JP6296950B2 - 電子ビューファインダ装置 - Google Patents

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本発明は、接眼部に透明板を備える電子ビューファインダ装置に関する。
小型高精細化が進んだ液晶表示パネルは、通称マイクロディスプレイと呼ばれ、例えば、第1の基板と第2の基板と一部に注入口を有する外周シール部を有し、第1の基板と第2の基板と外周シール部とにより閉じられた空間に注入口を介して液晶を注入した後、注入口を封口材により封止することで構成されている。特に近年では、小型高細化に伴い、一方の基板に集積回路を設け、さらに、画素電極を反射画素電極としたLCOS(Liquid Crystal On Silicon)型のマイクロディスプレイが用いられている。このようなマイクロディスプレイを用いた電子ビューファインダ装置には、画像を拡大するためのレンズが設けられ、さらに、電子ビューファインダ装置内部へのゴミの侵入等を防止するための透明板が設けられている。
特許文献1には、反射型液晶表示装置を利用した電子ビューファインダ装置が開示されている。図13は、特許文献1に記載の従来の電子ビューファインダ装置を示す断面図である。この電子ビューファンダ装置は、反射型液晶表示装置10と、反射型液晶表示装置10から出力された光束(画像)を観察者の瞳に導く第1のレンズ43と、第1のレンズ43と外界との間に配置された透明板49と、それらを保持するEVF筐体41とを有している。
反射型液晶表示装置10は、LED光源32と、導光部33と、反射型偏光板36と、反射型液晶パネル18と、外部回路基板21とを有している。LED光源32から出射された自然光は、導光部33で拡散されると共に一方の直線偏光へと変換され、反射型偏光板36に入射する。反射型偏光板36に入射した直線偏光は、反射型偏光板36で反射されて反射型液晶パネル18に入射する(光源の光線59)。反射型液晶パネル18に入射した直線偏光は、反射型液晶パネル18によりその一部が光変調を受けた光学画像信号となって反射され、反射型偏光板36に入射する。反射型偏光板36に入射した光は、反射型偏光板36を透過する成分とそうでない成分とに分離され、反射型偏光板36を透過する成分が第1の表示光線51として反射型液晶表示装置10から出力される。反射型液晶表示装置10から出力された第1の表示光線51は、第1のレンズ43を通過して透明板49に入射する。透明板49では、入射した光の大部分が透明板49を透過して観察者の瞳に入射し、残りの一部が透明板49の表面で第1の反射光線56として反射型液晶表示装置10側へ反射される。
特開2003−204455号公報
従来の構造の場合、反射型液晶パネル18から出力されて透過板49に入射した光(第1の表示光線51)は、透過板49の表面でその一部が反射され、反射された光(第1の反射光線56)が反射型液晶パネル18に入射する可能性がある。具体的には、まず、透明板49の表面で反射された光(第1の反射光線56)は、第1のレンズ43を通過して反射型偏光板36に入射する。反射型偏光板36に入射した光は、反射型偏光板36を透過する偏光軸を持つ直線偏光であるため、そのまま反射型偏光板36を透過し、反射型液晶パネル18に入射する。反射型液晶パネル18に入射した光は、液晶に電圧が与えられている場合は、そのままの偏光軸を維持した状態で反射され、反射された光は、第2の表示光線52として反射型偏光板36を透過し、第1のレンズ43を通過して透明板49に入射する。透明板49に入射した光の一部は、透明板49を透過して観察者の瞳に入射し、ゴースト若しくはフレアとなって現れ、表示品質を低下させる。
本発明は、以上の問題を解決するためになされたもので、表示品質の良好な電子ビューファインダ装置を提供することを目的とする。
反射型液晶表示パネルと、前記反射型液晶表示パネルの画像表示面に光を供給する光源と、前記画像表示面から出力された光学画像信号の少なくとも一部を選択的に透過させる偏光板と、前記偏光板を挟んで前記画像表示面と対向側に配置された透明板と、を有する電子ビューファインダ装置であって、前記偏光板と前記透明板との間に1/4位相差板が配置され、前記透明板の前記画像表示面と対向する側の表面は、前記画像表示面に向かって突出する曲面を有する凸形状を成す、電子ビューファインダ装置とする。
反射型液晶表示パネルと、前記反射型液晶表示パネルの画像表示面に光を供給する光源と、前記画像表示面から出力された光学画像信号の少なくとも一部を選択的に透過させる偏光板と、前記偏光板を挟んで前記画像表示面と対向側に配置された透明板と、を有する電子ビューファインダ装置であって、前記偏光板と前記透明板との間に1/4位相差板が配置され、前記偏光板、前記1/4位相差板、及び前記透明板を収容するファインダ筐体の内面に、光の透過軸が前記偏光板の光の透過軸と平行となるように吸収型偏光板が配置され、前記ファインダ筐体の内面に配置された前記吸収型偏光板は、前記偏光板と前記1/4位相差板との間の空間に面する前記ファインダ筐体の内面を覆うように配置されている電子ビューファインダ装置とする。
本発明の第1の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の第3の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の第4の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の第5の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の第6の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の第7の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の第8の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の第9の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の第10の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。 本発明の電子ビューファインダ装置に用いられる反射型液晶表示装置を示す平面図である。 本発明の電子ビューファインダ装置に用いられる反射型液晶表示装置のA−A線における断面である。 特許文献1に記載の従来の電子ビューファインダ装置を示す断面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。図11は、本発明の電子ビューファインダ装置に用いられる反射型液晶表示装置の平面図である。図12は、本発明の電子ビューファインダ装置に用いられる反射型液晶表示装置のA−A線における断面図である。以下、図1と図11と図12とを用いて第1の実施形態を説明する。
反射型液晶表示装置60に使用される反射型液晶表示パネル18は、例えば、第1の基板1として強誘電性液晶13に所定の電圧を印加するための半導体回路が形成されたシリコン基板を用いて、その第1の基板1に所定の間隙を設けてシール材11により第2の基板6を接着し、シール材11の一部に設けた液晶注入口から間隙内に強誘電性液晶13を注入した後、液晶注入口を封口材15により封止してなるLCOS(Liquid Crystal On Silicon)構造を有する液晶表示パネルである。
反射型液晶表示パネル18は、外部回路基板21上に両面接着テープ22を用いて固定されている。反射型液晶表示パネル18は、超音波ワイヤボンディング法により形成されたアルミニウム細線からなる導通ワイヤ25を介して外部回路基板21と電気的に接続されており、導通ワイヤ25は、ワイヤ保護樹脂26により保護されている。第2の基板6の表面に形成された透明電極(図示せず)と外部回路基板21とは、導電性接着材からなる上下導通部材16を介して電気的に接続されている。反射型液晶表示パネル18は、フレキシブルプリント基板(FPC)からなる外部接続部材23を介して外部の回路(図示せず)と電気的に接続されている。
反射型液晶表示装置は、照明系として、光源基板31上に実装された赤と青と緑の3色(RGB)のLED光源32と、LED光源32から出射された光を反射型液晶表示パネル18側へ導くための導光体あるいは空洞からなる導光部33と、導光部33から出射された光を拡散するための光拡散部34と、光拡散部34から出射された光を直線偏光化するための補助偏光板39とを有している。
また、反射型液晶表示装置は、補助偏光板39から出射した光を反射型液晶表示パネル18の表示領域28へ向けて反射する複合偏光板38を有している。複合偏光板38は、反射型液晶表示パネル18と対向する側に反射型偏光板36、その反対側に光の透過軸が反射型偏光板36と互いに平行となるように吸収型偏光板37を積層した湾曲形状を有するものが採用される。複合偏光板38は、その光の透過軸が補助偏光板39の光の透過軸と直交するように配置されている。複合偏光板38、LED光源32、導光部33、光拡散部34、及び補助偏光板39は、ディスプレイ筐体35に保持されている。吸収型偏光板37は、反射型偏光板36の表面に密着しているのが好ましいが、反射型偏光板36と離間していても良く、また、省略されていても良い。複合偏光板39は、湾曲形状を有するものに替えて、例えば、平板状のものを反射型液晶表示パネル18の画像表示面に対して傾けて配置するようにしても良い。
第1の実施形態の電子ビューファインダ装置(Electronic View Finder:EVF)では、EVF筐体41に、上述の反射型液晶表示装置と、第1のレンズ43と、第2のレンズ44と、1/4位相差板46と、透明板49とが組み込まれている。第2のレンズ44は、電子ビューファインダ装置を使用する人の視度に合わせ、その位置を光軸方向(図中点線で示す位置)へ移動させて視度調整を行うことができるように構成されている。
1/4位相差板46は、そこを通過する光に1/4波長の位相差を与えるものであるが、そこを通過する光に視感度の高い緑色の波長帯域の光が含まれる場合には、その光の波長の1/4波長の位相差を与えるものを使用するのが好ましい。
反射型液晶表示装置から出射して透明板49に入射した第1の表示光線51は、ほとんどが透明板49を透過して電子ビューファインダ装置を使用する観察者の方向に出射するが、残りの一部が透明板49の表面で反対側へ折り返されるように反射され、第1の反射光線56として複合偏光板38の方向に戻ってくる。従来の構造では、図13に示すように、第1の反射光線56は、複合偏光板38を透過して反射型液晶表示装置10の内部に入射し、反射型液晶表示パネル18の表面や反射電極により反射されて複合偏光板38を再度透過し、不要な光(光ノイズ)である第2の表示光線52として観察者側に出射してくるが、本実施形態では、反射型液晶表示装置から出射した第1の表示光線51は、透明板49のレンズ側に配置された1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、さらに透明板49の表面で反射された光は、1/4位相差板46を再度通過することにより、偏光軸が第1の表示光線51とは直交する直線偏光である第1の反射光線56となるため、複合偏光板38の吸収型偏光板37に吸収される。また、仮に第1の反射光線56が吸収型偏光板37の表面で僅かに反射されたとしても、その反射された光(第2の表示光線52)は、複合偏光板36の曲面により、EVF筐体41の内面側に反射されるため、透明板49側へ出射されることがない。以上のことから、本実施形態では、ゴーストやフレアの発生が抑えられ、表示品質が改善される。
図2は、本発明の第2の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。第2の実施形態の特徴は、反射型液晶表示パネル18と第1のレンズ43との間に、薄型の照明光学系として、導光部材30を用いた照明光学系を有することである。この照明光学系は、LED光源32と、導光部33と、光パイプ40と、補助偏光板39と、透過型ホログラム導光板からなる導光部材30と、平板状の吸収型偏光板37とで構成されている。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
図2に示すように、LED光源32から出射した光は、導光部33により約90度進行方向を変え、光パイプ40により導光された後、補助偏光板39により直線偏光となり、導光部材30により導光されて反射型液晶表示パネル18の表示領域28に入射する。反射型液晶表示パネル18から出力された光学画像信号は、導光部材30と吸収型偏光板37を通過して第1の表示光線51となり、第1のレンズ43、第2のレンズ44、1/4位相差板46、透明板49を通り、電子ビューファインダ装置を使用する観察者側に出射する。
この時、第1の表示光線51の一部は、透明板49の表面で反対側へ折り返されるように反射されて第1の反射光線56となり、仮に従来の構造であれば、図13に示すように、そのまま反射型偏光板36を通過して反射型液晶表示装置10の内部に入射し、光ノイズである第2の表示光線52となって再び透明板49側に出射されるが、本実施形態では、透明板49のレンズ側に1/4位相差板46が設けられているため、反射型液晶表示装置から出射した第1の表示光線51は、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、さらに透明板49の表面で反射された第1の表示光線51は、1/4位相差板46を再度通過することにより、偏光軸が第1の表示光線51とは直交する直線偏光である第1の反射光線56となり、吸収型偏光板37に吸収される。本実施形態では、反射型液晶表示パネル18と吸収型偏光板37と透明板49とが、各々の光学面(光軸と交差する表面)が互いに平行となるように配置されていることから、それら光学面での光の反射が起こり難くなるため、光ノイズの発生を効果的に防止することができる。加えて、導光部材30の光学面もそれらの光学面と互いに平行となるように配置すれば、より効果的である。
また、導光部30は、透過型ホログラム構造を有する透過型ホログラム導光板であることから、透明板49からの反射光(第2の表示光線52)は、反射型液晶表示パネル18の光が出射した画素とは異なる場所に入射するため、仮に透明板49からの第1の反射光線56が吸収型偏光板37に全て吸収されずに一部が透過したとしても、その光が光ノイズとして透明板49側に出射されるのを防止することができる。
図3は、本発明の第3の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。第3の実施形態の特徴は、透明板49が反射型液晶表示パネル18の画像表示面に対して傾けて配置されていることである。その他の構成は、第2のレンズ44が省略されていることを除き、第1の実施形態と同様である。
図3に示すように、反射型液晶表示装置から出射した第1の表示光線51は、第1のレンズ43を通過した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、傾斜した透明板49に入射する。透明板49に入射した第1の表示光線51の一部は、透明板49の傾きにより、第1の表示光線51の光軸から離れる方向へ折り返すように反射された後、1/4位相差板46を再度通過することにより偏光軸が第1の表示光線51とは直交する直線偏光である第1の反射光線56となり、第1のレンズ43で屈折した後、複合偏光板38に入射するが、第1の反射光線56は、複合偏光板38の吸収型偏光板37に吸収されため、光ノイズとして透明板49側へ出射することはない。
また、反射型液晶表示装置から出射した第1の表示構成51とは別の経路を辿る第3の表示光線54は、第1のレンズ43で屈折した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、傾斜した透明板49に入射する。透明板49に入射した第3の表示光線54の一部は、透明板49の傾きにより、第3の表示光線54の光軸から離れる方向へ折り返すように反射されて第2の反射光線57となるが、第2の反射光線57は、1/4位相差板46を通過する前後の段階でEVF筐体41の内面に入射して吸収される。ここで、仮に第2の反射光線57がEVF筐体41の内面で複合偏光板38側に反射されたとしても、1/4位相差板46を通過した第2の反射光線57は、偏光軸が第3の表示光線54とは直交する直線偏光であるため、複合偏光板38の吸収型偏光板37に吸収される。尚、本実施形態では、第1のレンズ43のみを使用しているが、複数枚のレンズを使用することも可能である。また、透明板49を傾ける方向は、反射型液晶表示パネル18の画像表示面に対して任意の方向を選択することができ、例えば、複合偏光板38が反射型液晶表示パネル18の画像表示面に対して傾斜する方向と同じ方向と、それとは反対側の方向の、いずれかを選択することができる。
図4は、本発明の第4の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。第4の実施形態の特徴は、反射型偏光板36と吸収型偏光板37を積層した複合偏光板38の代わりに、反射型偏光板36と吸収型偏光板37と反射防止層61を積層した複合偏光板62を用いていることである。その他の構成は、第2のレンズ44が省略されていることを除き、第1の実施形態と同様である。
図4に示すように、反射型液晶表示装置から出射した第1の表示光線51は、第1のレンズ43を通過した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、透明板49に入射する。透明板49に入射した第1の表示光線51の一部は、透明板49の表面で反対側へ折り返されるように反射され、1/4位相差板46を再度通過することにより、偏光軸が第1の表示光線51とは直交する直線偏光である第1の反射光線56となり、複合偏光板62の吸収型偏光板37に入射して吸収される。ここで、吸収型偏光板37の表面には反射防止層61が設けられているため、吸収型偏光板37の表面と比較して表面での光の反射は抑えられ、仮に第1の反射光線56が反射防止層61の表面で僅かに反射されたとしても、その反射された光(第2の表示光線52)は、EVF筐体41の内面に入射して吸収される。このように本実施形態では、複合偏光板62の表層に反射防止層61が設けられているため、複合偏光板62の表面における第2の表示光線52の発生を効果的に抑えることができる。
図5は、本発明の第5の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。第5の実施形態の特徴は、透明板49の表面に1/4位相差板46を密着させて配置したことである。その他の構成は、第2のレンズ44が省略されていることを除き、第1の実施形態と同様である。
図5に示すように、反射型液晶表示装置から出射した第1の表示光線51は、第1のレンズ43を通過した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、透明板49に入射する。透明板49に入射した第1の表示光線51の一部は、透明板49と1/4位相差板46との界面で僅かに反射するが、反射した第1の反射光線56は非常に弱く、さらに、1/4位相差板46を再度通過することにより、偏光軸が第1の表示光線51とは直交する直線偏光である第1の反射光線56になるため、複合偏光板38の吸収型偏光板37に入射して吸収される。ここで、仮に第1の反射光線56の一部が吸収型偏光板37の表面で反射されたとしても、その反射された光(第2の表示光線52)は、EVF筐体41の内面に入射して吸収されるため、光ノイズとして透明板49側へ出射することはない。このように本実施形態では、透明板49の表面に1/4位相差板46を密着させることで、1/4位相差板46と透明板49との間における光の反射を抑えることができるため、結果的に第2の表示光線52の発生を抑えることができる。
本実施形態において、1/4位相差板46は、例えば、光に位相差を与える材料を透明板49の表面に直接塗布したものであっても良いし、粘着層を介して位相差フィルムを透明板49の表面に貼付したものであっても良い。後者の場合において、粘着層には、透明板49と位相差フィルムの光学屈折率の中間の材質を選択することができ、また、可視光領域で高透過特性であり、面内において概ね均一な透過特性を有する材質を選択することができる。
図6は、本発明の第6の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。第6の実施形態の特徴は、第1の実施形態における第2のレンズ44をその光軸方向へ2分割してそれぞれを第1の貼り合せレンズ部65、
第2の貼り合せレンズ部66として構成すると共に、第1の貼り合せレンズ部65と第2の貼り合せレンズ部66との間に1/4位相差板46を配置した点である。1/4位相差板46は、第1の貼り合せレンズ部65と第2の貼り合せレンズ部66とにより互いに密着した状態で挟持されてそれらと一体化されている。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
図6に示すように、反射型液晶表示装置から出射した第1の表示光線51は、第1のレンズ43と第1の貼り合せレンズ部65を通過した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、第2の貼り合せレンズ部66を通過して透明板49に入射する。透明板49に入射した第1の表示光線51の一部は、透明板49の表面で反対側へ折り返されるように反射され、第2の貼り合せレンズ部66を通過した後、1/4位相差板46を再度通過することにより、偏光軸が第1の表示光線51とは直交する直線偏光である第1の反射光線56となり、複合偏光板38の吸収型偏光板37に入射して吸収される。ここで、仮に第1の反射光線56の一部が吸収型偏光板37の表面で反射されたとしても、その反射された光(第2の表示光線52)は、EVF筐体41の内面に入射して吸収されるため、光ノイズとして透明板49側へ出射することはない。
本実施形態では、1/4位相差板46の表裏面が第1の貼り合せレンズ部65、第2の貼り合せレンズ部66と接着しているため、1/4位相差板46と空気層との界面における光の反射を防止することができる。
図7は、本発明の第7の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。第7の実施形態の特徴は、第2のレンズ44の表面に1/4位相差板46と同様の役割を果たす1/4位相差層67を設けたことである。1/4位相差層67は、例えば、光に1/4波長の位相差を与える材料を第2のレンズ44の表面に薄膜状に塗布することにより形成されている。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
図7に示すように、反射型液晶表示装置から出射した第1の表示光線51は、第1のレンズ43と第2のレンズ44を通過した後、1/4位相差層67を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、透明板49に入射する。透明板49に入射した第1の表示光線51の一部は、透明板49の表面で反対側へ折り返されるように反射され、1/4位相差層67を再度通過することにより、偏光軸が第1の表示光線51とは直交する直線偏光である第1の反射光線56となり、複合偏光板38の吸収型偏光板37に入射して吸収される。ここで、仮に第1の反射光線56の一部が吸収型偏光板37の表面で反射されたとしても、その反射された光(第2の表示光線52)は、EVF筐体41の内面に入射して吸収されるため、光ノイズとして透明板49側へ出射することはない。
本実施形態では、第2のレンズ44と1/4位相差層67とが互いに密着しているため、第2のレンズ44と空気層との界面、ならびに1/4位相差層67と空気層との界面における光の反射を防止することができる。
図8は、本発明の第8の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。第8の実施形態の特徴は、透明板として、第1のレンズ43と対向する側の表面(内面)が曲面を有する凸形状とされた透明板50を用いた点である。その他の構成は、第2のレンズ44が省略されていることを除き、第1の実施形態と同様である。
図8に示すように、反射型液晶表示装置から出射した第1の表示光線51は、第1のレンズ43を通過した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、透明板50の中央部に入射する。透明板50の中央部に入射した第1の表示光線51の一部は、透明板50の表面で反対側へ折り返されるように反射された後、1/4位相差板46を再度通過することにより、偏光軸が第1の表示光線51とは直交する直線偏光である第1の反射光線56となり、複合偏光板38の吸収型偏光板37に入射して吸収される。
また、反射型液晶表示装置から出射した第4の表示光線55は、第1のレンズ43を通過した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、透明板50の中央部から僅かに離れた曲面に入射する。透明板50の曲面に入射した第4の表示光線55の一部は、曲面の傾きにより、第4の表示光線55の光軸から離れる方向へ折り返されるように反射された後、1/4位相差板46を再度通過することにより、偏光軸が第4の表示光線55とは直交する直線偏光である第3の反射光線58となり、第1のレンズ43で屈折した後、複合偏光板38の吸収型偏光板37に入射して吸収される。ここで、仮に第3の反射光線58の一部が吸収型偏光板37の表面で反射されたとしても、その反射された光(第2の表示光線52)は、EVF筐体41の内面に入射して吸収される。
また、反射型液晶表示装置から出射した第3の表示光線54は、第1のレンズ43を通過した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、透明板50のEVF筐体41に近接する曲面に入射する。透明板50の曲面に入射した第3の表示光線54の一部は、曲面の傾きにより、第3の表示光線54の光軸から離れる方向へ折り返されるように反射されて第2の反射光線57となり、そのままEVF筐体41の内面に入射して吸収される。
以上のように、本実施形態では、表面が曲面を有する凸形状とされた透明板50を用いているため、透明板50の中央部以外の領域に入射する表示光線(例えば、第3の表示光線54、第4の表示光線55)に起因する光ノイズの発生を効果的に抑えることができる。
図9は、本発明の第9の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。第9の実施形態の特徴は、反射型液晶表示装置をEVF筐体41に装着する方向を上述の実施例1〜8における方向から光軸を中心に180°回転させたことである。その他の構成は、第2のレンズ44が省略されていることを除き、第1の実施形態と同様である。尚、反射型液晶表示装置を装着する方向は、光軸を中心に180°回転させた方向に限らず、例えば、光軸を中心に90°回転させた方向などであっても良く、任意の方向が適宜選択可能である。
このように反射型液晶表示装置のEVF筐体41に装着する方向を変更しても、本発明の効果を得ることができる。
図10は、本発明の第10の実施形態における電子ビューファインダ装置の断面図である。第10の実施形態の特徴は、実施例8と同様に第1のレンズ43と対向する側の表面が曲面を有する凸形状とされた透明板50を用い、さらに、EVF筐体41の内面に吸収型偏光板42を配置した点である。吸収型偏光板42は、筐体41の内面のうち、第1のレンズ43と1/4位相差板46の外周を取り囲む領域の少なくとも一部を覆うように配置されている。吸収型偏光板42は、その透過軸が複合偏光板38の透過軸と平行となるように配置されている。吸収型偏光板42は、上述の領域以外の領域を覆うように配置されていても良く、複合偏光板38と1/4位相差板46との間の空間に面する領域の全てを覆うように配置されているのが好ましい。
図10に示すように、反射型液晶表示装置から出射した第4の表示光線55は、第1のレンズ43と第2のレンズ44を通過した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、透明板50の中央部から僅かに離れた曲面に入射する。透明板50の曲面に入射した第4の表示光線55の一部は、曲面の傾きにより、第4の表示光線55の光軸から離れる方向へ折り返されるように反射された後、1/4位相差板46を再度通過することにより、偏光軸が第4の表示光線55とは直交する直線偏光である第3の反射光線58となり、第2のレンズ44と第1のレンズ43で屈折した後、複合偏光板38の吸収型偏光板37に入射して吸収される。ここで、仮に第3の反射光線58の一部が吸収型偏光板37の表面で反射されたとしても、その反射された光(第2の表示光線52)は、EVF筐体41の内面に設けられた吸収型偏光板42に入射して吸収される。
また、反射型液晶表示装置から出射した第3の表示光線54は、第1のレンズ43と第2のレンズ44を通過した後、1/4位相差板46を通過することにより、直線偏光から楕円偏光となり、透明板50のEVF筐体41に近接する曲面に入射する。透明板50の曲面に入射した第3の表示光線54の一部は、曲面の傾きにより、第3の表示光線54の光軸から離れる方向へ折り返されるように反射されて第2の反射光線57となり、EVF筐体41の内面に配置された吸収型偏光板42に入射して吸収される。
本実施形態では、EVF筐体41の内面に吸収型偏光板42が配置されているため、透明板50からの反射光を効率良く除去することができる。
以上説明した本発明の実施形態1〜10は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、部分的又は選択的に互いに組み合わせて実施することが可能である。
1 第1の基板
6 第2の基板
10 反射型液晶表示装置
11 シール材
13 強誘電性液晶
15 封口材
16 上下導通部材
18 反射型液晶表示パネル
21 外部回路基板
22 両面接着テープ
23 外部接続部材(FPC)
25 導通ワイヤ
26 ワイヤ保護樹脂
28 表示領域
31 光源基板
32 LED光源
33 導光部
34 光拡散部
35 ディスプレイ筐体
36 反射型偏光板
37 吸収型偏光板
38 複合偏光板
39 補助偏光板
40 光パイプ
41 EVF筐体
42 吸収型偏光板
43 第1のレンズ
44 第2のレンズ
46 1/4位相差板
49 透明板
50 透明板
51 第1の表示光線
52 第2の表示光線
54 第3の表示光線
55 第4の表示光線
56 第1の反射光線
57 第2の反射光線
58 第3の反射光線
59 光源の光線
60 反射型液晶表示装置
61 反射防止層
62 複合偏光板
65 第1の貼り合せレンズ部
66 第2の貼り合せレンズ部
67 1/4位相差層

Claims (2)

  1. 反射型液晶表示パネルと、
    前記反射型液晶表示パネルの画像表示面に光を供給する光源と、
    前記画像表示面から出力された光学画像信号の少なくとも一部を選択的に透過させる偏光板と、
    前記偏光板を挟んで前記画像表示面と対向側に配置された透明板と、
    を有する電子ビューファインダ装置であって、
    前記偏光板と前記透明板との間に1/4位相差板が配置され
    前記透明板の前記画像表示面と対向する側の表面は、前記画像表示面に向かって突出する曲面を有する凸形状を成す、
    ことを特徴とする電子ビューファインダ装置。
  2. 反射型液晶表示パネルと、
    前記反射型液晶表示パネルの画像表示面に光を供給する光源と、
    前記画像表示面から出力された光学画像信号の少なくとも一部を選択的に透過させる偏光板と、
    前記偏光板を挟んで前記画像表示面と対向側に配置された透明板と、
    を有する電子ビューファインダ装置であって、
    前記偏光板と前記透明板との間に1/4位相差板が配置され、
    前記偏光板、前記1/4位相差板、及び前記透明板を収容するファインダ筐体の内面に、光の透過軸が前記偏光板の光の透過軸と平行となるように吸収型偏光板が配置され、
    前記ファインダ筐体の内面に配置された前記吸収型偏光板は、前記偏光板と前記1/4位相差板との間の空間に面する前記ファインダ筐体の内面を覆うように配置されている
    ことを特徴とする電子ビューファインダ装置。
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