
図7に示されるスプリアス1の周波数は30MHz(IF信号の漏れ)であり、スプリアス2の周波数は70−30=40MHz(ローカル信号−IF信号)であり、スプリアス3の周波数は70MHz(ローカル信号の漏れ)であり、スプリアス4の周波数は70×2−30=110MHz(ローカル信号の2倍波−IF信号)であり、スプリアス5の周波数は70×2=140MHz(ローカル信号の2倍波)であり、スプリアス6の周波数は70×2+30=170MHz(ローカル信号の2倍波+IF信号)であり、スプリアス7の周波数は70×3−30=180MHz(ローカル信号の3倍波−IF信号)である。スプリアス1〜3,5〜7の周波数は、主信号の周波数から離れている。そのため、スプリアス1〜3,5〜7は、周波数変換器1の後段に設けられるバンドパスフィルタ等により容易に抑圧することができる。一方、スプリアス4の周波数は、主信号の周波数に近い。そのため、スプリアス4を、バンドパスフィルタにより抑圧することは困難である。
図7に示される例によれば、スプリアス4のレベルが−86.0dBmであり、主信号のレベルが−27.7dBmである。このとき、スプリアス4に対する主信号の大きさ、すなわちスプリアス比は、58.3dBcである。図8は、バラン14にバイアス電圧を印加しない従来の周波数変換器から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。図8では、スプリアス4のレベルが−74.3dBmであり、主信号のレベルが−27.5dBmである。このとき、スプリアス比は、46.8dBcである。図7及び図8によれば、バラン14に適度なバイアス電圧を印加することで、近接スプリアスが11.5dB改善することがわかる。このように、バラン14にバイアス電圧を印加することで、スプリアス4が効果的に抑圧される。
バイアス電圧のレベルは、バイアス電圧生成回路15に設けられる減衰器152により操作される。以下に、減衰器152における減衰量の設定について説明する。なお、以下の説明では、ローカル信号LO1,LO2の周波数は、70MHzであるとする。また、周波数変換器1に入力されるIF信号の周波数は、30MHzであるとする。
図9は、減衰器152の減衰量が0dB、すなわち検波器153に30dBの信号が入力される場合のローカル信号LO1,LO2の波形図を表す図である。図10は、図9に示されるようにオフセットされたローカル信号LO1,LO2が入力される際に、周波数変換器1から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。図10によれば、スプリアス4のレベルが−65.3dBmであり、主信号のレベルが−27.7dBmである。つまり、スプリアス比は、37.6dBcである。
図11は、減衰器152の減衰量が5dB、すなわち検波器153に25dBの信号が入力される場合のローカル信号LO1,LO2の波形図を表す図である。図12は、図11に示されるようにオフセットされたローカル信号LO1,LO2が入力される際に、周波数変換器1から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。図12によれば、スプリアス4のレベルが−69.5dBmであり、主信号のレベルが−27.6dBmである。つまり、スプリアス比は、41.9dBcである。
図13は、減衰器152の減衰量が10dB、すなわち検波器153に20dBの信号が入力される場合のローカル信号LO1,LO2の波形図を表す図である。図14は、図13に示されるようにオフセットされたローカル信号LO1,LO2が入力される際に、周波数変換器1から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。図14によれば、スプリアス4のレベルが−86.0dBmであり、主信号のレベルが−27.7dBmである。つまり、スプリアス比は、58.3dBcである。
図15は、減衰器152の減衰量が15dB、すなわち検波器153に15dBの信号が入力される場合のローカル信号LO1,LO2の波形図を表す図である。図16は、図15に示されるようにオフセットされたローカル信号LO1,LO2が入力される際に、周波数変換器1から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。図16によれば、スプリアス4のレベルが−86.0dBmであり、主信号のレベルが−27.7dBmである。つまり、スプリアス比は、58.3dBcである。
図17は、減衰器152の減衰量が20dB、すなわち検波器153に10dBの信号が入力される場合のローカル信号LO1,LO2の波形図を表す図である。図18は、図17に示されるようにオフセットされたローカル信号LO1,LO2が入力される際に、周波数変換器1から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。図18によれば、スプリアス4のレベルが−83.9dBmであり、主信号のレベルが−27.7dBmである。つまり、スプリアス比は、56.2dBcである。
図19は、減衰器152の減衰量が25dB、すなわち検波器153に5dBの信号が入力される場合のローカル信号LO1,LO2の波形図を表す図である。図20は、図19に示されるようにオフセットされたローカル信号LO1,LO2が入力される際に、周波数変換器1から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。図20によれば、スプリアス4のレベルが−83.4dBmであり、主信号のレベルが−27.7dBmである。つまり、スプリアス比は、55.7dBcである。
図21は、減衰器152の減衰量が30dB、すなわち検波器153に0dBの信号が入力される場合のローカル信号LO1,LO2の波形図を表す図である。図22は、図21に示されるようにオフセットされたローカル信号LO1,LO2が入力される際に、周波数変換器1から出力される出力信号のスペクトラムを表す図である。図22によれば、スプリアス4のレベルが−80.5dBmであり、主信号のレベルが−27.7dBmである。つまり、スプリアス比は、52.8dBcである。
図23は、減衰器152の減衰量を変化させた際のスプリアス比の動向を示す図である。図23によれば、スプリアス比は、検波器153に入力される信号レベルが15dB、つまり、減衰器152の減衰量が15dBの際に最大となることがわかる。すなわち、減衰器152の減衰量が15dBの際に、バラン14には最適なバイアス電圧が印加されることになる。バラン14に最適なバイアス電圧を印加させる減衰量が、例えば、シグナルアナライザを用いたキャリブレーションの際に取得される。そして、取得された減衰量が予め減衰器152に設定される。
以上のように、第1の実施形態に示される周波数変換器1では、局部信号発生回路70で発生されたローカル信号が分配器151で分配される。分配された信号は、最適なバイアス電圧をバラン14に印加するように減衰量が設定された減衰器152に供給される。減衰器152で減衰された信号は、検波器153で検波される。そして、検波信号は、バイアス電圧としてバラン14に印加される。これにより、周波数変換器1は、ローカル信号LO1と、ローカル信号LO2との交点を0V以上に存在させ、かつ、OFF/OFF期間を最小に抑えることが可能となる。
したがって、第1の実施形態に係る周波数変換器1は、ミキサ12で発生する近接スプリアスを抑圧することができる。また、スプリアス抑圧効果に伴い、高S/N(信号帯域内の信号対スプリアスの比)が期待できる。また、スプリアス抑圧効果に伴い、後段のフィルタ回路の簡素化が図れる。
また、第1の実施形態に係る周波数変換器1に設けられるバイアス電圧生成回路15は、市販のミキサに対して適用可能である。また、バイアス電圧生成回路15は、小規模な付加回路、かつパッシブ部品で構成される。したがって、第1の実施形態に係る周波数変換器1は、近接スプリアスを抑圧しつつ、省スペース化、及びLC化を達成することができる。
また、減衰器152の減衰量を調整するのみで、最適なバイアス電圧を設定することが可能である。したがって、容易な調整で近接スプリアスを抑圧することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、周波数変換器1に設けられるバイアス電圧生成回路15が分配器151、減衰器152、及び検波器153を有する場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。バイアス電圧生成回路15は、図24に示されるように、バラン14と、検波器153との間に、平滑回路154を有していてもよい。平滑回路154は、検波器153で生成されるバイアス電圧を平滑化し、平滑化したバイアス電圧をバラン14に印加する。これにより、バラン14に安定したバイアス電圧を印加することが可能となる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、分配器151で分配される信号に基づき、減衰器152、及び検波器153を介してバイアス電圧を生成する場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。バイアス電圧生成回路15は、図25に示されるように、分配器151に加え、位相比較器155、ループフィルタ156、電圧制御発振器(VCO)157、及び分周回路158からなるPLL(Phase Lock Loop)回路を有してもよい。
位相比較器155は、分配器151から出力される信号の周波数と、分周回路158から出力される信号の周波数とを比較し、周波数差に比例したパルス信号を発生させる。ループフィルタ156は、位相比較器155から出力されるパルス信号を積分することで、最適なバイアス電圧を発生させる。電圧制御発振器157は、ループフィルタ156により生成される電圧信号のレベルに基づく周波数の信号を生成する。分周回路158は、所定の分周比に従い、電圧制御発振器157から出力される信号の周波数を調整する。PLL回路のフィードバック制御により、バラン14にバイアス電圧を安定して印加することが可能となる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、分配器151で分配される信号に基づき、減衰器152、及び検波器153を介してバイアス電圧を生成する場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。バイアス電圧生成回路15は、図26に示されるように、分配器151に加え、検波器159、定電圧回路1510、及び分圧回路1511を有してもよい。検波器159は、正特性を有し、分配器151から出力される信号を検波する。定電圧回路1510は、検波器159で検波された信号に基づき、予め設定される定電圧の信号を生成する。分圧回路1511は、可変抵抗を有する。可変抵抗は、バラン14に最適なバイアス電圧が印加されるように、予め設定されている。分圧回路1511は、定電圧の信号に、予め設定された抵抗を負荷し、バイアス電圧を生成する。これにより、検波電圧をリミットし、ボリュームで調整可能となるため、バラン14に印加されるバイアス電圧の調整が容易になる。
(その他の実施形態)
第1の実施形態では、周波数変換器1が、レーダ装置100で用いられる場合を例に説明した。しかしながら、周波数変換器1が用いられる装置は、レーダ装置100に限られない。例えば、第1乃至第4の実施形態に関わる周波数変換器1は、図27に示される無線装置200、又は図28に示される受信装置300で用いられてもよい。
第1乃至第4の実施形態では、バイアス電圧が、分配器151から分配される信号を利用して生成される場合を例に説明した。しかしながら、これに限定されない。周波数変換器1は、バイアス電圧を生成するための電源を有しても構わない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1−1,1−2,1−3,1−4…周波数変換器、2,3,4,5…バンドパスフィルタ、10−1,10−2…周波数変換回路、11,13,14…バラン、12…ミキサ、15…バイアス電圧生成回路、151…分配器、152…減衰器、153…検波器、154…平滑回路、155…位相比較器、156…ループフィルタ、157…電圧制御発振器、158…分周回路、159…検波器、1510…定電圧回路、1511…分圧回路、20…送信処理部、30…増幅回路、40…サーキュレータ、50…アンテナ装置、60…受信処理部、70…局部信号発生回路、71…源振、72,73…逓倍回路、80…信号処理装置、90…表示装置、100…レーダ装置、200…無線装置、300…受信装置。

Claims (9)

  1. 不平衡状態の局部信号を平衡状態に変換するバランと、
    予め設定されたレベルのバイアス電圧を発生させ、前記平衡状態の信号を前記バイアス電圧によりオフセットするバイアス電圧生成回路と、
    前記オフセットされた信号を用い、入力信号の周波数を変換するミキサと
    を具備し、
    前記バイアス電圧は、平衡状態の局部信号の交点が0V以上に存在し、かつ、前記局部信号のレベルが共に前記ミキサのスレショルド電圧より大きい期間を最小に抑えるように設定される周波数変換器。
  2. 前記バイアス電圧生成回路は、前記不平衡状態の局部信号を分配する分配器を有し、前記分配した一方の信号を前記バランへ供給し、前記分配した他方の信号に基づき、前記バイアス電圧を生成する請求項1記載の周波数変換器。
  3. 前記バイアス電圧生成回路は、
    前記分配した他方の信号を予め設定された減衰量で減衰させる減衰器と、
    前記減衰させた信号を検波して前記バイアス電圧を生成する検波器と
    を備える請求項2記載の周波数変換器。
  4. 前記バイアス電圧生成回路は、前記検波器で生成される前記バイアス電圧を平滑化する平滑回路をさらに備える請求項3記載の周波数変換器。
  5. 前記バイアス電圧生成回路は、前記分配した他方の信号に対してフィードバック制御をかけることで前記バイアス電圧を発生させるPLL(Phase Lock Loop)回路を有する請求項2記載の周波数変換器。
  6. 前記バイアス電圧生成回路は、
    前記分配した他方の信号を検波する検波器と、
    前記検波された信号から、予め設定された電圧レベルの信号を生成する定電圧回路と、
    前記定電圧回路から出力される信号に、予め設定される抵抗を負荷して前記バイアス電圧を生成する分圧回路と
    を備える請求項2記載の周波数変換器。
  7. 前記請求項1乃至のいずれかに記載の周波数変換器を具備するレーダ装置。
  8. 前記請求項1乃至のいずれかに記載の周波数変換器を具備する無線装置。
  9. 前記請求項1乃至のいずれかに記載の周波数変換器を具備する受信装置。
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