JPH08204458A - 高周波ミキサー - Google Patents

高周波ミキサー

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JPH08204458A
JPH08204458A JP2726395A JP2726395A JPH08204458A JP H08204458 A JPH08204458 A JP H08204458A JP 2726395 A JP2726395 A JP 2726395A JP 2726395 A JP2726395 A JP 2726395A JP H08204458 A JPH08204458 A JP H08204458A
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JP
Japan
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fet
signal
gate
frequency mixer
source
Prior art date
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Application number
JP2726395A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakamura
敬 中村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】歪みが低く且つモノリシック集積化に適し、使
用する電源が単一正電源のみでよく電源電圧の利用率が
良い高周波ミキサーを提供すること。 【構成】第1および第2のFET14、15を具備し、
第1のFETはドレインにRF信号を接続し、ゲートに
LO信号を接続し、ソースからIF信号を取り出す抵抗
性ミキサーを構成し、第2のFETはゲートを第1のF
ETのソースに直流接続しバッファを構成してなる高周
波ミキサーであって、第1および第2のFETはとも
に、エンハンスメント形であり、第1のFETのドレイ
ンを該第1のFETのしきい値電圧近傍でバイアスし、
ゲートをしきい値電圧の2倍の電圧近傍でバイアスする
ようにしたことにより、大容量の結合キャパシタを必要
としないことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FETを用いた半導体
集積回路に適した高周波低歪みミキサーに関する。
【0002】
【従来の技術】ミキサー回路は、素子の非線形性を積極
的に利用して、2周波の和または差を発生させるもので
あるが、それにもかかわらず、全体としての入出力特性
は厳しい線形性が要求される。FETを用いて、ミキサ
ー回路を実現する場合、トランジスタのどの部分の非線
形性を利用するかによって、特性が大きく異なる。その
中で、FETの3極間領域におけるドレイン−ソース間
の抵抗は、ゲート−ソース間電圧によって、比較的線形
に変化する。この種のミキサーは、FET抵抗性ミキサ
ーと呼ばれ、“IEEE Transactions on Microwave Theor
y and Techniques, vol.MTT-35, no.4, 1987,pp.425-42
9.”のStephen A. Maas による論文に記載されている。
【0003】まず、図8および図9を参照して、従来の
抵抗性ミキサー回路について説明する。図8はエンハン
スメント形FETのみを用いた従来の抵抗性ミキサーの
回路図を示し、図9はデプリーション形FETのみを用
いた従来の抵抗性ミキサーの回路図を示す。まず、図8
において、801はRF(高周波)信号入力端子、80
2はLO(局部発振)信号入力端子、803はIF(中
間周波)信号出力端子、804及び805はそれぞれエ
ンハンスメント形FET(Q1及びQ2)、806はバ
イパスキャパシタ(C1)、810は結合キャパシタ
(C2)、807、808、809はそれぞれバイアス
用抵抗(R1、R2、R3)あるいはインダクタであ
る。
【0004】次に、図8に示すように構成された従来の
ミキサー回路について、その動作を説明する。FET
(Q1)804のドレインは接地電位にバイアスされ、
ゲートはそのしきい値電圧VTEでバイアスされてい
る。以下、エンハンスメント形FETのしきい値電圧は
VTEで、デプリーション形FETのしきい値電圧はV
TDで表すことにする。従って、FET(Q1)804
のドレイン−ソース間電圧は十分に小さく、FET(Q
1)804は3極間領域で動作する。
【0005】ここで、FET(Q1)804のドレイン
にRF信号を注入し、ゲートにはLO信号を与えて、ド
レイン−ソース間の抵抗を変化させると、FET(Q
1)804のソース端子から歪みが著しく低いRF信号
とLO信号のミキシング信号を得ることができる。FE
T(Q1)804のドレイン−ソース間抵抗は比較的大
きいため、その出力は高い入力インピーダンスを有する
バッファアンプを介して出力しなければならない。FE
T(Q2)805はそのためのバッファアンプトランジ
スタである。
【0006】バイパスキャパシタ(C1)806は、そ
の容量がRF周波数帯及びLO周波数帯で十分に小さな
値のインピーダンスを有するもので、IF周波数以外の
信号成分をバイパスさせ、IF周波数成分をバッファF
ET(Q2)805のゲート端子に与えるようにするた
めのものである。また、結合キャパシタ(C2)810
はIF周波数信号を減衰することなく、低い歪みで通過
させることが要求されるものである。このようなFET
抵抗性ミキサー回路では、電力消費はまったく無く、さ
らにダイオードによる同様な抵抗性ミキサーと比べてシ
ョットノイズが発生しないという利点がある。
【0007】次に、第2の従来例として図9に示すよう
に構成されたミキサー回路について説明する。図9にお
いて、901はRF信号入力端子、902はLO信号入
力端子、903はIF信号出力端子、904及び905
はそれぞれデプリーション形FET(Q1及びQ2)、
906はバイパスキャパシタ(C1)、907及び90
8はバイアス用抵抗(R1及びR2)あるいはインダク
タ、909及び910は自己バイアス用ソース抵抗(R
4及びR5)である。
【0008】図9に示す従来例の場合も、基本的動作原
理は、図8に示す従来例と同様である。従って、その詳
細な説明は省略するが、図9に示す従来例は図8に示す
従来例の場合のように、大容量を必要とするような結合
キャパシタ(C2)810を使用しておらず、2つのF
ET(Q1及びQ2)904及び905はデプリーショ
ン形であるという点において異なるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来例の
ミキサー回路であっても有効に機能するのであるが、以
下に述べる点において問題を有する。まず、図8に示す
従来例において、FET(Q1)804及びFET(Q
2)805はともにエンハンスメント形であり、それら
両FET(Q1)804及び(Q2)805は交流結合
にし、FET(Q2)805のゲートバイアスは独立に
与えるようにしている。そのため、結合キャパシタ(C
2)810というIF信号を通過させなければならない
大容量で歪みの低いキャパシタを必要とするという欠点
を有する。
【0010】その上、半導体集積回路の場合、チップ面
積を広くとれないため、大容量のキャパシタを内蔵する
ことは不可能であり、さらに、半導体集積回路のキャパ
シタに必ず存在する寄生PN接合のために、低歪みのキ
ャパシタを実現することも不可能である。従って、例と
して図8に示すような従来例のミキサー回路は、回路の
性質または構造上、結合キャパシタ(C2)810を含
めてモノリシック集積化することが困難であるという問
題を有する。
【0011】また、図9に示すの従来例の場合、2つの
FET(Q1、Q2)904、905はともにデプリー
ション形であり、FET(Q2)905のバイアスは単
一正電源のみで済ませるようにしているため、FET
(Q2)905のソース側に2つのソース抵抗(R4、
R5)909、910を挿入して、自己バイアスにより
バイアス電圧を得るようにしているので、電源電圧の利
用率が悪いという問題があった。
【0012】従って、本発明は、上記の問題に鑑みてな
されたもので、歪みが低く且つモノリシック集積化に適
し、電源電圧の利用率が良く使用する電源が単一正電源
で良い高周波ミキサーを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による高周波ミキ
サーは、上記の目的を達成するため、第1および第2の
FETを具備し、第1のFETはドレインにRF信号を
接続し、ゲートにLO信号を接続し、ソースからIF信
号を取り出す抵抗性ミキサーを構成し、第2のFETは
ゲートを第1のFETのソースに接続しバッファを構成
してなる高周波ミキサーであって、第1および第2のF
ETはともに、エンハンスメント形であり、第1のFE
Tのドレインを該第1のFETのしきい値電圧近傍でバ
イアスし、ゲートをしきい値電圧の2倍の電圧近傍でバ
イアスすることを特徴とするものである。
【0014】また、本発明による高周波ミキサーは、上
記の目的を達成するため、第1および第2のFETを具
備し、第1のFETはドレインにRF信号を接続し、ゲ
ートにLO信号を接続し、ソースからIF信号を取り出
す抵抗性ミキサーを構成し、第2のFETはゲートを第
1のFETのソースに接続しバッファを構成してなる高
周波ミキサーであって、第1のFETはデプリーション
形であり、第2のFETはエンハンスメント形であっ
て、第1のFETのドレインを該第1のFETのしきい
値の絶対値電圧近傍でバイアスし、ゲートを接地電位で
バイアスすることを特徴とするものである。
【0015】また、本発明による高周波ミキサーは、上
記の目的を達成するため、第1および第2のFETを具
備し、第1のFETは、ドレインにRF信号を接続し、
ゲートにLO信号を接続し、ソースからIF信号を取り
出す抵抗性ミキサーを構成し、第2のFETはゲートを
第1のFETのソースに接続しバッファを構成してなる
高周波ミキサーであって、第1のFETはエンハンスメ
ント形であり、第2のFETはデプリーション形であっ
て、第1のFETのドレインを接地電位でバイアスし、
第1のFETのゲートを該第1のFETのしきい値電圧
近傍でバイアスすることを特徴とするものである。
【0016】また、本発明による高周波ミキサーは、上
記の目的を達成するため、2重に接続された第1および
第2の請求項1、2、または3に記載の高周波ミキサー
において、第1のFETは第1および第2の高周波ミキ
サー用にそれぞれ2個宛4個をブリッジに構成し、第1
のFETのドレインはバランス−アンバランス変換器を
介してRF信号を接続し、ゲートは第2のバランス−ア
ンバランス変換器を介してLO信号を接続し、第2のF
ETは第3のバランス−アンバランス変換器を介してI
F信号を出力するようにしてなる2重平衡FET抵抗性
リングミキサーからなることを特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明による高周波ミキサーは、以上説明した
ように構成し、第1および第2のFETはともにエンハ
ンスメント形とし、第1のFETのドレインを該第1の
FETのしきい値電圧近傍でバイアスし、ゲートをしき
い値電圧の2倍の電圧近傍でバイアスするようにしたこ
とにより、IFバッファのトランジスタの動作に必要な
ゲートバイアス電位を直流結合で与えることができるた
め、IF信号を通過させなければならないための比較的
大容量が必要とされる結合キャパシタを使わなくて済む
ので、モノリシック集積化に適し、単一正電源のみで動
作するので電源電圧利用率を損ねることもなく、しきい
値が同一のエンハンスメント型トランジスタで構成でき
るので、半導体プロセスにおいて余分な工程を必要とし
ない。
【0018】また、本発明による高周波ミキサーは、以
上説明したように構成し、第1のFETはエンハンスメ
ント形であり、第2のFETはデプリーション形であっ
て、第1のFETのドレインを接地電位でバイアスし、
第1のFETのゲートを該第1のFETのしきい値電圧
近傍でバイアスするようにしたことにより、また、第1
のFETはエンハンスメント形であり、第2のFETは
デプリーション形であって、第1のFETのドレインを
接地電位でバイアスし、第1のFETのゲートを該第1
のFETのしきい値電圧近傍でバイアスするようにした
ことにより、IFバッファのトランジスタの動作に必要
なゲートバイアス電位を直流結合で与えることができる
ため、IF信号を通過させなければならないための比較
的大容量が必要とされる結合キャパシタを使わなくて済
むのでモノリシック集積化に適し、単一正電源のみで動
作するので電源電圧利用率を損ねることもない。
【0019】また、本発明による高周波ミキサーは、以
上説明したように構成し、2つの上記高周波ミキサーを
2重平衡FET抵抗性リングミキサーに構成したことに
より、上記同様モノリシック集積化に適し且つ電源電圧
利用率を向上するほか、IF信号出力端子においてRF
成分及びLO成分が抑圧され、次段に必要とされるフィ
ルタが簡単で良い。
【0020】
【実施例】以下、添付図面、図1乃至図7に基づき本発
明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実
施例における高周波ミキサーの回路図、図2は本発明の
第2の実施例における高周波ミキサーの回路図、図3は
本発明の第3の実施例における高周波ミキサーの回路
図、図4は第1の実施例における高周波ミキサーをリン
グ形状に結合して2重平衡変調動作を実行させるように
した本発明の第4の実施例における高周波ミキサーの回
路図、図5は本発明による高周波ミキサーの基本動作原
理を説明するための基本原理図、図6は図5に示す基本
原理図による高周波ミキサーの等価回路図、図7は図5
に示す基本原理図による高周波ミキサーの等価回路にお
けるインピーダンス素子として同調回路を使用した高周
波ミキサーの回路図である。
【0021】まず最初、図5乃至図7を参照して、図1
に示す本発明の第1の実施例における高周波ミキサーに
対応する本発明の高周波ミキサーの基本原理図を参照し
て、その基本動作を説明する。図5において、501及
び502はエンハンスメント形の第1及び第2のFET
(Q1及びQ2)、503及び504はバイアス用抵抗
(R1及びR2)あるいはインダクタ、505はRF信
号入力端子、506は結合キャパシタ、507はIF周
波数以外ではゼロとなるようなインピーダンス素子(Z
L(f≠fIF)=0.0)、508はLO信号入力端
子、510はIF信号出力端子である。
【0022】このように構成された高周波ミキサーの基
本原理図において、第1のFET(Q1)501のドレ
インはバイアス用抵抗またはインダクタ503を介し
て、第1のFET(Q1)501のしきい値電圧VTE
の近傍電圧「VTE+α」でバイアスされている。ここ
で、αは任意の値である。また、第1のFET(Q1)
501のソースは、IF周波数以外では、ゼロとなるよ
うなインピーダンス素子507を介して、ドレインと同
様に、「VTE+α」でバイアスされている。第1のF
ET(Q1)501のゲートは、バイアス用抵抗または
インダクタ(R2)504を介し「2×VTE+α」に
わりバイアスされている。
【0023】このようにすることによって、第1のFE
T(Q1)501のドレインとソースの電位は、ほぼ一
致し、第1のFET(Q1)501が3極間領域で動作
することが保証される。また、同時に、第1のFET
(Q1)501のゲート−ソース間電圧はVTEとな
り、ミキサーとして、最適なバイアス点にバイアスさ
れ、第2のFET(Q2)502のゲート−ソース間の
バイアス電圧は「VTE+α」となる。ここで、αの値
を適切に設定することによって、第1のFET(Q1)
501の動作点を変えることなく、第2のFET(Q
2)502がバッファとして動作するに最適なバイアス
点にバイアスされる。
【0024】RF信号は、結合キャパシタ(ずしせず)
を介して、RF信号入力端子505に加わり、LO信号
入力端子508から入力したLO信号により、第1のF
ET(Q1)501のドレイン−ソース間抵抗を変化さ
せることによって、RF信号とLO信号のミキシングが
行われる。第1のFET(Q1)501のドレイン−ソ
ース間抵抗は比較的大きいので、その出力は高入力イン
ピーダンスを有するバッファアンプを介さなければなら
ない。このためのバッファアンプ・トランジスタが第2
のFET(Q2)502である。
【0025】次に、図6を参照して、図5に示す基本原
理図による高周波ミキサーの等価回路について説明す
る。図5に示す第1のFET(Q1)501は、LO信
号によって抵抗が変化する可変抵抗素子601として等
価的に表わすことができる。第1のFET(Q1)50
1は、上記のように、3極間領域にバイアスされている
ので、ドレイン電流とドレイン−ソース間電圧の関係は
ほぼ線形であり、ドレイン−ソース間の抵抗はLO信号
によって比較的線形に変化する。
【0026】そのため、第1のFET(Q1)501は
そのように抵抗が変化する可変抵抗素子601と等価と
みなすことができる。故に、第2のFET(Q2)50
2のゲートに対するバイアス電圧は「VTE+α−VD
S≒VTE+α」となる。ここで、VDSは可変抵抗素
子601の両端にかかる電圧であり、無視可能な値であ
る。これによって、著しく歪みが低いRF信号とLO信
号の混合動作を実現することができる。
【0027】次に、図7を参照し、図5に示すIF周波
数以外ではゼロとなるようなインピーダンス素子507
について更に詳細に説明する。図7において、707は
図5に示すバイパス用のインピーダンス素子507を具
体的にバイパス抵抗及びキャパシタの並列回路で実現し
た同調回路である。図7に使用したそれ以外の素子は図
5に示す同一番号の素子と同一であるから、それ以上の
説明は省略する。
【0028】図5に示すインピーダンス素子507はI
F周波数以外ではゼロとなるように機能する。すなわ
ち、インピーダンス素子507はIF周波数以外の周波
数成分をバイパスさせてバッファFET(Q2)502
のゲート端子509にあたえないようにするためのもの
であるから、具体的には、図7に示すような同調回路7
07とすることが好ましい。しかし、単に、RF周波数
とLO周波数において十分に小さなインピーダンス値を
有する容量(キャパシタ)のみを使用しても、そのよう
なバイパス素子として動作させることができる。バイパ
ス素子として容量のみを用いた場合には、図1に示すよ
うに、容量の一方の端子は接地電位に接続しても構わな
い。
【0029】次に、図1を参照して、本発明の第1の実
施例における高周波ミキサーについて詳細に説明する。
図1に示す本発明の第1の実施例における高周波ミキサ
ーは、前述のように、図5に示すものと同等であるが、
ただ、インピーダンス素子507として具体的にバイパ
スキャパシタ(C1)16を採用したものである。そし
て、バイパスキャパシタ(C1)16の他端は接地電位
に接続するようにした。従って、図1に示す高周波ミキ
サーのその他の回路素子は図5の同じ場所に接続したも
のと同等であり、11はRF信号入力端子、12はLO
信号入力端子、13はIF信号出力端子、14は及び1
5は両方ともエンハンスメント形の第1及び第2のFE
T(Q1及びQ2)であって、第1のFET(Q1)1
4は抵抗性ミキサー用であり、第2のFET(Q2)1
5はIF信号増幅用である。また、17及び18は高抵
抗のバイアス用抵抗(R1及びR2)あるいはインダク
タである。
【0030】このように、第1の実施例においても、第
1及び第2のFET(Q1及びQ2)間において直流結
合が可能であるから、その間に大容量結合キャパシタは
必要とせず、単一正電源のみで動作するため、その電源
電圧利用率を損ねるようなことはない。さらに、14と
15は同じしきい値を持つエンハンスメント形FETの
みで構成することができ、半導体プロセスに余分な工程
を必要とすることがない。
【0031】次に、図2を参照して、本発明の第2の実
施例における高周波ミキサーについて詳細に説明する。
図2に示す第2の実施例における高周波ミキサーにおい
ては、21はRF信号入力端子、22はLO信号入力端
子、23はIF信号出力端子、24は及び25はそれぞ
れデプリーション形及びエンハンスメント形の第1及び
第2のFET(Q1及びQ2)、26はバイパスキャパ
シタ(C1)、27及び28はバイアス用抵抗(R1及
びR2)あるいはインダクタであり、第1及び第2のF
ET(Q1及びQ2)24及び25以外の回路素子は第
1の実施例におけるものと同等である。
【0032】このように、第2の実施例における高周波
ミキサーにおいては、第1のFET(Q1)24はデプ
リーション形、第2のFET(Q2)FET25はエン
ハンスメント形であり、第1のFET(Q1)24のド
レインを該FET(Q1)24のしきい値の絶対値電圧
「|VTD|」近傍でバイアスし、ゲートを接地電位で
バイアスする。また、図1に示す第1の実施例の場合と
同様、第2のFET(Q2)25のゲートは、第2のF
ET(Q2)25のしきい値の絶対値電圧「|VTD|
≒VTE+α」近傍でバイアスする。
【0033】ここで、第2のFET(Q2)25のしき
い値電圧をVTEとし、そのゲートとソース間のバイア
ス電圧として「|VTD|≒VTE+α」(α>0)が
成立すると、第2のFET(Q2)25はバッファとし
て最適なバイアス点にバイアスされることになる。本実
施例によると、図1に示す第1の実施例とは異なり、エ
ンハンスメント形とデプリーション形の2種類のFET
を必要とするが、必要なバイアス電源は1種類で済むと
いう利点を有する。
【0034】次に、図3を参照して、本発明の第3の実
施例における高周波ミキサーについて詳細に説明する。
図3に示す第3の実施例における高周波ミキサーにおい
ては、31はRF信号入力端子、32はLO信号入力端
子、33はIF信号出力端子、34は及び35はそれぞ
れエンハンスメント形及びデプリーション形の第1及び
第2のFET(Q1及びQ2)、36はバイパスキャパ
シタ(C1)、37及び38はバイアス用抵抗(R1及
びR2)あるいはインダクタであり、第1及び第2のF
ET(Q1及びQ2)34及び35以外の回路素子は第
1及び第2の実施例におけるものと同等である。
【0035】このように、第3の実施例における高周波
ミキサーにおいては、第1のFET(Q1)34はエン
ハンスメント形、第2のFET(Q2)35はデプリー
ション形であり、第1のFET(Q1)34のドレイン
を接地電位でバイアスし、そのゲートを第1のFET
(Q1)34のしきい値電圧「|VTE|」近傍でバイ
アスするものである。
【0036】第3の実施例の場合、第2のFET(Q
2)35のゲートは、接地電位近傍でバイアスされる。
そこで、第1のFET(Q1)34のしきい値電圧をV
TE、第2のFET(Q2)35のしきい値電圧をVT
Dとし、第2のFET(Q2)35のゲートとソース間
のバイアス電圧として「|VTD|≒α」(α>0)が
成立すると、第2のFET(Q2)35はバッファとし
て最適なバイアス点にバイアスされることになる。
【0037】本実施例の構成によると、第2の実施例同
様、エンハンスメント形とデプリーション形の2種類の
FETを必要とするが、必要なバイアス電源は、1種類
で済むという利点を有する。
【0038】次に、図4を参照して、本発明の第4の実
施例における高周波ミキサーについて詳細に説明する。
図4は第1の実施例における高周波ミキサーをリング形
状に結合して2重平衡変調器実現した本発明の第4の実
施例による高周波ミキサーの回路図を示す。すなわち、
図4に示す第4の実施例における高周波ミキサーは、上
記第1の実施例における高周波ミキサーを2つ第1の高
周波ミキサー1と第2の高周波ミキサー2としてリング
形状に結合させて、2重平衡FET抵抗リングミキサー
(2重平衡変調器)を構成したものである。。図4にお
いて、14−1、14−2、14−3、14−4は第1
のFET(Q1−1、Q1−2、Q1−3、Q1−4)
であって、それぞれ第1及び第2の高周波ミキサー1及
び2毎に2個づつ使用し、それらをブリッジ22に構成
する。
【0039】また、11はRF信号入力端子、12はL
O信号入力端子、13はIF信号出力端子、15−1及
び15−2はそれぞれ第1及び第2の高周波ミキサーを
構成するエンハンスメント形の第2のFET(Q2−
1、Q2−2)、16−1及び16−2はそれぞれ第1
及び第2の高周波ミキサーを構成するバイアスキャパシ
タであり、図4ではバイアス用抵抗は省略してある。ま
た、19、20、21は第1及び第2の高周波ミキサー
1及び2に対しそれぞれRF信号入力端子11、LO信
号入力端子12、IF信号出力端子13を接続して、そ
れら入力信号をブリッジ22を構成する第1のFET
(Q1−1、Q1−2、Q1−3、Q1−4)14−
1、14−2、14−3、14−4に対し平衡に入力す
るバランス−アンバランス変換器(RF BALUN、
LO BALUN、IF BALUN)である。
【0040】このように構成することにより、RF信号
及びLO信号をバランス良くブリッジ22に入力し、I
F信号出力端子13からIF信号を出力することがで
き、二重平衡変調動作を実行することができる。それに
よって、IF信号出力端子13においてRF成分及びL
O成分が抑圧され、次段に必要とされるフィルタが簡単
で良いという利点を有する。また、本実施例において
も、それぞれ第2のFET(Q2−1、Q2−2)15
−1、15−2のゲートと第1のFET(Q1−1、Q
1−2、Q1−3、Q1−4)14−1、14−2、1
4−3、14−4のソースとの間に結合キャパシタを必
要とせず、本発明の目的を達成することができる。
【0041】
【発明の効果】本発明による高周波ミキサーは、以上説
明したように構成し、特に、IF信号を通過させるため
に使用する比較的大容量が必要な結合キャパシタを使用
しなくて済むため、モノリシック集積化に適した歪みが
低い回路構成を実現することができる。また、単一正電
源のみで動作し、その電源電圧利用率を改善することが
できる上、すべて、同じしきい値を持つエンハンスメン
ト型トランジスタでも構成することができるため、半導
体プロセス上余分な工程を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における高周波ミキサー
の回路図
【図2】本発明の第2の実施例における高周波ミキサー
の回路図
【図3】本発明の第3の実施例における高周波ミキサー
の回路図
【図4】第1の実施例における高周波ミキサーをリング
形状に結合して2重平衡変調器を実現した本発明の第4
の実施例における高周波ミキサーの回路図
【図5】本発明による高周波ミキサーの基本動作原理を
説明するための基本原理図
【図6】図5に示す基本原理図による高周波ミキサーの
等価回路図
【図7】図5に示す基本原理図による高周波ミキサーの
等価回路におけるインピーダンス素子として同調回路を
使用した高周波ミキサーの回路図
【図8】エンハンスメント形FETのみを用いた従来の
抵抗性ミキサーの回路図
【図9】デプリーション形FETのみを用いた従来の抵
抗性ミキサーの回路図
【符号の説明】
1 第1の高周波ミキサー 2 第2の高周波ミキサー 11、21、31 RF信号入力端子 12、22、32 LO信号入力端子 13、23、33 IF信号出力端子 14、24、34 第1のFET(Q1) 14−1 第1のFET(Q1−1) 14−2 第1のFET(Q1−2) 14−3 第1のFET(Q1−3) 14−4 第1のFET(Q1−4) 15、25、35 第2のFET(Q2) 15−1 第2のFET(Q2−1) 15−2 第2のFET(Q2−2) 16、26、36 バイパスキャパシタ 16−1 バイパスキャパシタ 16−2 バイパスキャパシタ 17、27、37 バイアス用抵抗(R1) 18、28、38 バイアス用抵抗(R2) 19 バランス−アンバランス変換器(LO BALU
N) 20 バランス−アンバランス変換器(RF BALU
N) 21 バランス−アンバランス変換器(IF BALU
N) 501 第1のFET(Q1) 502 第2のFET(Q2) 503 バイアス用抵抗(R1)あるいはインダクタ 504 バイアス用抵抗(R2)あるいはインダクタ 505 RF信号入力端子 507 インピーダンス素子 508 LO信号入力端子 509 ゲート端子 510 IF信号出力端子 601 可変抵抗素子 707 同調回路 801、901 RF信号入力端子 802、902 LO信号入力端子 803、903 IF信号出力端子 804、904 FET(Q1) 805、905 FET(Q2) 806 バイパスキャパシタ(C1) 807、907 バイアス用抵抗(R1)あるいはイン
ダクタ 808、908 バイアス用抵抗(R2)あるいはイン
ダクタ 809 バイアス用抵抗(R3)あるいはインダクタ 810 結合キャパシタ(C2) 906 バイパスキャパシタ(C1) 909 自己バイアス用ソース抵抗(R4) 910 自己バイアス用ソース抵抗(R5)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2のFETを具備し、前記第
    1のFETはドレインにRF信号を接続し、ゲートにL
    O信号を接続し、ソースからIF信号を取り出す抵抗性
    ミキサーを構成し、前記第2のFETはゲートを前記第
    1のFETのソースに接続しバッファを構成してなる高
    周波ミキサーであって、前記第1および第2のFETは
    ともに、エンハンスメント形であり、前記第1のFET
    のドレインを該第1のFETのしきい値電圧近傍でバイ
    アスし、ゲートをしきい値電圧の2倍の電圧近傍でバイ
    アスすることを特徴とする高周波ミキサー。
  2. 【請求項2】第1および第2のFETを具備し、前記第
    1のFETはドレインにRF信号を接続し、ゲートにL
    O信号を接続し、ソースからIF信号を取り出す抵抗性
    ミキサーを構成し、前記第2のFETはゲートを前記第
    1のFETのソースに接続しバッファを構成してなる高
    周波ミキサーであって、前記第1のFETはデプリーシ
    ョン形であり、前記第2のFETはエンハンスメント形
    であって、前記第1のFETのドレインを該第1のFE
    Tのしきい値の絶対値電圧近傍でバイアスし、ゲートを
    接地電位でバイアスすることを特徴とする高周波ミキサ
    ー。
  3. 【請求項3】第1および第2のFETを具備し、前記第
    1のFETはドレインにRF信号を接続し、ゲートにL
    O信号を接続し、ソースからIF信号を取り出す抵抗性
    ミキサーを構成し、前記第2のFETはゲートを前記第
    1のFETのソースに接続しバッファを構成してなる高
    周波ミキサーであって、前記第1のFETはエンハンス
    メント形であり、前記第2のFETはデプリーション形
    であって、前記第1のFETのドレインを接地電位でバ
    イアスし、前記第1のFETのゲートを該第1のFET
    のしきい値電圧近傍でバイアスすることを特徴とする高
    周波ミキサー。
  4. 【請求項4】2重に接続された第1および第2の前記請
    求項1、2、または3に記載の高周波ミキサーにおい
    て、前記第1のFETは前記第1および第2の高周波ミ
    キサー用にそれぞれ2個宛4個をブリッジに構成し、前
    記第1のFETのドレインはバランス−アンバランス変
    換器を介してRF信号を接続し、ゲートは第2のバラン
    ス−アンバランス変換器を介してLO信号を接続し、前
    記第2のFETは第3のバランス−アンバランス変換器
    を介してIF信号を出力するようにしてなる2重平衡F
    ET抵抗性リングミキサーからなることを特徴とする高
    周波ミキサー。
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