JP6295866B2 - 自動二輪車のヘルメット用フック構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のヘルメット用フック構造に関する。
自動二輪車のシートに覆われる範囲の外周寄りに、分解式ドライバの軸を上方から挿入可能な車載工具挿入部を設け、この車載工具挿入部の深さを分解式ドライバの軸の上部が所定量突出するように設定するとともに、シートがロックされた際に分解式ドライバの軸の上方への移動がシートの底面によって阻まれるようにシートの底面の位置および形状を設定し、分解式ドライバの軸にヘルメットの顎紐を通してヘルメットを保持させるヘルメットホルダが知られている。
特開平09−315360号公報
ところで、自動二輪車のヘルメット用フック構造では、ドライバの軸のような金属製のフックに替えて、樹脂製の車体カバーやヘルメット収納箱に一体成形された樹脂製のフックを採用する場合がある。この一体型樹脂製フックでは、ヘルメットに想定を超える荷重が作用するとフックの根元が折れたり、フックが一体化された車体カバーやヘルメット収納箱がフックの近傍で割れたりしてしまう。
一方、フックは、ヘルメットの顎紐を引っ掛けるために、極端に太くして補強することもできない。
そこで、本発明は、ヘルメットの顎紐を引っ掛け可能な範囲でフックの折損や車体カバーまたはヘルメット収納箱の割れを回避可能に補強された自動二輪車のヘルメット用フック構造を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造は、車体カバーと、前記車体カバー内に設けられてヘルメット収納空間を形成する収納箱と、前記収納箱の蓋として開閉自在なシートと、前記収納箱に一体化されて前記車体カバーに前記収納箱を連結するフランジ部と、前記フランジ部から突出してヘルメットの顎紐を引っ掛け可能な棒状のフックと、前記フックの根元近傍に配置されて前記収納箱を前記車体カバーに固定するとともに、前記ヘルメットの顎紐から加わって前記フックを前記収納箱の外方へ引っ張る力に抗して前記フックの倒れ込みを阻止する締結部と、を備え、前記フックの根元には、前記フランジ部に続く隅R部が設けられ、前記隅R部は、前記ヘルメット収納空間側よりも前記フランジ部の外縁側のほうが肉厚である。
本発明によれば、ヘルメットの顎紐を引っ掛け可能な範囲でフックの折損や車体カバーまたはヘルメット収納箱の割れを回避可能に補強された自動二輪車のヘルメット用フック構造を提供できる。
本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す左側面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の車体フレームの全体を左斜め前から示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の車体フレームのうちフットレストチューブを拡大して左斜め前から示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車の車体カバーを左斜め後ろから示す分解斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を左斜め前上方から示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を左斜め前上方から示す斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を示す縦断面斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を示す横面斜視図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を示す平面図。 本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を正面上方から示す斜視図。
本発明に係る自動二輪車の実施形態について図1から図10を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車を示す左側面図である。
なお、本実施形態において、前後、上下、左右の表現は、自動二輪車1の搭乗者を基準にする。
図1に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、両方の足を揃えて乗車できる空間を有するスクータ型の車両である。
自動二輪車1は、車両の前後に延びる車体フレーム3と、車体フレーム3に支持されて車両の上下方向へ揺動自在なパワーユニット5と、車体フレーム3に支持されて車両の左右方向へ操舵自在なステアリング機構6と、ステアリング機構6に支持される回転自在な前輪7と、パワーユニット5に支持される回転自在な後輪8と、車体フレーム3を覆う車体カバー9と、を備えている。
車体フレーム3は所謂アンダーボーン形式であり、一体に組み合わされる複数の鋼鉄製中空管を備えている。具体的には、車体フレーム3は、前部に配置されるヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11の下端後部に接続されるダウンチューブ12と、ダウンチューブ12の後端部に接続されて車幅方向へ伸びるブリッジフレームチューブ13と、ブリッジフレームチューブ13の左右それぞれの端部に接続される左右一対のサイドフレームチューブ15と、ダウンチューブ12からサイドフレームチューブ15に架かる左右一対のフットレストチューブ16と、を備えている。
ヘッドパイプ11は、ステアリング機構6を操舵自在に支持している。ヘッドパイプ11は、ステアリング機構6のキャスター角に応じて後傾されている。
ダウンチューブ12は、側面視において略L字形状に曲げられた鋼管である。ダウンチューブ12の前半部は、ヘッドパイプ11に接続される上端部から下端部へ向かって斜め後ろ下方へ直線状に延びている。ダウンチューブ12の中間部は、前半部の下端に連続して後方へ向かって屈曲している。ダウンチューブ12の後半部は、中間部の後端から連続して略水平方向へ直線状に延びている。
ブリッジフレームチューブ13の中央部には、ダウンチューブ12の後半部が接続されている。ブリッジフレームチューブ13の左右両端部それぞれには、サイドフレームチューブ15の前端部が接続されている。また、ブリッジフレームチューブ13の左右両端部それぞれには、エンジン懸架ブラケット17が設けられている。
パワーユニット5には、自動二輪車1を起立状態で支えるスタンド18が設けられている。スタンド18は、自動二輪車1を自立させる展開状態と、自動二輪車1の走行の妨げにならない収納状態(図1)との間で揺動する。
サイドフレームチューブ15は、ブリッジフレームチューブ13に接続される前端部から後端部へ向かって斜め後ろ上方へ傾斜して延びている。サイドフレームチューブ15は、搭乗者が着座するシート19を支えている。またサイドフレームチューブ15は、シート19の下方に配置されてヘルメットを収納可能な収納箱20を支えている。シート19は、収納箱20の蓋を兼ねている。
フットレストチューブ16は、ダウンチューブ12の前半部の下端に接合される前端部からサイドフレームチューブ15に接合される後端部へ伸びている。
パワーユニット5は、ダウンチューブ12の後方、かつサイドフレームチューブ15の下方に配置されている。パワーユニット5は、エンジン21および動力伝達装置22を一体に備えている。パワーユニット5は、エンジン21、動力伝達装置22、および後輪8を一体で揺動させるユニットスイング式である。パワーユニット5は、エンジン懸架ブラケット17にブラケット23を介して取り付けられ、ピボット軸25まわりに揺動自在に支持されている。
また、パワーユニット5は、リヤクッションユニット26を介してサイドフレームチューブ15に弾性的に支持されている。リヤクッションユニット26は、後輪8から車体フレーム3に伝わる力を緩衝する。
エンジン21は、後輪8の駆動力を発生させる原動機である。また、エンジン21は、車両の各部で消費される電力を発電する。動力伝達装置22は、エンジン21の回転を変速して駆動輪としての後輪8へ伝達する。
ステアリング機構6は、内装されるサスペンション機構(図示省略)と、前輪7を挟み込んで回転自在に支持する左右一対のフロントフォーク27と、前輪7の上方に覆い被さるフロントフェンダ28と、フロントフォーク27の頂部に設けられるハンドルバー29と、を備えている。
前輪7は、左右のフロントフォーク27の下端部に架かる前輪軸(図示省略)によって回転自在に支持されている。
ハンドルバー29は、左右それぞれの端部にグリップ31を備えている。車両の右側にあるグリップ31は、エンジン21のスロットルの機能を担う。また、左右それぞれのグリップ31の前方には、ブレーキレバー32が設けられている。右側のブレーキレバー32は、前輪7のブレーキ33に繋がっている。左側のブレーキレバー32は、後輪8のブレーキ(図示省略)に繋がっている。
車体カバー9は、自動二輪車1の外観を整え、内部機器の保護を図っている。車体カバー9は、ハンドルバー29の中央部を覆うハンドルカバー35と、ヘッドパイプ11およびダウンチューブ12の前半部を覆うフロントレッグシールド36と、フロントレッグシールド36の前面を覆うフロントカバー37と、フットレストチューブ16に支えられて搭乗者の足置きを兼ねるリアレッグシールド38と、リアレッグシールド38の後半部に連接して下方へ延びる左右一対のロアカバー39と、サイドフレームチューブ15の前方を覆うフレームフロントカバー41と、サイドフレームチューブ15の側方を覆う左右一対のフレームロアカバー42と、サイドフレームチューブ15の後方を覆うフレームリアカバー43と、を含んでいる。
ハンドルカバー35の中央には、前照灯45が設けられている。ハンドルカバー35の左右には、前照灯45を挟んで左右一対の方向指示灯46が設けられている。
なお、前照灯45および方向指示灯46は、ハンドルカバー35の他に、フロントレッグシールド36や、フロントカバー37など車体カバー9のうち前方へ光軸を指向させることのできる場所であれば、いずれの箇所に配置されていても良い。
ハンドルカバー35、フロントレッグシールド36、フロントカバー37、リアレッグシールド38、ロアカバー39、フレームフロントカバー41、フレームロアカバー42、およびフレームリアカバー43は、合成樹脂の成形品であり、相互に連接して車体フレーム3を覆い隠し、自動二輪車1の外観を整えている。
フロントレッグシールド36は、後方にシート19を臨み、走行風を遮って搭乗者の脚部を保護している。フロントレッグシールド36の背面には、ラック47が設けられている。
リアレッグシールド38は、フロントレッグシールド36、ロアカバー39、フレームフロントカバー41およびフレームロアカバー42に連接する大型のカバーであってシート19に跨がるライダーが膝を曲げて足を載せる足載部48を備えている。
フレームロアカバー42は、シート19の下方空間を左右から挟み込む。左右それぞれのフレームロアカバー42の後端部にも方向指示灯49が設けられている。
フレームリアカバー43は、シート19の下方空間や収納箱20の後方に配置された燃料タンク(図示省略)を後方から覆っている。フレームリアカバー43には、尾灯50が設けられている。
シート19は、足載部48に足を乗せて膝を揃えたまま膝を曲げて搭乗者を座らせることができる。
次に、車体フレーム3について詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の車体フレームの全体を左斜め前から示す斜視図である。
図3は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の車体フレームのうちフットレストチューブを拡大して左斜め前から示す斜視図である。
図2および図3に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1の車体フレーム3は、ヘッドパイプ11、ダウンチューブ12、ブリッジフレームチューブ13、サイドフレームチューブ15、フットレストチューブ16およびエンジン懸架ブラケット17の他に、収納箱支持ブラケット51を備えている。
ダウンチューブ12は、矩形断面の鋼管であり、左右に平らな側面を有している。
一対のフットレストチューブ16は、ダウンチューブ12に接合される部分から若干下方へ垂れ下がってから折れ曲がり、ダウンチューブ12の最下面よりは上方を左右それぞれの方向に拡がり、さらに後方へ折れ曲がってサイドフレームチューブ15へ向かって延びている。
ブリッジフレームチューブ13は、左右のフットレストチューブ16よりも内側(車両の中心側)に配置されている。
エンジン懸架ブラケット17は、ブリッジフレームチューブ13の端部のうち後ろ側の側面とサイドフレームチューブ15の前端部の側面との間に架け渡されて、それぞれの箇所で接合されている。
収納箱支持ブラケット51は、左右のサイドフレームチューブ15の前端に門形に架かっている。詳細には、収納箱支持ブラケット51は、左右のサイドフレームチューブ15の前部から上方に立ち上がり、その上端を連結して、左右のサイドフレームチューブ15に架設されている。そして、収納箱20は、左右に延びる収納箱支持ブラケット51の中央部分に収納箱20の底面前部が載置され、収納箱20の内側からビス(図示省略)で収納箱支持ブラケット51の下面に取り付けられたナットに締め付けることで、収納箱支持ブラケット51に固定されている。
次に、車体カバー9について詳細に説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る自動二輪車の車体カバーを左斜め後ろから示す分解斜視図である。
なお、図4は、ハンドルカバー35を省略している。
図4に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1のフロントレッグシールド36は、自動二輪車1の正面に広がり、走行風を遮ってシート19に着座する搭乗者の脚を保護している。フロントレッグシールド36は、中央にダウンチューブ12を配置し、かつ搭乗者の足元を広く確保するためにM字状の平断面を有している。
ラック47は、シート19の真正面に配置されている。
フロントカバー37は、フロントレッグシールド36に組み合わさって車体フレーム3のヘッドパイプ11を覆い隠している。
リアレッグシールド38は、搭乗者の足載部48として十分な広さの天面53を有する。リアレッグシールド38の側壁55は、天面53の縁に前側から後ろ側まで略一様な長さで垂れ下がり、かつ垂れ下がり長さを例えば10cm以内に抑えて自動二輪車1の外観に精悍さを与えている。この側壁55の垂れ下がり寸法は、車体フレーム3のフットレストチューブ16を覆い隠すのには足りる一方で、ダウンチューブ12の後半部およびブリッジフレームチューブ13を覆い隠すには足りない。つまり、側壁55の下縁は、ブリッジフレームチューブ13の最下端よりも上方に配置されている。
リアレッグシールド38の中央には、自動二輪車1の電装品(図示省略)を収容する機器搭載箱56が設けられている。機器搭載箱56は、足載部48の一部を担う平らな蓋部57によって閉ざされる。
リアレッグシールド38の後端部には、シート19側へ伸びてフレームフロントカバー41およびフレームロアカバー42に連接される立上壁58が設けられている。立上壁58は、左右のサイドフレームチューブ15を避けてその側方に回り込み、平面視で弧状に伸び、フレームフロントカバー41の下端部およびフレームロアカバー42の前方下端部に連結されている。立上壁58には、エンジン21用の点検窓59が開口されている。点検窓59は、通常時、蓋体61によって塞がれている。
フレームフロントカバー41は、左右のサイドフレームチューブ15および収納箱20の正面に拡がり覆い隠して、リアレッグシールド38とシート19との間に介在している。
左右それぞれのフレームロアカバー42は、左右それぞれのサイドフレームチューブ15および収納箱20のそれぞれの側面に拡がり覆い隠している。フレームロアカバー42は、リアレッグシールド38の立上壁58の後端部、フレームフロントカバー41の後端部、シート19の下面およびフレームリアカバー43に隣接して前後方向に雫形状に伸びている。フレームロアカバー42の後端部には、方向指示灯49を配置する開口62が設けられている。
フレームリアカバー43は、サイドフレームチューブ15および収納箱20の背面に拡がり覆い隠している。フレームリアカバー43は、左右それぞれのフレームロアカバー42の後端に連接して楔状に垂れ下がる。フレームリアカバー43には、尾灯を配置する開口63が設けられている。
次に、自動二輪車1のヘルメット用フック構造について詳細に説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を左斜め前上方から示す斜視図である。
図6は、図5の一部を拡大して本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を左斜め前上方から示す斜視図である。
図7は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を示す縦断面斜視図である。
図8は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を示す横面斜視図である。
図9は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を示す平面図である。
図10は、本発明の実施形態に係る自動二輪車のヘルメット用フック構造を正面上方から示す斜視図である。
図5から図10に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1のヘルメット用フック構造65は、車体カバー9と、車体カバー9内に設けられてヘルメット収納空間66を形成する収納箱20と、収納箱20の蓋として開閉自在なシート19と、収納箱20に一体化されて収納箱20の開口から外方に広がり車体カバー9に収納箱20を連結するフランジ部67と、フランジ部67から上方に突出してヘルメットの顎紐68を引っ掛け可能な(詳細には、顎紐68を締めるための環状の金具に挿入可能な)棒状のフック69と、フック69の根元近傍に配置されて収納箱20を車体カバー9に固定するとともに、ヘルメットの顎紐68から加わってフック69を収納箱20の外方へ引っ張る力に抗してフック69の倒れ込みを阻止する締結部71と、を備えている。なお、収納箱20の前部には、フランジ部67の上面から縦壁を介して一段低い取付面となっているシートヒンジ取付面が形成されている。
車体カバー9のうちフレームフロントカバー41、フレームロアカバー42、およびフレームリアカバー43は、シート19に連接して収納箱20を取り囲んでいる。
収納箱20は、底面と側壁とで上方に開口するヘルメット収納空間66を形成する窪部72と、窪部72の開口の周囲に一体成形されたフランジ部67と、を備えている。また、収納箱20は、窪部72とフランジ部67との間に設けられて窪部72の側壁に連続してシート19側へ突出し、ヘルメット収納空間66の開口を環状に囲むリブ73を備えている。リブ73の突出端には、シート19の底面に接してヘルメット収納空間66を封止する環状のシールゴム75が設けられている。
シート19は、シート19の底面から下方へ突出してシールゴム75に接する座面76を有する凸部77と、シート19の底面から下方へ突出してフック69の先端部を囲みヘルメットの顎紐68に当接してフック69からヘルメットの顎紐68が抜けることを阻止するリブ78と、を備えている。リブ78は、少なくともフック69の外側に近接して配置され、ヘルメットの顎紐68に当接可能で後述するフック69の太い部分に顎紐68を押し込むとともにフック69が大きく傾いたときにフック69の先端に当接して支え、それ以上のフック69の倒れを抑制する。
フランジ部67は、収納箱20の周囲に鍔状に拡がっている。フランジ部67の外周縁には、下方に垂れ下がって車体カバー9の外壁面に重なる突出壁79が設けられている。
リブ78は、フック69の根元に設けられる隅R部81よりも上方まで垂れ下がっている。
フック69は、ヘルメット収納空間66の外側であって、フランジ部67の上面からシート19の方へ突出している。詳細には、リブ73と突出壁79の間となるフランジ部67の上面から上方に突出している。また、フック69は、ヘルメット収納空間66の前方に配置されている。詳細には、ヘルメット収納空間66の前方に配置されてシート19を開閉自在とするシートヒンジの側方に配置されている。
フック69の根元には、フランジ部67の上面に滑らかに続く隅R部81が設けられている。
隅R部81は、ヘルメット収納空間66側よりもフランジ部67の外縁側のほうが肉厚である。具体的には、隅R部81は、フック69の根元に上下、2段階に拡がっている。上部側隅R部82は、棒状のフック69に対してフランジ部67の外縁側へ偏心している。下段側隅R部83は、上部側隅R部82に対して同心状に拡がっている。フック69のヘルメット収納空間66側(内側)では、2段階となっておらずフック69の外周面が切り立った直線状に下段側隅R部83に達しており、ヘルメットの顎紐68をフック69の根元まで容易に挿入可能になっている。他方、フック69のフランジ部67の外周縁側(外側)では、上部側隅R部82と下段側隅R部83との連接部分に互いの曲率半径差による段差85が生じている。
言い換えると、フック69は、段差85の上下で太さが変わっている。つまり、フック69は、段差85の上側部分よりも段差85の下側部分の方が太く形成されている。また、フック69は、段差85の上側部分と下側部分が同軸でなく、上側部分と下側部分のヘルメット収納空間66側の面を略直線状に連続させるように下側部分が外側に偏倚されている。段差85の上側部分が細く形成されているので顎紐68の金具に容易に挿入可能となり、挿入された金具は自重で太い下側部分に移動して安定保持される。
隅R部81の外方側は、フランジ部67の外縁に達している。具体的には、下段側隅R部83の外方側が、フランジ部67の外縁であって突出壁79が形成されている位置に到達している。下段側隅R部83は、フランジ部67の外縁に沿う部分86とそれ以外の部分87とでは、曲率半径が異なっている。フランジ部67の外縁に沿う部分86は、それ以外の部分87に比べて切り立っている。
また、図9に示すように、下段側隅R部83の一部には、締結部71とフック69とを近接させる弧状の切り欠き88が設けられている。下段側隅R部83の切り欠き88は、締結部71における締め付け部材であるビス89の締め付け座面をフック69の近くに配置することを可能としている。ビス89の締め付け座面は、フック69の中心軸線よりもヘルメット収納空間66に近い位置であってフック69に対してシートヒンジが取り付けられる側にオフセットしている。
フック69が形成されるフランジ部67の下面には、車体カバー9(フレームフロントカバー41)の上端部の上面が重ねられる。詳細には、図8に示すように、車体カバー9は、上下に延びる縦壁から車体カバー9の突出壁79を収納する凹部を経てヘルメット収納空間66側に略直角に屈曲して収納箱20の側壁の外側近くまで延びる上端部が形成されており、フランジ部67の下面に車体カバー9の上端部の上面が重ねられて締結部材で上下方向に締め付けられて一体化されている。
締結部71は、ヘルメット収納空間66の前方に配置され、詳細にはフック69の中心軸線よりもヘルメット収納空間66に近い位置であってフランジ部67とシートヒンジ取付面との間に配置される縦壁とフック69の間の位置において、収納箱20をフレームフロントカバー41に締結している。つまり、締結部71は、フック69が形成されたフランジ部67の裏側に、屈曲形状で補強され収納箱20の縦壁や側壁付近まで達するフレームフロントカバー41を締結してフランジ部67を補強している。締結部71は、収納箱20のフランジ部67側から車体カバー9内に延びるビス89と、車体カバー9内でビス89に締め付けられてフランジ部67と車体カバー9とを挟み込み一体化させるナット91と、を備えている。ビス89の頭は、下段側隅R部83の切り欠き88に配置されて、ヘルメットの顎紐68から加わる荷重に対してフック69が倒れ込むことを阻止している。つまり、ヘルメットの顎紐68に引っ張られて外側(ヘルメット収納空間66の反対側)に倒れようとするフック69のヘルメット収納空間66側のフランジ部67を、強度のある収納箱20の縦壁や側壁付近にまで達するフレームフロントカバー41に締結してフランジ部67の浮き上がりの抑制と、フック69の外側のフランジ部67を強度のあるフレームフロントカバー41の角部で支持して沈み込みの抑制をし、フック69が倒れ込むことを阻止している。
本実施形態に係る自動二輪車1のヘルメット用フック構造65は、フック69の根元近傍に配置されて収納箱20を車体カバー9に固定するとともに、ヘルメットの顎紐68から加わってフック69を収納箱20の外方へ引っ張る力に抗してフック69の倒れ込みを阻止する締結部71を備えることによって、フック69の根元近傍の局所的な変形、特に車体カバー9から収納箱20が浮き上がることを抑制し、当該箇所における車体カバー9もしくは収納箱20の割れを抑えてフック69の強度を向上させる。特に、ヘルメット用フック構造65は、締結部71が下段側隅R部83の切り欠き88に配置されているため、より効果的に車体カバー9から収納箱20が浮き上がることを抑制できる。
また、自動二輪車1のヘルメット用フック構造65は、ヘルメット収納空間66側よりもフランジ部67の外縁側のほうが肉厚な隅R部81を備えているため、フランジ部67の外側からフック69に引っ掛けられるヘルメットの顎紐68の引っ掛けやすさを確保すると同時に、フック69の根元における強度を向上させることができる。
さらに、自動二輪車1のヘルメット用フック構造65は、隅R部81の外方側が前記フランジ部の外縁に達しているため、フック69に加わる力をフランジ部67および車体カバー9(フレームフロントカバー41)に広く伝達して応力を緩和できるとともに、フック69の中心軸線よりもヘルメット収納空間66に近い位置に配置した締結部71によって車体カバー9から収納箱20が浮き上がる変形を抑制できる。また、ヘルメット用フック構造65は、フランジ部67の外周縁部に車体カバー9の外壁面に重なる突出壁79を備えているため、フランジ部67の剛性が向上するとともに、フック69から隅R部81に伝わる力をフランジ部67の突出壁79から車体カバー9へと伝達することで、さらに応力を緩和し、車体カバー9から収納箱20が浮き上がる変形を抑制できる。
したがって、本実施形態に係る自動二輪車1のヘルメット用フック構造65によれば、ヘルメットの顎紐68を引っ掛け可能な範囲でフック69の折損や車体カバー9または収納箱20の割れを回避可能に補強できる。
1 自動二輪車
3 車体フレーム
5 パワーユニット
6 ステアリング機構
7 前輪
8 後輪
9 車体カバー
11 ヘッドパイプ
12 ダウンチューブ
13 ブリッジフレームチューブ
15 サイドフレームチューブ
16 フットレストチューブ
17 エンジン懸架ブラケット
18 スタンド
19 シート
20 収納箱
21 エンジン
22 動力伝達装置
25 ピボット軸
26 リヤクッションユニット
27 フロントフォーク
28 フロントフェンダ
29 ハンドルバー
31 グリップ
32 ブレーキレバー
33 ブレーキ
35 ハンドルカバー
36 フロントレッグシールド
37 フロントカバー
38 リアレッグシールド
39 ロアカバー
41 フレームフロントカバー
42 フレームロアカバー
43 フレームリアカバー
45 前照灯
46 方向指示灯
47 ラック
48 足載部
49 方向指示灯
50 尾灯
51 収納箱支持ブラケット
53 天面
55 側壁
56 機器搭載箱
57 蓋部
58 立上壁
59 点検窓
61 蓋体
62 開口
63 開口
65 ヘルメット用フック構造
66 ヘルメット収納空間
67 フランジ部
68 顎紐
69 フック
71 締結部
72 窪部
73 リブ
75 シールゴム
76 座面
77 凸部
78 リブ
79 突出壁
81 隅R部
82 上部側隅R部
83 下段側隅R部
85 段差
86 フランジ部の外縁に沿う部分
87 それ以外の部分
88 切り欠き
89 ビス
91 ナット

Claims (2)

  1. 車体カバーと、
    前記車体カバー内に設けられてヘルメット収納空間を形成する収納箱と、
    前記収納箱の蓋として開閉自在なシートと、
    前記収納箱に一体化されて前記車体カバーに前記収納箱を連結するフランジ部と、
    前記フランジ部から突出してヘルメットの顎紐を引っ掛け可能な棒状のフックと、
    前記フックの根元近傍に配置されて前記収納箱を前記車体カバーに固定するとともに、前記ヘルメットの顎紐から加わって前記フックを前記収納箱の外方へ引っ張る力に抗して前記フックの倒れ込みを阻止する締結部と、を備え、
    前記フックの根元には、前記フランジ部に続く隅R部が設けられ、
    前記隅R部は、前記ヘルメット収納空間側よりも前記フランジ部の外縁側のほうが肉厚である自動二輪車のヘルメット用フック構造。
  2. 前記隅R部の外方側は、前記フランジ部の外縁に達している請求項に記載の自動二輪車のヘルメット用フック構造。
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