JP6296324B2 - 登録サーバのプログラム、情報機器、情報機器のプログラム、及びネットワークシステム - Google Patents

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Description

本発明は、登録サーバによる通信制御に基づき、管理サーバと情報機器とが認証情報に基づいて通信を行うネットワークシステムにおける、登録サーバのプログラム、情報機器、情報機器のプログラム、及びネットワークシステムに関する。
管理サーバと情報機器とが認証情報に基づいて通信を行うネットワークシステムが知られている。特許文献1は、管理サーバ、被制御機器、及びサービスサーバを備えたネットワークシステムを開示する。はじめにユーザは、携帯電話を使用することにより、サービスサーバを介して管理サーバにパスワードの発行を要求する。管理サーバは、要求に応じてパスワードを発行し、サービスサーバを介して携帯電話に通知する。次にユーザは、携帯電話を使用することにより、通知されたパスワードを被制御機器に登録する。被制御機器は、登録されたパスワードを使用することにより、管理サーバとの通信を開始する。
特開2007−316678号公報
上記ネットワークシステムにおいて、ユーザは、管理サーバと被制御機器との通信を開始させようとする場合、はじめに携帯電話を使用して管理サーバにパスワードの発行を要求し、次に、被制御機器にパスワードを登録する必要がある。このように、管理サーバと被制御機器との通信を開始させる為にユーザが行う手順は煩雑になる。従ってユーザは、管理サーバと被制御機器との通信を迅速且つ容易に開始させることができないという問題点がある。
本発明の目的は、管理サーバと被制御機器との通信を迅速且つ容易に開始させることが可能な登録サーバのプログラム、情報機器、情報機器のプログラム、及びネットワークシステムを提供することである。
本明細書に例示する第1態様に係る登録サーバのプログラムは、第1ネットワークに接続された登録サーバを制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記コンピュータを、ユーザを識別するユーザ識別情報を受信する第1受信手段と、前記第1ネットワークと異なる第2ネットワークに接続された情報機器を前記第2ネットワーク上で識別する機器識別情報を、前記第2ネットワークに接続された通信端末から受信する第2受信手段と、前記第1受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報を、前記第1ネットワークに接続された管理サーバに対して送信する第1送信手段と、前記第1送信手段によって送信された前記ユーザ識別情報に応じて前記管理サーバから送信される認証情報を、前記管理サーバから受信する第3受信手段と、前記情報機器に前記認証情報を登録することが可能な形式の情報であって、前記機器識別情報と前記認証情報とを少なくとも含む登録情報を生成する第1生成手段と、前記第1生成手段によって生成された前記登録情報を、前記通信端末に対して送信する第2送信手段として機能させる。
第1態様によれば、登録サーバが生成する登録情報は、情報機器に認証情報を登録することが可能な形式を有する。通信端末は、登録サーバから受信した登録情報に基づいて認証情報を情報機器に登録できる。認証情報が登録された情報機器は、管理サーバとの通信を開始することが可能な状態になる。このように、登録サーバは、生成した登録情報を通信端末に送信することによって、管理サーバと情報機器との通信を開始させることができる。この場合、管理サーバと情報機器との間の通信を開始させるためにユーザが行う手順を簡易化できるので、ユーザは、管理サーバと情報機器との間の通信を迅速且つ容易に開始させることができる。
第1態様において、前記登録情報は、前記機器識別情報と前記認証情報とを少なくとも含み、前記情報機器が前記認証情報を受信可能な形式のUniform Resource Locator(URL)であってもよい。この場合、通信端末は、登録情報(URL)をユーザに選択させることによって、認証情報を情報機器に容易に送信できる。従って通信端末は、登録情報に基づいて認証情報を容易に情報機器に登録できる。
第1態様において、前記第2受信手段は、前記機器識別情報を含むHyperText Transfer Protocol(HTTP)リクエストを前記通信端末から受信し、前記第2送信手段は、前記通信端末から送信されたHTTPリクエストに応じ、前記登録情報を含むHTTPレスポンスを送信してもよい。この場合、登録サーバは、HTTPに基づいて通信端末から機器識別情報を受信できる。又、登録サーバは、HTTPに基づいて通信端末に登録情報を送信できる。従って登録サーバは、標準化されたプロトコルに基づいて通信端末との通信を実行できる。
第1態様において、前記第1送信手段は、さらに、前記第2受信手段によって受信された前記機器識別情報によって識別される前記情報機器の数を示す数情報を、前記管理サーバに対して送信し、前記第1生成手段は、前記第1送信手段によって送信された前記数情報によって示される数分の登録情報を生成してもよい。この場合、登録サーバは、管理サーバとの通信の可能化を要求する情報機器の数を、数情報によって管理サーバに通知できる。登録サーバは、要求した数分の情報機器が管理サーバと通信を行うための認証情報を、管理サーバから受信できる。
第1態様において、前記コンピュータを、さらに、前記通信端末で実行可能なプログラムであって、前記情報機器から前記機器識別情報を取得可能な第1プラグインを前記通信端末に対して送信する第3送信手段として機能させ、前記第2受信手段は、前記第3送信手段によって送信された前記第1プラグインを前記通信端末が実行することによって前記通信端末が取得した前記機器識別情報を、前記通信端末から受信してもよい。この場合、通信端末は、第1プラグインを実行することによって、情報機器から機器識別情報を取得できる。登録サーバは、通信端末に第1プラグインを送信することによって、通信端末が情報機器から機器識別情報を取得する手順を容易化できる。
第1態様において、前記第1生成手段は、前記通信端末で実行可能なプログラムであって、前記第3受信手段によって受信された前記認証情報を前記情報機器に送信可能な第2プラグインを前記通信端末に実行させる為の指示をしてもよい。この場合、通信端末は、第2プラグインを実行することによって、情報機器に認証情報を送信できる。登録サーバは、通信端末に第2プラグインを実行させることによって、情報機器が認証情報を登録する手順を容易化できる。
本明細書に例示する第2態様に係る情報機器は、第2ネットワークに接続された情報機器であって、前記第2ネットワークに接続された通信端末から、前記第2ネットワークと異なる第1ネットワークに接続された管理サーバと通信を行う場合に必要な認証情報を受信する第4受信手段と、前記第4受信手段によって受信された前記認証情報を第1記憶部に記憶する第1記憶手段と、前記認証情報を含む接続要求を、前記管理サーバに対して送信する第4送信手段と、前記第4送信手段によって送信された前記接続要求に応じて前記管理サーバから送信される情報であって、前記管理サーバとの通信を許可する許可情報を受信する第5受信手段と、前記第5受信手段によって受信された前記許可情報を、第2記憶部に記憶する第2記憶手段とを備えている。
第2態様によれば、情報機器は、通信端末から受信した認証情報を第1記憶部に記憶し、認証情報に基づいて管理サーバと所定の通信を行うことによって、管理サーバから許可情報を受信できる。情報機器は、通信端末から受信した許可情報を第2記憶部に記憶し、許可情報に基づいて管理サーバと通信を行うことができる。従って、例えば情報機器が管理サーバと通信を行う場合、許可情報を使用すれば、管理サーバとの間でセキュリティ性の高い通信が可能になる。
第2態様において、前記管理サーバに関連する情報であって前記第2記憶部に記憶された関連情報を、前記第2ネットワークに接続された通信端末の表示部に表示可能とするか否かを切り替える切り替え手段を備え、前記切り替え手段は、前記第4受信手段によって前記認証情報が受信される前の状態で、前記関連情報の前記表示部への表示を禁止し、前記認証情報が受信された場合、前記関連情報の前記表示部への表示を許可してもよい。これによって情報機器は、管理サーバとの通信が可能な状態であることをユーザに通知できる。
第2態様において、前記第4受信手段は、HTTPに基づく通信によって前記認証情報を受信してもよい。これによって情報機器は、標準化されたプロトコルに基づいて通信端末との間の通信を実行できる。
第2態様において、前記第4受信手段は、Simple Network Management Protocol(SNMP)に基づく通信によって前記認証情報を受信してもよい。これによって情報機器は、標準化されたプロトコルに基づいて通信端末との間の通信を実行できる。
第2態様において、前記第1ネットワークに接続された前記情報機器を識別する機器識別情報を要求する要求データを、前記通信端末から受信する第6受信手段と、前記第6受信手段によって前記要求データが受信された場合、前記機器識別情報を前記通信端末に対して送信する第5送信手段とを備えてもよい。これによって情報機器は、通信端末からの要求に応じて機器識別情報を通信端末に送信できる。
第2態様において、前記第5送信手段は、SNMPに基づく通信によって前記機器識別情報を前記通信端末に送信してもよい。これによって情報機器は、標準化されたプロトコルに基づいて通信端末との間の通信を実行できる。
本明細書に例示する第3態様に係る情報機器のプログラムは、第2ネットワークに接続された情報機器を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、前記コンピュータを、前記第2ネットワークに接続された通信端末から、前記第2ネットワークと異なる第1ネットワークに接続された管理サーバと通信を行う場合に必要な認証情報を受信する第4受信手段と、前記第4受信手段によって受信された前記認証情報を第1記憶部に記憶する第1記憶手段と、前記認証情報を含む接続要求を、前記管理サーバに対して送信する第4送信手段と、前記第4送信手段によって送信された前記接続要求に応じて前記管理サーバから送信される情報であって、前記管理サーバとの通信を許可する許可情報を受信する第5受信手段と、前記第5受信手段によって受信された前記許可情報を、第2記憶部に記憶する第2記憶手段として機能させる。
第3態様によれば、情報機器は、通信端末から受信した認証情報を第1記憶部に記憶し、認証情報に基づいて管理サーバと所定の通信を行うことによって、管理サーバから許可情報を受信できる。情報機器は、通信端末から受信した許可情報を第2記憶部に記憶し、許可情報に基づいて管理サーバと通信を行うことができる。従って、例えば情報機器が管理サーバと通信を行う場合、許可情報を使用すれば、管理サーバとの間でセキュリティ性の高い通信が可能になる。
本明細書に例示する第4態様に係るネットワークシステムは、第1ネットワークに接続された登録サーバ、及び管理サーバと、第2ネットワークに接続された情報機器とを含むネットワークシステムであって、前記登録サーバは、ユーザを識別するユーザ識別情報を受信する第1受信手段と、前記情報機器を前記第2ネットワーク上で識別する第1機器識別情報を、前記第2ネットワークに接続された通信端末から受信する第2受信手段と、前記第1受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報を、前記管理サーバに対して送信する第1送信手段と、前記第1送信手段によって送信された前記ユーザ識別情報に応じて前記管理サーバから送信される認証情報を、前記管理サーバから受信する第3受信手段と、前記情報機器に前記認証情報を登録することが可能な形式の情報であって、前記第1機器識別情報と前記認証情報とを少なくとも含む登録情報を生成する第1生成手段と、前記第1生成手段によって生成された前記登録情報を、前記通信端末に対して送信する第2送信手段とを備え、前記情報機器は、前記通信端末から前記認証情報を受信する第4受信手段と、前記第4受信手段によって受信された前記認証情報を、前記情報機器の第1記憶部に記憶する第1記憶手段と、前記認証情報、及び、前記情報機器を識別する第2機器識別情報を含む接続要求を、前記管理サーバに対して送信する第4送信手段と、前記第4送信手段によって送信された前記接続要求に応じて前記管理サーバから送信される情報であって、前記管理サーバとの通信を許可する許可情報を受信する第5受信手段と、前記第5受信手段によって受信された前記許可情報を、前記情報機器の第2記憶部に記憶する第2記憶手段とを備え、前記管理サーバは、前記登録サーバから前記ユーザ識別情報を受信する第7受信手段と、前記第7受信手段によって前記ユーザ識別情報が受信された場合、前記ユーザ識別情報に対応する前記認証情報を生成する第2生成手段と、前記第2生成手段によって生成された前記認証情報を前記登録サーバに対して送信する第5送信手段と、前記第7受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報と、前記第2生成手段によって生成された前記認証情報とを対応付けて、前記管理サーバの記憶部に記憶する第3記憶手段と、前記情報機器から送信された前記接続要求を受信する第8受信手段と、前記第7受信手段によって受信された前記接続要求に含まれる前記認証情報が前記管理サーバの記憶部に記憶されているか判断する判断手段と、前記判断手段によって、前記認証情報が記憶されていると判断された場合、前記許可情報を生成する第3生成手段と、前記第3生成手段によって生成された前記許可情報を前記情報機器に対して送信する第6送信手段と、前記第3記憶手段によって前記管理サーバの記憶部に対応付けて記憶された前記ユーザ識別情報及び前記認証情報に、前記第8受信手段によって受信された前記接続要求に含まれる前記第2機器識別情報と、前記第3生成手段によって生成された前記許可情報とをさらに対応付けて記憶する第4記憶手段とを備えている。
第4態様によれば、登録サーバが生成する登録情報は、情報機器に認証情報を登録することが可能な形式を有する。通信端末は、登録サーバから受信した登録情報に基づいて認証情報を情報機器に登録できる。認証情報が登録された情報機器は、管理サーバとの通信を開始することが可能な状態になる。このように、登録サーバは、生成した登録情報を通信端末に送信することによって、管理サーバと情報機器との通信を開始させることができる。従って、管理サーバと情報機器との間の通信を開始させるためにユーザが行う手順を簡易化できるので、ユーザは、管理サーバと情報機器との間の通信を迅速且つ容易に開始させることができる。また、情報機器は、通信端末から受信した認証情報に基づき、管理サーバと所定の通信を行うことによって、管理サーバから許可情報を受信できる。情報機器は、許可情報を使用して管理サーバとの通信を開始できる。また、管理サーバは、情報機器を認証する為の認証情報を生成し、登録サーバ及び通信端末を介して情報機器に認証情報を通知できる。
ネットワークシステム1の概要、及び、登録サーバ11、管理サーバ12、情報機器13の電気的構成を示す図である。 通信シーケンスを示す図である。 機器登録画面141を示す図である。 登録サーバ処理のフローチャートである。 情報機器処理のフローチャートである。 管理サーバ処理のフローチャートである。 第1変形例における通信シーケンスを示す図である。 第1変形例における登録サーバ処理のフローチャートである。 第1変形例における情報機器処理のフローチャートである。 第2変形例における通信シーケンスを示す図である。 第2変形例における登録サーバ処理のフローチャートである。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1を参照し、ネットワークシステム1について説明する。ネットワークシステム1は、登録サーバ11、管理サーバ12、複数の情報機器13、及び通信端末14を備える。登録サーバ11及び管理サーバ12は、第1ネットワーク2に接続し、第1ネットワーク2を介して通信を行うことができる。複数の情報機器13及び通信端末14は、第2ネットワーク3に接続し、第2ネットワーク3を介して通信を行うことができる。第2ネットワーク3は第1ネットワーク2に接続する。登録サーバ11及び管理サーバ12と、複数の情報機器13及び通信端末14とは、第1ネットワーク2及び第2ネットワーク3を介して通信を行うことができる。第1ネットワーク2の一例として、Wide Area Network(WAN)が挙げられる。第2ネットワーク3の一例として、Local Area Network(LAN)が挙げられる。なお、第2ネットワーク3は有線ネットワークに限定されず、無線(Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi等)ネットワークであってもよい。
登録サーバ11及び管理サーバ12は、Webサーバである。情報機器13は、コピー機13A、プリンタ装置13B、及びスキャナ装置13Cを含む。通信端末14は、汎用コンピュータである。なお、登録サーバ11及び管理サーバ12はWebサーバに限定されず、Webサーバとしての機能を有する汎用的なPC又はサーバであってもよい。情報機器13はコピー機13A、プリンタ装置13B、スキャナ装置13Cに限定されず、ファクシミリ装置であってもよいし、プリンタ、コピー、ファクシミリ、スキャナ等の各機能を1つの筐体内に収納した複合機であってもよい。通信端末14は汎用的なコンピュータに限定されず、携帯端末(PDA、スマートフォン、タブレットコンピュータ等)であってもよい。
登録サーバ11の電気的構成について説明する。登録サーバ11は、登録サーバ11を制御するCPU111を備える。CPU111は、ROM112、RAM113、ハードディスクドライブ(HDD)114、通信インタフェース(I/F)115、及びドライブ装置116と電気的に接続する。ROM112には、ブートプログラム、及びBasic Input/Output System(BIOS)等が記憶される。RAM113には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。
HDD114には、CPU111に登録サーバ処理(図4、図8、図11参照、後述)を実行させるためのプログラム、及び、Operating System(OS)が記憶される。また、HDD114には、ユーザID及びパスワードが記憶される。以下、登録サーバ11のHDD114にユーザID及びパスワードが記憶されていることを、「登録サーバ11にユーザID及びパスワードが登録されている。」という。通信I/F115は、登録サーバ11を第1ネットワーク2に接続するためのインタフェース素子である。CPU111は、通信I/F115を介して、管理サーバ12や通信端末14などの他の装置とデータの送受信を行う。ドライブ装置116は、記憶媒体117に記憶された情報を読み出すことができる。CPU111は、記憶媒体117に記憶されたプログラムをドライブ装置116によって読み出し、HDD114に記憶できる。
なお、CPU111として、汎用的なプロセッサーが用いられてもよい。登録サーバ処理は、CPU111によって実行される例に限定されず、他の電子部品(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。また、登録サーバ処理は、複数の電子機器(つまり、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。例えば、登録サーバ処理の一部は、第1ネットワーク2に接続したサーバで実行されてもよい。プログラムは、例えば、第1ネットワーク2に接続した所定のサーバからダウンロードされて、HDD114に記憶されてもよい。
管理サーバ12の電気的構成について説明する。管理サーバ12は、管理サーバ12を制御するCPU121を備える。CPU121は、ROM122、RAM123、HDD124、通信I/F125、及びドライブ装置126と電気的に接続する。ROM122には、ブートプログラム、及びBIOS等が記憶される。RAM123には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。
HDD124には、CPU121に管理サーバ処理(図6参照、後述)を実行させるためのプログラム、及びOSが記憶される。また、HDD124には、ユーザID及びパスワードが記憶される。以下、HDD124にユーザID及びパスワードが記憶されていることを、「管理サーバ12にユーザID及びパスワードが登録されている。」という。通信I/F125は、管理サーバ12を第1ネットワーク2に接続するためのインタフェース素子である。CPU121は、通信I/F125を介して、登録サーバ11や複数の情報機器13などの他の装置とデータの送受信を行う。ドライブ装置126は、記憶媒体127に記憶された情報を読み出すことができる。CPU121は、記憶媒体127に記憶されたプログラムをドライブ装置126によって読み出し、HDD124に記憶できる。
なお、CPU121として、汎用的なプロセッサーが用いられてもよい。管理サーバ処理は、CPU121によって実行される例に限定されず、他の電子部品(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。また、管理サーバ処理は、複数の電子機器(つまり、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。例えば、管理サーバ処理の一部は、第1ネットワーク2に接続したサーバで実行されてもよい。プログラムは、例えば、第1ネットワーク2に接続した所定のサーバからダウンロードされて、HDD124に記憶されてもよい。
情報機器13の電気的構成について説明する。情報機器13は、情報機器13を制御するCPU131を備える。CPU131は、ROM132、RAM133、フラッシュメモリ134、入力部135、表示部136、像処理部137、通信I/F138、及びドライブ装置139と電気的に接続する。ROM132には、ブートプログラム、OS、BIOSが記憶される。RAM133には、タイマやカウンタ、一時的なデータが記憶される。また、RAM133にはPersonal Identification Number(PIN)コード(後述)が記憶される。フラッシュメモリ134には、CPU131に情報機器処理(図5、図9参照、後述)を実行させるためのプログラムが記憶される。またフラッシュメモリ134には、情報機器13をWebサーバとして機能させる為のプログラム(Embedded Web Server(EWS)プログラム)が記憶される。またフラッシュメモリ134にはトークン(後述)が記憶される。またフラッシュメモリ134には、通信端末14からの要求に応じて通信端末14の表示部に表示させることが可能な表示画面のデータが記憶される。
入力部135はタッチパネル及び押ボタンである。表示部136は液晶パネルである。像処理部137は、像形成を司る機構である。例えば情報機器13がコピー機13Aの場合、像処理部137は、像読み取り機構及び印刷機構を備える。例えば情報機器13がプリンタ装置13Bの場合、像処理部137は印刷機構を備える。例えば情報機器13がスキャナ装置13Cの場合、像処理部137は像読み取り機構を備える。通信I/F138は、情報機器13を第2ネットワーク3に接続するためのインタフェース素子である。情報機器13が第2ネットワーク3に有線接続する場合、通信I/F138の例として有線通信回路(LANカード等)が挙げられる。情報機器13が第2ネットワーク3に無線接続する場合、通信I/F138の例として、無線規格に従った無線通信回路(Bluetooth、Wi-Fi等のRFモジュール等)が挙げられる。CPU131は、通信I/F138を介して、管理サーバ12や通信端末14などの他の装置とデータの送受信を行う。ドライブ装置139は、記憶媒体140に記憶された情報を読み出すことができる。CPU131は、記憶媒体140に記憶されたプログラムをドライブ装置139によって読み出し、フラッシュメモリ134に記憶できる。
なお、CPU131として、汎用的なプロセッサーが用いられてもよい。情報機器処理は、CPU131によって実行される例に限定されず、他の電子部品(例えば、ASIC)によって実行されてもよい。また、情報機器処理は、複数の電子機器(つまり、複数のCPU)によって分散処理されてもよい。例えば、情報機器処理の一部は、第2ネットワーク3に接続したサーバで実行されてもよい。プログラムは、例えば、第2ネットワーク3に接続したサーバからダウンロードされて、フラッシュメモリ134に記憶されてもよい。PINコードがRAM133ではなくフラッシュメモリ134に記憶されてもよい。即ち、PINコードとトークンは同一の記憶装置(フラッシュメモリ134)の異なる記憶領域に記憶されてもよい。
管理サーバ12は、情報機器13が保存している情報を、情報機器13から受信する。情報機器13が保存している情報は、情報機器13がコピー機13A又はプリンタ装置13Bの場合、印刷された印刷媒体の枚数、又は、消耗品の消耗度合を示す情報である。消耗品の度合いは、例えば、インク又はトナーの残量を検知するセンサーの値を示す情報である。又、情報機器13がスキャナ装置13Cの場合、原稿を搬送するローラの回転回数や、搬送した原稿の枚数を示す情報である。以下、これらの情報を総称して、機器状態情報という。ネットワークシステム1は、管理サーバ12が情報機器13から機器状態情報を受信し、ユーザに提供することが可能なシステムである。なお、機器状態情報は、上述の機器状態に限定されない。
管理サーバ12は、登録サーバ11からの要求に応じ、情報機器13を認証する為のPINコードを作成する。管理サーバ12は、PINコードを含むデータを情報機器13から受信した場合、PINコードによって情報機器13の認証を行う。管理サーバ12は、作成したPINコードと受信したPINコードとが一致する場合、認証に成功したと判断し、トークンを作成する。トークンは、情報機器13に管理サーバ12との通信を許可する情報である。管理サーバ12は、情報機器13にトークンを送信する。情報機器13が管理サーバ12と通信を行う場合、情報機器13は、管理サーバ12に対して送信するデータ(例えば、機器状態情報を示すデータ)にトークンを付加する必要がある。従って、情報機器13が管理サーバ12からトークンを受信し、トークンを使用して管理サーバ12と通信を行う為には、情報機器13は、情報機器13を認証するPINコードを管理サーバ12から取得する必要がある。
情報機器13が管理サーバ12からPINコードを取得し、トークンを使用して管理サーバ12と通信を開始するまでの通信手順について、図2を参照して説明する。はじめにユーザ14Aは、通信端末14に対してログイン操作を行う(S201)。ログイン操作は、例えば、通信端末14が実行するブラウザに表示されたログイン画面を介して行われる。ログイン操作は、ユーザ14Aを識別する識別情報(以下、ユーザIDという。)及びパスワードを、ログイン画面に入力する操作である。通信端末14は、入力されたユーザID及びパスワードを、第1ネットワーク2及び第2ネットワーク3を介して登録サーバ11に送信する。登録サーバ11は、ユーザID及びパスワードを受信する(S203)。なお、ユーザIDの一例として、ユーザ14Aのメールアドレスが挙げられる。
具体的には次の通りである。通信端末14は、登録サーバ11にHyperText Transfer Protocol(HTTP)リクエストを送信し、登録サーバ11から、ログイン画面を表示可能なHTTPレスポンスを受信する。ログイン画面を表示可能なHTTPレスポンスとは、例えば、HyperText Markup Language(HTML)などのマークアップ言語によって記載された、ログイン画面を示すデータを含むHTTPレスポンスである。通信端末14はブラウザにログイン画面を表示する(S202)。通信端末14は、ログイン画面を介してログイン操作が行われた場合(S201)、入力されたユーザID及びパスワードを含むHTTPリクエストを、登録サーバ11に送信する。登録サーバ11はHTTPリクエストを受信する(S203)。
登録サーバ11は、受信したHTTPリクエストに含まれるユーザID及びパスワードが登録されている場合、情報機器13を登録する為の登録画面(以下、機器登録画面という。)を、通信端末14のディスプレイに表示させる(S205)。具体的には、登録サーバ11は、受信したHTTPリクエストに応じて、機器登録画面を表示可能なHTTPレスポンスを通信端末14に送信する。通信端末14はHTTPレスポンスを受信する。通信端末14は、受信したHTTPレスポンスに基づき、ブラウザに機器登録画面を表示する。
図3は、通信端末14が実行するブラウザに表示される機器登録画面の一例(機器登録画面141)を示す。機器登録画面141は入力部141Aを複数含む。入力部141Aには、情報機器13のIPアドレスを入力することが可能である。なお図3では、複数の入力部141Aの夫々にURL 141Bが対応付けられているが、この時点でURL 141Bは表示されない。URL 141Bの詳細、及び、URL 141Bが表示されるタイミングについては後述する。
図2に示すように、ユーザ14Aは、機器登録画面141の入力部141Aに、管理サーバ12による機器状態情報の管理を所望する情報機器13のIPアドレスを入力する(S207)。入力されるIPアドレスは、例えばローカルIPなど、第2ネットワーク3内で情報機器13を識別可能なアドレス情報である。通信端末14は、入力されたIPアドレスを登録サーバ11に送信する。なお、複数の入力部141Aの夫々にIPアドレスが入力された場合、通信端末14は、入力された複数のIPアドレスを登録サーバ11に送信する。登録サーバ11はIPアドレスを受信する(S209)。具体的には、通信端末14は、入力されたIPアドレスを含むHTTPリクエストを登録サーバ11に送信する。登録サーバ11はHTTPリクエストを受信する。
なお上述において、ユーザ14AはIPアドレスの代わりに、情報機器13のドメイン名を、第2ネットワーク3内で情報機器13を識別可能なアドレス情報として、通信端末14に入力してもよい。通信端末14は、第2ネットワーク3に接続したDNSサーバに問い合わせることによって、入力されたドメイン名からIPアドレスを特定してもよい。通信端末14は、ドメイン名に基づいて特定したIPアドレスを登録サーバ11に送信してもよい。あるいは、通信端末14は、情報機器13のドメイン名を登録サーバ11に送信してもよい。この場合、後述するS215において、ドメイン名を含むURLがブラウザに表示される。そして、後述するS217においてドメイン名を含むURLが選択された場合、通信端末14は、第2ネットワーク3に接続したDNSサーバに問い合わせることによって、ドメイン名に基づいて特定したIPアドレスを有する情報機器13に接続する。
登録サーバ11は、HTTPリクエストを受信した場合、PINコードの作成を管理サーバ12に要求する。作成を要求するPINコードは、登録サーバ11が受信したHTTPリクエストに含まれるユーザIDに関連付けて、管理サーバ12に情報機器13を認証させるための認証情報である。具体的には、登録サーバ11は、S203で受信したユーザID、及び、S209で受信したIPアドレスの数を示す数情報を、管理サーバ12に送信する。管理サーバ12は、ユーザID及び数情報を受信する(S211)。管理サーバ12は、数情報で示される数分の情報機器13を認証できるPINコードを作成する(S212)。なお、管理サーバ12は、数情報で示される数によらず、PINコードを1つ作成する。管理サーバ12は、作成したPINコードを登録サーバ11に送信する。登録サーバ11はPINコードを受信する(S213)。
登録サーバ11は、受信したPINコード、及び、S209で受信したIPアドレスを含むURLを生成する。具体的には次の通りである。登録サーバ11は、S209で受信したIPアドレス(例えば、192.168.0.1、192.168.0.2、192.168.0.3、192.168.0.4、図3参照)を、ホスト名(http://の後部分、図3参照)としてURLに含める。又、登録サーバ11は、S213で受信したPINコード(12345、図3参照)を、クエリ(?pin=の後部分、図3参照)としてURLに含める。登録サーバ11は、S209で複数のIPアドレスを受信した場合、複数のIPアドレスの夫々に対応するURLを、IPアドレスの数分生成する。
登録サーバ11は、生成したURLを含む機器登録画面のデータを作成する。例えば図3に示すように、生成したURL141Bが、対応するIPアドレスが入力された入力部141Aに対応付けられた機器登録画面141が作成される。登録サーバ11は、S209で受信したHTTPリクエストに応じ、作成した機器登録画面を表示可能なHTTPレスポンスを、通信端末14に送信する。通信端末14は、HTTPレスポンスを受信する。通信端末14は、受信したHTTPレスポンスに基づき、URLを含む機器登録画面をブラウザに表示する(S215)。
ユーザ14Aは、ブラウザに表示された機器登録画面に含まれるURLを選択する操作を、通信端末14に入力する(S217)。上述のように、機器登録画面に含まれるURLは、入力されたIPアドレスをホスト名として含み、管理サーバ12によって作成されたPINコードをクエリとして含む。従ってURLが選択された場合、通信端末14は、PINコードを含むHTTPリクエストを、IPアドレスで識別される情報機器13に送信する。情報機器13はHTTPリクエストを受信する(S219)。情報機器13は、HDD134に記憶されたEWSプログラムを実行することによって、後述のS221、S223、S225の通信をHTTPに基づいて実行する。
情報機器13は、受信したHTTPリクエストに含まれるPINコードを特定し、RAM133に記憶する。情報機器13は、管理サーバ12と通信を行う場合に必要なトークンの作成を要求するデータ(以下、接続要求データという。)を、管理サーバ12にHTTPリクエストとして送信する。接続要求データには、RAM133に記憶されたPINコードが含められる。管理サーバ12は接続要求データを受信する(S221)。管理サーバ12は、受信した接続要求データに含まれるPINコードによって、情報機器13を認証する。管理サーバ12はトークンを作成する(S222)。
管理サーバ12は、作成したトークンを、接続要求データを送信した情報機器13にS221のHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして送信する。情報機器13はトークンを受信し、フラッシュメモリ134に記憶する(S223)。情報機器13は、フラッシュメモリ134に記憶したトークンを、管理サーバ12に送信するデータに付加することによって、管理サーバ12と通信を行う(S225)。例えば、情報機器13が機器状態情報を示すデータにトークンを付加し、管理サーバ12に送信することによって、管理サーバ12は情報機器13から機器状態情報を受信できる。このように、管理サーバ12と情報機器13とがトークンを用いた通信を行うことによって、管理サーバ12は、情報機器13からの詐称アクセスを防ぐことができる。
なお上述において、通信端末14は、PINコードを含むHTTPリクエストの代わりに、PINコードを含む所定の形式データを情報機器13に送信してもよい。情報機器13は、PINコードを含む所定の形式データを通信端末14から受信し、PINコードを特定してもよい。
図4から図6を参照し、図2の通信シーケンスに基づいて登録サーバ11、管理サーバ12、及び情報機器13の夫々のCPUが実行する処理について説明する。図4を参照し、登録サーバ11のCPU111によって実行される登録サーバ処理について説明する。CPU111は、登録サーバ11の電源をONする操作が行われた場合、HDD114に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、登録サーバ処理を開始する。例えば、図4に示される処理は、プログラムを実行するCPU111が達成する、登録サーバ11のWebサーバとしての機能によって行われる。CPU111は、ログイン画面の表示を要求するHTTPリクエストを通信端末14から受信したか判断する(S7)。CPU111は、HTTPリクエストを受信しない場合(S7:NO)、処理をS7に戻す。CPU111は、HTTPリクエストを受信した場合(S7:YES)、ログイン画面を表示可能なHTTPレスポンスを通信端末14に送信する(S9)。通信端末14は、HTTPレスポンスを受信し、ブラウザにログイン画面を表示させる(S202、図2参照)。
CPU111は、ユーザID及びパスワードを含むHTTPリクエストを、通信端末14から受信したか判断する(S11)。CPU111は、HTTPリクエストを受信しない場合(S11:NO)、処理をS11に戻す。通信端末14は、ログイン画面を介してユーザID及びパスワードを入力する操作を受け付けた場合、入力されたユーザID及びパスワードを含むHTTPリクエストを送信する。CPU111は、HTTPリクエストを受信した場合(S11:YES)、HTTPリクエストに含まれるユーザID及びパスワードを特定する。CPU111は、HDD114に記憶されたユーザID及びパスワードの組み合わせと、特定したユーザID及びパスワードの組み合わせとを比較することで、特定したユーザIDがHDD114に記憶されているか判断する。CPU111は、特定したユーザIDがHDD114に記憶されていない場合、特定したユーザID及びパスワードが登録サーバ11に登録されていないと判断する(S13:YES)。CPU111は、特定したユーザID及びパスワードを登録サーバ11に登録するか否かを問い合わせる表示画面を表示可能なHTTPレスポンスを、通信端末14に送信する。CPU111は、送信したHTTPレスポンスに応じ、登録する旨の通知データを通信端末14から受信した場合、特定したユーザID及びパスワードを対応付けてHDD114に記憶する(S15)。CPU111は、特定したユーザID及びパスワードを管理サーバ12に登録させるために、特定したユーザID及びパスワードを含む登録要求データを、管理サーバ12に送信する(S17)。CPU111は処理をS19に進める。
またCPU111は、特定したユーザIDがHDD114に記憶されている場合でも(S13:NO)、特定したパスワードが、HDD114に記憶されたユーザIDに対応付けられているパスワードと相違する場合(S14:NO)、正しいパスワードをユーザに入力させる為に、処理をS9に戻す。CPU111は、特定したパスワードが、HDD114に記憶されたユーザIDに対応付けられているパスワードと一致する場合(S14:YES)、特定したユーザID及びパスワードは登録サーバ11に登録されていると判断する。CPU111は処理をS19に進める。
CPU111は、HTTPリクエストに応じて、URLを含まない機器登録画面を表示可能なHTTPレスポンスを、情報機器13に送信する(S19)。通信端末14は、HTTPレスポンスを受信し、URLを含まない機器登録画面をブラウザに表示させる(S205、図2参照)。CPU111は、IPアドレスを含むHTTPリクエストを通信端末14から受信したか判断する(S21)。CPU111は、HTTPリクエストを受信しない場合(S21:NO)、処理をS21に戻す。通信端末14は、機器登録画面を介してIPアドレスを入力する操作を受け付けた場合、入力されたIPアドレスを含むHTTPリクエストを送信する。CPU111は、HTTPリクエストを受信した場合(S21:YES)、HTTPリクエストに含まれるIPアドレスを特定する。CPU111は、特定したIPアドレスをRAM113に記憶する。CPU111は、S11で受信したHTTPリクエストに含まれるユーザID、及び、S21で受信したHTTPリクエストに含まれるIPアドレスの数を示す数情報を、管理サーバ12に送信する(S23)。CPU111は、送信したユーザID及び数情報に応じて管理サーバ12から返信されるPINコードを受信する(S25)。
CPU111は、S21で受信したHTTPリクエストに含まれるIPアドレスをホスト名として含み、且つ、S25で受信したPINコードをクエリとして含むURLを生成する(S27)。CPU111は、S21で受信したHTTPリクエストに複数のIPアドレスが含まれている場合、複数のIPアドレスの夫々に対応する複数のURLを生成する。CPU111は、生成したURLを含む機器登録画面を表示可能なHTTPレスポンスを、通信端末14に送信する(S29)。通信端末14は、HTTPレスポンスを受信し、URLを含む機器登録画面をブラウザに表示させる(S215、図2参照)。CPU111は処理をS7に戻す。
図5を参照し、情報機器13のCPU131によって実行される情報機器処理について説明する。CPU131は、情報機器13の電源をONする操作が行われた場合、フラッシュメモリ134に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、情報機器処理を開始する。又、CPU111は、フラッシュメモリ134に記憶されたEWSプログラムを読み出して実行し、情報機器13をWebサーバとして機能させることによって、HTTPに基づいた通信処理を実行する。なお上述したように、フラッシュメモリ134には、通信端末14の表示部に表示させるための表示画面のデータが記憶されている。具体的には、フラッシュメモリ134には、(1)情報機器13の設定パラメータに対する入力を受ける表示画面のデータと、(2)情報機器13が管理サーバ12と通信できない状態であることを通知する表示画面のデータと、(3)情報機器13が管理サーバ12と通信可能な状態であることを通知する表示画面のデータとが記憶される。現時点では、CPU131は、通信端末14から表示要求(HTTPリクエスト)を受信した場合、通信端末14に(1)のデータのみを含む応答(HTTPレスポンス)を送信する。従って、通信端末14の表示部には、(1)のデータに基づく表示画面が表示され、(2)(3)のデータに基づく表示画面は表示されない。
CPU131は、PINコードを含むHTTPリクエストを、通信端末14から受信したか判断する(S41)。CPU131は、HTTPリクエストを受信しない場合(S41:NO)、処理をS41に戻す。CPU131は、HTTPリクエストを受信した場合(S41:YES)、受信したHTTPリクエストに含まれるPINコードを特定し、RAM133に記憶する(S43)。CPU131は、通信端末14から表示要求を受信した場合に、管理サーバ12との通信が可能な状態であることを通知する表示画面のデータ(3)を通信端末14に送信可能な状態に切り替える(S45)。以後、通信端末14から表示要求を受信した場合、CPU131は、例えば「管理サーバと接続しました。」の文字が示された表示画面のデータ(3)を、上記(1)のデータとともに通信端末14に送信する。
CPU131は、RAM133に記憶したPINコードと機器IDとを含む接続要求データを、管理サーバ12に送信する(S47)。機器IDは、情報機器13を識別する識別情報である。機器IDは、例えば、情報機器13のMACアドレスや、シリアル番号など、情報機器13に固有な情報である。CPU131は、接続要求データに応じて管理サーバ12から返信されるトークンを受信する(S49)。CPU131は、受信したトークンをフラッシュメモリ134に記憶する(S51)。CPU131は、フラッシュメモリ134に記憶したトークンをデータに付加し、管理サーバ12に送信することによって、管理サーバ12と通信を行う(S53)。CPU131は処理をS41に戻す。
図6を参照し、管理サーバ12のCPU121によって実行される管理サーバ処理について説明する。CPU121は、管理サーバ12の電源をONする操作が行われた場合、HDD124に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、管理サーバ処理を開始する。例えば、図6に示される処理は、プログラムを実行するCPU121が達成する、管理サーバ12のWebサーバとしての機能によって行われる。CPU121は、ユーザID及びパスワードを含む登録要求データを、登録サーバ11から受信したか判断する(S61)。CPU121は、ユーザID及びパスワードを含む登録要求データを登録サーバ11から受信した場合(S61:YES)、受信した登録要求データに含まれるユーザID及びパスワードがHDD124に記憶されているか判断する(S65)。CPU121は、受信した登録要求データに含まれるユーザID及びパスワードがHDD124に記憶されている場合、受信したユーザID及びパスワードは管理サーバ12に既に登録されていると判断する(S65:NO)。CPU121は処理をS61に戻す。
CPU111は、受信したユーザID及びパスワードがHDD124に記憶されていない場合、受信したユーザID及びパスワードが管理サーバ12に登録されていないと判断する(S65:YES)。CPU121は、受信したユーザID及びパスワードを対応付けてHDD124に記憶する(S67)。CPU121は処理をS61に戻す。またCPU121は、受信したユーザIDがHDD124に記憶されている場合でも、受信したパスワードが、HDD124に記憶されたユーザIDに対応付けられているパスワードと相違する場合、受信したユーザIDは登録サーバ11に登録されているのに対し(S65:NO)、受信したパスワードが誤っていると判断する。この場合、CPU121は処理をS61に戻す。
CPU121は、ユーザID及びパスワードを登録サーバ11から受信しない場合(S61:NO)、ユーザID及び数情報を登録サーバ11から受信したか判断する(S69)。CPU121は、ユーザID及び数情報を登録サーバ11から受信した場合(S69:YES)、受信したユーザIDがHDD124に記憶されているか判断する(S71)。CPU121は、受信したユーザIDがHDD124に記憶されている場合(S71:YES)、受信した数情報で示される数分の情報機器13を認証可能なPINコードを作成する(S73)。CPU121は、作成したPINコードを登録サーバ11に送信する(S75)。CPU121は、作成したPINコードと、受信したユーザID及び数情報とを対応付けてHDD124に記憶する(S77)。CPU121は処理をS61に戻す。
CPU121は、ユーザID及び数情報を登録サーバ11から受信しない場合(S69:NO)、接続要求データを情報機器13から受信したか判断する(S79)。CPU121は、接続要求データを受信しない場合(S79:NO)、処理をS61に戻す。CPU121は、接続要求データを受信した場合(S79:YES)、接続要求データに含まれるPINコードがHDD124に記憶されており、且つ、PINコードに対応付けられている数情報で示される数が1以上であるか判断する(S81)。CPU121は、接続要求データに含まれるPINコードがHDD124に記憶されていない場合、又は、接続要求データに含まれるPINコードに対応付けてHDD124に記憶された数情報で示される数が0である場合(S81:NO)、処理をS61に戻す。これによってCPU121は、作成したPINコードを使用して通信を開始する情報機器13の数を、数情報で示される数に限定できる。
CPU121は、接続要求データに含まれるPINコードがHDD124に記憶されており、且つ、対応付けられた数情報で示される数が1以上である場合(S81:YES)、数情報で示される数から1減算し、数情報を更新する。CPU121はトークンを作成する(S83)。CPU121は、作成したトークンを情報機器13に送信する(S85)。CPU121は、S77で記憶したPINコードのうち接続要求データに含まれていたPINコード、及び、このPINコードに対応付けてHDD124に記憶されているユーザIDに、S85で送信したトークン、及び、S79で受信した接続要求データに含まれる機器IDをさらに対応付けてHDD124に記憶する(S87)。以後、CPU121は、情報機器13と通信を行うためのトークンを、機器ID毎に特定できる。CPU121は、トークンが付加されたデータを情報機器13から受信することによって、情報機器13と通信を行う(S89)。CPU121は、処理をS61に戻す。
以上説明したように、登録サーバ11のCPU111がS27で生成するURLは、通信端末14のユーザによって選択操作がされた場合に、通信端末14が情報機器13にPINコードを送信できる形式を有する。通信端末14は、登録サーバ11から受信したHTTPレスポンスに基づき、URLを含む機器登録画面をブラウザに表示することによって、ユーザがURLの選択操作を行ったタイミングで、PINコードを情報機器13に送信できる。PINコードを受信した情報機器13は、PINコードを使用して管理サーバ12からトークンを受信することによって、管理サーバ12との通信を開始できる。このように、登録サーバ11のCPU111は、生成したURLを含む機器登録画面を通信端末14に表示させることによって、ユーザがURLを選択するだけで管理サーバ12と情報機器13との通信を簡単に開始させることができる。この場合、ユーザは情報機器13にPINコードを直接設定する必要がない。従って、管理サーバ12と情報機器13との間の通信を開始させるためにユーザが行う手順を簡易化できる。ユーザは、管理サーバ12と情報機器13との間の通信を迅速且つ容易に開始させることができる。
登録サーバ11がS27で生成するURLは、ホスト名として情報機器13のIPアドレスを含み、クエリとしてPINコードを含む。ブラウザに表示された機器登録画面のURLが選択された場合、通信端末14は、HTTPリクエストによって情報機器13にPINコードを送信できる。従って登録サーバ11は、生成したURLを含む機器登録画面を通信端末14に表示させることによって、PINコードを通信端末14から情報機器13に容易に送信させることができる。
登録サーバ11のCPU111は、IPアドレスが含まれるHTTPリクエストを通信端末14から受信する(S21:YES)ことによって、情報機器13のIPアドレスを特定できる。CPU111は、HTTPリクエストに応じ、PINコードを含むHTTPレスポンスを通信端末14に送信する(S29)。このように登録サーバ11は、標準化されたプロトコル(HTTP)に基づいて通信端末14との通信を実行できるので、HTTPを実行可能な周知の通信端末14を使用して、管理サーバ12と情報機器13との通信を開始させることができる。
登録サーバ11のCPU111は、S23でユーザIDと数情報とを管理サーバ12に送信する。管理サーバ12は、作成するPINコードによる認証が可能な情報機器13の台数を、数情報に基づいて特定できる。従って登録サーバ11は、S21で受信したIPアドレスの数分の情報機器13が管理サーバ12と通信を行う為のPINコードを、管理サーバ12から受信できる。登録サーバ11は、数情報で示される数以上の情報機器13が管理サーバ12と通信を行うことを防止することによって、ネットワークシステム1のセキュリティを維持できる。
情報機器13のCPU131は、通信端末14から受信したPINコードに基づき、管理サーバ12と所定の通信(S221、S223、図2参照)を行うことによって、管理サーバ12からトークンを受信できる。情報機器13は、受信したトークンをフラッシュメモリ134に記憶し、このトークンを使用することによって、管理サーバ12との間でセキュリティ性の高い通信を行うことが可能となる。
情報機器13のCPU131は、管理サーバ12との通信が可能な状態であることを通知する画面を、通信端末14の表示部に表示させる。これによって情報機器13は、管理サーバ12との通信が可能な状態であることをユーザに通知できる。
情報機器13のCPU131は、HTTPリクエストを受信し、受信したHTTPリクエストに含まれるPINコードを特定する(S41)。情報機器13は、標準化されたプロトコル(HTTP)に基づいて通信端末14との間の通信を実行できるので、信頼性の高い通信によってPINコードを特定できる。
図7から図9を参照し、本発明の第1変形例について説明する。図7を参照し、第1変形例における通信手順について説明する。第1変形例における通信手順は、図2のS205で登録サーバ11がURLを含まない機器登録画面を通信端末14に表示させる代わりに、登録サーバ11が通信端末14にインストールされた第1プラグインを実行させる点で、上記実施形態と異なる。第1プラグインは、通信端末14が情報機器13からIPアドレスを受信して管理サーバ12に送信するための処理を、通信端末14に実行させる。
具体的には次の通りである。登録サーバ11は、S203で通信端末14からユーザID及びパスワードを含むHTTPリクエストを受信した場合、通信端末14にインストールされた第1プラグインを通信端末14に実行させる為の指示データ(以下、第1実行指示データという。)を、通信端末14に送信する(S301)。第1実行指示データは、例えば、HTMLなどのマークアップ言語に含まれる、第1プラグインの実行を指示するコードである。通信端末14は第1実行指示データを受信し、第1プラグインを実行する。第1プラグインを実行することによって、通信端末14は、Simple Network Management Protocol(SNMP)に基づき、第2ネットワーク3に接続した複数の情報機器13の全てからIPアドレスを受信する。より具体的には、通信端末14は、第2ネットワーク3に接続した複数の情報機器13の全てに対して、IPアドレスの送信を要求するリクエストコマンド(GetRequest)をブロードキャスト送信する(S303)。複数の情報機器13の夫々は、夫々のIPアドレスを含むレスポンスコマンド(GetResponse)を通信端末14に対して送信する。通信端末14は、複数の情報機器13かの夫々から送信されたレスポンスコマンドを受信する(S305)。通信端末14は、受信したレスポンスコマンドに含まれるIPアドレスを特定する。通信端末14は、特定したIPアドレスを含むHTTPリクエストを登録サーバ11に送信する。登録サーバ11はHTTPリクエストを受信し(S209)、IPアドレスを特定する。その他の通信は、図2の通信シーケンスと同一であるので、説明を省略する。
図8を参照し、登録サーバ11のCPU111によって実行される登録サーバ処理について説明する。図4の登録サーバ処理と同一部分の説明は省略又は簡略する。CPU111は、ユーザID及びパスワードを送信した通信端末14のユーザが登録サーバ11に登録されているかを確認した(S13、S14、S15、S17)後、通信端末14に対して第1実行指示データを送信する(S101)。CPU111は、第1プラグインがインストールされていない通信端末14が第1プラグインを取得する場合に必要な取得先情報を、第1実行指示データに含める。第1プラグインがインストールされていない通信端末14が第1実行指示データを受信した場合、通信端末14は、第1実行指示データに含まれる取得先情報を指定した第1プラグイン要求データを、登録サーバ11に送信する。CPU111は、通信端末14から第1プラグイン要求データを受信した場合(S103:YES)、通信端末14に第1プラグインを送信する(S105)。通信端末14は、受信した第1プラグインを、通信端末14のHDDにインストールする。CPU111は処理をS21に進める。通信端末14は、インストールされた第1プラグインを実行し、情報機器13からIPアドレスを受信する(S303、S305、図7参照)。
一方、第1プラグインがインストールされた通信端末14は、第1実行指示データを受信することによって第1プラグインを実行し、情報機器13からIPアドレスを受信する(S303、S305、図7参照)。この場合、CPU111は、通信端末14から第1プラグイン要求データを受信しない(S103:NO)。CPU111は処理をS21に進める。
CPU111は、IPアドレスを含むHTTPリクエストを通信端末14から受信したか判断する(S21)。CPU111は、HTTPリクエストを受信した場合(S21:YES)、HTTPリクエストに含まれるIPアドレスを、情報機器13のIPアドレスとして特定する。S23〜S29の処理は、図4の登録サーバ処理と同一である。
なお上述において、通信端末14は、第1プラグインを実行することによって、第2ネットワーク3に接続した複数の情報機器13の夫々と個別に通信を行い、夫々のIPアドレスを取得してもよい。又は、通信端末14は、第1プラグインを実行することによって、第2ネットワーク3に接続した図示外のサーバに問い合わせ、複数の情報機器13の夫々のIPアドレスを取得してもよい。
図9を参照し、情報機器13のCPU131によって実行される情報機器処理について説明する。図5の情報機器処理と同一部分の説明は省略又は簡略する。CPU131は、SNMPに基づく通信により、IPアドレスの送信を要求するリクエストコマンドを通信端末14から受信したか判断する(S111)。CPU131は、リクエストコマンドを受信しない場合(S111:NO)、処理をS111に戻す。CPU131は、リクエストコマンドを受信した場合(S111:YES)、IPアドレスを含むレスポンスコマンドを、リクエストコマンドを送信した通信端末14に送信する(S113)。CPU131は、PINコードを含むHTTPリクエストを、通信端末14から受信した場合(S41:YES)、受信したHTTPリクエストに含まれるPINコードを特定し、RAM133に記憶する(S43)。CPU131は、管理サーバ12と通信を開始する為の処理(S45〜S53)を実行する。S45〜S53の処理は、図5の情報機器処理と同一である。
第1変形例において管理サーバ12のCPU121が実行する管理サーバ処理は、上記実施形態の管理サーバ処理(図6参照)と同一であるので、説明を省略する。
以上説明したように、通信端末14は、登録サーバ11から第1実行指示データを受信した場合、指示に応じて第1プラグインを実行することによって、情報機器13からIPアドレスを受信する。登録サーバ11は、第1プラグインを通信端末14にインストールすることによって、通信端末14に第1プラグインを実行させることができる。この場合、ユーザは、機器登録画面の入力部にIPアドレスを入力する操作を通信端末14に対して行う必要がない。従って登録サーバ11は、情報機器13からIPアドレスを受信する手順を容易化できる。
情報機器13のCPU131は、SNMPに基づくリクエストコマンドを受信した場合(S111:YES)、SNMPに基づくレスポンスコマンドを返信する(S113)ことによって、通信端末14にIPアドレスを送信する。情報機器13は、標準化されたプロトコル(SNMP)に基づいて通信端末14との間の通信を実行できるので、信頼性の高い通信によってIPアドレスを送信できる。
図10、図11を参照し、本発明の第2変形例について説明する。図10を参照し、第2変形例における通信手順について説明する。第2変形例における通信手順は、図7のS215で登録サーバ11がURLを含む機器登録画面を通信端末14に表示させる代わりに、通信端末14にインストールされた第2プラグインを実行させる点で、上記第1変形例と異なる。第2プラグインは、通信端末14が情報機器13に対して、PINコードを含むHTTPリクエストを送信するための処理を、通信端末14に実行させる。
具体的には次の通りである。登録サーバ11は、S213で管理サーバ12からPINコードを受信した場合、第2プラグインを通信端末14に実行させる為の第2実行指示データを、通信端末14に送信する(S309)。第2プラグインは、S209で受信したIPアドレスを有する情報機器13に対し、S213で受信したPINコードを送信する処理を、通信端末14に実行させることができる。第2実行指示データは、S209で受信したIPアドレス、S213で受信したPINコード、及び、第2プラグインがインストールされていない通信端末14が第2プラグインを取得する場合に必要な取得先情報を含む。通信端末14は第2実行指示データを受信し、第2プラグインがインストールされていない場合には、第2プラグインをインストールする。
通信端末14は第2プラグインを実行する。第2プラグインを実行することによって、通信端末14は、SNMPに基づく通信によって、S213で登録サーバ11が受信したPINコードを含むコマンドを、S209で登録サーバ11が受信したIPアドレスを有する情報機器13に送信する。S209で登録サーバ11が複数のIPアドレスを受信している場合、通信端末14は、複数のIPアドレスの夫々を有する複数の情報機器13の夫々に対して、PINコードを含むコマンドを送信する。情報機器13はコマンドを受信する(S219)。情報機器13は、コマンドに含まれるPINコードをRAM132に記憶する。情報機器13は、管理サーバ12と通信を開始する為の通信を、管理サーバ12との間で実行する(S221、S223、S225)。
なお上述において、通信端末14は、第2プラグインを実行することによって、PINコードを含むHTTPリクエストを情報機器13に送信してもよい。情報機器13は、HTTPリクエストを受信し、HTTPリクエストに含まれるPINコードをRAM132に記憶してもよい。いずれの場合も、情報機器13は、標準化されたプロトコル(SNMP又はHTTP)に基づいて通信端末14との間の通信を実行できるので、信頼性の高い通信によってPINコードを受信できる。
図11を参照し、登録サーバ11のCPU111によって実行される登録サーバ処理について説明する。図8の登録サーバ処理と同一部分の説明は省略又は簡略する。CPU111は、IPアドレスを含むHTTPリクエストを通信端末14から受信した場合(S21:YES)、ユーザID及び数情報を、管理サーバ12に送信し(S23)、PINコードを受信する(S25)。CPU111は、S21で受信したIPアドレス、S25で受信したPINコード、及び、第2プラグインがインストールされていない通信端末14が第2プラグインを取得する場合に必要な取得先情報を含む、第2実行指示データを生成する(S106)。CPU111は、通信端末14に対して第2実行指示データを送信する(S107)。
第2プラグインがインストールされていない通信端末14が第2実行指示データを受信した場合、通信端末14は、第2実行指示データに含まれる取得先情報を指定した第2プラグイン要求データを、登録サーバ11に送信する。CPU111は、通信端末14から第2プラグイン要求データを受信した場合(S109:YES)、通信端末14に第2プラグインを送信する(S111)。通信端末14は、受信した第2プラグインを、通信端末14のHDDにインストールする。CPU111は処理をS7に戻す。通信端末14は、インストールされた第2プラグインを実行することによって、PINコードが含まれるコマンドを情報機器13に送信する(S219、図10参照)。これによって情報機器13は、管理サーバ12と所定の通信を行うことでトークンを取得し、管理サーバ12と通信を行うことが可能となる。
一方、第2プラグインがインストールされた通信端末14は、第2実行指示データを受信することによって第2プラグインを実行し、PINコードが含まれるコマンドをSNMPに基づく通信によって情報機器13に送信する(S219、図10参照)。この場合、CPU111は、通信端末14から第2プラグイン要求データを受信しない(S109:NO)。CPU111は処理をS7に戻す。
第2変形例において管理サーバ12のCPU121が実行する管理サーバ処理は、上記実施形態の管理サーバ処理(図6参照)と同一であるので、説明を省略する。又、第2変形例において情報機器13のCPU131が実行する情報機器処理は、上記第1変形例の情報機器処理(図9参照)と同一であるので、説明を省略する。
以上説明したように、通信端末14は、登録サーバ11から実行指示データを受信した場合、指示に応じて第2プラグインを実行することによって、情報機器13にPINコードを送信する。登録サーバ11は、第2プラグインを実行させるための第2実行指示データを生成して通信端末14にインストールすることによって、通信端末14に第2プラグインを実行させることができる。この場合、ユーザは、機器登録画面に含まれるURLを選択する操作を通信端末14に対して行う必要がない。従って登録サーバ11は、通信端末14が情報機器13に対してPINコードを送信する手順を容易化できる。
ユーザIDが本発明の「ユーザ識別情報」に相当する。IPアドレスが本発明の「機器識別情報」「第1機器識別情報」に相当する。機器IDが本発明の「第2機器識別情報」に相当する。PINコードが本発明の「認証情報」に相当する。トークンが本発明の「許可情報」に相当する。S27で生成されるURL、又は、S106で生成される実行指示データが本発明の「登録情報」に相当する。S11の処理を行うCPU111が本発明の「第1受信手段」に相当する。S21の処理を行うCPU111が本発明の「第2受信手段」に相当する。S23の処理を行うCPU111が本発明の「第1送信手段」に相当する。S25の処理を行うCPU111が本発明の「第3受信手段」に相当する。S27、S106の処理を行うCPU111が本発明の「第1生成手段」に相当する。S29、S107の処理を行うCPU111が本発明の「第2送信手段」に相当する。S105の処理を行うCPU111が本発明の「第3送信手段」に相当する。S41の処理を行うCPU131が本発明の「第4受信手段」に相当する。PINコードを記憶するRAM133が本発明の「第1記憶部」に相当する。S43の処理を行うCPU131が本発明の「第1記憶手段」に相当する。S47の処理を行うCPU131が本発明の「第4送信手段」に相当する。S49の処理を行うCPU131が本発明の「第5受信手段」に相当する。トークンを記憶するフラッシュメモリ134が本発明の「第2記憶部」に相当する。S51の処理を行うCPU131が本発明の「第2記憶手段」に相当する。S45の処理を行うCPU131が本発明の「切り替え手段」に相当する。管理サーバ12と情報機器13とが通信可能な状態であることを通知する表示画像が本発明の「関連情報」に相当する。S111の処理を行うCPU131が本発明の「第6受信手段」に相当する。S113の処理を行うCPU131が本発明の「第5送信手段」に相当する。S69の処理を行うCPU121が本発明の「第7受信手段」に相当する。S73の処理を行うCPU121が本発明の「第2生成手段」に相当する。S75の処理を行うCPU121が本発明の「第5送信手段」に相当する。S77の処理を行うCPU121が本発明の「第3記憶手段」に相当する。S79の処理を行うCPU121が本発明の「第8受信手段」に相当する。S81の処理を行うCPU121が本発明の「判断手段」に相当する。S83の処理を行うCPU121が本発明の「第3生成手段」に相当する。S85の処理を行うCPU121が本発明の「第6送信手段」に相当する。S87の処理を行うCPU121が本発明の「第4記憶手段」に相当する。
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。登録サーバ11のCPU111がS11で受信するユーザIDは、通信端末14以外から送信されてもよい。例えば第1ネットワーク2には、ネットワークシステム1を使用するユーザのユーザIDを管理する顧客情報データベースサーバが接続されてもよい。ユーザIDは、顧客情報データベースサーバから送信されてもよい。登録サーバ11のCPU111は、顧客情報データベースサーバからユーザIDを受信してもよい。
登録サーバ11は、S23でユーザIDのみ管理サーバ12に送信し、数情報を管理サーバ12に送信しなくてもよい。管理サーバ12は、S73で、任意の数の情報機器13を認証可能なPINコードを作成してもよい。
第1プラグイン及び第2プラグインは、共通のプラグインに含められてもよい。通信端末14は、共通のプラグインを実行することによって、第1プラグインが実行された場合の処理と、第2プラグインが実行された場合の処理との両方を実行してもよい。
情報機器13は、情報機器13の状態を示す情報を、通信端末14の表示部に表示する代わりに、情報機器13の表示部136に表示してもよい。又は、情報機器13は、情報機器13の状態を示す情報を、通信端末14の表示部と情報機器13の表示部136に同時に表示してもよい。
情報機器13は、通信端末14から表示要求を受信した場合、(1)情報機器13の設定パラメータに対する入力を受ける表示画面のデータとともに、管理サーバ12と情報機器13との通信が可能な状態であるか否かを通知する表示画面のデータ(2)(3)の何れかを必要に応じて通信端末14に送信してもよい。即ち、情報機器13は、PINコードがRAM132に記憶されていない状態で、通信端末14から表示要求を受信した場合、情報機器13が管理サーバ12と通信できない状態であることを通知する表示画面(例えば、「管理サーバと接続していません。」の文字が示された表示画面)のデータ(2)を、上記表示画面のデータ(1)とともに通信端末14に送信してもよい。一方、情報機器13は、PINコードを管理サーバ12から受信しRAM132に記憶した状態で、通信端末14から表示要求を受信した場合、管理サーバ12との通信が可能な状態であることを通知する表示画面のデータ(3)を、上記表示画面のデータ(1)とともに通信端末14に送信してもよい。情報機器13が通信端末14の表示部に表示させる表示内容は、(1)(2)のデータに基づく表示画面に限定されない。例えば、管理サーバ12との通信が可能な状態であることを通知する表示画面に、管理サーバ12のドメイン名を表示してもよい。
管理サーバ12は、PINコードの代わりに暗号鍵を作成してもよい。管理サーバ12は、登録サーバ11及び通信端末14を介して情報機器13に暗号鍵を送信してもよい。管理サーバ12は、暗号鍵を用いて情報機器13を認証してもよい。
情報機器13は、接続要求データにユーザIDを含めて管理サーバ12に送信してもよい。ユーザIDは、情報機器13を管理するユーザによってあらかじめ情報機器13に入力されていてもよい。管理サーバ12は、接続要求データを受信した場合、接続要求データに含まれるユーザID及びPINコードが対応付けてHDD124に記憶されているか判断してもよい。管理サーバ12は、接続要求データに含まれるユーザID及びPINコードが対応付けてHDD124に記憶されている場合にのみ、トークンを作成してもよい。
1 ネットワークシステム
2 第1ネットワーク
3 第2ネットワーク
11 登録サーバ
12 管理サーバ
13 情報機器
13A コピー機
13B プリンタ装置
13C スキャナ装置
14 通信端末
111、121、131 CPU
RAM 133
フラッシュメモリ 134

Claims (10)

  1. 第1ネットワークに接続された登録サーバを制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    ユーザを識別するユーザ識別情報を受信する第1受信手段と、
    前記第1ネットワークと異なる第2ネットワークに接続された情報機器を前記第2ネットワーク上で識別する機器識別情報を、前記第2ネットワークに接続された通信端末から受信する第2受信手段と、
    前記第1受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報を、前記第1ネットワークに接続された管理サーバに対して送信する第1送信手段と、
    前記第1送信手段によって送信された前記ユーザ識別情報に応じて前記管理サーバから送信される認証情報を、前記管理サーバから受信する第3受信手段と、
    前記情報機器に前記認証情報を登録することが可能な形式の情報であって、前記機器識別情報と前記認証情報とを少なくとも含む登録情報を生成する第1生成手段と、
    前記第1生成手段によって生成された前記登録情報を、前記通信端末に対して送信する第2送信手段と
    して機能させ、
    前記第1送信手段は、さらに、前記第2受信手段によって受信された前記機器識別情報によって識別される前記情報機器の数を示す数情報を、前記管理サーバに対して送信し、
    前記第1生成手段は、前記第1送信手段によって送信された前記数情報によって示される数分の登録情報を生成することを特徴とする登録サーバのプログラム。
  2. 第1ネットワークに接続された登録サーバを制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    ユーザを識別するユーザ識別情報を受信する第1受信手段と、
    前記第1ネットワークと異なる第2ネットワークに接続された情報機器を前記第2ネットワーク上で識別する機器識別情報を、前記第2ネットワークに接続された通信端末から受信する第2受信手段と、
    前記第1受信手段によって受信された前記ユーザ識別情報を、前記第1ネットワークに接続された管理サーバに対して送信する第1送信手段と、
    前記第1送信手段によって送信された前記ユーザ識別情報に応じて前記管理サーバから送信される認証情報を、前記管理サーバから受信する第3受信手段と、
    前記情報機器に前記認証情報を登録することが可能な形式の情報であって、前記機器識別情報と前記認証情報とを少なくとも含む登録情報を生成する第1生成手段と、
    前記第1生成手段によって生成された前記登録情報を、前記通信端末に対して送信する第2送信手段と、
    前記通信端末で実行可能なプログラムであって、前記情報機器から前記機器識別情報を取得可能な第1プラグインを前記通信端末に対して送信する第3送信手段と
    して機能させ、
    前記第2受信手段は、
    前記第3送信手段によって送信された前記第1プラグインを前記通信端末が実行することによって前記通信端末が取得した前記機器識別情報を、前記通信端末から受信することを特徴とする登録サーバのプログラム。
  3. 前記第1生成手段は、
    前記通信端末で実行可能なプログラムであって、前記第3受信手段によって受信された前記認証情報を前記情報機器に送信可能な第2プラグインを前記通信端末に実行させる為の指示を生成することを特徴とする請求項に記載の登録サーバのプログラム。
  4. 第2ネットワークに接続された情報機器であって、
    前記第2ネットワークに接続された通信端末から、前記第2ネットワークと異なる第1ネットワークに接続された管理サーバと通信を行う場合に必要な認証情報を受信する第4受信手段と、
    前記第4受信手段によって受信された前記認証情報を第1記憶部に記憶する第1記憶手段と、
    前記認証情報を含む接続要求を、前記管理サーバに対して送信する第4送信手段と、
    前記第4送信手段によって送信された前記接続要求に応じて前記管理サーバから送信される情報であって、前記管理サーバとの通信を許可する許可情報を受信する第5受信手段と、
    前記第5受信手段によって受信された前記許可情報を、第2記憶部に記憶する第2記憶手段と、
    前記管理サーバに関連する情報であって前記第2記憶部に記憶された関連情報を、前記第2ネットワークに接続された通信端末の表示部に表示可能とするか否かを切り替える切り替え手段と
    を備え
    前記切り替え手段は、
    前記第4受信手段によって前記認証情報が受信される前の状態で、前記関連情報の前記表示部への表示を禁止し、前記認証情報が受信された場合、前記関連情報の前記表示部へ
    の表示を許可することを特徴とする情報機器。
  5. 前記第4受信手段は、HTTPに基づく通信によって前記認証情報を受信することを特徴とする請求項に記載の情報機器。
  6. 前記第4受信手段は、Simple Network Management Protocol(SNMP)に基づく通信によって前記認証情報を受信することを特徴とする請求項に記載の情報機器。
  7. 第2ネットワークに接続された情報機器であって、
    前記第2ネットワークに接続された通信端末から、前記第2ネットワークと異なる第1ネットワークに接続された管理サーバと通信を行う場合に必要な認証情報を受信する第4受信手段と、
    前記第4受信手段によって受信された前記認証情報を第1記憶部に記憶する第1記憶手段と、
    前記認証情報を含む接続要求を、前記管理サーバに対して送信する第4送信手段と、
    前記第4送信手段によって送信された前記接続要求に応じて前記管理サーバから送信される情報であって、前記管理サーバとの通信を許可する許可情報を受信する第5受信手段と、
    前記第5受信手段によって受信された前記許可情報を、第2記憶部に記憶する第2記憶手段と、
    前記第1ネットワークに接続された前記情報機器を識別する機器識別情報を要求する要求データを、前記通信端末から受信する第6受信手段と、
    前記第6受信手段によって前記要求データが受信された場合、前記機器識別情報を前記通信端末に対して送信する第5送信手段と
    を備えたことを特徴とする情報機器。
  8. 前記第5送信手段は、SNMPに基づく通信によって前記機器識別情報を前記通信端末に送信することを特徴とする請求項に記載の情報機器。
  9. 第2ネットワークに接続された情報機器を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記第2ネットワークに接続された通信端末から、前記第2ネットワークと異なる第1ネットワークに接続された管理サーバと通信を行う場合に必要な認証情報を受信する第4受信手段と、
    前記第4受信手段によって受信された前記認証情報を第1記憶部に記憶する第1記憶手段と、
    前記認証情報を含む接続要求を、前記管理サーバに対して送信する第4送信手段と、
    前記第4送信手段によって送信された前記接続要求に応じて前記管理サーバから送信される情報であって、前記管理サーバとの通信を許可する許可情報を受信する第5受信手段と、
    前記第5受信手段によって受信された前記許可情報を、第2記憶部に記憶する第2記憶手段と、
    前記管理サーバに関連する情報であって前記第2記憶部に記憶された関連情報を、前記第2ネットワークに接続された通信端末の表示部に表示可能とするか否かを切り替える切り替え手段と
    して機能させるための情報機器のプログラムであって、
    前記切り替え手段は、
    前記第4受信手段によって前記認証情報が受信される前の状態で、前記関連情報の前記表示部への表示を禁止し、前記認証情報が受信された場合、前記関連情報の前記表示部へ
    の表示を許可することを特徴とする情報機器のプログラム。
  10. 第2ネットワークに接続された情報機器を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記第2ネットワークに接続された通信端末から、前記第2ネットワークと異なる第1ネットワークに接続された管理サーバと通信を行う場合に必要な認証情報を受信する第4受信手段と、
    前記第4受信手段によって受信された前記認証情報を第1記憶部に記憶する第1記憶手段と、
    前記認証情報を含む接続要求を、前記管理サーバに対して送信する第4送信手段と、
    前記第4送信手段によって送信された前記接続要求に応じて前記管理サーバから送信される情報であって、前記管理サーバとの通信を許可する許可情報を受信する第5受信手段と、
    前記第5受信手段によって受信された前記許可情報を、第2記憶部に記憶する第2記憶手段と、
    前記第1ネットワークに接続された前記情報機器を識別する機器識別情報を要求する要求データを、前記通信端末から受信する第6受信手段と、
    前記第6受信手段によって前記要求データが受信された場合、前記機器識別情報を前記通信端末に対して送信する第5送信手段と
    して機能させるための情報機器のプログラム。
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