JP6297073B2 - タブ形成方法とその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウム2次電池やリチウムキャパシタ、電気二重層コンデンサ等の電子部品の正又は負の電極部分から引き出されるタブをレーザービームにて原反から直接切り出すタブ形成方法とその装置に関する。
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解液二次電池は、高エネルギー密度であるメリットを活かして、小は携帯電話、パソコンなどの電子機器、大はハイブリッド或いは電気自動車の蓄電装置など各種の電子部品に使用されている。リチウムイオン二次電池の主たる内部構造である電極組立体には、金属箔に活物質が塗着された正及び負の電極帯とセパレータとを重ね合わせて巻き付けた捲回式や、原反から矩形に切り出された正及び負電極シートとセパレータとを交互に積層した積層式のものがある。
捲回式の場合、大型から小型電池まで幅広く適用される。大型の場合は幅広の原反がそのまま使用されるが、これに別体のタブが溶接されて使用される。
小型の場合は幅広で長尺の原反をスリッタで所定幅に切り分けて正または負電極帯とし、この正又は負電極帯に短冊形のタブを接続し、幅の狭い正及び負の電極帯とセパレータとを巻き取り機に供給し、所定長さに巻き取ったところで切断し、リチウムイオン二次電池用の電極組立体としていた。
また、積層式の場合、トムソン刃で正又は負の電極部分を幅広の原反から矩形に打ち抜き、これに短冊形のタブを接続して正及び負の電極シートとし、タブを接続したこの正及び負の電極シートをセパレータの間に交互に積層してリチウム二次電池用の積層体としていた。
そして、この捲回式や積層式の電極組立体が容器となる外装缶に収容され、電解液が注液された後、キャップがつけられ封口され、最後に初充電されて電池としての機能が付与される。上記リチウムキャパシタ、電気二重層コンデンサも同様の構造を持つ(特許文献1)。
このような二次電池やリチウムキャパシタ、電気二重層コンデンサにおいて、正及び負の電極帯や矩形に打ち抜かれたシート状電極部材にタブを接続する作業は手間がかかる上に溶接不良が発生するという問題があった。そこで原反の正または負電極部分と金属箔の側端縁との間の側端縁分である非電極部分をレーザービームで矩形に切断して電極部分に連なるタブを一体的に形成する方式が模索されている。非特許文献1に従来のレーザービームによるワークの切断方法を示す。この方法はレーザービームにより溶融された金属をアシストガスにより吹き飛ばすことでワークの切断を行うものである。
特開平8―124548号公報 WO2014/041588 A1
http://www.monozukuri.org/mono/db-dmrc/laser-cut/kiso/
このようなレーザー切断方法は高速で且つ自由な形状の切断加工ができるため非常に有用であるが、タブ切り出しのために切断線に沿ってレーザービームだけを単純に金属箔で構成された非電極部分に走らせると、レーザー幅が絞られて非常に細い場合には、連続的に発生する微小領域であるその集光位置において非電極部分は瞬時に溶融するが、溶融部分の周囲の金属部分の温度は常温で溶融温度より遥かに低いために次の瞬間には周囲に熱を奪われて再凝固して元に戻ってしまい、結果としてはレーザービームが切断線を走り抜けるだけとなってレーザービームのみによるタブの切断形成は不可能とされていた。
そこで、非特許文献1に示すようにレーザー幅を大きくして溶融した微小領域の金属がその位置で凝固する前に排除しようとして溶融部分に向けてアシストガスを吹きつけたり溶融部分を吸引したりしたが、吹き付けの場合は、溶融金属が吹きつけられたアシストガスによって急冷されて大量の微細な球(金属性異物)となり、アシストガスと共に舞い上がって別の場所で電極部分に付着し、前述の不具合の原因を引き起こすこととなった。また、吸引では微小範囲の溶融金属の除去能力が不足するため過大な吸引装置が必要となる。しかも上記のように空気を使用すると騒音が発生し工場環境が著しく劣化する。上記のような幅の広い切断を行うと溶融金属が多くなり、これが吹き飛ばされた時に金属ダスト量が増加するだけでなく、前述のように吹き飛ばし時に切断端面に細く尖ったバリを多量に形成する。
前述のようにリチウムイオン二次電池やリチウムキャパシタ、電気二重層コンデンサでは、正及び負電極部分の間にセパレータが挟み込まれるが、上記の細く尖ったバリはこのセパレータを貫通又は貫通寸前の深さまで達するおそれがある。仮に、細く尖ったこれらバリがセパレータを貫通していなかったとしてもリチウムイオン二次電池やリチウムキャパシタ、電気二重層コンデンサは充放電に伴って収納容器が膨張・収縮を繰り返すためこれが次第に成長し、このバリが最終的にはセパレータを貫通する。そして正負極間で僅かな電流がリークすると微小短絡を起こし、この短絡が発火事故に繋がる。上記のように電極部分に付着した金属ダストも同様な不具合を引き起こす。このようにレーザーによる従来のタブの切断形成には大きな問題点がある。
なお、上記レーザー切断における問題点を解決する手法として、発明者らが開発した溶断部分の物理的セパレート方式(WO2014/041588 A1 特許文献2)があるが、移動しないワーク(原反)を切断する場合には有用であるが、移動しているワークに対しては適用できないという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、移動している原反を対象とし、騒音や金属粉塵及びバリの発生なしでレーザービームによるタブを形成することのできる方法とその装置を提供することをその課題とする。
請求項1に記載した発明は(図1)、
長尺の金属箔4にその長手方向に沿って活物質が塗着された電極部分1bと、前記電極部分1bと金属箔4の側端縁4aとの間に形成された非電極部分1aとを有する原反1を一方向に移動させる原反移動装置20と、
レーザービームLを、移動している非電極部分1aに対して照射し、電極部分1bに連結したタブ5を切り抜くレーザー出射装置30と、
レーザービームLでタブ5が切り取られた非電極部分1aの断材2に張力T2を掛けつつ原反1の移動に同期して引き取る断材引取機構19と、
レーザービームLの溶断線Sの近傍に配置され、非電極部分1aの移動と共に回転又は摺接しつつ非電極部分1aに接触して非電極部分1aを押し下げ又は押し上げ或いは傾けて非電極部分1aの搬送方向を電極部分1bの搬送方向に対して違え、レーザービームLの照射点Pに面圧Zを付与するローラ又は滑り板で構成される面圧付与部Mとで構成されたことを特徴とする。
ここで隣接する電極部分1bには張力T1が加えられた状態で搬送され、且つタブ5が切り取られた断材2に張力T2が掛けられているため、非電極部分1aはピンと張った状態で移動する。そのような状態の非電極部分1aに面圧付与部Mが接触すると、レーザービームLの溶断線Sの近傍で非電極部分1aが持ち上げられる(又は押し下げられ或いは傾けられる)。この状態でレーザービームLが非電極部分1aを照射しつつ移動すると照射点Pが繋がった溶断線Sが非電極部分1aに形成される。溶断線Sが形成されると前述の面圧Zにより溶断線Sの断面に段差Jが形成され、瞬時に断面が分離される。レーザービームLは細く絞られた状態であるから、溶断線Sの断面に発生する溶融金属量はごく僅かな量となる。切り裂かれる非電極部分1aは金属箔なので溶融金属は瞬時に凝固して溶断線Sの断面に固着する。そして前述のように発生する溶融金属量がごく僅かであり且つ従来技術のようにアシストガスを吹き付けないから、溶断線Sの断面には尖ったバリを生成しない。
請求項2に記載した発明は、請求項1の面圧付与部M(図2〜図9)の第1実施例Aに関し、
面圧付与部Mは、非電極部分1aを上下から挟持してこれを押し下げる又は押し上げる一対のローラ12a・12bであり、一方のローラ12bは、非電極部分1aを幅方向の全長に亘って接触する長寸ローラであって、レーザービームLの幅方向の往復移動幅をカバーする長さの胴体部分12b1が凸円弧の回転体(太鼓型又はボーリン部のピンの胴体部分に似た形状)で形成され、前記胴体部分12b1に隣接する非電極部分1aの側辺部分1cを挟持する挟持部分12b2が円柱状で短寸に形成されており、
他方のローラ12aは前記挟持部分12b2に合わせた円柱状で短寸に形成されていることを特徴とする。なお、図2〜4,6の実施例では第2上ローラ12aが短寸ローラ、第2下ローラ12bが長寸ローラであるが、図示していないが上下を逆にしてもよい。
請求項3に記載した発明は、請求項1の面圧付与部M(図10、図11)の第1実施例Aの変形に関し、
面圧付与部Mは、非電極部分1aを上下から挟持する一対のローラ12a・12bであり、一方のローラ12bは、非電極部分1aを幅方向の全長に亘って接触する長寸ローラであって、レーザービームLの幅方向の往復移動幅をカバーする長さの胴体部分12b1の中央にその全周に亘ってリング状膨出部分12b3が形成され、前記胴体部分12b1に隣接する、非電極部分1aの側辺部分1cを挟持する挟持部分12b2が円柱状で短寸に形成されており、
他方のローラ12aは前記挟持部分12b2に合わせた円柱状で短寸に形成されていることを特徴とする。この場合も図示していないが、第2上ローラ12aが短寸ローラ、第2下ローラ12bが長寸ローラであるが上下を逆にしてもよい。
上記ローラ12bの胴体部分12b1が凸円弧の回転体又は胴体部分12b1にリング状膨出部分12b3が形成されているので、走行している非電極部分1aの、レーザービームLの往復移動幅に合致する部分に面圧Zを与えることが出来るようになる。
請求項4は、請求項1に記載の面圧付与部M(ここでは図12を代表例とするがこれに限られない。)の第2実施例B(図12〜15)に関し、
面圧付与部Mは非電極部分1aを幅方向の全長に亘って支持する長寸ローラであり、該面圧付与ローラMの一端Yが非電極部分1aの被接触面を越えて面圧Zを付与するように傾斜して配設されていることを特徴とする。
この場合は、傾斜して配設される面圧付与ローラMの一端Yが非電極部分1aの被接触面を越えるように傾斜して配設されているので、この一端Yが非電極部分1aを押し上げ(押し下げ)方向の面圧Zを付与する。図では前記一端Yが面圧付与ローラMの先端であるが、当然これに限られず、反対側の元端でもよい。更にこの面圧付与ローラMは下流側の第2下ローラ2bの例が示してあるが、当然これに限られず、上記のように上下反対にしてもよい。
請求項5は、請求項1に記載の面圧付与部Mの第3実施例C(図16〜19)に関し、
面圧付与部Mは、非電極部分1aの全幅を支持する長寸ローラと、該長寸ローラとで非電極部分1aの側辺部分1cを挟持する短寸ローラの組で構成され、前記一対の面圧付与ローラMが長寸ローラ側に移動(押し下げ又は押し上げ)して挟持された側辺部分1cに面圧Zが付与されていることを特徴とする。
請求項6は、請求項1に記載の面圧付与部Mの第4実施例D(図20)に関し、
面圧付与部Mは、非電極部分1aの全幅を上下から挟持しつつ回転する一対の長寸の第2上・下ローラ12a・12bと、その上流側に配置され、非電極部分1aに回転しつつ押圧接触して面圧Zを付与するように配置される第3ローラ15とで構成されていることを特徴とする。
請求項7は、請求項1に記載の面圧付与部Mの第5実施例E(図21〜22)に関し、
面圧付与部Mは、非電極部分1aの全幅を上下から挟持する一対の長寸の第2上・下ローラ12a・12bで構成され、該第2上・下ローラ12a・12bに振動を付与する振動発生装置12cが付設されていることを特徴とする。
該第2上・下ローラ12a・12bに振動を付与すれば、その上下の振幅により溶断線Sの断面が互いにずれて段差Jが発生し、上記同様溶断線Sの断面において溶融金属の凝固による再接続が回避される。なお、この場合、振動が面圧Zを生起させる。
請求項8は、請求項1に記載の面圧付与部Mの第6実施例F(図23〜30)に関し、
面圧付与部Mは、非電極部分1aの全幅を支持する長寸の第2下ローラ12bと、第2下ローラ12bとで非電極部分1aの側辺部分1cを挟持する短寸の第2上ローラ12aの組で構成されており、
前記第2上・下ローラ12a・12bはハウジングH6に回転自在に枢着され、
前記ハウジングH6にはレーザービームLの溶断に合わせて、ハウジングH6を上下移動及び傾動させて非電極部分1aに面圧Zを付与するハウジング姿勢可変機構Gを更に備えていることを特徴とする。
ハウジング姿勢可変機構Gを作動させることでレーザービームLの溶断状態に合わせて最適な面圧Zを非電極部分1aに付与することが出来る。
請求項9は、請求項1に記載の面圧付与部Mの第7実施例(図31〜33)に関し、
面圧付与部Mは照射点Pの下流側において、非電極部分1aの全幅を支持し、照射点に於いて、電極部分から非電極部分をセパレートするローラ又は滑り板であることを特徴とする。
これにより、面圧付与部Mにて非電極部分1aを持ち上げる又は押し下げることで面圧Zを非電極部分1aに付与することができ、電極部分1bから非電極部分1aを確実に分離することが出来る。
請求項10に記載した発明は、長尺原反1の非電極部分1aにレーザービームLにてスリット状の折れ曲がった或いはカーブした溶断線Sを形成してタブ5を電極部分1bに連続させて一体的に形成する方法である。即ち、
長尺の金属箔4に長手方向に沿って活物質が塗着された電極部分1bと、前記電極部分1bと金属箔4の側端縁4aの間に形成された非電極部分1aとを有し、一方向に搬送されている原反1の前記非電極部分1aにレーザービームLにてタブ5を形成するタブ形成方法であって、
移動方向に張力T2が加えられた状態で移動している非電極部分1aのタブ形成位置の近傍に面圧付与ローラ又は滑り板で構成された面圧付与部Mを回転又は摺接させて非電極部分1aを押し下げ又は押し上げ或いは傾けて非電極部分の搬送方向を電極部分の搬送方向に対して違え、レーザービームの照射点に面圧を付与し、前記タブ形成位置にレーザービームLを照射してその溶断線Sにより非電極部分1aを切り抜いてタブ5を形成することを特徴とする。
本発明によれば、1方向に走行している原反1の非電極部分1aに面圧Zを掛けながらその面圧Z付与部分の近傍にレーザービームLを走らせてその集光点Pを溶融させるので、これを繋ぐと折れ線状又は曲線の溶断線Sを形成して電極部分1bに繋がるタブ5を非電極部分1aに形成することが出来る。
前記面圧Zは、溶断線Sに外力を与えて溶融部位を押し広げる作用を有するため、該溶融部位の再融着を阻害しつつ連続的に当該部位をセパレート、即ち、切断して行くことが出来る。面圧付与をローラ又は滑り板で構成した面圧付与部Mで行えば、走行状態でタブ形成が出来る。そしてこのように物理的外力(面圧Z)で溶融部位(溶断線S)の再融着を阻害しつつ連続的に当該部位をセパレートして行くので、レーザービームLを大幅に絞ることが出来、溶融金属量を最小限に留めることが出来る。換言すれば、溶融部位における微量の溶融金属の全てがセパレートされると共にセパレートされた溶融端でそのまま凝固して切断端を構成することになり、従来のように球状の粉となることはなくて作業環境の向上ばかりか金属粉塵の原反1への付着が解消され、組み立てた二次電池やリチウムキャパシタ、電気二重層コンデンサなどの電子部品の不測の故障の一原因を排除することができた。
そして切断では例えばビーム直径が10μmと言うようにレーザービームLを極限まで細くすることが出来るので、前述のように溶融金属はごく微少に限定され且つより短時間で強固するため、切断端におけるバリの発生も皆無にすることが出来た。
本発明に係るタブ形成装置とその一部を拡大した斜視図である。 図1のタブ形成機構部の第1実施例Aの切断開始状態の要部斜視図である。 図2における原反送り方向の切断状況の要部斜視図である。 図2における戻り方向から原反送り方向に至る切断状況の要部斜視図である。 図2におけるレーザービームの移動経路を示す斜視図である。 図2における太鼓状のローラ部分の要部断面図である。 図2の第1補助ローラ部分の要部断面図である。 第1実施例Aの変形例1の要部斜視図である。 第1実施例Aの変形例2の要部斜視図である。 第1実施例Aの変形例3の切断開始状態の斜視図である。 図10の第2ローラ部分の要部断面図である。 第2実施例Bの切断開始状態の斜視図である。 図12の第2ローラの要部断面図である。 第2実施例Bの変形例の切断開始状態の斜視図である。 第2実施例Bに於いてハウジングの傾動を可変とした要部断面図である。 第3実施例Cの切断開始状態の斜視図である。 図16における原反送り方向の切断状況の要部斜視図である。 図17の第2ローラの要部断面図である。 第3実施例Cに於いてハウジングの上下を可変とした要部断面図である。 第4実施例Dの切断開始状態の斜視図である。 第5実施例Eの切断開始状態の斜視図である。 図21の第2ローラの要部断面図である。 第6実施例Fの切断開始状態の要部斜視図である。 図23に続く原反送り方向の切断状況の要部斜視図である。 図24に続く戻り方向から原反送り方向に至る切断状況の要部斜視図である。 図25に続く次のタブの切断状況の要部斜視図である。 第6実施例Fの機構部分の傾斜状態の要部断面図である。 第6実施例Fの機構部分の水平状態の要部断面図である 第6実施例Fの機構部分の概略斜視図である。 レーザービームによる溶断線の平面図である。 第7実施例の機構部分の概略斜視図である。 第7実施例の機構部分の水平状態の要部断面図である。 本発明に使用される滑り板の要部斜視図である。
以下、本発明を図示実施例に沿って説明する。本発明の適用される原反1は、リチウム二次電池用或いはリチウムキャパシタ用のものを例にすれば、金属箔4の中央部分に広幅にて正又は負の活物質を帯状に塗着した電極部分1bと、その両側に設けられた活物質が塗着されていない非電極部分1aとで構成されており、ロール状に巻き取られている。図1では電極部分1bの間に幅方向に絶縁テープを張ったものを示しているが、勿論、これに限られず、金属箔4の中央部分に広幅にて正又は負の活物質を帯状に塗着して電極部分1bとしたものを使用する場合もある。
大型の電池に使用する場合は必要に応じて一方の非電極部分1aを切除し、残る非電極部分1aの必要部位に後述するようにタブ5をレーザー溶断にて形成し、続いて幅広の原反1をそのまま使用してトムソン刃又はレーザー切断にて四角形に切断することになるが、小型の電池では幅広の原反1を所定の細い幅に切り分けて使用される。それ故、この場合は、金属箔4に必要幅のマスキングをして長手方向に複数本の帯状の電極部分1bを形成し、複数の帯状の電極部分1bの間及び金属箔4の両側縁に非電極部分1aが形成される。そして、両者の境目で切り分けて電極部分1bとこれに沿って設けられる非電極部分1aとで構成された複数の細幅原反1を形成する。
なお、中型の電池に使用する場合は、幅広の原反1を中央から長手方向に沿って二分割することになる。この場合は、非電極部分1aは電極部分1bの片側に設けられることになる。
原反1は一般的には上記のように形成されるので、両側或いは片側のみに非電極部分1aが設けられているもの、電極部分1bの幅が広いものから狭いものまで様々なものがある。本明細書では煩雑さを避けるため幅広、中幅及び細幅のもの全てを一括して原反1とする。幅の広狭の違いはあるがいずれの原反1も電極部分1bと非電極部分1aを有する。図1の実施例では非電極部分1aが原反1の両側に設けられている場合であるが、当然これに限られるものではない。原反1は後述するように一方向に移動しており、送りローラ23a〜23nによって水平に下から支えられている。
本発明のタブ形成装置100は、大略、原反移動装置20、レーザー出射装置30、タブ形成機構10及び断材引取機構19とで構成されている。
原反移動装置20は、原反送出部21、反対側の原反巻取部22、両者の間に装備された複数の送りローラ23a〜23n、原反側ダンサーローラ24とで構成されている。以下に述べる実施例ではタブ形成機構10が異なるだけでその他の構成は同じである。
原反送出部21は送出側の原反送出用サーボモータ21aとこれに接続された原反送出軸21bとで構成され、反対側の原反巻取部22は巻取側の原反巻取用サーボモータ22aとこれに接続された原反巻取軸22bとで構成され、原反送出用サーボモータ21aと原反巻取用サーボモータ22aとは同期して回転している。原反1の張力調整は両者の間に設けられた公知の原反側ダンサーローラ24による。電極部分1bに付与された張力T1を図1に示す。張力T1は、タブ5が形成される非電極部分1aを除く、原反1の全幅に均等に掛る。
原反側ダンサーローラ24と送りローラ23a〜23nは原反送出軸21bと原反巻取軸22bとの間に所定間隔で配置されており、一定の重力が付与された原反側ダンサーローラ24が上下して、移動している上記のように原反1に一定の張力T1を与え、送りローラ23a〜23nは移動している原反1を下から支えるようになっている。従って、非電極部分1aも断材引取機構19までは送りローラ23a〜23nに支持されている。そして、レーザー溶断位置ではレーザービームLによりタブ5が非電極部分1aから切り抜かれて非電極部分1aの断材2(切り屑)が電極部分1bから切り離されるため、断材2部分の張力T2は断材引取機構19の断材側ダンサーローラ18によって与えられる。この張力T2は断材2の耳部1cに加えられる(図1)。
レーザー出射装置30は原反1の上方に設置され、非電極部分1aに向けてレーザービームLを出射する装置で、面圧付与ローラMとの協働の下、溶断により非電極部分1aに細い折れ線状又は曲線など任意の形状のタブ5を形成する。本明細書では全体を通じて長方形又は正方形のタブ5を、走行している非電極部分1aを切り抜くことで形成する場合を代表例として説明する(図1)。
この代表例ではレーザービームLを原反1の移動方向に対して交差する方向(本実施例ではレーザービームLによる溶断線Sが電極部分1bの側縁から垂直に設けられねばならない関係から、原反1(即ち、非電極部分1a)の移動速度に同期して非電極部分1aと同方向に移動しつつ電極部分1bの側縁側と非電極部分1aの側端縁4a近傍との間を往復し、且つ前記移動分を原反1(非電極部分1a)の移動方向に対して逆方向に前記移動距離だけ戻る(図5)。
図5において、線NはレーザービームLの非電極部分1a上の移動軌跡であり、点PがレーザービームLの移動始点や方向転換点を示す。移動始点をP1で示し、方向転換点を順次P2〜P5で示す。(非電極部分1aにおけるレーザービームLの移動の理解を容易にするために移動順にP1、P2と言うようにアラビア数字を附している。)この動きが繰り返されてタブ5が切り抜かれる。
このような操作を行う関係から、レーザー出射装置30はガルバノスキャニング式のものが使用される。レーザービームLの移動幅Xは非電極部分1aに対して電極部分1bの側縁から非電極部分1aの側端縁4a(即ち、金属箔4の側端縁4a)の近傍までで、レーザービームLの移動終点となる方向転換点P2と側端縁4aまでの切残し幅が非電極部分1aの耳部1c(或いは側辺部分1cとも言う)となる。耳部1cを図中破線で示す。図では、非電極部分1aの移動とレーザービームLの斜め方向の移動との合成で電極部分1bに対して直角方向の溶断線Sが形成されるように描いてある。
タブ形成機構10について本明細書では7つの実施例を開示したが、勿論、これに限られるものではない。タブ形成機構10の実施例はいずれもレーザービームLの溶断線Sの近傍(図では下流側であるが、上流側でも良い。)において一方向に連続して走行している原反1の非電極部分1aに面圧Zを付与するものである。
第1実施例Aは(図2〜11)、第2実施例Bは(図12〜15)、第3実施例Cは(図16〜19)、第4実施例Dは(図20)、第5実施例E(図21〜22)、第6実施例F(図23〜30)第7実施例を図31〜33に示す。
以下、第1実施例Aに付いて説明する。第1実施例Aのタブ形成機構10は、レーザービームLの前記溶断線Sの前後両側に配置された4本のローラ11a、11b・12a、12b及び該ローラを軸支するハウジングH1とで構成され、その主要部分は非電極部分1aを上下から挟持する長短2本のローラである。
前記4本のローラの内、レーザービームLの溶断線Sを基準として上流側を第1上ローラ11a、第1下ローラ11bとし、下流側を第2上ローラ12a、第2下ローラ12bとする。この点は本明細書を通じて共通する。
本実施例では、第1上ローラ11aは非電極部分1aの上側、第1下ローラ11bは下側に配置され、第2上ローラ12aは非電極部分1aの上側、第2下ローラ12bは下側に配置されており、これら4本のローラの回転軸は非電極部分1aに平行で且つその移動方向に対して直角に配置されている。
第1上ローラ11aは、第1下ローラ11bから離れて更に上流側に配置され、第1下ローラ11bはレーザービームLの移動開始点P1の上流側でその近傍に配置され、第1上・下ローラ11a・11bは非電極部分1aに接しながら回転している。第1上・下ローラ11a・11bの形状は円柱状で非電極部分1aの全幅をカバーする長寸ローラである。
第2上・下ローラ12a・12bは、レーザービームLの移動終点である方向転換点P2の下流側近傍にて回転しつつ非電極部分1aを表裏から挟持している。第2上ローラ12aの長さは短い円柱状のもので、非電極部分1aの耳部1cだけを上から押圧するように接触している。
これに対して第2下ローラ12bは、第2上ローラ12aに対向する部分(この部分を挟持部分12b2とする)と、レーザービームLの溶断線Sをカバーする胴体部分12b1とで構成され、非電極部分1aの全幅を下から支えている。第2下ローラ12bの挟持部分12b2は、第2上ローラ12aに合わせて短寸の円柱状である。この挟持部分12b2に続く胴体部分12b1は凸円弧の回転体(太鼓状)である。第2下ローラ12bの形状を例えて言えば、ボーリングのピンに似た形状である。この胴体部分12b1の非電極部分1aに対する接触面は非電極部分1aの被接触面を押し上げて下から上に面圧Zを与えるように配置されている。
第2上ローラ12aは上記のように短寸で第2下ローラ12bの胴体部分12b1に対応する部分が存在しないので、前述のように該胴体部分12b1が接触する非電極部分1a全体に面圧Zが下から上に向かって加わって若干持ち上げられることになる。これにより面圧付与部Mは第2上・下ローラ12a・12bで構成されることになる。
これら4本のローラの内、上ローラ11a・12aはハウジングH1に片持ちで、下ローラ11b・12bは両持ちでハウジングH1に回転自在に枢着されている。
第1上補助ローラ13aと第1下補助ローラ13bは第2上・下ローラ12a・12bの下流側に設置され、ハウジングH13に回転自在に装着されている(図2、図7)。第1上補助ローラ13aを前述の第2上ローラ12aと同様耳部1cだけを挟持できるように短く、第1下補助ローラ13bを長くして非電極部分1aを下から挟持しつつ支えるようにしている。いずれも外形形状は円柱状である。そして、これらは非電極部分1aの側端縁4aを持ち上げるように傾斜させて配置されている。これにより水平に配置された第2上・下ローラ12a・12bから出た非電極部分1aにねじれを付与している。
なお、図示していないが、第1上・下補助ローラ13a・13bの長さを逆にし、第1上補助ローラ13aを長く、第1下補助ローラ12bを短くしてもよいし、更にはこれらの傾斜配置を逆に非電極部分1aの側端縁4aを低くするようにしてもよい。いずれの場合でも第2上・下ローラ12a・12bから出た非電極部分1aに捻じれを付与し、第2上・下ローラ12a・12bの面圧付与効果を助長できればよい。
第2補助ローラ14は第1上・下補助ローラ13a・13bの下流に配置された円柱状のもので、非電極部分1aの移動方向に対して直角且つ水平に配置され、非電極部分1aの全幅をカバーし、捩じられ且つタブ5が切り抜かれた非電極部分1aと、切り抜かれ、非電極部分1aと共に移動しているタブ5を水平に戻す。なお、第2補助ローラ14は図の実施例では非電極部分1aの上に配置されているが、長寸の第1下補助ローラ13bが非電極部分1aの下に配置されている場合には非電極部分1aの上に配置され、逆に、長寸の第1下補助ローラ13bが非電極部分1aの上に配置されている場合には非電極部分1aの下に配置されて上記のねじれを解消する。
断材引取機構19(図1参照)は第2補助ローラ14の下流に設置され、非電極部分1aの移動方向に対して直角に配置された断材巻取軸19bと、これに接続されてこれを回転させる断材巻取用サーボモータ19a、及び、その上流側(換言すれば、断材巻取軸19bとタブ形成機構10との間)に設置されている公知の構造の断材側ダンサーローラ18とで構成されており、断材巻取用サーボモータ19aは前述の原反送出用及び原反巻取用サーボモータ21a・22aと同期して回転する。タブ5が切り取られた非電極部分1aの断材2が断材巻取軸19bに接続されている。
次に本装置100の動作に付いて説明する。原反1を原反送出軸21bに装着し、原反1の先端部分を原反巻取軸22bに取り付ける。そして、原反1の非電極部分1aの一部
を予め電極部分1bの縁に沿って切り離し、断材側ダンサーローラ18を介してその先端を断材引取機構19の断材巻取軸19bに装着する。この状態で原反移動装置20と断材引取機構19とを作動させると共にレーザー出射装置30を作動させてレーザービームLを非電極部分1aに照射する。
原反1の電極部分1bは原反側ダンサーローラ24の働きで原反送出軸21bと原反巻取軸22bとの間で一定の張力T1を受けながら原反巻取軸22bの方向に一定速度で送り出されつつ巻き取られる。同時に、非電極部分1aは前述のように断材引取機構19の断材巻取軸19bに装着され、後述するようなレーザー溶断によるタブ5の切り抜き形成を受けつつ電極部分1bの移動と同期して移動する。そして原反1側と同様に、断材側ダンサーローラ18の働きにより、タブ5が切り取られた非電極部分1aの断材2も一定の張力T2を受けつつ断材巻取軸19bに巻き取られる。この間、面圧付与部Mを構成する第2下ローラ12bの胴体部分12b1により上向きの面圧Zが非電極部分1aに加わっている。
ここで、面圧Zと張力T2に付いて説明する。タブ5の切り抜き前では断材側ダンサーローラ18の働きにより、非電極部分1aの全幅に張力T2が掛っているので、非電極部分1aは第2下ローラ12bの太鼓状(又はボーリングのピンの胴体部分に似た形状)の胴体部分12b1により上に若干膨らんでいる。これを図2にて示す。ただし、レーザー切断に支障のない程度の平面状態が保たれている。この状態でレーザービームLによるタブ5の切り抜きが行われる。
レーザービームLによる切り抜きが移動開始点P1から始まると、図5に示すように、原反1の側辺部分1c方向で原反1の移動速度に合わせて移動方向に同期してレーザービームLが斜めに移動する(この移動ラインNを(1)で示す。)。
移動終点である方向転換点P2に至るとレーザービームLは非電極部分1aの移動量に等しい距離だけ非電極部分1aの移動を勘案しつつ非電極部分1aの移動と反対方向の戻り終点である方向転換点P3に戻る。(この移動ラインNを(2)で示す。)。戻り方向は非電極部分1aの側端縁4aと平行である。そして、移動開始点P1と戻り終点P3とを結ぶ線は、側端縁4aに対して直角である。
戻り終点である方向転換点P3に至るとレーザービームLは、原反1の電極部分1b方向で原反1の移動速度に合わせて移動方向に同期して斜めに移動し移動終点である方向転換点P4に達する(この移動ラインを(3)で示す。)。そして前述同様、点P3と点P4とを結ぶ線は、側端縁4aに対して直角である。
点P4に至るとレーザービームLは非電極部分1aの移動を勘案しつつ前記同様非電極部分1aの移動量に等しい距離だけ非電極部分1aの移動と反対方向の戻り終点である点P5に戻る。(この移動ラインを(4)で示す。)。戻り方向は非電極部分1aの側端縁4aと平行である。これにより図1の拡大図に示すような長方形或いは正方形のタブ5が非電極部分1aに切り抜かれる。なお、レーザー出射装置30がガルバノミラータイプなのでレーザービームLの出射方向を自由に制御でき、これによってタブ5は長方形或いは正方形に限られず、電極部分1bの側縁に判円形或いはその他の形状に自由に切り抜くことが出来る。
このような動作を繰り返して非電極部分1aに所定間隔でタブ5が形成され、残りの部分が断材2となる。
上記のレーザービームLによる切り抜きの際に非電極部分1aに加わっている張力T2は、タブ5の切り抜き前では非電極部分1aの全幅に掛っているが、タブ5の切り抜き後では、タブ5が切り取られた部分には掛らず、狭い耳部1cに加わる。耳部1cは電極部分1bの幅より大幅に狭いので、張力T2は張力T1より大幅に小さい。張力T2は耳部1cが断裂しない大きさに設定されている(図1の上の拡大図参照)。
そしてタブ5が切り取られた断材2は、原反巻取軸19bとタブ形成機構10との間に設けられた断材側ダンサーローラ18が上下することで一定の張力T2が耳部1cに付加された状態で原反1の移動に同期して断材引取機構19に巻き取られる。タブ5が形成された電極部分1bは原反巻取部22に巻き取られ、次の工程に送られる。原反送出部21側の原反1がなくなると新しい原反1に交換され、古い原反1の終端と新しく供給された原反1の先端が接続され、タブ5の形成が再開される。
なお、図ではタブ5が切り取られた非電極部分1aが原反巻取軸19bに巻き取られるようになっているが、これに限られず、下にボックス(図示せず)を用意して原反巻取軸19bの代わりに設けた引取ローラ(図示せず)でタブ5が切り取られた非電極部分1aを同期して引き取り、ボックスに落とし込むようにしてもよい。
ここで切断のメカニズムについて説明する。前述のように切断線Sの近傍には第2下ローラ12bが配置され、切り抜き前では、非電極部分1a全体に張力T2が加わった状態で、第2下ローラ12bの胴体部分12b1により非電極部分1aには上向きの面圧Zが加わって非電極部分1aが上に膨らんでいる。特に、第2上・下ローラ12a・12bで耳部1cを挟持しているので、胴体部分12b1による上向きの面圧Zが加わりやすい。
移動始点P1から点P2に向かってレーザービームLが走ると、レーザービームLの照射により線状に照射領域が溶け、その瞬間に溶融部分において、前記面圧Zと張力T2により胴体部分12b1に載っている側の溶断端面1a2が溶融と同時に持ち上げられ、もう一方に溶断端面1a1に対して段差Jを生じる。この段差Jの発生と同時に両端面1a1・1a2で溶融金属の再凝固が別々に発生して再接続を生じることなく瞬時に溶断が完了する。
それ故、レーザービームLを例えば直径が10μm程度に細く絞ったとしても再融着が阻止される(図2の拡大図面)。そしてこの場合、溶融部分はごく小さいスポットでその部分の溶融金属量は微量に留まる。その結果、前述の段差Jが生じたとき、前述のように瞬間的に溶融金属はその切断端面においてバリを発生することなくそれぞれ再凝固して切断状態が維持される。換言すれば、本発明ではバリ発生をなくすためにレーザービームLを極めて細く絞ることが出来る。この点は後述する方向の異なる溶断線Sに付いても言える。
レーザービームLが点P2に至り、点P2から点P3に方向を変えるとL形に非電極部分1aが切り抜かれて行く。切り抜き後では耳部1cに張力T2が加わり、タブ5側には張力T2が働かないが、耳部1cが上記のように挟持された状態で走行していて耳部1cの高さが固定され、一方、前記胴体部分12b1によってタブ5側が押し上げられるため、レーザービームLの移動と共に前記の作用によりバリなしで溶断されて行く(図3)。
レーザービームLが点P3に至り、点P3から点P4に方向を変えるとU形に非電極部分1aが切り抜かれて行く。ここでも切り抜き後では耳部1cに張力T2が加わり、タブ5側には張力T2が働かないが、前記胴体部分12b1によってタブ5側が押し上げられるため、レーザービームLの移動と共に前記の作用によりバリなしで溶断されて行く。これによりタブ5が切り抜かれる(図4)。
タブ5の切り抜きが終了すると、レーザービームLは点P4から点P5に方向を変え、次のタブ5の切り抜き地点まで非電極部分1aを線状に溶断する。レーザービームLが次のタブ5の切り抜き位置に到達すると、前記と同様の作用にて次のタブ5を切り抜く。
第1実施例Aの変形例
図の実施例は第2上ローラ12aが短寸円柱状のローラ、第2下ローラ12bが長寸で胴体部分12b1が太鼓状となっているが、これを逆にしてもよい。即ち、図示していないが、第2上ローラ12aを長尺にし、第2下ローラ12bを短寸にし、第2上ローラ12aの胴体部分を凸円弧の回転体(太鼓状)とするようにしてもよい。この場合には面圧Zは非電極部分1aの上から掛かることになる。
更には、第1上・下ローラ11a・11bと第2上・下ローラ12a・12bの形状を逆転させ、第1上・下ローラ11a・11bのいずれか一方を短寸に形成し、他方の胴体部分を太鼓状に形成し、第2上・下ローラ12a・12bを水平に配置した長寸ローラとしてもよい。
更なる変更として、図8のように第1上ローラ11aの胴体部分11a1を更に太鼓状に形成してもよく、これにより上流側と下流側とで非電極部分1aに面圧Zを2カ所から与えられることになる。
また、図9に示すように、第1上ローラ11aを短寸円柱状ロールとし、第1下ローラ11bと第2上ローラ12aをボーリングのピンに似た形状のロールとし、第2下ローラ12bをこれに対応できるようにその胴体部分12b1を凹円弧の回転体形状のローラとしてもよい。そしてこの第2下ローラ12bの挟持部分12b2は短い円柱状である。上記形状の組み合わせは上記の場合に限られず、非電極部分1aにいずれかのローラの胴体部分にて面圧Zが与えられるようなものは全て含まれる。この時、耳部1cの挟持は面圧Zの有効な発現に効果がある。
第1実施例Aの更なる変形として、ローラの上記胴体部分を太鼓状に代え、胴体部分の中央に全周に亘ってリング状膨出部分12b3を形成してもよい(図10、11)。リング状膨出部分12b3の作用効果は太鼓状胴体部分と同じである。リング状膨出部分12b3は図の実施例に限られず、前記4つのローラのいずれかを長寸円柱状ローラにし、これの胴体部分中央に設置することができる。
第2実施例Bは第2上・下ローラ12a・12bが非電極部分1aに対して傾斜して配置されているものである(図12〜15)。図12の実施例では、第1上・下ローラ11a・11bが前記同様に離間させて設置された長寸円柱状のローラ、第2上ローラ12aは耳部1cを挟持する短寸円柱状のローラ、第2下ローラ12bが長寸円柱状のローラで、これらは傾斜して固定状態に保持されたハウジングH21に回転自在に支持されている。
そして、図12、13の実施例では、第1上・下ローラ11a・11bが水平に配置されており、これに対して上下一対の第2上・下ローラ12a・12bが上記のように傾けて設置されて、耳部1cが第2上ローラ12aにより下に押し下げられ、且つ第2下ローラ12bの先端Yで非電極部分1aが下から押し上げられて面圧Zが付与される。換言すればこれによって第1下ローラ11bと第2上・下ローラ12a・12bとの間で非電極部分1aが捩じられる。この状態で前述のようにレーザービームLで溶融線Sを形成すると、面圧Zと捩じりにより前述同様に溶断線Sの切断端面1a1、1a2に段差Jが発生し再溶着を阻害する。これにより上記同様のタブ5の形成が可能となる。
なお、この場合も図の実施例に限られず、図示していないが、上下一対の第2上・下ローラ12a・12bの傾きを逆にしてもよいし、上下を逆にしてもよい。更に第2上・下ローラ12a・12bを水平に、第1上・下ローラ11a・11bを傾けるようにしてもよい。この場合も、第1、2ローラ間で非電極部分1aに有効な面圧Zと捩じりが付与出来ればよい。
図14は第2実施例Bの変形例で、第2上・下ローラ12a・12bを長寸ローラとし、反対側(側端縁4a側を持ち上げ、先端Y側を下)に傾けるようにした場合である。
上記の場合はローラの傾きは固定であったが、この傾きを微妙に調整する必要がある場
合には図15のような傾斜角度調整機構51を用いる。傾斜角度調整機構51は、ハウジングH4に取り付けられた傾動軸12jに傾動用サーボモータ12mが取り付けられており、傾動用サーボモータ12mを作動させることで傾斜角度を調整することができる。
図16〜19は第3実施例Cで、短寸ローラが非電極部分1aの耳部1cを押し下げるように配置されているものである。この場合も前記同様第1上・下ローラ11a・11bは離間して保持され、長寸で水平に保持された円柱状のローラであり、第2上ローラ12aは耳部1cを挟持する短寸円柱状のローラ、第2下ローラ12bは長寸で水平に保持された円柱状のローラである。いずれも固定ハウジングH31に前記同様片持ち及び両持ちでそれぞれ回転自在に装着されている。そして、水平で非電極部分1aの上下に設置された第1上・下ローラに対して第2上・下ローラが一段低く設定されており、第1下ローラ11bと第2上・下ローラ12a・12bとの間で前記同様のねじりが発生し、ねじりに起因する面圧Zが非電極部分1aにかかることになる(図18)。
図16は点P1から点P2に向かって溶断している場合で、前記面圧Zにより溶断線Sの溶断端面1a1、1a2に段差Jを生じる。
図17は耳部1cに沿って溶断している場合で、第2上ローラ12aが耳部1cを押し下げ、これによって切り抜かれたタブ5の先端がタブ5自体の弾発力により水平に戻ろうとして耳部1cの溶断端面との間で段差Jを生じる。以後、第1実施例Aと同様にして非電極部分1aを切り抜いて行く。以後第1実施例Aと同様にしてタブ5を切り抜いて行く。
なお、これとは逆に耳部1cを押し上げる場合は、図示していないが、第2下ローラ12bが短寸のローラとなり、第1上・下ローラ11a・11bの位置が図16の反対になる。
上記の場合は、第1・2上・下ロール11a・11b、12a・12bが固定の場合であるが、第2上・下ロール12a・12bの上下方向の高さを調整する場合には、図19に示すような昇降機構41が用いられる。
昇降機構41は、第2上・下ロール12a・12bが取り付けられたハウジングH32と、このハウジングH32に装着された昇降用サーボモータ12p及びこの昇降用サーボモータ12pに取り付けられ、ハウジングH32を昇降させる昇降軸12nとで構成されている。第1・2上・下ロール11a・11bは別途図示しない固定ハウジングに枢着されている。
そしてこの場合、第2上・下ロール12a・12bは昇降用サーボモータ12pを作動させることによりハウジングH32が昇降し、第2上・下ロール12a・12bの第1上・下ロール11a・11bに対する高さを調整する。なお、前述同様、第1上・下ロール11a・11bと第2上・下ロール12a・12bを反対にして昇降用サーボモータ12pを第1上・下ロール11a・11b側に取り付けても良い。
図20は第4実施例Dで、第1・2上・下ローラ11a・11b、12a・12bの他に第3ローラ15を用いる場合である。第1・2上・下ローラ11a・11b、12a・12bは円柱状で非電極部分1aの上下に水平に配置されている。これに対して第3ローラ15は短寸で水平に配され、非電極部分1aの中央を上から(又は下から)押圧して非電極部分1aに面圧Zを与えている場合である。これにより第1実施例Aと同様の原理で折れ線状に溶断される。
図21は第5実施例Eで、第2上・下ローラ12a・12bのハウジングH4に例えば超音波発生装置やバイブレータのような振動発生装置12cを付加した場合である。溶断
時に振動を非電極部分1aに付与し、溶断線Sに振動を与えることにより非電極部分1aに面圧Zを付与し、上記の原理で非電極部分1aを切り抜くことになる。
なお、上記第1から第5実施例では第1上・下ローラ11a・11bは離間した状態で軸支されているが、次に述べる図23のように上下に配置し、非電極部分1aを上下から挟持しつつ回転するようにしてもよい。
第6実施例F(図23〜30)はタブ形成機構10を構成する4本のローラ11a・11b、12a・12bの内、第2上・下ローラ12a・12bが上下移動及び傾動するものである(図23〜30)。その機構部は、第2上・下ローラ12a・12b、ハウジングH6、ローラ昇降機構12Lとローラ傾動機構12kとで構成されたハウジング姿勢可変機構Gとで構成されており、これらを図27〜29に従って説明する。
第1上・下ローラ11a・11bは既述のように長寸円柱状で水平に取り付けられている。ここでは第1上・下ローラ11a・11bは上下に配置され、非電極部分1aを挟持している例を示したが、勿論、これに限られず、第1実施例Aの図2で示したように離間してもよい。
第2上・下ローラ12a・12bは第1実施例Aと同様、円柱状で水平に取り付けられ、上側の第2上ローラ12aが短く、第2下ローラ12bが長いローラである。そしてこれらは第1上・下ローラ11a・11bとは切り離してハウジングH6に枢着されている。
ハウジングH6の上に伸びたアームには、第2下ローラ12bが両持ちで、第2上ローラ12aが片持ちで軸支されている。そして、ハウジングH6は第2下ローラ12bの下方にて原反1の移動方向に伸びた傾動軸12jに傾動自在に取り付けられている。
このハウジングH6の底部両端には車輪17が回転可能に取り付けられている。そして、ハウジングH6の下方に配置されたカム16上を転動するように載置されている。カム16にはカム16を水平移動させるソレノイド12qとカム16を水平移動させる図示しないガイドが装備されている。ローラ傾動機構12kは、ハウジングH6、車輪17、傾動軸12j、カム16及びソレノイド12qと図示しないガイドで構成される。
そして前記ローラ傾動機構12k全体を昇降させるローラ昇降機構12Lは、昇降用サーボモータ12pと、カム16の昇降をガイドする図示しないガイドバーとで構成されている。
前記カム16の上面には、第1水平カム面16a、第1傾斜面16b、第2水平カム面16c、第3水平カム面16d、第2逆傾斜面16e及び第4水平カム面16fが設けられている。第1水平カム面16aは最も高く、第2水平カム面16cと及び第4水平カム面16fが同じ高さで、第3水平カム面16dが最も低い。そして、第1傾斜面16bが第1水平カム面16aと第2水平カム面16cとを繋ぎ、第2逆傾斜面16eが第3水平カム面16dと第4水平カム面16fとを繋ぐ。
次に、第6実施例Fのタブ形成機構10の作用を説明する。図28,29はハウジングH6が水平状態に保持されている状態で、車輪17は第2及び第4水平カム面16c・16f上に載っている。この状態で昇降用サーボモータ12pが作動すると第2上・下ローラ12a・12bは水平を保ったまま昇降する。
これに対して、ソレノイド12qを作動させるとカム16が水平移動し、車輪17が第1傾斜面16b、第2逆傾斜面16eを介して第1水平カム面16a及び第3水平カム面16dに移動するとハウジングH6が傾動軸12jを中心にして回転してハウジングH6が傾き、第2上・下ローラ12a・12bが傾斜する(図27)。これらの動きを組み合わせることによって非電極部分1aに面圧Z及び歪を与えて溶融と同時に溶融部分に段差Jを発生させて瞬時にバリなしで溶断を完結する。
なお、ローラ傾動機構12kの主機能はカム16とソレノイド12qであるが、これらに代えて減速機とギア列を介したサーボモータを用い、ハウジングH6を傾動させるようにしてもよい。
次にレーザービームLによる溶断を図5及び図30にて説明する。移動開始点P1にレーザービームLを照射し、点P2に向かってレーザービームLを走らせる。移動開始点P1では、第2上・下ローラ12a・12bは最上点Puに位置し且つ先端Y側が上がった状態で保持されている。最上点Puは非電極部分1aの走行面に一致する高さである。これにより非電極部分1aは先端Yにより面圧Zが付与され、上に持ち上げられている。即ち、カム16は引き出された状態で図27の状態である。
次いで、レーザービームLの点P2方向への移動と共に昇降用サーボモータ12pが作動して耳部1cを挟持した第2上・下ローラ12a・12bが傾斜状態を保持したまま徐々に下がり、移動終点である点P2で第2上・下ローラ12a・12bは最下点Pdに達する。この時点でも先端Yは面圧Zを付与した状態が続く。最下点Pdは最上点Puより1段下がった位置で、第2上・下ローラ12a・12bにて耳部1cを引き下げた状態になる。
移動終点である点P2に達するとこれと同時にソレノイド12qが作動してカム16を押し戻して第2上・下ローラ12a・12bを水平にする。この時点では非電極部分1aは耳部1cが第2上・下ローラ12a・12bに挟持された状態で最下点Pdに引っ張り下ろされており、ソレノイド12qが作動して第2上・下ローラ12a・12bを水平にすることで水平状態を保つ第1上・下ローラ11a・11bとの間でねじり応力が非電極部分1aに付与される。
前記のように第2上・下ローラ12a・12bが最上点Puから最下点Pdに至るのに合わせてレーザービームLは点P1から点P2に移動するが、面圧Zが非電極部分1aに加わっているので、レーザービームLの照射点における溶融と同時に溶融部分に段差Jが発生し、凝固による再接続は妨げられ、溶融と同時に溶断されることになる。
続いてレーザービームLは点P2から点P3へ非電極部分1aの移動と逆方向に移動する。同時に非電極部分1aは順方向に移動しているので、非電極部分1aの順方向の移動量を勘案して点P3は金属箔4の側端縁4aに対して直角に引いた、移動前の点P1を通る直線上にあることになる。点P2から点P3に至る直線は側端縁4aに平行で、この直線と側端縁4aの間が耳部1cとなる。レーザービームLが点P3に達すると最下点Pdに位置する第2上・下ローラ12a・12bに対してソレノイド12qが作動して先端Yが上になるように第2上・下ローラ12a・12bを傾斜させる。これによりL形に溶断された溶断線Sの横で非電極部分1aを若干持ち上げ面圧Zを非電極部分1aに与える。
そして点P3からレーザービームLは逆方向に戻り点P4に至る。この間、昇降用サーボモータ12pが逆作動して耳部1cを挟持した第2上・下ローラ12a・12bが傾斜状態を保持したままレーザービームLの移動と共に徐々に最上点Pu迄上がる。
点P4では、レーザービームLは点P4から点P5へ非電極部分1aの移動と逆方向に移動する。点P5は金属箔4の側端縁4aに対して直角に引いた、移動前の点P1に一致する位置である。点P4から点P5に至る直線は電極部分1bの側縁に平行である。レーザービームLが点P5に達すると最下点Pdに位置する第2上・下ローラ12a・12bに対してソレノイド12qが作動して先端Yが上になるように第2上・下ローラ12a・12bを傾斜させる。これによりL形に溶断された溶断線Sの横で非電極部分1aを若干持ち上げ面圧Zを非電極部分1aに与える。
この間、傾斜して持ち上げられた第2下ローラ12bの先端により溶断されて切り離された非電極部分1aが持ち上げられ、前述同様の段部Jを形成し、溶融と同時に溶断が完了する。このような動作を繰り返してタブ5が電極部分1bに合わせて一体的に切り出される。
次に、図31、32に従って、本発明の第7実施例に付いて説明する。この場合は、面圧付与部Mは段付きローラ40で、両側に太径部分40aが設けられ、中央に細径部分40bが設けられており、同軸で回転する。そして、電極部分1bから切り取られた両側の非電極部分1aの下に太径部分40aが配置され、中央の電極部分1bは中央の細径部分40bに乗って運ばれている。原反1の両側の非電極部分1aは太径部分40aによって上に押し上げられ、電極部分1bはそのままの送り高さを持って送り出される。これにより両者の間にはセパレート角が形成され、確実に分離される。
なお、上記の実施例では面圧付与部Mは段付きローラ40であったが、面圧付与部Mはこれに限られず、溶断された電極部分1bと非電極部分1aとを確実に分離できるようなものであれば足り、図33に示すように、非電極部分1aとの摺接面が円弧状に形成された楕円形(或いは図示していないが半月状)のMで示す滑り板で構成してもよい。滑り板Mは滑り性に優れた4フッ化エチレンのような樹脂が好ましい。
なお、図31〜33の実施例では、電極部分1bが浮き上がらないようにレーザービームLの近傍で電極部分1bを上から押えローラ40cを設けることが好ましい。また、原反1の一方の非電極部分1aからタブ5を切り抜き、他の非電極部分1aはそのまま切り落とすためレーザー出射装置30’は固定式のもので足る。このレーザービームをL’で示す。
滑り板Mは、図の実施例では非電極部分1aを押し上げる場合を示しているが、逆に押し下げるようにしても良いし、傾斜させても良い。
以上により、移動している原反を対象とし、騒音や金属粉塵及びバリの発生なしでレーザービームによるタブを形成することができるようになった。
A:第1実施例、B:第2実施例、C:第3実施例、D:第4実施例、E:第5実施例、F:第6実施例、G:ハウジング姿勢可変機構、H1,H4,H6,H13,H21,H31,H32:ハウジング、J:段差、L・L’:レーザービーム、M:面圧付与部(ローラ、滑り板)、N:レーザービームの移動ライン、P:照射点(点、集光点)、P1:移動始点、P2〜P5:方向変更点、Pd:最下点、Pu:最上点、S:溶断線、T1・T2:張力、X:レーザービームの移動幅、Y:一端(先端)、Z:面圧、1:原反、1a:非電極部分、1a1:第1上・下ローラ側の溶断端面(切断端面)、1a2:第2上・下ローラ側の溶断端面(切断端面)、1b:電極部分、1c:耳部(側辺部分)、2:断材、4:金属箔、4a:側端縁、5:タブ、10:タブ形成機構、11a:第1上ローラ、11a1:胴体部分、11a2:挟持部分、11b:第1下ローラ、11b1:胴体部分、11b2:挟持部分、12a:第2上ローラ、12b:第2下ローラ、12b1:胴体部分、12b2:挟持部分、12b3:リング状膨出部分、12c:振動発生装置、12j:傾動軸、12L:ローラ昇降機構、12k:ローラ傾動機構、12m:傾動用サーボモータ、12n:昇降軸、12p:昇降用サーボモータ、12q:ソレノイド、13a:第1上補助ローラ、13b:第1下補助ローラ、14:第2補助ローラ、15:第3ローラ、16:カム、16a:第1水平カム面、16b:第1傾斜面、16c:第2水平カム面、16d:第3水平カム面、16e:第2逆傾斜面、16f:第4水平カム面、17:車輪、18:断材側ダンサーローラ、19:断材引取機構、19a:断材巻取用サーボモータ、19b:断材巻取軸、20:原反移動装置、21:原反送出部、21a:原反送出用サーボモータ、21b:原反送出軸、22:原反巻取部、22a:原反巻取用サーボモータ、22b:原反巻取軸、23a〜23n:送りローラ、24:原反側ダンサーローラ、30・30’:レーザー出射装置、40:段付きローラ、40a:太径部分、40b:細径部分、41:昇降機構、51:傾斜角度調整機構、100:タブ形成装置。

Claims (10)

  1. 長尺の金属箔にその長手方向に沿って活物質が塗着された電極部分と、前記電極部分と金属箔の側端縁との間に形成された非電極部分とを有する原反を一方向に移動させる原反移動装置と、
    レーザービームを、移動している非電極部分に対して照射し、電極部分に連結したタブを切り抜くレーザー出射装置と、
    レーザービームでタブが切り取られた非電極部分の断材に張力を掛けつつ原反の移動に同期して引き取る断材引取機構と、
    レーザービームの溶断線の近傍に配置され、非電極部分の移動と共に回転又は摺接しつつ非電極部分に接触して非電極部分を押し下げ又は押し上げ或いは傾けて非電極部分の搬送方向を電極部分の搬送方向に対して違え、レーザービームの照射点に面圧を付与するローラ又は滑り板で構成される面圧付与部とで構成されたことを特徴とするタブ形成装置。
  2. 面圧付与部は、非電極部分を上下から挟持してこれを押し下げる又は押し上げる一対のローラであり、一方のローラは、非電極部分を幅方向の全長に亘って接触する長寸ローラであって、レーザービームの幅方向の往復移動幅をカバーする長さの胴体部分が凸円弧の回転体で形成され、前記胴体部分に隣接する非電極部分の側辺部分を挟持する挟持部分が円柱状で短寸に形成されており、
    他方のローラは前記挟持部分に合わせた円柱状で短寸に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタブ形成装置。
  3. 面圧付与部は、非電極部分を上下から挟持する一対のローラであり、一方のローラは、非電極部分を幅方向の全長に亘って接触する長寸ローラであって、レーザービームの幅方向の往復移動幅をカバーする長さの胴体部分の中央にその全周に亘ってリング状膨出部分が形成され、前記胴体部分に隣接する、非電極部分の側辺部分を挟持する挟持部分が円柱状で短寸に形成されており、
    他方のローラは前記挟持部分に合わせた円柱状で短寸に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタブ形成装置。
  4. 面圧付与部は非電極部分を幅方向の全長に亘って支持する長寸ローラであり、該面圧付与ローラの一端が非電極部分の被接触面を越えて面圧を付与するように傾斜して配設されていることを特徴とする請求項1に記載のタブ形成装置。
  5. 面圧付与部は、非電極部分の全幅を支持する長寸ローラと、該長寸ローラとで非電極部分の側辺部分を挟持する短寸ローラの組で構成され、前記一対の面圧付与ローラが長寸ローラ側に移動して挟持された側辺部分に面圧が付与されていることを特徴とする請求項1に記載のタブ形成装置。
  6. 面圧付与部は、非電極部分の全幅を上下から挟持しつつ回転する一対の長寸の第2上・下ローラと、その上流側に配置され、非電極部分に回転しつつ押圧接触して面圧を付与するように配置される第3ローラとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタブ形成装置。
  7. 面圧付与部は、非電極部分の全幅を上下から挟持する一対の長寸の第2上・下ローラで構成され、該第2上・下ローラに振動を付与する振動発生装置が付設されていることを特徴とする請求項1に記載のタブ形成装置。
  8. 面圧付与部は、非電極部分の全幅を支持する長寸の第2下ローラと、第2下ローラとで非電極部分の側辺部分を挟持する短寸の第2上ローラの組で構成されており、 前記第2上・下ローラはハウジングに回転自在に枢着され、
    前記ハウジングにはレーザービームの溶断に合わせて、ハウジング6を上下移動及び傾動させて非電極部分に面圧Zを付与するハウジング姿勢可変機構を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のタブ形成装置。
  9. 面圧付与部は照射点の下流側において、非電極部分の全幅を支持し、照射点に於いて、電極部分から非電極部分をセパレートするローラ又は滑り板であることを特徴とする請求項1に記載のタブ形成装置。
  10. 長尺の金属箔に長手方向に沿って活物質が塗着された電極部分と、前記電極部分と金属箔の側端縁の間に形成された非電極部分とを有し、一方向に搬送されている原反の前記非電極部分にレーザービームにてタブを形成するタブ形成方法であって、
    移動方向に張力が加えられた状態で移動している非電極部分のタブ形成位置の近傍に面圧付与ローラ又は滑り板で構成された面圧付与部を回転又は摺接させて非電極部分を押し下げ又は押し上げ或いは傾けて非電極部分の搬送方向を電極部分の搬送方向に対して違え、レーザービームの照射点に面圧を付与し、前記タブ形成位置にレーザービームを照射してその溶断線により非電極部分を切り抜いてタブを形成することを特徴とするタブの形成方法。
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