JP6295671B2 - 栓体および飲料容器 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料容器等の栓体に関する。また、本発明は、その栓体を装着した飲料容器にも関する。
近年、「液体通路を有する栓本体と、栓本体に開閉機構を介して取り付けられる蓋体と、蓋体を栓本体に係止する係止機構とを備えており、蓋体が閉状態とされたときに、蓋体の内側に装着されているパッキン部材によって栓本体の液体通路が閉塞される栓体」を装着した飲料容器(例えば、特開2013−230876号公報等参照)が市販されている。
このような飲料容器は、蓋体の存在により飲み口(注ぎ口)の衛生を良好に保つことができると共に、蓋体を開状態とすると同時に飲料を飲むことができる状態となるため、飲料容器市場で広く受け入れられている。しかし、この型の飲料容器の栓体では蓋体が開状態であるときにパッキン部材が飲み口側に突起する状態となるため、使用者が飲料容器中の液体を飲む際、人によってはパッキン部材が鼻などに当たることがあり、飲みにくいと感じる人もいる。
上述の「飲みにくさ」の問題を解消するために、例えば、栓本体の液体通路の入口(栓本体の飲み口(注ぎ口)の反対側の開口すなわち容器側の開口)を開閉可能にする弁機構を設け、蓋体からパッキン部材を取り除くことが考えられる(例えば、特開平10−174658号公報等参照)。
特開2013−230876号公報 特開平10−174658号公報
しかし、栓体をこのように改良した場合、飲料を飲むことができる状態にするためには、蓋体を開状態とした後に、弁機構の操作部材を押して弁体を下方に押し下げることによって液体通路を開放する必要がある。つまり、このような栓体では、飲み口(注ぎ口)の衛生を良好に保つことができるが、飲料を飲むことができる状態にするためには、弁機構の開放操作が余分に必要となってしまう。
本発明の課題は、飲料を飲む際にパッキン部材が鼻などに当たるおそれが低く、飲み口(注ぎ口)の衛生を良好に保つことができると共に、蓋体を開状態とすると同時に飲料を飲むことができる状態にすることができる栓体を提供することにある。
本発明の第1局面に係る栓体は、液体通路、蓋体、開閉機構および弁機構を備える。液体通路は、入口および出口を有する。蓋体は、液体通路の出口を覆うために設けられる。開閉機構は、蓋体を開閉する。弁機構は、弁体、作動子および弁体移動機構を有し、蓋体の開閉動作に連動して液体通路の入口を開閉する。なお、この弁機構は、蓋体の開閉動作の一部に連動して入口を開閉してもよいし、蓋体の全開閉動作に連動して入口を開閉してもよい。また、ここにいう「作動子」とは例えば、スライド片や、押し棒、カム等である。また、この作動子は、蓋が閉まる方向に向かって付勢されていることが好ましい。弁体移動機構は、作動子が作動されると弁体を移動させる。そして、作動子は、蓋体が全閉状態から全開状態とされる途中で蓋体に当接する。また、この作動子は、蓋体と当接してから蓋体が全開状態とされるまでの間に作動される。そして、弁体は、その作動子の作動によって入口を開放するように移動させられる。
この栓体では、液体通路の出口を覆うために、開閉機構により開閉可能な蓋体が設けられる。このため、この栓体は、飲み口(注ぎ口)の衛生を良好に保つことができる。また、この栓体では、蓋体の開閉動作に連動して液体通路の入口が開閉される。このため、この栓体は、蓋体を開状態とすると同時に飲料を飲むことができる状態にすることができると共に、液体通路の出口を開閉させる必要がなく、蓋体にパッキン部材を設けずに済む。したがって、この栓体は、飲料を飲む際にパッキン部材が鼻などに当たるおそれが低く、飲み口(注ぎ口)の衛生を良好に保つことができると共に、蓋体を開状態とすると同時に飲料を飲むことができる状態にすることができる。
また、この栓体では、蓋体が全閉状態から全開状態とされる途中で作動子が蓋体に当接する。そして、その作動子は、蓋体との当接点から蓋体が全開状態とされるまでの間に蓋体によって作動され、その結果、弁体が入口を開放するように移動させられる。このため、この栓体では、意図せずに蓋体が開状態となった場合であっても直ちに液体通路の入口が開放されることがない。したがって、この栓体を装着した飲料容器は、カバン等に入れて持ち歩くことにつき使用者に安心感を与えることができる。
本発明の第局面に係る栓体は第局面に係る栓体であるが、この栓体において弁機構は、付勢部材をさらに有する。付勢部材は、蓋体を閉じる方向に向かって作動子を付勢する。つまり、作動子は、蓋体と当接してから蓋体が全開状態とされるまでの間に、付勢部材の付勢力に逆らって作動される。
この栓体では、作動子が蓋体を閉じる方向に向かって付勢される。このため、この栓体では、使用者が飲料を飲み終わった後に蓋体の拘束を解くことにより、自動的に液体通路の入口を閉塞することができる。このため、この栓体では、例えば、使用者が飲料を飲み終わった後、液体通路を閉塞させ忘れるのを未然に防止することができる。
本発明の第局面に係る栓体は、液体通路、蓋体、開閉機構、弁機構および保持部を備える。液体通路は、入口および出口を有する。蓋体は、液体通路の出口を覆うために設けられる。開閉機構は、蓋体を開閉する。弁機構は、蓋体の開閉動作に連動して液体通路の入口を開閉する。なお、この弁機構は、蓋体の開閉動作の一部に連動して入口を開閉してもよいし、蓋体の全開閉動作に連動して入口を開閉してもよい。保持部は、蓋体を開状態に保持する。なお、この保持部は、逆方向に一定の力をかけることで簡単に保持状態が解除される係止機構であってもよいし、何等かの解除動作を行わないと保持状態が解除されないロック機構であってよい。そして、弁機構は、保持部によって蓋体が開状態に保持されているときに入口を開状態に維持し、蓋体が保持部から解放されたときに入口を閉状態とする。
この栓体では、液体通路の出口を覆うために、開閉機構により開閉可能な蓋体が設けられる。このため、この栓体は、飲み口(注ぎ口)の衛生を良好に保つことができる。また、この栓体では、蓋体の開閉動作に連動して液体通路の入口が開閉される。このため、この栓体は、蓋体を開状態とすると同時に飲料を飲むことができる状態にすることができると共に、液体通路の出口を開閉させる必要がなく、蓋体にパッキン部材を設けずに済む。したがって、この栓体は、飲料を飲む際にパッキン部材が鼻などに当たるおそれが低く、飲み口(注ぎ口)の衛生を良好に保つことができると共に、蓋体を開状態とすると同時に飲料を飲むことができる状態にすることができる。
また、この栓体では、保持部によって蓋体が開状態に保持されているときに入口が開状態に維持され、蓋体が保持部から解放されたときに入口が閉状態とされる。このため、この栓体では、使用者は、保持部により蓋体を開状態に保持した後、片手で飲料を飲むことができる。
本発明の第局面に係る飲料容器は、栓体および容器を備える。栓体は、第1局面から第のいずれかに係る栓体である。容器には、栓体が装着されている。
この飲料容器には、上述の栓体が装着されている。このため、この飲料容器は、上述の効果を奏することができる。
本発明の実施の形態に係る飲料容器の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る飲料容器の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る飲料容器の栓体の天面側斜視図である。 本発明の実施の形態に係る飲料容器の栓体の平面図である。 本発明の実施の形態に係る飲料容器の栓体の右側面図である。 本発明の実施の形態に係る飲料容器の栓体の底面側正面側斜視図である。 本発明の実施の形態に係る飲料容器の栓体の底面側背面側斜視図である。 図2の栓体部分の拡大図である。 本体カバーを取り外した状態の栓体の天面側斜視図である。 図9の状態の栓体から更に弁体を取り外したときの栓体の分解斜視図である。 弁体を取り外した状態の栓体の底面側斜視図である。 弁体の斜視図である。 蓋体を開いている途中の栓体の平面図である。 蓋体を開いている途中の栓体の縦断面図である。 蓋体を開いている途中における蓋体と栓体内の弁機構の側面図である。 蓋体が全開状態となったときの栓体の天面側斜視図である。 蓋体が全開状態となったときの栓体の平面図である。 蓋体が全開状態となったときの栓体の縦断面図である。 蓋体が全開状態となったときの蓋体と栓体内の弁機構の側面図である。 蓋体のロックを解除したときの栓体の天面側斜視図である。 蓋体のロックを解除したときの栓体の平面図である。 蓋体のロックを解除したときの栓体の縦断面図である。
<本発明の実施の形態に係る飲料容器の構成>
本発明の実施の形態に係る飲料容器100は、図1および図2に示されるように、真空二重容器110および栓体200から構成されている。なお、この飲料容器100は、図2に示されるように、栓体200が真空二重容器110に螺合されることによって組み立てられている。以下、真空二重容器110および栓体200それぞれについて詳述する。
(1)真空二重容器
真空二重容器110は、ステンレス鋼製の容器であって、図1および図2に示されるように、主に、有底の内筒111および有底の外筒112から形成されている。具体的には、図2に示されるように、内筒111と外筒112との間に断熱空間SPtが形成されるように内筒111の開口端部と外筒112の開口端部とが接合された後、断熱空間SPtが真空状態とされることにより真空二重容器110が形成される。
内筒111は、図2に示されるように、主に、内筒側壁部111a、内筒底壁部111b、先端壁部111c、雌ネジ部111dおよびくびれ部111eから形成されている。内筒側壁部111aは、略円筒形状を呈している。内筒底壁部111bは、中央部CTが開口側に向かって球面状に盛り上がっており、隅部CRが凹円弧状を呈している。そして、この内筒底壁部111bは、内筒側壁部111aの下側に位置している。先端壁部111cは略円筒形状を呈しており、真空二重容器110の開口を形成している。くびれ部111eは、内筒側壁部111aと先端壁部111cとの間に位置しており、栓体200が真空二重容器110に装着されたときに上側部分が栓体200のパッキン219に当接するように、位置決めされている(図2および図8参照)。
外筒112は、図1および図2に示されるように、主に、外筒側壁部112aおよび外筒底壁部112bから形成されている。外筒側壁部112aは、内筒側壁部111aと同様に略円筒形状を呈している。外筒底壁部112bは、略円盤形状を呈しており、図1および図2に示されるように外筒側壁部112aの下端部に接合されている。
(2)栓体
栓体200は、図3〜8に示されるように、主に、栓本体210、本体カバー250、蓋体220およびヒンジ機構部240から構成される。以下、これらの要素部品について詳述すると共にこの栓体200の使用方法およびその動作等について説明する。
(2−1)栓体の要素部品
(2−1−1)栓本体
栓本体210は、図3、図5〜9に示されるように、主に、基体部211、雄ネジ部212および弁機構216から構成される。以下、各構成要素について詳述する。
(2−1−1−1)基体部
基体部211は、図5〜11に示されるように、主に、外壁部211A、仕切り部211B、通路形成壁部211C、弁体挿入筒部211Dおよび一対のフランジ部211Eから形成されている。
外壁部211Aは、円筒形状を呈しており、基体部211の外壁を構成している。また、この外壁部211Aの正面側の一部は上方に向かって延びており、通路形成壁部211Cと共に飲み口を形成している。
フランジ部211Eは、円弧状の平板部分であって、図9〜11に示されるように、外壁部211Aの上端の左右部分から外周に向かって広がっている。
通路形成壁部211Cは、液体通路Pfを形成するための壁部であって、図8〜11に示されるように、一対の側壁部211aおよび背壁部211bから構成されている。側壁部211aは、図8〜11に示されるように、外壁部211Aの正面側部分から背面側に向かって延びている。背壁部211bは、図8〜11に示されるように、一方の側壁211aの背面側の辺から他方の側壁211aの背面側の辺まで延びている。すなわち、この通路形成壁部211Cは、断面略コの字の形状を呈している(図9〜11参照)。そして、この通路形成壁部211Cは、外壁部211Aの正面側の一部と共同して略角筒状の囲い壁部を形成している。そして、この囲い壁部の内部空間が液体通路Pfとして利用される。そして、この液体通路Pfには、図8〜11に示されるように、入口Miおよび出口Moが存在している。
弁体挿入筒部211Dは、径が外壁部211Aの径よりも小さい円筒形状の壁部であって、図8および11に示されるように、軸が外壁部211Aの軸と一致するように外壁部211Aの内部下側に配置されている。なお、この弁体挿入筒部211Dの一部は、図11に示されるように、通路形成壁部211Cの背壁部211bと一体化されている。
仕切り部211Bは、図8〜11に示されるように、外壁部211Aの内周面の上下方向略中央から通路形成壁部211Cの外周面および弁体挿入筒部211Dの上端まで水平に延びる円環板状の部分であって、外壁部211Aの内周面と、通路形成壁部211Cの外周面とで規定される内部空間を上下2つの空間に仕切っている。なお、ここで、仕切り部211Bの上側の空間SPuを「上部空間」と称し、仕切り部211Bの下側の空間SPbを「下部空間」と称する。また、ここで、下部空間SPbには、弁体挿入筒部211Dが存在することになる(図11参照)。すなわち、これらの空間SPu,SPbは、図11に示されるように弁体挿入筒部211Dの内部空間を介して連通している。そして、この上部空間SPuには、弁機構216の弁機構216が収容されている。また、この仕切り部211Bの背面側すなわちヒンジ機構部側には、図8および図11に示されるように、上下方向に貫通する空気抜孔Po2が形成されている。すなわち、この空気抜孔Po2を介して上部空間SPuと下部空間SPbとは常に連通している。また、外壁部211Aの背面上側すなわち通路形成壁部配設側の反対側には、図7および図8に示されるように、水平方向に貫通する空気抜孔Po1が形成されている。すなわち、この空気抜孔Po1を介して外壁部211Aの外の空間と上部空間SPuとは常に連通している。そして、栓体装着時において外壁部211Aの外の空間は、図8に示されるように、真空二重容器110と栓体200との間に生じる僅かな隙間を介して外部に連通する。このため、真空二重容器110の内部空間すなわち飲料貯留空間は、飲料が冷める等の原因によって負圧となっていた場合であっても、弁機構216が開状態とされると共に常圧に戻される。
(2−1−1−2)雄ネジ部
雄ネジ部212は、図3、図5〜8に示されるように、基体部211の外壁部211Aの下部の外周面上に形成されており、真空二重容器110(後述)の雌ネジ部111dと螺合することが可能である(図2および図8参照)。また、この雄ネジ部212の下には、図5や図8に示されるように、パッキン219が着脱自在に取り付けられている。
(2−1−1−3)弁機構
弁機構216は、図8に示されるように、主に、作動子216A、弁体216B、揺動部材216C、軸受け部(図示せず)およびねじりバネ(図示せず)から構成されている。
作動子216Aは、図9、図10および図15に示されるように、突起部216sおよびアーム部216tから形成されている。突起部216sは、図9、図10および図15に示されるように略直方体形状を呈するブロック体であって、図2、図3、図7および図8に示されるように、本体カバー250のヒンジ連結部254の背面側に形成される開口から後方に向かって突出している。アーム部216tは、図9、図10および図15に示されるように、突起部216sから左右斜め前方に向かって延びた後に前方に向かって延びている。また、このアーム部216tは、図15に示されるように、側面視において先端側部分が下段となる段付き形状とされている。また、このアーム部216tの先端は、図15に示されるように、傾斜面とされている。この傾斜面は、図15に示されるように、前方に向かうに従って上方に傾斜している。そして、この作動子216Aは、揺動部材216Cの軸部Ra(後述)の外周に配置されるねじりバネによって後方すなわち栓体200の背面側に向かって付勢されている。
弁体216Bは、図12に示されるように、主に、円盤部216e、円柱部216fおよび一対の係合部216gから形成されている。この円盤部216eには、上側すなわち円柱部形成側に円環状のパッキン(図示せず)が配設されている。また、この円盤部216eは、低面視において液体通路Pfの入口Miを覆っている(図6および図7参照)。そして、この円盤部216eは、弁体216Bが作動子216A等によって上下動させられると、液体通路Pfの入口Miを開閉する。さらに具体的に述べると、弁体216Bがねじりバネ等によって引き上げられると、円盤部216e上のパッキンが、外壁部211Aおよび通路形成壁部211Cの下端に当接して入口Miを閉塞し、弁体216Bが作動子216A等によって押し下げられると、円盤部216e上のパッキンが、外壁部211Aおよび通路形成壁部211Cの下端から離間して入口Miを開放する。円柱部216fは、円盤部216eの中央から上方に向かって延びている。そして、この円柱部216fの上側に一対の係合部216gが配設されている。係合部216gは、図12に示されるように、部分円筒形状を呈する部位であって、互いに対向する位置に配設されている。各係合部216gには、周方向に沿って係合溝Grが形成されている。なお、係合溝Grは、図12に示されるように片側が閉塞されている。また、図12を参照した場合、手前側に見えている係合溝Grは、向かって左側が閉塞されているが、反対を向いている奥側の係合部216fの係合溝は(図示していない)は、透視した場合、向かって右側が閉塞されている。すなわち、各係合部216gの係合溝Grは、弁体216Bの軸を中心として点対称になるように形成されている。
揺動部材216Cは、図9、図10、図11および図15に示されるように、主に、円筒部Cd、スライド部Ss、軸部Raおよび一対の内側突起部Ipから形成される。円筒部Cdは、図9および図10に示されるように、円筒形状を呈する部位である。そして、この円筒部Cdの内部には、図9に示されるように、弁体216Bの係合部216gが挿入される。スライド部Ssは、図9、図10および図15に示されるように、円筒部Cdの両脇に一体に成形されている「く」の字状の部位であって、図15に示されるように水平部Phおよび傾斜部Psから形成されている。水平部Phは、作動子216Aが作動していない状態(蓋体220が全開となっていない状態)において、図15に示されるように、作動子216Aのアーム部216tの先端側部分の下に位置する。傾斜部Psは、図15に示されるように、水平部Phから前方に向かって上方に傾斜している。そして、この水平部Phは、作動子216Aが作動していない状態(蓋体220が全開となっていない状態)において、図15に示されるように、上面下端で作動子216Aの先端面と接している。軸部Raは、図9、図10および図15に示されるように、円筒部Cdの背面から後方に延びており、軸受け部に回動自在に支持されている。そして、この軸部Raの外周にはねじりバネが配置されており、このねじりバネは、揺動部材216Cの円筒部Cdを上に引き上げる方向に(揺動部材216Cを図15の状態を維持するように)搖動部材216Cを付勢している。一対の内側突起部Ipは、図10および図11に示されるように、円筒部Cdの内周面から円筒部Cdの軸に向かって互いに対向するように突起している。そして、弁体216Bの係合部216gの係合溝Grがこれらの係合ピンIpに係合されることによって、弁体216Bが揺動部材216Cに取り付けられる。より具体的には、平面視において、係合ピンIpを避けるように係合部216gを揺動部材216Cの内部に挿入した後、弁体216Bを反時計方向に向かって回すことによって係合溝Grが係合ピンIpに係合される。
軸受け部は、上部空間SPuを形成する外壁部211Aに固定的に取り付けられており、揺動部材216Cの軸部Raを回動自在に支持している。
なお、この弁機構216の作動態様については後に詳述する。
(2−1−2)本体カバー
本体カバー250は、図3〜7、図13および図16に示されるように、主に、一対の立壁部251、斜壁部252、下部外装部253、ヒンジ連結部254および天壁部255から形成されている。以下、各構成要素について詳述する。
(2−1−2−1)天壁部
天壁部255は、図4、図5および図13に示されるように、平面視において円盤状の部位である。また、この天壁部255では、図5に示されるように、後端部が、後方に向かうに従って下方に傾斜している。
(2−1−2−2)立壁部
立壁部251は、図13および図16に示されるように、液体通路Pfの出口Mfの両脇において、天壁部255の上面から略垂直方向に向かって延びる部位である。この立壁部251は、図13に示されるように、平面視において円弧形状を呈している。また、この立壁部251は、側面視において栓体200の正面側から背面側(ヒンジ機構部側の反対側からヒンジ機構部側)に向かうに従って下方に傾斜している(図16参照)。すなわち、立壁部251は、ヒンジ機構部側の反対側(すなわち栓体200の正面側)が高く、ヒンジ機構部側すなわち背面側に向かうに従って低くなる。そして、各立壁部251には、図16に示されるように、係止爪受容部251Aが形成されている。これらの係止爪受容部251Aには、蓋体220の係止部材230に形成される一対の前側係止爪233(後述)がそれぞれ抜差自在に差し込まれる。
(2−1−2−3)斜壁部
斜壁部252は、一部が切り欠かれた略半月状の平板状の部位であって、本体カバー250の正面側に位置しており、平面視において栓本体210の弁機構216を覆い隠している。そして、この斜壁部252は、平面視において立壁部251の内周縁および通路形成壁部211Cの外縁で囲まれる部分を覆っている。言い換えると、平面視において、斜壁部252の直線部分はヒンジ機構部側すなわち背面側に配置されており、その逆側の部分(半円から一部を切り欠いた形状の部分)はヒンジ機構部240の反対側すなわち栓体200の正面側に配置されている。また、ここで、その切欠き部分は、平面視において通路形成壁部211Cの形状に一致するように設計されている。また、この斜壁部252は、立壁部251の上縁に沿って設置されており、側面視において立壁部251と同様に栓体200の正面側から背面側(ヒンジ機構部側の反対側からヒンジ機構部側)に向かうに従って下方に傾斜している(図16参照)。すなわち、斜壁部252は、ヒンジ機構部側の反対側(すなわち栓体200の正面側)が高く、ヒンジ機構部側すなわち背面側に向かうに従って低くなる。
(2−1−2−4)下部外装部
下部外装部253は、図5および図8に示されるように、略切頭円錐形状の部位である。この下部外装部253は、栓体200が真空二重容器110に装着された状態において、真空二重容器110の外筒の先端部の外側を囲う(図2および図8参照)。
(2−1−2−5)ヒンジ連結部
ヒンジ連結部254は、図8に示されるように、天壁部255の後端部から上方に向かって延びている。そして、このヒンジ連結部254は、後述の通り、蓋体220の連結片242と共にヒンジ機構部240を構成する。なお、このヒンジ連結部254には、ヒンジピン(図示せず)が挿通される貫通孔が形成されている。また、このヒンジ連結部254には、図3〜5、図7および図8に示されるように、係止突起部254aが設けられている。この係止突起部254aは、図3〜5、図7および図8に示されるように、ヒンジ連結部254の背面側から後方に向かって延びている。なお、この係止突起部254aの機能については後に詳述する。
そして、この本体カバー250は、図5および図8に示されるように、天壁部255の下面と、栓本体210の基体部211のフランジ部211Eの上面と面接触させるように栓本体210に嵌め込まれる。
(2−1−3)蓋体
蓋体220は、図3〜8に示されるように、主に、蓋本体221、蓋カバー222、一対の連結片242および係止部材230から構成される。以下、各構成要素について詳述する。
(2−1−3−1)蓋本体
蓋本体221は、図17に示されるように、平面視において略D字形状(円切片形状)を呈している。なお、栓体200が閉状態となっているとき、平面視において、蓋本体221の円弧部分はヒンジ機構部側の反対側すなわち栓体200の正面側に位置し、直線部分はヒンジ機構部側すなわち背面側に位置している。また、蓋本体221の天壁部221bは、側面視において、栓体200の正面側から背面側(ヒンジ機構部側の反対側からヒンジ機構部側)に向かうに従って下方に傾斜しており、立壁部251をほぼ隙間なく覆っている。また、蓋本体221の側壁部は平面視において、栓本体210の液体通路Pfの出口Mo、斜壁部252および立壁部215をほぼ隙間なく囲っている。また、蓋本体221の円弧部分には一対の窓部(図20参照)が形成されている。この窓部には、後述する係止部材230の前側係止爪233が外側から内側に向かって挿通されている。また、この蓋本体221には、図16および図17に示されるように、コイルバネカバー225が取り付けられている。このコイルバネカバー225は、係止部材230をヒンジ機構部側(栓体200の背面側)に付勢するコイルバネ235を覆っている。また、このコイルバネカバー225は、飲料容器100の使用者が飲料を飲もうとしたときに使用者の鼻に当たらないような高さとなるように設計されている。
(2−1−3−2)蓋カバー
蓋カバー222は、図4に示されるように、平面視において略H字状を呈しており、蓋本体221の上面の一部、側面の一部およびヒンジ機構部240の側面を覆っている。また、平面視において、蓋カバー222の正面側の凹部には係止部材230の一部が収容され、蓋カバー222の背面側の凹部にはヒンジ機構部240の一部が収容される。また、この蓋カバー222には、図3〜5、図7および図8に示されるように、作動突起部222aが設けられている。この作動突起部222aは、図3〜5、図7および図8に示されるように、蓋カバー222の背面側から後方に向かって延びている。なお、この作動突起部222aの機能については後に詳述する。
(2−1−3−3)連結片
連結片242は、図4および図17に示されるように、蓋本体221の後端に形成されており、後述の通り、本体カバー250のヒンジ連結部254と共にヒンジ機構部240を構成する。なお、この連結片242には、ヒンジピン(図示せず)が挿通される貫通孔が形成されている。
(2−1−3−4)係止部材
係止部材230は、図3〜9に示されるように、主に、本体部231、操作凹部232、前側係止爪233、後側係止爪234および係止爪付勢機構(図示せず)から構成されている。
本体部231は、正面視において門形状を呈し(図3参照)、平面視において方形の一辺が円弧に置換されている形状を呈している(図4参照)。ところで、正面視において、本体部231の中央下には、蓋本体221の一部が露出している(図3中の符号221a参照)。なお、この露出部分221aは、使用者が係止部材230をヒンジ機構部側の反対側(すなわち栓体200の正面側)に引くときの支持部位として利用されることが想定されている。本体部231は、蓋本体221の天壁部221bに沿って前後移動することが可能である。すなわち、本体部231は、側面視において立壁部251の上縁とほぼ平行な方向に沿って前後に移動することが可能である。さらに詳細にいうと、栓本体210に対する蓋体220の係止が解除されるとき、この本体部231は、側面視において斜め上方に向かって移動し、蓋体220が栓本体210に係止されるとき、この本体部231は、側面視において斜め下方に向かって移動する。また、前側係止爪233が係止爪受容部251Aに差し込まれているとき、すなわち、蓋体220が栓本体210に係止されているとき、本体部231の天面および外周面、蓋本体221の露出部分221aおよび蓋カバー222の天面および外周面には段差がなく、蓋体220に滑らかな平面および湾曲面が形成されている(図3参照)。その一方、前側係止爪233が係止爪受容部251Aから引き抜かれたとき、すなわち、栓本体210に対する蓋体220の係止が解除されたとき、本体部231の天面および外周面が、蓋本体221の露出部分221aおよび蓋カバー222の天面および外周面よりも上側および正面側に突出し、その結果、本体部231の天面および外周面と、蓋本体221の露出部分221aおよび蓋カバー222の天面および外周面とに段差が生じることになる(図20〜22参照)。
操作凹部232は、図4に示されるように、平面視において栓体200の略中央部に位置している。そして、この操作凹部232は、側壁部232aおよび傾斜壁部232bから形成されている。側壁部232aは、係止部材230を正面側に移動させるときの力点部位として機能する。なお、係止部材230が栓体200の正面側(ヒンジ機構部側の反対側)に移動させられると、後述の前側係止爪233が係止爪受容部251Aから引き抜かれ、栓本体210に対する蓋体220の係止が解除される。
前側係止爪233は、図21に示されるように、本体部231の左右の前壁の裏側面から内側に向かって突起している。また、この前側係止爪233は、上述の通り、蓋本体221の円弧部分に設けられる一対の窓部に出没可能に挿通されている(図20〜22参照)。
後側係止爪234は、図8に示されるように、本体部231の後端、左右方向中央部に設けられている。この後側係止爪234は、蓋体220が全開となっていない状態において、図8に示されるように、蓋本体221のヒンジ機構部側に形成される開口から突出している。なお、この後側係止爪234の機能については後に詳述する。
係止爪付勢機構は、係止部材230を栓体200の背面側(ヒンジ機構部側)に向かって付勢している。具体的には、係止部材230がコイルバネ235を介して蓋本体221に取り付けられることにより係止爪付勢機構が構成されている(図8参照)。
(2−1−4)ヒンジ機構部
ヒンジ機構部240は、図4および図16に示されるように、主に、ヒンジ連結部254、一対の連結片242およびヒンジピン(図示せず)から構成される。なお、ヒンジ機構部240は、連結片242の貫通孔とヒンジ連結部254の貫通孔とが連通して一つの連続した貫通孔が形成されるようにヒンジ連結部254を一対の連結片242で挟み込んだ状態で、その貫通孔にヒンジピンが挿通されることにより形成される。
(2−2)栓体の使用方法とその動作態様
先ず、真空二重容器110の所望の飲料を注ぎ入れる。
次に、真空二重容器110の雌ネジ部111dに栓体200の雄ネジ部212を螺合することにより真空二重容器110に栓体200を装着して飲料容器100を完成させる。このとき、パッキン219が、真空二重容器110のくびれ部111eの上側部分に当接し、真空二重容器110と栓体200とを水密に保つ(図1、図2および図8参照)。
また、このとき、栓体200では、係止部材230がコイルバネ235によって栓体200の背面側に向かって付勢されて、前側係止爪233が立壁部251の係止爪受容部251Aに差し込まれた状態すなわち蓋体220が閉まっている状態となっていると共に、作動子216Aがねじりバネによって栓体200の背面側に向かって付勢されて、揺動部材216Cが上側に引き上げられた状態すなわち弁体216Bによって液体通路Pfの入口Miが閉塞される状態となっている。
そして、この飲料容器100の使用者は、栓体200のヒンジ機構部240の反対側、すなわち正面側が手前になるように容器110を把持する。続いて、使用者は、例えば、利き手ではない手の親指の腹で蓋本体221の露出部分221aを抑え、利き手の人差し指を操作凹部232に差し入れて側壁部232aに当接させ、コイルバネ235による付勢力に抗してその人差し指を手前に引く。すると、栓体200において係止部材230が奥側から手前側に移動し(図20〜22参照)、その結果、前側係止爪233が係止爪受容部251Aから引き抜かれ、栓本体210に対する蓋体220の係止が解除される。続いて、使用者は、蓋体220を上方に持ち上げて後方に向かって回動させる。
そして、そのまま蓋体220を後方に回動させていくと、蓋カバー222の作動突起部222aが作動子216Aの突起部216sの背面上端部に当接する(図13〜15参照)。なお、このとき、ヒンジ連結部254の係止突起部254aは、係止部材230の後側係止爪234と僅かな隙間を介して対向した状態となる(図13〜15参照)。
さらに、そのまま蓋体220を下方に向かって押し込んで蓋体220を全開状態とすると(図16〜19参照)、蓋カバー222の作動突起部222aがねじりバネの付勢力に抗して作動子216Aを前方すなわち栓体200の正面側にスライド移動させると共に、係止部材230の後側係止爪234がヒンジ連結部254の係止突起部254aに当接しながらコイルスプリング235の付勢力に抗して蓋体220の正面側すなわち蓋本体221の露出部分側に僅かに移動し(すなわち、係止部材230全体が栓体200の正面側に僅か移動する)、さらに係止部材230の後側係止爪234がヒンジ連結部254の係止突起部254aに下側まで押し込まれたときに、コイルスプリング235の付勢力によって蓋体220の背面側すなわちヒンジ機構部側に僅か移動して(すなわち、係止部材230全体が栓体200の背面側に僅か移動する)、係止部材230の後側係止爪234がヒンジ連結部254の係止突起部254aに係止(ロック)された状態となる。
上述の通り、作動子216Aが前方すなわち栓体200の正面側にスライド移動させられると、図18および図19に示されるように、揺動部材216Cのスライド部Ssによって揺動部材216Cが軸部Raを中心として下方に向かって回動させられる。すると、揺動部材216Cの内部に係合されている弁体216Bが下方に移動させられて、液体弁体216Bと液体通路Pfの入口Miとの間に隙間が生じる状態すなわち液体通路Pfの入口Miが開放されて液体通路Pfと真空二重容器110の内部空間とが連通する状態となる。
そして、使用者は、飲み口に口を付け、飲料容器100を上に持ちあげつつ傾けて飲料を飲む。なお、このとき、係止部材230は、係止爪付勢機構により元の位置に戻されている(図16〜19参照)。
また、蓋体220を閉状態とするとき、使用者は、先ず、図20〜22に示されるように、コイルスプリング235の付勢力に抗して係止部材230を蓋体220の正面側すなわち蓋本体221の露出部分側に移動させて、ヒンジ連結部254の係止突起部254aに対する係止部材230の後側係止爪234の係止状態(ロック状態)を解除する。そして、使用者は、この解除状態を保ちながら蓋体220を少し上方に持ち上げる。すると、蓋カバー222の作動突起部222aによる作動子216Aの突起部216sへの押圧力がなくなって、ねじりバネの付勢力により作動子216Aが後方すなわち栓体200の背面側に向かってスライド移動させられ、その結果、揺動部材216Cが上側に引き上げられた状態すなわち弁体216Bによって液体通路Pfの入口Miが閉塞される状態となる。
使用者は、その状態から蓋体220を前方に回動させてそのまま蓋体220を栓本体210に押し込む。すると、前側係止爪233が係止爪受容部251Aの上部に当接しながら下方手前にスライドし、最後に係止爪受容部251Aに前側係止爪233が差し込まれる。その結果、栓本体210に対して蓋体220が係止される。
<本発明の実施の形態に係る栓体の特徴>
(1)
本発明の実施の形態に係る栓体200では、液体通路Pfの出口Moを覆うために、ヒンジ機構部240により開閉可能な蓋体220が設けられている。このため、この栓体200は、飲み口(注ぎ口)の衛生を良好に保つことができる。また、この栓体200では、蓋体220が全開状態となったときに液体通路Pfの入口Miが開放され、全開状態以外の状態となったときに液体通路Pfの入口Miが弁体216Bによって閉塞される。このため、この栓体200は、蓋体220を全開状態とすると同時に飲料を飲むことができる状態にすることができる。したがって、この栓体200は、飲み口(注ぎ口)の衛生を良好に保つことができると共に、蓋体220を全開状態とすると同時に飲料を飲むことができる状態にすることができる。
(2)
本発明の実施の形態に係る栓体200では、弁機構216が液体通路Pfの入口Miを開閉するため、蓋体220にパッキン部材を設けられていない。したがって、この栓体200は、使用者が飲料を飲む際にパッキン部材が鼻などに当たるおそれが低い。
(3)
本発明の実施の形態に係る栓体200では、蓋体220が全閉状態から全開状態とされる途中で作動子216Aの突起部216sが蓋カバー222の作動突起部222aと当接する。そして、その作動子216Aは、蓋カバー222の作動突起部222aとの当接点から蓋体220が全開状態とされるまでの間に蓋カバー222の作動突起部222aによって作動され、その結果、弁体216Bが液体通路Pfの入口Miを開放するように移動させられる。このため、この栓体200では、意図せずに蓋体220が開状態となった場合であっても直ちに液体通路Pfの入口Miが開放されることがない。したがって、この栓体200を装着した飲料容器100は、カバン等に入れて持ち歩くことにつき使用者に安心感を与えることができる。
(4)
本発明の実施の形態に係る栓体200では、作動子216Aが栓体200の背面側すなわちヒンジ機構部側に向かって付勢されている。このため、この栓体200では、使用者が飲料を飲み終わった後に蓋体220の係止(ロック)を解除することにより、自動的に液体通路Pfの入口Miを閉塞することができる。このため、この栓体200では、例えば、使用者が飲料を飲み終わった後、液体通路Pfを閉塞させ忘れるのを未然に防止することができる。
(5)
本発明の実施の形態に係る栓体200では、係止部材230の後側係止爪234によって蓋体220が全開状態にロックされているときに液体通路Pfの入口Miが開状態に維持され、蓋体220のロックが解除されたときに液体通路Pfの入口Miが閉状態とされる。このため、この栓体200では、使用者は、係止部材230の後側係止爪234により蓋体220を全開状態にロックした後、片手で飲料を飲むことができる。
(6)
本発明の実施の形態に係る栓体200には、弁機構216が開状態となった際に真空二重容器110の飲料貯留空間と外部空間とを連通させる空気抜孔Po1,Po2が形成されている。このため、この栓体200を装着した飲料容器100では、飲料が冷める等の原因によって真空二重容器110の飲料貯留空間が負圧となっていた場合であっても、弁機構216が開状態とされると共に常圧に戻される。このため、この栓体200は、このような場合であっても、真空二重容器110中の液体をスムーズに液体通路Pfを介して吐出させることができると共に、真空二重容器110から栓体200を容易に取り外すことができる。
<変形例>
(A)
先の実施の形態では容器として真空二重容器110が採用されていたが、容器は特に限定されず、例えば、通常の単壁の容器であってもよい。また、先の実施の形態では容器の素材としてステンレス鋼が採用されていたが、容器の素材は、ステンレス鋼以外の合金、樹脂等であってもよい。
(B)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、蓋体220が上方向に付勢されていてもよい。なお、かかる場合、ヒンジ機構部240に更にコイルバネ等の弾性部材を設ければよい。
(C)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、さらに安全ロック機構が設けられてもよい。なお、このような安全ロック機構としては、例えば、係合部材230の正面部分を蓋本体221の露出部分221aに係止させるものが考えられる。
(D)
先の実施の形態に係る栓体200ではコイルバネ235により係止部材230が栓体200の背面側すなわちヒンジ機構部側に向かって付勢されていたが、係止部材230は付勢されなくてもよい。なお、かかる場合、別途、変形例(C)において提案されているような安全ロック機構が設けられることが好ましい。
(E)
先の実施の形態に係る栓体200では正面視において本体部231の中央下に蓋本体221の一部が露出していたが、この露出部分221aが係止部材230の本体部231に完全に覆われてもかまわない。
(F)
先の実施の形態に係る栓体200では操作部(操作凹部232)が凹部として形成されていたが、操作部は凸部として形成されてもよい。なお、かかる場合、別途、変形例(C)において提案されているような安全ロック機構が設けられることが好ましい。
(G)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、栓体200は、容器110に固定的に取り付けられてもよい。
(H)
先の実施の形態に係る栓体200では栓本体210に対する蓋体220の係止が解除されるとき、係止部材230が側面視において斜め上方に向かって移動し、蓋体220が栓本体210に係止されるとき、係止部材230が側面視において斜め下方に向かって移動したが、栓本体210に対する蓋体220の係止が解除されるとき及び蓋体220が栓本体210に係止されるとき共に、係止部材230が側面視において水平方向に沿って移動してもよい。なお、かかる場合、使用者は係止部材230を手前に引いた状態で蓋体220を閉状態としなければならないことが想定される。
(I)
先の実施の形態に係る栓体200では、栓本体210に対する蓋体220の係止が解除される際、平面視において係止部材230がヒンジ機構部側と反対側にスライド移動されたが、平面視において係止部材230がヒンジ機構部側にスライド移動されることにより、栓本体210に対する蓋体220の係止が解除されてもよい。なお、かかる場合、レバー機構やリンク機構等を利用して係止部材230の移動方向と逆方向に移動する部材を設け、その部材に前側係止爪233を取り付けておくことが好ましい。このようにすれば、係止爪の移動方向を先の実施の形態に係る前側係止爪233の移動方向と同一にすることができるからである。
(J)
先の実施の形態に係る栓体200では液体通路Pfを形成する壁の形状が角筒形状であったが、同壁の形状は特に限定されず円筒形状であってもかまわない。
(K)
先の実施の形態に係る栓体200では弁体216Bを反時計方向に向かって回したときに係合部216gの係合溝Grが係合ピンIpに係合されるように係合溝Grが設計されていたが、係合溝Grは、弁体216Bを時計方向に回したときに係合ピンIpに係合されるように設計されてもよい。
(L)
先の実施の形態に係る栓体200では弁機構216において作動子216Aが栓体200の前後方向にスライド移動するように構成されていたが、作動子が栓体200の上下方向に移動するように構成されてもよい。かかる場合、蓋カバー222の作動突起部222aを作動子の天面に当接させる必要がある。また、かかる場合、作動子が揺動部材216Cの円筒部Cdに当接するように作動子を配設するか、作動子を揺動部材216Cの円筒部Cdと一体化させて、作動子が円筒部Cdを直接押し下げるようにすればよい(すなわち、スライド部Ssが不要となる)。また、このとき、揺動部材216Cは、付勢部材によって上側に向かって付勢される。
(M)
先の実施の形態に係る栓体200では蓋体220がヒンジ機構部240によって回動するように構成されていたが、蓋体は栓体の前後方向にスライド移動するように構成されてもよい。かかる場合、例えば、蓋体の後端面を、後方に向かうに従って上方に傾斜する傾斜面とすると共に、作動子の突起部の前端面を、前方に向かうに従って下方に傾斜する傾斜面としておけば、蓋体が作動子に向かってスライド移動したときに、蓋体によって作動子を下方に押し込むことができ、上記変形例(L)に記載のように作動子によって円筒部Cdを直接押し下げることができる。また、かかる場合、蓋体に孔を形成し、下方に付勢される棒部材を前後に一つずつ設けて、蓋体を閉状態と開状態でロックするようにすることが考えられる。
(N)
先の実施の形態に係る栓体200では蓋体220が全開状態に近くなった状態になって初めて蓋カバー222の作動突起部222aが作動子216Aの突起部216sの背面上端部に当接したが、全閉状態のときに蓋カバー222の作動突起部222aが作動子216Aの突起部216sの背面上端部に当接するようにしてもよい。なお、かかる場合、全閉状態となっている蓋体220の連結片242の直後に、作動子216Aがその連結片242に接触するように作動子216Aを配置することが考えられる。このようにすれば、蓋体220が全閉状態から全開状態に至るまで連続して徐々に弁機構216を開けることができる。
(O)
先の実施の形態に係る栓体200では蓋体220の内側にパッキン部材が設けられていなかったが、本発明の主旨を損なわない範囲で蓋体220の内側にパッキン部材が設けられてもよい。例えば、コイルバネカバー225の上に薄肉のゴムパッキン部材が張り付けられてもよい。
(P)
先の実施の形態に係る栓体200では作動子216Aの突起部216sが本体カバー250のヒンジ連結部254の背面側に形成される開口から後方に向かって突出していたが、作動子216Aは、本体カバー250の内部に収容されていてもよい。このようにすれば、不用意に作動子216Aが押圧されることを防ぐことができる。なお、かかる場合、蓋カバー222の作動突起部222aを延ばして、上記開口に作動突起部222aを挿入させることによって作動子216Aをスライド移動させることになる。
(Q)
先の実施の形態に係る栓体200では蓋体220の全開時において係止部材230の後側係止爪234がヒンジ連結部254の係止突起部254aにロックされたが、係止部材230の後側係止爪234がヒンジ連結部254の係止突起部254aに単純に引っ掛かるようにしてもよい。このようにすれば、使用者が少し係止部材230に対して栓体200の正面側に少し力を加えるだけでその係止状態が解除されるため、使用者が係止部材230の後側係止爪234のロック解除操作を行う手間を省くことができる。
(R)
先の実施の形態に係る栓体200では作動子216Aと揺動部材216Cとが別体とされたが、作動子216Aと揺動部材216Cとをユニット化してもよい。
100 飲料容器
220 蓋体
240 ヒンジ機構部(開閉機構)
216 弁機構
200 栓体
216A 作動子
216B 弁体
216C 弁体開閉機構(弁体移動機構)
234 後側係止爪(保持部)
110 真空二重容器(容器)
Mi 入口
Mo 出口
Pf 液体通路

Claims (4)

  1. 入口および出口を有する液体通路と、
    前記出口を覆うために設けられる蓋体と、
    前記蓋体を開閉する開閉機構と、
    弁体と、作動子と、前記作動子が作動されると前記弁体を移動させる弁体移動機構とを有し、前記蓋体の開閉動作に連動して前記入口を開閉する弁機構と
    を備え
    前記作動子は、前記蓋体が全閉状態から全開状態とされる途中で前記蓋体に当接し、前記蓋体と当接してから前記蓋体が全開状態とされるまでの間に作動され、
    前記弁体は、前記作動子の作動によって前記入口を開放するように移動させられる
    栓体。
  2. 前記弁機構は、前記蓋体を閉じる方向に向かって前記作動子を付勢する付勢部材をさらに有し、
    前記作動子は、前記蓋体と当接してから前記蓋体が全開状態とされるまでの間に、前記付勢部材の付勢力に逆らって作動される
    請求項に記載の栓体。
  3. 入口および出口を有する液体通路と、
    前記出口を覆うために設けられる蓋体と、
    前記蓋体を開閉する開閉機構と、
    前記蓋体の開閉動作に連動して前記入口を開閉する弁機構と
    前記蓋体を開状態に保持する保持部
    を備え、
    前記弁機構は、前記保持部によって前記蓋体が開状態に保持されているときに前記入口を開状態に維持し、前記蓋体が前記保持部から解放されたときに前記入口を閉状態とす
    体。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の栓体と、
    前記栓体に装着される容器と
    を備える飲料容器。
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